JPH0719103U - 充填機 - Google Patents
充填機Info
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- JPH0719103U JPH0719103U JP5030293U JP5030293U JPH0719103U JP H0719103 U JPH0719103 U JP H0719103U JP 5030293 U JP5030293 U JP 5030293U JP 5030293 U JP5030293 U JP 5030293U JP H0719103 U JPH0719103 U JP H0719103U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成により、充填精度が高いのはもと
より、所望する充填特性の設定変更を容易に行うことの
できる充填機の提供。 【構成】 充填機40において、果汁63を送出する容
積式ポンプ41の駆動源である交流サーボモータ44
は、制御装置54からのパルス波形データの信号に基づ
くパルス電源がポジショナ59及びドライバ60を介し
て与えられると、この電源の総パルス数に応じた角度分
回転するので、容積式ポンプ41のピストン43を実ス
トロークSr分移動して位置決め精度よく停止させる。
従って、簡単な構成により、果汁63を目標充填量や目
標充填速度に関して精度良く果汁容器52に充填するこ
とができる。また、目標充填量や充填速度に対応するパ
ルス波形のデータを、入力装置58を用いて外部から簡
単に設定変更することができるので、所望する充填特性
に容易に設定変更することができる。
より、所望する充填特性の設定変更を容易に行うことの
できる充填機の提供。 【構成】 充填機40において、果汁63を送出する容
積式ポンプ41の駆動源である交流サーボモータ44
は、制御装置54からのパルス波形データの信号に基づ
くパルス電源がポジショナ59及びドライバ60を介し
て与えられると、この電源の総パルス数に応じた角度分
回転するので、容積式ポンプ41のピストン43を実ス
トロークSr分移動して位置決め精度よく停止させる。
従って、簡単な構成により、果汁63を目標充填量や目
標充填速度に関して精度良く果汁容器52に充填するこ
とができる。また、目標充填量や充填速度に対応するパ
ルス波形のデータを、入力装置58を用いて外部から簡
単に設定変更することができるので、所望する充填特性
に容易に設定変更することができる。
Description
【0001】
本考案は、例えば果肉入りジュース等の被充填物を容器毎に充填する際の充填 精度が高いのはもとより、所望する充填特性への設定変更を容易に行うことので きる充填機に関するものである。
【0002】
従来、この種の充填機としては、例えばポンプシリンダ内でポンプピストンを 摺動自在に駆動して、果肉入りジュース等を吸い込んだ後、充填容器に吐出する 容積式ポンプを用いたものが多用されている。
【0003】 上記したポンプピストンの駆動方式は、例えば、駆動源の交流誘導モータに接 続されたカムや、駆動源としてエアシリンダ等を用いたものが挙げられる。 例えば、カムを用いた駆動方式では、ピストンロッドのカム側端部がカムの外 周と摺接する従動節となり、連続回転するカムの外周形状に応じて、目標充填量 (ポンプピストンのストロークに対応),充填動作中の充填速度調整,或いは充 填容器の搬入・搬出時間における待ち動作等の充填特性が決まるようになってい る。
【0004】 一方、エアシリンダによる駆動方式では、エアシリンダのエアピストンと容積 式ポンプのポンプピストンとが、例えば連結部材等を介して接続されており、こ の連結部材のピストン吐出・吸込方向の各停止位置をそれぞれ決める1対のスト ッパ(例えば、マイクロスイッチ等の検出器)と、各ストッパからの検出信号を 受けてエアシリンダを駆動・停止制御するシーケンサとを備えてなっている。こ の駆動方式によれば、1対のストッパ間の距離により、目標充填量が決定される 。また、充填動作中の充填速度調整,或いは充填容器の搬入・搬出時間における 待ち動作等は、シーケンサに予め設定されているタイムチャートデータにより決 定されるようになっている。
【0005】 一般的な充填機の充填特性の一例を図4(a)及び同図(b)に示す。尚、こ こでは、所定の外周形状に形成されたカムを用いた例につき説明する。 先ず、充填初期にはカム形状に対応する小さな充填速度で充填し始めてこのと きの被充填液の飛散を回避し、次第に充填速度を大きくする。そして、充填速度 が予め決められている速度va に達すると(時刻T1 )、時刻T2 までの間、一 定の速度va で充填を行う。
【0006】 この時刻T2 は充填速度va のままで充填し続けた場合に、被充填液が目標充 填量Fに達する前の所定量Fpまで充填されたときの時刻である。ここでは、例 えば目標充填量Fを容量換算で250mlとすると、所定量Fpは200ml程度で ある。 時刻T2 になると、カム形状に応じて充填速度が小さくされ、カムの最大半径 に対応する目標充填量Fまで充填されてひとつの容器への充填動作が終了するの である(時刻T3 )。
【0007】 因みに、充填動作開始から充填動作終了(時刻T3 )までの1回分の充填時間 は、1秒間程度である。また、時刻T3 から次の充填動作開始時までには、容積 式ポンプを駆動しない一定時間が確保されており、この時間帯に同期して充填容 器が搬出され、次の充填容器が搬入されるのである。
【0008】 一方、エアシリンダを用いた充填機についても、ストッパの固定位置とシーケ ンサの作動とにより、上記と同様の充填動作が実行される。
【0009】
ところで、近年における工場自動化の促進により、充填機においても、異種の 設備と同期して連動されることが多くなってきた。これに対応して、充填機自体 も充填精度を高度に保持しつつ、充填特性を容易に変更し得る変更調整の柔軟性 が要求されている。
【0010】 しかしながら、上記のような充填特性を変更しようとする場合、カムを用いた 充填機であれば、新たな充填特性に応じて形成された別の外周形状のカムを予め 用意し、これと取り替えなければならなかった。
【0011】 また、エアシリンダを用いた充填機であれば、充填動作中の充填速度調整や、 充填容器の搬入・搬出時間における待ち動作等はシーケンサのタイムチャートデ ータを変更するだけで、比較的容易に変更できるが、目標充填量はストッパの固 定位置を変えることにより調整しなければならなかった。
【0012】 このように、従来の充填機は機械的要素の構成や位置の変更を必要とするため 、充填特性の変更が煩わしく容易でなかった。そのため、充填特性が一旦設定さ れると、この一定の充填特性のままで継続して充填動作を行わざるを得ないのが 実情であった。
【0013】 本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な構成 により、充填精度が高いのはもとより、所望する充填特性の設定変更を容易に行 うことのできる充填機の提供を目的とするものである。
【0014】
上記目的を達成するために、本考案に係る充填機は、被充填物を送出し充填容 器に吐出する容積式ポンプと、この容積式ポンプを駆動する電気式のサーボモー タと、充填容器への被充填物の目標充填量及び/若しくは所定期間内の充填速度 に対応して設定された設定変更可能のパルス波形データに係る電源を、サーボモ ータに出力して容積式ポンプの被充填物送出量を制御する第1の制御装置とを具 備してなる構成にしてある。
【0015】 尚、ここでいうパルス波形データとは、パルス周期,パルス幅,所定期間内の パルス数,モータ正転用パルス,モータ逆転用パルスに係るデータ等を含むもの とする。以下の構成についても同様である。
【0016】 また、被充填物を送出し充填容器に吐出する容積式ポンプと、この容積式ポン プを駆動する電気式のサーボモータと、充填容器への被充填物の目標充填量及び /若しくは所定期間内の充填速度に対応するパルス波形データを設定変更可能に 外部から設定入力するためのパルス波形設定装置と、このパルス波形設定装置か ら設定入力されたパルス波形データに係る電源をサーボモータに出力して容積式 ポンプの被充填物送出量を制御する第2の制御装置とを具備してなる構成にして ある。
【0017】
本考案に係る充填機によれば、被充填物を送出する容積式ポンプの駆動源とし て用いた電気式のサーボモータは、例えば与えられたパルス波形データのパルス 数に応じた回転角度分回転して停止するものである。そして、充填容器へ被充填 物を充填する際に、第1の制御装置は、被充填物の目標充填量及び/若しくは所 定期間内の充填速度に対応して設定されたパルス波形データに係る電源をサーボ モータに出力する。これによって、容積式ポンプが駆動されたのち目標位置で位 置決め精度よく停止されて被充填物送出量が制御されるので、被充填物を目標充 填量及び/若しくは所定期間内の充填速度に関して精度良く充填することができ る。加えて、パルス波形データは設定変更可能であるので、目標充填量及び/若 しくは所定期間内の充填速度を設定変更できる。
【0018】 また、充填容器への被充填物の目標充填量及び所定期間内の充填速度の双方に 対応するパルス波形データ、或いは目標充填量若しくは所定期間内の充填速度の いずれかに対応するパルス波形データを、パルス波形設定装置を用いて外部から 設定変更することができる。従って、例えば充填初期,中期,又は終期における 各期間毎の充填速度といった充填特性や目標充填量の設定・変更を、機械的要素 を交換したり或いは固定位置を調整したりすることなく、パルス波形設定装置を 介して容易に行うことができるのである。
【0019】
本考案の一実施例となる充填機につき、添付図面を参照しつつ以下に説明する 。ここに、図1は本考案の一実施例に係る充填機を示す概略構成図、図2はこの 充填機の要部を示す一部断面を含む側面図、図3はこの充填機の要部を示す平面 図である。
【0020】 各図において、40はホッパ51に貯留された果汁63(被充填物の一例)を 果汁容器52(充填容器の一例)に充填する充填機、41は円筒状のシリンダ4 2とこのシリンダ42内で摺動自在に往復するピストン43とより構成される容 積式ポンプ、44はピストン43の駆動源である交流サーボモータ、45は交流 サーボモータ44の回転駆動軸、46はカップリング45aを介して回転駆動軸 45とほぼ同軸心に連結され外周にボールねじ部(不図示)を有してなるリード スクリュー、47はリードスクリュー46と螺合するキャリアロッド、47aは キャリアロッド47をその軸心に向けて摺動自在に軸支する摺動軸受、48はそ の一端がピストン43に接続され、その他端がキャリアロッド47の端部に接続 された連結ロッド、60は駆動用のパルス電源を交流サーボモータ44に与える ドライバ、70は回転駆動軸45の他端側に設けられ回転駆動軸45の回転角度 や回転速度を検出するシャフトエンコーダである。
【0021】 上記交流サーボモータ44は、回転子が永久磁石からなり、固定子が3相ユニ ポーラ式の巻線を有してなるものであって、例えばブラシや整流子を用いていな いので、ほとんどメンテナンスフリーである。 これらの交流サーボモータ44とドライバ60とシャフトエンコーダ70とか ら、比較的コンパクトなサーボモータユニット44aが一体状に構成される。
【0022】 容積式ポンプ41の吐出口には、弁ケース49,この弁ケース49内で回転す る切換弁50,及び接続チューブ65を介して、ノズル53が連結されている。 一方、63は弁ドライバ62からのパルス出力により駆動し切換弁50を回転駆 動する弁モータである。 これらの交流サーボモータ44,摺動軸受47a,及び弁ケース49は、基台 67の上面に固定された配置台68に支持されている。また、ノズル53は基台 67の上面に固定された支持アーム69に支持されて、容器載置台66の上方に 臨ませてある。
【0023】 また、54は容積式ポンプ41及び切換弁50を駆動制御する制御装置であっ て、中央演算処理装置55(以下、CPUと称する),メモリ56,入出力ポー ト57を備えた、例えばマイクロコンピュータにより実現される。制御装置54 の入力側には、キーボード等に代表される入力装置58が接続され、出力側には 交流サーボモータ44用のポジショナ59及びドライバ60や、弁モータ64用 の弁ポジショナ61及び弁ドライバ62がそれぞれ接続されている。
【0024】 ポジショナ59は、制御装置54から受信したBCDコードパルス列信号を、 ピストン43の停止位置に係る信号に変換するものであって、シャフトエンコー ダ70により検出された回転角度信号がフィードバックされる。また、ドライバ 60は、内蔵する図外のホール素子の作動により、ポジショナ59からの信号を 基に、商用電源を各相に与えられる巻線励磁用のパルス電源に変換し、このパル ス電源を交流サーボモータ44に与えて駆動するものである。そして、ドライバ 60にはシャフトエンコーダ70によって検出された回転速度信号がフィードバ ックされるようになっている。
【0025】 一方、弁モータ64の駆動軸には切換弁50の回転角度を検出するエンコーダ (不図示)が設けられている。そして、弁ポジショナ61及び弁ドライバ62は 、上記したポジショナ59及びドライバ60と同様に作動し、エンコーダにより 検出された回転角度信号がフィードバックされるようになっている。
【0026】 尚、この実施例では、図3に示すように、4基の充填機40が配置台68に一 体的に並設されている。これらの充填機40はいずれも同等の充填能力に設定さ れており、同時に4個の果汁容器52に対して充填動作し得るようになっている 。尚、各充填機40の充填能力は、必ずしも同等である必要はなく、果汁容器5 2毎に個別に設定された目標充填量に応じて独立に変えることもできる。また、 充填機40の設置基数は4基に限るものではなく、例えば1基或いは任意の基数 であっても構わない。
【0027】 また、この実施例にて交流サーボモータ44を有するサーボモータユニット4 4aを使用したのは、以下の理由による。
【0028】 シャフトエンコーダ70からの検出信号を、パルス信号で表される目標充填量 等の充填特性データに高精度に近づけるようにフィードバック制御できる。即ち 、パルス信号によって速度制御や位置決め制御が高精度かつ容易に行える。 また、例えばステッピングモータと比べて、大きな加減速トルクを出力できる ので、高速応答で制御できる。
【0029】 低速域から高速域(約3000rpm)までの広範囲にわたって滑らかな回転 が得られ、駆動中の発生音も汎用の交流誘導モータ並みに静かである。 小型(例えば、取付角寸法80mm) ながら、比較的大きな駆動力(例えば、1 00〜200W)を発揮できる。 回転停止時には、電気的ブレーキが働いて、高い停止精度(例えば、±0.3 6°以内)で回転停止できること等が挙げられる。
【0030】 本実施例の充填機40は上記した如くの構成である。引続き、この充填機40 による充填動作につき、以下に説明する。
【0031】 果汁63の充填量に係るデータが、予め入力装置58を介して外部(例えば、 使用者により)から制御装置54に入力される。この充填量に係るデータは、図 4に表した充填特性に対応したものであって、目標充填量(ここでも、例えば2 50ml/容器とする),特定期間内における交流サーボモータ44の回転速度調 整,充填精度を高めるためのピストン戻し動作,ピストン停止位置(即ち、交流 サーボモータ44の総回転角度),及びピストン動作に同期した切換弁50の動 作タイミング等に関するデータである。
【0032】 そして、制御装置54は、これらのデータをCPU55を介してメモリ56に 設定し格納しておく。
【0033】 先ず、ピストン43がシリンダ42内の停止位置aに位置し、且つ切換弁50 がホッパ51とシリンダ42とを連通する停止角度にある状態で、果汁容器52 への充填開始指令が入力装置58から入力されると、制御装置54のCPU55 はポジショナ59及びドライバ60を介して交流サーボモータ44を逆転駆動し 、ピストン43を反矢印F方向に総ストロークSt分移動させて、停止位置bで 停止させる。これにより、目標充填量よりも多めの果汁63がホッパ51からシ リンダ42内に吸い込まれる。
【0034】 この状態で、CPU55は、交流サーボモータ44を正転駆動し、ピストン4 3を矢印F方向に戻しストロークSb分移動させ停止位置cで停止させて、余分 量の果汁63をホッパ51に戻す。これにより、果汁63の吸込み動作時に生じ たピストン駆動系における機械的な充填誤差要因(例えば、リードスクリュー4 6とキャリアロッド47との間のバックラッシ,或いはカップリング45a等に おけるガタ)が、実質的な充填動作に先立って解消される。また、吸込時の果汁 63にキャビテーションが生じた場合もこれを解消することができる。一方、例 えば果肉を含んだ果汁を充填する場合には、上記の戻し動作により、シリンダ4 2内における果肉の密度を高めることができる。
【0035】 次に、制御装置54のCPU55は、弁ポジショナ61及び弁ドライバ62を 介して弁モータ64を回転駆動し、シリンダ42とノズル53とが連通する停止 角度で切換弁50を停止させる。そこで、交流サーボモータ44が再び正転駆動 されて、ピストン43を矢印F方向に実ストロークSr分移動させ、停止位置a で停止させて目標充填量に相当する果汁63をシリンダ42から送出してノズル 52より果汁容器52内に充填する。
【0036】 このとき、CPU55は、メモリ56に格納されている充填特性データに基づ いて、実ストロークSr間におけるピストン43の動作をきめ細やかに制御する 。例えば、充填初期には交流サーボモータ44を低速回転で駆動し始めて果汁容 器52からの果汁63の飛散を防止し、続いてパルス電源の電圧を次第に大きく することにより、回転速度が徐々に大きくされる。
【0037】 こうして、回転速度が予め決められている一定の速度に達すると、その一定の 速度で充填する。次に、ピストン43が停止位置a直前に達すると、パルス電源 の電圧を急速に変更することにより交流サーボモータ44の回転速度が急速に小 さくされる。そして、ピストン43は、パルス信号の総パルス数(実ストローク Sr間)に対応した交流サーボモータ44の総回転角度分進んだ位置aで位置決 め精度よく停止する。
【0038】 従って、この実施例の充填機40によれば、サーボモータユニット44a,ポ ジショナ59,及び制御装置54を備えてなる比較的簡単な制御構成(ここでは 、第1の制御装置の一例)、及びサーボモータユニット44aと容積式ポンプ4 1とをリードスクリュー46,キャリアロッド47等を介して直線状に接続して なる比較的簡素な機械構成により、果汁63を目標充填量について極めて精度よ く果汁容器52に充填することができるのである。
【0039】 因に、このときの充填機40による充填誤差は、試験により求めた結果、ポジ ショナ59に与えられるパルス信号の1パルス当たり約0.006mlであって比 較的充填精度がよく、しかも大きなバラツキを生じなかった。
【0040】 一方、目標充填量を変更しようとする場合には、ピストン43の実ストローク Srを変更すればよいが、これは変更後の実ストロークSrに相当する合計パル ス数に係るデータを入力装置58から設定入力して、メモリ56に格納されてい る元のデータと書換え更新することにより実現することができる。従って、例え ば果汁容器52とは内容量の異なる別の果汁容器に果汁63を充填するような場 合に好適である。
【0041】 また、例えば果汁容器52とは異なる内形状の果汁容器に果汁63を充填しよ うとする場合には、充填特性に係るデータ、即ち充填初期や充填終期の充填速度 等を変更すればよく、これは変更後の充填特性に係るデータに相当するパルス幅 ,所定期間内の合計パルス数,或いは速度変更タイミング等に係るデータを入力 装置58から設定入力して、メモリ56に格納されている元のデータと書換え更 新すればよい。
【0042】 以上述べたように、本実施例の充填機40は、入力装置58を用いて外部から 制御装置54のメモリ56に設定入力でき、更にはメモリ56の格納データを書 換え更新することができる。即ち、入力装置58及び制御装置54よりなる構成 が本考案のパルス波形設定装置の一例であり、この場合におけるサーボモータユ ニット44a,ポジショナ59,及び制御装置54を備えてなる構成が本考案の 第2の制御装置の一例である。
【0043】 従って、この充填機40によれば、充填特性の設定変更を行う場合に、従来装 置のようにカムの交換やストッパ固定位置の変更調整といった機械的な構成変更 を行わなくてもすむため、所望する充填特性に簡便かつ容易に設定変更すること ができる。
【0044】 尚、上記した実施例では、交流サーボモータを使用したが、電気式のサーボモ ータとしてはこれに限定されるものではなく、例えばDCモータと、その駆動軸 の回転角度や回転速度を検出するためのシャフトエンコーダ等とを設け、これら の検出値をフィードバックする等のクローズドループ制御の構成や、或いはステ ッピングモータを用い、パルス信号の目標値に対応するパルス電源をステッピン グモータに与えるオープンループ制御の構成を採用してもよい。
【0045】 また、上記実施例においては、容積式ポンプとしてシリンダ・ピストン式のも のを用いたが、これに代えて、例えば歯車ポンプ,ベーンポンプ等を用い、これ らを電気式のサーボモータに連結してもよい。
【0046】 そして、上記実施例では、目標充填量及び充填速度の双方を設定変更するよう にしたが、目標充填量,充填速度,又は果汁容器52の搬入・搬出時間における 待ち動作等のいずれかを入力装置58を用いて設定変更することも可能である。
【0047】
以上述べた如く、本考案に係る充填機によれば、簡単な構成により、充填容器 に被充填物をその目標充填量に対して高精度に充填することができるのはもとよ り、目標充填量や所定期間内の充填速度を設定変更できる。
【0048】 また、パルス波形設定装置を用いることにより、所望する目標充填量や所定期 間内の充填速度への設定変更を容易に行うことができる。
【図1】本考案の一実施例に係る充填機を示す概略構成
図である。
図である。
【図2】この充填機の要部を示す一部断面を含む側面図
である。
である。
【図3】この充填機の要部を示す平面図である。
【図4】一般的な充填機の充填特性を示すものであっ
て、(a)は充填速度の経時変化を示すグラフ、(b)
は充填量の経時変化を示すグラフである。
て、(a)は充填速度の経時変化を示すグラフ、(b)
は充填量の経時変化を示すグラフである。
40 充填機 41 容積式ポンプ 42 シリンダ 43 ピストン 44 交流サーボモータ 44a サーボモータユニット 45 回転駆動軸 45a カップリング 46 リードスクリュー 47 キャリアロッド 47a 摺動軸受 48 連結ロッド 52 果汁容器 54 制御装置 55 中央演算処理装置(CPU) 56 メモリ 58 入力装置 63 果汁 70 シャフトエンコーダ
Claims (2)
- 【請求項1】 被充填物を送出し充填容器に吐出する容
積式ポンプと、この容積式ポンプを駆動する電気式のサ
ーボモータと、充填容器への被充填物の目標充填量及び
/若しくは所定期間内の充填速度に対応して設定された
設定変更可能のパルス波形データに係る電源を、サーボ
モータに出力して容積式ポンプの被充填物送出量を制御
する第1の制御装置とを具備してなることを特徴とする
充填機。 - 【請求項2】 被充填物を送出し充填容器に吐出する容
積式ポンプと、この容積式ポンプを駆動する電気式のサ
ーボモータと、充填容器への被充填物の目標充填量及び
/若しくは所定期間内の充填速度に対応するパルス波形
データを設定変更可能に外部から設定入力するためのパ
ルス波形設定装置と、このパルス波形設定装置から設定
入力されたパルス波形データに係る電源をサーボモータ
に出力して容積式ポンプの被充填物送出量を制御する第
2の制御装置とを具備してなることを特徴とする充填
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5030293U JPH0719103U (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 充填機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5030293U JPH0719103U (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 充填機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719103U true JPH0719103U (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=12855108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5030293U Pending JPH0719103U (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 充填機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719103U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010222023A (ja) * | 2009-03-23 | 2010-10-07 | Sanko Kikai Kk | 自動包装機の充填機構 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01199801A (ja) * | 1988-02-05 | 1989-08-11 | Shikoku Kakoki Co Ltd | 往復直線運動または間欠運動装置の制御装置 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP5030293U patent/JPH0719103U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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