JPH07193872A - 作業車用の制御装置 - Google Patents

作業車用の制御装置

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JPH07193872A
JPH07193872A JP5330411A JP33041193A JPH07193872A JP H07193872 A JPH07193872 A JP H07193872A JP 5330411 A JP5330411 A JP 5330411A JP 33041193 A JP33041193 A JP 33041193A JP H07193872 A JPH07193872 A JP H07193872A
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Katsuya Usui
克也 臼井
Shigeki Hayashi
繁樹 林
Masaru Kawane
勝 川根
Yasunori Sueyoshi
康則 末吉
Masahiko Shimano
雅彦 嶋野
Hiromichi Andou
寛通 安東
Hideaki Tanaka
秀明 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 通信不能の端末制御部が発生した場合の安全
性の向上を図る。 【構成】 端末制御部LU1〜LU4センサ類からの検
出信号の入力及びその入力データの中央制御部CUへの
送信、中央制御部からの制御データの受信及びその受信
データに基づくアクチュエータ類に対する駆動信号の出
力を実行し、端末制御部からの送信データに基づいて、
適正駆動内容を判定して、その適正駆動内容を制御デー
タとして送信する中央制御部が、各端末制御部との通信
において、連続して通信エラーが発生する通信不能の端
末制御部が存在し、且つ、非常停止処理用の設定頻度よ
りも少ない値に設定された安全対策用の設定頻度以上の
通信エラーが発生している端末制御部が存在する場合に
は、その通信エラーが発生している端末制御部のアドレ
スを指定して、その端末制御部のアクチュエータ類に対
する駆動信号を非駆動状態にする安全対策処理を実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央制御部が、機体各
部に分散配置され且つ固有のアドレスが付与される複数
個の端末制御部に対して、通信手段を介して、ポーリン
グセレクティング方式にて通信可能に構成され、前記端
末制御部が、制御情報検出用のセンサ類からの検出信号
の入力及びその入力データの前記中央制御部への送信、
並びに、前記中央制御部からの制御データの受信及びそ
の受信データに基づくアクチュエータ類に対する駆動信
号の出力を実行し、且つ、前記中央制御部から設定時間
内に次のポーリング信号を受信しないと、前記アクチュ
エータ類に対する駆動信号を非駆動状態にするように構
成され、前記中央制御部が、前記端末制御部からの送信
データに基づいて、前記各端末制御部のアクチュエータ
類に対する適正駆動内容を判定して、その適正駆動内容
を前記制御データとして送信し、且つ、前記端末制御部
との通信において非常停止用の設定頻度以上の通信エラ
ーが発生した端末制御部が存在する場合には、その端末
制御部のアドレスを指定してそれが管理するアクチュエ
ータ類に対する駆動信号を非駆動状態にする非常停止処
理を実行するように構成された作業車用の制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車用の制御装置は、中央制御部
によって機体の各部に配置されるセンサ類やアクチュエ
ータ類を集中的に管理することによって、配線の簡素化
や制御構成の簡素化を図れるようにしたものであり、し
かも、ノイズ等の影響により通信エラーが発生する場合
には非常停止処理を実行させることによって、安全性の
向上を図るようにしたものである。ところで、アドレス
設定に誤りが発生することに起因して、連続して通信エ
ラーが発生する通信不能の端末制御部が存在することが
あり、このような場合においては、従来では、単に警報
作動させるようになっていた。説明を加えると、通信不
能の端末制御部は、そのアドレスが本来存在しないアド
レスに設定されている可能性が高いものであり、このよ
うな場合には、端末制御部がそれ自体に備えさせた機
能、つまり、中央制御部から設定時間内に次のポーリン
グ信号を受信しないと、前記アクチュエータ類に対する
駆動信号を非駆動状態にする機能によって、安全性が保
たれているものとして、単に警報作動させるようになっ
ていた。ちなみに、端末制御部のアドレス設定に誤りが
発生する原因としては、各端末制御部のアドレス設定部
が使用に伴って、機械的振動等により誤った設定状態に
変化することが主要因と考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通信不能の端末制御部
が存在する場合において、その端末制御部のアドレスが
他の端末制御部のアドレスになっている虞もある。この
ような場合には、本来は異なるアドレスが付与されるべ
き端末制御部が、中央制御部の指令によって他の端末制
御部と同時に送信及び受信を行うことに起因して、誤っ
た制御が実行される虞があり、改善が望まれる。ちなみ
に、中央制御部のポーリング信号に対して複数の端末制
御部が同時的に応答する場合には、データ衝突より通信
エラーが生じて、上記非常停止処理が実行される可能性
が高いものとなるが、非常停止処理が実行される頻度の
通信エラーとして顕れない場合も考慮して、安全性の向
上を図ることが望まれるものとなる。
【0004】本発明は上記の実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、通信不能の端末制御部が発生し
た場合の安全性の向上を図る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の作業車用の制御
装置は、中央制御部が、機体各部に分散配置され且つ固
有のアドレスが付与される複数個の端末制御部に対し
て、通信手段を介して、ポーリングセレクティング方式
にて通信可能に構成され、前記端末制御部が、制御情報
検出用のセンサ類からの検出信号の入力及びその入力デ
ータの前記中央制御部への送信、並びに、前記中央制御
部からの制御データの受信及びその受信データに基づく
アクチュエータ類に対する駆動信号の出力を実行し、且
つ、前記中央制御部から設定時間内に次のポーリング信
号を受信しないと、前記アクチュエータ類に対する駆動
信号を非駆動状態にするように構成され、前記中央制御
部が、前記端末制御部からの送信データに基づいて、前
記各端末制御部のアクチュエータ類に対する適正駆動内
容を判定して、その適正駆動内容を前記制御データとし
て送信し、且つ、前記端末制御部との通信において非常
停止用の設定頻度以上の通信エラーが発生した端末制御
部が存在する場合には、その端末制御部のアドレスを指
定してそれが管理するアクチュエータ類に対する駆動信
号を非駆動状態にする非常停止処理を実行するように構
成されたものであって、その第1特徴構成は、前記中央
制御部が、前記各端末制御部との通信において設定回数
以上連続して通信エラーが発生する通信不能の端末制御
部が存在し、且つ、前記非常停止処理用の設定頻度より
も少ない値に設定された安全対策用の設定頻度以上の通
信エラーが発生している端末制御部が存在する場合に
は、その通信エラーが発生している端末制御部のアドレ
スを指定して、その端末制御部のアクチュエータ類に対
する駆動信号を非駆動状態にする安全対策処理を実行す
るように構成されている点にある。第2特徴構成は、上
記第1特徴構成を実施する際の好ましい具体構成を特定
するものであって、前記中央制御部は、前記安全対策処
理において、前記通信不能の端末制御部のアドレスを指
定して、入力指令及び出力指令を伴わない無指令信号を
前記設定時間よりも長い設定周期で通信し、且つ、その
送信信号に応答して正常な返送信号が設定頻度以上で得
られる場合には、前記通信不能の端末制御部及び前記通
信エラーが発生していた端末制御部との正常な通信を開
始するように構成されている点にある。
【0006】
【作用】第1特徴構成によれば、通信不能の端末制御部
が存在する場合において、安全対策用の設定頻度以上の
通信エラーが発生する端末制御部が存在する場合には、
通信不能の端末制御部のアドレスが、通信エラーが発生
する端末制御部のアドレスに誤設定されている可能性が
高いと考えられる。このような場合には、中央制御部
は、通信エラーが発生している端末制御部のアドレスを
指定して、その端末制御が管理するアクチュエータ類の
対する駆動信号を非駆動状態にする安全対策処理を実行
することになる。ちなみに、安全対策処理を行うには、
通信エラーが発生している端末制御部のアドレスと共
に、アクチュエータ類の対する駆動信号を非駆動状態に
する制御データを送信することによっても実行できる
し、また、中央制御部から前記設定時間内にポーリング
信号を送信しないようにすることによっても実行でき
る。第2特徴構成によれば、無指令信号が前記設定時間
よりも長い設定周期で送信されて、その送信信号に応答
して正常な返送信号が設定頻度以上で得られるに伴っ
て、通信不能の端末制御部及び通信エラーが発生してい
た端末制御部との正常な通信が自動的に開始されること
になる。すなわち、通信不能の端末制御部のアドレスを
適正にするための点検修正を行えば、自動的に正常な通
信状態に復帰することになる。
【0007】
【発明の効果】第1特徴構成によれば、安全対策処理を
実行させることによって、通信不能の端末制御部のみな
らず、その通信不能の端末制御部に関連して通信エラー
を発生する端末制御部が管理するアクチュエータ類の作
動を停止することができるものとなって、一層の安全性
の向上を図れるようになった。第2特徴構成によれば、
上記第1特徴構成の効果に加えて、通信不能の端末制御
部のアドレスを適正にするための点検修正を行えば、自
動的に正常な通信状態に復帰するものとなるから、一層
便利に使用できるものとなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、作業車としてのコ
ンバインに適用した場合について図面に基づいて説明す
る。
【0009】コンバインにおいては、例えば、機体が植
立穀稈に沿って自動的に走行するように操向操作する操
向制御や、刈取部の対地高さを目標設定高さに維持する
昇降制御や、エンジンの能力を極力有効に利用できるよ
うに走行速度を自動調節する車速制御や、刈取穀稈の扱
室での扱深さが適正範囲内に維持されるように自動調節
する扱深さ制御や、藁屑等が混じった扱き処理物から穀
粒を選別回収する選別制御や、選別回収された穀粒を一
時貯溜するタンクから外部に排出するオーガの作動制御
や、走行地面の状態にかかわらず機体の姿勢を水平姿勢
等の所定姿勢に維持する姿勢制御等、各種の制御が行わ
れる。
【0010】そのために、図1に示すように、コンバイ
ン全体の制御を集中して実行するための中央制御部CU
と、刈取ブロック1、脱穀ブロック2、タンクブロック
3及び本機ブロック4等からなる機体各部に分散配置さ
れる複数個の端末制御部LU(LU1〜LU5)とが、
有線式の通信手段Tを介して、ポーリングセレクティン
グ方式にて多重通信可能に接続されている。各端末制御
部LU(LU1〜5)は、制御情報検出用のセンサ類S
Wからの検出信号の入力及びその入力データの中央制御
部CUへの送信、並びに、中央制御部CUからの制御デ
ータの受信及びその受信データに基づくアクチュエータ
類M,L,Bに対する駆動信号の出力を実行するように
構成されている。又、中央制御部CUは、各端末制御部
LU(LU1〜5)からの送信データに基づいて、各端
末制御部LU(LU1〜5)のアクチュエータ類M,
L,Bに対する適正駆動内容を判定して、その適正駆動
内容を制御データとして送信するように構成されてい
る。
【0011】尚、前記センサ類SWは、各種の制御情報
をON/OFFの二値情報として検出する複数個のスイ
ッチSW等からなり、図中、S1及びS2は、刈取ブロ
ック1の前方から導入される植立穀稈の機体横幅方向で
の位置を検出する左右一対のON/OFF式の方向セン
サ(図15参照)、S3は、刈取部を手動昇降させるた
めの刈高手動レバー7(図16参照)に連動して作動す
る刈高手動スイッチ、S4は、機体を手動で操向操作す
るための操向手動レバー8(図16参照)に連動して作
動する操向手動スイッチである。又、前記アクチュエー
タ類M,L,Bは、電動モータM、ソレノイドL、警報
ブザーB等からなる。
【0012】図2に示すように、前記中央制御部CU
は、制御用の演算処理部としてのマイクロコンピュータ
CPU1、そのマイクロコンピュータCPU1と前記通
信手段Tとの間でのデータ授受を中継する中央側の通信
用ICとしてのゲートアレイGA1、及び、上記マイク
ロコンピュータCPU1とゲートアレイGA1との間で
データ授受及び各端末制御部LU(LU1〜5)に対す
る通信制御を実行する通信用演算処理部としてのマイク
ロコンピュータCPU2を備えて構成されている。尚、
上記2つのマイクロコンピュータCPU1,CPU2
間、及びマイクロコンピュータCPU2とゲートアレイ
GA1の間のデータ授受は8ビットのバスラインを介し
て行われる。
【0013】上記制御用のマイクロコンピュータCPU
1は、ポテンショメータ等の連続的に変化する情報を検
出するアナログ式センサからのアナログ信号や、回転数
等を検出するためのパルス式センサからのパルス信号
を、信号処理回路を介して入力ポートPort1,2に
入力する。図2において、S5は、刈取部を自動で昇降
制御するときに目標高さを手動設定する刈高設定ボリュ
ーム、S6は、刈取部の地面に対する高さを検出する超
音波センサ(図15及び図16参照)、24はその超音
波センサS6に対して駆動信号を出力するとともに検出
信号を入力する駆動回路、S7は刈高自動制御を作動さ
せる刈高自動スイッチ、S8は自動操向制御を作動させ
る操向自動スイッチである。又、上記制御用のマイクロ
コンピュータCPU1には、E2 ROM等の不揮発性の
メモリMEMが接続され、このメモリMEMに各種のエ
ラー情報等が記憶されるようになっている。図中、PS
1は、前記マイクロコンピュータCPU1,CPU2及
びゲートアレイGA1等に対して電源電圧並びに電源O
N時のリセット信号を供給する直流電圧源である。
【0014】一方、図2に示すように、各端末制御部L
U(LU1〜5)は、センサ類SW及びアクチュエータ
類M,L,Bと通信手段Tとの間でのデータ授受を中継
する端末側の通信用ICとしてのゲートアレイGA2を
備え、又、各端末制御部LU(LU1〜5)に対するア
ドレス信号を発生するアドレス信号発生手段としての4
本のハーネスAD1〜4が、アースに接続されたLOW
レベル電圧のハーネスと無接続状態のハーネスを組み合
わせて設けられている。そして、上記ハーネスAD1〜
4、センサ類SW及びアクチュエータ類M,L,Bが、
一体形成されたコネクタCNを介して各端末制御部LU
(LU1〜5)に接続されている。具体的には、ハーネ
スAD1〜4は、上記ゲートアレイGA2のアドレス設
定用の外部端子A0〜A3に接続され、センサ類SW及
びアクチュエータ類M,L,Bは、夫々信号処理回路及
び駆動回路を経てゲートアレイGA2の入出力ポートに
接続されている。尚、図中、PS2は、ゲートアレイG
A2等に電源電圧を供給する直流電圧源である。
【0015】前記通信手段Tは、例えばRS485の規
格を利用して構成され、図2に示すように、2線式の通
信ラインLnと、中央制御部CU及び各端末制御部LU
(LU1〜5)における通信ラインLnとの接点に設け
られる通信ドライバーDRとからなり、各通信ドライバ
ーDRは、各ゲートアレイGA1,2から受け取った送
信データをRS485等の規格に合った信号に変換して
通信ラインLnに出力する一方、通信ラインLn上の信
号を入力して、その受信データを各ゲートアレイGA
1,2に出力するように動作する。
【0016】前記中央側のゲートアレイGA1と端末側
のゲートアレイGA2とは、中央側として使用するため
の中央側用構成部分及び端末側として使用するための端
末側用構成部分を備える状態に形成された同仕様の通信
用ICであるゲートアレイGAに構成されている。以
下、図3に基づいて具体的に説明する。
【0017】前記ゲートアレイGAは、図3(イ)に示
すように、MODE端子をLOWレベルにすると内部回
路が中央側のゲートアレイGA1として機能するマスタ
ーモードに切り換えられ、このマスターモードでは、ゲ
ートアレイGAは、CPU2とバスラインを介して入出
力するデータを保持する入出力バッファ11と、この入
出力バッファ11からの送信用のパラレルデータを保持
する送信バッファ13と、この送信バッファ13のパラ
レルデータをシリアルデータに並列直列変換するP/S
変換部14と、このP/S変換部14からのシリアルデ
ータにCRC生成部15からの誤り検出用のCRCデー
タを付加したものを送信データとして送出する通信コン
トロール回路16と、受信したシリアルデータを直列並
列変換するS/P変換部18と、受信したシリアルデー
タについてCRC等のチェックを行い通信エラーの有無
を検出するエラー検出部17と、S/P変換部18から
のパラレルデータ及びエラー検出部17からのエラーデ
ータを保持して入出力バッファ11に出力する受信バッ
ファ19と、CPU2からデータ入出力時の制御信号で
あるR/W(リード・ライト)信号及びSTB(データ
ストローブ)信号を入力し又CPU2に対する割り込み
INT信号を出力するCPUI/F部12とを備える構
成になる。
【0018】又、前記ゲートアレイGAは、図3(ロ)
に示すように、MODE端子をHIGHレベルにすると
内部回路が端末側のゲートアレイGA2として機能する
スレーブモードに切り換えられ、このスレーブモードで
は、ゲートアレイGAは、前記スイッチSW及びアクチ
ュエータ類M,L,Bに対してデータを入出力する入出
力ポート21と、この入出力ポート21を介して入力し
た各スイッチSWからの検出信号をパラレルデータとし
て保持する送信バッファ13と、この送信バッファ13
のパラレルデータをシリアルデータに並列直列変換する
P/S変換部14と、このP/S変換部14からのシリ
アルデータにCRC生成部15からの誤り検出用のCR
Cデータを付加したものを送信データとして送出する通
信コントロール回路16と、受信したシリアルデータを
直列並列変換するS/P変換部18と、受信したシリア
ルデータについてCRC及びアドレス等のチェックを行
い通信エラーの有無を検出するエラー検出部17と、S
/P変換部18からのパラレルデータ及びエラー検出部
17からのエラーデータを保持して入出力ポート21に
出力する受信バッファ19と、各端末制御部LU(LU
1〜5)に対するアドレスを設定するためのアドレス設
定部22とを備える構成になる。
【0019】以上より、CPUI/F部12が前記中央
側用構成部分に、アドレス設定部22が前記端末側用構
成部分に夫々対応し、上記CPUI/F部12及びアド
レス設定部22以外のゲートアレイGAの主要部分は、
同一の部番にて示すように中央側及び端末側として共用
される。又、前記入出力ポート21は、各8ビットから
なる3つのポートA,B,Cで構成され、アドレス0の
端末制御部LU3のポートA及びBが入力ポートに、ポ
ートCが出力ポートに夫々設定され、アドレス1の端末
制御部LU4のポートAが入力ポートに、ポートB及び
Cが出力ポートに夫々設定されている。尚、マスターモ
ードでの入出力バッファ11はスレーブモードでの入出
力ポート21のうちのポートBと共用されている。
【0020】前記各端末制御部LU(LU1〜5)は、
外部端子A0〜A3の接続されたハーネスAD1〜4か
らのアドレス信号を電源ON時のみ自己のアドレスデー
タとして上記アドレス設定部22に入力するように構成
されている。即ち、LOWレベル電圧のハーネスからは
LOWレベルの電圧信号が供給され、無接続状態のハー
ネスについてはゲートアレイGA2内部で電源側にプル
アップされているためにHIGHレベルの電圧信号が供
給され、各端末制御部LU(LU1〜5)は、この電圧
信号の組み合わせによって自己のアドレスを設定する。
図2では、端末制御部LU3が、外部端子A0〜A3の
すべてがLOWレベルであってアドレス0として設定さ
れ、端末制御部LU4が、外部端子A0〜A3のうちA
0だけがHIGHレベルで他の端子A1〜A3がLOW
レベルであってアドレス1として設定される。
【0021】そして、中央制御部CUと各端末制御部L
U(LU1〜5)とは、上記各端末制御部LU(LU1
〜5)に対して設定されたアドレスを指定して多重通信
するように構成され、具体的には、中央制御部CUが、
ポーリングセレクティング方式にて各端末制御部LU
(LU1〜5)と通信を実行するように構成されてい
る。
【0022】又、中央制御部CUは、各端末制御部LU
(LU1〜5)との通信において非常停止用の設定頻度
(例えば10回の通信に対して2回)以上の通信エラー
が発生した場合には、その通信エラーが発生した端末制
御部LU(LU1〜5)のアクチュエータ類M,L,B
(警報ブザーBは除いてもよい)に対する駆動信号を非
駆動状態にする非常停止処理を実行するように構成され
ている。具体的には、各端末制御部LU(LU1〜5)
は、正常な通信制御においては、図11に示すように、
中央制御部CUから所定周期Tp(例えば5ms)でポ
ーリング信号を受信するが、この所定周期Tp(5m
s)よりも長い時間に設定された設定時間(例えば8m
s)内に次のポーリング信号を受信しないと、アクチュ
エータ類M,Lに対する駆動信号を非駆動状態にするよ
うに構成されており、中央制御部CUは、前記通信エラ
ーが発生した端末制御部LU(LU1〜5)に対して前
記所定時間(8ms)内には次のポーリング信号を送信
しないようにして前記非常停止処理を実行するように構
成されている。即ち、中央制御部CUは、図12に示す
ように、前記通信エラーが発生した端末制御部LU(L
U1〜5)に対して前記設定時間(8ms)より長い周
期Tp’(例えば10ms)でポーリング信号を送信す
るテスト通信を行う。
【0023】そして、中央制御部CUは、上記テスト通
信において、センサ類SWからの検出信号の入力指令及
びアクチュエータ類M,L,Bに対する駆動信号の出力
指令を伴わない無指令信号であるイニシャルコードを繰
り返し送信すると共に、その送信信号に応答して前記非
常停止処理中の端末制御部LU(LU1〜5)から設定
頻度(例えば10回の通信に対して9回)以上で正常な
返信信号(例えば上記イニシャルコードと同じコード)
が得られた場合に、その端末制御部LU(LU1〜5)
に対して前記非常停止処理を解除して正常な通信制御を
実行するように構成されている。
【0024】さらに、前記中央制御部CUは、前記各端
末制御部LUとの通信において設定設定回数(例えば2
回)以上連続して通信エラーが発生する通信不能の端末
制御部LUが存在し、かつ、前記非常停止処理用の設定
頻度よりも少ない値に設定された安全対策用の設定頻度
(例えば20回の通信に対して1回)以上の通信エラー
が発生している端末制御部LUが存在する場合には、そ
の通信エラーが発生している端末制御部LUのアドレス
を指定して、アクチュエータ類L,Mに対する駆動信号
を非駆動状態にする安全対策処理を実行する。
【0025】この安全対策処理は、前記非常停止処理と
同様に実行されるものであって、前記通信エラーの発生
している端末制御部LUのアドレスを指定して、入力指
令及び出力指令を伴わない無指令信号(イニシャルコー
ド)を前記設定時間(8ms)よりも長い周期Tp’
(例えば10ms)で通信して、上述の如く、端末制御
部LUの機能によりアクチュエータ類L,Mに対する駆
動信号を非駆動状態にする。さらに、この安全対策処理
においては、通信不能の端末制御部LUのアドレスを指
定して、入力指令及び出力指令を伴わない無指令信号
(イニシャルコード)を前記設定時間(8ms)よりも
長い周期Tp’(例えば10ms)で通信することをも
実行し、その送信信号に応答して正常な返送信号(例え
ば上記イニシャルコードと同じコード)が設定頻度(例
えば10回の通信に対して9回)以上で得られる場合に
は、前記通信不能の端末制御部(LU)及び前記通信エ
ラーが発生していた端末制御部(LU)との正常な通信
を開始するようになっている。次に、本機ブロック4に
配置された端末制御部LU1に前記通信エラーが発生し
た場合に、その端末制御部LU1によって作動制御され
る刈取昇降シリンダ5(図15及び図16参照)と左右
一対の操向用シリンダ9L,9R(図15参照)を作動
させるためのアクチュエータ類としてのソレノイドLに
対する駆動信号を非駆動状態にする構成について説明す
る。尚、上記左右一対の操向用シリンダ9L,9Rは、
左右のクローラ走行装置30への動力伝達を入り切りす
る左右の操向用クラッチ20L,20Rを夫々作動させ
るものである(図15参照)。図14に示すように、刈
取昇降シリンダ5は、一対のソレノイドL(L1,L
2)にて作動される3点制御式の油圧シリンダ6から圧
油が供給されている。
【0026】各ソレノイドL(L1,L2)の駆動端子
(一端)は、夫々駆動用のトランジスターTr1,Tr
2の各エミッタ端子に接続されるとともに、前記刈高手
動レバー7の上昇又は下降操作に連動してアースされる
刈高手動スイッチS3の2つの接点夫々に接続されてい
る。上記トランジスターTr1,Tr2の各ベースに2
つのアンド回路25,26の出力が接続され、各アンド
回路25,26の一方の入力側はゲートアレイGA2の
ポート出力端子a,bに接続されるとともに、他方の入
力側は各アンド回路25,26の出力が接続されている
トランジスターTr1,Tr2とは反対側のトランジス
ターTr2,Tr1のエミッタ端子に接続されている。
これにより、トランジスターTr1,Tr2が同時にO
Nしないようにして、ソレノイドL1,L2の何れか一
方をポート出力端子a,bの出力に対応して駆動するよ
うに構成している。但し、油圧シリンダ6は、ソレノイ
ドL1,L2の何れも駆動していないとき、及び、刈高
手動スイッチS3が操作されていないときには、中央の
位置に復帰付勢されている。尚、上記刈高手動スイッチ
S3の各接点は、ゲートアレイGA2のポート入力端子
a’,b’に接続されている。
【0027】又、図14に示すように、左右一対の操向
用シリンダ9L,9Rは、一対のソレノイドL(L3,
L4)にて作動される3点制御式の油圧シリンダ10か
ら圧油が供給されている。各ソレノイドL(L3,L
4)の駆動端子(一端)は、夫々駆動用のトランジスタ
ーTr3,Tr4の各エミッタ端子に接続されるととも
に、前記操向手動レバー8の左側又は右側への操作に連
動してアースされる操向手動スイッチS4の2つの接点
夫々に接続されている。上記トランジスターTr3,T
r4の各ベースに2つのアンド回路27,28の出力が
接続され、各アンド回路27,28の一方の入力側はゲ
ートアレイGA2のポート出力端子c,dに接続される
とともに、他方の入力側は各アンド回路27,28の出
力が接続されているトランジスターTr3,Tr4とは
反対側のトランジスターTr4,Tr3のエミッタ端子
に接続されている。これにより、トランジスターTr
3,Tr4が同時にONしないようにして、ソレノイド
L3,L4の何れか一方をポート出力端子c,dの出力
に対応して駆動するように構成している。但し、油圧シ
リンダ10は、ソレノイドL3,L4の何れも駆動して
いないとき、及び、操向手動スイッチS4が操作されて
いないときには、中央の位置に復帰付勢されている。
尚、上記操向手動スイッチS4の各接点は、ゲートアレ
イGA2のポート入力端子c’,d’に接続されてい
る。
【0028】以上の構成において、中央制御部CUは、
前記刈高自動スイッチS7がオンしているときには、前
記刈高設定ボリュームS5にて入力される刈取目標高さ
情報及び前記超音波センサS6の対地高さ情報に基づい
て刈取高さを目標高さに維持するための前記刈取昇降シ
リンダ5に対する適正駆動内容を判別し、その適正駆動
内容を制御データとして上記刈取昇降シリンダ5の端末
制御部LU1に送信する。そして、上記端末制御部LU
1では、受信した制御データに従って前記ゲートアレイ
GA2のポート出力端子a,bの一方からHIGH信号
が他方からLOW信号が出力されて前記ソレノイドL
(L1,L2)のいずれか一方が駆動され、前記刈取昇
降シリンダ5が昇降作動される。但し、上記端末制御部
LU1に前記通信エラーが発生した場合には、前記ソレ
ノイドL(L1,L2)に対する駆動信号を非駆動状態
にするように、ゲートアレイGA2のポート出力端子
a,bの両方からLOW信号が出力される(エラー制
御)。
【0029】上記と同様にして、中央制御部CUは、前
記操向自動スイッチS8がオンしているときには、前記
刈取ブロック1に配置された端末制御部LU3から受信
した前記左右一対の方向センサS1,S2のON/OF
F情報に基づいて、コンバインを植立穀稈列に沿わせて
走行させるための左右一対の操向用シリンダ9L,9R
に対する適正駆動内容を判別し、その適正駆動内容を制
御データとして上記操向用シリンダ9L,9Rの端末制
御部LU1に送信する。そして、上記端末制御部LU1
では、受信した制御データに従って前記ゲートアレイG
A2のポート出力端子c,dの一方からHIGH信号が
他方からLOW信号が出力されて前記ソレノイドL(L
3,L4)のいずれか一方が駆動され、前記一対の操向
用シリンダ9L,9Rの一方が作動する。そして、作動
した方の操向用シリンダ9L,9R側(例えば左側の操
向用シリンダ9Lが作動すれば左側)に機体が操向され
る。但し、上記端末制御部LU1に前記通信エラーが発
生した場合には、前記ソレノイドL(L3,L4)に対
する駆動信号を非駆動状態にするように、ゲートアレイ
GA2のポート出力端子c,dの両方からLOW信号が
出力される(エラー制御)。
【0030】従って、トランジスターTr1,Tr2及
びアンド回路25,26は、端末制御部LU1のポート
出力端子a,bからの駆動信号に基づいて、アクチュエ
ータ類L(L1,L2)を駆動させるアクチュエータ駆
動部Zとして機能し、トランジスターTr3,Tr4及
びアンド回路27,28は、端末制御部LU1のポート
出力端子c,dからの駆動信号に基づいて、アクチュエ
ータ類L(L3,L4)を駆動させるアクチュエータ駆
動部Zとして機能している。そして、刈高手動レバー7
及び操向手動レバー8は、アクチュエータ類L(L1,
L2,L3,L4)に対する駆動信号を前記アクチュエ
ータ駆動部Zに指令する手動式の指令手段Qとして機能
している。
【0031】更に、前記アクチュエータ駆動部Zは、端
末制御部LU1からの駆動信号に優先して、前記指令手
段Q(刈高手動レバー7,操向手動レバー8)からの指
令に基づいて、前記アクチュエータ類L(L1,L2,
L3,L4)を駆動させるように構成されている。つま
り、前記エラー制御時又は前記自動制御時において、前
記指令手段Q(刈高手動レバー7,操向手動レバー8)
が操作されると、前記アクチュエータ駆動部Zは、端末
制御部LU1からの駆動信号がいかなるものであって
も、前記指令手段Q(刈高手動レバー7,操向手動レバ
ー8)からの指令を優先して実行する。尚、前記指令手
段Q(刈高手動レバー7,操向手動レバー8)が操作さ
れたときのアクチュエータ類L(L1,L2,L3,L
4)の駆動状態を示すモニター信号は、ポート入力端子
a’,b’c’,d’から得られるように構成されてお
り、端末制御部LU1は、ポート入力端子a’,b’
c’,d’から得られた情報を中央制御部CUへと送信
している。
【0032】次に、図4〜図6及び図8〜図10に示す
フローチャートに基づいて、前記中央制御部CUにおけ
る制御動作について説明する。
【0033】図4に示すように、メインスイッチがオン
されて電源が投入されると、先ず、CPU1のリセット
状態が解除されて制御が立ち上がる。そして、イニシャ
ライズ処理を行った後、アナログ式センサからのアナロ
グ信号及びパルス式センサからのパルス信号の入力処理
を行い、メインスイッチがオンしてから全ての端末制御
部LU(LU1〜5)の動作が安定化するのに必要な時
間(例えば250ms)が経過するまでCPU2をリセ
ット状態(図2に示すCPU1の出力Port3=HI
GH)に維持して各端末制御部LU(LU1〜5)との
通信を停止させ、この間メータパネル(図示しない)の
ランプチェック処理を行う(#1〜#5及び#12)。
【0034】上記全ての端末制御部LU(LU1〜5)
の動作が安定化する時間が経過すると、CPU1は、出
力Port3をLOWにしてCPU2のリセット状態を
解除し、CPU2と各端末制御部LU(LU1〜5)と
の通信を開始させる(#6)。即ち、CPU2は各端末
制御部LU(LU1〜5)を順番に呼び出して、各スイ
ッチSWのデータを受信する動作を前記所定周期Tp
(例えば5ms)で繰り返し行う(図8参照)。この所
定周期Tpでの通信の繰り返しによって、CPU2が各
スイッチSWのデータ、及び、正常な返信データが受信
できない等の各端末制御部LU(LU1〜5)に対する
通信エラー情報を十分に蓄積したと判断される時間(例
えばメインスイッチオン後900ms)が経過すると、
CPU1はCPU2との間で8ビットのバスラインによ
って制御データの授受を行う処理を開始する(#7〜#
8、図9及び図10参照)。その後、CPU1がCPU
2とのデータの授受によってシステム全体の状態を把握
するに要する時間(例えばメインスイッチオン後1.5
sec)が経過すると、CPU1は、メータパネルの表
示を通常状態にして、全体の制御処理を開始する(#9
〜#11)。尚、CPU1は、一定周期でウオッチドッ
グタイマールーチンを作動させており、制御が暴走した
ときには、出力ポートPort4から電源PS1に指令
を与えてリセット信号を出力させるようにしている(図
2参照)。
【0035】CPU1がCPU2との間で行うバス通信
では、図5に示すように、先ず、スイッチ動作のチャタ
リングの影響を除去すべく、CPU2から複数回(例え
ば4回)のバス通信によって受け取った各スイッチSW
のデータが同一のときにのみ正規のデータとするフィル
タリング処理を行ってからそのデータを記憶する(#2
1)。次に、各端末制御部LU(LU1〜5)に対する
通信エラー情報を入力し、前述の条件で通信エラーが発
生した端末制御部LU(LU1〜5)があれば、メータ
パネル等に警報表示する異常出力処理を行うとともに、
その端末制御部LU(LU1〜5)のアクチュエータ
M,Lに対する駆動信号を非駆動状態にする前記非常停
止処理や前記安全対策処理等のエラー処理を行う(#2
2〜#23)。具体的には、上記端末制御部LU(LU
1〜5)に対するポーリング信号を正常な通信制御時の
前記所定周期Tp(例えば5ms)よりも長い設定周期
Tp’(例えば10ms)に変更して前記イニシャルコ
ードを送信するテスト通信を行うように、CPU2に指
令コマンドを転送する。もちろん、安全対策処理におて
は、通信不能の端末制御部LUに対するポーリング信号
を正常な通信制御時の前記送信周期Tp(例えば5m
s)よりも長い設定周期Tp’(例えば10ms)に変
更して前記イニシャルコードを送信するテスト通信を行
うように、CPU2に指令コマンドを転送する。さら
に、通信エラーが前述の条件以下になれば、正常な通信
を行うように、CPU2に指令コマンドを転送する。次
に、CPU2との前回の通信がOKであったか否かの判
断(SBUSendフラグの値が0であればOK)と、
CPU2がCPU1からの指令を待つコマンド待ち状態
か否かの判断を行う(#24〜#25)。そして、前回
のCPU2との通信がOKで且つCPU2がコマンド待
ち状態のときには、CPU2からの外部割り込みの許
可、SBUSendフラグのセット(値を1にする)、
上記CPU2からの割り込み処理で使用するTASKn
oのリセット(値を0にする)、及び、割り込み処理の
最初の部分でアドレス0の端末制御部LU3に対する処
理を実行するためのコマンドをCPU2に出力する処理
を行う。一方、前回のCPU2との通信がOKでない
か、あるいは前回のCPU2との通信がOKであっても
CPU2がコマンド待ち状態でないときには、異常状態
として、CPU2を一定時間リセット作動させるととも
に、警報表示出力する(#30〜#31)。
【0036】CPU2からの割り込みに対する処理ルー
チンでは、図6に示すように、再割り込みを禁止した
後、TASKno=0から順次各TASKnoの値に応
じた処理を行い、TASKnoの値を1増やしてから次
の割り込みを許可して処理を終える。最初のTASKn
o=0では、アドレス0の端末制御部LU3の入力ポー
トAからのデータ取り込みを行い、TASKno=1で
はアドレス0の端末制御部LU3の入力ポートBからの
データ取り込みと、出力ポートCに対する出力データの
転送処理を行う。TASKno=2では、アドレス1の
端末制御部LU4に対する処理を実行するためのコマン
ドを出力する処理を行い、TASKno=3では、アド
レス1の端末制御部LU4の入力ポートAからのデータ
取り込みと、出力ポートBに対する出力データの転送処
理とを行い、TASKno=4ではアドレス1の端末制
御部LU4の出力ポート出力ポートCに対する出力デー
タの転送処理を行う。以下、同様にして、残りのアドレ
スの端末制御部LU(LU1〜5)について、コマンド
転送とデータの入出力の処理を順次実行する。尚、上記
フローにおいて、出力ポートに対する出力データの転送
は、CPU1が全体の処理を開始するまで(メインスイ
ッチオン後1.5sec間)は行わない。
【0037】そして、最後より1つ前のTASKno=
nでは、各端末制御部LU(LU1〜5)についての通
信エラー情報を要求するコマンドを転送し、最後のTA
SKno=n+1では、上記通信エラー情報の読み込み
処理を行ってから、CPU2との通信がOKであったこ
とを示すためにSBUSendフラグをリセットする
(値を0にする)処理を行う。最後のTASKno=n
+1では、次の割り込みを禁止した状態で処理を終える
ので、以後は、図5に示すバス処理において割り込みが
許可されるまでCPU2からの割り込みに対する処理は
実行されない。
【0038】コンバインの作動を停止すべく、メインス
イッチがオフされた場合には、図4に示すように、先
ず、CPU2をリセットして各端末制御部LU(LU1
〜5)との通信を停止させる(#13)。そして、メイ
ンスイッチオフ後の5sec間、エンジン停止用のソレ
ノイドを駆動してエンジンへの燃料供給を遮断するとと
もに、CPU1内のRAM等のメモリに蓄積されている
エラー情報を前記メモリMEMに書き込む処理を行い、
5sec経過すると上記ソレノイドの駆動を停止する
(#14〜#17)。
【0039】上記メモリMEMへのエラー情報の書き込
みは、エンジン停止時以外に所定時間毎に行ってもよい
が、エンジンスタータ始動時等のように電源電圧が低下
したときには誤データを書き込むおそれがあるので、電
源電圧(例えば12V)を監視して電圧が低下している
ときには処理を行わないようにしている。尚、メモリM
EMに書き込まれたエラー情報は、チェッカー等にて読
み出され、それに基づいて故障解析することになるが、
エラーの履歴が記録されているので、例えば一瞬の断線
等の再現が困難なエラーの解析が可能になるという利点
がある。
【0040】次に、図7及び図8〜図10に示すフロー
チャートに基づいて、前記各端末制御部LU(LU1〜
5)における制御動作について説明する。先ず、受信デ
ータ中のアドレスによって自己に対するポーリング信号
を受信したか否かを判断し、自己に対するポーリング信
号であることが判ると、さらにそのポーリング信号が前
回のポーリング信号から8ms以内に受信したものか否
かを調べる。8ms以内であれば、スイッチSWからの
入力要求かアクチュエータ類M,L,Bに対する出力要
求かを判断し、スイッチSWからの入力要求の場合に
は、スイッチSWからの検出信号を入力ポートを介して
入力し、それに基づいて返信用のセンサデータを作成す
る一方、アクチュエータ類M,L,Bに対する出力要求
の場合には、受信したデータを出力ポートを介して出力
し、返信用のACKデータを作成する。8ms以内のポ
ーリング信号でないときは、送信データがイニシャルコ
ードである場合はこのコードに対する返送データを作成
する一方、イニシャルコードでない場合はそのまま処理
を終了する。
【0041】次に、上記作成したセンサデータ又はAC
Kデータ、及びイニシャルコードに対する返送データ
を、図11及び図12に示すように、中央制御部CUか
らのポーリング信号の終了時点に対して送信開始点まで
の時間tをランダムに変化させて送信する。具体的に
は、各端末制御部LU(LU1〜5)のゲートアレイG
A2内に、ランダムデータを発生するランダムデータ発
生回路23が設けられ(図3参照)、そのランダムデー
タ発生回路23のランダムデータに基づいて、前記通信
コントロール回路16が、上記ポーリング信号の終了時
点から送信開始点までの時間tを設定して中央制御部C
Uへ返信データを送信する。
【0042】一方、中央制御部CUは、アドレス指定し
てスイッチSWからの入力要求やアクチュエータ類M,
L,Bに対する出力要求を送信した端末制御部LU(L
U1〜5)、及びイニシャルコードを送信したエラー制
御実行中の端末制御部LU(LU1〜5)からの返信デ
ータが正規データであるか否かを調べる。そして、例え
ば、図13にアクチュエータ類M,L,Bへの出力要求
に対して、アドレス設定の誤り等によって2つの端末制
御部LU(LU1〜5)からACKデータが返信される
場合を例示するように、時間差t1で返信された2つの
信号が重なって、アドレスコード、ACKデータ及びC
RCコードが正規のものでなくなり、又、データ長d’
も正規のデータ長dより長くなることから、返信データ
が正規データと異なることを検出し、その端末制御部L
U(LU1〜5)との通信において通信エラーが発生し
たと判断する。尚、テスト通信では、上記ACKデータ
がイニシャルコードになることを除いて、上記と同様に
して、返信データが正規データであるか否かによって通
信エラーの発生を判断する。
【0043】〔別実施例〕次に、別実施例を説明する。
非常停止処理や安全対策処理における判断基準となる設
定頻度や設定回数等の各種の条件は、使用対象等に合わ
せて各種変更できる。
【0044】上記実施例では、有線式の通信手段Tを、
RS485の規格を利用して構成したものを示したが、
これ以外の各種規格の有線式の通信手段が利用できる。
【0045】上記実施例では、センサ類を、制御情報を
ON/OFFの二値データとして検出するスイッチSW
で構成したが、二値以外のアナログ信号やパルス信号を
検出するセンサも含めて構成することもできる。又、ア
クチュエータ類も、電動モータM、ソレノイドL以外の
ものを含めることができる。
【0046】上記実施例では、本発明をコンバインに適
用したものを例示したが、これ以外の自動あるいは手動
走行式の各種作業車に適用することができる。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの制御構成の全体を示すブロック図
【図2】コンバインの制御構成を示す回路図
【図3】通信用ICの回路構成図
【図4】中央制御部での制御作動を示すフローチャート
【図5】中央制御部での制御作動を示すフローチャート
【図6】中央制御部での制御作動を示すフローチャート
【図7】端末制御部での制御作動を示すフローチャート
【図8】中央制御部及び端末制御部での制御手順の説明
【図9】中央制御部及び端末制御部での制御手順の説明
【図10】中央制御部及び端末制御部での制御手順の説
明図
【図11】正常な通信制御でのポーリングセレクティン
グ信号の波形図
【図12】テスト通信でのポーリングセレクティング信
号の波形図
【図13】複数の端末制御部からの返信データによる通
信異常検出の説明図
【図14】刈取昇降制御及び操向制御の構成を示す説明
【図15】コンバインの前部側の概略平面図
【図16】コンバインの前部側の概略側面図
【符号の説明】
CU 中央制御部 L,M アクチュエータ類 LU 端末制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末吉 康則 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 嶋野 雅彦 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 安東 寛通 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 田中 秀明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央制御部(CU)が、機体各部に分散
    配置され且つ固有のアドレスが付与される複数個の端末
    制御部(LU)に対して、通信手段(T)を介して、ポ
    ーリングセレクティング方式にて通信可能に構成され、 前記端末制御部(LU)が、制御情報検出用のセンサ類
    (SW)からの検出信号の入力及びその入力データの前
    記中央制御部(CU)への送信、並びに、前記中央制御
    部(CU)からの制御データの受信及びその受信データ
    に基づくアクチュエータ類(L,M)に対する駆動信号
    の出力を実行し、且つ、前記中央制御部(CU)から設
    定時間内に次のポーリング信号を受信しないと、前記ア
    クチュエータ類(L,M)に対する駆動信号を非駆動状
    態にするように構成され、 前記中央制御部(CU)が、前記端末制御部(LU)か
    らの送信データに基づいて、前記各端末制御部(LU)
    のアクチュエータ類(L,M)に対する適正駆動内容を
    判定して、その適正駆動内容を前記制御データとして送
    信し、且つ、前記端末制御部(LU)との通信において
    非常停止用の設定頻度以上の通信エラーが発生した端末
    制御部(LU)が存在する場合には、その端末制御部
    (LU)のアドレスを指定してそれが管理するアクチュ
    エータ類(L,M)に対する駆動信号を非駆動状態にす
    る非常停止処理を実行するように構成された作業車用の
    制御装置であって、 前記中央制御部(CU)が、前記各端末制御部(LU)
    との通信において設定回数以上連続して通信エラーが発
    生する通信不能の端末制御部(LU)が存在し、且つ、
    前記非常停止処理用の設定頻度よりも少ない値に設定さ
    れた安全対策用の設定頻度以上の通信エラーが発生して
    いる端末制御部(LU)が存在する場合には、その通信
    エラーが発生している端末制御部(LU)のアドレスを
    指定して、その端末制御部(LU)のアクチュエータ類
    (L,M)に対する駆動信号を非駆動状態にする安全対
    策処理を実行するように構成されている作業車用の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記中央制御部(CU)は、前記安全
    対策処理において、前記通信不能の端末制御部(LU)
    のアドレスを指定して、入力指令及び出力指令を伴わな
    い無指令信号を前記設定時間よりも長い設定周期で通信
    し、且つ、その送信信号に応答して正常な返送信号が設
    定頻度以上で得られる場合には、前記通信不能の端末制
    御部(LU)及び前記通信エラーが発生していた端末制
    御部(LU)との正常な通信を開始するように構成され
    ている請求項1記載の作業車用の制御装置。
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