JPH07189919A - 可変容量型油圧ポンプの入力制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの入力制御装置

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JPH07189919A
JPH07189919A JP5354257A JP35425793A JPH07189919A JP H07189919 A JPH07189919 A JP H07189919A JP 5354257 A JP5354257 A JP 5354257A JP 35425793 A JP35425793 A JP 35425793A JP H07189919 A JPH07189919 A JP H07189919A
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pilot
hydraulic
self
cylinder
pressure supply
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JP5354257A
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Haruo Kokubu
晴雄 国分
Yasuharu Goto
安晴 後藤
Kazumasa Yuasa
一正 湯浅
Yukihiro Motosawa
幸裕 本沢
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削機仕様の油圧ショベルを杭打ち機等の種
々のアタッチメント仕様機に簡単に交換でき、交換時の
作業性を向上させるようにする。 【構成】 サーボ弁12A,12Bの第1の油圧パイロ
ット部14A,14B、第2の油圧パイロット部15
A,15Bに設けたパイロットシリンダ37A,37B
を自己−相手圧供給位置(a)と自己圧供給位置(b)
とに選択的に位置決めし、自己−相手圧供給位置(a)
では、油圧パイロット部14A,14Bをパイロット管
路18A,18Bに連通させると共に、油圧パイロット
部15A,15Bをパイロット管路19B,19Aに連
通させる。そして、自己圧供給位置(b)では油圧パイ
ロット部14A,14Bと油圧パイロット部15A,1
5Bとを共にパイロット管路18A,18Bにのみ連通
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば土木・建設機械
またはその他の一般機械等に油圧源として好適に用いら
れる可変容量型油圧ポンプの入力制御装置に関し、特
に、単一の原動機によって二つの可変容量型油圧ポンプ
を回転駆動するようにした可変容量型油圧ポンプの入力
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械で
は、一つの原動機によって二つの可変容量型油圧ポンプ
を駆動し、該各油圧ポンプの入力トルクの合計値が原動
機の出力トルクの範囲内となるように、各油圧ポンプの
容量を可及的に増大させ、原動機の出力トルクを有効に
利用できる構成とした可変容量型油圧ポンプの入力制御
装置(例えば特開昭60−198387号公報参照)が
設けられている。
【0003】そこで、図19にこの種の従来技術による
可変容量型油圧ポンプの入力制御装置を油圧ショベルに
用いた場合を例に挙げて示す。
【0004】図において、1は油圧ショベルの原動機、
2は動力伝達装置となるトランスミッション、3A,3
Bは該トランスミッション2を介して原動機1により回
転駆動される二つの可変容量型油圧ポンプを示し、該油
圧ポンプ3A,3Bは例えば斜軸式等の可変容量型油圧
ポンプによって構成され、弁板等からなる容量可変部4
A,4Bを有している。そして、該油圧ポンプ3A,3
Bは後述のサーボアクチュエータ7で容量可変部4A,
4Bが傾転駆動されることによりポンプ容量が可変に制
御され、タンク5から吸込んだ油液を高圧の圧油として
ポンプ容量に対応した吐出量で吐出側管路6A,6B内
に吐出する。
【0005】7A,7Bは油圧ポンプ3A,3Bに付設
された二つのサーボアクチュエータを示し、該サーボア
クチュエータ7A,7Bは、油圧ポンプ3A,3Bのハ
ウジング(図示せず)内に一体形成された段付きシリン
ダ8A,8Bと、該シリンダ8A,8B内に大径の油室
Cと小径の油室Dとを画成し、該油室C,Dに給排され
る圧油量に応じてシリンダ8A,8B内を摺動変位する
ピストン9A,9Bとから大略構成されている。そし
て、該サーボアクチュエータ7A,7Bのピストン9
A,9Bはリンク10A,10Bを介して油圧ポンプ3
A,3Bの容量可変部4A,4Bに連結され、矢示E,
F方向に変位することにより容量可変部4A,4Bを最
小傾転位置と最大傾転位置との間で傾転駆動する。
【0006】11はタンク5と共に副油圧源を構成する
パイロットポンプ、12A,12Bは該パイロットポン
プ11、タンク5とサーボアクチュエータ7A,7Bと
の間に配設された二つのサーボ弁を示し、該サーボ弁1
2A,12Bは油圧パイロット式の絞り切換弁によって
構成され、該サーボ弁12A,12Bのスプール(図示
せず)を常時中立位置に向けて付勢する弁ばね13A,
13Bと、該弁ばね13A,13Bに抗してサーボ弁1
2A,12Bの前記スプールを切換操作する第1の油圧
パイロット部14A,14Bおよび第2の油圧パイロッ
ト部15A,15Bと、パイロットポンプ11からサー
ボアクチュエータ7A,7Bの油室Cに給排される圧油
量をフィードバック制御するスリーブ16A,16Bと
を備えている。
【0007】ここで、該サーボ弁12A,12Bのスリ
ーブ16A,16Bは油圧ポンプ3A,3Bの容量可変
部4A,4Bにフィードバックリンク17A,17Bを
介して連結され、容量可変部4A,4Bの傾転がフィー
ドバックリンク17A,17Bを介して伝えられること
により、このときの傾転位置に対応する変位量をもって
摺動変位する。そして、サーボ弁12A,12Bは後述
のパイロット管路18A,18B、19A,19Bを介
して油圧ポンプ3A,3Bからの吐出圧がパイロット圧
として第1の油圧パイロット部14A,14Bと第2の
油圧パイロット部15A,15Bに供給されると、この
パイロット圧に応じて中立位置から左,右の切換位置に
切換られ、パイロットポンプ11からの圧油をサーボア
クチュエータ7A,7Bの油室Cに給排する。
【0008】この結果、サーボアクチュエータ7A,7
Bのピストン9A,9Bは油室C内に給排される圧油に
よって矢示E方向に変位するときに、容量可変部4A,
4Bを小傾転側に駆動し、矢示F方向に変位するときに
容量可変部4A,4Bを大傾転側に駆動させる。このと
きに、サーボ弁12A,12Bのスリーブ16A,16
Bは容量可変部4A,4Bの傾転に追従して変位し、パ
イロットポンプ11から油室C内に給排される圧油量を
フィードバック制御する。これによって、容量可変部4
A,4Bの傾転は第1の油圧パイロット部14A,14
Bと第2の油圧パイロット部15A,15Bとに供給さ
れるパイロット圧に対応した傾転量となり、前記パイロ
ット圧が変化するまでは容量可変部4A,4Bはこのと
きの傾転位置に保持される。
【0009】18A,18Bは一端側が油圧ポンプ3
A,3Bの吐出側管路6A,6Bに接続され、他端側が
サーボ弁12A,12Bの第1の油圧パイロット部14
A,14Bに接続された第1のパイロット管路、19
A,19Bは該第1のパイロット管路18A,18Bの
途中部位から分岐した第2のパイロット管路を示し、該
第2のパイロット管路19A,19Bは一端側が第1の
パイロット管路18A,18Bを介して油圧ポンプ3
A,3Bの吐出側管路6A,6Bに接続され、他端側は
相手方となるサーボ弁12B,12Aの第2の油圧パイ
ロット部15B,15Aに接続されている。
【0010】そして、サーボ弁12A,12Bは第1の
油圧パイロット部14A,14Bに第1のパイロット管
路18A,18Bを介して油圧ポンプ3A,3Bの自己
圧となる吐出圧が導かれ、第2の油圧パイロット部15
A,15Bには相手方となる油圧ポンプ3B,3Aの吐
出圧が導かれるようになっている。
【0011】このように構成される従来技術では、原動
機1によりトランスミッション2を介して油圧ポンプ3
A,3Bを駆動すると、該各油圧ポンプ3A,3Bから
吐出側管路6A,6B内に圧油が吐出され、吐出側管路
6A,6B内の圧力は自己圧側のパイロット圧となって
サーボ弁12B,12Aの油圧パイロット部14A,1
4Bにパイロット管路18A,18Bを介して供給され
る。また、サーボ弁12A,12Bの油圧パイロット部
15A,15Bにはパイロット管路19B,19Aを介
して相手方となる油圧ポンプ3B,3Aの吐出圧がパイ
ロット圧となって供給される。
【0012】この結果、サーボ弁12Aは油圧ポンプ3
Aからの自己圧と相手方となる油圧ポンプ3Bからの吐
出圧とにより弁ばね13Aに抗して切換操作される。そ
して、自己圧と相手方の吐出圧との合計圧が増加したと
きには、パイロットポンプ11からの圧油がサーボ弁1
2Aを介してサーボアクチュエータ7Aの油室C内に供
給され、ピストン9Aは矢示E方向に変位することによ
って容量可変部4Aを小傾転側に駆動し、油圧ポンプ3
Aのポンプ容量(吐出量)を減少させる。また、このと
きにはサーボ弁12Aのスリーブ16Aがフィードバッ
クリンク17Aにより容量可変部4Aの傾転に追従して
変位し、パイロットポンプ11から油室C内に供給され
る圧油量をフィードバック制御する。そして、前記合計
圧が変化するまで容量可変部4Aはこのときの傾転位置
に保持される。
【0013】また、前記合計圧が減少するときにはサー
ボ弁12Aのスプールが弁ばね13Aで付勢されること
により中立位置から切換えられ、サーボアクチュエータ
7Aの油室Cがサーボ弁12Aを介してタンク5に連通
する。これにより、サーボアクチュエータ7Aの油室C
からタンク5に油液が排出され、ピストン9Aは矢示F
方向に変位することにより容量可変部4Aを大傾転側に
駆動し、油圧ポンプ3Aのポンプ容量(吐出量)を増大
させる。そして、このときにもサーボ弁12Aのスリー
ブ16Aが容量可変部4Aの傾転に追従して変位するこ
とにより、サーボアクチュエータ7Aの油室Cからタン
ク5に排出される油液量をフィードバック制御し、前記
合計圧が変化するまで容量可変部4Aをこのときの傾転
位置に保持する。
【0014】一方、サーボ弁12Bについても油圧ポン
プ3Bからの自己圧と相手方となる油圧ポンプ3Aから
の吐出圧との合計圧に基づいて切換操作され、サーボア
クチュエータ7Bの油室Cをパイロットポンプ11とタ
ンク5とに切換接続することにより、ピストン9Bを矢
示E,F方向に変位させ、油圧ポンプ3Bのポンプ容量
(吐出量)を減少,増大させる。そして、このときにも
サーボ弁12Bのスリーブ16Bが容量可変部4Bの傾
転に追従して変位することにより、パイロットポンプ1
1からサーボアクチュエータ7Bの油室Cに給排される
圧油量をフィードバック制御し、前記合計圧が変化する
まで容量可変部4Bをこのときの傾転位置に保持する。
【0015】かくして、サーボ弁12A,12Bは油圧
パイロット部14A,14Bと油圧パイロット部15
A,15Bとに供給される前記合計圧が弁ばね13A,
13Bのばね力よりも大きいときに、油圧ポンプ3A,
3Bのそれぞれの入力トルクが原動機1の最大トルクの
1/2の値となるようにサーボアクチュエータ7A,7
Bのピストン9A,9Bの位置を制御する。そして、油
圧ポンプ3A,3Bの入力トルクの合計値が原動機1の
出力トルクの範囲内となるように、油圧ポンプ3A,3
Bのポンプ容量(吐出量)を可及的に増大させ、原動機
1の出力トルクを有効に利用できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、サーボ弁12A,12Bの油圧パイロット
部14A,14Bと油圧パイロット部15A,15Bと
に供給される油圧ポンプ3A,3Bの合計圧に基づき、
サーボ弁12A,12Bを弁ばね13A,13Bに抗し
て切換操作しているから、油圧ポンプ3A,3Bの入力
トルクの合計値が原動機1の出力トルクの範囲内となる
ように、油圧ポンプ3A,3Bのポンプ容量(吐出量)
を制御でき、例えば油圧ショベルを通常の掘削機として
使用するときには、原動機1の出力トルクを有効に利用
できるという利点がある。
【0017】しかし、油圧ショベルは必ずしも掘削機と
してのみ使用されるのではなく、種々のアタッチメント
を交換して掘削以外の作業にも使用される。そして、例
えばアームの先端側にバケット(いずれも図示せず)に
替えて油圧式高周波振動杭打ち機(以下、杭打ち機とい
う)を取付け、杭打ち作業等を行う場合には下記のよう
な問題がある。
【0018】即ち、油圧ポンプ3Aからの圧油で杭打ち
機を駆動する場合には、油圧ポンプ3Aから杭打ち機に
低圧大流量の圧油を供給する必要があり、このときに油
圧ポンプ3Bからの圧油でブーム(図示せず)を駆動し
ようとすると、油圧ポンプ3Bからブームには高圧小流
量の圧油を供給する必要がある。
【0019】しかし、油圧ポンプ3A側のサーボ弁12
Aは油圧ポンプ3Aからの自己圧と相手方となる油圧ポ
ンプ3Bからの吐出圧との合計圧により弁ばね13Aに
抗して切換操作され、このときの切換操作に基づき油圧
ポンプ3Aはポンプ容量が制御されるので、油圧ポンプ
3Aから杭打ち機に向けて吐出される圧油の流量は相手
方となる油圧ポンプ3Bからの高い吐出圧(ブームの高
い負荷圧)に影響されてしまい、油圧ポンプ3Aからは
大流量の圧油を供給できず、杭打ち機を高速で駆動でき
なくなる。
【0020】一方、油圧ポンプ3B側のサーボ弁12B
は油圧ポンプ3Bからの自己圧と相手方となる油圧ポン
プ3Aからの吐出圧との合計圧により弁ばね13Bに抗
して切換操作され、このときの切換操作に基づき油圧ポ
ンプ3Bはポンプ容量が制御されるので、油圧ポンプ3
Bからブームに向けて吐出する圧油の流量は相手方とな
る油圧ポンプ3Aからの低い吐出圧(杭打ち機の低い負
荷圧)に影響され、油圧ポンプ3Bからは必要以上に大
流量の圧油が吐出されることになり、油圧ショベルのオ
ペレータはブームに供給する圧油の微妙な流量制御が難
しくなる。
【0021】このため、従来技術では、油圧ショベルを
杭打ち仕様機として用いる場合に、油圧ポンプ3A,3
Bまたは油圧ポンプ3A,3Bの制御装置等を全面的に
交換するようにしており、交換作業に多大な時間と費用
がかかってしまい、作業性を向上させることができない
という問題がある。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は二つの可変容量型油圧ポンプで
原動機の出力トルクを有効に使う馬力制御と二つの可変
容量型油圧ポンプを独立に制御する独立制御とを選択可
能とすることにより、例えば掘削機仕様の油圧ショベル
を杭打ち機等の種々のアタッチメント仕様機に簡単に交
換でき、交換時の作業性を大幅に向上できるようにした
可変容量型油圧ポンプの入力制御装置を提供することを
目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、一つの原動機によって駆動され、それぞれ
容量可変部を有した二つの可変容量型油圧ポンプと、該
各油圧ポンプに付設され、該各油圧ポンプの容量可変部
を駆動する二つのサーボアクチュエータと、該各サーボ
アクチュエータと副油圧源との間に配設され、第1,第
2の油圧パイロット部に前記各油圧ポンプの吐出圧がパ
イロット圧として供給されることにより、前記副油圧源
から各サーボアクチュエータに給排する圧油量を切換制
御する二つのサーボ弁とを備え、該各サーボ弁に設けた
第1,第2の油圧パイロット部のうち、第1の油圧パイ
ロット部には前記油圧ポンプの自己圧となる吐出圧を導
く第1のパイロット管路を接続し、第2の油圧パイロッ
ト部には相手方となる油圧ポンプの吐出圧を導く第2の
パイロット管路を接続してなる可変容量型油圧ポンプの
入力制御装置に適用される。
【0024】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記各サーボ弁の第1,第2の油圧パイ
ロット部に、自己−相手圧供給手段と自己圧供給手段と
を選択的に設け、該自己圧供給手段は前記第1,第2の
油圧パイロット部を共に第1のパイロット管路に連通さ
せ、前記第2の油圧パイロット部を第2のパイロット管
路に対して遮断する構成とし、前記自己−相手圧供給手
段は前記第1の油圧パイロット部を第1のパイロット管
路に連通させ、前記第2の油圧パイロット部を第2のパ
イロット管路に連通させる構成としたことにある。
【0025】また、請求項2に記載の発明では、前記各
サーボ弁を、前記副油圧源に接続されるポンプポート、
前記各サーボアクチュエータに接続される出力ポートお
よびタンクポートが形成された弁ケーシングと、該弁ケ
ーシング内にスリーブを介して摺動可能に挿嵌され、該
スリーブを介して前記出力ポートをポンプポートとタン
クポートとに選択的に連通,遮断させるスプールと、該
スプールの一端側に位置して前記弁ケーシング内に配設
され、該スプールを常時中立位置に向けて付勢する弁ば
ねと、該弁ばねに抗してスプールを摺動変位すべく前記
スプールの他端側に位置して前記弁ケーシング内に配設
された第1,第2の油圧パイロット部とから構成してい
る。
【0026】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
各サーボ弁の弁ケーシング内に、前記スプールの他端側
に位置するパイロットシリンダと、該パイロットシリン
ダ内に摺動可能に挿嵌され、一端側が該パイロットシリ
ンダから突出して前記スプールの他端側に当接し、他端
側が該パイロットシリンダ内に第1,第2のパイロット
油室を画成したプランジャとを設け、該プランジャと第
1,第2のパイロット油室とにより前記第1,第2の油
圧パイロット部を構成するようしている。
【0027】そして、請求項4に記載の発明では、前記
パイロットシリンダに、該パイロットシリンダを径方向
に貫通し前記第1のパイロット管路を第1のパイロット
油室に連通させる第1のパイロット油路と、該第1のパ
イロット油路から離間した位置で前記パイロットシリン
ダの外周面から径方向途中まで延び、前記第2のパイロ
ット油室に連通した第2のパイロット油路とを形成し、
前記弁ケーシングには前記第1のパイロット油路に連通
し前記第2のパイロット油路側に向けて延びる連通路を
形成し、かつ前記パイロットシリンダは、前記第2のパ
イロット油路を連通路に対して遮断し前記第2のパイロ
ット管路に連通させる自己−相手圧供給位置で自己−相
手圧供給手段を構成し、前記第2のパイロット油路を第
2のパイロット管路に対して遮断し前記連通路に連通さ
せる自己圧供給位置では自己圧供給手段を構成するよう
にしている。
【0028】また、請求項5に記載の発明では、前記弁
ケーシングとパイロットシリンダとの間に、該パイロッ
トシリンダを自己−相手圧供給位置と自己圧供給位置と
に選択的に位置決めする位置決め手段を設ける構成とし
ている。
【0029】一方、請求項6に記載の発明では、前記自
己−相手圧供給手段を前記パイロットシリンダによって
構成し、該パイロットシリンダには、前記第1のパイロ
ット管路を第1のパイロット油室に連通させる第1のパ
イロット油路と、前記第2のパイロット管路を第2のパ
イロット油室に連通させる第2のパイロット油路とを形
成する構成としている。
【0030】また、請求項7に記載の発明では、前記自
己圧供給手段を前記パイロットシリンダによって構成
し、該パイロットシリンダには、前記第1のパイロット
管路を第1のパイロット油室に連通させる第1のパイロ
ット油路と、前記第2のパイロット管路に対して遮断さ
れ前記第2のパイロット油室に連通した第2のパイロッ
ト油路と、該第2のパイロット油路を第1のパイロット
油路に連通させる連通路とを形成する構成としている。
【0031】さらに、請求項8に記載の発明では、前記
自己圧供給手段を前記パイロットシリンダと交換して前
記弁ケーシング内に設けられる他のパイロットシリンダ
によって構成し、該パイロットシリンダには、該パイロ
ットシリンダ内に摺動可能に挿嵌され、一端側が該パイ
ロットシリンダから突出して前記スプールの他端側に当
接し、他端側が該パイロットシリンダ内に前記第1,第
2のパイロット油室を単一のパイロット油室として画成
したプランジャと、前記第1のパイロット管路を単一の
パイロット油室に連通させる第1のパイロット油路とを
設ける構成としている。
【0032】そして、請求項9に記載の発明では、前記
弁ケーシングとパイロットシリンダとの間に、該パイロ
ットシリンダを弁ケーシング内に位置決めする位置決め
手段を設けてなる構成を採用している。
【0033】
【作用】上記構成により、例えば油圧ショベルを通常の
掘削機として使用する場合に、各サーボ弁の第1,第2
の油圧パイロット部に自己−相手圧供給手段を選択して
設ければ、油圧ポンプの自己圧となる吐出圧が各サーボ
弁の第1の油圧パイロット部に供給され、各サーボ弁の
第2の油圧パイロット部には相手方となる油圧ポンプの
吐出圧が供給されるようになり、二つ可変容量型油圧ポ
ンプで原動機の出力トルクを有効に使う馬力制御を実行
させることができる。そして、杭打ち機等を使用する場
合には、各サーボ弁の第1,第2の油圧パイロット部に
自己圧供給手段を選択して設けることにより、各サーボ
弁の第1,第2の油圧パイロット部にそれぞれ油圧ポン
プの自己圧を供給することができ、二つの可変容量型油
圧ポンプを相手圧に影響されることなく、独立に制御す
る独立制御を実行させることができる。
【0034】この場合、請求項4に記載の発明の如く、
各サーボ弁の弁ケーシング内に設けるパイロットシリン
ダを自己−相手圧供給位置と自己圧供給位置とに選択的
に配置することにより、該パイロットシリンダによって
自己−相手圧供給手段と自己圧供給手段とを選択的に構
成することが可能となり、自己−相手圧供給手段と自己
圧供給手段とを同一部材によって構成できる。
【0035】また、請求項6〜8に記載の発明の如く、
各サーボ弁の弁ケーシング内にそれぞれ異なる形状のパ
イロットシリンダを選択的に設け、一の形状のパイロッ
トシリンダによって自己−相手圧供給手段を構成し、他
の形状のパイロットシリンダによって自己圧供給手段を
構成するようにしてもよい。そして、この場合には各サ
ーボ弁の弁ケーシング内に、いずれか一方のパイロット
シリンダを選択的に取付けることによって、二つ可変容
量型油圧ポンプで原動機の出力トルクを有効に使う馬力
制御と二つの可変容量型油圧ポンプを独立に制御する独
立制御とを選択的に実行させることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図18に
基づき説明する。なお、実施例では前述した図19に示
す従来技術と同一構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。また、実施例では油圧ポンプ
3Aに関連する部材および部位に符号「A」を付して説
明し、油圧ポンプ3Bに関連する部材および部位には符
号「B」を付し、符号「A」側と実質的に同一の場合に
はその説明を省略するものとする。
【0037】而して、図1ないし図12は本発明の第1
の実施例を示している。
【0038】図中、21Aはサーボ弁12Aの第1,第
2の油圧パイロット部14A,15Aに設けられる本実
施例の自己−相手圧供給手段、22Aはサーボ弁12A
の第1,第2の油圧パイロット部14A,15Aに設け
られる自己圧供給手段を示し、該自己圧供給手段22A
および自己−相手圧供給手段21Aは後述のパイロット
シリンダ37Aを自己−相手圧供給位置(a)と自己圧
供給位置(b)とに選択的に配置することによって構成
される。
【0039】そして、このパイロットシリンダ37Aを
自己−相手圧供給位置(a)に配置することによって自
己−相手圧供給手段21Aを構成する場合には、サーボ
弁12Aの第1の油圧パイロット部14Aを第1のパイ
ロット管路18Aに連通させ、第2の油圧パイロット部
15Aを第2のパイロット管路19Aに連通させる。ま
た、パイロットシリンダ37Aを自己圧供給位置(b)
に配置することによって自己圧供給手段22Aを構成す
る場合には、サーボ弁12Aの第1,第2の油圧パイロ
ット部14A,15Aを共に第1のパイロット管路18
Aに連通させ、第2の油圧パイロット部15Aは第2の
パイロット管路19Aに対して遮断されるようになって
いる。
【0040】なお、サーボ弁12B側の自己−相手圧供
給手段21Bおよび自己圧供給手段22Bについても、
後述するパイロットシリンダ37Bを自己−相手圧供給
位置(a)と自己圧供給位置(b)とに選択的に配置す
ることによって、前記サーボ弁12A側の自己−相手圧
供給手段21Aおよび自己圧供給手段22Aとほぼ同様
に構成される。
【0041】次に、23は油圧ポンプ3A,3Bのハウ
ジングを示し、該ハウジング23には図2、図4に示す
ように可変容量型斜軸式の油圧ポンプ3A,3Bが内蔵
して設けられている。そして、油圧ポンプ3Aはハウジ
ング23内に軸受24A等を介して回転可能に設けた回
転軸25Aと、後述のシリンダブロック26A等とから
構成されている。
【0042】26Aはハウジング23内に位置して回転
軸25Aと共に回転するシリンダブロックで、該シリン
ダブロック26Aにはその軸方向に複数のシリンダ(図
示せず)が穿設されている。そして、これらのシリンダ
内にはそれぞれピストン27Aが摺動可能に設けられ、
該各ピストン27Aの先端側は球形部となって、回転軸
25Aに形成されたドライブディスク28Aに揺動自在
に支持されている。
【0043】29Aはシリンダブロック26A等と共に
容量可変部4Aを構成する弁板を示し、該弁板29Aは
その一側端面にシリンダブロック26Aが摺接し、弁板
29Aの他側端面はハウジング23に形成された凹湾曲
状の傾転摺動面30Aに摺動可能に摺接している。そし
て、該弁板29Aはサーボアクチュエータ7Aのピスト
ン9Aにリンク10Aを介して連結され、ピストン9A
によって矢示E,F方向に傾転駆動される。また、弁板
29Aはフィードバックリンク17Aを介してサーボ弁
12Aのスリーブ16Aに連結され、該スリーブ16A
を弁板29Aの傾転に追従して図3中の矢示G,H方向
に摺動変位させる。
【0044】31Aはサーボ弁12Aの弁ケーシングを
示し、該弁ケーシング31Aには軸方向にそれぞれ所定
間隔をもって、パイロットポンプ11およびサーボアク
チュエータ7Aの油室Dに連通するポンプポート32A
と、サーボアクチュエータ7Aの油室Cに連通する出力
ポート33Aと、タンク5に連通するタンクポート34
Aとが形成されている。
【0045】35Aは弁ケーシング31A内にスリーブ
16Aを介して摺動可能に挿嵌されたサーボ弁12Aの
スプールを示し、該スプール35Aは弁ばね13Aによ
って図3中の矢示H方向に常時付勢され、油圧パイロッ
ト部14A,15Aに供給されるパイロット圧が弁ばね
13Aの設定圧よりも大きくなったときには、該弁ばね
13Aに抗して矢示G方向に押動される。そして、該ス
プール35Aはスリーブ16A内を矢示G,H方向に摺
動変位するときに、スリーブ16Aを介して出力ポート
33Aをポンプポート32Aとタンクポート34Aとに
選択的に連通,遮断させ、サーボアクチュエータ7Aの
油室C内にパイロットポンプ11からの圧油を給排させ
る。
【0046】36Aは弁ケーシング31Aの一部を構成
した蓋体を示し、該蓋体36Aは油圧パイロット部14
A側に位置して弁ケーシング31Aの端部を着脱可能に
閉塞している。そして、該蓋体36Aの内側面にはパイ
ロットシリンダ37Aの径方向に所定間隔をもって係合
凹部36A1 ,36A2 が形成され、該係合凹部36A
1 ,36A2 には後述するパイロットシリンダ37Aの
係合突起37A1 が係脱可能に係合するようになってい
る。
【0047】37Aはスプール35Aの他端側に位置し
て弁ケーシング31A内に配設されたパイロットシリン
ダを示し、該パイロットシリンダ37Aは図6に示すよ
うに円柱形状をなし、蓋体36A側から弁ケーシング3
1A内に着脱可能に挿嵌されている。そして、該パイロ
ットシリンダ37Aの端面には蓋体36Aの係合凹部3
6A1 ,36A2 と共に位置決め手段を構成する係合突
起37A1 が一体形成され、該係合突起37A1 は係合
凹部36A1 ,36A2 のいずれかに選択的に係合する
ことにより、パイロットシリンダ37Aを図5に示す自
己−相手圧供給位置(a)と図7に示す自己圧供給位置
(b)とに選択的に位置決めする。
【0048】38Aはパイロットシリンダ37A内に摺
動可能に挿嵌された段付きプランジャを示し、該段付き
プランジャ38Aは一端側がパイロットシリンダ37A
から軸方向に突出してスプール35Aの端面に当接し、
他端側はパイロットシリンダ37A内に第1,第2のパ
イロット油室39A,40Aを画成している。そして、
該段付きプランジャ38Aは大径部38A1 と小径部3
8A2 とを有し、該小径部38A2 はパイロット油室3
9A内のパイロット圧を受圧することにより該パイロッ
ト油室39Aと共に第1の油圧パイロット部14Aを構
成し、大径部38A1 はパイロット油室40A内のパイ
ロット圧を受圧することにより該パイロット油室40A
と共に第2の油圧パイロット部15Aを構成している。
【0049】ここで、該段付きプランジャ38Aの大径
部38A1 と小径部38A2 とは、パイロット油室40
Aとパイロット油室39Aとに対して同一の受圧面積を
もって形成され、サーボ弁12B側の段付きプランジャ
38Bもこれと同様に大径部38B1 と小径部38B2
とをもって図9ないし図12に示す如く形成されてい
る。そして、該段付きプランジャ38Bの大径部38B
1 はパイロット油室39B内のパイロット圧を受圧する
ことにより該パイロット油室39Bと共に第1の油圧パ
イロット部14Bを構成し、小径部38B2 はパイロッ
ト油室40B内のパイロット圧を受圧することにより該
パイロット油室40Bと共に第2の油圧パイロット部1
5Bを構成している。
【0050】41Aはパイロットシリンダ37Aに形成
され、第1のパイロット管路18Aに連通した第1のパ
イロット油路を示し、該第1のパイロット油路41Aは
パイロットシリンダ37Aを径方向に貫通し、その途中
部位でパイロット油室39Aと連通している。42Aは
第1のパイロット油路41Aからパイロットシリンダ3
7Aの軸方向に離間し、該パイロットシリンダ37Aの
径方向に形成された第2のパイロット油路を示し、該第
2のパイロット油路42Aはパイロットシリンダ37A
の外周面から径方向途中部位まで延び、その先端部でパ
イロット油室40Aに連通している。
【0051】さらに、43Aはパイロットシリンダ37
Aの外周側に位置して弁ケーシング31Aの内周面に形
成された連通路としての油溝を示し、該油溝43Aは基
端側がパイロットシリンダ37Aのパイロット油路41
Aに連通し,先端側はパイロット油路42Aの位置まで
パイロットシリンダ37Aの軸方向に伸長している。そ
して、パイロットシリンダ37Aを図5に示すように自
己−相手圧供給位置(a)に配置したときには、該油溝
43Aがパイロット油路42Aに対して遮断され、該パ
イロット油路42Aがパイロット油室40Aと第2のパ
イロット管路19Bとの間を連通させるようになる。
【0052】また、パイロットシリンダ37Aを図7に
示すように自己圧供給位置(b)に配置したときには、
該油溝43Aがパイロット油路42Aに連通し、該パイ
ロット油路42Aが第2のパイロット管路19Bに対し
て遮断されることにより、パイロット油室40Aはパイ
ロット油路42A、油溝43Aおよびパイロット油路4
1Aを介してパイロット油室39Aと共に第1のパイロ
ット管路18Aにのみ連通されるようになる。
【0053】なお、サーボ弁12B側のパイロットシリ
ンダ37Bを図9に示すように自己−相手圧供給位置
(a)に配置したときには、油溝43Bがパイロット油
路42Bに対して遮断され、該パイロット油路42Bが
パイロット油室40Bと第2のパイロット管路19Aと
の間を連通させるようになる。また、パイロットシリン
ダ37Bを図11に示すように自己圧供給位置(b)に
配置したときには、油溝43Bがパイロット油路42B
に連通し、該パイロット油路42Bが第2のパイロット
管路19Aに対して遮断されることにより、パイロット
油室40Bはパイロット油路42B、油溝43Bおよび
パイロット油路41Bを介してパイロット油室39Bと
共に第1のパイロット管路18Bにのみ連通されるよう
になる。
【0054】本実施例による可変容量型油圧ポンプの入
力制御装置は上述の如き構成を有するもので、その基本
的作動については前述した従来技術によるものと格別差
異はない。
【0055】然るに、本実施例では、サーボ弁12A,
12Bの弁ケーシング31A,31B内に設けたパイロ
ットシリンダ37A,37Bを図5,図9に示す自己−
相手圧供給位置(a)と図7,図11に示す自己圧供給
位置(b)とに選択的に位置決めし、図5,図9に示す
自己−相手圧供給位置(a)では、油溝43A,43B
を第2のパイロット油路42A,42Bに対して遮断す
ることにより、第1のパイロット油室39A,39Bを
第1のパイロット管路18A,18Bに連通させると共
に、第2のパイロット油室40A,40Bを第2のパイ
ロット管路19B,19Aに連通させるようにしてい
る。
【0056】そして、図7,図11に示す自己圧供給位
置(b)では、油溝43A,43Bを第2のパイロット
油路42A,42Bに連通させ、該パイロット油路42
A,42Bを第2のパイロット管路19B,19Aに対
して遮断することにより、第1のパイロット油室39
A,39Bと第2のパイロット油室40A,40Bとを
共に第1のパイロット管路18A,18Bにのみ連通さ
せる構成としたから、下記の如き作用効果を得ることが
できる。
【0057】即ち、油圧ショベルを通常の掘削機として
使用する場合には、パイロットシリンダ37A,37B
を図5,図9に示す自己−相手圧供給位置(a)に配置
しておけば、この自己−相手圧供給位置(a)では第1
の油圧パイロット部14A,14Bが第1のパイロット
管路18A,18Bに連通し、第2の油圧パイロット部
15A,15Bが第2のパイロット管路19B,19A
に連通するから、油圧ポンプ3A,3Bの吐出側管路6
A,6Bからの吐出圧(相手圧)をパイロット管路19
A,19Bを介して相手方となるサーボ弁12B,12
Aの第2の油圧パイロット部15B,15Aに供給で
き、従来技術と同様に二つの油圧ポンプ3A,3Bで原
動機1の出力トルクを有効に使う馬力制御を実行させる
ことができる。
【0058】また、油圧ショベルを杭打ち機等として使
用する場合には、パイロットシリンダ37A,37Bを
図7,図11に示す自己圧供給位置(b)に配置してお
けば、この自己圧供給位置(b)では第1の油圧パイロ
ット部14A,14Bと第2の油圧パイロット部15
A,15Bとが共に第1のパイロット管路18A,18
Bにのみ連通するように回路構成を簡単に変更できる。
【0059】この結果、油圧ポンプ3Aの吐出圧(自己
圧)をパイロット管路18Aを介してサーボ弁12Aの
油圧パイロット部14A,15Aに供給できると共に、
油圧ポンプ3Bの吐出圧(自己圧)をパイロット管路1
8Bを介してサーボ弁12Bの油圧パイロット部14
B,15Bに供給でき、サーボ弁12A,12Bの油圧
パイロット部14A,14Bと油圧パイロット部15
A,15Bとに油圧ポンプ3A,3Bの自己圧のみを導
くように設定できる。
【0060】そして、この場合には、油圧ポンプ3A,
3Bを自己圧のみによって独立に制御する独立制御を実
行できるから、例えば油圧ポンプ3Aからの圧油で杭打
ち機を駆動する場合に、杭打ち機の低い負荷圧によって
油圧ポンプ3Aからの吐出圧を下げ、サーボ弁12Aの
油圧パイロット部14A,15Aに供給するパイロット
圧(合計圧)を弁ばね13Aの設定圧よりも低くでき、
該弁ばね13Aによってサーボ弁12Aのスプール35
Aを図3に示す如く矢示H方向に大きく摺動変位させ、
サーボアクチュエータ7Aのピストン9Aを図2に示す
ように矢示F方向に駆動して弁板29A等の容量可変部
4Aを最大傾転位置まで傾転させることができる。
【0061】かくして、油圧ポンプ3Aはポンプ容量が
最大となって前記杭打ち機に低圧大流量の圧油を供給で
き、該杭打ち機を高速で駆動することが可能となる。そ
して、サーボシリンダ7Aは油圧ポンプ3Aから低圧大
流量の圧油が吐出されるようにポンプ容量を制御でき、
油圧ポンプ3Aの入力トルクを原動機1の出力トルクの
1/2程度に抑えることができる。
【0062】一方、このときに油圧ポンプ3Bからの圧
油でブーム(図示せず)を駆動しようとすると、ブーム
の高い負荷圧によって油圧ポンプ3Bからの吐出圧を上
げ、サーボ弁12Bの油圧パイロット部14B,15B
に供給するパイロット圧(合計圧)を弁ばね13Bの設
定圧よりも大きくできるから、該弁ばね13Bによって
サーボ弁12Bのスプール35Bを図3中の矢示G方向
に摺動変位させ、サーボアクチュエータ7Bのピストン
9Bを矢示E方向に駆動して弁板29B等の容量可変部
4Bを最小傾転位置に向けて傾転させることができる。
【0063】そして、サーボ弁12Bは油圧ポンプ3B
の入力トルクが原動機1の最大トルクの1/2の値とな
るようにサーボシリンダ7Bのピストン9Bを変位さ
せ、油圧ポンプ3Bのポンプ容量をこのときのトルクに
見合う小容量に制御できるから、油圧ポンプ3Bからブ
ームに向けて高圧小流量の圧油を供給でき、該ブームを
低速でかつ高い駆動圧力をもって作動させることが可能
となる。また、油圧ポンプ3A,3Bの合計トルクを原
動機1の最大トルクの範囲内に確実に抑えることができ
る。
【0064】従って、本実施例によれば、サーボ弁12
A,12Bの弁ケーシング31A,31B内に設けたパ
イロットシリンダ37A,37Bを図5,図9に示す自
己−相手圧供給位置(a)と図7,図11に示す自己圧
供給位置(b)とに選択的に位置決めすることにより、
二つの油圧ポンプ3A,3Bで原動機1の出力トルクを
有効に使う馬力制御と二つの油圧ポンプ3A,3Bを独
立に制御する独立制御とに簡単に対処でき、例えば掘削
機仕様の油圧ショベルを杭打ち機等の種々のアタッチメ
ント仕様機に即座に交換でき、交換時の作業性を大幅に
向上できる。
【0065】また、パイロットシリンダ37A(37
B)の端面には蓋体36A(36B)の係合凹部36A
1 ,36A2 (36B1 ,36B2 )と共に位置決め手
段を構成する係合突起37A1 (37B1 )を一体形成
したから、サーボ弁12A(12B)の弁ケーシング3
1A(31B)内でパイロットシリンダ37A(37
B)を180度程度の回転角をもって回転させることに
より、係合突起37A1 (37B1 )を係合凹部36A
1 ,36A2 (36B1 ,36B2 )のいずれかに選択
的に係合させることができる。
【0066】そして、これによってパイロットシリンダ
37A(37B)を自己−相手圧供給位置(a)と自己
圧供給位置(b)とに選択的に位置決めでき、前記馬力
制御と独立制御とを任意に選択できる。また、単一のパ
イロットシリンダ37A(37B)を自己−相手圧供給
手段21A(21B)と自己圧供給手段(22B)とに
兼用して使用でき、部品点数を少なくすることができ
る。
【0067】さらに、例えば掘削作業時においても油圧
ポンプ3A,3Bの独立制御が必要なときには、サーボ
弁12A(12B)の弁ケーシング31A(31B)内
でパイロットシリンダ37A(37B)を回転させるだ
けで簡単に対処することができる等、種々の効果を奏す
る。
【0068】次に、図13ないし図16は本発明の第2
の実施例を示し、本実施例の特徴は、サーボ弁の弁ケー
シング内に自己−相手圧供給手段となるパイロットシリ
ンダと、自己圧供給手段となるパイロットシリンダとを
交換して設ける構成としたことにある。なお、本実施例
では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。
【0069】図中、51Aはサーボ弁12Aの弁ケーシ
ングを示し、該弁ケーシング51Aは前記第1の実施例
で述べた弁ケーシング31Aとほぼ同様に構成されてい
るものの、本実施例の弁ケーシング51Aは油溝43A
(図3参照)等が形成されていない点で異なっている。
52Aは弁ケーシング51Aの一部を構成した蓋体を示
し、該蓋体52Aは前記第1の実施例で述べた蓋体36
Aとほぼ同様に形成されているものの、該蓋体52Aの
内側面には単一の係合凹部52A1 のみが形成され、該
係合凹部52A1 には後述するパイロットシリンダ53
Aの係合突起53A1 が係合するようになっている。
【0070】53Aはスプール35Aの他端側に位置し
て弁ケーシング51A内に配設され、自己−相手圧供給
手段を構成したパイロットシリンダを示し、該パイロッ
トシリンダ53Aは図6に示すように円柱形状をなし、
蓋体52A側から弁ケーシング51A内に着脱可能に挿
嵌されている。そして、該パイロットシリンダ53Aの
端面には蓋体52Aの係合凹部52A1 と共に位置決め
手段を構成する係合突起53A1 が一体形成され、該係
合突起53A1 は係合凹部52A1 に係合することによ
り、パイロットシリンダ53Aを図13に示す自己−相
手圧供給位置に位置決めしている。
【0071】54Aはパイロットシリンダ53A内に摺
動可能に挿嵌された段付きプランジャを示し、該段付き
プランジャ54Aは前記第1の実施例で述べた段付きプ
ランジャ38Aとほぼ同様に大径部54A1 と小径部5
4A2 とを有して形成され、該小径部54A2 はパイロ
ット油室39A内のパイロット圧を受圧することにより
該パイロット油室39Aと共に第1の油圧パイロット部
14Aを構成し、大径部54A1 はパイロット油室40
A内のパイロット圧を受圧することにより該パイロット
油室40Aと共に第2の油圧パイロット部15Aを構成
している。
【0072】ここで、該段付きプランジャ54Aの大径
部54A1 と小径部54A2 とは、パイロット油室40
Aとパイロット油室39Aとに対して同一の受圧面積を
もって形成され、サーボ弁12B側の段付きプランジャ
54Bもこれと同様に大径部54B1 と小径部54B2
とをもって図14に示す如く形成されている。そして、
該段付きプランジャ54Bの大径部54B1 はパイロッ
ト油室39B内のパイロット圧を受圧することにより該
パイロット油室39Bと共に第1の油圧パイロット部1
4Bを構成し、小径部54B2 はパイロット油室40B
内のパイロット圧を受圧することにより該パイロット油
室40Bと共に第2の油圧パイロット部15Bを構成し
ている。
【0073】55Aはパイロットシリンダ53Aに形成
され、第1のパイロット管路18Aに連通した第1のパ
イロット油路を示し、該第1のパイロット油路55Aは
パイロットシリンダ53Aを径方向に貫通し、その途中
部位でパイロット油室39Aと連通している。56Aは
第1のパイロット油路55Aからパイロットシリンダ5
3Aの軸方向に離間して形成され、第2のパイロット管
路19Bに連通した第2のパイロット油路を示し、該第
2のパイロット油路56Aはパイロットシリンダ53A
を径方向に貫通し、その途中部位でパイロット油室40
Aに連通している。
【0074】57Aは前記パイロットシリンダ53Aに
替えて弁ケーシング51A内に配設され、自己圧供給手
段を構成する他のパイロットシリンダを示し、該パイロ
ットシリンダ57Aは前記パイロットシリンダ53Aと
ほぼ同様に形成され、図15に示すように蓋体52A側
から弁ケーシング51A内に着脱可能に挿嵌されてい
る。そして、該パイロットシリンダ57Aの端面には蓋
体52Aの係合凹部52A1 と共に位置決め手段を構成
する係合突起57A1 が一体形成され、該係合突起57
A1 は係合凹部52A1 に係合することにより、パイロ
ットシリンダ57Aを図15に示す自己圧供給位置に位
置決めしている。
【0075】58Aはパイロットシリンダ57Aに形成
され、第1のパイロット管路18Aに連通した第1のパ
イロット油路を示し、該第1のパイロット油路58Aは
パイロットシリンダ57Aを径方向に貫通し、その途中
部位でパイロット油室39Aと連通している。59Aは
第1のパイロット油路58Aからパイロットシリンダ5
7Aの軸方向に離間し、該パイロットシリンダ57Aの
径方向に形成された第2のパイロット油路を示し、該第
2のパイロット油路59Aはパイロットシリンダ53A
の外周面から径方向途中部位まで延び、その先端部でパ
イロット油室40Aに連通している。
【0076】さらに、60Aはパイロットシリンダ53
Aの外周面に軸方向に伸長して形成された連通路として
の油溝を示し、該油溝60Aは基端側がパイロットシリ
ンダ53Aのパイロット油路58Aに連通し,先端側は
パイロット油路59Aに連通している。そして、パイロ
ットシリンダ57Aを図15に示すように自己圧供給位
置に配置したときには、パイロット油路59Aが第2の
パイロット管路19Bに対して遮断されることにより、
パイロット油室40Aはパイロット油路59A、油溝6
0Aおよびパイロット油路58Aを介してパイロット油
室39Aと共に第1のパイロット管路18Aにのみ連通
されるようになる。
【0077】なお、サーボ弁12B側のパイロットシリ
ンダ53Bを図14に示すように弁ケーシング51B内
で自己−相手圧供給位置に配置したときには、パイロッ
ト油路55Bが第1のパイロット管路19Bに連通し、
パイロット油路56Bが第2のパイロット管路19Aに
連通するようになる。また、パイロットシリンダ57B
を図16に示すように弁ケーシング51A内で自己圧供
給位置に配置したときには、油溝60Bがパイロット油
路59Bに連通し、該パイロット油路59Bが第2のパ
イロット管路19Aに対して遮断されることにより、パ
イロット油室40Bはパイロット油路59B、油溝60
Bおよびパイロット油路58Bを介してパイロット油室
39Bと共に第1のパイロット管路18Bにのみ連通さ
れるようになる。
【0078】かくして、このように構成される本実施例
でも、サーボ弁12A(12B)の弁ケーシング51A
(51B)内にパイロットシリンダ53A,57A(5
3B,57B)を選択的に設けることにより、例えば掘
削機仕様の油圧ショベルを杭打ち機等の種々のアタッチ
メント仕様機に簡単に交換でき、前記第1の実施例とほ
ぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0079】次に、図17および図18は本発明の第3
の実施例を示し、本実施例では前記第2の実施例と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとするに、本実施例の特徴は、サーボ弁12A,12
Bの弁ケーシング51A,51B内に設けられ、自己圧
供給手段を構成するパイロットシリンダ71A,71B
を有蓋円筒状に形成し、該パイロットシリンダ71A,
71B内には小径円柱状のプランジャ72A,72Bを
摺動可能に挿嵌することにより、単一のパイロット油室
73A,73Bを画成する構成としたことにある。
【0080】ここで、パイロットシリンダ71A,71
Bの蓋部側には前記第2の実施例で述べたパイロットシ
リンダ57A,57Bと同様に、蓋体52A,52Bの
係合凹部52A1 ,52B1 と共に位置決め手段を構成
する係合突起71A1 ,71B1 が一体形成され、該係
合突起71A1 ,71B1 は係合凹部52A1 ,52B
1 に係合することにより、パイロットシリンダ71A,
71Bを図17,図18に示す自己圧供給位置に位置決
めしている。
【0081】また、パイロットシリンダ71A,71B
には第1のパイロット管路18A,18Bをパイロット
油室73A,73Bに連通させる第1のパイロット油路
74A,74Bが径方向に穿設され、パイロット油室7
3A,73Bは第1,第2のパイロット油室を兼用する
ことによりプランジャ72A,72Bと共に第1,第2
の油圧パイロット部14A,15A、14B,15Bを
構成するようになっている。さらに、プランジャ72
A,72Bの外周面にはパイロット油室73A,73B
側の端面から軸方向途中位置まで延びる油溝72A1 ,
72B1 が形成され、プランジャ72A,72Bを共通
部品化すると共に、油溝72B1 は第1のパイロット油
路74Bをパイロット油室73A,73Bに常時連通さ
せるようになっている。
【0082】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例で用いたパイロットシリンダ5
3A,53Bおよび段付きプランジャ54A,54Bに
替えて、パイロットシリンダ71A,71Bおよびプラ
ンジャ72A,72Bを弁ケーシング51A,51B内
に配設することにより、前記第2の実施例とほぼ同様の
作用効果を得ることができる。
【0083】なお、前記各実施例では、油圧ポンプ3
A,3Bを斜軸式の可変容量型油圧ポンプによって構成
するものとして述べたが、これに替えて、油圧ポンプ3
A,3Bを斜板式またはラジアルピストン式の可変容量
型油圧ポンプによって構成するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、各サ
ーボ弁の第1,第2の油圧パイロット部に、自己−相手
圧供給手段と自己圧供給手段とを選択的に設け、該自己
圧供給手段は前記第1,第2の油圧パイロット部を共に
第1のパイロット管路に連通させ、前記第2の油圧パイ
ロット部を第2のパイロット管路に対して遮断する構成
とし、前記自己−相手圧供給手段は前記第1の油圧パイ
ロット部を第1のパイロット管路に連通させ、前記第2
の油圧パイロット部を第2のパイロット管路に連通させ
る構成としたから、例えば油圧ショベルを通常の掘削機
として使用する場合には、自己−相手圧供給手段を設け
ることにより、二つの可変容量型油圧ポンプで原動機の
出力トルクを有効に使う馬力制御を実行させることがで
き、杭打ち機等を使用する場合には、自己−相手圧供給
手段に替えて自己圧供給手段を設けることにより、二つ
の可変容量型油圧ポンプを相手圧に影響されることな
く、独立に制御する独立制御を実行させることができ
る。従って、例えば掘削機仕様の油圧ショベルを杭打ち
機等の種々のアタッチメント仕様機に簡単に交換でき、
交換時の作業性を大幅に向上させることができる。
【0085】この場合、各サーボ弁の弁ケーシング内に
設けるパイロットシリンダを自己−相手圧供給位置と自
己圧供給位置とに選択的に配置する構成とすれば、該パ
イロットシリンダによって自己−相手圧供給手段と自己
圧供給手段とを選択的に構成することが可能となり、自
己−相手圧供給手段と自己圧供給手段とを同一部材によ
って構成でき、部品点数が増加するのを防止できる。
【0086】また、各サーボ弁の弁ケーシング内にそれ
ぞれ異なる形状のパイロットシリンダを選択的に設け、
一の形状のパイロットシリンダによって自己−相手圧供
給手段を構成し、他の形状のパイロットシリンダによっ
て自己圧供給手段を構成するようにすれば、各サーボ弁
の弁ケーシング内に、いずれか一方のパイロットシリン
ダを選択的に取付けることによって、二つ可変容量型油
圧ポンプで原動機の出力トルクを有効に使う馬力制御と
二つの可変容量型油圧ポンプを独立に制御する独立制御
とを選択的に実行させることができる。そして、現行の
入力制御装置に対してパイロットシリンダ等を取替える
のみで対処でき、コストダウンを図ることができる等、
種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による可変容量型油圧ポ
ンプの入力制御装置を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例による斜軸式の可変容量
型油圧ポンプを示す図4中の矢示II−II線に沿った縦断
面図である。
【図3】図2中のサーボ弁等を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向断面図である。
【図5】図3中のパイロットシリンダおよび段付きプラ
ンジャ等を拡大して示すサーボ弁の要部拡大断面図であ
る。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】パイロットシリンダを自己圧供給位置に配置し
た状態を示す図5と同様の断面図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向断面図である。
【図9】図5中のサーボ弁とは異なるサーボ弁のパイロ
ットシリンダおよび段付きプランジャ等を拡大して示す
断面図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向断面図である。
【図11】パイロットシリンダを自己圧供給位置に配置
した状態を示す図9と同様の断面図である。
【図12】図11中の矢示 XII−XII 方向断面図であ
る。
【図13】第2の実施例によるサーボ弁のパイロットシ
リンダおよび段付きプランジャ等を拡大して示す図5と
同様の断面図である。
【図14】図13中のサーボ弁とは異なるサーボ弁のパ
イロットシリンダおよび段付きプランジャ等を拡大して
示す断面図である。
【図15】パイロットシリンダを自己圧供給位置に配置
した状態を示す図13と同様の断面図である。
【図16】パイロットシリンダを自己圧供給位置に配置
した状態を示す図14と同様の断面図である。
【図17】第3の実施例によるサーボ弁のパイロットシ
リンダおよび段付きプランジャ等を拡大して示す図15
と同様の断面図である。
【図18】図17中のサーボ弁とは異なるサーボ弁のパ
イロットシリンダおよび段付きプランジャ等を拡大して
示す断面図である。
【図19】従来技術による可変容量型油圧ポンプの入力
制御装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 原動機 2 トランスミッション 3A,3B 油圧ポンプ 4A,4B 容量可変部 5 タンク 6A,6B 吐出側管路 7A,7B サーボアクチュエータ 8A,8B シリンダ 9A,9B ピストン 11 パイロットポンプ(副油圧源) 12A,12B サーボ弁 13A,13B 弁ばね 14A,14B 第1の油圧パイロット部 15A,15B 第2の油圧パイロット部 16A,16B スリーブ 17A,17B フィードバックリンク 18A,18B 第1のパイロット管路 19A,19B 第2のパイロット管路 21A,21B 自己−相手圧供給手段 22A,22B 自己圧供給手段 23 ハウジング 31A,31B,51A,51B 弁ケーシング 32A,32B ポンプポート 33A,33B 出力ポート 34A,34B タンクポート 35A,35B スプール 37A,37B,53A,53B,57A,57B パ
イロットシリンダ 37A1 ,37B1 ,53A1 ,53B1 ,57A1 ,
57B1 ,71A1 ,71B1 係合突起(位置決め手
段) 38A,38B,54A,54B 段付きプランジャ 39A,39B,40A,40B,73A,73B パ
イロット油室 41A,41B,42A,42B,74A,74B パ
イロット油路 43A,43B,60A,60B 油溝(連通路) 71A,71B パイロットシリンダ 72A,72B プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本沢 幸裕 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの原動機によって駆動され、それぞ
    れ容量可変部を有した二つの可変容量型油圧ポンプと、
    該各油圧ポンプに付設され、該各油圧ポンプの容量可変
    部を駆動する二つのサーボアクチュエータと、該各サー
    ボアクチュエータと副油圧源との間に配設され、第1,
    第2の油圧パイロット部に前記各油圧ポンプの吐出圧が
    パイロット圧として供給されることにより、前記副油圧
    源から各サーボアクチュエータに給排する圧油量を切換
    制御する二つのサーボ弁とを備え、該各サーボ弁に設け
    た第1,第2の油圧パイロット部のうち、第1の油圧パ
    イロット部には前記油圧ポンプの自己圧となる吐出圧を
    導く第1のパイロット管路を接続し、第2の油圧パイロ
    ット部には相手方となる油圧ポンプの吐出圧を導く第2
    のパイロット管路を接続してなる可変容量型油圧ポンプ
    の入力制御装置において、前記各サーボ弁の第1,第2
    の油圧パイロット部には、自己−相手圧供給手段と自己
    圧供給手段とを選択的に設け、該自己圧供給手段は前記
    第1,第2の油圧パイロット部を共に第1のパイロット
    管路に連通させ、前記第2の油圧パイロット部を第2の
    パイロット管路に対して遮断する構成とし、前記自己−
    相手圧供給手段は前記第1の油圧パイロット部を第1の
    パイロット管路に連通させ、前記第2の油圧パイロット
    部を第2のパイロット管路に連通させる構成としたこと
    を特徴とする可変容量型油圧ポンプの入力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各サーボ弁は、前記副油圧源に接続
    されるポンプポート、前記各サーボアクチュエータに接
    続される出力ポートおよびタンクポートが形成された弁
    ケーシングと、該弁ケーシング内にスリーブを介して摺
    動可能に挿嵌され、該スリーブを介して前記出力ポート
    をポンプポートとタンクポートとに選択的に連通,遮断
    させるスプールと、該スプールの一端側に位置して前記
    弁ケーシング内に配設され、該スプールを常時中立位置
    に向けて付勢する弁ばねと、該弁ばねに抗してスプール
    を摺動変位すべく前記スプールの他端側に位置して前記
    弁ケーシング内に配設された第1,第2の油圧パイロッ
    ト部とから構成してなる請求項1に記載の可変容量型油
    圧ポンプの入力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記各サーボ弁の弁ケーシング内には、
    前記スプールの他端側に位置するパイロットシリンダ
    と、該パイロットシリンダ内に摺動可能に挿嵌され、一
    端側が該パイロットシリンダから突出して前記スプール
    の他端側に当接し、他端側が該パイロットシリンダ内に
    第1,第2のパイロット油室を画成したプランジャとを
    設け、該プランジャと第1,第2のパイロット油室とに
    より前記第1,第2の油圧パイロット部を構成してなる
    請求項2に記載の可変容量型油圧ポンプの入力制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記パイロットシリンダには、該パイロ
    ットシリンダを径方向に貫通し前記第1のパイロット管
    路を第1のパイロット油室に連通させる第1のパイロッ
    ト油路と、該第1のパイロット油路から離間した位置で
    前記パイロットシリンダの外周面から径方向途中まで延
    び、前記第2のパイロット油室に連通した第2のパイロ
    ット油路とを形成し、前記弁ケーシングには前記第1の
    パイロット油路に連通し前記第2のパイロット油路側に
    向けて延びる連通路を形成し、かつ前記パイロットシリ
    ンダは、前記第2のパイロット油路を連通路に対して遮
    断し前記第2のパイロット管路に連通させる自己−相手
    圧供給位置で自己−相手圧供給手段を構成し、前記第2
    のパイロット油路を第2のパイロット管路に対して遮断
    し前記連通路に連通させる自己圧供給位置では自己圧供
    給手段を構成するようにしてなる請求項3に記載の可変
    容量型油圧ポンプの入力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記弁ケーシングとパイロットシリンダ
    との間には、該パイロットシリンダを自己−相手圧供給
    位置と自己圧供給位置とに選択的に位置決めする位置決
    め手段を設けてなる請求項4に記載の可変容量型油圧ポ
    ンプの入力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記自己−相手圧供給手段を前記パイロ
    ットシリンダによって構成し、該パイロットシリンダに
    は、前記第1のパイロット管路を第1のパイロット油室
    に連通させる第1のパイロット油路と、前記第2のパイ
    ロット管路を第2のパイロット油室に連通させる第2の
    パイロット油路とを形成してなる請求項3に記載の可変
    容量型油圧ポンプの入力制御装置。
  7. 【請求項7】 前記自己圧供給手段を前記パイロットシ
    リンダによって構成し、該パイロットシリンダには、前
    記第1のパイロット管路を第1のパイロット油室に連通
    させる第1のパイロット油路と、前記第2のパイロット
    管路に対して遮断され前記第2のパイロット油室に連通
    した第2のパイロット油路と、該第2のパイロット油路
    を第1のパイロット油路に連通させる連通路とを形成し
    てなる請求項3に記載の可変容量型油圧ポンプの入力制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記自己圧供給手段は前記パイロットシ
    リンダと交換して前記弁ケーシング内に設けられる他の
    パイロットシリンダによって構成し、該パイロットシリ
    ンダには、該パイロットシリンダ内に摺動可能に挿嵌さ
    れ、一端側が該パイロットシリンダから突出して前記ス
    プールの他端側に当接し、他端側が該パイロットシリン
    ダ内に前記第1,第2のパイロット油室を単一のパイロ
    ット油室として画成したプランジャと、前記第1のパイ
    ロット管路を単一のパイロット油室に連通させる第1の
    パイロット油路とを設けてなる請求項6に記載の可変容
    量型油圧ポンプの入力制御装置。
  9. 【請求項9】 前記弁ケーシングとパイロットシリンダ
    との間には、該パイロットシリンダを弁ケーシング内に
    位置決めする位置決め手段を設けてなる請求項6,7ま
    たは8に記載の可変容量型油圧ポンプの入力制御装置。
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