JPH07192985A - パターン形成方法および装置 - Google Patents
パターン形成方法および装置Info
- Publication number
- JPH07192985A JPH07192985A JP33371893A JP33371893A JPH07192985A JP H07192985 A JPH07192985 A JP H07192985A JP 33371893 A JP33371893 A JP 33371893A JP 33371893 A JP33371893 A JP 33371893A JP H07192985 A JPH07192985 A JP H07192985A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- stage
- wafer
- electrostatic chuck
- charged
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Electron Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子ビーム描画装置などのパターン形成技術
において、微小異物の発生防止と描画精度を向上させる
パターン形成技術を提供する。 【構成】 静電チャックを介してウェハ2などの試料が
載置されるXYステージ15を自在移動可能なXYステ
ージ手段と、XYステージ15の位置座標を検出するX
Yステージ位置座標検出手段と、前記試料上に形成した
基準マーク43を検出するマーク検出系41と、荷電集
束ビームを照射する荷電集束ビーム照射手段とから構成
され、露光前に、基準マーク43のXYステージ15に
対する位置座標の計測と、XYステージ15の仮移動
と、基準マーク43の位置座標の再計測とから得られる
前記試料のXYステージ15に対する位置座標変動量が
計測され、XYステージ15上の基準マークの測定再現
性を基準値とし、前記位置座標変動量が前記基準値以下
である場合に、荷電集束ビームの照射を行うものであ
る。
において、微小異物の発生防止と描画精度を向上させる
パターン形成技術を提供する。 【構成】 静電チャックを介してウェハ2などの試料が
載置されるXYステージ15を自在移動可能なXYステ
ージ手段と、XYステージ15の位置座標を検出するX
Yステージ位置座標検出手段と、前記試料上に形成した
基準マーク43を検出するマーク検出系41と、荷電集
束ビームを照射する荷電集束ビーム照射手段とから構成
され、露光前に、基準マーク43のXYステージ15に
対する位置座標の計測と、XYステージ15の仮移動
と、基準マーク43の位置座標の再計測とから得られる
前記試料のXYステージ15に対する位置座標変動量が
計測され、XYステージ15上の基準マークの測定再現
性を基準値とし、前記位置座標変動量が前記基準値以下
である場合に、荷電集束ビームの照射を行うものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造技術におけ
るパターン形成技術に関し、特に半導体集積回路のパタ
ーン形成に用いられる電子ビーム(荷電集束ビーム)描
画技術に関するものである。
るパターン形成技術に関し、特に半導体集積回路のパタ
ーン形成に用いられる電子ビーム(荷電集束ビーム)描
画技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置は年々高集積化さ
れ、その構成素子の寸法がますます微細化されている。
これに伴って種々の微細加工技術が開発され、実用化さ
れている。
れ、その構成素子の寸法がますます微細化されている。
これに伴って種々の微細加工技術が開発され、実用化さ
れている。
【0003】ここで、前記微細加工技術のうち、電子線
レジストを塗布したウェハに電子ビームを照射して前記
ウェハ上に直接描画(露光)を行うパターン形成技術の
1つである電子ビーム直接描画技術は、フォトマスクに
形成した集積回路パターンを前記ウェハに転写する光露
光技術よりも微細な集積回路パターンを形成できること
から、近年特に注目されている。
レジストを塗布したウェハに電子ビームを照射して前記
ウェハ上に直接描画(露光)を行うパターン形成技術の
1つである電子ビーム直接描画技術は、フォトマスクに
形成した集積回路パターンを前記ウェハに転写する光露
光技術よりも微細な集積回路パターンを形成できること
から、近年特に注目されている。
【0004】前記電子ビーム描画技術は、集積回路の設
計データに基づいて電子ビームをコンピュータ制御し
て、電子ビームと試料とを位置合わせし、所定の電子ビ
ームを照射することによって、所望のパターンを形成す
るものである。
計データに基づいて電子ビームをコンピュータ制御し
て、電子ビームと試料とを位置合わせし、所定の電子ビ
ームを照射することによって、所望のパターンを形成す
るものである。
【0005】また、前記電子ビーム描画技術において
は、電子ビームの照射時の処理速度を向上させる方式と
して、ウェハステージを高速に移動させながらビーム照
射し、パターン形成する方式が注目されている。
は、電子ビームの照射時の処理速度を向上させる方式と
して、ウェハステージを高速に移動させながらビーム照
射し、パターン形成する方式が注目されている。
【0006】しかしながら、描画パターンは、その寸法
がクオータミクロンになり、位置精度が寸法の数分の一
とすることが要求されるようになっている。そのため、
試料であるウェハのステージ上への保持方法とチャージ
アップ防止方法が課題となっている。
がクオータミクロンになり、位置精度が寸法の数分の一
とすることが要求されるようになっている。そのため、
試料であるウェハのステージ上への保持方法とチャージ
アップ防止方法が課題となっている。
【0007】なお、ウェハのチャージアップ防止に関し
ては、ウェハの表面にAl金属の薄膜を蒸着すること
や、導電性ポリマなどの導電材を試料表面に塗布し、導
電膜を形成することが提案されている。
ては、ウェハの表面にAl金属の薄膜を蒸着すること
や、導電性ポリマなどの導電材を試料表面に塗布し、導
電膜を形成することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した電
子ビーム描画技術は、半導体集積回路パターンを形成す
る有力手段として開発されたものであるが、下記の点が
本質的な課題とされている。
子ビーム描画技術は、半導体集積回路パターンを形成す
る有力手段として開発されたものであるが、下記の点が
本質的な課題とされている。
【0009】前記半導体集積回路パターンを電子ビーム
(荷電集束ビーム)を用いて形成するためには、少なく
とも、該半導体集積回路パターンを描画している間、前
記電子ビームを安定させて所望の位置、所望の寸法、所
望のドーズ量で照射する必要があり、さらに、高精度の
パターンの層間の重ね合わせが必要となる。
(荷電集束ビーム)を用いて形成するためには、少なく
とも、該半導体集積回路パターンを描画している間、前
記電子ビームを安定させて所望の位置、所望の寸法、所
望のドーズ量で照射する必要があり、さらに、高精度の
パターンの層間の重ね合わせが必要となる。
【0010】ここで、パターンの層間の重ね合わせ精度
を劣化させるウェハ自体の主な要因としては、ウェハ表
面のチャージアップによる荷電集束ビームの照射位置シ
フトやウェハ表面の平坦度歪がある。
を劣化させるウェハ自体の主な要因としては、ウェハ表
面のチャージアップによる荷電集束ビームの照射位置シ
フトやウェハ表面の平坦度歪がある。
【0011】なお、ウェハ表面のチャージアップ防止に
関しては、前記ウェハ表面にAl金属薄膜を蒸着するこ
となどが提案されている。
関しては、前記ウェハ表面にAl金属薄膜を蒸着するこ
となどが提案されている。
【0012】また、ウェハ表面の平坦度歪の対策に関し
ては、前記ウェハの高さ変動に対応した荷電集束ビーム
の補正が高速度にはできないため、静電チャックを用い
て平坦面に固定することなどが提案されている。
ては、前記ウェハの高さ変動に対応した荷電集束ビーム
の補正が高速度にはできないため、静電チャックを用い
て平坦面に固定することなどが提案されている。
【0013】この静電チャック方式には、ウェハ自体に
通電する方式と通電しない方式とがあり、試料(ウェ
ハ)の保持力の点では通電する方式が優れている。ま
た、ウェハ表面に絶縁膜などを堆積させると最大100
ミクロン程度の反りが生じることがある。
通電する方式と通電しない方式とがあり、試料(ウェ
ハ)の保持力の点では通電する方式が優れている。ま
た、ウェハ表面に絶縁膜などを堆積させると最大100
ミクロン程度の反りが生じることがある。
【0014】したがって、このような平坦度歪の大きい
ウェハを平坦に保持するには、ウェハ自体に通電する方
式を用いる必要がある。
ウェハを平坦に保持するには、ウェハ自体に通電する方
式を用いる必要がある。
【0015】しかしながら、ウェハ自体に通電するため
に、ウェハ表面にピンコンタクトすると、前記ピンコン
タクトによってサブミクロンサイズの微小異物が多発す
る。
に、ウェハ表面にピンコンタクトすると、前記ピンコン
タクトによってサブミクロンサイズの微小異物が多発す
る。
【0016】すなわち、真空中で、ウェハへのピンコン
タクトを行うと、その回りに微小異物が散乱する。
タクトを行うと、その回りに微小異物が散乱する。
【0017】つまり、電子ビーム用いた描画装置に適用
できる静電チャックに関して、ウェハ自体に通電する方
式においては、微小異物の発生の点により、また、ウェ
ハ自体に通電しない方式においては、ウェハの保持力が
課題とされている。
できる静電チャックに関して、ウェハ自体に通電する方
式においては、微小異物の発生の点により、また、ウェ
ハ自体に通電しない方式においては、ウェハの保持力が
課題とされている。
【0018】そこで、本発明の目的は、電子ビーム描画
装置などのパターン形成技術において、微小異物の発生
防止と描画精度を向上させるパターン形成技術を提供す
ることである。
装置などのパターン形成技術において、微小異物の発生
防止と描画精度を向上させるパターン形成技術を提供す
ることである。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0021】すなわち、本発明によるパターン形成方法
は、ウェハなどの試料を保持する静電チャックの動作状
態を確認した後に、描画を行うものである。
は、ウェハなどの試料を保持する静電チャックの動作状
態を確認した後に、描画を行うものである。
【0022】なお、前記静電チャックの動作状態の確認
は、前記試料上の基準マークを検出し、前記試料を仮移
動した後に、前記試料を元の位置に戻し、再度前記試料
上の基準マークを検出することによって行うものであ
る。
は、前記試料上の基準マークを検出し、前記試料を仮移
動した後に、前記試料を元の位置に戻し、再度前記試料
上の基準マークを検出することによって行うものであ
る。
【0023】また、本発明によるパターン形成装置は、
ウェハなどの試料を静電チャックにより保持し、前記試
料が載置されるXYステージを平面上で自在移動可能な
XYステージ手段と、前記XYステージの位置座標を検
出するXYステージ位置座標検出手段と、前記試料上に
形成した基準マークを検出するマーク検出手段と、前記
試料上の所望の位置に所定の寸法の荷電集束ビームを照
射する荷電集束ビーム照射手段とから構成されるもので
ある。
ウェハなどの試料を静電チャックにより保持し、前記試
料が載置されるXYステージを平面上で自在移動可能な
XYステージ手段と、前記XYステージの位置座標を検
出するXYステージ位置座標検出手段と、前記試料上に
形成した基準マークを検出するマーク検出手段と、前記
試料上の所望の位置に所定の寸法の荷電集束ビームを照
射する荷電集束ビーム照射手段とから構成されるもので
ある。
【0024】前記パターン形成装置は、露光前に、前記
マーク検出手段と前記XYステージ位置座標検出手段と
による前記試料面上の基準マークの前記XYステージに
対する位置座標の計測と、前記XYステージの所定速度
による仮移動と、前記基準マークの位置座標の再計測と
から得られる前記試料の前記XYステージに対する位置
座標変動量が、前記XYステージ上の基準マークの測定
再現性を基準値とした時に、前記基準値より大きい場
合、エラー表示し、さらに、前記基準値以下である場
合、前記荷電集束ビーム照射手段による荷電集束ビーム
を用いて、前記試料面上の基準マークの位置を検出後、
前記試料上の所望の位置に所定の寸法の前記荷電集束ビ
ームを照射するものである。
マーク検出手段と前記XYステージ位置座標検出手段と
による前記試料面上の基準マークの前記XYステージに
対する位置座標の計測と、前記XYステージの所定速度
による仮移動と、前記基準マークの位置座標の再計測と
から得られる前記試料の前記XYステージに対する位置
座標変動量が、前記XYステージ上の基準マークの測定
再現性を基準値とした時に、前記基準値より大きい場
合、エラー表示し、さらに、前記基準値以下である場
合、前記荷電集束ビーム照射手段による荷電集束ビーム
を用いて、前記試料面上の基準マークの位置を検出後、
前記試料上の所望の位置に所定の寸法の前記荷電集束ビ
ームを照射するものである。
【0025】また、前記試料が前記静電チャックを介し
て前記XYステージに取り付けられる際に、前記試料に
通電し、該静電チャックへの通電電流の積分値が基準値
より小さい時、エラー表示し、さらに、前記基準値以上
である時、前記荷電集束ビーム照射手段による荷電集束
ビームを用いて、前記試料面上の基準マークの位置を検
出後、前記試料上の所望の位置に所定の寸法の前記荷電
集束ビームを照射するものでもある。
て前記XYステージに取り付けられる際に、前記試料に
通電し、該静電チャックへの通電電流の積分値が基準値
より小さい時、エラー表示し、さらに、前記基準値以上
である時、前記荷電集束ビーム照射手段による荷電集束
ビームを用いて、前記試料面上の基準マークの位置を検
出後、前記試料上の所望の位置に所定の寸法の前記荷電
集束ビームを照射するものでもある。
【0026】なお、前記静電チャックの構成部材である
静電パレットに、前記試料上の導電膜にアース接触させ
るソフトコンタクトピンと、前記試料の外周部に通電接
触させるナイフエッジコンタクトピンとが設けられるも
のでもある。
静電パレットに、前記試料上の導電膜にアース接触させ
るソフトコンタクトピンと、前記試料の外周部に通電接
触させるナイフエッジコンタクトピンとが設けられるも
のでもある。
【0027】
【作用】前記した手段によれば、露光前に、試料面上の
基準マークのXYステージに対する位置座標の計測と、
前記XYステージの所定速度による仮移動と、前記基準
マークの位置座標の再計測とから得られる前記試料の前
記XYステージに対する位置座標変動量が計測され、前
記XYステージ上の基準マークの測定再現性を基準値と
し、前記位置座標変動量が前記基準値以下である場合
に、荷電集束ビームの照射を行うことから、静電チャッ
クの動作確認機能が設けられたことになる。
基準マークのXYステージに対する位置座標の計測と、
前記XYステージの所定速度による仮移動と、前記基準
マークの位置座標の再計測とから得られる前記試料の前
記XYステージに対する位置座標変動量が計測され、前
記XYステージ上の基準マークの測定再現性を基準値と
し、前記位置座標変動量が前記基準値以下である場合
に、荷電集束ビームの照射を行うことから、静電チャッ
クの動作確認機能が設けられたことになる。
【0028】したがって、静電チャックによって保持さ
れた試料が位置ずれを起こした状態で、荷電集束ビーム
を照射することがなくなるため、描画の精度を向上させ
ることができる。
れた試料が位置ずれを起こした状態で、荷電集束ビーム
を照射することがなくなるため、描画の精度を向上させ
ることができる。
【0029】さらに、前記静電チャックの動作確認機能
と合わせて、該静電チャックの動作確認後に前記荷電集
束ビームによって、前記試料面上の基準マークの位置を
検出してから描画を行うため、高い精度の重ね合わせの
パターンを作成することができる。
と合わせて、該静電チャックの動作確認後に前記荷電集
束ビームによって、前記試料面上の基準マークの位置を
検出してから描画を行うため、高い精度の重ね合わせの
パターンを作成することができる。
【0030】また、前記試料上の導電膜におけるアース
接触をソフトコンタクトピンによるソフトコンタクトと
することにより、導電膜などの異物の発生を防止するこ
とができる。
接触をソフトコンタクトピンによるソフトコンタクトと
することにより、導電膜などの異物の発生を防止するこ
とができる。
【0031】なお、前記試料に通電し、静電チャックを
行う際の電流値の積分値が基準値以上か否かを判別する
方法を用いることにより、前記と同様に静電チャックの
動作確認を行うことができるため、その結果、静電チャ
ックの動作異常を検出することができる。
行う際の電流値の積分値が基準値以上か否かを判別する
方法を用いることにより、前記と同様に静電チャックの
動作確認を行うことができるため、その結果、静電チャ
ックの動作異常を検出することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0033】(実施例1)図1は本発明によるパターン
形成装置の一実施例である電子ビーム描画装置の全体構
成の一例を示すブロック図、図2は本発明の一実施例で
あるパターン形成方法の工程の一例を示すフローチャー
ト、図3は本発明によるパターン形成装置の一実施例で
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックによ
るウェハ保持方法の一例を示す図であり、(a)はその
部分斜視図、(b)はその部分概略説明図、(c)はそ
れに使用される電極の部分平面図、図4は本発明の一実
施例であるパターン形成方法における試料の位置変動計
測機構の構成の一例を示す構成概略説明図である。
形成装置の一実施例である電子ビーム描画装置の全体構
成の一例を示すブロック図、図2は本発明の一実施例で
あるパターン形成方法の工程の一例を示すフローチャー
ト、図3は本発明によるパターン形成装置の一実施例で
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックによ
るウェハ保持方法の一例を示す図であり、(a)はその
部分斜視図、(b)はその部分概略説明図、(c)はそ
れに使用される電極の部分平面図、図4は本発明の一実
施例であるパターン形成方法における試料の位置変動計
測機構の構成の一例を示す構成概略説明図である。
【0034】まず、図1を用いて、本発明によるパター
ン形成装置の一実施例である電子ビーム描画装置の全体
構成の概略について説明すると、前記電子ビーム描画装
置1は、例えば、試料であるウェハ2の移動と所定形状
に形成された荷電集束ビームである電子ビーム7の偏向
走査と該電子ビーム7のオンオフとを組合わせ、XYス
テージ15を連続して移動させながら、ウェハ2上のレ
ジスト膜である電子線レジスト36(図3参照)に所定
の半導体集積回路パターンを描画するものであり、大き
く分けてデータ保管部3と、描画制御部4と、制御I/
O部5と、EB描画部6とから構成されている。
ン形成装置の一実施例である電子ビーム描画装置の全体
構成の概略について説明すると、前記電子ビーム描画装
置1は、例えば、試料であるウェハ2の移動と所定形状
に形成された荷電集束ビームである電子ビーム7の偏向
走査と該電子ビーム7のオンオフとを組合わせ、XYス
テージ15を連続して移動させながら、ウェハ2上のレ
ジスト膜である電子線レジスト36(図3参照)に所定
の半導体集積回路パターンを描画するものであり、大き
く分けてデータ保管部3と、描画制御部4と、制御I/
O部5と、EB描画部6とから構成されている。
【0035】なお、XYステージ15の上方には、電子
ビーム源8が設けられており、ウェハ2に向けて電子ビ
ーム7が放射されるように構成されている。さらに、電
子ビーム源8とXYステージ15との間には、第1偏向
器11および第2偏向器14、または電子レンズ13な
どからなる荷電集束ビーム照射手段である電子ビーム光
学系6aが設けられている。
ビーム源8が設けられており、ウェハ2に向けて電子ビ
ーム7が放射されるように構成されている。さらに、電
子ビーム源8とXYステージ15との間には、第1偏向
器11および第2偏向器14、または電子レンズ13な
どからなる荷電集束ビーム照射手段である電子ビーム光
学系6aが設けられている。
【0036】つまり、前記電子ビーム描画装置1は、電
子ビーム7が第1偏向器11、第2偏向器14、電子レ
ンズ13などを通過することによって、ウェハ2上の任
意の位置に所定の寸法で照射するものである。
子ビーム7が第1偏向器11、第2偏向器14、電子レ
ンズ13などを通過することによって、ウェハ2上の任
意の位置に所定の寸法で照射するものである。
【0037】また、XYステージ15には、ウェハ2の
保持手段である静電チャック(図3参照)と、ウェハ2
上に形成した基準マーク43(図4参照)の位置変動を
計測する試料(ウェハ2)の位置変動計測機構(図4参
照)とが設けられている。ここで、ウェハ2上に形成し
た基準マーク43の位置の検出は、基準マーク43に電
子ビーム7を照射し、前記基準マーク43における反射
信号を検出するマーク検出手段(図4に示す試料の位置
変動計測機構の構成要素)であるマーク検出系41と、
レーザ測長部16によるXYステージ15の位置の検出
を行うXYステージ位置座標検出手段とによって行われ
るように構成されている。
保持手段である静電チャック(図3参照)と、ウェハ2
上に形成した基準マーク43(図4参照)の位置変動を
計測する試料(ウェハ2)の位置変動計測機構(図4参
照)とが設けられている。ここで、ウェハ2上に形成し
た基準マーク43の位置の検出は、基準マーク43に電
子ビーム7を照射し、前記基準マーク43における反射
信号を検出するマーク検出手段(図4に示す試料の位置
変動計測機構の構成要素)であるマーク検出系41と、
レーザ測長部16によるXYステージ15の位置の検出
を行うXYステージ位置座標検出手段とによって行われ
るように構成されている。
【0038】これによって、XYステージ15の移動に
伴うウェハ2のXYステージ15上での位置変動を計測
することができる。
伴うウェハ2のXYステージ15上での位置変動を計測
することができる。
【0039】次に、図1を用いて、本実施例1による電
子ビーム描画装置1の全体構成の詳細について説明す
る。
子ビーム描画装置1の全体構成の詳細について説明す
る。
【0040】まず、データ保管部3は、描画データを保
管するための構成部であり、データ記憶部3aと、デー
タ転送部3bとを備えている。前記データ記憶部3a
は、例えば磁気ディスクなどからなるものであり、その
内部には、描画処理を制御する制御データおよび半導体
集積回路パターンの描画データなどが記憶されている
(制御データについては後で説明する)。
管するための構成部であり、データ記憶部3aと、デー
タ転送部3bとを備えている。前記データ記憶部3a
は、例えば磁気ディスクなどからなるものであり、その
内部には、描画処理を制御する制御データおよび半導体
集積回路パターンの描画データなどが記憶されている
(制御データについては後で説明する)。
【0041】さらに、描画制御部4は、電子ビーム描画
装置1の全体動作を制御するための構成部であり、例え
ば高速の制御計算機が用いられている。
装置1の全体動作を制御するための構成部であり、例え
ば高速の制御計算機が用いられている。
【0042】また、制御I/O部5は、描画制御部4な
どから伝送された制御信号を、EB描画部6へ入出力す
るための構成部であり、バッファメモリ5aと、演算部
5bと、制御信号発生部5cと、ブランキング電極制御
部5dと、第1偏向制御部5eと、移動制御部5fと、
第2偏向制御部5gと、検出部5hと、信号処理部5i
と、ステージ制御部5jと、ローダ制御部5kと、真空
制御部5lとを備えている。
どから伝送された制御信号を、EB描画部6へ入出力す
るための構成部であり、バッファメモリ5aと、演算部
5bと、制御信号発生部5cと、ブランキング電極制御
部5dと、第1偏向制御部5eと、移動制御部5fと、
第2偏向制御部5gと、検出部5hと、信号処理部5i
と、ステージ制御部5jと、ローダ制御部5kと、真空
制御部5lとを備えている。
【0043】つまり、ウェハ2の基準マーク43(図4
参照)の位置座標や高さの検出は、描画に先立って、ウ
ェハ2の表面の当該する位置を電子ビーム7、または光
によって走査し、XYステージ15の位置をレーザ測長
部16によってレーザ測長することで情報を得て、例え
ば、電子ビーム描画装置1の基準座標系に座標変換し、
前記演算部5b内の第2バッファメモリ(図示せず)に
記憶する。そして、個々の図形情報の描画に対応し、第
2偏向制御部5gを制御するように構成されている。さ
らに、ウェハ2の表面の高さは、ウェハ2表面へ光線を
斜め照射し、その反射光を検出することによって検出す
る。
参照)の位置座標や高さの検出は、描画に先立って、ウ
ェハ2の表面の当該する位置を電子ビーム7、または光
によって走査し、XYステージ15の位置をレーザ測長
部16によってレーザ測長することで情報を得て、例え
ば、電子ビーム描画装置1の基準座標系に座標変換し、
前記演算部5b内の第2バッファメモリ(図示せず)に
記憶する。そして、個々の図形情報の描画に対応し、第
2偏向制御部5gを制御するように構成されている。さ
らに、ウェハ2の表面の高さは、ウェハ2表面へ光線を
斜め照射し、その反射光を検出することによって検出す
る。
【0044】また、演算部5bは、バッファメモリ5a
から伝送されたデータ、例えば描画データや基準マーク
位置検出データ、あるいはステージ位置データなどに基
づいて、例えば次のようなデータを作成する。
から伝送されたデータ、例えば描画データや基準マーク
位置検出データ、あるいはステージ位置データなどに基
づいて、例えば次のようなデータを作成する。
【0045】すなわち、電子ビーム7のオンオフを制御
するブランキング制御信号データを作成したり、第2マ
スク12に形成された図示しない複数の開口領域内の所
定の開口部を選択するための第1偏向制御信号データを
作成したり、第2マスク12の移動量を制御する制御信
号データを作成したり、ウェハ2に対する電子ビーム7
の照射領域および照射位置を制御する第2偏向制御信号
データを作成したりする。
するブランキング制御信号データを作成したり、第2マ
スク12に形成された図示しない複数の開口領域内の所
定の開口部を選択するための第1偏向制御信号データを
作成したり、第2マスク12の移動量を制御する制御信
号データを作成したり、ウェハ2に対する電子ビーム7
の照射領域および照射位置を制御する第2偏向制御信号
データを作成したりする。
【0046】また、EB描画部6は、電子ビーム7の照
射条件や偏向量などを制御することにより、電子ビーム
7をウェハ2の所定位置に照射するための構成部であ
り、荷電集束ビーム照射手段である電子ビーム光学系6
aと、XYステージ手段であるXYステージ系6bとか
ら構成されている。
射条件や偏向量などを制御することにより、電子ビーム
7をウェハ2の所定位置に照射するための構成部であ
り、荷電集束ビーム照射手段である電子ビーム光学系6
aと、XYステージ手段であるXYステージ系6bとか
ら構成されている。
【0047】ここで、電子ビーム光学系6aは、電子ビ
ーム源8と、第1マスク9と、ブランキング電極10
と、第1偏向器11と、第2マスク12と、電子レンズ
13と、第2偏向器14とを備えており、前記電子ビー
ム源8から放射された電子ビーム7は、これらの構成部
を介してXYステージ15上のウェハ2の所定位置に照
射されるようになっている。
ーム源8と、第1マスク9と、ブランキング電極10
と、第1偏向器11と、第2マスク12と、電子レンズ
13と、第2偏向器14とを備えており、前記電子ビー
ム源8から放射された電子ビーム7は、これらの構成部
を介してXYステージ15上のウェハ2の所定位置に照
射されるようになっている。
【0048】さらに、ブランキング電極10は、電子ビ
ーム7のオンオフを制御するための構成部である。電子
ビーム7のオンオフは、演算部5bから制御信号発生部
5cおよびブランキング電極制御部5dを介してブラン
キング電極10に伝送されたビーム照射パラメータデー
タなどに基づいて制御されるようになっている。
ーム7のオンオフを制御するための構成部である。電子
ビーム7のオンオフは、演算部5bから制御信号発生部
5cおよびブランキング電極制御部5dを介してブラン
キング電極10に伝送されたビーム照射パラメータデー
タなどに基づいて制御されるようになっている。
【0049】また、第1偏向器11は、電子レンズ13
を透過した電子ビーム7を、第2マスク12の所定位置
に照射するための構成部である。前記第2マスク12の
図示しない複数の開口領域のうちの所定の開口部の選択
は、演算部5bから制御信号発生部5cおよび第1偏向
制御部5eを介して第1偏向器11に伝送された図形選
択パラメータデータなどに基づいて制御されるようにな
っている。
を透過した電子ビーム7を、第2マスク12の所定位置
に照射するための構成部である。前記第2マスク12の
図示しない複数の開口領域のうちの所定の開口部の選択
は、演算部5bから制御信号発生部5cおよび第1偏向
制御部5eを介して第1偏向器11に伝送された図形選
択パラメータデータなどに基づいて制御されるようにな
っている。
【0050】なお、電子レンズ13は、例えば電子ビー
ム7を集束したり、該電子ビーム7の光軸の回り方向に
おける回転補正を行ったり、電子ビーム7の断面形状を
縮小したり、ウェハ2に対する電子ビーム7の焦点合わ
せを行ったりするための構成部である。
ム7を集束したり、該電子ビーム7の光軸の回り方向に
おける回転補正を行ったり、電子ビーム7の断面形状を
縮小したり、ウェハ2に対する電子ビーム7の焦点合わ
せを行ったりするための構成部である。
【0051】さらに、第2偏向器14は、電子レンズ1
3を透過した電子ビーム7をウェハ2の所定位置に照射
するための構成部である。ウェハ2に対する電子ビーム
7の照射位置は、演算部5bから制御信号発生部5cお
よび第2偏向制御部5gを介して第2偏向器14に伝送
された照射情報パラメータデータ(照射領域や照射位置
座標の記されたデータ)などに基づいて制御されるよう
になっている。
3を透過した電子ビーム7をウェハ2の所定位置に照射
するための構成部である。ウェハ2に対する電子ビーム
7の照射位置は、演算部5bから制御信号発生部5cお
よび第2偏向制御部5gを介して第2偏向器14に伝送
された照射情報パラメータデータ(照射領域や照射位置
座標の記されたデータ)などに基づいて制御されるよう
になっている。
【0052】また、前記第2偏向器14は、大角偏向用
の電極偏向器と、2段の小角高速偏向用の静電偏向器と
から構成されているものである。
の電極偏向器と、2段の小角高速偏向用の静電偏向器と
から構成されているものである。
【0053】すなわち、ウェハ2に対する電子ビーム7
の照射位置は、例えば5mm平方程度の大角度偏向用の
電磁偏向器と、例えば500μmおよび80μm平方程
度の2段高速偏向用の静電偏向器とによる偏向量を合わ
せることによって制御されるようになっている。その結
果、大角度、高速度の電子ビーム偏向を実現することが
できる。
の照射位置は、例えば5mm平方程度の大角度偏向用の
電磁偏向器と、例えば500μmおよび80μm平方程
度の2段高速偏向用の静電偏向器とによる偏向量を合わ
せることによって制御されるようになっている。その結
果、大角度、高速度の電子ビーム偏向を実現することが
できる。
【0054】さらに、第1マスク9および第2マスク1
2は、微動可能に設けられたものであり、マスク移動ス
テージ(図示せず)上に載置されている。ここで、第2
マスク12の移動は、演算部5bから制御信号発生部5
cおよび移動制御部5fを介して駆動部に伝送された移
動制御パラメータデータなどに基づいて制御されるよう
になっている。これにより、第2マスク12の図示しな
い複数の開口領域のうちの1つの開口部が電子ビーム7
の偏向領域内に入るように設定される。
2は、微動可能に設けられたものであり、マスク移動ス
テージ(図示せず)上に載置されている。ここで、第2
マスク12の移動は、演算部5bから制御信号発生部5
cおよび移動制御部5fを介して駆動部に伝送された移
動制御パラメータデータなどに基づいて制御されるよう
になっている。これにより、第2マスク12の図示しな
い複数の開口領域のうちの1つの開口部が電子ビーム7
の偏向領域内に入るように設定される。
【0055】なお、第1マスク9の移動も同様に制御さ
れるものである。
れるものである。
【0056】次に、図3(a),(b),(c)を用い
て、本発明のパターン形成装置の一実施例である電子ビ
ーム描画装置に用いられる静電チャックによるウェハ保
持方法について説明する。
て、本発明のパターン形成装置の一実施例である電子ビ
ーム描画装置に用いられる静電チャックによるウェハ保
持方法について説明する。
【0057】なお、図3(a),(b),(c)に示す
ウェハ保持方法は、ウェハ2に通電しない場合の例であ
る。
ウェハ保持方法は、ウェハ2に通電しない場合の例であ
る。
【0058】まず、図3(a),(b)に示す静電チャ
ックは、静電パレット32と絶縁性誘電体37と対向く
し形電極38とから構成され、試料であるウェハ2は前
記静電チャックに吸着されることにより固定されてい
る。
ックは、静電パレット32と絶縁性誘電体37と対向く
し形電極38とから構成され、試料であるウェハ2は前
記静電チャックに吸着されることにより固定されてい
る。
【0059】また、ウェハ2上には、レジスト膜となる
電子線レジスト36が塗布され、さらにその上には、導
電性ポリマなどの導電膜35が形成されており、また、
導電膜35には、アース端子であるソフトコンタクトピ
ン33がソフトコンタクト形式によって接触している。
電子線レジスト36が塗布され、さらにその上には、導
電性ポリマなどの導電膜35が形成されており、また、
導電膜35には、アース端子であるソフトコンタクトピ
ン33がソフトコンタクト形式によって接触している。
【0060】ここで、前記静電チャックによるウェハ保
持方法は、ウェハ2に通電しない場合であるため、ウェ
ハ2を吸着する吸着力を増加させなければならない。そ
のため、磁力線を発生させる対向電極を対向くし形電極
38とし、図3(c)に示すようなくし形にすることに
よって、前記磁力線をウェハ2の裏面に対して垂直方向
に発生させるようにしている。
持方法は、ウェハ2に通電しない場合であるため、ウェ
ハ2を吸着する吸着力を増加させなければならない。そ
のため、磁力線を発生させる対向電極を対向くし形電極
38とし、図3(c)に示すようなくし形にすることに
よって、前記磁力線をウェハ2の裏面に対して垂直方向
に発生させるようにしている。
【0061】次に、図4を用いて、本発明の一実施例で
あるパターン形成方法における試料の位置変動計測機構
の構成と、前記位置変動計測機構による試料の位置変動
計測方法とについて説明する。
あるパターン形成方法における試料の位置変動計測機構
の構成と、前記位置変動計測機構による試料の位置変動
計測方法とについて説明する。
【0062】まず、前記位置変動計測機構は大きく分け
て、試料であるウェハ2上の基準マーク43などを検出
するマーク検出手段であるマーク検出系41と、取り入
れられた2つの情報を比較するデータ比較系42とから
構成されるものである。
て、試料であるウェハ2上の基準マーク43などを検出
するマーク検出手段であるマーク検出系41と、取り入
れられた2つの情報を比較するデータ比較系42とから
構成されるものである。
【0063】さらに、前記マーク検出系41は、光を発
する光源41a(図1に示した電子ビーム源8から照射
される電子ビーム7であってもよい)と、前記光源41
aから発せられた光を収束または偏向させるレンズ41
bと、前記光を検出するセンサ41cとから構成され、
また、前記データ比較系42は、前記センサ41cを介
して取り入れられた情報を記憶するパターンメモリ42
aと、後から取り入れられた情報を先に取り入れられた
情報と比較する比較器42bとから構成されるものであ
る。
する光源41a(図1に示した電子ビーム源8から照射
される電子ビーム7であってもよい)と、前記光源41
aから発せられた光を収束または偏向させるレンズ41
bと、前記光を検出するセンサ41cとから構成され、
また、前記データ比較系42は、前記センサ41cを介
して取り入れられた情報を記憶するパターンメモリ42
aと、後から取り入れられた情報を先に取り入れられた
情報と比較する比較器42bとから構成されるものであ
る。
【0064】続いて、前記位置変動計測機構による試料
の位置変動計測方法について説明すると、まず、試料で
あるウェハ2はXYステージ15上に搭載され、ウェハ
2の表面上に形成された基準マーク43に光源41aか
ら発せられた光を当て、その反射光をセンサ41cが検
出し、このパターン情報をパターンメモリ42a内にメ
モリしておく。
の位置変動計測方法について説明すると、まず、試料で
あるウェハ2はXYステージ15上に搭載され、ウェハ
2の表面上に形成された基準マーク43に光源41aか
ら発せられた光を当て、その反射光をセンサ41cが検
出し、このパターン情報をパターンメモリ42a内にメ
モリしておく。
【0065】その後、XYステージ15を所定速度(望
ましくは、描画時にXYステージ15を移動させる速度
と同等の速度、またはそれ以上の速度)によって仮移動
させ、再び元の位置に戻す。
ましくは、描画時にXYステージ15を移動させる速度
と同等の速度、またはそれ以上の速度)によって仮移動
させ、再び元の位置に戻す。
【0066】再度、同一基準マーク43を検出し、仮移
動前に取り入れられたパターンメモリ42a内の情報と
仮移動後に取り入れられた情報とを比較器42bにおい
て比較する。
動前に取り入れられたパターンメモリ42a内の情報と
仮移動後に取り入れられた情報とを比較器42bにおい
て比較する。
【0067】また、XYステージ15上に配置した基準
マーク(図示せず)の位置をXYステージ15を停止し
た状態で、電子ビーム7(図1参照)を走査して計測し
ておき、さらに、ウェハ2上の基準マーク43について
計測することによっても、ウェハ2自体のXYステージ
15に対する位置変動を計測することができる。
マーク(図示せず)の位置をXYステージ15を停止し
た状態で、電子ビーム7(図1参照)を走査して計測し
ておき、さらに、ウェハ2上の基準マーク43について
計測することによっても、ウェハ2自体のXYステージ
15に対する位置変動を計測することができる。
【0068】これによって、XYステージ15の移動に
伴う、ウェハ2のXYステージ15上での相対位置変動
を計測することができる。
伴う、ウェハ2のXYステージ15上での相対位置変動
を計測することができる。
【0069】次に、図1、図2、図3(a),(b),
(c)、および図4を用いて、本発明によるパターン形
成方法について説明する。
(c)、および図4を用いて、本発明によるパターン形
成方法について説明する。
【0070】なお、本実施例1ではウェハ2に通電しな
い場合を例に挙げて説明する。
い場合を例に挙げて説明する。
【0071】まず、試料であるウェハ2の表面上に電子
線レジスト36を塗布するレジスト塗布20を行い、レ
ジスト膜を形成する。さらに、電子線レジスト36の上
に導電性ポリマなどの導電材を塗布する導電材塗布21
を行い、電子線レジスト36上に導電膜35を形成す
る。
線レジスト36を塗布するレジスト塗布20を行い、レ
ジスト膜を形成する。さらに、電子線レジスト36の上
に導電性ポリマなどの導電材を塗布する導電材塗布21
を行い、電子線レジスト36上に導電膜35を形成す
る。
【0072】続いて、ウェハ2を、電子ビーム描画装置
1に設けられた静電チャック(図3参照)を介して、静
電チャック保持22によって平面上に自在移動可能なX
Yステージ15に保持する。
1に設けられた静電チャック(図3参照)を介して、静
電チャック保持22によって平面上に自在移動可能なX
Yステージ15に保持する。
【0073】ここで、電子ビーム描画装置1は、ウェハ
2が載置されるXYステージ15を平面上で自在移動可
能なXYステージ手段であるXYステージ系6bと、前
記XYステージ15の位置座標を検出するXYステージ
位置座標検出手段と、前記ウェハ2上に形成した基準マ
ーク43を検出するマーク検出手段であるマーク検出系
41と、前記試料上の所望の位置に所定の寸法の電子ビ
ーム7(荷電集束ビーム)を照射する荷電集束ビーム照
射手段である電子ビーム光学系6aとを備えていること
から、露光(描画)前に、前記マーク検出系41によ
り、XYステージ15に対する基準マーク43の位置座
標の計測である試料上基準マーク検出23を行う(図4
で示したマーク検出系41参照)。
2が載置されるXYステージ15を平面上で自在移動可
能なXYステージ手段であるXYステージ系6bと、前
記XYステージ15の位置座標を検出するXYステージ
位置座標検出手段と、前記ウェハ2上に形成した基準マ
ーク43を検出するマーク検出手段であるマーク検出系
41と、前記試料上の所望の位置に所定の寸法の電子ビ
ーム7(荷電集束ビーム)を照射する荷電集束ビーム照
射手段である電子ビーム光学系6aとを備えていること
から、露光(描画)前に、前記マーク検出系41によ
り、XYステージ15に対する基準マーク43の位置座
標の計測である試料上基準マーク検出23を行う(図4
で示したマーク検出系41参照)。
【0074】その後、XYステージ15を仮移動させる
XYステージ仮移動24を行う。この時、XYステージ
仮移動24は、所定速度(望ましくは、描画時にXYス
テージ15を移動させる速度と同等の速度、またはそれ
以上の速度)によって行い、その後、XYステージ15
を元の位置に戻す。
XYステージ仮移動24を行う。この時、XYステージ
仮移動24は、所定速度(望ましくは、描画時にXYス
テージ15を移動させる速度と同等の速度、またはそれ
以上の速度)によって行い、その後、XYステージ15
を元の位置に戻す。
【0075】続いて、再び、前記基準マーク43の位置
座標を計測する試料上同一基準マーク検出25を行う。
その際に、XYステージ15上の図示しない基準マーク
を用いて、XYステージ15そのものの移動に対する測
定再現性を計測し、これを基準値(レーザ測長部16に
よるXYステージ15の位置検出を行うXYステージ位
置座標検出手段を用いて、最初に前記XYステージ15
の位置を検出しておき、さらに、XYステージ15を仮
移動させ、その後、再びXYステージ15の位置を検出
することから得られるXYステージ15の位置変動の計
測値)として、試料であるウェハ2のXYステージ15
に対する相対位置の変動分が前記基準値以下か否かを判
別する(判別26)。
座標を計測する試料上同一基準マーク検出25を行う。
その際に、XYステージ15上の図示しない基準マーク
を用いて、XYステージ15そのものの移動に対する測
定再現性を計測し、これを基準値(レーザ測長部16に
よるXYステージ15の位置検出を行うXYステージ位
置座標検出手段を用いて、最初に前記XYステージ15
の位置を検出しておき、さらに、XYステージ15を仮
移動させ、その後、再びXYステージ15の位置を検出
することから得られるXYステージ15の位置変動の計
測値)として、試料であるウェハ2のXYステージ15
に対する相対位置の変動分が前記基準値以下か否かを判
別する(判別26)。
【0076】ここで、前記判別26は、図4を用いて説
明した試料の位置変動計測方法によって行われるもので
ある。
明した試料の位置変動計測方法によって行われるもので
ある。
【0077】なお、前記ウェハ2上の基準マーク43
は、同一の基準マーク43の再計測だけでなく、それと
相対位置が決まっている他の基準マーク(図示せず)を
用いてもよい。
は、同一の基準マーク43の再計測だけでなく、それと
相対位置が決まっている他の基準マーク(図示せず)を
用いてもよい。
【0078】さらに、ウェハ2上の基準マーク43の測
定再現性が基準値以下の場合に、電子ビーム7を用い
て、前記マーク検出系41により、ウェハ2上の基準マ
ーク43の位置を検出する試料上基準マーク検出23を
行う。
定再現性が基準値以下の場合に、電子ビーム7を用い
て、前記マーク検出系41により、ウェハ2上の基準マ
ーク43の位置を検出する試料上基準マーク検出23を
行う。
【0079】これにより、ウェハ2上に形成した下地の
回路パターンと例えばチップ毎に位置合わせすることが
できる。
回路パターンと例えばチップ毎に位置合わせすることが
できる。
【0080】続いて、前記ウェハ2上の所望の位置に所
定の寸法の電子ビーム7を照射する荷電集束ビーム描画
27を行い、前記ウェハ2を現像する化学処理28を施
して、前記電子ビーム7の照射部または未照射部のレジ
ストパターンを形成するパターン形成29を実施し、そ
の後、試料アンロード30を行う。
定の寸法の電子ビーム7を照射する荷電集束ビーム描画
27を行い、前記ウェハ2を現像する化学処理28を施
して、前記電子ビーム7の照射部または未照射部のレジ
ストパターンを形成するパターン形成29を実施し、そ
の後、試料アンロード30を行う。
【0081】また、ウェハ2上の基準マーク43の測定
再現性が前記基準値より大きい場合、エラー表示31
し、その後、試料アンロード30するか、または再度静
電チャックを動作させ、ウェハ2上の基準マーク43の
検出とXYステージ15の仮移動を行って、再度判別2
6を実施する。
再現性が前記基準値より大きい場合、エラー表示31
し、その後、試料アンロード30するか、または再度静
電チャックを動作させ、ウェハ2上の基準マーク43の
検出とXYステージ15の仮移動を行って、再度判別2
6を実施する。
【0082】なお、ウェハ2上に形成する導電膜35で
ある導電性ポリマの1つの例として、昭和電工製エスペ
ーサ100がある。
ある導電性ポリマの1つの例として、昭和電工製エスペ
ーサ100がある。
【0083】次に、図1、図2、図3(a),(b),
(c)、および図4を用いて、本発明によるパターン形
成方法の作用について説明する。
(c)、および図4を用いて、本発明によるパターン形
成方法の作用について説明する。
【0084】露光(描画)前に、試料であるウェハ2の
表面上の基準マーク43のXYステージ15に対する位
置座標の計測と、前記XYステージ15の所定速度によ
る仮移動と、前記基準マーク43の位置座標の再計測と
を行い、それから得られるウェハ2のXYステージ15
に対する位置座標変動量の計測値と、XYステージ15
上の図示しない基準マークの測定再現性から得られる基
準値とを比較し、前記位置座標変動量が前記基準値以下
である場合に、電子ビーム7(荷電集束ビーム)の照射
を行うことから、静電チャック(図3参照)の動作確認
機能が設けられたことになる。
表面上の基準マーク43のXYステージ15に対する位
置座標の計測と、前記XYステージ15の所定速度によ
る仮移動と、前記基準マーク43の位置座標の再計測と
を行い、それから得られるウェハ2のXYステージ15
に対する位置座標変動量の計測値と、XYステージ15
上の図示しない基準マークの測定再現性から得られる基
準値とを比較し、前記位置座標変動量が前記基準値以下
である場合に、電子ビーム7(荷電集束ビーム)の照射
を行うことから、静電チャック(図3参照)の動作確認
機能が設けられたことになる。
【0085】したがって、前記静電チャックによって保
持されたウェハ2が位置ずれを起こした状態で、電子ビ
ーム7を照射することがなくなるため、描画の精度を向
上させることができる。
持されたウェハ2が位置ずれを起こした状態で、電子ビ
ーム7を照射することがなくなるため、描画の精度を向
上させることができる。
【0086】さらに、前記静電チャックの動作確認機能
と合わせて、該静電チャックの動作確認後に前記電子ビ
ーム7によって、ウェハ2の表面上の基準マーク43の
位置を検出し、その後、描画を行うため、高い精度の重
ね合わせのパターンを作成することができる。
と合わせて、該静電チャックの動作確認後に前記電子ビ
ーム7によって、ウェハ2の表面上の基準マーク43の
位置を検出し、その後、描画を行うため、高い精度の重
ね合わせのパターンを作成することができる。
【0087】また、ウェハ2の位置変動計測機構が設け
られ、ウェハ2上の基準マーク43の検出を、光源41
aから発せられる光を用いて行うため、チャージアップ
による計測誤差の発生を防止することができる。
られ、ウェハ2上の基準マーク43の検出を、光源41
aから発せられる光を用いて行うため、チャージアップ
による計測誤差の発生を防止することができる。
【0088】なお、ウェハ2上の基準マーク43の検出
は、電子ビーム7を用いて行ってもよい。
は、電子ビーム7を用いて行ってもよい。
【0089】また、ウェハ2上の導電膜35におけるア
ース接触をソフトコンタクトピン33(アース端子)に
よるソフトコンタクトとすることにより、導電膜35な
どの異物の発生を防止することができる。
ース接触をソフトコンタクトピン33(アース端子)に
よるソフトコンタクトとすることにより、導電膜35な
どの異物の発生を防止することができる。
【0090】さらに、ウェハ2の表面に導電性ポリマな
どの導電膜35を形成することから、ウェハ2の表面に
おけるチャージアップを低減させることができ、その結
果、前記チャージアップによる電子ビーム7(荷電集束
ビーム)の照射位置ずれを低減させることができる。
どの導電膜35を形成することから、ウェハ2の表面に
おけるチャージアップを低減させることができ、その結
果、前記チャージアップによる電子ビーム7(荷電集束
ビーム)の照射位置ずれを低減させることができる。
【0091】なお、本実施例1の静電チャックは、ウェ
ハ2に通電しない場合であるため、ウェハ2を吸着する
吸着力が不足した時には、前記静電チャックに加える印
加電圧を上げることにより、前記吸着力を増加させるこ
とができる。
ハ2に通電しない場合であるため、ウェハ2を吸着する
吸着力が不足した時には、前記静電チャックに加える印
加電圧を上げることにより、前記吸着力を増加させるこ
とができる。
【0092】(実施例2)図5は本発明のパターン形成
装置の他の実施例である電子ビーム描画装置に用いられ
る静電チャックによるウェハ保持方法の一例を示す図で
あり、(a)はその部分斜視図、(b)はその部分概略
説明図、図6は本発明のパターン形成装置の他の実施例
である電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの
動作の一例を示す図であり、(a)はウェハ吸着状態を
示す概略説明図、(b)はウェハ非吸着状態を示す概略
説明図、図7は本発明のパターン形成装置の他の実施例
である電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの
動作確認原理の一例を示す図であり、(a)はその概略
回路図、(b)はウェハ吸着時の時間と電流の関係を示
す図、(c)はウェハ非吸着時の時間と電流の関係を示
す図である。
装置の他の実施例である電子ビーム描画装置に用いられ
る静電チャックによるウェハ保持方法の一例を示す図で
あり、(a)はその部分斜視図、(b)はその部分概略
説明図、図6は本発明のパターン形成装置の他の実施例
である電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの
動作の一例を示す図であり、(a)はウェハ吸着状態を
示す概略説明図、(b)はウェハ非吸着状態を示す概略
説明図、図7は本発明のパターン形成装置の他の実施例
である電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの
動作確認原理の一例を示す図であり、(a)はその概略
回路図、(b)はウェハ吸着時の時間と電流の関係を示
す図、(c)はウェハ非吸着時の時間と電流の関係を示
す図である。
【0093】なお、本実施例2で説明する本発明による
パターン形成装置の他の実施例である電子ビーム描画装
置の全体構成については、実施例1で説明した図1に示
す電子ビーム描画装置の全体構成(概略および詳細説明
共)と同様であるため、その説明は省略する。
パターン形成装置の他の実施例である電子ビーム描画装
置の全体構成については、実施例1で説明した図1に示
す電子ビーム描画装置の全体構成(概略および詳細説明
共)と同様であるため、その説明は省略する。
【0094】また、本実施例2で説明する図5〜図7に
示す静電チャックのウェハ保持方法は、ウェハ2に直接
通電する場合である。
示す静電チャックのウェハ保持方法は、ウェハ2に直接
通電する場合である。
【0095】次に、図5を用いて、本発明のパターン形
成装置の他の実施例である電子ビーム描画装置に用いら
れる静電チャックによるウェハ保持方法について説明す
る。
成装置の他の実施例である電子ビーム描画装置に用いら
れる静電チャックによるウェハ保持方法について説明す
る。
【0096】まず、図5(a),(b)に示す静電チャ
ックは、静電パレット32と絶縁性誘電体37とピンチ
ャック形電極50とから構成され、試料であるウェハ2
は前記ピンチャック形電極50において発生される磁力
によって前記静電チャックに吸着固定されている。
ックは、静電パレット32と絶縁性誘電体37とピンチ
ャック形電極50とから構成され、試料であるウェハ2
は前記ピンチャック形電極50において発生される磁力
によって前記静電チャックに吸着固定されている。
【0097】なお、前記ウェハ保持方法は、ウェハ2に
直接通電する場合であるため、ウェハ2の側面とナイフ
エッジコンタクトさせるナイフエッジコンタクトピン3
4が設けられ、前記ナイフエッジコンタクトピン34を
介して直接ウェハ2に通電が行われている。
直接通電する場合であるため、ウェハ2の側面とナイフ
エッジコンタクトさせるナイフエッジコンタクトピン3
4が設けられ、前記ナイフエッジコンタクトピン34を
介して直接ウェハ2に通電が行われている。
【0098】また、ウェハ2上には、レジスト膜となる
電子線レジスト36が塗布され、さらにその上には、導
電性ポリマなどの導電膜35が形成されており、また、
前記導電膜35には、アース端子であるソフトコンタク
トピン33がソフトコンタクト形式によって接触されて
いる。
電子線レジスト36が塗布され、さらにその上には、導
電性ポリマなどの導電膜35が形成されており、また、
前記導電膜35には、アース端子であるソフトコンタク
トピン33がソフトコンタクト形式によって接触されて
いる。
【0099】さらに、前記ピンチャック形電極50は、
その表面を複数の細かな凸形とすることにより、ウェハ
2との接触面積を少なくする構造となっている。また、
前記凸形と隣り合った凸形との間の隙間に異物を押しや
ることができることから、ウェハ2を吸着する吸着力の
低下を防ぐことができる。
その表面を複数の細かな凸形とすることにより、ウェハ
2との接触面積を少なくする構造となっている。また、
前記凸形と隣り合った凸形との間の隙間に異物を押しや
ることができることから、ウェハ2を吸着する吸着力の
低下を防ぐことができる。
【0100】次に、図6(a),(b)および図7
(a),(b),(c)を用いて、本発明によるパター
ン形成装置の他の実施例である電子ビーム描画装置に用
いられる静電チャックの動作とその動作確認原理につい
て説明する。
(a),(b),(c)を用いて、本発明によるパター
ン形成装置の他の実施例である電子ビーム描画装置に用
いられる静電チャックの動作とその動作確認原理につい
て説明する。
【0101】まず、ウェハ2は絶縁性誘電体37を挾ん
でピンチャック形電極50と向きあっている。この時、
ウェハ2とピンチャック形電極50との間に電圧を印加
し、発生する静電吸着力を利用して、ウェハ2を平坦に
加工された絶縁性誘電体37上において吸着保持してい
る(図6(a)の状態)。
でピンチャック形電極50と向きあっている。この時、
ウェハ2とピンチャック形電極50との間に電圧を印加
し、発生する静電吸着力を利用して、ウェハ2を平坦に
加工された絶縁性誘電体37上において吸着保持してい
る(図6(a)の状態)。
【0102】ところが、ウェハ2の平坦度が悪い場合、
ウェハ2はその平坦歪によって正常に吸着されなくなる
ことがある(図6(b)の状態)。
ウェハ2はその平坦歪によって正常に吸着されなくなる
ことがある(図6(b)の状態)。
【0103】この静電チャックの動作確認の原理につい
て説明すると、前記静電チャックには図6(a),
(b)または図7(a)に示すような回路が設置されて
いる。前記回路は、電圧計51、電源52、抵抗53、
コンデンサ54、切換手段55などからなるものであ
り、例えば図7(b),(c)に示すように前記静電チ
ャックへの通電電流のしきい値56における積分値の大
きさによって前記静電チャックが正常に行われているか
否かを判別するものである。
て説明すると、前記静電チャックには図6(a),
(b)または図7(a)に示すような回路が設置されて
いる。前記回路は、電圧計51、電源52、抵抗53、
コンデンサ54、切換手段55などからなるものであ
り、例えば図7(b),(c)に示すように前記静電チ
ャックへの通電電流のしきい値56における積分値の大
きさによって前記静電チャックが正常に行われているか
否かを判別するものである。
【0104】ここで、図6(a)に示すウェハ吸着状態
は正常なものであり、それは図7(b)に示す電流の積
分値(Δt1)から判別される。
は正常なものであり、それは図7(b)に示す電流の積
分値(Δt1)から判別される。
【0105】また、図6(b)に示すウェハ吸着状態は
ウェハ2の平坦歪により異常な状態を示したものであ
る。これは、図7(c)に示す電流の積分値(Δt2)が
極端に小さいことから判別されるものであり、実際の判
別では、所定の基準値が設定され、前記積分値が前記基
準値より、大きいか小さいかによって判別されることに
なる。
ウェハ2の平坦歪により異常な状態を示したものであ
る。これは、図7(c)に示す電流の積分値(Δt2)が
極端に小さいことから判別されるものであり、実際の判
別では、所定の基準値が設定され、前記積分値が前記基
準値より、大きいか小さいかによって判別されることに
なる。
【0106】次に、図1、図5(a),(b)、図6
(a),(b)および図7(a),(b),(c)を用
いて、本発明の他の実施例であるパターン形成方法につ
いて説明する。
(a),(b)および図7(a),(b),(c)を用
いて、本発明の他の実施例であるパターン形成方法につ
いて説明する。
【0107】まず、試料であるウェハ2の表面上に電子
線レジスト36を塗布し、レジスト膜を形成する。さら
に、電子線レジスト36の上に導電性ポリマなどの導電
材を塗布することによって、電子線レジスト36上に導
電膜35を形成する。
線レジスト36を塗布し、レジスト膜を形成する。さら
に、電子線レジスト36の上に導電性ポリマなどの導電
材を塗布することによって、電子線レジスト36上に導
電膜35を形成する。
【0108】続いて、ウェハ2を電子ビーム描画装置1
に設けられた静電チャック(図5参照)を介して、平面
上に自在移動可能なXYステージ15に保持する。
に設けられた静電チャック(図5参照)を介して、平面
上に自在移動可能なXYステージ15に保持する。
【0109】ここで、ウェハ2に通電を行い、前記静電
チャックへの通電電流の積分値が予め設定された基準値
以上か否かを、図6(a),(b)および図7(a),
(b),(c)を用いて説明した静電チャックの動作確
認方法によって判別し、前記静電チャックの動作の有無
を確認する。
チャックへの通電電流の積分値が予め設定された基準値
以上か否かを、図6(a),(b)および図7(a),
(b),(c)を用いて説明した静電チャックの動作確
認方法によって判別し、前記静電チャックの動作の有無
を確認する。
【0110】この時、前記積分値が前記基準値以上の場
合に、電子ビーム7(荷電集束ビーム)を用いて、ウェ
ハ2の表面上の基準マーク43の位置を実施例1で説明
したマーク検出手段であるマーク検出系41と同様の方
法によって検出する。
合に、電子ビーム7(荷電集束ビーム)を用いて、ウェ
ハ2の表面上の基準マーク43の位置を実施例1で説明
したマーク検出手段であるマーク検出系41と同様の方
法によって検出する。
【0111】これにより、ウェハ2上に形成した下地の
回路パターンと例えばチップ毎に位置合わせすることが
できる。
回路パターンと例えばチップ毎に位置合わせすることが
できる。
【0112】その後、ウェハ2上の所望の位置に所定の
寸法の電子ビーム7を照射し、さらに、ウェハ2を現像
する化学処理を施し、電子ビーム7の照射部または未照
射部のレジストパターンを形成した後、ウェハ2をアン
ロードする。
寸法の電子ビーム7を照射し、さらに、ウェハ2を現像
する化学処理を施し、電子ビーム7の照射部または未照
射部のレジストパターンを形成した後、ウェハ2をアン
ロードする。
【0113】また、前記積分値が予め設定された基準値
より小さい場合、エラー表示を行い、その後、ウェハ2
をアンロードする。
より小さい場合、エラー表示を行い、その後、ウェハ2
をアンロードする。
【0114】次に、図1、図5(a),(b)、図6
(a),(b)および図7(a),(b),(c)を用
いて、本発明の他の実施例であるパターン形成方法の作
用について説明する。
(a),(b)および図7(a),(b),(c)を用
いて、本発明の他の実施例であるパターン形成方法の作
用について説明する。
【0115】ウェハ2を静電チャックによって保持する
際に、ウェハ2に通電し、その電流値の積分値が予め設
定された基準値以上か否かを判別する方法を用いること
により、前記静電チャックの動作確認を簡略して行うこ
とができる。
際に、ウェハ2に通電し、その電流値の積分値が予め設
定された基準値以上か否かを判別する方法を用いること
により、前記静電チャックの動作確認を簡略して行うこ
とができる。
【0116】さらに、前記静電チャックの動作確認機能
により、描画スループットを低下させることなく、ウェ
ハ2の電子線レジスト36上への描画位置精度を向上さ
せることができる。
により、描画スループットを低下させることなく、ウェ
ハ2の電子線レジスト36上への描画位置精度を向上さ
せることができる。
【0117】また、本実施例2で説明した静電チャック
は、ウェハ2へ通電を行うため、ウェハ2とナイフエッ
ジコンタクトをしているが、ウェハ2上の導電膜35と
接触しているソフトコンタクトピン33を通常の端子よ
り多少面積の広い部材(後で説明する図8に示すカバー
60)にすることにより、ウェハ2とナイフエッジコン
タクトしている箇所から発生する異物が、ウェハ2の表
面へまわり込むのを防ぐことができる。
は、ウェハ2へ通電を行うため、ウェハ2とナイフエッ
ジコンタクトをしているが、ウェハ2上の導電膜35と
接触しているソフトコンタクトピン33を通常の端子よ
り多少面積の広い部材(後で説明する図8に示すカバー
60)にすることにより、ウェハ2とナイフエッジコン
タクトしている箇所から発生する異物が、ウェハ2の表
面へまわり込むのを防ぐことができる。
【0118】ここで、本実施例2で説明した静電チャッ
クによるウェハ2の保持方法は、ウェハ2に直接通電す
る方法であるため、ウェハ2の表面が100ミクロン程
度の反りを生じていても、平坦面に吸着させることが可
能である。
クによるウェハ2の保持方法は、ウェハ2に直接通電す
る方法であるため、ウェハ2の表面が100ミクロン程
度の反りを生じていても、平坦面に吸着させることが可
能である。
【0119】さらに、前記静電チャックに保持されるウ
ェハ2の平坦度が良い場合は、前記静電チャックに供給
する電力を少なくすることができる。つまり、ウェハ2
の平坦度により、前記静電チャックに供給する電力を制
御することもできる。
ェハ2の平坦度が良い場合は、前記静電チャックに供給
する電力を少なくすることができる。つまり、ウェハ2
の平坦度により、前記静電チャックに供給する電力を制
御することもできる。
【0120】なお、本実施例2のパターン形成方法から
得られる前記以外のその他の作用については、実施例1
で説明したものと同様であるため、その説明は省略す
る。
得られる前記以外のその他の作用については、実施例1
で説明したものと同様であるため、その説明は省略す
る。
【0121】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0122】例えば、実地例1および2においては、電
子ビーム描画装置の場合を説明したが、本発明は、イオ
ンビームを用いた露光装置などに適用することもでき
る。
子ビーム描画装置の場合を説明したが、本発明は、イオ
ンビームを用いた露光装置などに適用することもでき
る。
【0123】なお、実施例1および2において説明した
電子ビーム光学系、あるいはその他の構成は、前記実施
例1および2に例示したものに限らず、また、パターン
描画の一例として、ウェハの露光工程に適用する場合に
ついて説明したが、例えば、液晶デバイスの露光技術な
どに適用してもよいことは言うまでもない。
電子ビーム光学系、あるいはその他の構成は、前記実施
例1および2に例示したものに限らず、また、パターン
描画の一例として、ウェハの露光工程に適用する場合に
ついて説明したが、例えば、液晶デバイスの露光技術な
どに適用してもよいことは言うまでもない。
【0124】さらに、実施例1において説明したパター
ン形成方法は、ウェハなどの試料に通電を行わない場合
であったが、ウェハに通電を行う場合にも有効であり、
また、前記実施例1によるパターン形成方法と実施例2
によるパターン形成方法(試料に通電を行う方法)とを
組み合わせていっしょに行ってもよい。
ン形成方法は、ウェハなどの試料に通電を行わない場合
であったが、ウェハに通電を行う場合にも有効であり、
また、前記実施例1によるパターン形成方法と実施例2
によるパターン形成方法(試料に通電を行う方法)とを
組み合わせていっしょに行ってもよい。
【0125】また、実施例2において図5(b)を用い
て説明したウェハに直接通電する場合の、ウェハに対す
るナイフエッジコンタクトの方式は、図8、図9および
図10に示す方式のものであってもよい。
て説明したウェハに直接通電する場合の、ウェハに対す
るナイフエッジコンタクトの方式は、図8、図9および
図10に示す方式のものであってもよい。
【0126】ここで、図8、図9および図10は、それ
ぞれ本発明のパターン形成装置の他の実施例である電子
ビーム描画装置に用いられる静電チャックのナイフエッ
ジコンタクトの一例を示す部分側面図である。
ぞれ本発明のパターン形成装置の他の実施例である電子
ビーム描画装置に用いられる静電チャックのナイフエッ
ジコンタクトの一例を示す部分側面図である。
【0127】まず、図8に示すナイフエッジコンタクト
方式は、ばね部材61と針62とを介してウェハ2に通
電を行うものであり、図9に示すナイフエッジコンタク
ト方式は、針62をピエゾ部材63によって微小移動さ
せて通電を行うものであり、また、図10に示すナイフ
エッジコンタクト方式は、超硬合金などのナイフエッジ
部材64を介して通電を行うものである。
方式は、ばね部材61と針62とを介してウェハ2に通
電を行うものであり、図9に示すナイフエッジコンタク
ト方式は、針62をピエゾ部材63によって微小移動さ
せて通電を行うものであり、また、図10に示すナイフ
エッジコンタクト方式は、超硬合金などのナイフエッジ
部材64を介して通電を行うものである。
【0128】なお、図8に示すように、ウェハ2上の導
電膜とのアース接触に、カバー60のような通常の端子
よりは多少面積の広い部材を用いることによって、ナイ
フエッジコンタクト個所から発生する異物がウェハ2の
上方へ回り込むのを防止することもできる。
電膜とのアース接触に、カバー60のような通常の端子
よりは多少面積の広い部材を用いることによって、ナイ
フエッジコンタクト個所から発生する異物がウェハ2の
上方へ回り込むのを防止することもできる。
【0129】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0130】(1).ウェハなどの試料が静電チャック
を介してXYステージに取り付けられるパターン形成装
置において、前記静電チャックの動作確認機能が設けら
れることによって、前記試料が位置ずれを起こした状態
で、荷電集束ビームを照射されることがなくなるため、
描画などにおけるパターン形成時の位置精度を向上させ
ることができる。
を介してXYステージに取り付けられるパターン形成装
置において、前記静電チャックの動作確認機能が設けら
れることによって、前記試料が位置ずれを起こした状態
で、荷電集束ビームを照射されることがなくなるため、
描画などにおけるパターン形成時の位置精度を向上させ
ることができる。
【0131】(2).前記静電チャックの動作確認機能
と合わせて、該静電チャックの動作確認後に荷電集束ビ
ームによって、試料表面上の基準マークの位置を検出し
てから描画を行うため、高い精度の重ね合わせのパター
ンを作成することができる。
と合わせて、該静電チャックの動作確認後に荷電集束ビ
ームによって、試料表面上の基準マークの位置を検出し
てから描画を行うため、高い精度の重ね合わせのパター
ンを作成することができる。
【0132】(3).前記試料上の導電膜におけるアー
ス接触をソフトコンタクトピンによるソフトコンタクト
とすることにより、前記導電膜などの異物の発生を防止
することができる。
ス接触をソフトコンタクトピンによるソフトコンタクト
とすることにより、前記導電膜などの異物の発生を防止
することができる。
【0133】(4).前記試料に通電を行う静電チャッ
ク保持方法において、前記試料上の導電膜と接触させる
ソフトコンタクトピンを通常の端子より多少面積の広い
部材にすることにより、前記試料とナイフエッジコンタ
クトしている箇所から発生する異物が、前記試料の表面
へまわり込むのを防ぐことができる。
ク保持方法において、前記試料上の導電膜と接触させる
ソフトコンタクトピンを通常の端子より多少面積の広い
部材にすることにより、前記試料とナイフエッジコンタ
クトしている箇所から発生する異物が、前記試料の表面
へまわり込むのを防ぐことができる。
【0134】(5).前記試料の位置変動を計測する位
置変動計測機構が設けられ、前記計測を光源から発せら
れる光を用いて行うことにより、チャージアップによっ
て発生する計測誤差を低減することができる。
置変動計測機構が設けられ、前記計測を光源から発せら
れる光を用いて行うことにより、チャージアップによっ
て発生する計測誤差を低減することができる。
【0135】(6).前記試料を静電チャックによって
保持する際に、前記試料に通電し、その電流値の積分値
が予め設定された基準値以上か否かを判別する方法を用
いることにより、前記静電チャックの動作確認を簡略し
て行うことができる。
保持する際に、前記試料に通電し、その電流値の積分値
が予め設定された基準値以上か否かを判別する方法を用
いることにより、前記静電チャックの動作確認を簡略し
て行うことができる。
【0136】したがって、前記静電チャックの動作確認
機能により、パターン形成時(描画時)のスループット
を低下させることなく、試料へのパターン形成を高精度
で行うことができる。
機能により、パターン形成時(描画時)のスループット
を低下させることなく、試料へのパターン形成を高精度
で行うことができる。
【0137】(7).前記試料を静電チャックによって
保持する際に、前記試料に通電し、その電流値の積分値
が予め設定された基準値以上か否かを判別する方法を用
いることにより、前記試料の平坦度が良い場合は、前記
静電チャックに供給する電力を少なくすることができ
る。つまり、前記試料の平坦度により、前記静電チャッ
クに供給する電力を制御することもできる。
保持する際に、前記試料に通電し、その電流値の積分値
が予め設定された基準値以上か否かを判別する方法を用
いることにより、前記試料の平坦度が良い場合は、前記
静電チャックに供給する電力を少なくすることができ
る。つまり、前記試料の平坦度により、前記静電チャッ
クに供給する電力を制御することもできる。
【図1】本発明によるパターン形成装置の一実施例であ
る電子ビーム描画装置の全体構成の一例を示すブロック
図である。
る電子ビーム描画装置の全体構成の一例を示すブロック
図である。
【図2】本発明の一実施例であるパターン形成方法の工
程の一例を示すフローチャートである。
程の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明によるパターン形成装置の一実施例であ
る電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックによる
ウェハ保持方法の一例を示す図であり、(a)はその部
分斜視図、(b)はその部分概略説明図、(c)はそれ
に使用される電極の部分平面図である。
る電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックによる
ウェハ保持方法の一例を示す図であり、(a)はその部
分斜視図、(b)はその部分概略説明図、(c)はそれ
に使用される電極の部分平面図である。
【図4】本発明の一実施例であるパターン形成方法にお
ける試料の位置変動計測機構の構成の一例を示す構成概
略説明図である。
ける試料の位置変動計測機構の構成の一例を示す構成概
略説明図である。
【図5】本発明によるパターン形成装置の他の実施例で
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックによ
るウェハ保持方法の一例を示す図であり、(a)はその
部分斜視図、(b)はその部分概略説明図である。
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックによ
るウェハ保持方法の一例を示す図であり、(a)はその
部分斜視図、(b)はその部分概略説明図である。
【図6】本発明によるパターン形成装置の他の実施例で
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの動
作の一例を示す図であり、(a)はウェハ吸着状態を示
す概略説明図、(b)はウェハ非吸着状態を示す概略説
明図である。
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの動
作の一例を示す図であり、(a)はウェハ吸着状態を示
す概略説明図、(b)はウェハ非吸着状態を示す概略説
明図である。
【図7】本発明によるパターン形成装置の他の実施例で
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの動
作確認原理の一例を示す図であり、(a)はその概略回
路図、(b)はウェハ吸着時の時間と電流の関係を示す
図、(c)はウェハ非吸着時の時間と電流の関係を示す
図である。
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの動
作確認原理の一例を示す図であり、(a)はその概略回
路図、(b)はウェハ吸着時の時間と電流の関係を示す
図、(c)はウェハ非吸着時の時間と電流の関係を示す
図である。
【図8】本発明によるパターン形成装置の他の実施例で
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックのナ
イフエッジコンタクトの一例を示す部分側面図である。
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックのナ
イフエッジコンタクトの一例を示す部分側面図である。
【図9】本発明によるパターン形成装置の他の実施例で
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックのナ
イフエッジコンタクトの一例を示す部分側面図である。
ある電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックのナ
イフエッジコンタクトの一例を示す部分側面図である。
【図10】本発明によるパターン形成装置の他の実施例
である電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの
ナイフエッジコンタクトの一例を示す部分側面図であ
る。
である電子ビーム描画装置に用いられる静電チャックの
ナイフエッジコンタクトの一例を示す部分側面図であ
る。
1 電子ビーム描画装置 2 ウェハ(試料) 3 データ保管部 3a データ記憶部 3b データ転送部 4 描画制御部 5 制御I/O部 5a バッファメモリ 5b 演算部 5c 制御信号発生部 5d ブランキング電極制御部 5e 第1偏向制御部 5f 移動制御部 5g 第2偏向制御部 5h 検出部 5i 信号処理部 5j ステージ制御部 5k ローダ制御部 5l 真空制御部 6 EB描画部 6a 電子ビーム光学系(荷電集束ビーム照射手段) 6b XYステージ系(XYステージ手段) 7 電子ビーム(荷電集束ビーム) 8 電子ビーム源 9 第1マスク 10 ブランキング電極 11 第1偏向器 12 第2マスク 13 電子レンズ 14 第2偏向器 15 XYステージ 16 レーザ測長部 20 レジスト塗布 21 導電材塗布 22 静電チャック保持 23 試料上基準マーク検出 24 XYステージ仮移動 25 試料上同一基準マーク検出 26 判別 27 荷電集束ビーム描画 28 化学処理 29 パターン形成 30 試料アンロード 31 エラー表示 32 静電パレット 33 ソフトコンタクトピン(アース端子) 34 ナイフエッジコンタクトピン 35 導電膜 36 電子線レジスト(レジスト膜) 37 絶縁性誘電体 38 対向くし形電極 41 マーク検出系(マーク検出手段) 41a 光源 41b レンズ 41c センサ 42 データ比較系 42a パターンメモリ 42b 比較器 43 基準マーク 50 ピンチャック形電極 51 電圧計 52 電源 53 抵抗 54 コンデンサ 55 切換手段 56 しきい値 60 カバー 61 ばね部材 62 針 63 ピエゾ部材 64 ナイフエッジ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 好彦 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 藤倉 洋一 茨城県勝田市市毛882番地 株式会社日立 製作所計測器事業部内 (72)発明者 加藤 誠 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 佐藤 一彦 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 殿川 浩 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 関根 秀樹 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 早川 肇 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内
Claims (9)
- 【請求項1】 ウェハなどの試料に荷電集束ビームを照
射してパターンを形成するパターン形成方法であって、
前記試料を保持する静電チャックの動作状態を確認後
に、描画を行うことを特徴とするパターン形成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のパターン形成方法であっ
て、 前記試料の表面にレジスト膜と導電膜とを形成し、 前記試料上の基準マークを検出し、 前記試料を仮移動し、 前記試料を元の位置に戻し、 前記試料上の基準マークを再度検出することにより、前
記静電チャックの動作状態を確認し、 その後、荷電集束ビームの照射を行い、現像してパター
ンを形成することを特徴とするパターン形成方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のパターン形成方
法であって、 前記試料面上に電子線レジストを塗布することにより、
レジスト膜を形成し、 前記レジスト膜上に導電性ポリマなどの導電材を塗布す
ることにより、導電膜を形成し、 前記試料を、静電チャックを介して平面上で自在移動可
能なXYステージに取り付け、 露光前に、前記試料面上の基準マークを検出するマーク
検出手段と、前記XYステージの位置座標を検出するX
Yステージ位置座標検出手段とにより、前記XYステー
ジに対する前記試料面上の基準マークの位置座標の計測
を行い、 前記XYステージを仮移動させた後、元に戻し、前記試
料上の基準マークの位置座標を再計測し、 前記XYステージ上の基準マークの測定再現性を基準値
として、前記試料の前記XYステージに対する位置座標
変動量が前記基準値以下か否かを判別し、 前記基準値以下の場合に、前記荷電集束ビームを用いて
前記試料面上の基準マークの位置を検出し、 前記試料上の所望の位置に所定の寸法の荷電集束ビーム
を照射し、 前記試料を化学処理して、前記荷電集束ビームの照射部
または未照射部のレジストパターンを形成し、 前記基準値より大きい場合に、エラー表示し、前記試料
をアンロードするか、または前記静電チャックを介して
前記試料を再度取り付け、前記基準値判別までの作業を
行い、前記基準値以下となったら、前記荷電集束ビーム
の照射を行うことを特徴とするパターン形成方法。 - 【請求項4】 請求項3記載のパターン形成方法であっ
て、前記XYステージを仮移動させる際に、所定速度に
よって移動させることを特徴とするパターン形成方法。 - 【請求項5】 請求項1記載のパターン形成方法であっ
て、 前記試料面上に電子線レジストを塗布することにより、
レジスト膜を形成し、 前記レジスト膜上に導電性ポリマなどの導電材を塗布す
ることにより、導電膜を形成し、 前記試料を、静電チャックを介して平面上で自在移動可
能なXYステージに取り付け、 前記試料に通電を行い、前記静電チャックへの通電電流
の積分値が基準値以上か否かにより、前記静電チャック
の動作の有無を確認し、 前記積分値が前記基準値以上である場合に、前記荷電集
束ビームを用いて前記試料面上の基準マークの位置を検
出し、 前記試料上の所望の位置に所定の寸法の荷電集束ビーム
を照射し、 前記試料を化学処理して、前記荷電集束ビームの照射部
または未照射部のレジストパターンを形成することを特
徴とするパターン形成方法。 - 【請求項6】 請求項4または5記載のパターン形成方
法であって、前記試料上の導電膜とアース端子とをソフ
トコンタクトさせ、前記試料の外周部と通電端子とをナ
イフエッジコンタクトさせる静電チャックを介して、前
記試料を自在移動可能なXYステージに取り付けること
を特徴とするパターン形成方法。 - 【請求項7】 ウェハなどの試料に荷電集束ビームを照
射することによってパターンが形成されるパターン形成
装置であって、前記試料を静電チャックにより保持し、
前記試料が載置されるXYステージを平面上で自在移動
可能なXYステージ手段と、前記XYステージの位置座
標を検出するXYステージ位置座標検出手段と、前記試
料上に形成した基準マークを検出するマーク検出手段
と、前記試料上の所望の位置に所定の寸法の荷電集束ビ
ームを照射する荷電集束ビーム照射手段とから構成さ
れ、 露光前に、前記マーク検出手段と前記XYステージ位置
座標検出手段とによる前記試料面上の基準マークの前記
XYステージに対する位置座標の計測と、前記XYステ
ージの所定速度による仮移動と、前記基準マークの位置
座標の再計測とから得られる前記試料の前記XYステー
ジに対する位置座標変動量が、前記XYステージ上の基
準マークの測定再現性を基準値とした時に、前記基準値
より大きい場合、エラー表示し、 前記基準値以下である場合、前記荷電集束ビーム照射手
段による荷電集束ビームを用いて、前記試料面上の基準
マークの位置を検出後、前記試料上の所望の位置に所定
の寸法の前記荷電集束ビームを照射することを特徴とす
るパターン形成装置。 - 【請求項8】 ウェハなどの試料に荷電集束ビームを照
射することによってパターンが形成されるパターン形成
装置であって、前記試料を静電チャックにより保持し、
前記試料が載置されるXYステージを平面上で自在移動
可能なXYステージ手段と、前記XYステージの位置座
標を検出するXYステージ位置座標検出手段と、前記試
料上に形成した基準マークを検出するマーク検出手段
と、前記試料上の所望の位置に所定の寸法の荷電集束ビ
ームを照射する荷電集束ビーム照射手段とから構成さ
れ、 前記試料が前記静電チャックを介して前記XYステージ
に取り付けられる際に、前記試料に通電し、該静電チャ
ックへの通電電流の積分値が基準値より小さい時、エラ
ー表示し、 前記基準値以上である時、前記荷電集束ビーム照射手段
による荷電集束ビームを用いて、前記試料面上の基準マ
ークの位置を検出後、前記試料上の所望の位置に所定の
寸法の前記荷電集束ビームを照射することを特徴とする
パターン形成装置。 - 【請求項9】 請求項7または8記載のパターン形成装
置であって、前記静電チャックの構成部材である静電パ
レットに、前記試料上の導電膜にアース接触させるソフ
トコンタクトピンと、前記試料の外周部に通電接触させ
るナイフエッジコンタクトピンとが設けられることを特
徴とするパターン形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33371893A JPH07192985A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | パターン形成方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33371893A JPH07192985A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | パターン形成方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07192985A true JPH07192985A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18269191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33371893A Withdrawn JPH07192985A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | パターン形成方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07192985A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002101802A1 (fr) * | 2001-06-07 | 2002-12-19 | Advantest Corporation | Systeme et procede d'exposition a un faisceau electronique et procede de fabrication d'element semi-conducteur |
US7041512B2 (en) | 2001-06-07 | 2006-05-09 | Advantest Corp. | Electron beam exposure apparatus, electron beam exposing method, semiconductor element manufacturing method, and pattern error detection method |
JP2016513372A (ja) * | 2014-01-22 | 2016-05-12 | マッパー・リソグラフィー・アイピー・ビー.ブイ. | 荷電留意ビーム処理の間の半導体基板のための電気的なチャージの規制 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33371893A patent/JPH07192985A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002101802A1 (fr) * | 2001-06-07 | 2002-12-19 | Advantest Corporation | Systeme et procede d'exposition a un faisceau electronique et procede de fabrication d'element semi-conducteur |
JP2002367892A (ja) * | 2001-06-07 | 2002-12-20 | Advantest Corp | 電子ビーム露光装置、電子ビーム露光方法、及び半導体素子製造方法 |
US7041512B2 (en) | 2001-06-07 | 2006-05-09 | Advantest Corp. | Electron beam exposure apparatus, electron beam exposing method, semiconductor element manufacturing method, and pattern error detection method |
JP2016513372A (ja) * | 2014-01-22 | 2016-05-12 | マッパー・リソグラフィー・アイピー・ビー.ブイ. | 荷電留意ビーム処理の間の半導体基板のための電気的なチャージの規制 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5916424A (en) | Thin film magnetic recording heads and systems and methods for manufacturing the same | |
JP2918076B2 (ja) | パターン形成方法及び装置 | |
JP2985826B2 (ja) | 位置検出装置および方法 | |
JP2006284590A (ja) | 電子ビームを用いた表面下の画像化 | |
US6884999B1 (en) | Use of scanning probe microscope for defect detection and repair | |
US7109482B2 (en) | Object inspection and/or modification system and method | |
US4785189A (en) | Method and apparatus for low-energy scanning electron beam lithography | |
US6332962B1 (en) | Thin-film magnetic recording head manufacture using selective imaging | |
JP2960746B2 (ja) | ビーム照射方法および電子ビーム描画方法とビーム照射装置並びに電子ビーム描画装置 | |
US5504338A (en) | Apparatus and method using low-voltage and/or low-current scanning probe lithography | |
JP2981117B2 (ja) | 微小異物の検出および検査方法、それに用いられる走査型プローブ顕微鏡ならびにこれらを用いた半導体素子または液晶表示素子の製法 | |
JPH07192985A (ja) | パターン形成方法および装置 | |
US6745484B2 (en) | Reticle, and pattern positional accuracy measurement device and method | |
US6545274B1 (en) | Methods and devices for determining times for maintenance activity performed on a charged-particle-beam microlithography apparatus, and microelectronic-device-manufacturing methods comprising same | |
JPH10135110A (ja) | 結像特性評価方法 | |
JP3814384B2 (ja) | 面位置検出方法及び面位置検出装置 | |
EP0200083B1 (en) | Apparatus for low-energy scanning electron beam lithography | |
KR20010013507A (ko) | 저 에너지 전자빔으로 레지스트레이션 마크를 검출하는방법 및 장치 | |
EP4488761A1 (en) | Electrostatic clamp arrangement | |
US20240230712A9 (en) | Method of removing and collecting particles from photomask and device for removing and collecting particles therefrom | |
Nishimura et al. | Development of a mask-scan electron beam mask writer | |
JPH06204118A (ja) | 基板位置合わせ方法 | |
JPH11340131A (ja) | 半導体集積回路の製造方法 | |
WO1998039770A1 (en) | Thin-film magnetic recording head manufacture | |
JP2845994B2 (ja) | 荷電粒子ビームの照射位置ずれ補正方法及び荷電粒子ビーム装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |