JPH0719474Y2 - 浣腸容器 - Google Patents

浣腸容器

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JPH0719474Y2
JPH0719474Y2 JP6612489U JP6612489U JPH0719474Y2 JP H0719474 Y2 JPH0719474 Y2 JP H0719474Y2 JP 6612489 U JP6612489 U JP 6612489U JP 6612489 U JP6612489 U JP 6612489U JP H0719474 Y2 JPH0719474 Y2 JP H0719474Y2
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JP
Japan
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valve body
container
cylinder
valve
tube
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Application number
JP6612489U
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JPH035441U (ja
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省三 白石
昭二 榊山
俊夫 清水
重則 西出
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,グリセリン等の浣腸用の薬液を肛門より腸内
に注入する場合に使用される浣腸容器に関する。
(従来の技術) この種の浣腸容器としては,例えば,実公昭57−36190
号公報および実公昭61−21075号公報に開示されている
ように,容器本体に接続された可撓性のチューブ先端に
キャップを嵌合し,チューブ内に球状の逆流防止弁を設
けたものが周知である。チューブ先端に嵌合されたキャ
ップは,この浣腸容器の保管等に容器本体内の薬液が外
部に流出するのを防いでおり,チューブ内に設けられた
球状逆流防止弁は,チューブを腸内に挿入した後,チュ
ーブ先端から腸内に注入された薬液が腸内圧力によって
容器本体内へ逆流するのを防止している。
(考案が解決しようとする課題) このような従来の浣腸容器では,チューブとは別部材の
キャップが,チューブ先端に嵌合されているので,キャ
ップの嵌合程度が緩い場合や容器本体に外部からの圧力
が作用した場合には,チューブとキャップの間隙から薬
液が漏れるおそれがあった。また,キャップによる薬液
の流出防止構造と球状逆流防止弁による逆流防止構造
が,それぞれ別々の箇所に設けられているので,それら
の部品点数および製造工数が多くなり,生産コストを上
昇させる原因になっていた。
本考案は,上記従来の問題を解決するものであり,その
目的とするところは,保管中などに薬液が漏れるのを確
実に防止することができ,しかも薬液の流出防止構造と
逆流防止構造とを同所に形成することにより,部品点数
を少なくして生産コストを低減することができる浣腸容
器を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の浣腸容器は,浣腸用の薬液を入れる容器本体
と,該容器本体の先部に連設された筒体と,該筒体内に
間隙を有する状態で配設された弁体と,該筒体の先部に
設けられ薬液の注入口を有するチューブとを具備し、該
弁体の基部が筒体に,弁体の分離によって筒体内が連通
し得るよう分離可能に連設されていると共に,該弁体で
筒体内が閉塞され,該弁体から分離された弁体の弁部が
液密的に嵌合可能な嵌合部が筒体に設けられてなり,そ
のことにより上記目的が達成される。
(作用) 浣腸容器を使用していない場合には,上記弁体は筒体に
連設されていて,この弁体で筒体内が閉塞されているの
で,容器本体内の薬液は外部へ流出することはない。
浣腸容器を使用する場合には,上記弁体を筒体から分離
する。こうすると,筒体内が連通するので,容器本体内
の薬液を筒体内を介してチューブ先端より押し出すこと
ができるので,チューブ先端を肛門より腸内へ挿入し
て,容器本体を圧縮すればよい。
腸内への薬液を注入している途中で腸内圧力によって薬
液が容器本体内へ逆流しようとすると,弁体がこの薬液
の流れで筒体内を容器本体側へ移動して弁体の弁部が筒
体内の嵌合部に液密的に嵌合する。これにより,薬液の
逆流は防止される。再び容器本体を圧縮すると容器本体
内の薬液の圧力で弁体はチューブ側へ移動するので,上
記嵌合は解除され,薬液をチューブ先端より注腸するこ
とができる。
(実施例) 以下に本考案を実施例に基づいて詳細に説明する。
本考案の浣腸容器は,第1図および第2図に示すよう
に,グリセリン液等の浣腸用の薬液が入れられる容器本
体10と,容器本体10の先部に一体に設けられた筒体20
と,筒体20内に配設された弁体30と,筒体20の先端に連
設されたチューブ40とを有している。
容器本体10は,軟質塩化ビニル樹脂,ポリエチレン等の
変形が容易な軟質材料にて形成された正面視略楕円形の
中空体である。容器本体10の先部には開口部11が設けら
れ,後端部は閉塞されている。
容器本体10の先部に設けられた筒体20は,第1筒部21と
第2筒部22とからなり,両者は同芯状に連結されてい
る。第1筒部21は筒体20の先部を形成しており,その内
部には流通路21aが形成されている。第1筒部21の先端
部には小径の接続部21cが設けられ,第1筒部21の後端
部21dには弁体30が分離溝31を介して容器本体10側へ向
けて延設され,第1筒部21の軸芯方向の略中央部には,
大径のフランジ部21bが設けられている。
弁体30は略紡錘状に形成され,その基部が第1筒部21に
連設し,該基部内には,第1筒部21内に設けられた流通
路21aに連通する空洞部33が設けられている。弁体30の
頭部は閉塞されて略円錐状の弁部32が形成されている。
第1筒部21に弁体30が連設している状態では,第1筒部
21内の流通路21aは,この弁体30によって閉塞されてい
る。この弁体30に外側から所定力以上の力を加えること
により,その分離溝31部分で切断することが可能であ
り,この切り離しによって弁体30は第1筒部分21から分
離し,第1筒部分21内の流通路21aは第2筒部22内へ開
口し,第1筒部分21内と第2筒部22内とは連通すること
になる。
第1筒体21および弁体30は,プラスチック等の比較的硬
質で切断可能な材質の一体成形等によって形成され,弁
体30の分離溝31の寸法やその部分の肉圧は,その材質等
によって適宜選択される。
筒体20の後半部を形成する第2筒部22は,間隙を有する
状態で弁体30を内装し得る本体部22bを有し,本体部22b
の先端側には大径の接続筒部22aが設けられ,後端側に
は後方へ向かって次第に縮径された嵌合部22dが設けら
れている。接続筒部22aは,第1筒部21のフランジ部21b
に外嵌されて,両者はヒートシール等により気密的に接
着されている。これにより,第2筒部22の本体部22bは
弁体30の外側に同芯状に保持され,本体部22bの内周面
と弁体30の外周面との間には環状の流通路22cが形成さ
れている。本体部22bの後側に設けられた嵌合部22dの内
面形状は,弁体30の弁部32が液密的に嵌合し得る形状に
形成されている。嵌合部22dの後端部は容器本体10の先
端部に連設され,該先端部に設けた開口部11を介して第
2筒部22内と容器本体10内とは連通している。
第2筒部22は,その本体部22bに外側から所定力以上の
力を加えた場合には,変形し得るようにやや可撓性を有
する材質で形成するのが好ましく,同様の材質で成形さ
れる容器本体10との一体成形により得ることができる。
上記チューブ40は軟質塩化ビニル樹脂等の可撓性を有す
る材料にて形成され,第1筒部21の先端部に設けられた
接続部21cにチューブ40の後端部が嵌挿されて,ヒート
シール,高周波ウェルダー,超音波ウェルダー等により
接着又は融着されている。チューブ40の先端部は閉塞さ
れていると共に,その外面形状は半球形状となってい
て,先端部の近傍位置において周側面には,注入口41が
設けられている。
次にこのようにして構成される浣腸容器の使用方法を説
明する。
浣腸容器を使用していない状態では,第1図および第2
図に示すように,弁体30が筒体20の第1筒部21に連設さ
れていて第1筒部21内の流通路21aと第2筒部22内の流
通路22cとは弁体30で閉塞され,グリセリン等の薬液
は,浣腸容器の外部へ流出することはない。
浣腸容器を使用する際には,第2筒部20の本体部22bに
外側から手等で力を加えて弁体30を切断する。弁体30
は,その分離溝31部分で第1筒体21の後端部分21dから
分離して,第1筒部21内の流通路21aが開口し,第1筒
部分21内の流通路21aと第2筒部22内の流通路22cとは連
通することになる。この状態で,容器本体1を握ると,
その圧力で薬液が容器本体10内から流通路22cおよび21a
を経てチューブ40内に流入し,その注入口41より外部へ
押し出される。従って,チューブ40を肛門より腸内へ挿
入した状態で上記操作を行えば,支障なく薬液を注腸す
ることができ,チューブ40を肛門へ挿入するまでの間
に,薬液が外部へ押し出されるといった事態を避けるこ
とができる。
ここで,注腸時において,例えば容器本体10の握り力を
緩めた場合には,容器本体10内の圧力に比べてチューブ
40内の圧力が高くなり,第1筒部21側から第2筒部22側
へ薬液が流入しようとするが,その薬液の勢いによって
弁体30は第2筒部22の後端側へ押し付けられる結果,第
3図に示すように,弁体30の弁部32が第2筒部22の嵌合
部22dに液密的に嵌合し,第2筒部22内の流通路22cは,
この弁体30で閉塞されることになり,第1筒部21側から
第2筒部22側へ薬液が流入することはない。
次に,容器本体10を握ることにより第2筒部22内の圧力
が第1筒部21内の圧力より高くなった場合には,弁体30
がその圧力差によって第1筒部21側へ移動することによ
り,第2筒部22内が連通し,容器本体10内の薬液をチュ
ーブ40を通して注腸することができる。
(考案の効果) このように,本考案の浣腸容器は,未使用時には弁体に
よって筒体内が完全に閉塞されているので,容器本体内
の薬液が外部へ流出するのを確実に防止することができ
る。また,弁体が栓体と逆流防止弁とを兼用することに
なるので,構造が簡略化され,部品点数を減少して生産
コストの低減を図ることができる。さらに弁体を折り曲
げ分離するだけで薬液注入を行なうことができるので,
操作も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す浣腸容器の一部破断正
面図,第2図はその要部の拡大断面図,第3図はその動
作を示す拡大断面図である。 10…容器本体,20…筒体,22d…嵌合部,30…弁体,32…弁
部,40…チューブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浣腸用の薬液を入れる容器本体と,該容器
    本体の先部に連設された筒体と,該筒体内に間隙を有す
    る状態で配設された弁体と,該筒体の先部に設けられ薬
    液の注入口を有するチューブとを具備し,該弁体の基部
    が筒体に,弁体の分離によって筒体内が連通し得るよう
    分離可能に連設されていると共に,該弁体で筒体内が閉
    塞され,該弁体から分離された弁体の弁部が液密的に嵌
    合可能な嵌合部が筒体に設けられている浣腸容器。
JP6612489U 1989-06-06 1989-06-06 浣腸容器 Expired - Lifetime JPH0719474Y2 (ja)

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JPH035441U JPH035441U (ja) 1991-01-21
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