JPH0719304B2

JPH0719304B2 - 自動フライ販売装置

Info

Publication number: JPH0719304B2
Application number: JP1174905A
Authority: JP
Inventors: 克己岡田
Original assignee: 東広島ゴルフ振興株式会社
Priority date: 1989-07-06
Filing date: 1989-07-06
Publication date: 1995-03-06
Anticipated expiration: 2010-03-06
Also published as: DE68913525D1; DE68913525T2; CA1329490C; JPH0340094A; US5029520A; EP0406475A1; ATE101987T1; EP0406475B1

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はフライドチキンやチキンナゲットもしくはフラ
イドポテト等のフライを自動的に調製して販売する自動
フライ販売装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の販売装置において、フライの材料を装置
内で自動的に油で揚げて販売するものは知られている
（例えば、特開昭61−20520号公報参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが上記従来のものは、フライ販売装置とは別体の
冷蔵装置等に保存された容器入りのフライ材料を、消費
者が容器の蓋を開放して装置内に挿入するものであるか
ら、操作が面倒であり、また往々にして蓋を開放するこ
となく装置内に供給してトラブルの原因となる等のおそ
れがあった。

本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、フライ
材料を装置内に冷凍保存できるようにすると共に、その
冷凍保存されたフライ材料を自動的に油で揚げてフライ
を提供することのできる自動フライ販売装置を得ること
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため本発明は以下の構成としたも
のである。

即ち、フライ材料を冷凍保存する貯蔵室と、そのフライ
材料を油で揚げるフライ作業室とを装置本体内に区画し
て設け、上記貯蔵室内に上記フライ材料を所定量計量し
て蓋付の保存用容器に入れた状態で多数収容するストッ
カと、そのストッカに収容したフライ材料入りの上記容
器を貯蔵室から送り出す搬出手段と、その搬出手段で送
り出された容器を移載保持し該容器の蓋を開封して容器
内のフライ材料をフライ作業室に導く移送供給手段とを
備えたことを特徴とする。

〔作用〕

上記のように構成された貯蔵室にフライ材料が蓋付き容
器に入れた状態で冷凍保存され、その保存された容器入
りフライ材料が搬出手段により貯蔵室から送り出され、
次いで移送供給手段により容器の蓋が開封されてフライ
材料がフライ作業室に自動的に移送供給されてフライが
調製される。

〔実施例〕

第１図は本発明自動フライ販売装置の一実施例を示す外
観斜視図である。

図において、１は箱状の装置本体、2a・2bはその装置本
体１の前面に設けた開閉扉であり、その一方の開閉扉2a
の前面にはディスプレイパネル３、フライ選択ボタン4a
〜4d、販売状態表示部５、コイン投入口６、紙幣投入口
７、金額表示部８、返却レバー9aおよび返却口9b、貯蔵
温度および調理油温度もしくはエラーコード表示部10、
警報ランプ11等が設けられている。また他方の開閉扉2b
の前面には工程表示部12が設けられ、その各工程表示欄
12aの両側に設けた左右の工程表示ランプ12L・12Rに対
応してその下方にフライ取出用開閉口13L・13Rが設けら
れている。14a・14bは開閉扉2a・2bの錠止部材、15は扉
2bの内面側に設けたコインメック、16は外気導入口、17
は装置本体１の設置脚である。

第２図・第３図・第４図は装置本体内部の配置構成を示
す正面図・側面図および平面図である。装置本体１内に
はフライ材料を冷凍保存する貯蔵室1Aと、フライ材料を
油で揚げるフライ作業室1Bとが仕切壁等により区画して
設けられている。

上記貯蔵室1Aの内面には断熱材18が張設され、その貯蔵
室1Aの下部側方には該貯蔵室1A内を常時所定の温度（例
えば−20℃程度）に保つ冷却機19が設けられている。

又その貯蔵室1A内には、フライ材料を蓋付きの合成樹脂
製容器Ｐに入れた状態で多数整列させて収納するストッ
カ20が設けられている。

図示例の容器Ｐは、第５図に示すように周縁にフランジ
P1を有する平面略方形の凹部内にフライ材料Ｆを収容
し、その上面開口を合成樹脂等よりなるシート状の蓋P2
で密封した構成である。

またストッカ20は、上下方向のチェーンコンベアをター
ンテーブル21上に周方向に複数個設けたもので、実施例
においては第４図に示すように周方向に４つのチェーン
コンベア22a〜22dが設けられている。上記ターンテーブ
ル21は第２図に示すように貯蔵室1Aの下部に縦軸23で回
動自由に支持され、貯蔵室1Aの下方に設けたモータ24に
より歯車25・26を介して低速度で回動駆動される。

上記の各チェーンコンベア22a〜22dは、ターンテーブル
21上に複数本取付けた横断面Ｌ字形の支柱27・27間に上
下一対のスプロケット28a・28bをそれぞれ横軸29で回転
自由に取付け、その両スプロケット28a・28bに懸回した
無端状の合成樹脂製のチェーン30に、フライ材料の入っ
た容器を載置するラック31を多数設けた構成である。32
は横断面コ字形のチェーンガイド、33は上記支柱27の上
端部に取付けた環状円板で、貯蔵室1Aの上部に設けた支
持部材34により回動可能に保持されている。

上記の各ラック31は、第６図に示すように平面略コ字形
の平板状に形成され、その基端側を各チェーン30に支持
部材35a・35bを介して横方向の起倒軸36により上下起倒
可能に取付けられている。その各ラック31は第２図・第
７図に示すように各チェーン30の外側に位置するときは
コ字形ラック基端側の縁部31aがチェーン30の外側面に
当接して図のように略水平に保持され、チェーン30の内
側に移動したときには下向きに垂下する。そして、上記
のように略水平に保持されたコ字形ラック31の対向片31
b・31bの上部に、第６図・第８図のようにフライ材料を
入れた容器Ｐのフランジ部P1を載せて収納するものであ
る。

なお各チェーンコンベア22a〜22dには、容器Ｐを載せた
ラック31が自重で下降移動するのを防ぐと共に上方への
移動を許容する逆転防止機構が設けられており、実施例
においては第９図に示すように各チェーンコンベアの上
側のスプロケット28aと同軸上に設けたラチェット37に
係止爪38を自重で係合させた構成である。

また実施例においては各チェーンコンベア毎に、チキン
やナゲットもしくはポテト等の種類の異なるフライ材料
の入った容器が収容されており、消費者が所望のフライ
を選択したときには、前記モータ24によりターンテーブ
ル21が自動的に回動し、図に省略した検知手段およびス
トツパ機構等により、消費者が選択したフライ材料を収
納したチェーンコンベア、例えば22aが第２図・第３図
のようにフライ作業室1B側に位置したところで自動的に
停止するように構成されている。

そのフライ作業室側に位置するチェーンコンベア22aの
上部には、最上位のラック31に載置されたフライ材料入
りの容器Ｐを貯蔵室上部の搬出口39から貯蔵室外に送り
出す搬出手段40と、次位のラックを上記の搬出位置に上
昇移動させる送り手段50とが設けられている。

図示例の搬出手段40は、第２図に示すように貯蔵室1Aの
上部に不図示のモータ等で駆動される揺動腕41に上記の
搬出口39を開閉する断熱材42付の開閉蓋43を設けると共
に、その開閉蓋43に一対の略Ｌ字状の容器引出し用フッ
ク44を取付けたものである。その各フック44は第７図に
示すように横杆44aの先端に回動自由に嵌合した短筒44b
に縦杆44cを一体的に設けた構成であり、その縦杆44cは
常時は自重で下方に垂下し、前記揺動腕41を回動して開
閉蓋43を開くと、それと同時に縦杆44cが最上位のラッ
ク31に載置したフライ材料入り容器Ｐに係合して該容器
Ｐを引き出すことができる。またラック31がターンテー
ブル21の回転によって回動して縦杆44cに当たったとき
には、その縦杆44cが短筒44bと一体に横杆44aを中心に
退避回動するものである。

また前記の送り手段50は、図示例においてはフライ作業
室1B側に位置するチェーンコンベア22aの内側において
貯蔵室1Aの上部に、上下方向に進退動する操作杆51を設
け、その操作杆51の下端に第７図に示すように支持部材
52を介して一対の押子53・53を取付けたものである。上
記の操作杆51は、図示例においてはモータ54の出力軸54
a上に設けた回転円板54bにより、リンク54cおよび支点5
5aを中心に揺動するレバー55を介して上下動させるよう
にしたもので、それによって押子53が第７図実線位置と
鎖線位置53″との間で往復移動する。そして、その押子
53の下降動作により第７図・第８図に示すように上記チ
ェーンコンベア22aの内側の最上位のラック31の縁部31a
を下方に押し下げて、チェーンコンベア外側の各ラック
31を上下方向に隣り合うラックの高さ（ピッチ）ｈだけ
上昇させ、前記のラチェット37と係止爪38とでその状態
に保持させる構成である。

なお、上記の各押子53は支持部材52に軸ピン56で回動可
能に取付けると共に、ばね57によりストツパ58に当接さ
せた状態に保持されており、操作杆51が上昇して押子53
がラック31に当たったときには、その押子53が第７図で
時計方向に退避回動する。

さらに第２図に示すように前記貯蔵室1Aとフライ作業室
1Bとの間には、貯蔵室1Aから前記搬出手段40で送り出さ
れたフライ材料入り容器を移載保持し該容器の蓋を開封
してフライ作業室1B内にフライ材料を供給する移送供給
手段60が設けられている。

図示例の移送供給手段60は、第10図・第11図に示すよう
に貯蔵室1Aとフライ作業室1Bとの間に取付けた支持フレ
ーム61上に、貯蔵室1Aから送り出された容器Ｐのフラン
ジ部P1を移載して反転させる回動アーム62と、そのアー
ム62上に移載した容器Ｐのフランジ部P1をアーム62との
間に挟んで固定保持させるクランプ63とを設け、そのア
ーム62とクランプ63とで保持した容器Ｐを反転させた状
態で蓋P2をカッタ64で開封することにより、その容器Ｐ
内のフライ材料Ｆをフライ作業室1Bの上部に設けた傾斜
シュータ65上に落下させて作業室1B内に供給するように
したものである。66は貯蔵室1Aから送り出された容器を
上記回動アーム63に案内するガイド板で、支持脚67を介
して支持フレーム61上に取付けられている。

回動アーム62は、筒軸68の両端に一体的に設けられ、そ
の筒軸68に挿通した支軸69を中心に回動可能である。そ
の支軸69は支持フレーム61上に設けた支持部材70に取付
けられている。71は上記回動アーム62の駆動モータ、72
はそのモータ71の延長出力軸73上に設けた回転円板で、
その円板72と回動アーム62とがリンク74で連結され、上
記円板72の回転により回動アーム62が第10図で矢示ａ・
ｂの方向に往復回動する。その往復終点近傍に前記のカ
ッタ64が配設されている。

クランプ63は第11図に示すように平面略コ字形に形成さ
れ、上記アーム62に軸ピン75で回動可能に連結されてい
る。又そのクランプ63は常時ばね76により回動アーム62
の上面に圧接する方向に回動付勢され、そのアーム62と
クランプ63との間に容器Ｐのフランジ部P1を挟持させる
構成である。77は上記ばね76に抗してクランプ63を回動
アーム62から離れる方向に退避回動させるためのカム
で、そのカム77は前記支軸69上に回転自由に設けた歯車
78と一体的に取付けられ、上記延長出力軸73上に取付け
た歯車79から歯付ベルト80介して上記軸73と同方向に等
速度で回転駆動される。81は上記カム77に対するカムフ
ォロワで上記のクランプ63と一体的に設けられている。

第12図（ａ）〜（ｅ）は上記の回動アーム62とクランプ
63およびカム77の動作順序を示すもので、回動アーム62
は常時は同図（ａ）および第10図の実線位置に停止し、
カムフォロワ81がカム77の作用高カム面77aに位置して
クランプ63が回動アーム62に対して開いた状態で待機す
る。その状態で貯蔵室1Aから前記搬出手段40により送り
出された容器Ｐがガイド板66に沿って回動アーム62上に
移載されると、モータ71が作動してカム77が第12図
（ａ）で時計方向に一定速度で回転すると共にアーム62
が同方向にカム77よりもやや遅い速度で往復移動して同
図（ｂ）の位置でカムフォロワ81が上記の高カム面77a
から外れ、ばね76により回動アーム62とクランプ63との
間に容器Ｐのフランジ部P1が挟持される。そして、その
状態で同図（ｃ）の往復終端位置まで回動し、カッタ64
で容器Ｐの蓋P2が開封されて容器内のフライ材料がシュ
ータ65上に排出される。次いで、回動アーム62は第12図
（ｃ）で反時計方向に往復移動し、カム77は引き続き時
計方向に回動して同図（ｄ）のようにカムフォロワ81が
高カム面77a上に位置し、クランプ63がばね76に抗して
回動アーム62から離間して前記フランジ部P1の挟持状態
が解除され、同図（ｅ）のように回動アーム62が略上下
方向に起立するまでの間に使用済みの容器Ｐが下方に落
下して再び同図（ａ）の状態に復帰して待機する構成で
ある。第２図において82は上記の使用済み容器の回収
箱、83はフライ作業室1Bの開口部にいわゆるエアーカー
テンを施すためのブロアを示す。

なお前記のカッタ64は、第10図・第11図に示すように上
縁に鋸歯状の歯64aを形成すると共に、平面略コ字形に
形成して前記傾斜シュータ65の上縁部に着脱交換可能に
ねじ等で取付けたものである。そして前記の回動アーム
62と共に反転回動してきた容器Ｐの蓋P2を、その容器の
凹部開口内側位置で上記カッタ64によりコ字状に切り開
くことによって容器内のフライ材料を傾斜シュータ65上
に自重で落下させる構成である。

その傾斜シュータ65は、第２図〜第４図に示すようにフ
ライ作業室1Bの中央上部まで下向きに傾斜させて設けら
れ、その途中に第13図に示すようにフラッパ84が図に省
略したモータ等で軸84aを中心に回動可能に取付けられ
ている。

上記の傾斜シュータ65は図には簡略化して表したが、長
手方向に沿う多数の細いステンレス等の棒材を樋状に配
列して構成したものである。フラッパ84も同様の棒材で
構成されている。

そのフラッパ84の下方にはフライ作業を行う左右一対の
多孔板等よりなるバスケット85L・85Rが配設され、フラ
ッパ84によりシュータ65からのフライ材料がいずれかの
バスケットに選択的に供給される。即ち、一方のバスケ
ット85Lにフライ材料が供給されフライ作業が行われて
いるときは他方のバスケット85Rにフライ作業が供給さ
れる。又その左右のバスケット85L・85Rは前記左右の工
程表示ランプ12L・12Rに対応して設けられ、フライ材料
が供給されたバスケットに対応する工程表示ランプにそ
の作業状態が表示される。

上記両バスケット85L・85Rの下方には、調理槽86と給油
槽87とが上下に配設され、給油槽87からの調理油を調理
槽86内に管88a・88bを介して定期的に循環供給すると共
に、調理槽86下面側に設けたヒータ89により調理槽86内
の油Ｏを所定の温度（例えば、180℃程度）に保ってい
る。

また前記各バスケット85L・85Rの前方にはそれぞれ多数
のカップＣを収容したカートリッジ90が設けられ、前記
フライ取出用開閉口13L・13Rの内方に設けた受皿載置台
91上に逐次カップＣが１つ宛載置される。

上記各バスケット85L・85Rは、それぞれ図に省略した駆
動機構により軸92を支点に第３図実線および鎖線示のよ
うに各々独立に回動駆動され、常時は図の実線位置で待
機する。そして、前記シュータ65からフライ材料が供給
される前に選択されたいずれか一方のバスケット85Lが
第３図鎖線示位置で85L′に移動してシュータ65からの
フライ材料を収容し、調理槽86内で所定時間停止してフ
ライ材料を揚げ、実線位置で油切りをしたのち、同図鎖
線示85L″のようにカップＣ上に反転回動してフライ材
料をガイド93を介してカップＣ内に排出する構成であ
る。

第３図中、94は調理油Ｏを給油槽87と調理槽86との間で
循環させる際に調理槽86内で混入した揚かす等を除去す
る浄化フィルタ、95・96は給油槽87内の油を定期的に新
油と交換する際の排油管および補給管、97は排油タン
ク、98は新油補給タンク、99は脱臭フィルタを内蔵した
換気装置、100は自動制御部である。

上記の構成において消費者が所定金額のコインまたは紙
幣を第１図の投入口６・７に入れ、フライ選択ボタン4a
〜4dのいずれかを押すと、貯蔵室1A内のストッカ20が回
転し、選択されたフライ材料入り容器Ｐを収納したチェ
ーンコンベア例えば22aが第３図・第４図のようにフラ
イ作業室1B側に位置したところで停止する。

次に搬出手段40の揺動アーム41が第２図で反時計方向に
回動して搬出口39の開閉蓋43が開放されると共に、フッ
ク44により上記チェーンコンベア22aの最上位の容器Ｐ
が上記搬出口39からの貯蔵室1Aの外に搬出され、移送供
給手段60のガイド板66上に案内されて回動アーム62上に
移載される。そして上記の揺動アーム41が第２図の実線
位置に復帰して搬出口39が開閉蓋43で閉塞されると共
に、送り手段50の操作杆51が下降し、押子53によりコン
ベア内側の最上位のラック31が押し下げられてコンベア
外側の次位の容器Ｐが最上位の位置に上昇し、操作杆51
が元の位置に上昇復帰する。

一方、上記の容器Ｐが移載された回動アーム62はモータ
71の作動によりクランプ63で容器のフランジ部を保持し
た状態で反転し容器の蓋P2がカッタ64で開封されて容器
Ｐ内のフライ材料が傾斜シュータ65内に供給される。次
いで回動アーム62が戻る際にカム77によりクランプ63が
開いて使用済みの容器Ｐが回収箱82に回収され、回動ア
ーム62が元の位置に戻って待機する。

それと同時に傾斜シュータ65内に供給さたフライ材料は
フラッパ84により、いずれか一方のバスケット85L内に
導かれて調理槽86内の油Ｏで揚げられ、前記のように油
切りをしたのちカップＣ内に投入される。次いで、その
バスケット85Lは第３図の実線位置に復帰してフライ作
業が終了する。

上記の一連の動作、並びにフライ材料保存温度や油の加
熱温度等はすべて前記の制御部100で自動制御され、ま
た上記の動作状況が逐次前面扉に設けた工程表示部12の
表示ランプ12Lまたは12Rで表示される。

そして消費者はフライ作業が終了したところで、表示ラ
ンプ12Lまたは12Rに対応するフライ取出用開閉口13Lま
たは13Rを開けることにより、フライの入ったカップＣ
を取出すことができるものである。上記の開閉口13L・1
3Rはフライ作業中は電磁プランジャ等でロックされてい
る。

なお、図には省略したが、前記調理槽86の近傍には消化
器が配設され、調理槽上の装置内温度が所定の設定温度
（例えば95℃以上）になったとき自動的に作動すると共
に、装置本体上部に設けた警報ランプ11が点灯するよう
に構成されている。

〔発明の効果〕

本発明は上記のように自動フライ販売装置にフライ材料
を冷凍保存する貯蔵室と、フライ作業室とを区画して設
け、上記貯蔵室内に上記フライ材料を所定量計量して蓋
付の保存用容器に入れた状態で多数収容するストッカ
と、そのストッカに収容したフライ材料入りの上記容器
を貯蔵室から送り出す搬出手段と、その搬出手段で送り
出された容器を移載保持した該容器の蓋を開封して容器
内のフライ材料をフライ作業室に導く移送供給手段とを
備えたので、フライ材料の保存からフライの調製・販売
までをすべて自動的に行うことが可能となり、操作が容
易で取り扱いに便利な自動フライ販売装置が得られる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す自動フライ販売装置の
外観斜視図、第２図・第３図・第４図はその装置内部の
配置構成を示す正面図・側面図および平面図、第５図は
蓋付き容器の一部切欠き斜視図、第６図はラックの斜視
図、第７図は貯蔵室の上部の拡大正面図、第８図はその
一部の平面図、第９図はチェーンコンベアの上部の一部
切欠き拡大正面図、第10図は移送供給手段の拡大正面
図、第11図はその平面図、第12図（ａ）〜（ｅ）は回動
アームとクランプおよびカムの動作状態を示す説明図、
第13図は傾斜シュータの斜視図である。１は装置本体、1Aは貯蔵室、1Bはフライ作業室、20はス
トッカ、21はターンテーブル、22a〜22dはチェーンコン
ベア、39は容器搬出口、40は搬出手段、41は揺動腕、43
は開閉蓋、50は送り手段、60は移送供給手段、61は支持
フレーム、62は回動アーム、63はクランプ、64はカッ
タ、65は傾斜シュータ、Ｐは容器、P1はフランジ部、P2
は蓋、Ｆはフライ材料。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フライ材料を冷凍保存する貯蔵室と、その
フライ材料を油で揚げるフライ作業室とを装置本体内に
区画して設け、上記貯蔵室内に上記フライ材料を所定量
計量して蓋付の保存用容器に入れた状態で多数収容する
ストッカと、そのストッカに収容したフライ材料入りの
上記容器を貯蔵室から送り出す搬出手段と、その搬出手
段で送り出された容器を移載保持し該容器の蓋を開封し
て容器内のフライ材料をフライ作業室に導く移送供給手
段とを備えたことを特徴とする自動フライ販売装置。
【請求項２】前記ストッカは、上下方向のチェーンコン
ベアをターンテーブル上に周方向に複数個設けてなり、
その各チェーンコンベアに種類の異なるフライ材料入り
の容器を収納するようにした請求項（１）記載の自動フ
ライ販売装置。
【請求項３】前記搬出手段は、貯蔵室の上部に設けた揺
動腕に、容器搬出口を開閉する開閉蓋と容器引出し用フ
ックとを設けてなる請求項（１）記載の自動フライ販売
装置。
【請求項４】前記移送供給手段は、前記搬出手段により
貯蔵室から送り出されたフライ材料入り容器のフランジ
部を移載して反転させる回動アームと、その回動アーム
上に移載した容器のフランジ部を回動アームとの間に挟
んで保持するクランプと、容器の蓋を開閉するカッタと
を備え、上記の容器を反転させた状態で蓋を開封して容
器内のフライ材料を自重で落下させてフライ作業室内に
導くことを特徴とする請求項（１）記載の自動フライ販
売装置。