JPH07192647A - スリット付き色選別電極用フレーム - Google Patents

スリット付き色選別電極用フレーム

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JPH07192647A
JPH07192647A JP33557393A JP33557393A JPH07192647A JP H07192647 A JPH07192647 A JP H07192647A JP 33557393 A JP33557393 A JP 33557393A JP 33557393 A JP33557393 A JP 33557393A JP H07192647 A JPH07192647 A JP H07192647A
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JP
Japan
Prior art keywords
frame
vertical frame
frames
vertical frames
tension
Prior art date
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Pending
Application number
JP33557393A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiichiro Fujii
文一郎 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量化された振動しにくいアパーチャグリルを
提供する。 【構成】対向する2本の縦フレーム16aを対向する2
本の横フレーム15に、該2本の横フレーム16aの端
部側面を上記2本の縦フレーム15端面に加圧状態で、
接合してなるカラー陰極線管のスリット付き色選別電極
用フレームにおいて、上記2本の縦フレーム16aの中
心軸をそれぞれ直線にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー陰極線管に用いる
スリット付き色選別電極用フレームに係り、特にトリニ
トロン型CRTに用いられるアパーチャグリルの張力発
生機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数のスリットを設けた金属薄板からな
る色選別用電極(以下アパーチャグリル)をフレームに
取り付けた機構(色選別機構)を有するトリニトロン
(商標)型カラー陰極線管(CRT)はスピーカー一体
型モニター、高解像度モニターの場合、アパーチャグリ
ルが振動しやすく、その振動によりアパーチャグリルを
介して電子銃が所定の蛍光体を高精度に照射せず、画像
を乱す原因となる。
【0003】従来図8に示すように、この色選別機構1
では水平に対向して配置される2本の横フレーム(Aメ
ンバー)2と、その横フレーム2を両側で対向して接合
した縦フレーム(Bメンバー)3とで構成されたフレー
ム4に複数の縦縞状スリット5を有する金属薄板6から
なるアパーチャグリル8が架張された状態で溶接されて
いる。溶接面を7で示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アパーチャグリル8の
上述した振動を防止するためには、アパーチャグリル8
に対する張力を大きくすることが有効である。しかしな
がら、充分な張力を発生できるようにBメンバー3を頑
強なものにすると重量が大きくなる。最近は生産コスト
ダウンのためにSB型Bメンバーの使用が奨励されてい
る。しかしながら、これも設計を慎重に行わないと、張
力低下の原因になる。
【0005】アパーチャグリル8に対して大きな張力を
発生させるために、従来はAメンバー2の両側に取り付
けられたコの字型のBメンバー3の上下矢印方向から所
定量の力を加えて曲げ変形(図9)を行わせ、その加圧
状態そのままでアパーチャグリル8をAメンバー2に溶
接することにより、反力として張力(図で上下方向)を
発生させていた。
【0006】しかしながら、上述したようにアパーチャ
グリルの振動を防止するには、アパーチャグリルの張力
を大とするため全体の剛性を大とする必要があり、その
結果、フレーム4の重量も大きくなりCRTの軽量化に
逆行する。上記課題を考慮して本発明は軽量化された振
動しにくいアパーチャグリルを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に係るスリット付き色選別電極用
張力発生構造は、対向する2本の縦フレームを対向する
2本の横フレームに、該2本の横フレームの端部側面を
上記2本の縦フレーム端面に加圧状態で、接合してなる
カラー陰極線管のスリット付き色選別電極用フレームに
おいて、上記2本の縦フレームの中心軸をそれぞれ直線
にしたことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係るスリット付き色選
別電極用張力発生構造は、請求項1において、2本の縦
フレームの断面の外形を円形としたことを特徴する。
【0009】また、本発明の請求項3に係るスリット付
き色選別電極用張力発生構造は、請求項1において、2
本の縦フレームの断面の外形を中央部で最小径の円形と
し、その上下で徐々にその径が大となるようにしたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に係る本発明によれば、2本の縦フレ
ーム16aの中心軸Pをそれぞれ直線にしたため、従来
のコの字型の縦フレームの剛性の約38倍に大きくなっ
ている。このような大きな剛性を利用して大きな張力を
発生させれば、振動対策に十分な張力として作用する。
【0011】また請求項2に係る本発明によれば、請求
項1において、2本の縦フレーム16cの断面の外形を
円形としているため、大変形時には四角形の断面外形と
比較して歪みの発生が抑えられる。
【0012】更に又、請求項3に係る本発明によれば、
請求項1において、2本の縦フレーム16dの断面の外
形を中央部で最小径の円形とし、その上下でその径が徐
々に大となるようにしている(従って、縦フレームの外
形が円弧状に変化する)ため、横方向の剛性が高まり、
軸ずれに対して折れ曲がりが起こりにくくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明に係るアパーチャグリル、特
にフレーム部の一実施例を示す斜視図である。図1に示
すように、本実施例のアパーチャグリルの張力発生構造
としてのフレームは、従来と同様に対向する2組の金属
フレーム、すなわち横フレーム(Aメンバー)15と縦
フレーム(Bメンバー)16aからなるが、縦フレーム
16aの形状は従来のコの字状と異なり、その中心軸P
が直線状であり、また横フレーム15と縦フレーム16
aとの溶接面17は従来の垂直面と異なり水平面になっ
ている。
【0014】アパーチャグリルを溶接する方法は、従来
と同様にまず、Aメンバー15とBメンバー16aとを
溶接し組立てられたフレーム18に上下から圧縮する方
向に力を加え、次にフレーム18が圧縮変形した状態で
アパーチャグリルを溶接し、アパーチャグリルに対し、
上述圧縮力の反発力(張力)を発生させる。この場合、
圧縮方向の剛性が大きい程、変形により大きな力がフレ
ームに発生し、その結果、アパーチャグリルには大きな
張力が発生することになる。この場合、張力を発生する
のは、主に縦フレーム(Bメンバー)16aであり、こ
の剛性が主にアパーチャグリルの張力を発生する。
【0015】表1に従来品のコの字型縦フレーム3と本
実施例の直線状の縦フレーム16の剛性(計算結果)を
示す。なお、この計算に用いたフレームの形状と大きさ
に関し、従来の縦フレームの場合を図2(a)に、本実
施例の縦フレームの場合を図2(b)に示す。すなわ
ち、図2(a)及び図2(b)に示すように、従来フレ
ーム及び本実施例フレームは相方とも幅が24mm,高
さが430mm,厚さ(フレーム肉厚)が3.2mmも
のを使用した。
【0016】
【表1】 表1の剛性計算結果から、本実施例フレームの剛性が従
来フレームの剛性の約38倍に大きくなっていることが
わかる。このように約38倍にも大きくなる剛性を利用
して張力を発生すれば、アパーチャグリルの振動を防止
するために十分に大きな張力を得ることができる。
【0017】図3はフレームの肉薄化による軽量化を説
明するための断面図である。図3(a)の縦フレーム1
6aは肉厚が3.2mm,外形の幅が24mm,断面が
正方形のフレームであり、図3(b)に示した縦フレー
ム16bは図3(a)に示した縦フレームの肉厚を1/
2に従って1.6mmとし、外形の幅を29.12mm
としたフレームである。このように、縦フレーム16b
の肉厚を1/2にしたとしても断面積が1/2(従って
重量も1/2)で、剛性は約19倍ということになり、
それでも充分に大きな剛性が確保される。これにより、
縦フレーム軽量化の効果も大きい。
【0018】図4は縦フレームの断面形状を円形にした
本発明に係る第2実施例を示す斜視図である。特に図5
にその縦フレーム16cのみを示す。縦フレーム16c
を円形にした以外は上記第1実施例と同一構成である。
図4に示したように円形断面縦フレーム16cの場合、
フレーム全体が大変形する時に(四角形断面に)は、断
面形状の歪みが図6に示すように出てくる。すなわち、
四角形の各辺の中央部が外側に膨らむ。このような大変
形時の歪みは剛性の低下を招くおそれがある。このた
め、縦フレームの断面形状を円形とする方が剛性の低下
を防止する上で好ましい。この縦フレーム中心軸が直線
であると、圧縮時に力を加える方向が中心軸方向から大
きくずれた場合、同一直径の縦フレームでは折れる可能
性がある。
【0019】そのため、図7に示したように縦フレーム
16dの太さを中央部を最小にし、その上下でその径を
徐々に大となる円弧状に変わる構造とし、横加重に強い
構造とする。このようにすれば、横方向の剛性が高ま
り、軸ずれに対して折れ曲がりが起こりにくくなる。太
さの変わり方は円弧状が最適である。なぜなら、曲率が
一定であるため、特性の場所に応力集中が起こりにくい
からである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えばトリニトロン型CRTに用いられるアパーチャグリ
ルの張力発生の主要な役割を果たす縦フレームの中心軸
を直線にすることによって、剛性の大きな圧縮変形を得
てその反力として振動に耐える大きな張力を発生させる
ことができる。しかもフレームの肉厚を薄くして軽量化
を図ることができる。
【0021】従って、本発明はトリニトロン型CRTの
アパーチャグリルの張力発生機構として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアパーチャグリル(特にフレーム
部)の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明と従来例の剛性の差を説明するためのフ
レーム構造を示す図である。
【図3】本発明に係るフレームの肉薄による軽量化を説
明するための図である。
【図4】本発明に係る第2実施例を示す斜視図である。
【図5】図4に示した第2実施例に用いた円形縦フレー
ムを示す斜視図である。
【図6】角柱の加重歪みを示す断面図である。
【図7】横加重に強い縦フレームを示す斜視図である。
【図8】従来のアパーチャグリル(スリット付き色選別
電極)を説明するための斜視図である。
【図9】縦フレームの曲げ変形を示す図である。
【符号の説明】
1 色選別機構 2 横フレーム(Aメンバー) 3 縦フレーム(Bメンバー) 4 フレーム 5 スリット 6 金属薄板 7 溶接面 8 アパーチャグリル 15 横フレーム 16a,16b,16c,16d 縦フレーム 17 溶接面 P 中心軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2本の縦フレームを対向する2
    本の横フレームに、該2本の横フレームの端部側面を上
    記2本の縦フレーム端面に加圧状態で、接合してなるカ
    ラー陰極線管のスリット付き色選別電極用フレームにお
    いて、 上記2本の縦フレームの中心軸をそれぞれ直線にしたこ
    とを特徴とするスリット付き色選別電極用フレーム。
  2. 【請求項2】 上記2本の縦フレームの断面の外形を円
    形としたことを特徴とする請求項1記載のスリット付き
    色選別電極用フレーム。
  3. 【請求項3】 上記2本の縦フレームの断面の外形を中
    心部で最小径の円形とし、その上下でその径が徐々に大
    となるようにしたことを特徴とする請求項1記載のスリ
    ット付き色選別電極用フレーム。
JP33557393A 1993-12-28 1993-12-28 スリット付き色選別電極用フレーム Pending JPH07192647A (ja)

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JP33557393A JPH07192647A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 スリット付き色選別電極用フレーム

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JP33557393A JPH07192647A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 スリット付き色選別電極用フレーム

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JPH07192647A true JPH07192647A (ja) 1995-07-28

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JP33557393A Pending JPH07192647A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 スリット付き色選別電極用フレーム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100768171B1 (ko) * 2000-04-10 2007-10-17 삼성에스디아이 주식회사 음극선관의 마스크 프레임

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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