JPH07193961A - ケーブル端末部 - Google Patents

ケーブル端末部

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JPH07193961A
JPH07193961A JP5335235A JP33523593A JPH07193961A JP H07193961 A JPH07193961 A JP H07193961A JP 5335235 A JP5335235 A JP 5335235A JP 33523593 A JP33523593 A JP 33523593A JP H07193961 A JPH07193961 A JP H07193961A
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cable
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Ryoichi Kojima
諒一 小島
Shinko Noguchi
真弘 野口
Yutaka Kobayashi
裕 小林
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブル遮蔽層とリード線との接合部で断線
が生じた場合でも、ケーブル遮蔽層とリード線との間の
導通が確保され、接続用金具に電圧が誘起されるおそれ
のないケーブル端末部を提供する。 【構成】 絶縁補強筒7上に配設された編組線8の側部
が、ケーブル遮蔽編組9の端部と重ね合われてはんだ付
けされ、かつ編組線8を外側に向けてケーブルシース側
に折り返されている。また、これらの外側には、接続用
金具6の端部からケーブルシース10にかけてゴムモー
ルドにより保護防食層11が設けられている。このよう
な端末部によれば、ケーブル遮蔽編組9と編組線8との
はんだ付け部で断線した場合でも、保護防食層11から
の押圧力により、編組線8端部がケーブル遮蔽編組9に
強く押付けられるため、ケーブル遮蔽編組9と編組線8
との電気的接触が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル端末部に係わ
り、特に無停電工事用としてあるいは移動用、応急用ケ
ーブルとして使用されるバイパスケーブルの端末部の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、送、配電線路の工事等に伴う
停電を回避するために、あるいは非常災害時の応急送電
などのために、バイパスケーブルを使用して区域外から
電力を供給することが行われている。
【0003】そして、このようなバイパスケーブルの端
末部として、例えば以下に示すような構造が知られてい
る。すなわち、この端末部においては、図4に示すよう
に、段剥ぎされたPNケーブル[エチレンプロピレンゴ
ム(EPゴム)絶縁クロロプレンシースケーブル]のよ
うなゴム、プラスチックケーブル1の導体2に、常法に
より導体接続端子3が接続され、導体接続端子3上から
ケーブル絶縁体4上にかけて、半導電性EPゴムからな
る円錐状の内部半導電部5が設けられている。またその
上にケーブル絶縁体4の端部にかけて、外側に向けてテ
ーパー状に拡径する端子挿入口を有し、先端部外周に円
筒状の接続用金具6が一体に成形された絶縁補強筒7
が、EPゴムモールドにより形成されており、この絶縁
補強筒7上にリード線として3本の錫めっき軟銅編組線
8が、互いに周方向に等間隔で縦添えされている。そし
て、これらの編組線8の片側端部(先端部)は接続用金
具6に接続され、他端部は、ほぼ3等分されて引出され
たケーブル遮蔽編組9の上にそれぞれ重ねられ、はんだ
付けにより接続されている。またこのようなはんだ付け
部の上には、接続用金具6の端部からケーブルシース1
0にかけて、クロロプレンゴムモールドにより保護防食
層11が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ケーブル端末では、接続用金具6とケーブル遮蔽編組9
との接続が不完全であると、片端接地の場合、接続用金
具6に電圧が誘起され、人が触れると感電するおそれが
ある。したがって、ケーブル遮蔽編組9は端末の接続用
金具6にリード線を介して確実に接続されている必要が
ある。
【0005】しかしながら、上記構造のバイパスケーブ
ル端末部においては、使用時に頻繁に屈曲が加えられ、
ケーブル遮蔽編組9と編組線8(リード線)との接続部
に引張り力が加わるため、ケーブル遮蔽編組9がはんだ
付け端部で切れやすいという問題があった。そして、ケ
ーブル遮蔽編組9に断線が生じることによって、片端接
地の場合に、上記したように接続用金具6に電圧が誘起
され、感電事故が発生するおそれがあった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、ケーブル遮蔽層の接続端部が頻繁に曲
げられても、リード線との間の導通が確保され、接続用
金具に電圧が誘起されるおそれのないケーブル端末部を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル端末部
は、段剥ぎされたゴム、プラスチックケーブルの導体に
導体接続端子を固着するとともに、前記導体接続端子の
外側にケーブル絶縁体の端部に跨がって、先端部外周に
筒状の接続用金具が同心的に一体に成形された筒状の絶
縁モールド体を設け、前記接続用金具と前記ケーブルの
遮蔽層とをリード線を介して接続し、さらに前記接続用
金具の端部から前記ケーブルのシースに跨って保護防食
層を設けてなるケーブル端末部において、前記ケーブル
遮蔽層の端部と前記リード線の端部が接合され、かつこ
の接合部がケーブルのシース側に折り返されていること
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のケーブル端末部では、ケーブル遮蔽層
とリード線の端部同士が接合され、この接合部がケーブ
ルのシース側に折り返されているとともに、この折り返
し部分がこれを覆って設けられた保護防食層により押圧
されている。そのため、使用の際の頻繁な曲げによりケ
ーブル遮蔽層とリード線との接合部が断線した場合で
も、接合部の折り返し部分で導通が確保される。したが
って、ケーブル遮蔽層と接続用金具とがリード線を介し
て確実に接続されることになり、片端接地の場合に接続
用金具に電圧が誘起されるおそれがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0010】図1は、本発明の一実施例であるバイパス
ケーブル端末部を示す断面図である。なお、図4に共通
する部分には同一符号を付してある。
【0011】図1において、段剥ぎされたPNケーブル
のようなゴム、プラスチックケーブル1の導体2に常法
により導体接続端子3が接続され、この導体接続端子3
上からケーブル絶縁体4上にかけて、半導電性EPゴム
からなる円錐状の内部半導電部5が設けられている。ま
た、その上にはケーブル絶縁体4の端部にかけて、外側
に向けてテーパー状に拡径する端子挿入口を有し、先端
部外周に円筒状の接続用金具6が一体に成形された絶縁
補強筒7が、EPゴムモールドにより形成されており、
この絶縁補強筒7上にリード線として3本の錫めっき軟
銅編組線8が、互いに周方向に等間隔で縦添えされてい
る。そして、これらの錫めっき軟銅編組線8は、一端が
接続用金具6に接続され、他端部が、ほぼ3等分された
ケーブル遮蔽編組9の端部と重ね合わされてはんだ付け
され、かつ、編組線8を外側に向けてケーブルシース1
0側に折り返されている。このような折り返し部分の外
側には、さらに、接続用金具6の端部からケーブルシー
ス10にかけて、クロロプレンゴムモールドにより保護
防食層11が設けられている。
【0012】このように構成されるバイパスケーブル端
末部においては、図2に示すように、ケーブル遮蔽編組
9が編組線8とのはんだ付け部12で断線した場合で
も、ゴムモールドにより形成された保護防食層11の押
圧力により、編組線8の端部がケーブル遮蔽編組9に強
く押付けられ、編組線8とケーブル遮蔽編組9が電気的
に接触する。こうして断線したはんだ付け部12の導通
が実質的に確保され、ケーブル遮蔽編組9が編組線8を
介して接続用金具6に接続されるので、片端接地場合に
接続用金具6に電圧が誘起されるおそれはない。
【0013】次に、図3に示す本発明の他の実施例につ
いて説明する。
【0014】この実施例では、錫めっき軟銅編組線8が
絶縁補強筒7の外周上にらせん状に巻付けられており、
この編組線8のケーブル遮蔽編組9側端部が、ケーブル
遮蔽編組9の端部と重ね合わされてはんだ付けされ、か
つ編組線8を外側に向けてケーブルシース10側に折り
返されている。
【0015】このように構成されたケーブル端末部で
は、編組線8がらせん巻きされ、これに使用時の曲げに
よる引張力が直接加わらないため、ケーブル遮蔽編組9
とのはんだ付け部12の断線が生じにくい。そのうえ、
万一、このようなはんだ付け部が断線した場合でも、編
組線8の端部が編組線8の端部に圧接され、導通が確保
される。
【0016】なお、以上の実施例は、いずれもケーブル
遮蔽編組9の端部と編組線8の端部とがはんだ付けによ
り接合されている例であるが、これらの端部を圧着スリ
ーブを介して接続するともに、圧着スリーブごと折り返
した構造とすることもできる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
端末部においては、ケーブル遮蔽層とリード線との接合
部が、ケーブルのシース側に折り返した構造となってい
るので、ケーブル遮蔽層とリード線との接合部で断線が
生じた場合でも、ケーブル遮蔽層とリード線との間の導
通が確保され、片端接地の場合に接続用金具に電圧が誘
起されるおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のバイパスケーブル端末部を
示す断面図。
【図2】実施例のバイパスケーブル端末部において、ケ
ーブル遮蔽編組と編組線8との接合部で断線が生じた場
合の導通状態を説明するための要部拡大図。
【図3】本発明の他の実施例の要部を示す縦断面図。
【図4】従来のバイパスケーブル端末部の構造を示す縦
断面図。
【符号の説明】
1………ゴム、プラスチックケーブル 2………ケーブル導体 3………導体接続端子 4………ケーブル絶縁体 5………内部半導電部 6………接続用金具 7………絶縁補強筒 8………錫めっき軟銅編組線 9………ケーブル遮蔽編組 10………ケーブルシース 11………保護防食層 12………はんだ付け部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段剥ぎされたゴム、プラスチックケーブ
    ルの導体に導体接続端子を固着するとともに、前記導体
    接続端子の外側にケーブル絶縁体の端部に跨がって、先
    端部外周に筒状の接続用金具が同心的に一体に成形され
    た筒状の絶縁モールド体を設け、前記接続用金具と前記
    ケーブルの遮蔽層とをリード線を介して接続し、さらに
    前記接続用金具の端部から前記ケーブルのシースに跨っ
    て保護防食層を設けてなるケーブル端末部において、 前記ケーブル遮蔽層の端部と前記リード線の端部が接合
    され、かつこの接合部がケーブルのシース側に折り返さ
    れていることを特徴とするケーブル端末部。
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