JPH07192703A - 無電極高輝度放電ランプ - Google Patents

無電極高輝度放電ランプ

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JPH07192703A
JPH07192703A JP6235805A JP23580594A JPH07192703A JP H07192703 A JPH07192703 A JP H07192703A JP 6235805 A JP6235805 A JP 6235805A JP 23580594 A JP23580594 A JP 23580594A JP H07192703 A JPH07192703 A JP H07192703A
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discharge lamp
lamp
conductive layer
intensity discharge
arc tube
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JP6235805A
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Timothy J Sommerer
ティモシー・ジョン・ソマーラー
Hsueh-Rong Chang
シューロン・チャン
Iii Arthur Klein
アーサー・クレイン、ザ・サード
Victor D Roberts
ヴィクトール・デイビッド・ロバーツ
Harald L Witting
ハラルド・ラッドウイグ・ウィッティング
George A Farrall
ジョージ・アルバート・ファーオール
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無電極HIDランプのアーク放電と誘導コイ
ルとの間の容量性電界結合を減じて、ランプの性能を改
善し、アーク管壁の損傷を低減し、ランプ寿命を伸ば
す。 【構成】 無電極HIDランプの誘導コイル16とアー
ク管14との間に静電遮蔽体52が設けられる。一実施
例では、遮蔽体は薄い透明な酸化スズの導電層56で被
覆された透明なガラス円筒54で構成される。他の実施
例では、静電遮蔽体はアーク管を取り囲む光透過性の外
側ジャケット15の内表面または外表面に施した透明ま
たは半透明な酸化スズの導電層60である。誘導コイル
によって導電層に誘導される電流を最小にするように、
導電層は切れ目62,63により不連続になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、無電極の高輝度
放電(HID)ランプに関するものであり、更に詳しく
はこのようなランプのプラズマアーク放電と誘導コイル
との間の容量性電界結合を小さくすることにより、ラン
プ性能を改善し、アーク管壁の損傷を低減し、ランプの
実用寿命を伸ばすための静電遮蔽体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高輝度放電ランプの動作では、一般に電
流がガス中を流れることによって生じる励起の際、比較
的高圧の充てん物が可視放射を放出する。ある種類の高
輝度放電ランプには、1種以上のハロゲン化金属と不活
性緩衝ガスとの組み合わせを含む高圧ガス状ランプ充て
ん物の中にソレノイド状電界を形成することによりアー
ク放電を生じる無電極ランプが含まれる。詳しく述べる
と、充てん物が封入されたアーク管を取り囲む誘導コイ
ルの中の無線周波(RF)電流によってランプ充てん物
が励起され、すなわち放電プラズマが励起される。アー
ク管および誘導コイル組立体は本質的に、RFエネルギ
ーをプラズマに結合する変圧器として動作する。すなわ
ち、誘導コイルは一次コイルとして動作し、プラズマは
単巻の二次コイルとして作用する。誘導コイルのRF電
流は時間とともに変化する磁界を作成し、完全に自閉し
た電界すなわちソレノイド状電界をプラズマの中に発生
する。この電界により電流が流れるので、アーク管内に
ドーナツ形のアーク放電が生じる。
【0003】無電極HIDランプの寿命を制限する現象
は、アーク管壁の損傷、特に、アークとコイルとの間の
容量結合された電界が最高となるプラズマアーク放電に
最も近い部分の損傷である。この損傷の多くは、誘導コ
イルとプラズマアーク放電との間の容量性電界内に形成
される繊維状の放電に帰することができる。したがっ
て、誘導コイルとプラズマアーク放電との間の電界強度
を小さくすることにより、ランプの実用寿命を伸ばし、
ランプからの発光出力を改善することが望ましい。
【0004】
【発明の概要】無電極HIDランプの誘導コイルとアー
ク管との間に、静電遮蔽体が設けられる。一実施の態様
では、遮蔽体は透明または半透明の薄い導電層で被覆し
た透明なガラスの円筒で構成される。好ましい導電層は
酸化スズで構成される。別の実施の態様では、静電遮蔽
体はアーク管を取り囲む外側の光透過性のジャケットの
内表面または外表面に施した透明または半透明の薄い導
電層(たとえば、酸化スズ層)のコーティングで構成さ
れる。誘導コイルによって中に誘導される電流を最小に
するように、導電層は不連続になっている。導電層はほ
ぼ等電位の面を形成するように充分厚いので、アーク管
およびプラズマ放電が強い電界から遮蔽されて、アーク
管壁の損傷が低減され、ランプの寿命が伸びる。静電遮
蔽体は、好ましくは、アーク管に赤外放射を戻して効率
を高くする赤外反射体としても作用する。本発明の静電
遮蔽体の他の利点としては、色温度がより低くなり、効
率が更に改善され、ヨウ化金属の充てん物を用いるラン
プの中での遊離したヨウ素の生成速度がより低くなり、
アークの安定性が改善されるとともに、管壁の損傷が更
に低減される。
【0005】本発明の特徴および利点は付図を参照する
本発明の以下の詳細な説明から明らかとなろう。
【0006】
【詳しい説明】図1は、典型的な無電極HIDランプ1
0を示す。図示するようにHIDランプ10はアーク管
14が含み、アーク管14は溶融石英のような高温ガラ
ス、または多結晶アルミナのような光に対して透明また
は半透明なセラミックスで形成することが好ましい。通
常、図示するように、光に対して透明なエンベロープ1
5がアーク管14を取り囲んでいる。これは、アーク管
からの熱損失を小さくし、アーク管を有害な表面の汚染
から保護するためである。誘導コイル16がアーク管1
4のまわりに、すなわちエンベロープ15の外側に配置
され、アーク管の中にドーナツ形のアーク放電20を励
起するための無線周波(RF)安定器18に結合されて
いる。RF安定器18に対する適当な動作周波数は0.
1から300メガヘルツ(MHz)の範囲にあり、典型
的な動作周波数はたとえば6.78MHzと13.56
MHzである。
【0007】例示のため、アーク管14はほぼ楕円体と
して示してある。しかし、用途によっては、他の形のア
ーク管が望ましいことがある。たとえば、希望する場合
には、アーク管14は球形であってもよいし、あるいは
へりを丸めた短い円筒すなわち「丸薬容器」の形状であ
ってもよい。適当なアーク管充てん物については、ここ
に引用する米国特許第4,810,938号に述べられ
ており、そこに記載の充てん物は、白色温度で高効率お
よび良好な演色機能を示す可視放射を発生するように重
量比で組合わされたハロゲン化ナトリウム、ハロゲン化
セリウムおよびキセノンを含んでいる。たとえば、上記
特許に記載の充てん物の具体例は、等しい重量比のヨウ
化ナトリウムと塩化セリウムを約500トルの分圧でキ
セノンと組合わせたもので構成されている。別の充てん
物が米国特許第4,972,120号に説明されてい
る。この特許の充てん物には、ハロゲン化ランタン、ハ
ロゲン化ナトリウム、ハロゲン化セリウムおよび緩衝ガ
スとしてのキセノンまたはクリプトンの組み合わせが含
まれている。たとえば、この特許に記載の充てん物の具
体例はヨウ化ランタン、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化セリ
ウム、および250トルの分圧のキセノンの組み合わせ
で構成される。ハロゲン化金属充てん物は、例として示
しているに過ぎない。他の種類の充てん物、たとえばナ
トリウムが適当な場合もある。
【0008】図1に示すように、RF安定器18に結合
された誘導コイル16を介して、RF安定器18により
RF電力がHIDランプに印加される。図1では誘導コ
イル16は、ここに引用する米国特許第5,039,9
03号に述べられているような構成の2ターンのコイル
で構成されている。このようなコイル構成は非常に効率
が高く、ランプからの光の阻止が最小限となる。この特
許の誘導コイルの全体的な形状はほぼ、左右対称な台形
をその台形と同じ平面内にあるがその台形と交差しない
コイル中心線のまわりに回転させることにより形成され
る表面の形状である。しかし、他の適当なコイル構成、
たとえば米国特許第4,812,702号に説明されて
いるコイル構成を用いてもよい。詳しく述べると、この
特許に述べられているコイルはコイル中心線の各々の側
がほぼV字形の横断面となるように配置された6ターン
を有している。別の適当な誘導コイルは、たとえばソレ
ノイドコイルである。更に別の適当な誘導コイルは、ア
ーク管の少なくとも一部に合致するが、それから間隔を
置いて配置されたらせん形のコイルである。
【0009】図1に示すように、アーク管14は細長い
管状の支持物26によって外側エンベロープ15の中に
支持される。一実施態様によれば、アーク管壁および管
状支持物はそれぞれ石英で構成される。管状支持物は、
外側エンベロープの上端の領域27の開口を通って伸
び、その外周でエンベロープの上端に融合されて、真空
密の封止を形成する。外側エンベロープとアーク管との
間の空間28は、たとえば窒素またはアルゴンのような
不活性ガスで充たすことができる。代案して、空間28
を真空としてもよい。
【0010】図1のランプではアーク管14に対する管
状支持物26は、ガスプローブ始動装置12を含む種類
の放電始動補助装置としての役目を果たす。このような
始動補助装置については、ここに引用する米国特許第
5,095,249号に説明されている。この特許に記
載のようにガスプローブ始動装置は始動小室すなわち管
状支持物26に結合された始動電極30を含み、この管
状支持物26はアーク管14の外壁に取り付けられ、ガ
スが封入されている。詳しく述べると図示するように、
始動電極30は始動小室すなわち支持物26のまわりに
位置しており、それと接触している。しかし、他の適当
な構成(図示しない)として、電極を始動小室の内側ま
たは外側に配置し、しかも始動小室にきわめて接近して
配置するようにしてもよい。
【0011】始動小室すなわち支持物26内のガスは、
たとえば圧力が約0.5トルから500トルの範囲のネ
オン、クリプトン、キセノン、アルゴン、ヘリウムまた
はそれらの混合物のような希ガスで構成することができ
る。圧力の好ましい範囲は約5トルから40トルであ
る。始動を更に容易にするため、小室26のガスはアー
ク管充てん物の圧力に比べて比較的低い圧力になってい
ることが好ましい。たとえば、、適当なアーク管充てん
物の圧力は約200トル、小室26内のガス圧力は約2
0トルとすることができる。
【0012】ランプ10を始動するために、始動回路4
0を介して電極30に始動電圧が印加される。これによ
り、小室26内のガスが絶縁破壊すなわち電離するの
で、導電性となる。始動小室内の放電の特性は小室26
内のガスの圧力に応じてグロー放電またはアーク放電と
表すことができる。上記のガス圧力範囲の下端では、放
電はグローに近く、ガス圧力範囲の上端では放電はアー
クに近くなる。しかし、グロー放電とアーク放電を区別
する一般に認められた定義は無い。たとえば、ニューヨ
ークのアカデミックプレス発行のエム・エヌ・ヒルシお
よびエッチ・ジェー・オスカム編集の「Gaseous
Electronics」I巻(1978)の19−
20頁所載のジョン・エッチ・インゴールド執筆の「直
流および低周波でのグロー放電(Glow Disch
arges at DC andLow Freque
ncies)」に述べられているように、一つの定義は
電極に関連する現象に基づくものであり、もう一つの定
義は電子と粒子の温度に基づくものである。
【0013】始動小室すなわち管状支持物26内の放電
電流の結果、充分に高い始動電圧がアーク管14の内表
面に容量結合されるので、その中の高圧ガス状充てん物
が絶縁破壊し、アーク放電20が開始する。その後、時
間とともに変化する磁界およびそれによって生じるソレ
ノイド状磁界を介してコイル16の電流によって放電2
0が維持される。
【0014】本発明によれば無電極HIDランプには、
プラズマアーク放電と誘導コイルとの間の電界を低減す
るための静電遮蔽体が設けられる。これにより、アーク
管壁の損傷が避けられ、ランプの実用寿命が伸びる。こ
のような静電遮蔽体によって、効率の向上、色温度の低
下、および遊離ヨウ素生成速度の低下という付加的な利
点が得られる。
【0015】図2は、本発明による誘導コイル16と放
電20との間の静電遮蔽体52を用いる無電極HIDラ
ンプ50の分解斜視図である。図2の実施態様では、静
電遮蔽体52は(たとえば、ガラスで作られた)透明な
円筒54の内表面に被覆された、高温安定性を示す薄い
透明または半透明な導電層56で構成される。好ましい
導電層56は、赤外反射体としての役目も果たす。適例
となる導電層56は酸化スズで構成される。
【0016】図示されるように導電層56は、誘導コイ
ル16によってその中に誘導される電流を最小限にする
ように不連続とされる。詳しく述べると、図示されるよ
うに導電層56には、2つの縦の切れ目57および58
が形成される。導電層56は比較的薄いが、ほぼ等電位
面を形成するのには充分な厚さを有する。これにより、
誘導コイルのRF電流によって生じる強い電界から、ア
ーク管およびプラズマ放電が遮蔽される。一実施態様に
よれば、遮蔽体52は誘導コイル16と一体にすること
ができる。 <実施例1>図3および4は、無電極HIDランプの中
のアーク放電に最も近い領域の写真であり、図3は静電
遮蔽体が無いランプの場合、図4は図2のような静電遮
蔽体があるランプの場合である。この2つのランプには
各々、8mgのCsI3 /PrI3 を1:1のモル比で
添加した。各ランプを内径が34mmの2ターンの銅の
誘導コイルで動作させた。コイルを350ワットで50
0時間動作させた後、ランプの外側から損傷を見る光学
顕微鏡を使用して図3および4の写真を撮影した。図3
に示すように、静電遮蔽体無しのランプの(赤道領域と
呼ばれる)アーク放電に最も近い領域(赤道領域と呼ば
れる)は、ばら模様のようなパターンを生じていた。こ
れは、石英が不純物を核として凝集する場所でアーク管
壁の失透を示す。都合のよいことに、図4に示すよう
に、本発明による静電遮蔽体を設けたランプの赤道領域
には、このような損傷は無い。
【0017】本発明の別の実施態様では、図5および6
に示すように、静電遮蔽体は外側ジャケット15の内表
面上の不連続な酸化スズ層60で構成することができ
る。代案として、希望する場合には、酸化スズ層を外側
ジャケット15の外表面に設けてもよい。図2の遮蔽体
52と同様に、酸化スズ層60には2つの縦の切れ目6
2および63を形成して、その中に誘導される電流を最
小限にしている。 <実施例2>各々、ヨウ化ナトリウム(NaI)および
ヨウ化ネオジム(NdI3 )を添加した2つのランプA
およびBを試験した。各ランプは、19mm×26mm
の楕円体のアーク管、および窒素ガスを充てんした外径
33mmの外側ジャケットを有する。周知のスプレー熱
分解手法を使用して、厚さが約4μmの、フッ素を添加
した酸化スズの透明な薄い膜を、ランプAの外側ジャケ
ットの外表面に形成した。膜の中の方位方向に循環する
電流に結合される電力を減らすように、酸化スズ膜に単
一の狭い縦の切れ目を残した。酸化スズ膜の抵抗率は5
×10-2オームcmと測定された。各ランプを内径34
mmの2ターンの銅コイル内に配置して試験を行った。
コイルの電力入力は350ワットとした。
【0018】図7は、ランプAおよびBのランプ効率
(可視光出力を誘導コイルの入力電力で割ったもの)を
比較したグラフである。都合のよいことに、静電遮蔽体
付きのランプAのランプ効率は、同じコイル電力におい
てランプBよりも約6−7%高かった。図8は、ランプ
AおよびBのアーク効率(可視光出力をアーク入力電力
で割ったもの)を比較したグラフである。静電遮蔽体付
きのランプの場合、アーク効率は約10.5%だけ改善
された。
【0019】図9は、ランプ効率の関数として色温度を
示す。遮蔽体付きのランプAの色温度はランプBの色温
度より約300°Cだけ低かった。図10は、ランプA
およびBについてアーク電力の関数として演色評価数
(CRI)を示す。アーク電力の関数としてのCRI
は、酸化スズ層付きのランプでも、酸化スズ層の無いラ
ンプでも同じような値である。たとえば、約300ワッ
トのコイル電力では、CRIは61から63の範囲にあ
る。しかし、図11のグラフに示されるように、所与の
CRIの値におけるランプ効率は、遮蔽体付きランプの
方が著しく高かった。
【0020】静電遮蔽体を使用するランプで効率が大き
くなる一つの理由は、酸化スズ膜の赤外線反射率が大き
いことである。無電極HIDランプで使用されるアーク
管は通常、高温で3から10μmの範囲の波長の赤外線
を放出する。外側ジャケットを酸化スズで被覆すると、
赤外放射のいくらかがアーク管に反射され、このような
コーティングの無いランプと比べてアーク管壁の温度が
高くなる。ランプ効率は主として、ランプ内の放射種の
蒸気圧力を制御する充てん物の温度によって左右される
ので、赤外放射を反射してアーク管に戻すことにより、
与えられた入力電力でランプ効率が大きくなる。
【0021】アーク管内に形成される遊離ヨウ素を51
5nmの波長での吸収分光によって測定した。結果を表
1に示す。100時間で、遮蔽体付きのランプ(A)で
見出された遊離ヨウ素のレベルは、遮蔽体なしのランプ
(B)の遊離ヨウ素のレベルより低かった。ランプB
は、434時間で0.16のヨウ素吸光度で、アーク不
安定性を示した。同じ動作時間で、ランプAはまだアー
クが安定であり、ヨウ素レベルはより小さく、0.09
であった。
【0022】
【表1】 表1 ランプ内の遊離ヨウ素レベルの比較 ランプ 100時間 434時間 434時間後のアーク A(遮蔽体あり) 0.06 0.09 安定 B(遮蔽体なし) 0.08 0.16 不安定 遊離ヨウ素レベルの低下は、静電遮蔽体による電界の低
下によるものである。詳しく述べると、アークと誘導コ
イルとの間の電界の低下により、アーク管壁への金属
(たとえば、ナトリウム)の拡散速度が低下する。した
がって、アークからのナトリウムの喪失、および遊離ヨ
ウ素の形成が低減される。その結果、アーク管壁の損傷
が更に低減され、ランプの寿命が伸びる。
【0023】本発明の実施態様を図示し説明してきた
が、このような実施態様が例示のためのものに過ぎない
ことは明らかである。熟練した当業者は本発明を逸脱す
ることなく多数の変形、変更および置換を考えつき得よ
う。したがって、本発明は特許請求の範囲の記載により
定められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な一例の無電極HIDランプの断面図で
ある。
【図2】本発明による静電遮蔽体を設けた無電極HID
ランプの分解斜視図である。
【図3】静電遮蔽体が無い場合の無電極HIDランプの
中のアーク放電に最も近い領域の結晶構造を示す顕微鏡
写真である。
【図4】静電遮蔽体がある場合の無電極HIDランプの
中のアーク放電に最も近い領域の結晶構造を示す顕微鏡
写真である。
【図5】本発明による静電遮蔽体を設けた無電極HID
ランプの代替実施態様を示す断面図である。
【図6】図5のランプの平面図である。
【図7】本発明による静電遮蔽体を有するランプAおよ
び静電遮蔽体の無いランプBのそれぞれについてランプ
効率とコイル電力の関係を示すグラフである。
【図8】ランプAおよびBのそれぞれについてアーク効
率とアーク電力の関係を示すグラフである。
【図9】ランプAおよびBのそれぞれについて色温度と
ランプ効率の関係を示すグラフである。
【図10】ランプAおよびBのそれぞれについて演色評
価数とアーク電力の関係を示すグラフである。
【図11】ランプAおよびBのそれぞれについて演色評
価数とランプ効率の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
14 アーク管 15 外側ジャケット 16 誘導コイル 20 アーク放電 50 無電極HIDランプ 52 静電遮蔽体 56 導電層 57,58 切れ目 60 酸化スズ層 62,63 切れ目
フロントページの続き (72)発明者 シューロン・チャン アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、ヒルサイド・アヴェニュー、4 ビー37、1187番 (72)発明者 アーサー・クレイン、ザ・サード アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ロッテ ルダム・ジャンクション、リバービュー・ ドライブ、1036番 (72)発明者 ヴィクトール・デイビッド・ロバーツ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、バーン ト・ヒルズ、ギャリソン・ロード、3番 (72)発明者 ハラルド・ラッドウイグ・ウィッティング アメリカ合衆国、ニューヨーク州、バーン ト・ヒルズ、ウエンディ・レーン、11番 (72)発明者 ジョージ・アルバート・ファーオール アメリカ合衆国、ニューヨーク州、レック スフォード、ブラフ・ロード、51番

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無電極高輝度放電ランプに於いて、 充てん物が封入される光透過性のアーク管、 上記充てん物内にプラズマアーク放電を励起するために
    上記アーク管のまわりに配置された誘導コイル、および
    ランプの動作中、上記アーク放電と上記誘導コイルとの
    間の電界を最小にするための静電遮蔽体を含むことを特
    徴とする無電極高輝度放電ランプ。
  2. 【請求項2】 上記静電遮蔽体が、誘電体表面上に配置
    された透明または半透明な導電層で構成されている請求
    項1記載の無電極高輝度放電ランプ。
  3. 【請求項3】 上記導電層内に電流が流れないように、
    上記導電層が不連続になっている請求項2記載の無電極
    高輝度放電ランプ。
  4. 【請求項4】 上記導電層が赤外反射体を更に含む請求
    項2記載の無電極高輝度放電ランプ。
  5. 【請求項5】 上記導電層が酸化スズで構成されている
    請求項4記載の無電極高輝度放電ランプ。
  6. 【請求項6】 上記アーク管が光透過性の外側ジャケッ
    トにより囲まれており、上記外側ジャケットが上記アー
    ク管と上記誘導コイルとの間に配置されている請求項1
    記載の無電極高輝度放電ランプ。
  7. 【請求項7】 上記静電遮蔽体が、上記外側ジャケット
    の内表面上の酸化スズ層で構成されている請求項6記載
    の無電極高輝度放電ランプ。
  8. 【請求項8】 上記静電遮蔽体が、上記外側ジャケット
    の外表面上の酸化スズ層で構成されている請求項6記載
    の無電極高輝度放電ランプ。
  9. 【請求項9】 上記静電遮蔽体が上記誘導コイルと一体
    になっている請求項1記載の無電極高輝度放電ランプ。
  10. 【請求項10】 上記静電遮蔽体が、円筒形の遮蔽体で
    構成されている請求項2記載の無電極高輝度放電ラン
    プ。
  11. 【請求項11】 上記円筒形の遮蔽体がガラスを含む請
    求項10記載の無電極高輝度放電ランプ。
  12. 【請求項12】 上記導電層が酸化スズで構成されてい
    る請求項11記載の無電極高輝度放電ランプ。
  13. 【請求項13】 上記導電層に少なくとも1つの縦の切
    れ目が形成されている請求項9記載の無電極高輝度放電
    ランプ。
  14. 【請求項14】 上記充てん物が少なくとも1種のハロ
    ゲン化金属を含む請求項1記載の無電極高輝度放電ラン
    プ。
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