JPH07194996A - リターン式スプレーノズル - Google Patents

リターン式スプレーノズル

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JPH07194996A
JPH07194996A JP5349720A JP34972093A JPH07194996A JP H07194996 A JPH07194996 A JP H07194996A JP 5349720 A JP5349720 A JP 5349720A JP 34972093 A JP34972093 A JP 34972093A JP H07194996 A JPH07194996 A JP H07194996A
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spray
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tip
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吉就 岩村
Norio Onishi
憲男 大西
Akio Shimizu
明男 清水
Masaki Fukushima
正樹 福島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各噴口からの噴射流量は増加させず、噴霧の
粒子径を微細に保持しながら、1本のスプレーノズルか
らの噴霧流量を増加させる。 【構成】 供給用流路15と排出用流路16とを構成す
る内筒と外筒の2重管の先端部に閉鎖するように1つの
ノズルチップ14を取り付け、該ノズルチップに、先端
に噴口23を設けた旋回室22を一定角度をあけて複数
個形成し、かつ、各旋回室と上記供給用流路を連通する
噴射側オリフィス24と、旋回室と上記排出用流路とを
連通する戻り側オリフィス20を設け、1つのノズルチ
ップに形成した複数の噴口より噴霧する。上記噴射側オ
リフィス24は1本の流入路と連通させて、流入路の断
面積を大とする。また、該噴射側オリフィス24は旋回
室に対して接線方向に連通させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リターン式スプレーノ
ズルに関し、例えば、ゴミ焼却場の排気ガス冷却塔にお
いて冷却水噴霧用として好適に設置されるもので、特
に、噴霧流量を減少することなく噴射粒子径の微細化を
図るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、排気ガス冷却塔に冷却水噴射
用のスプレーノズルが配置されているが、冷却効率を上
げるために噴霧流量を増加すると、噴射された冷却水が
完全に蒸発せず、冷却塔の壁面に冷却水が付着して壁面
湿らせ、その結果、壁面に腐食を発生させる問題があっ
た。さらに、排気ガス中の成分をドレン化したり、濡れ
灰によるトラブルを発生させる問題があった。
【0003】上記問題に対して、冷却水の完全蒸発を図
り、冷却効率を上げるためには、冷却塔を高くして蒸発
時間を長くする必要が生じる。しかしながら、冷却塔を
高くした場合、設備費用がかかる問題がある。よって、
従来より、蒸発時間を短縮して、冷却効率を上げ、冷却
塔を出来るだけ低くすることが要望されている。
【0004】噴霧された冷却水を短時間で蒸発させるに
は、噴霧される冷却水の粒子径を微細化する必要があ
る。粒子径は、通常、1つの噴口からの噴霧流量を多く
すると、粒子径が大となるため、噴口を1つ設けた単孔
ノズルでは、ノズル1本当たりの流量を低減して、粒子
径を微細化する方法がある。しかしながら、その場合、
所要の冷却水量を確保するために、単孔型ノズルでは多
数のノズルを設置する必要があり、この点からコスト高
になると共に、多数のノズルを設置するにはスペース上
の問題が生じると共に設備費がかかる問題もある。ま
た、噴霧圧力を高くして粒子径を微細化する方法がある
が、その場合、高圧仕様のポンプおよび配管部品を使用
する必要があり、設備費がかかる。かつ、噴射圧力を高
くすると、噴射スピードが速くなり、飛翔距離も長くな
る。その結果、ノズルを対向させた場合に、対向ノズル
からの噴射が干渉し、粒子が合体しやすくなる。また、
ガス流と平行とした場合、気液接触時間が短くなり、蒸
発効率が低下する。制御噴霧パターンが干渉して、粒子
が合体し粗大化する場合が多い。
【0005】上記した問題に対して、本出願人は、先
に、図14(A)(B)に示す多頭型のスプレーノズル
1を提案している。上記スプレーノズル1は、冷却水の
供給用流路2と排出用流路3とを設けたリターン型と
し、供給圧力を一定に保持して排出圧力を変化させるこ
とにより、噴霧流量を容易に制御できるようにしてい
る。また、上記供給用流路2と排出用流路3とを2重管
から形成し、その先端にアダプタ4を介して多頭用ヘッ
ド5を連結し、該多頭用ヘッド5に複数(図示の例では
4個)のノズルチップ6(6−I、6−II、6−III、6
−IV)を取り付けている。上記各ノズルチップ6には、
上記供給側流路2および排出側流路3と夫々連通する流
入路6aおよび排出路6bを設けると共、これら流入路
6aと排出路6bを連通する先端部に円錐形状の室6c
を設け、該室6aの先端に噴口6dを開口している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記多頭型スプレーノ
ズル1では、1つのスプレーノズルに設けた複数の噴口
から噴霧するため、各ノズル6の噴口6dからの噴霧流
量を増加させることなく1本のスプレーノズルからの噴
霧流量を増加し、よって、各噴口からの噴霧の粒子径の
微細化を保持しながら、スプレーノズル1からの全体の
噴霧流量を増加しよって、冷却効率を高めている。該ス
プレーノズルでは取付本数は増加しないが、多頭型はノ
ズルの外径が大きくなるため、設置スペースの問題が残
る。しかしながら、上記多頭型スプレーノズルでは下記
に列挙する問題がある。 各ノズル6に設けた流入路6aおよび排出路6bの断
面積が小さいため、冷却水に含まれる異物による目詰ま
りが発生しやすい。このようにトラブルが発生しやすい
ため、メンテナンスに手数がかかる問題がある。 各ノズル6の噴口6dはヘッド5に間隔をあけて配置
されるが、これら噴口からの噴霧が相互に干渉しあっ
て、粒子が合体して粗大粒となる場合がある。 複数のノズルチップ6は流入路6aと排出路2bを形
成するために2部材より構成されており、これらの部材
をネジ止めで連結して取り付けるため、寸法が大型化
し、特に、ヘッド5の直径が従来の単孔型ノズルと比較
して倍以上となる。また、重量も大となり、取り扱いに
くくなる。 各ノズルは夫々複数個の部品より構成されるため、部
品点数が増加する。また、各ノズル自体は小型で構造が
複雑であるため、成形が容易でなく、コストアップとな
る。 単孔型ノズルとの取付部寸法の互換性がなく、多頭型
ノズルと設置する場合、設備改造等が必要となり、この
点からもコストアップとなる。
【0007】本発明は上記した問題を解消せんとするも
ので、1つのスプレーノズルからの噴霧流量を増加させ
て冷却効率を向上させながら、1つの噴口からの噴霧流
量を増加させず、よって、粒子径の微細化を図り、か
つ、目詰まりを発生を低減すると共に、大型化および重
量が増加しないリターン式スプレーノズルを提供するこ
とを目的としている。
【0008】上記目的を達成するため、本発明の請求項
1では、供給用流路と排出用流路とを構成する内筒と外
筒とからなる2重管と、これら2重管の先端部に閉鎖す
るように取り付ける1つのノズルチップとを備え、上記
ノズルチップに、先端に噴口を設けた旋回室を一定角度
をあけて複数個形成し、かつ、各旋回室を上記供給用流
路と排出用流路とに夫々連通する噴射側オリフィスと戻
り側オリフィスを設け、ノズルチップに形成した複数の
噴口より噴霧する構成としたリターン式スプレーノズル
を提供するものである。
【0009】即ち、上記内筒と、その外周に所要間隔を
あけて取り付ける外筒との2重管は、内筒の内部と、内
筒と外筒との間の円環部との、いずれか一方を供給用流
路、いずれか他方を排出用流路としている。なお、供給
用流路を流通させる流体は排出側より高圧となっている
ため、水漏れの点から、内筒を供給用流路とする方が好
ましい。
【0010】上記内筒の先端には外周面より突出させた
フランジ部を設け、該フランジ部をノズルチップの内端
面と当接させて組みつけると共に、外筒とノズルチップ
とを止具で固着して組み立てている。また、上記ノズル
チップは噴口を設ける先端面は、外周側より中心にかけ
て突出させた傾斜面とし、該傾斜面に開口した噴口から
の噴霧がなるべく干渉しあわないように外周方向に向け
て噴射するように設定することが好ましい。
【0011】上記各旋回室に連通させて形成する噴射側
オリフィスおよび戻り側オリフィスはノズルチップおよ
び/あるいは上記フランジ部に形成することが好まし
い。また、上記旋回室は、ノズルチップの外周部に一定
角度をあけて、2〜12個程度形成し、2〜12個の多
数の噴口より噴霧させている。上記各旋回室は、ノズル
の略軸線方向に沿う円形室と該円形室の先端に連通する
円錐室とからなり、円錐室の先端に噴口を連通してい
る。
【0012】また、本発明の請求項2では、上記各旋回
室と連通する噴射側オリフィスは、ノズルの軸線方向と
略直交する径方向に設けて、1本の供給用流路あるいは
該供給用流路と連通させてノズルチップに形成した1本
の共通流入路に連通させているリターン式スプレーノズ
ルを提供するものである。
【0013】また、本発明の請求項3では、上記各旋回
室に連通する噴射側オリフィスは、その一端を旋回室の
円孔に対して接線方向に連通させると共に、各旋回室に
連通させる接線方向の位置は、円周方向において同一側
として、各噴口からの噴霧流量の多い部分が相互に干渉
しないように設定していることを特徴とするリターン式
スプレーノズルを提供するものである。
【0014】さらに、本発明の請求項4では、上記各旋
回室に連通する噴射側オリフィスは、旋回室の周方向の
一側端に開口し、各噴口からの噴霧流量が多い部分をノ
ズルの外周側として、相互に干渉しあうノズル中心側を
噴霧流量が少ない部分としているリターン式スプレーノ
ズルを提供するものである。
【0015】即ち、各旋回室に接線方向から流入する流
体は、旋回方向の前側では噴霧流量が多くなり、旋回方
向の後側で噴霧流量が少なくなる。よって、各旋回室の
周方向の一側端にオリフィスを開口させると、外周側の
噴霧流量が多くなり、各旋回室に連通する噴口からの噴
霧は、互いに干渉しない外周側で噴霧流量を多く出来る
一方、互いに干渉することとなるノズル中心側では噴霧
流量を少なくすることが出来る。
【0016】また、本発明は、請求項5として、上記旋
回室と供給側流路とを連通する噴射側オリフィスは1つ
の旋回室に対して、1本あるいは複数本設け、これら噴
射側オリフィスから旋回室に流入する流体が同一旋回方
向に旋回するように設定しているリターン式スプレーノ
ズルを提供するものである。
【0017】さらに、本発明は、請求項6として、上記
内筒の内部を供給側流路とすると共に、内筒と外筒の間
を排出側流路とし、かつ、内筒の噴射側前端にフランジ
部を突設して、前面に取り付ける上記ノズルチップの後
端面に当接させ、該ノズルチップの中心に上記供給側流
路と連通する上記共通流入路を後端面に開口して形成す
ると共に、その外周に一定角度間隔をあけて、円孔と先
端に円錐孔とを連通させて設けた旋回室を形成し、上記
円錐孔の先端に上記噴口を連通させて形成する一方、各
旋回室の円孔の周面側と上記共通流入路とを径方向に延
在する噴射側オリフィスで連通すると共に、円孔の端面
と上記排出側流路とを上記フランジ部に形成した戻り側
オリフィスで連通しているリターン式スプレーノズルを
提供するものである。
【0018】
【作用】本発明の請求項1の構成とすると、1つのスプ
レーノズルに設けた多数の噴口から噴霧するため、1つ
の噴口からの噴霧流量を単孔のスプレーノズルと同一に
設定すると、噴口の増加に相当して、1つのスプレーノ
ズルからの噴霧流量を増加させて、冷却効率を上げるこ
とが出来る。また、1つの噴口からの噴霧流量を増加さ
せていないため、各噴口から噴射される噴霧の粒子径を
微細化を保持出来る。また、1つのノズルチップに複数
の旋回室およびオリフィスを形成しているだけであるた
め、スプレーノズルの部品点数を低減出来ると共に、ス
プレーノズルの大型化および重量増加を防止出来る。
【0019】また、請求項2の構成とすると、複数の旋
回室と連通する噴射側オリフィスは、ノズルの軸線方向
と略直交する径方向に設けて、内筒内部を供給用流路と
する場合は、各旋回室よりノズル中心側へ噴射側オリフ
ィスを延在させ、また、内筒と外筒の間を供給側流路と
する場合には、各旋回室よりノズル外周側へ噴射側オリ
フィスを延在させることにより、流入路を共通の1本に
まとめることが出来る。よって、流入路の断面積を大と
でき、流入路での流体に含まれる異物による目詰まりの
発生を防止出来る。即ち、従来の多頭式ノズルのよう
に、各旋回室と連通させるための小径の流入路を不要と
し、よって、小径の流入路を設けた場合に発生する、該
流入路での異物による目詰まりを防止出来る。
【0020】また、請求項3の構成として、各旋回室に
連通する噴射側オリフィスは、その一端を旋回室の円孔
の周面に対して接線方向に連通させると共に、各旋回室
に連通させる接線方向の位置は、円周方向において同一
側としているため、各噴口からの噴霧流量が多い部分
を、相互に干渉しない位置に設定できる。よって、噴霧
された粒子が合体して粒子が粗大化するのを防止でき、
粒子径を微細に保持出来る。
【0021】また、請求項4の構成として、各旋回室に
連通する噴射側オリフィスは、旋回室の周方向の一端に
開口させると、該開口位置から旋回方向の前側で噴霧流
量が多くなるため、この噴霧流量が多い位置を、ノズル
の外周側に位置させることができる。一方、噴霧流量が
少ない側をノズル中心側に位置させることができる。ノ
ズル外周側では噴霧が相互に干渉しあわないため、噴霧
流量を多くしても合体による粒子の粗大化はないが、ノ
ズル中心側では噴霧が相互に干渉するため、噴霧流量を
少なくする必要がある。本発明では、1本の共通の流入
路より噴射側オリフィスを介して多数の旋回室に周方向
から流体を流入する場合に発生する噴霧流量のアンバラ
ンスを、逆に利用して、噴霧流量が少ない部分を干渉す
る位置に配置しているため、粒子径の肥大化を防止でき
ると共に、流量を全体的に均一とすることができる。
【0022】一方、請求項5の構成として、1つの旋回
室に対して噴射側オリフィスを対向する位置に2本連通
させると、噴口から噴射する噴霧流量を全周にわたって
略均一にすることができる。よって、各噴口からの噴霧
が干渉しあわないように設定し、噴霧範囲における噴霧
流量を均一にすることができる。
【0023】また、請求項6の構成として、上記内筒の
内部を供給側流路とすると、圧力の高い供給側流路が内
部に位置するため、流体の外部への漏れを防止できる。
また、内筒の噴射側前端にフランジ部を突設して、前面
に取り付ける上記ノズルチップの後端面に当接させる
と、ノズルチップの組付精度が増す。さらに、ノズルチ
ップに設ける旋回室を円孔と円錐孔とを連続した形状と
すると、円孔の周面に接線方向で開口する噴射オリフィ
スから流入する流体を旋回室で旋回させることができ
る。かつ、円錐孔から噴口へと漸次縮径しながら噴霧す
るため、所要の圧力に高めて微細な粒子径として噴霧す
ることが出来る。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。図1から図4は、本発明の第1実施例
を示す。第1実施例のリターン式スプレーノズル10
は、内筒11と、該内筒11の外周に所要間隔をあけて
取り付けた外筒12と、内筒11および外筒12の先端
部に止具13により固定するノズルチップ14とからな
る。上記内筒11の内部は流体(冷却水)の供給用流路
15とし、内筒11と外筒12の間の円環状部は排出用
流路16としており、供給用流路15には供給管(図示
せず)より一定圧力で流体を供給する一方、排出用流路
16には排出管(図示せず)を接続し、該排出管に介設
した圧力制御弁で排出圧力を制御することにより、スプ
レーノズル10からの噴霧流量を調節している。
【0025】上記内筒11のノズルチップ取付側の先端
部には、その外周部より突設したフランジ部11aを設
け、該フランジ部11aに90度間隔をあけて小径の戻
り側オリフィス20を前後両端に開口するように貫通し
て形成し、その後端開口を排出用流路16と連通させて
いる。
【0026】上記ノズルチップ14は、その前後両端面
14a、14bを、外周より中心にかけて噴射方向の前
方へ向けて突出した傾斜形状としている。よって、該ノ
ズルチップ14の後端面14bと当接する上記内筒フラ
ンジ部11aの前端面も傾斜させて形成している。該ノ
ズルチップ14の中心には内筒11の供給用流路15と
連通する共通流入路21を後端面に開口して形成してい
る。
【0027】ノズルチップ14には、共通流入路21を
囲むように、その傾斜した円周部に、90度間隔をあけ
て4個の旋回室22(22A、22B、22C、22
D)を形成している。これら旋回室22は傾斜した前後
面14a、14bに対して直角方向に設けており、よっ
て、ノズルの軸線Lに対して傾斜し、各旋回室22の先
端に連通して形成した噴口23(23A、23B、23
C、23D)を前端面14aの外周近傍に位置させ、各
噴口23からの噴霧が外向きとなって、なるべく干渉し
ないように設定している。
【0028】上記4個の旋回室22は、夫々円孔22a
と該円孔22aの前側に連通して形成した円錐孔22b
とから形成し、円孔22aは後端面14bに開口して、
上記内筒フランジ部に形成した戻り側オリフィス20と
連通させている。円錐孔22bは上記噴口23と連通さ
せている。
【0029】上記4個の旋回室22は上記共通流入路2
1と夫々、径方向の噴射側オリフィス24(24A、2
4B、24C、24D)を介して連通している。上記4
本の噴射側オリフィス24はノズルチップ後端面14b
に凹設した溝からなり、内筒フランジ部11aと当接す
ることにより閉鎖して流路を形成している。また、4本
のオリフィス24は、その一端は、図2に示すように、
共通流入路21の外周に90度間隔をあけて連通させる
一方、径方向に延在し、他端が、各旋回室22の円孔2
2aに対して、周方向の一端に接線方向で開口させて連
通している。かつ、各旋回室22との連通位置は周方向
において同一方向としている。
【0030】上記構成のリターン式スプレーノズル10
では、供給用流路15から導入される流体は、ノズルチ
ップ14の共通流入路21をへて、4つの噴射側オリフ
ィス24に流入し、各連通路24より各旋回室22に流
入する。この接線方向から流入している流体は、図3に
示すように、円孔22aの内周面に沿って旋回し、図
中、矢印で示す旋回流を発生しながら、円錐孔22bを
へて噴口23より噴霧される。上記旋回しながら噴霧さ
れる場合、噴霧量は、図3(A)(B)(C)(D)に
示すように、オリフィス24の開口が位置するから旋回
方向の前側S1は噴霧流量が多く、旋回方向の後側S2
は噴霧流量が少なくなる。この旋回方向前側の噴霧量
と、旋回方向後側の噴霧量の比は3:1となり、噴霧の
弱い部分と強い部分とを発生させている。
【0031】上記各オリフィス24は、各旋回室22の
円孔22aに対して、周方向の一端で連通しているた
め、ノズル中心側の噴霧量が少なく、噴霧が弱い部分と
なる。一方、ノズル外周側が噴霧量が多く、噴霧が強い
部分となる。即ち、図4(A)に示すように、4つの噴
口23A、23B、23C、23Dから噴射される噴霧
は、(B)に示すように、ノズル中心側は互いに干渉し
あうこととなるが、このノズル中心側は噴射量が少な
く、噴霧が弱い部分となっている。よって、噴霧が互い
に干渉しあっても、粒子が合体して粗大粒が発生するこ
とを抑制、防止できる。一方、噴霧量が多く、噴霧が強
い外周部は相互に干渉しない。このように、噴霧量は多
い部分では干渉させず、噴霧量が少ない部分を干渉させ
ることにより、粒子径の粗大化を防止できると共に、4
つの噴霧パターンで囲まれる範囲の全体で、噴霧量の均
等化を図ることができる。また、冷却塔などの蒸発現象
に使用する場合、蒸発しにくいノズル中心側をより微細
化させる必要がある。
【0032】また、上記4つの噴口はノズルチップ14
を傾斜させて、各噴口からの噴霧を外向きとして、相互
に干渉する部分を減少させていることによっても、粒子
径の肥大化が防止される。尚、旋回室22に流入した流
体の一部は戻り側オリフィス20をへて排出用流路16
へ排出され、噴口23からの噴霧流量を制御している。
【0033】図5(A)〜(G)は、第1実施例の変形
例を示し、ノズルチップ14に設ける旋回室22および
噴口23を、2〜12個としたものである。いずれも、
ノズルチップ14の中心に設けた共通流入路21と各旋
回室22とを径方向の噴射側オリフィス24を介して連
通しており、各オリフィス24を旋回室22の周方向の
一端に接線方向で連通している。なお、旋回室22およ
び噴口23の個数を増加しても、ノルズチップ14の直
径を同一としているため、旋回室22および噴口23を
順次小さくしている。上記のように、旋回室および噴口
を増加し、1つの噴口からの噴霧流量を一定とすると、
噴口を増加した分だけ噴霧流量が増加し、かつ、1つの
噴口からの噴霧流量は一定であるため、粒子径を微細に
保持出来る。
【0034】
【実験例1】第1実施例および図5(A)〜(D)に示
す変形例の、ノズルチップ14に旋回室22および噴口
23を、2〜6個設けた場合における噴霧流量と粒子径
の関係を測定すると共に、従来の単孔ノズル(1つのス
プレーノズルに1つの噴口を設けたもの)の噴霧流量と
粒子径との関係を比較した。その結果は、図6に示す通
りであった。
【0035】図6に示すように、本発明の多孔ノズルと
して、噴口を2孔、3孔、4孔、5孔、6孔としたもの
を用い、1孔当たりの噴霧流量を4リットル/分(20
kg/cm2)とし、噴口の増加に応じて、噴霧流量を
増加させた。その結果は、図に示すように、噴霧流量の
増加に関係なく、粒子径は1孔の場合と同様の、略一定
の約140ザウターであった。一方、従来用いられてい
る単孔ノズルでは、1つの噴口から噴霧する流量を増加
させると、それに応じて、粒子径は肥大化し、噴霧流量
を24リットル/分とすると、粒子径は220ザウター
程度に大となっていた。
【0036】また、第1実施例および図5に示す変形例
は、複数の旋回室に夫々オリフィスを介して流体を供給
する供給路は、供給用流路15と連通させた共通流入路
21の1本であるため、その断面積を大きく設定するこ
とが出来る。よって、共通液流入路21における異物通
過径を大きい寸法に確保でき、異物による目詰まりの発
生を防止することが出来る。
【0037】
【実験例2】本発明のように、流入路を1本とした場合
と、図14に示す多頭型スプレーノズルにおいて、流入
路6aを複数本とした場合における流入路内部での異物
通過径を比較測定した。尚、従来の多頭型スプレーノズ
ルでは噴口の個数の増加に伴い、各噴口と連通する流入
路の径が小さくなるため、異物通過径が小さくなってい
る。いずれも噴口1孔あたりの噴霧流量は4リットル/
分(20kg/cm2)に設定している。その結果を図
7に示す。
【0038】図7に示すように、本発明の流入路が1本
の場合は、異物通過径は2mm以上であるが、流入路を
噴口の個数に対応させて増加した場合、異物通過径は順
次減少し、4つの噴口を設けた場合には、1mmと半減
し、それだけ目詰まりが発生しやすくなっていた。
【0039】図8は第2実施例を示し、第1実施例との
相違点は、内筒11のフランジ部11aの前端面に各旋
回室22と連通する旋回室22’を凹設し、該旋回室2
2’にフランジ部前端面に刻設した噴射側オリフィス2
4の一端を夫々連通させると共に、他端を前端に開口し
た供給側流路15と連通させている。また、第1実施例
と同様に、フランジ部11aに、旋回室22’の底面と
排出側流路16とを連通する戻り側オリフィス20を形
成している。 即ち、ノズルチップ14には旋回室22
とその先端に連通した噴口23とを設けているだけで、
ノズルチップの形状を簡単にしている。作用効果は第1
実施例と同一であるため、説明を省略する。
【0040】図9は第3実施例を示し、第1実施例との
相違点は、ノズルチップ14の前後両端面14a、14
bをノズルの軸線Lと直交する平坦面に形成している。
また、ノズルチップ14の後端面14bに当接させる内
筒11のフランジ部11aも平坦面に形成している。他
の構成および作用は第1実施例と同一であるため、同一
符号を付して、説明を省略する。上記構成とすると、ノ
ズルチップ14および内筒11の形状が単純となり、製
作が容易であると共に、精度が出やすい利点がある。
【0041】図10は第4実施例を示し、第3実施例と
同様にノズルチップ14の前後両端面14a、14bを
平坦面に形成する一方、内筒11にはフランジ部11a
を設けていない。よって、ノズルチップ14の中心に形
成した共通流入路21と旋回室22との噴射側オリフィ
ス24を溝ではなく、ノズルチップ14の内部に穿設し
た穴としている。また、各旋回室22の後端開口部に
は、戻り側オリフィス20を貫通して設けたチップ30
を個別に取り付けている。他の構成および作用は第1実
施例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略す
る。この第4実施例では、内筒11の形状を簡単に出来
る利点があると共に、排出側オリフィスを調節できる利
点がある。
【0042】図11(A)(B)は第5実施例を示す。
この第5実施例では、内筒11の内部を排出側流路16
とし、内筒11と外筒12の間の円環部を供給側流路1
5としている。よって、内筒11の前端は、フランジ部
11aを中心部まで延在させて、内筒前端を閉鎖し、フ
ランジ部11aに穿設した戻り側オリフィス20を内筒
11の中空部の排出側流路16と連通させている。
【0043】また、ノズルチップ14に設けた4つの旋
回室22に夫々連通する噴射側オリフィス24は、各旋
回室22より外周方向へと延在させて、外周端面に開口
して、外周に位置する供給側流路15と連通している。
旋回室22に対する噴射側オリフィス24の連通位置
は、第1実施例と同様に旋回室22の周方向の一端側
で、かつ、接線方向に開口させている。他の構成および
作用は第1実施例と同様であるため、同一符号を付す。
【0044】図12は第5実施例の変形例を示し、ノズ
ルチップ14に設ける噴射側オリフィス24を、第5実
施例では、ノズルチップ14の後端面14bに凹設した
溝より形成していたが、該変形例ではノズルチップ14
の内部に穿設した穴より形成している。他の構成は第5
実施例と同一である。該構成とすると、噴射側オリフィ
スを流通する流体の漏れを完全に無くすことが出来る。
【0045】図13(A)(B)は第6実施例を示し、
ノズルチップ14の各旋回室22と連通する噴射側オリ
フィス24を2本のオリフィス24−Iと24−IIから
構成している。一方のオリフィス24−Iを第1実施例
と同様に、ノルズチップ14の中心位置に形成した共通
流入路21と各旋回室22の周方向の一端に連通してい
る。他方のオリフィス24−IIはノルズチップ14の外
周に形成した円環形状の共通流入21’に一端を連通
し、他端を旋回室22の周方向の他端に連通している。
上記中心位置の共通流入路21と外周位置の円環状の共
通流入路21’とは径方向に延在された連通路33を介
して連通している。上記中心位置の共通流入路21に内
筒11の供給側流路15を連通し、流体を共通流入路2
1から連通路33を介して外周の共通流入路21’へと
供給し、それぞれ噴射側オリフィス24−I、24−II
を通して各旋回室22の対向した位置に流体を流入して
いる。
【0046】上記のように1つの旋回室22に対向した
位置から流体を導入し、同一方向に旋回させると、一方
のオリフィス24−Iからの流体は旋回方向前側の位置
のノルズ外周側の約180度の範囲S1で噴霧流量が多
くなり、他方のオリフィス24−IIでは旋回方向前側の
位置のノルズ中心側の約180度の範囲S2で噴霧流量
が多くなるため、1つの噴口23から全周において噴霧
流量を均等とすることが出来る。よって、この第6実施
例では、ノルズ中心側で各噴口23からの噴霧が干渉し
ないように設定している。
【0047】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1では、1つのリターン式スプレーノズルに1
つのノルズチップを取り付け、このノルズチップに複数
の旋回室と各旋回室に連通した噴口とを設け、かつ、各
旋回室を1本の流入路に夫々噴射オリフィスを介して連
通させる一方、排出側流路と戻り側オリフィスを介して
連通させた構造としているため、1つのスプレーノズル
に設けた複数の噴口から分散して噴射しているため、各
噴口からの噴霧流量を増加させることなく、1つのスプ
レーノズルからの全体の噴霧流量を増加することが出来
る。即ち、各噴口から噴射される噴霧の粒子径を微細に
保持しながら、1つのスプレーノズルからの噴霧流量を
増加させることが出来る。
【0048】このように、噴霧の粒子径を微細化できる
と、1つのスプレーノズルからの噴霧流量を増加して
も、噴霧の完全蒸発時間を短縮でき、かつ、噴霧流量の
増加により、排気ガスの冷却効率を向上することが出来
る。また、噴霧を完全に蒸発しない場合に発生していた
従来の種々の問題、例えば、冷却塔の壁面が湿って腐食
が進行すること、ドレンの発生などを防止できる。さら
に、噴霧を完全蒸発するために、冷却塔を高くする必要
がなく、設備費用を低下することが出来る。
【0049】また、本発明のスプレーノズルでは、上記
したように、1つのノズルチップを内筒と外筒とに止具
を介して取り付けるだけであるため、スプレーノズルの
小型化および軽量化を図ることが出来る。例えば、従来
の図14に示す4頭の多頭型では、スプレーノズルの前
端面の直径が80mm〜100mmであったものを、4
孔を設けた本スプレーノズルでは前端面の直径を40m
m〜50mmと半減する事が出来る。また、従来の多頭
型と比較して、部品点数が少なく、しかも、構造が簡単
であるため、コストダウンを図ることが出来ると共に、
メンテナンスも容易となる。
【0050】また、請求項2の構成とすると、複数の旋
回室と連通する噴射側オリフィスは、径方向に延在させ
て、ノズルの軸線方向と略直交する径方向に設けている
ため、ノルズ軸線に沿って位置するノズル中心位置の1
本の共通流入路あるいはノズル外周に位置する1本共通
流入路に連通させる事が出来る。そのため、噴口の個数
を増加しているにもかかわらず、流入路の断面積を大き
く保持できる。よって、流入路で目詰まりが発生する異
物の直径を噴口が1個の場合と同一に大きくでき、目詰
まりの発生を抑制或いは防止出来る。
【0051】また、請求項3の構成として、各旋回室に
連通する噴射側オリフィスは、その一端を旋回室の円孔
の周面に対して接線方向に連通させると共に、各旋回室
に連通させる接線方向の位置は、円周方向において同一
側としているため、各噴口からの噴霧流量が多い部分
を、相互に干渉しない位置にすることができる。よっ
て、噴霧流量が多い部分で干渉が発生し、噴霧された粒
子が合体して粒子が肥大化するのを防止できる。その結
果、上記したように、粒子径を微細に保持して、完全蒸
発時間の短縮を図ることが出来る。
【0052】また、請求項4の構成として、各旋回室に
連通する噴射側オリフィスは、旋回室の周方向の一端に
開口させると、該開口位置から旋回方向へ約180度の
範囲で噴霧流量が多くなるため、この噴霧流量が多い位
置を、ノズルの外周側に位置させることができる。一
方、噴霧流量が少ない側をノズル中心側に位置させるこ
とができる。通常、ノズル外周側では噴霧が相互に干渉
しあわないため、噴霧流量を多くする必要があり、ノズ
ル中心側では噴霧が相互に干渉するため、噴霧流量を少
なくする必要がある。本発明では、1本の共通の流入路
より1本の噴射オリフィスを介して夫々旋回室に周方向
から流体を流入する場合に発生する噴霧流量のアンバラ
ンスを、逆に利用して、噴霧流量が少ない部分を干渉す
る位置に配置しているため、粒子径の肥大化を防止でき
ると共に、流量を全体的に均一とすることができる。
【0053】一方、請求項5の構成として、1つの旋回
室に対して噴射オリフィスを対向する位置に2本連通さ
せると、噴口から噴射する噴霧流量を全周にわたって略
均一にすることができる。よって、各噴口からの噴霧が
干渉しあわないように設定し、噴霧範囲における噴霧流
量を均一にすることができる。
【0054】また、請求項6の構成として、上記内筒の
内部を供給側流路とすると、圧力の高い供給側流路が内
部に位置するため、流体の外部への漏れを防止できる。
また、内筒の噴射側前端にフランジ部を突設して、前面
に取り付ける上記ノズルチップの後端面に当接させる
と、ノズルチップの組付精度が増す。さらに、ノズルチ
ップに設ける旋回室を円孔と円錐孔とを連続した形状と
すると、円孔の周面に接線方向で開口する噴射オリフィ
スから流入する流体を旋回室で旋回させることができ
る。かつ、円錐孔から噴口へと漸次縮径しながら噴霧す
るため、所要の圧力に高めて微細な粒子径として噴霧す
ることが出来る。
【0055】さらに、本発明のスプレーノズルはリター
ン式として、供給側流体の圧力を一定に保持しながら、
排出側の圧力を制御して、1つのスプレーノズルからの
噴霧流量を調節しているため、該調節が容易で、しか
も、1:10の大きなターンダウン比で制御することが
出来る。また、配管に対して取り付ける箇所は、従来の
多頭型スプレーノズルと同様に、内筒と外筒との2重管
の部分で、寸法が従来と同様であるため、スプレーノズ
ルの取付部分を改造することなく、そのまま取り付ける
ことが出来るなどの種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のスプレーノズルを示
し、(A)は断面図、(B)は側面図である。
【図2】 第1実施例の旋回室と、噴射側オリフィス
と、流入路との位置関係を示す概略図である。
【図3】 (A)〜(C)は第1実施例の旋回室からの
噴霧状態を説明するための図面である。
【図4】 (A)は第1実施例の4つの噴口からの噴霧
方法を示す概略図、(B)は(A)のA−A断面におけ
る噴霧流量分布を示す図面である。
【図5】 (A)〜(G)は夫々第1実施例の変形例を
示し、旋回室と、噴射側オリフィスと、共通流入路の連
通状態を示す図面である。
【図6】 噴口の個数の増加に応じて噴霧流量を増加さ
せた場合における粒子径の大きさを従来の単孔ノズルと
本発明の多孔ノズルで比較した実験結果を示すグラフで
ある。
【図7】 流入路の個数と流入路における異物通過径の
関係を実験した結果を示すグラフである。
【図8】 本発明の第2実施例の要部断面図である。
【図9】 本発明の第3実施例の要部断面図である。
【図10】 本発明の第4実施例の要部断面図である。
【図11】 (A)は第5実施例の要部断面図、(B)
は旋回室、噴射側オリフィスおよび流入路の連通状態を
示す図面である。
【図12】 第5実施例の変形例の要部断面図である。
【図13】 (A)は第6実施例の旋回室、噴射側オリ
フィスおよび流入路の連通状態を示す図面、(B)は第
6実施例のノズルチップの断面図である。
【図14】 (A)は従来の多頭型リターン式スプレー
ノズルの断面図、(B)は(A)の側面図である。
【符号の説明】
10 リターン式スプレーノズル 11 内筒 12 外筒 13 止具 14 ノズルチップ 15 供給側流路 16 排出側流路 20 戻り側オリフィス 21 共通流入路 22 旋回室 23 噴口 24 噴射側オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 正樹 兵庫県西脇市堀町177 株式会社いけうち 西脇工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給用流路と排出用流路とを構成する内
    筒と外筒とからなる2重管と、これら2重管の先端部に
    閉鎖するように取り付ける1つのノズルチップとを備
    え、 上記ノズルチップに、先端に噴口を設けた旋回室を一定
    角度をあけて複数個形成し、かつ、各旋回室と上記供給
    用流路を連通する噴射側オリフィスと、旋回室と上記排
    出用流路とを連通する戻り側オリフィスを設け、1つの
    ノズルチップに形成した複数の噴口より噴霧する構成と
    しているリターン式スプレーノズル。
  2. 【請求項2】 上記各旋回室と連通する噴射側オリフィ
    スは、ノズルの軸線方向と略直交する径方向に設けて、
    上記1本の供給用流路あるいは該供給用流路と連通させ
    てノズルチップに形成した1本の共通流入路に連通させ
    ている請求項1に記載のリターン式スプレーノズル。
  3. 【請求項3】 上記各旋回室に連通する噴射側オリフィ
    スは、その一端を旋回室の円孔に対して接線方向に連通
    させると共に、各旋回室に連通させる接線方向の位置
    は、円周方向において同一側として、各噴口からの噴霧
    流量が多い部分が相互に干渉しない位置となるように設
    定している請求項1または請求項2に記載のリターン式
    スプレーノズル。
  4. 【請求項4】 上記各旋回室に連通する噴射側オリフィ
    スは、旋回室の周方向の一側端に開口し、これら旋回室
    と夫々連通する各噴口からの噴霧は、ノズル外周側を噴
    霧流量が多い部分として、相互に干渉しあうノズル中心
    側には噴霧流量が少ない部分が位置する設定としている
    請求項3に記載のリターン式スプレーノズル。
  5. 【請求項5】 上記旋回室と供給側流路とを連通する噴
    射側オリフィスは1つの旋回室に対して、対向する位置
    に2本設け、かつ、これら噴霧側オリフィスから流入さ
    れる流体が同一旋回方向に回転するように連通している
    請求項1、2、3のいずれか1項に記載のリターン式ス
    プレーノズル。
  6. 【請求項6】 上記内筒の内部を供給側流路とすると共
    に、内筒と外筒の間を排出側流路とし、かつ、内筒の噴
    射側前端にフランジ部を突設して、前面に取り付ける上
    記ノズルチップの後端面に当接させ、該ノズルチップの
    中心に上記供給側流路と連通する上記共通流入路を後端
    面に開口して形成すると共に、その外周に一定角度間隔
    をあけて、円孔と先端に円錐孔とを連通させて設けた旋
    回室を形成し、上記円錐孔の先端に上記噴口を連通させ
    て形成する一方、各旋回室の円孔の周面側と上記共通流
    入路とを径方向に延在する噴射側オリフィスで連通する
    と共に、円孔の端面と上記排出側流路とを上記フランジ
    部に形成した戻り側オリフィスで連通している前記請求
    項のいずれか1項に記載のリターン式スプレーノズル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100752579B1 (ko) * 2005-05-04 2007-08-29 주식회사 바이오미스트테크놀로지 3류체 노즐

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