JPH0210552Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0210552Y2
JPH0210552Y2 JP17492280U JP17492280U JPH0210552Y2 JP H0210552 Y2 JPH0210552 Y2 JP H0210552Y2 JP 17492280 U JP17492280 U JP 17492280U JP 17492280 U JP17492280 U JP 17492280U JP H0210552 Y2 JPH0210552 Y2 JP H0210552Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soundboard
board
sound
reinforcing plate
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17492280U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5798493U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17492280U priority Critical patent/JPH0210552Y2/ja
Publication of JPS5798493U publication Critical patent/JPS5798493U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0210552Y2 publication Critical patent/JPH0210552Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stringed Musical Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ギター等に用いる響板に関するも
のである。
従来、ギター等の弦楽器の響板は湾曲した厚さ
均一な板材で作られているが、中高音部で分割振
動が起こり易く、音が割れたり、音が小さくなつ
たりする欠点があつた。
また、第1図に示すように、弦aを響板b上に
下駒cにより張設した場合、下駒c前部の響板b
に凹みができ、下駒c後部の響板bに盛り上がり
ができるという欠点があつた。
この考案は、このような欠点を解決した楽器用
響板を提供することを目的としたものであり、響
板1における駒2の位置する個所の裏面に、炭素
繊維に合成樹脂を含浸して硬化させた複合板また
は該複合板と板状木材とのサンドイツチ板を、前
記駒2が取着された前記響板1の部分の形状に相
似した補強板3に接着したことを特徴とする。
以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
[実施例 1] 第2図はギターの響胴部の斜視図であり、厚さ
2.0mmのスプルス板材を所定の形状に切り出して
ギターの響板1を製作し、この響板1の表面に設
ける下駒2の位置する個所の裏面に、響板1の下
方膨大部4の形状に相似した補強板3に接着し
た。
この補強板3は、一方向に引き揃えられた炭素
繊維にエポキシ樹脂を含浸した厚さ0.1mmのプリ
プレグシートの2枚を繊維方向を互いに直交させ
て重ね合わせ、120℃の温度下で7Kg/cm2のプレ
ス圧力を3時間かけて硬化させた複合板であり、
この複合板をアクリル系接着剤で響板1の裏面に
接着した。
[実施例 2] 同じく、第2図に示すように、厚さ2.0mmのス
プルス板材を所定の形状に切り出してギターの響
板1を製作し、この響板1の表面に設ける下駒2
の位置する個所の裏面に、補強板3を貼着するも
のであるが、一方向に引き揃えられた炭素繊維に
エポキシ樹脂を含浸した厚さ0.1mmのプリプレグ
シートの2枚を繊維方向を互に直交させて重ね合
わせ、これを響板1における下駒2の位置する個
所の裏面に硬化させずにそのまま載せ、この状態
で120℃の温度下で7Kg/cm2のプレス圧力を3時
間かけて複合板を形成すると同時にこの複合板を
響板1に接着剤を使用せずに接着したものであ
る。この複合板が補強板3であり、この補強板3
は響板1の下方膨大部4の外形と相似形である。
[実施例 3] 厚さ1.0mmのスプルス板材を第2図に示すよう
に所定の形状に切り出してギターの響板1を製作
し、この響板1の表面全面に、繊維方向が直交し
た2層の炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸し加熱硬
化させた厚さ0.1mmの複合板を接着し、さらにそ
の裏面の下駒2の位置する個所に、繊維方向が直
交した2層の炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸し加
熱硬化させた0.1mmの複合板、すなわち、補強板
3を、第2図に示すように響板1の下方膨大部4
の外形と相似形として接着した。
[実施例 4] 厚さ1.0mmのスプルス板材を第2図に示すよう
に所定の形状に切り出してギターの響板1を製作
し、この響板1の表面全面に、繊維方向が直交し
た2層の炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸し加熱硬
化させた厚さ0.1mmの複合板を接着する。そして、
次に、一方向に引き揃えられた炭素繊維にエポキ
シ樹脂を含浸した厚さ0.1mmのプリプレグシート
の2枚を炭素繊維方向を互に直交させて重ね合わ
せ、これを響板1における下駒2の位置する個所
の裏面に硬化させずにそのまま載せ、この状態で
120℃の温度下で7Kg/cm2のプレス圧力を3時間
かけて複合板を形成すると同時にこの複合板を響
板1に接着剤を使用せずに接着したものである。
なお、響板1の裏面に接着された複合板は補強板
3となり、この補強板3は響板1の下方膨大部4
の外形と相似形である。
[実施例 5] 厚さ1.0mmのスプルス板材を第2図に示すよう
に所定の形状に切り出してギターの響板1を製作
し、この響板1の表面全面に、繊維方向が直交し
た2層の炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸した厚さ
0.1mmのプリプレグシートの2枚を硬化させずに
そのまま載せ、さらに響板1における下駒2の位
置する個所の裏面に前記プリプレグシートの2枚
を繊維方向を直交させて重ね合わせ、これを響板
1における下駒2の位置する個所の裏面に載せ、
この状態で120℃の温度下で7Kg/cm2のプレス圧
力を3時間かけて響板1と補強板3とを同時に成
型した。なお、響板1の裏面に接着された補強板
3は響板1の下方膨大部4の外形と相似形であ
り、例えば補強板3上に響棒(力木)が設けられ
る。
[実施例 6] 厚さ1.0mmのスプルス板材の表裏両面に、繊維
方向が直交した2層の炭素繊維にエポキシ樹脂を
含浸し加熱硬化させた厚さ0.1mmの複合板を接着
した後、第2図に示すように所定の形状に切り出
して響板1を製作し、この響板1における下駒2
の位置する個所の裏面に響板1の下方膨大部4の
外形と相似形の補強板3を接着した。
この補強板3は厚さ1.0mmのスプルス板材の表
裏両面に、繊維方向が直交した2層の炭素繊維に
エポキシ樹脂を含浸し加熱硬化させた厚さ0.1mm
の複合板を接着させて構成されたサンドイツチ板
であり、前記響板1を切り出した後の材料を利用
する。
次いでこの響板1の表面に下駒2を接着すると
共に、裏面に響棒(図示しない)を接着した。
第3図は前述した実施例2における第2図の響
板1を用いたギターの楽音の周波数特性を示す。
図において、実線は補強板3を設けない場合、破
線は補強板3を設けたこの考案の特性である。こ
れから明らかなように、500〜5000Hzの領域にお
いて著しい音量の増加が見られた。
以上のようにこの考案によるときは、響板の駒
の位置する個所の裏面に、炭素繊維に合成樹脂を
含浸させた複合板または該複合板と木材のサンド
イツチ板から成り、かつ響板の下方膨大部の形状
と相似形の補強板を接着したので、音が割れた
り、音量が小さくなるのが防止されると共に、張
弦後の響板に歪みが発生することがない等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の響板の機械的変形についての説
明図、第2図はこの考案の実施例の斜視図、第3
図はこの考案の響板を用いたギターの楽音の周波
数特性図である。 1……響板、2……駒、3……補強板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 響板1における駒2の位置する個所の裏面に、
    炭素繊維に合成樹脂を含浸させた複合板、または
    該複合板と板状木材とのサンドイツチ板からなる
    補強板3を接着してなり、該補強板3を前記駒2
    が取着された前記響板1の下方膨大部の外形と相
    似形にしたことを特徴とする楽器用響板。
JP17492280U 1980-12-08 1980-12-08 Expired JPH0210552Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17492280U JPH0210552Y2 (ja) 1980-12-08 1980-12-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17492280U JPH0210552Y2 (ja) 1980-12-08 1980-12-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5798493U JPS5798493U (ja) 1982-06-17
JPH0210552Y2 true JPH0210552Y2 (ja) 1990-03-15

Family

ID=29967059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17492280U Expired JPH0210552Y2 (ja) 1980-12-08 1980-12-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0210552Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7439427B2 (en) * 2006-06-01 2008-10-21 Fender Musical Instruments Corporation Guitar body reinforcement

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5798493U (ja) 1982-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4364990A (en) Construction material for stringed musical instruments
US7276868B2 (en) Carbon-fiber laminate musical instrument sound board
US5469769A (en) Soundboard for musical instruments
US20130255466A1 (en) Bracing System for Stringed Instrument
US3477330A (en) Laminated soundboard for a string instrument
US6664452B1 (en) Acoustic guitar having a composite soundboard
US4348933A (en) Soundboard assembly for pianos or the like
JP3658547B2 (ja) 弦楽器トップ部材
US4955274A (en) Violins
US3724312A (en) Soundboards for string instruments having plastic foam body with harder outer layers
JP2688648B2 (ja) 弦楽器
US3805663A (en) Laminated guitar neck and process for manufacture thereof
JP4373854B2 (ja) 弦楽器における共鳴胴構造体
EP2866220B1 (en) Board for stringed instrument, method of manufacturing board for stringed instrument, and stringed instrument
JPH0210552Y2 (ja)
JPS6098490A (ja) 楽器用響板の製造方法
JPH0359697A (ja) 楽器用響板
CN109863551B (zh) 乐器用板材及弦乐器
JP2003084759A (ja) 音 板
JPS606879Y2 (ja) 楽器用響板
JPH0157797B2 (ja)
EP2866221B1 (en) Board for stringed instrument, method of manufacturing board for stringed instrument, and stringed instrument
JPS6057895A (ja) 楽器用響板
JPS6021094A (ja) ギタ−
JPS6057894A (ja) 弦鳴楽器用響板