JPH071910Y2 - スピ−カ−キヤビネツト - Google Patents

スピ−カ−キヤビネツト

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JPH071910Y2
JPH071910Y2 JP1987034120U JP3412087U JPH071910Y2 JP H071910 Y2 JPH071910 Y2 JP H071910Y2 JP 1987034120 U JP1987034120 U JP 1987034120U JP 3412087 U JP3412087 U JP 3412087U JP H071910 Y2 JPH071910 Y2 JP H071910Y2
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JP
Japan
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speaker cabinet
speaker
alumina
paper
cabinet
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JP1987034120U
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JPS63142983U (ja
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博雄 木村
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はスピーカーキヤビネツトの高剛性化および無
共振化手段の改良に関する。
〔従来の技術〕 第6図はスピーカーキヤビネツトに使用されている従来
の構成板材で,これら板材は音の遮蔽効果があり,重く
て硬いことに加えて板材自身の振動減衰特性の良いもの
が要求されている。
このような要求をある程度満足し,しかも一般に入手し
やすい点から木材が使用されることが多く,そして木材
のなかでもパーテイクルボードの物性は曲げ弾性率が概
ね30000〜40000kg/cm2,密度が0.7〜0.8g/cm3程度であ
り,また多孔繊維質等の構造組成の選定により,内部損
失を大きくできるということで上記の要求をある程度満
たすことができるということから,これまではスピーカ
ーキヤビネツトの構成板材にパーテイクルボードが多く
使用されてきた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところがスピーカー振動板に,最近さらに高剛性材料が
用いられるようになつてきた現状においては振動板を固
定,装着するキヤビネツトに対しても,より一層の高剛
性化および無共振化が求められるようになっている。そ
こで、いろいろな技術が開発され、その一つとして、ス
ピーカボツクスの射出成形材料として微小球状中空体と
無機質充填剤を含む熱可塑性樹脂成形材料を用いる技術
が特開昭61−19196号公報に開示されている。しかし、
高価な金属金型を必要とし、成形歪等の成形上の問題が
ある。この考案は、上記の点に鑑みなされたもので上記
の要求を満たす高剛性および無共振のスピーカーキヤビ
ネツト用板材を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の場合は例えばアルミナ繊維等の繊維状無機化
合物を主組成体とし,ミクロフイブリル化した例えばセ
ルローズ繊維のその結合剤として抄紙したアルミナペー
パー等の無機ペーパーを,スピーカーキヤビネツトの構
成用板材として使用し,さらに一方ではこれらを積層状
態にして使用している。
〔作用〕
この考案の場合はアルミナ繊維等の繊維状無機化合物を
主組成体としているので高剛性,高重量化が達成でき,
加えて積層構造をとることにより内部損失を大きくする
ことができる。
〔実施例〕
以下この考案のスピーカーキヤビネツトの構成板材の製
造過程を説明する。まず第1図において(1)は主組成
体として繊維径が50ミクロン以下で,繊維長が繊維径の
10〜1000倍の範囲の長さであるアルミナ繊維,その結合
剤としてミクロフイブリル化したセルローズ繊維を含む
ものを抄紙して得られたアルミナペーパーで,これに無
機ポリマーを含浸した処理済みアルミナペーパー(2)
を,例えば第2図のように20枚程度積層する。そしてこ
の積層した状態でホツトプレス(100℃×1hr35kg/cm2
にて第3図の状態に積層成形し,その後このアルミナペ
ーパー積層板(3)を800℃で3時間焼成する。なお必
要に応じて以下の工程を追加することもある。すなわち
1550℃で2時間程度の焼結工程およびさらに加えてポリ
イミド樹脂等の含浸工程である。
以上のようにして構成したアルミナペーパー積層板
(3)を第4図に示すスピーカーキヤビネツトの構成板
材として使用するものである。なおこの際スピーカーキ
ヤビネツトの6面全体に上記のアルミナペーパー積層板
(3)を用いてもよいが,バツフル板(4)および裏板
(5)等の効果的な部分のみに用いてもよい。
この考案に成るアルミナペーパー積層板(3)の物性
は,曲げ弾性率が概ね200000kg/cm2,密度が約1.28g/cm
3であり,上記従来のパーテイクルボードに比べて曲げ
弾性率で6倍,密度で約1.7倍となり高剛性,高重量化
が達成でき,また加えて積層構造を採用することにより
内部損失を大きくすることができ,これらにより最近の
スピーカーキヤビネツトに要求される特性,すなわち音
の遮蔽効果が大きく,重くて硬く,加えて振動の減衰作
用が優れているという諸特性をかなりの高次元で達成す
ることが可能となるものである。
なお上記実施例ではアルミナペーパー積層板をスピーカ
ーキヤビネツトの構成板材として用いたが,必ずしも積
層しなくとも,例えばその厚さが5mm以上であれば一枚
の抄造アルミナペーパーをそのまま使用してもよい。さ
らに上記実施例ではスピーカーキヤビネツトの6面を別
々のアルミナペーパー積層板(3)で構成した場合につ
いて説明したが,第5図に示すように一枚の帯状アルミ
ナペーパー積層板を折り曲げ,型締めした状態で焼成し
てスピーカーキヤビネツトの天板(6),底板(7)お
よび両側板(8)を一連に作り上げてもよい。また上記
実施例ではアルミナ繊維を主組成体とした場合について
説明したがこれに特定されるものでないこともちろんで
ある。
〔考案の効果〕
この考案のスピーカーキヤビネツトは以上のように構成
しているので,音の遮蔽効果が優れ,しかも響きのクリ
ヤーなスピーカーキヤビネツトが得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のアルミナペーパーを示す斜視図,第
2図は処理済みアルミナペーパーの積層途中の状態を示
す斜視図,第3図は積層成形されたアルミナペーパー積
層板を示す斜視図,第4図はこの考案のスピーカーキヤ
ビネツトを示す斜視図,第5図はこの考案のスピーカー
キヤビネツトの他の実施例の要部を示す斜視図,第6図
は従来のスピーカーキヤビネツトの構成用パーテイクル
ボードを示す斜視図である。 なお図中(1)はアルミナペーパー,(2)は処理済み
アルミナペーパー,(3)はアルミナペーパー積層板,
(4)はバツフル板である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主組成体として繊維状無機化合物,結合剤
    としてミクロフイブリル化した繊維を含むものを抄紙し
    て得られた無機ペーパーを,少なくともバツフル板の構
    成材料としたことを特徴とするスピーカーキヤビネツ
    ト。
  2. 【請求項2】繊維状無機化合物としてアルミナ繊維,結
    合剤としてミクロフイブリル化したセルローズ繊維を使
    用した実用新案登録請求の範囲第1項記載のスピーカー
    キヤビネツト。
JP1987034120U 1987-03-09 1987-03-09 スピ−カ−キヤビネツト Expired - Lifetime JPH071910Y2 (ja)

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JPS63142983U JPS63142983U (ja) 1988-09-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081398A (ja) * 1983-10-04 1985-05-09 三菱電機株式会社 アルミナペ−パ−
JPS61191196A (ja) * 1985-02-20 1986-08-25 Toshiba Corp スピ−カボツクス

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