JPH0719348U - 接着用中間材シ―ト - Google Patents

接着用中間材シ―ト

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JPH0719348U
JPH0719348U JP1915293U JP1915293U JPH0719348U JP H0719348 U JPH0719348 U JP H0719348U JP 1915293 U JP1915293 U JP 1915293U JP 1915293 U JP1915293 U JP 1915293U JP H0719348 U JPH0719348 U JP H0719348U
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JP
Japan
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sheet
adhesive
impregnated
intermediate sheet
rubber
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Pending
Application number
JP1915293U
Other languages
English (en)
Inventor
守 太田
英司 高橋
Original Assignee
アスク工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二つ以上の線膨張率の異なる材料間及び、曲
面を有する材料間に挿入し、接着剤を用いて複合化、同
一体にするために使用する中間材シ―トを供すること。 【構成】 不繊布にゴム系ラテックス溶液を含浸させ、
圧締した後、加硫することを特徴とするシ―トを供し、
さらに、前記シ―トに変性合成樹脂を用いてプリプレグ
シ―トとしたことを特徴とするシ―トを加えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スキ―板及びスノ―ボ―ド等の成形時に利用するものであり、具体 的には、二つ以上の線膨張率の異なる材料間及び、曲面を有する材料間に挿入し 、接着剤を用いて複合化、同一体にするために使用する、中間材シ―トである。
【0002】
【従来の技術】
線膨張率の異なる板又は曲面状の成形体を接着しようとする場合、材料間の応 力緩和と、『ずれ』の補填を目的として、被着体の間に接着剤を塗布したシ―ト を介在させ、接着していた。シ―トの代表的なものとしては、和紙、ゴムシ―ト 及び不繊布等があり、単体又は重ね合わせて使用していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記和紙は、接着剤に『濡れる』と、破れ、皺、縮みが生じ易く、前記不繊布 は、繊維の絡み方によって、層間剥離現象が生じる。前記ゴムシ―トは、片面の 塗布では、他の面には『濡れ』ないため、両面に接着剤を塗布しなければならな い等の煩わしさがあった。 そこで、接着強度の安定した扱い易い接着用中間材シ―トが必要とされていた 。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本考案は、シ―トの基布として、不繊布にゴム系ラ テックス溶液を含浸させ、圧締した後、加硫することを特徴とするシ―トを供し 、さらに、前記シ―トに変性合成樹脂を用いてプリプレグシ―トとしたことを特 徴とするシ―トを加えた。
【0005】
【作用】
前記不繊布にゴム系ラテックス溶液を含浸させ、圧締した後、加硫したことに より、不繊布単体での使用よりも接着強度を向上させた。また、前記プリプレグ シ―トにすることにより、ゴムシ―トの使用に比較して作業性を向上させた。
【0006】
【実施例】
まず、基布の不繊布について説明すると、不繊布は製法によって七つに大別さ れているが、本考案では乾式不繊布のケミカルボンド製法及び、スパンレ―ス製 法の内から選定した。選定基準は実験により、使用するラテックス溶液との相溶 性及び浸透性の良いものとした。前記ケミカルボンド製法による不繊布はシ―ト 面に毛羽が少なく比較的薄手のものが得られる。 一方スパンレ―ス製法の不繊布は、高圧水流による機械的結合であるため、柔 軟性があり、繊維の絡みが良好なため接着強度を増すことができる。
【0007】 前記基布として選定する目安は、厚さ0.15mmから0.4mm程度とし、 素材の目付け重量は、平方メ―トル当たり20グラムから50グラム程度のもの が好適であるが、前記範囲以外のものでも使用条件に合わせて製造することは可 能である。
【0008】 前記基布に含浸するラテックス溶液はスチレン・ブタジエン共重合体(以下ラ テックス)とし配合を、下記の表1に一例を示す。下記配合は公知のものを用い たが一例に過ぎず限定するものではない。
【0009】
【表1】
【0010】 上記SBRラテックスを含浸した基布は加圧ロ―ラ―等で圧締した後、熱風乾 燥し加硫する。SBRラテックスの含浸量は粘度を考慮しながら、基布の重量と 等量を目安としながら調整する。
【0011】
【考案の効果】
不繊布にSBRラテックスを含浸し、加硫したシ―トは一見ゴムシ―ト状であ るが、不繊布の繊維交絡の隙間があるため、接着剤は超高粘度品を除き片面に塗 布しただけで、前記隙間を通り、他の面まで浸透する。したがって、ゴムシ―ト のように両面塗布の必要性はなくなる。
【0012】 本考案のシ―トに塗布された接着剤は、成形過程で常温のままでも硬化される が、加熱した場合、接着剤の流動性はより良くなるため、本考案シ―トの繊維へ の浸透はより顕著になり、成形体の一体性が高まる。
【0013】 上記効果の夫々の特徴は、SBRラテックスが不繊布の超極細繊維の交絡の中 に強固な『濡れ性』と固化によって得られるので、中間材として適度な柔軟性も 保てる。このため、接着後の緩衝的役目とSBRラテックスによる接着力を以て 、特に動的な物体を成形する場合に適する中間材シ―トと言える。
【0014】 上記効果を図面を参照して説明すると、図1は、不繊布にSBRラテ ックス を含浸させた、厚さ0.3mmの中間材シ―ト7の断面図である。前記中間材シ ―ト7の表面に接着剤6を滴下した状態を示し、接着剤6は中間材シ―ト7に浸 透拡散している。図2は、従来のゴムシ―ト8の断面図である。接着剤6を滴下 しても浸透することなく、接着剤6は表面張力により球面状のままゴムシ―ト8 表面上にある。
【0015】 図3は雪上で用いるスキ―板の断面図である。近年製造されているモノコック 構造の所謂『CAP』製法で作られた板を示す。硬質プラスチックの表面材1と 、グラスファイバ―2は、共に仮曲げされている。また、木質系の芯体3は、機 械加工により側面が局面形状になっている。本考案の中間材シ―ト5に接着剤を 含浸し図3のように各部材間に挿入し、金型(図示せず)にて、加熱硬化させ滑 走面側の構成パ―ツ4と一体化してスキ―板になる。
【0016】 図4は接着強度の評価における剥離強度の試験法の略図である。結果について は、下記の表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】 上記の表2から剥離強度は、本考案の中間材シ―トが不織布の単体シ―トよりも 向上していることが判る。 又、界面剥離のないことから接着剤は完全に浸透していることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CAP製法のスキ―板の断面図である。
【図2】本考案の中間材シ―トにおける接着剤の浸透性
を示すシ―トの断面図である。
【図3】従来のゴムシ―トと接着剤の関係を示すゴムシ
―ト断面図である。
【図4】剥離強度試験片の断面図である。
【図5】T形剥離試験方法の概略側面図である。
【符号の説明】
1 スキ―表面材 2 グラスファイバ― 3 芯材 4 滑走面のパ―ツ材 5 本考案の接着用中間材シ―ト 6 接着剤 7 ゴムシ―ト 8 剥離試験片 9 高力アルミニュ―ム材 10 ポリエチレンシ―ト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シ―ト状の不繊布に、ゴム系ラテックス溶
    液を含浸後、加硫させたシ―トを接着する被着体間に、
    接着剤を塗布した状態で使用出来ることを特徴とする接
    着用中間材シ―ト。
  2. 【請求項2】前記請求項記載のシ―トに、変性合成樹脂
    を含浸し、半硬化状態を保持させ、接着時において、加
    熱硬化させることを特徴とする、接着用中間材プリプレ
    グシ―ト。
JP1915293U 1993-03-22 1993-03-22 接着用中間材シ―ト Pending JPH0719348U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6072284U (ja) * 1983-10-22 1985-05-21 赤崎 定道 多角形軸の筆

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6072284U (ja) * 1983-10-22 1985-05-21 赤崎 定道 多角形軸の筆

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