JPH07191843A - コンピュータシステム - Google Patents

コンピュータシステム

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JPH07191843A
JPH07191843A JP6056149A JP5614994A JPH07191843A JP H07191843 A JPH07191843 A JP H07191843A JP 6056149 A JP6056149 A JP 6056149A JP 5614994 A JP5614994 A JP 5614994A JP H07191843 A JPH07191843 A JP H07191843A
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JP6056149A
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Masanobu Nakamura
政信 中村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の記憶装置からコンピュータに転送され
たデータがオリジナルであるか、コピーであるかを、転
送元の記憶装置を通して判別できるようにする。 【構成】 コピー要求に基づいて、コピー元の記憶装置
内における記憶媒体4Aから判別データDcを含むコピ
ー対象の情報Dpと特定領域の被判別データdDcを読
み出すコピー情報読出し手段と、コピー先の記憶装置に
対して情報の書込み要求を出力するとともに、コピー情
報読出し手段にて読み出したコピー対象の情報Dpと被
判別データdDcを転送するコピー情報転送手段を設
け、少なくともコピー先の記憶装置に、コンピュータか
らの書込み要求に基づいて、コンピュータから転送され
るコピー対象の情報Dpを記憶媒体4Bに記憶させ、コ
ンピュータから転送される特定領域の被判別データdD
cの代わりに別のデータDを記憶媒体4Bにおける上記
特定領域と同じ領域に記憶させる記憶手段を設けて構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータと、該コ
ンピュータの補助メモリとして使用される記憶装置が複
数接続されたコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータは、CPUにて、
主記憶装置に格納されたプログラム命令を記憶制御装置
を通して読み出し、そのプログラム命令を実行すること
で、各種データ処理や制御を行なう。
【0003】このプログラム命令は、データ処理等を行
なうプログラム(アルゴリズム)の一単位(ステップ)
であり、プログラムは、通常、多数ステップのプログラ
ム命令にて構成される。
【0004】プログラム命令の数が少ない小規模のプロ
グラムを登録して、簡単な処理しか行なわないコンピュ
ータの場合においては、コンピュータ内に搭載されたR
OM等に予め登録するという方式が採用されているが、
現在のように、一つのコンピュータにて多数のデータ処
理や制御を行なう場合においては、多数のプログラム
(アプリケーションプログラムも含む)や大規模なデー
タサイズを有するデータを格納しておくための別の記憶
手段が必要となってくる。
【0005】そこで、従来から、磁気ディスクを用いた
ハードディスクや半導体メモリを使用したバルク型など
の記憶装置が使用され、この記憶装置とコンピュータと
をインターフェースバスを介して接続することにより、
大容量のプログラムやデータを記憶装置に格納するよう
にしている。そして、適宜OS(オペレーティング・シ
ステム)からの転送要求に従って、例えばアプリケーシ
ョンプログラムが読み出されて実行され、更にこの実行
処理されているアプリケーションプログラムからの読出
し要求に従って、記憶装置に格納されているプログラム
やデータを主記憶装置に読み出して、多数のデータ処理
や制御が行なわれることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
不法コピー行為(海賊版を作成するためのコピー行為)
を防止するためにアプリケーションプログラムによって
は、他の媒体へのコピーを禁止しているものがある。
【0007】しかし、コンピュータは、任意の記憶装置
に対してデータのアクセスを自由に行なうことができる
ため、外部の記憶装置からアプリケーションプログラム
がコンピュータの主記憶装置に転送された場合に、この
転送に係るアプリケーションプログラムがオリジナルで
あるか、あるいはコピーされたものであるかを判別する
ことは困難であった。
【0008】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、任意の記憶装置からコ
ンピュータの主記憶装置に転送されたデータがオリジナ
ルであるか、あるいはコピーであるかを、その転送元で
ある記憶装置を通して判別できるコンピュータシステム
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、内部の記憶媒体4に対してセクタ単位でデータの
アクセスを行なう記憶装置1が複数用意され、これら複
数の記憶装置1がコンピュータ2に接続されたコンピュ
ータシステムにおいて、図5に示すように、コンピュー
タ2に、コピー要求に基づいて、コピー元の記憶装置1
A内における記憶媒体4Aから判別データDcを含むコ
ピー対象の情報Dpと特定領域の被判別データdDcを
読み出すコピー情報読出し手段103と、コピー先の記
憶装置1Bに対して情報の書込み要求を出力するととも
に、コピー情報読出し手段103にて読み出したコピー
対象の情報Dpと被判別データdDcを転送するコピー
情報転送手段104を設け、少なくともコピー先の記憶
装置1Bに、図8に示すように、コンピュータ2からの
書込み要求に基づいて、コンピュータ2から転送される
コピー対象の情報Dpを記憶媒体4Bに記憶させ、コン
ピュータ2から転送される特定領域の被判別データdD
cの代わりに別のデータDを記憶媒体4Bにおける上記
特定領域と同じ領域に記憶させる記憶手段201を設け
て構成する。
【0010】この場合、上記記憶手段201に、コンピ
ュータ2から上記特定領域における被判別データdDc
が転送されるたびに、内容の異なったデータDを発生
し、該データDを被判別データdDcとする書換えデー
タ発生手段207を設けるようにしてもよい。
【0011】また、図10に示すように、上記コピー対
象の情報Dpを、多数の命令コードとデータとで構成さ
れたプログラム情報とした場合に、コンピュータ2に、
任意の記憶装置1から転送されたプログラム情報の実行
要求に基づいて、該プログラム情報の転送元の記憶装置
1Bにおける記憶媒体4Bの上記特定領域の被判別デー
タdDcと、転送されたプログラム情報内の判別データ
Dcとの比較を行なう比較手段312からの比較結果が
同一を示すものでないとき、プログラム情報の実行を無
効とするプロテクト手段314を設けるようにしてもよ
い。この場合、上記プロテクト手段314を、プログラ
ム情報に登録するようにしてもよい。
【0012】また、判別データDcをスクランブル処理
したデータとし、コンピュータ2に、任意の記憶装置1
からプログラム情報を転送する際、プログラム情報内の
判別データDcをデスクランブル処理するデスクランブ
ル手段304を設けるようにしてもよい。
【0013】また、本発明は、図1に示すように、内部
の記憶媒体4に対してセクタ単位でデータのアクセスを
行なう記憶装置1が複数用意され、これら複数の記憶装
置1がコンピュータ2に接続されたコンピュータシステ
ムにおいて、図15に示すように、記憶媒体4に対する
特定領域へのコンピュータ2からの書込み要求に対し、
すでに特定領域に記憶されたデータを書き換えずに保持
する手段201を設けて構成する。
【0014】この場合、図13に示すように、記憶媒体
4に対するコンピュータ2からの初期化要求に基づい
て、特定領域にデータを記憶する手段401を設けるよ
うにしてもよい。
【0015】なお、上記記憶装置1内の記憶媒体4とし
て、光磁気ディスクを用いることができる。
【0016】
【作用】本発明に係るコンピュータシステムにおいて
は、まず、コピー要求に基づいて、コピー情報読出し手
段103が、コピー元の記憶装置1A内における記憶媒
体4Aから判別データDcを含むコピー対象の情報(以
下、コピー対象データと記す)Dpと特定領域の被判別
データdDcを読み出す。その後、コピー情報転送手段
104にて、コピー先の記憶装置1Bに対して情報の書
込み要求が出力され、更に、上記コピー情報読出し手段
103にて読み出したコピー対象の情報Dpと被判別デ
ータdDcが転送される。
【0017】一方、コピー先の記憶装置1Bにおいて
は、コンピュータ2からの書込み要求に基づいて、記憶
手段201が、コンピュータ2から転送されるコピー対
象データDpを記憶媒体4Bに記憶させ、更に、コンピ
ュータ2から転送される特定領域における被判別データ
dDcの代わりに別のデータDを記憶媒体4Bの上記特
定領域と同じ領域に記憶させる。
【0018】即ち、一方の記憶装置1Aのデータを他の
記憶装置1Bにコピーするためのコピー要求があった場
合に、コンピュータ2は、まず、コピー対象データDp
のほかに、被判別データdDcを他の記憶装置1Bに転
送する。他の記憶装置1Bにおいては、転送されてくる
コピー対象データDpについてはそのまま記憶媒体4B
に記憶させるが、被判別データdDcについては、別の
データDを記憶媒体4Bに記憶させる。即ち、記憶媒体
4Bにコピー対象データDpが記憶されるとともに、記
憶されたデータがコピーであることを示す別のデータD
も記憶されることになる。
【0019】従って、任意の記憶装置1からコンピュー
タ2の主記憶装置11に転送されたデータがオリジナル
であるか、あるいはコピーであるかを、その転送元であ
る記憶装置1を通して判別できることになる。即ち、転
送されたデータに含まれる判別データDcと転送元の記
憶装置1における記憶媒体4の特定領域に記憶された被
判別データdDc(又はデータD)を比較することによ
り、コンピュータ2の主記憶装置11に転送されたデー
タがオリジナルであるか、あるいはコピーであるかを、
容易に判別することができる。
【0020】また、本発明に係るコンピュータシステム
においては、コンピュータ2から上記特定領域における
被判別データdDcが転送されるたびに、書換えデータ
発生手段207にて内容の異なったデータDが発生さ
れ、該データDが被判別データdDcとして記憶媒体4
Bの上記特定領域と同じ領域に記憶される。
【0021】この場合、他の記憶装置1における記憶媒
体4に記憶された被判別データdDcがコピー要求のた
びに毎回異なった内容のデータDとなり、判別データD
cと内容的に一致する確率が非常に低くなる。
【0022】また、本発明に係るコンピュータシステム
においては、上記コピー対象の情報Dpを、多数の命令
コードとデータとで構成されたプログラム情報とした場
合に、任意の記憶装置1から転送されたプログラム情報
の実行要求に基づいて、まず、比較手段313が、プロ
グラム情報の転送元の記憶装置1における記憶媒体4の
上記特定領域の被判別データdDcと転送されたプログ
ラム情報内の判別データDcとの比較を行なう。そし
て、この比較手段313での比較結果が同一を示すもの
でないとき、プロテクト手段314にて、プログラム情
報の実行が無効とされる。
【0023】この場合、プログラム情報がオリジナルで
あるか、もしくはコピーであるかを、その転送元である
記憶装置を通して判別できることとなる。従って、プロ
グラム情報が他の媒体へのコピーを禁止している場合に
おいて、該プログラム情報がコピーと判別された場合
に、そのプログラム情報の実行処理を無効にすることが
できる。その結果、アプリケーションプログラムやデー
タの不法なコピー(海賊版を作成するためのコピーな
ど)を確実に防止することが可能となる。
【0024】特に、上記プロテクト手段314を、プロ
グラム情報に登録した場合においては、プログラム情報
のプログラム製造時において、選択的にプロテクト手段
314を設けたり、取り外したりすることができること
となる。
【0025】また、本発明に係るコンピュータシステム
においては、判別データDcをスクランブル処理したデ
ータである場合において、任意の記憶装置1からプログ
ラム情報が転送される際、プログラム情報内の判別デー
タDcがデスクランブル手段304にてデスクランブル
処理されてスクランブル処理前のデータに復元されるこ
とになる。
【0026】この場合、記憶媒体4に記憶された判別デ
ータDcの内容を容易に判読することができなくなるた
め、不法コピー行為の防止強化につながる。
【0027】また、本発明に係るコンピュータシステム
において、記憶媒体4に対する特定領域へのコンピュー
タ2からの書込み要求に対し、すでに特定領域に記憶さ
れたデータDを書き換えずに保持する手段201を設け
た場合は、まず、コピー要求に基づいて、コピー情報読
出し手段103が、コピー元の記憶装置1A内における
記憶媒体4Aから判別データDcを含むコピー対象デー
タDpと特定領域の被判別データdDcを読み出す。そ
の後、コピー情報転送手段104にて、コピー先の記憶
装置1Bに対して情報の書込み要求が出力され、更に、
上記コピー情報読出し手段103にて読み出したコピー
対象の情報Dpと被判別データdDcが転送される。
【0028】一方、コピー先の記憶装置1Bにおいて
は、コンピュータ2からの書込み要求に基づいて、記憶
手段201が、コンピュータ2から転送されるコピー対
象データDpを記憶媒体4Bに記憶させる。このとき、
記憶媒体の特定領域には、コンピュータ2から転送され
た被判別データdDcを記憶せず、すでに特定領域に記
憶されているデータDをそのまま保持する。
【0029】即ち、一方の記憶装置1Aのデータを他の
記憶装置1Bにコピーするためのコピー要求があった場
合に、コンピュータ2は、まず、コピー対象データDp
のほかに、被判別データdDcを他の記憶装置1Bに転
送する。他の記憶装置1Bにおいては、転送されてくる
コピー対象データDpについてはそのまま記憶媒体4B
に記憶させるが、特定領域に対しては、データの書換え
は行なわずにすでに記憶されているデータDを保持させ
る。
【0030】従って、この場合も、任意の記憶装置1か
らコンピュータ2の主記憶装置11に転送されたデータ
がオリジナルであるか、あるいはコピーであるかを、そ
の転送元である記憶装置1を通して判別できることにな
る。即ち、転送されたデータに含まれる判別データDc
と転送元の記憶装置1における記憶媒体4の特定領域に
すでに記憶されたデータDを比較することにより、コン
ピュータ2の主記憶装置11に転送されたデータがオリ
ジナルであるか、あるいはコピーであるかを、容易に判
別することができる。
【0031】そして、上記構成に加えて、上記記憶媒体
4に対するコンピュータ2からの初期化要求に基づい
て、特定領域にデータDを記憶する手段401を設けた
場合においては、コンピュータ2からの記憶媒体4に対
する初期化要求に基づいて、記憶媒体4の特定領域にデ
ータDが記憶されることになる。
【0032】その結果、初期化処理が終了した後におい
て、特定領域にデータDが記憶されることになるため、
それ以降、上記特定領域に対するデータDの書換えは行
なわれなくなる。これにより、任意の記憶装置1からコ
ンピュータ2の主記憶装置11に転送した際、転送され
たデータに含まれる判別データDcと転送元の記憶装置
1における記憶媒体4の特定領域に初期化処理にて記憶
されたデータDを比較することにより、コンピュータ2
の主記憶装置11に転送されたデータがオリジナルであ
るか、あるいはコピーであるかを、容易に判別すること
ができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明に係るコンピュータシステムの
実施例を図1〜図12を参照しながら説明する。
【0034】図1に示すように、この実施例に係るコン
ピュータシステムは、内部の記憶媒体に対してセクタ単
位でデータのアクセスを行なう記憶装置1が複数(図示
の例では2台)用意され、これら複数の記憶装置1(1
A及び1B)がコンピュータ2にインターフェースバス
3を介して接続されて構成されている。
【0035】コンピュータ2は、その内部に、各種プロ
グラム命令やデータが格納される主記憶装置11と、こ
の主記憶装置11に格納されたプログラム命令を記憶制
御装置12を通して読み出し、その命令を逐次実行する
CPU(制御装置及び論理演算装置)13と、外部に接
続された各種入出力装置に対してデータの送出及び受入
れ順序の設定や転送待機等の指示を出力して、データの
入出力制御を行う入出力制御装置14と、固定データや
プログラム等が予め登録されたROM15とを有する。
インターフェースバス3は入出力制御装置14を介して
コンピュータ2内部のデータバス16に接続されてい
る。この入出力制御装置14には、別のインターフェー
スバス17を介して種々の入出力装置、例えば印刷装置
18,表示装置19,鍵盤装置(キーボード)20等が
接続されている。
【0036】記憶装置1(1A及び1B)は、図示しな
いが、その内部に、セクタ単位に連続的に番地付けされ
た記録領域を有する例えば直径64mmの光磁気ディス
クが回転自在に収納されたディスクカートリッジを装置
内にローディングするローディング機構と、ディスクカ
ートリッジ内の光磁気ディスクをCAV(角速度一定)
方式又はCLV(線速度一定)方式にて回転駆動するス
ピンドルモータ等からなる回転駆動機構と、上記光磁気
ディスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行な
う記録再生ヘッドと、この記録再生ヘッドを光磁気ディ
スク上のある位置に位置決めさせるアクチュエータと、
記録再生ヘッドやアクチュエータ等のサーボ制御を行な
うサーボ制御回路と、各種回路及び機構に対して制御を
行なうシステムコントローラが設けられて構成されてい
る。
【0037】光磁気ディスクとしては、例えば図2
(a)に示すように、情報領域(Information area)Z
ifの最内周にリード・イン領域Zi、最外周にリード
・アウト領域Zoが割り付けられ、その間にプリピット
(凹凸によるピット情報)によるプログラム領域Zpが
形成された再生専用の光磁気ディスク4Aや、図2
(b)に示すように、情報領域Zifの最内周にリード
・イン領域Zi、最外周にリード・アウト領域Zoが割
り付けられ、その間に光磁気記録層による記録可能領域
Zwが形成された記録可能な光磁気ディスク4Bや、図
2(c)に示すように、情報領域Zifの最内周にリー
ド・イン領域Zi、最外周にリード・アウト領域Zoが
割り付けられ、その間にプリピット(凹凸によるピット
情報)による第1のプログラム領域Zp1と光磁気記録
層による記録可能領域Zwが形成された混成型の光磁気
ディスク4Cがある。
【0038】上記各光磁気ディスクの例えばリード・イ
ン領域Ziには、それぞれの光磁気ディスクの属性(デ
ィスクのタイプやトラック情報など)、即ちTOCデー
タが凹凸によるピット情報にて記録されている。
【0039】図2(b)で示す記録可能な光磁気ディス
ク4Bにおいて、その記録可能領域中、その内周側の領
域(リード・イン領域Ziに接する領域)には、ユーザ
ーが独自にディスクの属性を記録できるTOCデータ領
域、即ちUTOC領域Zutが割り付けられており、そ
の他の領域はプログラム領域Zpとされている。
【0040】また、図2(c)に示す混成型光磁気ディ
スク4Cにおいて、その記録可能領域Zw中、その内周
側の領域(第1のプログラム領域Zp1に接する領域)
には、ユーザーが独自にディスクの属性を記録できるU
TOC領域Zutが割り付けられ、その他の領域は第2
のプログラム領域Zp2とされている。
【0041】各記憶装置1においては、光磁気ディスク
2(2A,2B及び2C)に対する情報信号のアクセス
サイズ、即ち1物理セクタ当りのデータサイズが233
6バイトとなっており、また、アクセスしたデータをコ
ンピュータ2においてセクタデータとして扱い易くする
ため、2048バイト+誤り訂正検出符号288バイト
に分け、コンピュータ2との間では1セクタ=2048
バイトとして取り扱うことで、コンピュータ2の記憶装
置として機能できるようになっている。
【0042】そして、コンピュータ2からのインターフ
ェースバス3は、記憶装置1内のシステムコントローラ
に接続されており、このシステムコントローラは、図3
に示すように、その内部に、各種プログラムが格納され
たプログラムROM31と、このプログラムROM31
から読み出されたプログラムの動作用として用いられる
動作用RAM32と、固定の各種データが予め登録され
たデータROM37と、光磁気ディスク4からの再生デ
ータやコンピュータ2からの記録データ並びにデータ加
工されたデータ等が格納されるデータRAM33と、こ
れら各回路を制御するCPU(制御装置及び論理演算装
置)34とを有して構成されている。
【0043】上記各種回路は、CPU34から導出され
たデータバスDBを介して各回路間のデータの受渡しが
行なわれ、更にCPU34から導出された制御バス(図
示せず)を介してそれぞれCPU34にて制御されるよ
うに構成されている。
【0044】コンピュータ2からインターフェースバス
3を介して入力されたデータは、入力ポート35を介し
てデータバスDBに供給されるようになっており、ま
た、データRAM33に格納されたデータは、出力ポー
ト36及びインターフェースバス3を介してコンピュー
タ2に供給されるようになっている。
【0045】次に、この記憶装置1とコンピュータ2の
処理動作、特に、コピー要求時の処理動作について図4
〜図12を参照しながら説明する。
【0046】まず、例えば鍵盤装置からのコピー要求、
例えば第1の記憶装置1A内の光磁気ディスク(例え
ば、再生専用の光磁気ディスク4Aとする)に記憶され
ている情報のうち、相対セクタで0セクタからmセクタ
までのデータ(アプリケーションプログラム及び該アプ
リケーションプログラムが参照するデータを含む情報で
あり、以下、単にコピー対象データとして総称する)D
pを、第2の記憶装置1B内の光磁気ディスク(例え
ば、記録可能な光磁気ディスク2Bとする)のあるトラ
ックにコピーするという要求があった場合、OS(オペ
レーティング・システム)は、ROM15からコピー処
理手段101であるコピー処理プログラムを読み出して
主記憶装置11に書き込んで該プログラムを実行する。
あるいは、例えば電源投入時等において、すでに主記憶
装置11に書き込まれているコピー処理プログラム10
1を実行する。もちろん、他の記憶装置(第1及び第2
の記憶装置1A及び1Bも含む)に記憶されているコピ
ー処理プログラム101を選択的に主記憶装置に読み出
して、該プログラムを実行する場合もある。
【0047】ここで、上記第1の記憶装置1A内の光磁
気ディスク4Aには、図4(a)に示すように、コピー
対象データDpの特定セクタ、例えばkセクタ目にこの
記憶装置のアクセスセクタサイズである2048バイト
分の判別データDcが記録され、また、このコピー対象
データDpが記録されているセクタとは別のセクタ、例
えばnセクタ目に2048バイト分の被判別データdD
cが記録されている。これらkセクタ目の判別データD
c及びnセクタ目の被判別データdDcは実質的に同一
内容となっている。ここで、実質的同一としたのは、k
セクタ目の判別データDcは、容易に判読されることの
ないように、nセクタ目の被判別データdDcと同じ内
容のデータをスクランブル処理した内容のデータとなっ
ているからである。従って、後述するコンピュータ2内
においてデスクランブル処理がかけられることによっ
て、上記判別データDcが上記被判別データdDcと同
じ内容のデータに復元されることになる。
【0048】そして、上記コピー処理プログラム101
は、図5に示すように、各種判別処理を行なう判別手段
104と、第1の記憶装置1Aから転送されてくる情報
を主記憶装置11のデータ格納領域11aに読み出すデ
ータ読出し手段103と、該データ格納領域11aに格
納されているデータを第2の記憶装置1B側に転送する
データ転送手段104を有して構成されている。
【0049】上記コピー要求によって起動されたコピー
処理プログラム101は、最初のステップS1におい
て、鍵盤装置20からのコピー要求に伴って入力される
コピー対象のデータサイズに関するパラメータ(例え
ば、セクタ数m)を読み取る。
【0050】次に、ステップS2において、このコピー
処理プログラム101にて定義されたセクタに関するカ
ウンタ領域、即ちセクタカウンタjを初期化して初期値
0を格納する。
【0051】次に、ステップS3において、データ読出
し手段103を通じて、今回のコピー元である第1の記
憶装置1Aに対して1セクタ単位のデータの読出しを要
求する。このデータ読出し要求に従って、第1の記憶装
置1Aからコピー対象データDpが1セクタ単位に転送
されることになる。
【0052】その後、ステップS4において、上記デー
タ読出し手段103にて読み出されたコピー対象データ
Dpを主記憶装置11のデータ格納領域11aに格納す
る。
【0053】次に、ステップS5において、セクタカウ
ンタjの+1更新を行なう。次に、ステップS6におい
て、判別手段102を通じて、コピー対象データDpの
読み出しが全て完了したかどうかの判別が行なわれる。
この判別は、セクタカウンタjの値がコピーセクタ数m
以上であるかどうかで行なわれる。セクタカウンタjの
値がコピーセクタ数mよりも小さい場合、上記ステップ
S3に戻って、次のセクタのデータが読み出されること
になる。
【0054】コピー対象データDpの読出しが全て完了
した場合、次のステップS7に進み、データ読出し手段
103を通じて、nセクタ目の被判別データdDcの読
出しが要求される。この要求によって第1の記憶装置1
Aから転送されてきた被判別データdDcを主記憶装置
11のデータ格納領域11aに格納する(ステップS
8)。この時点で、図4(a)及び(b)に示すよう
に、第1の記憶装置1Aにおける再生専用の光磁気ディ
スク4Aに記録されている相対セクタ0〜mまでのコピ
ー対象データDpとnセクタ目の被判別データdDcが
コンピュータ2の主記憶装置11に格納されることにな
る。
【0055】次に、図7のステップS9において、デー
タ転送手段104を通じて、第2の記憶装置1Bに対
し、書込み要求を出力する。次に、ステップS10にお
いて、セクタカウンタjを初期化して初期値0を格納す
る。
【0056】次に、ステップS11において、データ転
送手段104を通じて、第2の記憶装置1Bに対し、コ
ピー対象データDpのセクタ単位の転送を行なう。次
に、ステップS12において、セクタカウンタjの+1
更新を行なう。次に、ステップS13において、判別手
段102を通じて、コピー対象データDpの転送が全て
完了したかどうかの判別が行なわれる。この判別は、セ
クタカウンタjの値がコピーセクタ数m以上であるかど
うかで行なわれる。セクタカウンタjの値がコピーセク
タ数mよりも小さい場合、上記ステップS11に戻っ
て、次のセクタのデータが転送されることになる。
【0057】次に、ステップS14において、データ転
送手段104を通して被判別データdDcの転送を行な
うことにより、このコピー処理プログラム101が終了
する。
【0058】次に、コピー先の第2の記憶装置1Bの処
理動作を図8の機能ブロック図及び図9のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0059】まず、コンピュータ2からのデータ書込み
要求の入力に基づいて、プログラムROM31からコピ
ー対象データDpの処理手段201であるデータ処理プ
ログラムが読み出されて、動作用RAM32に書き込ま
れた後、実行される。
【0060】このデータ処理プログラム201は、図8
に示すように、各種判別を行なう判別手段206と、こ
の判別手段206からの判別結果に基づいて1セクタ分
の乱数データを発生する乱数データ発生手段207と、
データRAM33からデータを読み出して、後述するシ
ステム制御手段203であるシステム制御プログラムに
対して該データの記録要求を行なうデータ読出し手段2
05と、コンピュータ2から転送されてくるデータを受
け取ってデータRAM33に格納するデータ受取り手段
204を有して構成されている。
【0061】システム制御プログラム203は、サーボ
制御や記録再生ヘッド202を介してデータアクセスを
行うためのプログラムである。また、記録再生ヘッド2
02を通じて再生された信号は、図示しないRFアンプ
にて増幅され、次いで復調回路にてディジタル変換さ
れ、更にエラー訂正等の復号化処理が行われて再生デー
タとしてデータRAM33に格納される。
【0062】そして、このデータ処理プログラム201
は、まず、ステップS101において、データ受取り手
段204を通じて、コンピュータ2から書込み要求とと
もに送られてくる転送データのサイズに関するパラメー
タ(転送セクタ数m)をデータRAM33の所定領域に
格納する。
【0063】次に、ステップS102において、このデ
ータ処理プログラム201にて定義されたセクタに関す
るカウンタ領域、即ちセクタカウンタjを初期化して初
期値0を格納する。
【0064】次に、ステップS103において、判別手
段206を通じて、被判別データdDcの転送要求があ
ったかどうかの判別が行なわれる。被判別データdDc
の転送要求があった場合は、次のステップS104に進
み、乱数データ発生手段207を通じて、1セクタサイ
ズ、即ち2048バイト分の乱数データDを発生する。
その後、ステップS105において、上記乱数データ発
生手段207にて発生された乱数データDをデータRA
M33の所定領域に格納する。
【0065】一方、上記ステップS103において、被
判別データdDcの要求がなかった場合は、ステップS
106に進み、データ受取り手段204を通じて、コン
ピュータ2から送られてくる1セクタ分のデータを受け
取る。そして、次のステップS107において、上記受
け取った1セクタ分のデータをデータRAM33の所定
領域に格納する。
【0066】次に、ステップS108において、セクタ
カウンタjの+1更新を行なう。次に、ステップS10
9において、判別手段206を通じて、コンピュータ2
からの転送データの受け取りが全て完了したかどうかの
判別が行なわれる。この判別は、セクタカウンタjの値
がコピーセクタ数m以上であるかどうかで行なわれる。
セクタカウンタjの値がコピーセクタ数mよりも小さい
場合、上記ステップS103に戻って、次のセクタの転
送データが受け取られることになる。
【0067】転送データの受取りが全て完了した場合、
次のステップS110に進み、セクタカウンタjを初期
化して初期値0を格納する。次に、ステップS111に
おいて、データ読出し手段205を通じて、データRA
M33から転送データ(この場合、コピー対象データD
p)がセクタ単位に読み出される。その後、ステップS
112において、システム制御プログラム203に対し
て、上記読み出した1セクタ分のデータの記録要求を行
なう。システム制御プログラム203は、データ読出し
手段205からの記録要求に基づいて、サーボ制御回路
や各種機構202を制御し、記録再生ヘッドを通じて光
磁気ディスク4Bに対してデータを記録する。
【0068】次に、ステップS113において、セクタ
カウンタjの+1更新を行なう。次に、ステップS11
4において、判別手段206を通じて、転送データ(コ
ピー対象データ)の記録が全て完了したかどうかの判別
が行なわれる。この判別は、セクタカウンタjの値がコ
ピーセクタ数m以上であるかどうかで行なわれる。セク
タカウンタjの値がコピーセクタ数mよりも小さい場
合、上記ステップS111に戻って、次のセクタの転送
データが光磁気ディスク4Bに記録されることになる。
【0069】そして、転送データ(コピー対象データD
p)の記録が全て完了した場合は、次のステップS11
5に進み、データ読出し手段205を通じて、データR
AM33から今度は乱数データDを読み出して、光磁気
ディスク4Bのnセクタ目に該乱数データDを記録する
要求をシステム制御プログラム203に対して行なう。
システム制御プログラム203は、データ読出し手段2
05からの記録要求に基づいて、サーボ制御回路や各種
機構202を制御し、記録再生ヘッドを通じて光磁気デ
ィスク4Bに対して乱数データDを記録する。
【0070】この時点で、図4(b)及び(c)に示す
ように、コンピュータ2の主記憶装置11に格納されて
いた相対セクタ0〜mまでのコピー対象データDpが第
2の記憶装置1Bにおける光磁気ディスク4Bの所定領
域に記録されるとともに、該光磁気ディスク4Bのnセ
クタ目に被判別データdDcとして乱数データDが記録
されることになる。
【0071】次に、上記コピー対象データDpが、アプ
リケーションプログラム及び該アプリケーションプログ
ラムが参照するデータである場合において、第2の記憶
装置1Bに格納されたアプリケーションプログラムをコ
ンピュータ2にて起動する場合の処理を図10の機能ブ
ロック図並びに図11及び図12のフローチャートに基
づいて説明する。
【0072】例えば、鍵盤装置20に配列されている例
えばファンクション・キーを操作する、あるいは起動コ
マンドを入力することによって、第2の記憶装置1Bに
格納されているアプリケーションプログラムの起動要求
を行なうことにより、まず、OSがその起動に係るパラ
メータ(起動要求のあったアプリケーションプログラム
に関する情報)を主記憶装置11のプログラム情報テー
ブルに書き込んで、該アプリケーションプログラムの読
出し要求を行なう。この読出し要求は、例えばOS内に
あるプログラム起動に関する制御手段であるプログラム
制御プログラム301を起動することによって行なわれ
る。
【0073】このプログラム制御プログラム301は、
図10に示すように、各種判別を行なう判別手段303
と、この判別手段303からの判別結果に基づいてデス
クランブル処理を行なうデスクランブル手段304と、
記憶装置1Bから転送されてくるデータを読み出して主
記憶装置11のデータ格納領域11aに格納するデータ
読出し手段302を有して構成されている。
【0074】そして、このプログラム制御プログラム3
01は、まず、ステップS201において、アプリケー
ションプログラムの転送元に関する情報(例えば記憶装
置の番号)をプログラム情報テーブルから読み出して、
読出し要求先を確認する。この情報は、読出し要求に付
加される。
【0075】次に、ステップS202において、上記プ
ログラム情報テーブルから今回読み出すアプリケーショ
ンプログラムのサイズ(セクタ数m)を読み出す。次
に、ステップS203において、このプログラム制御プ
ログラム301にて定義されたセクタに関するカウンタ
領域、即ちセクタカウンタjを初期化して初期値0を格
納する。
【0076】次に、ステップS204において、データ
読出し手段302を通じて、アプリケーションプログラ
ムの読出しを要求する。このデータ読出し要求に従っ
て、第2の記憶装置1Bからアプリケーションプログラ
ムデータが1セクタ単位に転送されることになる。
【0077】次に、ステップS205において、判別手
段303を通じて、今回読み出したセクタデータが判別
データDcであるか否かが判別される。この判別は、セ
クタカウンタjの値が判別データDcに関する相対セク
タ(k)と一致しているかどうかで判別される。一致し
ている場合は、次のステップS206に進んで、上記読
み出したデータ(判別データDc)に対し、デスクラン
ブル手段304を通じてデスクランブル処理を施すこと
により、スクランブル処理前の判別データDcに復元す
る。
【0078】その後、ステップS207において、上記
データ読出し手段302にて読み出されたコピー対象デ
ータDpを主記憶装置11のデータ格納領域11aに格
納する。
【0079】次に、ステップS208において、セクタ
カウンタjの+1更新を行なう。次に、ステップS20
9において、判別手段303を通じて、コピー対象デー
タDpの読み出しが全て完了したかどうかの判別が行な
われる。この判別は、セクタカウンタjの値がコピーセ
クタ数m以上であるかどうかで行なわれる。セクタカウ
ンタjの値がコピーセクタ数mよりも小さい場合、上記
ステップS204に戻って、次のセクタのデータが読み
出されることになる。
【0080】コピー対象データDpの読出しが全て完了
した場合、次のステップS210に進み、今回読み出し
たアプリケーションプログラムを実行して、このプログ
ラム制御プログラム301が終了する。
【0081】アプリケーションプログラムは、例えば他
の媒体へのコピーを禁止しているタイプのものである場
合、図10に示すように、アプリケーションプログラム
の本体である実行処理手段(実行処理ルーチン)311
のほかに、実質的なコピー禁止の処理を行なうプロテク
ト手段(プロテクト処理ルーチン)314を有して構成
される。このプロテクト手段314は、コンピュータ2
から転送されてきたデータが被判別データdDcである
かどうかを検出する被判別データ検出手段312と、ア
プリケーションプログラム内に登録されている判別デー
タDcと上記被判別データdDcとを比較する比較手段
313とを有する。
【0082】具体的には、図12に示すように、まず、
最初のステップS301において、被判別データ検出手
段312を通じて、アプリケーションプログラムの転送
元に関する情報(例えば記憶装置の番号)をプログラム
情報テーブルから読み出して、読出し要求先を確認す
る。この情報は、読出し要求に付加される。
【0083】次に、ステップS302において、上記ス
テップS301にて確認した転送元(この場合、第2の
記憶装置1B)に対して被判別データdDcの読出し要
求を行なう。
【0084】次に、ステップS303において、比較手
段313を通じて、上記第2の記憶装置1Bから読み出
した被判別データdDcの内容と、すでに主記憶装置1
1のデータ格納領域11aに格納されているアプリケー
ションプログラムのkセクタ目における判別データDc
の内容との比較が行なわれる。
【0085】比較結果が、「一致」を示す場合は、次の
ステップS304に進み、実行処理手段311を通じ
て、このアプリケーションプログラムの実行処理を行な
う。上記比較結果が「不一致」を示す場合は、このアプ
リケーションプログラムの実行処理を行なわずに強制終
了する。
【0086】ここで、第1の記憶装置1Aにおける再生
専用の光磁気ディスク4A(オリジナル)からアプリケ
ーションプログラムを読み出した場合は、被判別データ
dDcと判別データDcとが実質的に同一であるため、
そのまま、アプリケーションプログラムが実行処理され
ることになるが、アプリケーションプログラムがコピー
処理された光磁気ディスク4Bを有する第2の記憶装置
1Bからこのアプリケーションプログラムを転送して起
動した場合には、実行処理は行なわれず、そのまま強制
終了となる。
【0087】なお、コピーの禁止を行なわないタイプの
アプリケーションプログラムにおいては、上記プロテク
ト手段314を設けずに、実行処理手段311のみの構
成とする。この場合、被判別データdDc及び判別デー
タDcの内容に拘らずそのまま実行処理が行なわれるこ
とになる。
【0088】このように、本実施例に係るコンピュータ
システムにおいては、一方の記憶装置1Aのデータを他
の記憶装置1Bにコピーするためのコピー要求があった
場合に、コンピュータ2は、まず、コピーの対象となっ
ているデータDpのほかに、被判別データdDcを他の
記憶装置1Bに転送する。他の記憶装置1Bにおいて
は、転送されてくるコピー対象データDpについてはそ
のまま光磁気ディスク4Bに記録するが、被判別データ
dDcについてはこの記憶装置1B内で発生した独自の
データDを記録する。即ち、光磁気ディスク4Bにコピ
ー対象データDpが記録されるとともに、記録したデー
タがコピーであることを示すデータ(被判別データ)D
も記録されることになる。
【0089】従って、任意の記憶装置1からコンピュー
タ2の主記憶装置11に転送されたデータがオリジナル
であるか、あるいはコピーであるかを、その転送元であ
る記憶装置1を通して判別できることになる。具体的に
は、本実施例のように、転送データがアプリケーション
プログラムであって、このアプリケーションプログラム
が他の媒体へのコピーを禁止している場合には、このア
プリケーションプログラムにおいて、自己のプログラム
がオリジナルであるか、もしくはコピーであるかを、そ
の転送元である記憶装置1を通して判別できることとな
る。
【0090】このようなことから、単にデータを記憶す
る機能しか持ち得なかった記憶装置1の多機能化を図る
ことができ、コンピュータシステムの機能の向上及びア
プリケーションプログラムやデータの不法なコピー(海
賊版を作成するためのコピーなど)を確実に防止するこ
とが可能となる。
【0091】また、上記オリジナルかコピーかの判別の
基となる判別データDc(コピー対象データDpのkセ
クタ目のデータ)を予めスクランブル処理して第1の記
憶装置1Aにおける光磁気ディスク4A(オリジナル)
に記録してあるため、この判別データDcの内容を容易
に判読することができなくなり、不法コピー行為の防止
強化につながる。
【0092】次に、他の実施例に係るコンピュータシス
テムについて図13〜図16を参照しながら説明する。
【0093】この他の実施例に係るコンピュータシステ
ムは、該コンピュータシステムを構成するコンピュータ
2及び記憶装置1のシステムコントローラの各ハード構
成は、上記実施例に示す構成(図1及び図3で示す構
成)と同じである。異なるところは、例えば記憶装置1
B(記録可能な光磁気ディスク4Bがセットされた記憶
装置)での光磁気ディスク4Bに対する初期化処理にて
nセクタ目の被判別データdDcとして乱数データDが
記録される点と、該記憶装置1Bでの光磁気ディスク4
Bに対するコピー対象データDpの書込み時に、被判別
データ(乱数データD)が記録されたnセクタ目には何
も記録しない点で異なる。即ち、初期化処理にてnセク
タ目に記録された被判別データ(乱数データD)が、そ
の後において、別のデータに書き換えられることなくそ
のまま保持されることである。
【0094】次に、上記他の実施例に係るコンピュータ
システムの動作を、特に、記憶装置1Bでの初期化処理
について図13の機能ブロック及び図14のフローチャ
ートを参照しながら説明する。なお、図8と対応するも
のについては同符号を記す。
【0095】まず、コンピュータ2からのディスク初期
化要求の入力に基づいて、プログラムROM31から初
期化処理手段401である初期化処理プログラムが読み
出されて、動作用RAM32に書き込まれた後、実行さ
れる。
【0096】この初期化処理プログラム401は、図1
3に示すように、各種判別を行なう判別手段402と、
この判別手段402からの判別結果に基づいて1セクタ
分の乱数データDを発生する乱数データ発生手段403
と、データRAM33からデータを読み出して、システ
ム制御プログラム203に対して該データの記録要求を
行なうデータ読出し手段205を有して構成されてい
る。上記システム制御プログラム203は、すでに説明
したので、ここではその詳細説明を省略する。
【0097】そして、この初期化処理プログラム401
は、まず、ステップS401において、データROM3
7から1セクタ分の初期化データを読み出し、次のステ
ップS402において、上記初期化データをデータRA
M33のバッファ領域に格納する。
【0098】次に、ステップS403において、この初
期化処理プログラム401にて定義されたセクタに関す
るカウンタ領域、即ちセクタカウンタjを初期化して初
期値0を格納する。
【0099】次に、ステップS404において、判別手
段402を通じて、被判別データdDcに関するセクタ
(nセクタ)であるかどうかが判別される。この判別
は、現在のセクタカウンタjの値が被判別データが記録
されるnセクタであるかどうかで行なわれる。セクタカ
ウンタjの値がnセクタを示すものである場合、次のス
テップS405に進み、乱数データ発生手段403を通
じて、1セクタサイズ、即ち2048バイト分の乱数デ
ータDを発生する。その後、ステップS406におい
て、上記乱数データ発生手段403にて発生された乱数
データDをデータRAM33の所定領域、即ち書込み用
データ格納領域に格納する。
【0100】一方、上記ステップS404において、現
在のセクタカウンタjの値がnセクタでない場合は、ス
テップS407に進み、バッファ領域に格納されている
初期化データをデータRAM33の書込み用データ格納
領域に格納する。
【0101】次に、ステップS408において、データ
読出し手段205を通じて、データRAM33の上記書
込み用データ格納領域から1セクタ分の初期化データ又
は1セクタ分の乱数データDを読み出して、システム制
御プログラム203に対し、この読み出した1セクタ分
のデータの記録要求を行なう。システム制御プログラム
203は、データ読出し手段205からの記録要求に基
づいて、サーボ制御回路や各種機構202を制御し、記
録再生ヘッドを通じて光磁気ディスク4Bに対してデー
タを記録する。
【0102】次に、ステップS409において、セクタ
カウンタjの+1更新を行なう。次に、ステップS41
0において、判別手段402を通じて、初期化データの
記録が全て完了したかどうかの判別が行なわれる。この
判別は、セクタカウンタjの値が記録可能領域Zw内の
プログラム領域Zpの全セクタ数M以上であるかどうか
で行なわれる。セクタカウンタjの値が上記全セクタ数
Mよりも小さい場合、上記ステップS404に戻って、
1セクタ分の初期化データ(又は乱数データ)が光磁気
ディスク4Bの次のセクタに記録されることになる。
【0103】そして、初期化データが、上記プログラム
領域Zp中、被判別データdDcに関するnセクタを除
くすべてのセクタに記録された段階でこの初期化処理プ
ログラム401が終了する。
【0104】次に、第2の記憶装置1Bでのコピー処理
動作を図15の機能ブロック及び図16のフローチャー
トに基づいて説明する。このコピー処理動作は、基本的
には、上記実施例に係る第2の記憶装置1Bでのコピー
処理動作とほぼ同じであるが、被判別データdDcに関
するnセクタ目には、何も記録せずに、上記初期化処理
にて記録された乱数データDを保持する点で異なる。な
お、図8と対応するものについては同符号を記す。
【0105】具体的には、まず、コンピュータ2からの
データ書込み要求の入力に基づいて、プログラムROM
31からコピー対象データDpの処理手段201である
データ処理プログラムが読み出されて、動作用RAM3
2に書き込まれた後、実行される。
【0106】このデータ処理プログラム201は、図1
5に示すように、各種判別を行なう判別手段206と、
データRAM33からデータを読み出して、システム制
御プログラム203に対して該データの記録要求を行な
うデータ読出し手段205と、コンピュータ2から転送
されてくるデータを受け取ってデータRAM33に格納
するデータ受取り手段204を有して構成されている。
【0107】そして、このデータ処理プログラム201
は、まず、ステップS501において、データ受取り手
段204を通じて、コンピュータ2から書込み要求とと
もに送られてくる転送データのサイズに関するパラメー
タ(転送セクタ数m)をデータRAM33の所定領域に
格納する。
【0108】次に、ステップS502において、このデ
ータ処理プログラム201にて定義されたセクタに関す
るカウンタ領域、即ちセクタカウンタjを初期化して初
期値0を格納する。
【0109】次に、ステップS503において、データ
受取り手段204を通じて、コンピュータ2から送られ
てくる1セクタ分のデータを受け取る。そして、次のス
テップS504において、上記受け取った1セクタ分の
データをデータRAM33の所定領域に格納する。
【0110】次に、ステップS505において、セクタ
カウンタjの+1更新を行なう。次に、ステップS50
6において、判別手段206を通じて、コンピュータ2
からの転送データの受け取りが全て完了したかどうかの
判別が行なわれる。この判別は、セクタカウンタjの値
がコピーセクタ数m以上であるかどうかで行なわれる。
セクタカウンタjの値がコピーセクタ数mよりも小さい
場合、上記ステップS103に戻って、次のセクタの転
送データが受け取られることになる。
【0111】転送データの受取りが全て完了した場合、
次のステップS507に進み、セクタカウンタjを初期
化して初期値0を格納する。次に、ステップS508に
おいて、データ読出し手段205を通じて、データRA
M33から転送データ(この場合、コピー対象データD
p)がセクタ単位に読み出される。
【0112】次に、ステップS509において、判別手
段206を通じて、上記読み出したデータが被判別デー
タdDcに関するものでないかどうかが判別される。読
み出したデータが被判別データdDcでない場合、次の
ステップS510に進み、システム制御プログラム20
3に対して、上記読み出した1セクタ分のデータの記録
要求を行なう。システム制御プログラム203は、デー
タ読出し手段205からの記録要求に基づいて、サーボ
制御回路や各種機構202を制御し、記録再生ヘッドを
通じて光磁気ディスク4Bに対してデータを記録する。
【0113】次に、ステップS511において、セクタ
カウンタjの値を+1更新する。上記ステップS509
において、読み出したデータが被判別データdDcに関
するものであると判別された場合は、データの記録要求
を行なうことなく、直接ステップS511に進んでセク
タカウンタjの値の+1更新を行なう。即ち、コンピュ
ータから転送されたデータのうち、被判別データdDc
の光磁気ディスク4Bへの記録がスキップされ、被判別
データdDc以外のコピー対象データが光磁気ディスク
4Bに記録されることになる。これにより、被判別デー
タdDcに関するnセクタ目は、新たなデータが書き込
まれることがなく、初期化処理にて記録された乱数デー
タDがそのまま保持されることになる。
【0114】次に、ステップS512において、判別手
段206を通じて、転送データ(コピー対象データ)の
記録が全て完了したかどうかの判別が行なわれる。この
判別は、セクタカウンタjの値がコピーセクタ数m以上
であるかどうかで行なわれる。セクタカウンタjの値が
コピーセクタ数mよりも小さい場合、上記ステップS5
08に戻って、次のセクタの転送データが光磁気ディス
ク4Bに記録されることになる。
【0115】そして、転送データ(コピー対象データD
p)の記録が全て完了した段階でこのデータ処理プログ
ラム201が終了する。
【0116】その他のコンピュータ側でのコピー処理動
作並びにアプリケーションプログラムの起動処理及びア
プリケーションプログラムの実行処理は、上記実施例に
係るコンピュータシステムとまったく同じであるため、
ここでは、その詳細説明を省略するが、アプリケーショ
ンプログラムの実行処理において、第1の記憶装置1A
における再生専用の光磁気ディスク4A(オリジナル)
からアプリケーションプログラムを読み出した場合は、
被判別データdDcと判別データDcとが実質的に同一
であるため、そのまま、アプリケーションプログラムが
実行処理されることになる。
【0117】しかし、アプリケーションプログラムがコ
ピー処理された光磁気ディスク4Bを有する第2の記憶
装置1Bからこのアプリケーションプログラムを転送し
て起動した場合には、アプリケーションプログラム内の
判別データDcと光磁気ディスク4Bにおけるnセクタ
目の被判別データ(初期化処理にて乱数データDとなっ
ている)とが一致しなくなるため、図12のステップS
303において否定応答となり、その結果、このアプリ
ケーションの実行処理は行なわれず、そのまま強制終了
となる。
【0118】このように、上記他の実施例に係るコンピ
ュータシステムにおいては、まず、記録可能な光磁気デ
ィスク4Bがセットされた記憶装置(例えば記憶装置1
B)にの上記光磁気ディスク4Bに対する初期化処理に
て、光磁気ディスク4Bの所定セクタ(被判別データd
Dcが記録されるnセクタ目)に乱数データDを記録す
る。そして、一方の記憶装置1Aのデータを他の記憶装
置1Bにコピーするためのコピー要求があった場合に、
コンピュータ2は、まず、コピーの対象となっているデ
ータDpのほかに、被判別データdDcを他の記憶装置
1Bに転送する。他の記憶装置1Bにおいては、転送さ
れてくるコピー対象データDpについてはそのまま光磁
気ディスク4Bに記録するが、被判別データdDcにつ
いては記録を行なわない。即ち、光磁気ディスク4Bに
はコピー対象データDpが記録されることになるが、被
判別データdDcが記録されるべきnセクタ目には初期
化処理にて記録した乱数データDがそのまま保持される
ことになる。
【0119】従って、任意の記憶装置1からコンピュー
タ2の主記憶装置11に転送されたデータがオリジナル
であるか、あるいはコピーであるかを、その転送元であ
る記憶装置1を通して判別できることになる。具体的に
は、上記他の実施例のように、転送データがアプリケー
ションプログラムであって、このアプリケーションプロ
グラムが他の媒体へのコピーを禁止している場合には、
このアプリケーションプログラムにおいて、自己のプロ
グラムがオリジナルであるか、もしくはコピーであるか
を、その転送元である記憶装置1を通して判別できるこ
ととなる。
【0120】このようなことから、この他の実施例にお
いても、上記実施例と同様に、単にデータを記憶する機
能しか持ち得なかった記憶装置1の多機能化を図ること
ができ、コンピュータシステムの機能の向上及びアプリ
ケーションプログラムやデータの不法なコピー(海賊版
を作成するためのコピーなど)を確実に防止することが
可能となる。
【0121】上記実施例及び他の実施例においては、被
判別データdDc(もしくは乱数データD)の記録する
領域(kセクタ)として、コピー対象データDpが占有
する領域よりも後の領域としたが、UTOCデータ領域
Zutを有するトラックの別のセクタに記録するように
してもよい。この場合、図2(b)で示すプログラム領
域Zpや図2(c)で示す第2のプログラム領域Zp2
に予め記録されているデータを乱数データDにて上書き
するという不都合を回避することができる。
【0122】なお、上記実施例においては、記憶媒体と
して光磁気ディスク4を用いたが、その他磁気ディスク
や磁気テープ並びにCD−ROM等の他の記憶媒体を用
いてもよい。
【0123】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るコンピュー
タシステムによれば、内部の記憶媒体に対してセクタ単
位でデータのアクセスを行なう記憶装置が複数用意さ
れ、これら複数の記憶装置がコンピュータに接続された
コンピュータシステムにおいて、上記コンピュータに、
コピー要求に基づいて、コピー元の記憶装置内における
記憶媒体から判別データを含むコピー対象の情報と特定
領域の被判別データを読み出すコピー情報読出し手段
と、コピー先の記憶装置に対して情報の書込み要求を出
力するとともに、上記コピー情報読出し手段にて読み出
した上記コピー対象の情報と上記被判別データを転送す
るコピー情報転送手段を設け、少なくともコピー先の記
憶装置に、上記コンピュータからの上記書込み要求に基
づいて、上記コンピュータから転送される上記コピー対
象の情報を記憶媒体に記憶させ、上記コンピュータから
転送される上記特定領域の被判別データの代わりに別の
データを上記記憶媒体における上記特定領域と同じ領域
に記憶させる記憶手段を設けるようにしたので、任意の
記憶装置からコンピュータの主記憶装置に転送されたデ
ータがオリジナルであるか、あるいはコピーであるか
を、その転送元である記憶装置を通して判別でき、単に
データを記憶する機能しか持ち得なかった記憶装置の多
機能化を図ることができ、コンピュータシステムの機能
の向上及びアプリケーションプログラムやデータの不法
なコピー(海賊版を作成するためのコピーなど)を確実
に防止することが可能となる。
【0124】また、本発明に係るコンピュータシステム
によれば、上記構成に加えて、上記記憶手段に、上記コ
ンピュータから上記特定領域における被判別データが転
送されるたびに、内容の異なったデータを発生し、該デ
ータを上記被判別データとする書換えデータ発生手段を
設けるようにしたので、他の記憶装置における記憶媒体
に記憶された被判別データがコピー要求のたびに毎回異
なった内容のデータとなり、判別データと内容的に一致
する確率が非常に低くなる。その結果、不法コピー行為
の防止を強化することが可能となる。
【0125】また、本発明に係るコンピュータシステム
によれば、上記コピー対象の情報を、多数の命令コード
とデータとで構成されたプログラム情報とした場合に、
上記コンピュータに、任意の記憶装置から転送された上
記プログラム情報の実行要求に基づいて、該プログラム
情報の転送元の記憶装置における記憶媒体の上記特定領
域の被判別データと、転送された上記プログラム情報内
の上記判別データとの比較を行なう比較手段からの比較
結果が同一を示すものでないとき、上記プログラム情報
の実行を無効とするプロテクト手段を設けるようにした
ので、プログラム情報がオリジナルであるか、もしくは
コピーであるかを、その転送元である記憶装置を通して
判別できることとなる。従って、プログラム情報が他の
媒体へのコピーを禁止している場合において、該プログ
ラム情報がコピーと判別された場合に、そのプログラム
情報の実行処理を無効にすることができる。その結果、
アプリケーションプログラムやデータの不法なコピー
(海賊版を作成するためのコピーなど)を確実に防止す
ることが可能となる。
【0126】また、本発明に係るコンピュータシステム
によれば、上記判別データをスクランブル処理したデー
タとし、上記コンピュータに、任意の記憶装置から上記
プログラム情報を転送する際、上記プログラム情報内の
判別データをデスクランブル処理するデスクランブル手
段を設けるようにしたので、記憶媒体に記憶された判別
データの内容を容易に判読することができなくなるた
め、不法コピー行為の防止強化につながる。
【0127】また、本発明に係るコンピュータシステム
によれば、上記構成において、記憶媒体に対する特定領
域へのコンピュータからの書込み要求に対し、すでに特
定領域に記憶されたデータを書き換えずに保持する手段
を設けるようにしたので、任意の記憶装置からコンピュ
ータの主記憶装置に転送されたデータがオリジナルであ
るか、あるいはコピーであるかを、その転送元である記
憶装置を通して判別でき、単にデータを記憶する機能し
か持ち得なかった記憶装置の多機能化を図ることがで
き、コンピュータシステムの機能の向上及びアプリケー
ションプログラムやデータの不法なコピーを確実に防止
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンピュータシステムの実施例を
示すブロック図である。
【図2】本実施例に係るコンピュータシステムの記憶装
置の記憶媒体として用いられる3種類の光磁気ディスク
を示す右半分の断面図であり、同図(a)は再生専用の
光磁気ディスク、同図(b)は記録可能な光磁気ディス
ク、同図(c)は混成型光磁気ディスクをそれぞれ示
す。
【図3】記憶装置内のシステムコントローラのハード構
成を示すブロック図である。
【図4】本実施例に係るシステムコントローラでのコピ
ー処理を示す概念図である。
【図5】コンピュータ側でのコピー処理を示す機能ブロ
ック図である。
【図6】コンピュータ側でのコピー処理を示すフローチ
ャート(その1)である。
【図7】コンピュータ側でのコピー処理を示すフローチ
ャート(その2)である。
【図8】記憶装置側でのコピー処理を示す機能ブロック
図である。
【図9】記憶装置側でのコピー処理を示すフローチャー
トである。
【図10】アプリケーションプログラムの起動処理を示
す機能ブロック図である。
【図11】アプリケーションプログラムの起動処理を示
すフローチャートである。
【図12】アプリケーションプログラムの実行処理(プ
ロテクト処理)を示すフローチャートである。
【図13】他の実施例に係るコンピュータシステムにお
ける記憶装置側での初期化処理を示す機能ブロック図で
ある。
【図14】他の実施例に係るコンピュータシステムにお
ける記憶装置側での初期化処理を示すフローチャートで
ある。
【図15】他の実施例に係るコンピュータシステムにお
ける記憶装置側でのコピー処理を示す機能ブロック図で
ある。
【図16】他の実施例に係るコンピュータシステムにお
ける記憶装置側でのコピー処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 記憶装置 1A 第1の記憶装置 1B 第2の記憶装置 2 コンピュータ 3 インターフェースバス 11 主記憶装置 12 記憶制御装置 13 CPU 14 入出力制御装置 15 ROM 4A 再生専用の光磁気ディスク 4B 記録可能な光磁気ディスク 4C 混成型光磁気ディスク 31 プログラムROM 32 動作用RAM 33 データRAM 101 コピー処理手段 102 判別手段 103 データ読出し手段 104 転送手段 201 データ処理手段 203 システム制御手段 204 データ受取り手段 205 データ読出し手段 206 判別手段 207 乱数データ発生手段 301 プログラム制御手段 302 データ読出し手段 303 判別手段 304 デスクランブル手段 311 実行処理手段 312 被判別データ検出手段 313 比較手段 314 プロテクト手段 401 初期化処理手段 Dp コピー対象データ Dc 判別データ dDc 被判別データ D 乱数データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の記憶媒体に対してセクタ単位でデ
    ータのアクセスを行なう記憶装置が複数用意され、これ
    ら複数の記憶装置がコンピュータに接続されたコンピュ
    ータシステムにおいて、 上記コンピュータは、コピー要求に基づいて、コピー元
    の記憶装置内における記憶媒体から判別データを含むコ
    ピー対象の情報と、特定領域の被判別データを読み出す
    コピー情報読出し手段と、 コピー先の記憶装置に対して情報の書込み要求を出力す
    るとともに、上記コピー情報読出し手段にて読み出した
    上記コピー対象の情報と上記被判別データを転送するコ
    ピー情報転送手段を有し、 少なくともコピー先の記憶装置は、上記コンピュータか
    らの上記書込み要求に基づいて、上記コンピュータから
    転送される上記コピー対象の情報を記憶媒体に記憶さ
    せ、上記コンピュータから転送される上記特定領域の被
    判別データの代わりに別のデータを上記記憶媒体におけ
    る上記特定領域と同じ領域に記憶させる記憶手段を有す
    ることを特徴とするコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 上記記憶手段は、上記コンピュータから
    上記特定領域における被判別データが転送されるたび
    に、内容の異なったデータを発生し、該データを上記被
    判別データとする書換えデータ発生手段を有することを
    特徴とする請求項1記載のコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 上記コピー対象の情報が、多数の命令コ
    ードとデータとで構成されたプログラム情報であって、 上記コンピュータは、任意の記憶装置から転送された上
    記プログラム情報の実行要求に基づいて、該プログラム
    情報の転送元の記憶装置における記憶媒体の上記特定領
    域の被判別データと、転送された上記プログラム情報内
    の上記判別データとの比較を行なう比較手段からの比較
    結果が同一を示すものでないとき、上記プログラム情報
    の実行を無効とするプロテクト手段を有することを特徴
    とする請求項1記載のコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 上記プロテクト手段は、上記プログラム
    情報に登録されていることを特徴とする請求項3記載の
    コンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 上記判別データがスクランブル処理され
    たデータであって、上記コンピュータは、任意の記憶装
    置から上記プログラム情報を転送する際、上記プログラ
    ム情報内の判別データをデスクランブル処理するデスク
    ランブル手段を有することを特徴とする請求項3記載の
    コンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のコンピュータシステムに
    おいて、上記記憶媒体に対する上記特定領域への上記コ
    ンピュータからの書込み要求に対し、すでに上記特定領
    域に記憶されたデータを書き換えずに保持する手段を有
    することを特徴とするコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】 上記記憶媒体に対する上記コンピュータ
    からの初期化要求に基づいて、上記特定領域にデータを
    記憶する手段を有する請求項6記載のコンピュータシス
    テム。
  8. 【請求項8】 上記記憶装置内の記憶媒体は、光磁気デ
    ィスクであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    1記載のコンピュータシステム。
JP6056149A 1993-11-19 1994-03-25 コンピュータシステム Pending JPH07191843A (ja)

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JP6056149A JPH07191843A (ja) 1993-11-19 1994-03-25 コンピュータシステム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-291030 1993-11-19
JP29103093 1993-11-19
JP6056149A JPH07191843A (ja) 1993-11-19 1994-03-25 コンピュータシステム

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ID=26397082

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5943650A (en) * 1996-07-08 1999-08-24 Hiromasa Murakoshi Operation management system and operation management method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5943650A (en) * 1996-07-08 1999-08-24 Hiromasa Murakoshi Operation management system and operation management method

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