JPH07203550A - 作業車用の制御装置 - Google Patents

作業車用の制御装置

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JPH07203550A
JPH07203550A JP33479493A JP33479493A JPH07203550A JP H07203550 A JPH07203550 A JP H07203550A JP 33479493 A JP33479493 A JP 33479493A JP 33479493 A JP33479493 A JP 33479493A JP H07203550 A JPH07203550 A JP H07203550A
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control unit
terminal control
communication
terminal
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Application number
JP33479493A
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English (en)
Inventor
Katsuya Usui
克也 臼井
Shigeki Hayashi
繁樹 林
Masaru Kawane
勝 川根
Yasunori Sueyoshi
康則 末吉
Masahiko Shimano
雅彦 嶋野
Hiromichi Andou
寛通 安東
Hideaki Tanaka
秀明 田中
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信手段の通信線が非駆動状態のために外乱
ノイズの影響を受けてレベル変動し、誤ったデータが送
受信されて誤制御がなされるのを防止する。 【構成】 中央制御部CUと複数個の端末制御部LU1
〜LU5とが有線式の通信手段Tを介してポーリングセ
レクティング方式にて通信可能に接続され、端末制御部
LU1〜LU5が、センサ類SWからの検出信号の入力
及びそれの中央側への送信、並びに、中央側からの制御
データの受信及びそれに基づくアクチュエータ類M,
L,Bに対する駆動信号の出力を実行し、中央制御部C
Uが、端末制御部LU1〜LU5からのデータに基づい
て各アクチュエータ類M,L,Bに対する適正駆動内容
を判定し、その適正駆動内容を制御データとして送信す
る。そして、中央制御部CU及び各端末制御部LU1〜
LU5の夫々が、データ送信前の設定時間及びデータ送
信後の設定時間において通信線を低インピーダンスにす
べく通信手段Tを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央制御部と機体各部
に分散配置される複数個の端末制御部とが、有線式の通
信手段を介してポーリングセレクティング方式にて通信
可能に接続され、前記端末制御部が、制御情報検出用の
センサ類からの検出信号の入力及びその入力データの前
記中央制御部への送信、並びに、前記中央制御部からの
制御データの受信及びその受信データに基づくアクチュ
エータ類に対する駆動信号の出力を実行し、前記中央制
御部が、前記端末制御部からの送信データに基づいて、
前記各端末制御部のアクチュエータ類に対する適正駆動
内容を判定して、その適正駆動内容を前記制御データと
して送信するように構成された作業車用の制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車用の制御装置は、コンバイン
等の作業車の制御において、中央制御部が、制御情報検
出用のセンサ類から検出データを入手したり又は機体に
備えた各アクチュエータ類を駆動させて作業車全体を集
中制御する場合に、中央制御部とセンサ類及びアクチュ
エータ類を直接接続する場合の信号配線の複雑大量化を
回避させるために、上記センサ類及びアクチュエータ類
に対して各種信号の入出力を行う複数個の端末制御部を
機体各部に分散配置するとともに、これら複数個の端末
制御部との間で例えばRS485等の規格を利用した有
線式の通信手段を介して、ポーリングセレクティング方
式にて各種のデータを送受信するようにしていた(例え
ば特開平3‐240802号公報参照)。
【0003】そして、上記ポーリングセレクティング方
式では、先ず中央制御部から各端末制御部に向けてのポ
ーリング信号が上記通信手段の通信線上に送出され、そ
のポーリング信号がポーリング対象となる端末制御部に
て受信されると、所定時間後にその端末制御部から中央
制御部に向けての返信信号が上記通信手段の通信線上に
送出され、この返信信号が中央制御部で受信されて1つ
の端末制御部についての通信処理が終了する。このと
き、通常、中央制御部から各端末制御部に向けてのポー
リング信号及び端末制御部から中央制御部に向けての返
信信号が上記通信手段の通信線上に送出されていない期
間においては、上記通信手段の通信線はいずれの端末制
御部及び中央制御部にても駆動されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のように、通信線が非駆動状態になると、その通
信線のインピーダンスが高くなり、外乱ノイズの影響を
受けてその信号レベルが変動しやすくなる。そのため、
中央制御部及び各端末制御部が通信線のノイズによるレ
ベル変動を送信信号と誤検出して、誤った制御動作がな
されるおそれがあった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、有線式の通信手段を介した中央
制御部と各端末制御部間のデータ送受信によって、セン
サ類及びアクチュエータ類に対する信号配線の簡素化を
実現しながら集中制御する場合に、通信手段の通信線が
非駆動状態のために外乱ノイズの影響を受けてレベル変
動することを防止し、上記従来技術の不具合を解消させ
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による作業車用の
制御装置の特徴構成は、前記中央制御部及び前記各端末
制御部の夫々が、データ送信前の設定時間及びデータ送
信後の設定時間において、前記通信手段における通信線
を低インピーダンスにすべく、前記通信手段を駆動する
ように構成されている点にある。
【0007】
【作用】本発明の特徴構成によれば、中央制御部が、各
端末制御部に対して送信するポーリングデータの送信前
の設定時間及び送信後の設定時間において、通信手段を
駆動してその通信線を低インピーダンスにすると共に、
各端末制御部が、上記ポーリングデータに対する返信デ
ータの送信前の設定時間及び送信後の設定時間におい
て、通信手段を駆動してその通信線を低インピーダンス
にする。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明の特徴構成によれば、通
信手段が中央制御部と各端末制御部のいずれかによって
常に駆動されて、その通信線のインピーダンスが低イン
ピーダンスに維持されるので、従来のように、通信線が
非駆動状態になるときに外乱ノイズの影響を受けてレベ
ル変動することがなくなり、もって、中央制御部及び各
端末制御部が通信線のノイズによるレベル変動を送信信
号と誤検出して、誤った制御動作を実行することが防止
される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、作業車としてのコ
ンバインに適用した場合について図面に基づいて説明す
る。
【0010】コンバインにおいては、例えば、機体が植
立穀稈に沿って自動的に走行するように操向操作する操
向制御や、刈取穀稈の扱室での扱深さが適正範囲内に維
持されるように自動調節する扱深さ制御や、藁屑等が混
じった扱き処理物から穀粒を選別回収する選別制御や、
選別回収された穀粒を一時貯溜するタンクから外部に排
出するオーガの作動制御や、走行地面の状態にかかわら
ず機体の姿勢を水平姿勢等の所定姿勢に維持する姿勢制
御等、各種の制御が行われる。
【0011】そのために、図1に示すように、コンバイ
ン全体の制御を集中して実行するための中央制御部CU
と、刈取ブロック1、脱穀ブロック2、タンクブロック
3及び本機ブロック4等からなる機体各部に分散配置さ
れる複数個の端末制御部LU1〜5とが、有線式の通信
手段Tを介してポーリングセレクティング方式にて通信
可能に接続されている。具体的には、中央制御部CU
が、上記各端末制御部LU1〜5に対して後述のように
設定されるアドレスを指定して、ポーリングセレクティ
ング方式にて各端末制御部LU1〜5と多重通信する
(図11参照)。又、各端末制御部LU1〜5は、制御
情報検出用のセンサ類SWからの検出信号の入力及びそ
の入力データの中央制御部CUへの送信、並びに、中央
制御部CUからの制御データの受信及びその受信データ
に基づくアクチュエータ類M,L,Bに対する駆動信号
の出力を実行する。そして、中央制御部CUは、各端末
制御部LU1〜5からの送信データに基づいて、各端末
制御部LU1〜5のアクチュエータ類M,L,Bに対す
る適正駆動内容を判定して、その適正駆動内容を制御デ
ータとして送信する。尚、前記センサ類SWは、各種の
制御情報をON/OFFの二値情報として検出する複数
個のスイッチSW等からなり、前記アクチュエータ類
M,L,Bは、電動モータM、ソレノイドL、警報ブザ
ーB等からなる。
【0012】図2に示すように、前記中央制御部CU
は、制御用のマイクロコンピュータCPU1、そのマイ
クロコンピュータCPU1と前記通信手段Tとの間での
データ授受を中継する中央側のゲートアレイGA1、及
び、上記マイクロコンピュータCPU1とゲートアレイ
GA1との間でデータ授受及び各端末制御部LU1〜5
に対する通信制御を実行する通信用のマイクロコンピュ
ータCPU2を備えて構成されている。尚、上記2つの
マイクロコンピュータCPU1,CPU2間、及びマイ
クロコンピュータCPU2とゲートアレイGA1の間の
データ授受は8ビットのバスラインを介して行われる。
【0013】上記制御用のマイクロコンピュータCPU
1は、ポテンショメータ等の連続的に変化する情報を検
出するアナログ式センサからのアナログ信号や、回転数
等を検出するためのパルス式センサからのパルス信号
を、信号処理回路を経て入力ポートPort1,2より
入力する。又、上記制御用のマイクロコンピュータCP
U1には、EEPROM等の不揮発性のメモリMEMが
接続され、このメモリMEMに各種のエラー情報等が記
憶されるようになっている。図中、PS1は、前記マイ
クロコンピュータCPU1,CPU2及びゲートアレイ
GA1等に対して電源電圧並びに電源ON時のリセット
信号を供給する直流電圧源である。
【0014】又、制御用のマイクロコンピュータCPU
1は、通信用のマイクロコンピュータCPU2に対し
て、センサ類SWの検出データの入力要求及びアクチュ
エータ類M,L,B駆動用の制御データの出力要求の指
令を出力する。一方、通信用のマイクロコンピュータC
PU2は、制御用のマイクロコンピュータCPU1から
前記検出データの入力要求及び制御データの出力要求の
指令を受けていないときには、各端末制御部LU1〜5
からセンサ類SWの検出データを、後述のポーリングセ
レクティング方式にて順次受信する処理を行い、又、制
御用のマイクロコンピュータCPU1から前記検出デー
タの入力要求の指令を受けたときには、そのときまでに
各端末制御部LU1〜5から受信したセンサ類SWの検
出データを制御用のマイクロコンピュータCPU1に渡
す処理を行い、又、制御用のマイクロコンピュータCP
U1から前記制御データの出力要求の指令を受けたとき
には、その制御用のマイクロコンピュータCPU1から
受け取ったアクチュエータ類M,L,B駆動用の制御デ
ータを各端末制御部LU1〜5に送信する処理を行うよ
うに構成されている。
【0015】そして、制御用のマイクロコンピュータC
PU1は、センサ類SWの検出データを通信用のマイク
ロコンピュータCPU2から受け取る処理、及び、アク
チュエータ類M,L,B駆動用の制御データが各端末制
御部LU1〜5で受信されたことの確認データを通信用
のマイクロコンピュータCPU2から受け取る処理を、
その通信用のマイクロコンピュータCPU2からの割り
込み処理によって行うように構成されている。
【0016】一方、図2に示すように、各端末制御部L
U1〜5は、センサ類SW及びアクチュエータ類M,
L,Bと通信手段Tとの間でのデータ授受を中継する端
末側のゲートアレイGA2を備え、又、各端末制御部L
U1〜5に対するアドレス信号を発生するアドレス信号
発生手段としての4本のハーネスAD1〜4が、アース
に接続されたLOWレベル電圧のハーネスと無接続状態
のハーネスを組み合わせて設けられている。そして、上
記ハーネスAD1〜4、センサ類SW及びアクチュエー
タ類M,L,Bが、一体形成されたコネクタCNを介し
て各端末制御部LU1〜5に接続されている。具体的に
は、ハーネスAD1〜4は、上記ゲートアレイGA2の
アドレス設定用の外部端子A0〜A3に接続され、セン
サ類SW及びアクチュエータ類M,L,Bは、夫々信号
処理回路及び駆動回路を経てゲートアレイGA2の入出
力ポートに接続されている。尚、図中、PS2は、ゲー
トアレイGA2等に電源電圧を供給する直流電圧源であ
る。
【0017】前記通信手段Tは、例えばRS485の規
格を利用して構成され、図2に示すように、2線式の通
信ラインLnと、中央制御部CU及び各端末制御部LU
1〜5における通信ラインLnとの接点に設けられる通
信ドライバーDRとからなり、各通信ドライバーDR
は、各ゲートアレイGA1,2から受け取った送信デー
タをRS485等の規格に合った信号に変換して通信ラ
インLnに出力する一方、通信ラインLn上の信号を入
力して、その受信データを各ゲートアレイGA1,2に
出力するように動作する。
【0018】そして、図11に示すように、前記中央制
御部CU及び前記各端末制御部LU1〜5の夫々が、中
央制御部CUから各端末制御部LU1〜5へのポーリン
グ信号の送信期間や、そのポーリング信号に対する端末
制御部LU1〜5からの返信信号の送信期間等の正味の
データ送信期間以外に、データ送信前の設定時間t1及
びデータ送信後の設定時間t2において、前記通信手段
Tにおける通信線である前記通信ラインLnを低インピ
ーダンスにすべく、通信ラインLnの駆動レベルがHI
GHレベルになるように通信手段Tを駆動するように構
成されている。尚、上記両設定時間t1,t2は、後述
のようにポーリング信号受信時から返信信号の送信開始
時点までの時間tが最大になる状態でランダムに変動し
たときにも、互いに重なるような時間幅に設定されてい
る。尚、図中、点線は、従来、通信ラインLnが非駆動
状態であって、そのインピーダンスが高いために、ノイ
ズの影響を受けてレベル変動し易い状態を示す。
【0019】前記中央側のゲートアレイGA1と端末側
のゲートアレイGA2とは、中央側として使用するため
の中央側用構成部分及び端末側として使用するための端
末側用構成部分を備える状態に形成された同仕様の通信
用ICであるゲートアレイGAに構成されている。以
下、図3に基づいて具体的に説明する。
【0020】前記ゲートアレイGAは、図3(イ)に示
すように、MODE端子をLOWレベルにすると内部回
路が中央側のゲートアレイGA1として機能するマスタ
ーモードに切り換えられ、このマスターモードでは、ゲ
ートアレイGAは、CPU2とバスラインを介して入出
力するデータを保持する入出力バッファ11と、この入
出力バッファ11からの送信用のパラレルデータを保持
する送信バッファ13と、この送信バッファ13のパラ
レルデータをシリアルデータに並列直列変換するP/S
変換部14と、このP/S変換部14からのシリアルデ
ータにCRC生成部15からの誤り検出用のCRCデー
タを付加したものを送信データとして送出する通信コン
トロール回路16と、受信したシリアルデータを直列並
列変換するS/P変換部18と、受信したシリアルデー
タについてCRC等のチェックを行い通信エラーの有無
を検出するエラー検出部17と、S/P変換部18から
のパラレルデータ及びエラー検出部17からのエラーデ
ータを保持して入出力バッファ11に出力する受信バッ
ファ19と、CPU2からデータ入出力時の制御信号で
あるR/W(リード・ライト)信号及びSTB(データ
ストローブ)信号を入力し又CPU2に対する割り込み
INT信号を出力するCPUI/F部12とを備える構
成になる。
【0021】又、前記ゲートアレイGAは、図3(ロ)
に示すように、MODE端子をHIGHレベルにすると
内部回路が端末側のゲートアレイGA2として機能する
スレーブモードに切り換えられ、このスレーブモードで
は、ゲートアレイGAは、前記スイッチSW及びアクチ
ュエータ類M,L,Bに対してデータを入出力する入出
力ポート21と、この入出力ポート21を介して入力し
た各スイッチSWからの検出信号をパラレルデータとし
て保持する送信バッファ13と、この送信バッファ13
のパラレルデータをシリアルデータに並列直列変換する
P/S変換部14と、このP/S変換部14からのシリ
アルデータにCRC生成部15からの誤り検出用のCR
Cデータを付加したものを送信データとして送出する通
信コントロール回路16と、受信したシリアルデータを
直列並列変換するS/P変換部18と、受信したシリア
ルデータについてCRC及びアドレス等のチェックを行
い通信エラーの有無を検出するエラー検出部17と、S
/P変換部18からのパラレルデータ及びエラー検出部
17からのエラーデータを保持して入出力ポート21に
出力する受信バッファ19と、各端末制御部LU1〜5
に対するアドレスを設定するためのアドレス設定部22
とを備える構成になる。
【0022】以上より、CPUI/F部12が前記中央
側用構成部分に、アドレス設定部22が前記端末側用構
成部分に夫々対応し、上記CPUI/F部12及びアド
レス設定部22以外のゲートアレイGAの主要部分は、
同一の部番にて示すように中央側及び端末側として共用
される。又、前記入出力ポート21は、各8ビットから
なる3つのポートA,B,Cで構成され、例えば、アド
レス0の端末制御部LU3のポートA及びBが入力ポー
トに、ポートCが出力ポートに夫々設定され、アドレス
1の端末制御部LU4のポートAが入力ポートに、ポー
トB及びCが出力ポートに夫々設定されている。尚、マ
スターモードでの入出力バッファ11はスレーブモード
での入出力ポート21のうちのポートBと共用されてい
る。
【0023】前記各端末制御部LU1〜5は、外部端子
A0〜A3の接続されたハーネスAD1〜4からのアド
レス信号を電源ON時のみ自己のアドレスデータとして
上記アドレス設定部22に入力するように構成されてい
る。即ち、LOWレベル電圧のハーネスからはLOWレ
ベルの電圧信号が供給され、無接続状態のハーネスにつ
いてはゲートアレイGA2内部で電源側にプルアップさ
れているためにHIGHレベルの電圧信号が供給され、
各端末制御部LU1〜5は、この電圧信号の組み合わせ
によって自己のアドレスを設定する。図2では、端末制
御部LU3が、外部端子A0〜A3のすべてがLOWレ
ベルであってアドレス0として設定され、端末制御部L
U4が、外部端子A0〜A3のうちA0だけがHIGH
レベルで他の端子A1〜A3がLOWレベルであってア
ドレス1として設定される。
【0024】次に、図4〜図6及び図8〜図10に示す
フローチャートに基づいて、前記中央制御部CUにおけ
る制御動作について説明する。
【0025】図4に示すように、メインスイッチがオン
されて電源が投入されると、先ず、CPU1のリセット
状態が解除されて制御が立ち上がる。そして、イニシャ
ライズ処理を行った後、アナログ式センサからのアナロ
グ信号及びパルス式センサからのパルス信号の入力処理
を行う(#1〜#3)。次に、メインスイッチがオンし
てから全ての端末制御部LU1〜5の動作が安定化する
のに必要な時間(例えば250ms)が経過するまでC
PU2をリセット状態(図2に示すCPU1の出力Po
rt3=HIGH)に維持して各端末制御部LU1〜5
との通信を停止させ、この間メータパネル(図示しな
い)のランプチェック処理を行う(#4〜#5及び#1
2)。
【0026】上記全ての端末制御部LU1〜5の動作が
安定化する時間が経過すると、CPU1は、出力Por
t3をLOWにしてCPU2のリセット状態を解除し、
CPU2と各端末制御部LU1〜5との通信を開始させ
る(#6)。即ち、CPU2は各端末制御部LU1〜5
を順番に呼び出して、各スイッチSWのデータを受信す
る動作を所定周期(例えば5ms)で繰り返し行う(図
8参照)。この所定周期での通信の繰り返しによって、
CPU2が各スイッチSWのデータ、及び、正常な返信
データが受信できない等の各端末制御部LU1〜5に対
する通信エラー情報を十分に蓄積したと判断される時間
(例えばメインスイッチオン後900ms)が経過する
と、CPU1はCPU2との間で8ビットのバスライン
によって制御データの授受を行う処理を開始する(#7
〜#8、図9及び図10参照)。その後、CPU1がC
PU2とのデータの授受によってシステム全体の状態を
把握するに要する時間(例えばメインスイッチオン後
1.5sec)が経過すると、CPU1は、メータパネ
ルの表示を通常状態にして、全体の制御処理を開始する
(#9〜#11)。尚、CPU1は、一定周期でウオッ
チドッグタイマールーチンを作動させており、制御が暴
走したときには、出力ポートPort4から電源PS1
に指令を与えてリセット信号を出力させる(図2参
照)。
【0027】CPU1がCPU2との間で行うバス通信
では、図5に示すように、先ず、スイッチ動作のチャタ
リングの影響を除去すべく、CPU2から複数回(例え
ば4回)のバス通信によって受け取った各スイッチSW
のデータが同一のときにのみ正規のデータとするフィル
タリング処理を行ってからそのデータを記憶する(#2
1)。次に、各端末制御部LU1〜5に対する通信エラ
ー情報を入力し、通信エラーが発生した端末制御部LU
1〜5があれば、メータパネル等に警報表示する異常出
力処理を行うとともに、その端末制御部LU1〜5のア
クチュエータM,L,Bに対する駆動信号を出力しない
ようにする等のエラー処理を行う(#22〜#23)。
【0028】次に、CPU2との前回の通信がOKであ
ったか否かの判断(SBUSendフラグの値が0であ
ればOK)と、CPU2がCPU1からの指令を待つコ
マンド待ち状態か否かの判断を行う(#24〜#2
5)。そして、前回のCPU2との通信がOKで且つC
PU2がコマンド待ち状態のときには、CPU2からの
外部割り込みの許可、SBUSendフラグのセット
(値を1にする)、上記CPU2からの割り込み処理で
使用するTASKnoのリセット(値を0にする)、及
び、割り込み処理の最初の部分でアドレス0の端末制御
部LU3に対する処理を実行するためのコマンドをCP
U2に出力する処理を行う(#26〜#29)。一方、
前回のCPU2との通信がOKでないか、あるいは前回
のCPU2との通信がOKであってもCPU2がコマン
ド待ち状態でないときには、異常状態として、CPU2
を一定時間リセット作動させるとともに、警報表示出力
する(#30〜#31)。
【0029】CPU2からの割り込みに対する処理ルー
チンでは、図6に示すように、再割り込みを禁止した
後、TASKno=0から順次各TASKnoの値に応
じた処理を行い、TASKnoの値を1増やしてから次
の割り込みを許可して処理を終える。最初のTASKn
o=0では、アドレス0の端末制御部LU3の入力ポー
トAからのデータ取り込みを行い、TASKno=1で
はアドレス0の端末制御部LU3の入力ポートBからの
データ取り込みと、出力ポートCに対する出力データの
転送処理を行う。TASKno=2では、アドレス1の
端末制御部LU4に対する処理を実行するためのコマン
ドを出力する処理を行い、TASKno=3では、アド
レス1の端末制御部LU4の入力ポートAからのデータ
取り込みと、出力ポートBに対する出力データの転送処
理とを行い、TASKno=4ではアドレス1の端末制
御部LU4の出力ポート出力ポートCに対する出力デー
タの転送処理を行う。以下、同様にして、残りのアドレ
スの端末制御部LU1〜5について、コマンド転送とデ
ータの入出力の処理を順次実行する。尚、上記フローに
おいて、出力ポートに対する出力データの転送は、CP
U1が全体の処理を開始するまで(メインスイッチオン
後1.5sec間)は行わない。
【0030】そして、最後より1つ前のTASKno=
nでは、各端末制御部LU1〜5についての通信エラー
情報を要求するコマンドを転送し、最後のTASKno
=n+1では、上記通信エラー情報の読み込み処理を行
ってから、CPU2との通信がOKであったことを示す
ためにSBUSendフラグをリセットする(値を0に
する)処理を行う。最後のTASKno=n+1では、
次の割り込みを禁止した状態で処理を終えるので、以後
は、図5に示すバス処理において割り込みが許可される
までCPU2からの割り込みに対する処理は実行されな
い。
【0031】コンバインの作動を停止すべく、メインス
イッチがオフされた場合には、図4に示すように、先
ず、CPU2をリセットして各端末制御部LU1〜5と
の通信を停止させる(#13)。そして、メインスイッ
チオフ後の5sec間、エンジン停止用のソレノイドを
駆動してエンジンへの燃料供給を遮断するとともに、C
PU1内のRAM等のメモリに蓄積されているエラー情
報を前記メモリMEMに書き込む処理を行い、5sec
経過すると上記ソレノイドの駆動を停止する(#14〜
#17)。
【0032】上記メモリMEMへのエラー情報の書き込
みは、エンジン停止時以外に所定時間毎に行ってもよい
が、エンジンスタータ始動時等のように電源電圧が低下
したときには誤データを書き込むおそれがあるので、電
源電圧(例えば10V)を監視して電圧が低下している
ときには処理を行わないようにしている。尚、メモリM
EMに書き込まれたエラー情報は、チェッカー等にて読
み出され、それに基づいて故障解析することになるが、
エラーの履歴が記録されているので、例えば一瞬の断線
等の再現が困難なエラーの解析が可能になるという利点
がある。
【0033】次に、図7及び図8〜図10に示すフロー
チャートに基づいて、前記各端末制御部LU1〜5にお
ける制御動作について説明する。先ず、受信データ中の
アドレスによって自己に対するポーリング信号を受信し
たか否かを判断し、自己に対するポーリング信号である
ことが判ると、その送信データがスイッチSWからの入
力要求かアクチュエータ類M,L,Bに対する出力要求
かを判断する。そして、スイッチSWからの入力要求の
場合には、スイッチSWからの検出信号を入力ポートを
介して入力してそれに基づいて返信用のセンサデータを
作成し、アクチュエータ類M,L,Bに対する出力要求
の場合には、受信したデータを出力ポートを介して出力
するとともに返信用のACKデータを作成する。
【0034】次に、上記作成した返信データを、図11
に示すように、中央制御部CUからのポーリング信号の
終了時点に対して送信開始点までの時間tをランダムに
変化させて送信する。具体的には、各端末制御部LU1
〜5のゲートアレイGA2内に、ランダムデータを発生
するランダムデータ発生回路23が設けられ(図3参
照)、そのランダムデータ発生回路23のランダムデー
タに基づいて、前記通信コントロール回路16が、上記
ポーリング信号の終了時点から送信開始点までの時間t
を設定して中央制御部CUへ返信データを送信する。
【0035】一方、中央制御部CUは、アドレス指定し
てスイッチSWからの入力要求やアクチュエータ類M,
L,Bに対する出力要求を送信した端末制御部LU1〜
5からの返信データが正規データであるか否かを調べ
る。そして、例えば、端末制御部LU1〜5側でのアド
レス設定の誤り等によって2つの端末制御部LU1〜5
から同時にデータが返信されると、ある時間差で返信さ
れた2つの信号が重なって、アドレスコード、ACKデ
ータ及びCRCコード等が正規のものでなくなり、又、
データ長も正規のデータ長より長くなることから、返信
データが正規データと異なることを検出し、その端末制
御部LU1〜5との通信において通信エラーが発生した
と判断する。
【0036】〔別実施例〕次に、別実施例を説明する。
上記実施例では、中央制御部CU及び各端末制御部LU
1〜LU5の夫々が、データ送信前の設定時間t1及び
データ送信後の設定時間t2において、通信手段Tにお
ける通信線Lnを低インピーダンスにすべく、通信線L
nがHIGHレベルになるように通信手段Tを駆動する
場合を示したが、これ以外に、例えば、通信線LnがL
OWレベルになるように駆動してもよい。尚、上記両設
定時間t1,t2は、それらが重なって通信線Lnが常
に駆動される条件であれば、同じような時間幅にする必
要はなく、例えば、一方を長くし他方を短くする等、適
宜変更してもよい。
【0037】上記実施例では、有線式の通信手段Tを、
RS485の規格を利用して構成したものを示したが、
これ以外の各種規格の有線式の通信手段が利用できる。
【0038】上記実施例では、センサ類を、制御情報を
ON/OFFの二値データとして検出するスイッチSW
で構成したが、二値以外のアナログ信号やパルス信号を
検出するセンサも含めて構成することもできる。又、ア
クチュエータ類も、電動モータM、ソレノイドL、警報
ブザーB以外のものを含めることができる。
【0039】上記実施例では、本発明をコンバインに適
用したものを例示したが、これ以外の自動あるいは手動
走行式の各種作業車に適用することができる。
【0040】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの制御構成の全体を示すブロック図
【図2】コンバインの制御構成を示す回路図
【図3】通信用ICの回路構成図
【図4】中央制御部での制御作動を示すフローチャート
【図5】中央制御部での制御作動を示すフローチャート
【図6】中央制御部での制御作動を示すフローチャート
【図7】端末制御部での制御作動を示すフローチャート
【図8】中央制御部及び端末制御部での制御手順の説明
【図9】中央制御部及び端末制御部での制御手順の説明
【図10】中央制御部及び端末制御部での制御手順の説
明図
【図11】通信制御でのポーリングセレクティング信号
の波形図
【符号の説明】
CU 中央制御部 LU1〜LU5 端末制御部 T 通信手段 SW センサ類 M,L,B アクチュエータ類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末吉 康則 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 嶋野 雅彦 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 安東 寛通 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 田中 秀明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央制御部(CU)と機体各部に分散配
    置される複数個の端末制御部(LU1〜LU5)とが、
    有線式の通信手段(T)を介してポーリングセレクティ
    ング方式にて通信可能に接続され、前記端末制御部(L
    U1〜LU5)が、制御情報検出用のセンサ類(SW)
    からの検出信号の入力及びその入力データの前記中央制
    御部(CU)への送信、並びに、前記中央制御部(C
    U)からの制御データの受信及びその受信データに基づ
    くアクチュエータ類(M,L,B)に対する駆動信号の
    出力を実行し、前記中央制御部(CU)が、前記端末制
    御部(LU1〜LU5)からの送信データに基づいて、
    前記各端末制御部(LU1〜LU5)のアクチュエータ
    類(M,L,B)に対する適正駆動内容を判定して、そ
    の適正駆動内容を前記制御データとして送信するように
    構成された作業車用の制御装置であって、 前記中央制御部(CU)及び前記各端末制御部(LU1
    〜LU5)の夫々が、データ送信前の設定時間及びデー
    タ送信後の設定時間において、前記通信手段(T)にお
    ける通信線を低インピーダンスにすべく、前記通信手段
    (T)を駆動するように構成されている作業車用の制御
    装置。
JP33479493A 1993-12-28 1993-12-28 作業車用の制御装置 Pending JPH07203550A (ja)

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