JPH07189820A - エンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

エンジンの蒸発燃料処理装置

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JPH07189820A
JPH07189820A JP5337074A JP33707493A JPH07189820A JP H07189820 A JPH07189820 A JP H07189820A JP 5337074 A JP5337074 A JP 5337074A JP 33707493 A JP33707493 A JP 33707493A JP H07189820 A JPH07189820 A JP H07189820A
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朋久 藤川
Seisuke Mitsunaga
誠介 光永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アシストエア制御弁が閉じた場合でもパージ量
を確保しつつ吸気工程でパージを行なえる蒸発燃料処理
装置を実現する。 【構成】点火プラグまわりにリッチな混合気を供給する
成層化手段と、蒸発燃料を供給する蒸発燃料制御弁を備
えるパージ通路27と、混合気を燃焼室23毎に供給す
る独立吸気通路4aとを有するエンジンの蒸発燃料処理
装置であって、パージ通路27を独立吸気通路4aに接
続し、独立吸気通路の各々には、空気を補助的に供給す
るアシストエア通路20が接続され、パージ通路をアシ
ストエア通路に接続したことを特徴とするエンジンの蒸
発燃料処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの蒸発燃料処
理装置、特に成層燃焼を行なうエンジンの蒸発燃料処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの蒸発燃料処理装置
が多く提案されている。例えば、エンジンの吸気通路の
スロットル弁よりも下流側の位置にチャコールキャニス
タからの連通路を開口させ、チャコールキャニスタに吸
気負圧を作用させて吸着された蒸発燃料のパージを行な
うもので、特に連通路の途中に開閉弁を設け、この開閉
弁によってチャコールキャニスタに吸着された蒸発燃料
のパージ量を調整可能とし、エンジンの吸入空気量を検
出して、吸入空気量が多いときには開閉弁の開弁時間を
長くすると共に閉弁時間を短くするデューティ制御を行
ない、蒸発燃料のパージ量をエンジンの吸入空気量に応
じて調整するものである(特開昭61−19962
号)。
【0003】また、その他の従来技術としては、加圧用
エアポンプを用いて空気を圧縮し、それを空気制御弁に
よって調量してエアアシスト式のインジェクタに送り、
燃料噴射と共に空気噴射を行なうエアアシストシステム
を備えたエンジンに、燃料タンクから発生する蒸発燃料
を一時的に吸着するチャコールキャニスタのパージポー
トを、エアアシストシステムの加圧用エアポンプの吸気
口に接続したものである(特開平4−350352
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される従来例において、成層化手段を備える
エンジンに対しては、パージの供給に対して空燃比のフ
ィードバック制御が行なわれ、インジェクタから噴射さ
れる燃料が減少し、混合気の成層化が確実に行なえない
という問題があった。また、後者の従来例においては、
パージを含む空気をエアポンプの力によって強制的にエ
アアシスト式噴射弁から噴射するために、空気制御弁を
開弁しないとパージ燃料を供給できない構成である。即
ち、パージ量とアシストエア空気量とを制御できず空燃
比が変化して成層化が妨げられるという問題があった。
【0005】従って、本発明のエンジンの蒸発燃料処理
装置は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、アシストエア制御弁が閉じた場合
でもパージ量を確保しつつ吸気工程でパージを行なえる
蒸発燃料処理装置を実現することである。また、低負荷
時でもパージが行なえ、混合気の成層化を維持できる蒸
発燃料処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明のエンジンの蒸発燃料処理
装置は、点火プラグまわりにリッチな混合気を供給する
成層化手段と、蒸発燃料を供給する蒸発燃料制御弁を備
えるパージ通路と、混合気を燃焼室毎に供給する独立吸
気通路とを有するエンジンの蒸発燃料処理装置であっ
て、前記パージ通路を前記独立吸気通路に接続したこと
を特徴としている。
【0007】また、好ましくは、前記独立吸気通路の各
々には、空気を補助的に供給するアシストエア通路が接
続され、前記パージ通路を前記アシストエア通路に接続
したことを特徴としている。また、好ましくは、前記蒸
発燃料の供給は、空燃比のフィードバック中に行なわれ
ることを特徴としている。
【0008】また、好ましくは、前記パージ通路を供給
空気量を制御するスロットル弁の前後の差圧に基づいて
制御される前記アシストエア制御弁の下流に設けたこと
を特徴としている。また、好ましくは、前記蒸発燃料制
御弁をアイドル時を含む所定領域で開弁し、かつアシス
トエア制御弁をアイドル時を含まない所定領域で開弁す
ることを特徴としている。
【0009】また、好ましくは、前記成層化手段は、前
記エンジンの吸気工程内で燃料噴射を行ない、前記点火
プラグまわりにスワールを発生させることを特徴として
いる。また、好ましくは、前記エンジンは、燃焼室内に
理論空燃比よりも大きい空燃比の混合気を供給するリン
バーンエンジンであることを特徴としている。
【0010】また、好ましくは、前記パージ通路と前記
アシストエア通路とは、該アシストエア通路が前記独立
吸気通路の各々に分岐する分岐部の上流側で接続されて
いることを特徴としている。
【0011】
【作用】以上のように、この発明に係わるエンジンの蒸
発燃料処理装置は構成されているので、パージ通路を各
独立吸気通路に接続し、パージ通路の途中に設けられた
パージ弁をアイドリングを含む低負荷領域内で開弁する
ことによって、吸気工程でもパージを行なうことができ
るようになり、混合気の成層化を安定した状態で維持で
きる。
【0012】また、パージ通路をアシストエア制御弁の
下流側に接続することによって、アシストエア制御弁が
全閉の場合でもパージできる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例につき、添付の図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本実施例を示す蒸発
燃料処理装置のシステム構成図である。図1において、
エンジン1は、第1シリンダから第4シリンダを備えた
4気筒エンジンである。各燃焼室23の吸気側には吸気
ポート4a、4bが開口している一方、排気側には排気
ポート2a、2bが開口している。
【0014】ここで、吸気ポート4aは、気筒1の略周
方向に開口するタンジェンシャルポートであって、この
吸気ポート4aから燃焼室23内に供給された混合気
は、燃焼室23内にスワールを生成するようになってい
る。即ち、吸気ポート4aは、スワール生成ポートとな
っている。吸気ポート4aは、低負荷状態だけでなく高
負荷状態においても有効にスワールを生成できるよう配
設されている。
【0015】吸気ポート4bは、吸気弁5によって所定
のタイミングで開閉され、シリンダ23内に送り込まれ
た混合気のスワールをコントロールするように構成され
ている。尚、吸気弁5は、動弁機構45によって作動で
きるように構成されている。また、排気ポート2a、2
bは、排気弁47a、47bによって開閉されるように
構成されている。排気ポート2a、2bには、リニアO
2センサ41が取り付けられており、空燃比等が制御さ
れる。排気弁47a、47bが開口されて排出される排
気は、リニアO2センサ41で検出されながら触媒42
を通って浄化され外部に排出される。
【0016】各燃焼室23に混合気を供給するために、
各気筒毎に、吸気ポート4a、4bには独立吸気通路2
4が設けられている。この独立吸気通路24は、その上
流端においてエアの流れを安定させるサージタンク25
に接続されている。尚、サージタンク25へは、途中に
スロットル弁3が設けられおり、共通吸気通路7からそ
の開度に応じたエアが供給されるようになっている。即
ち、エアクリーナ43から入る空気は、エアフローメー
タ44によりその流量を検出されつつ、スロットル弁3
の開度に応じた流量をサージタンク25内へ送るのであ
る。また、共通空気通路7のスロットル弁3の下流側に
は、バイパス空気通路39が設けられている。このバイ
パス空気通路39の途中に備えられたエアコントロール
バルブ40を制御することによってスロットル弁3が閉
じている場合の供給空気量を調節するのである。共通空
気通路7の上流側のスロットル弁3付近に取り付けられ
ているのは、スロットル弁3の開度を検出するスロット
ルセンサ36と、このスロットルセンサの開度に基づい
てアイドリング状態を設定するアイドルスイッチ35で
ある。アイドル状態の空気での供給は、バイパス空気通
路39から更に分岐したアイドル空気通路48の供給空
気量を制御することによってなされる。アイドル空気通
路39には、アイドルスピードコントロールバルブ31
と補助的な空気制御バルブ32が取り付けられ、アイド
ル時のエンジン回転数を制御している。
【0017】吸気通路24の吸気ポート4a、4b側に
は、燃焼室23内に燃料を供給するインジェクタ8が取
り付けられている。インジェクタ8は、アシストエア式
のインジェクタである。インジェクタ8は、燃料通路2
6によって、燃料タンク22に接続されている。インジ
ェクタ8に接続されるパージ燃料噴射部19が設けられ
ていて、燃料タンク22内から蒸発する燃料をインジェ
クタ8を介して吸気ポートへ供給する。パージ燃料噴射
部19は、各気筒毎に設けられ共通吸気通路7に通ずる
ようにアシストエア通路20に接続されている。アシス
トエア通路20の中間部(パージ燃料噴射部19と共通
吸気通路7との間)にアシストエア制御弁6が取り付け
られ、アシストエア通路を通る空気量を調整している。
更に、アシストエア通路20は、アシストエア制御弁6
よりインジェクタよりの部分21で分岐するようにパー
ジ通路27に接続されている。パージ通路27は、チャ
コールキャニスタ18に接続されている。パージ通路2
7のチャコールキャニスタ18とアシストエア通路20
の分岐部21との間には、パージ制御弁17が設けられ
ており、パージ流量を調節している。また、パージ通路
27は、各気筒毎に分岐して接続されている。
【0018】燃料タンク22の内部に蓄積されている燃
料10は、燃料ポンプ12と、燃料ポンプ12から伸び
る燃料通路26によってインジェクタ8aまで運搬され
る。燃料10は、タンク内のフィルタ11で浄化され、
燃料通路46を通ってプレッシャレギュレータ9におい
て、空気通路41から送られる空気と混合され、混合気
供給通路43を介してインジェクタ8bへ送られるもの
と、燃料通路26からインジェクタ8aに送られるもの
とに分けられる。燃料通路26には、燃料フィルタ13
が取り付けられていて、ポンプ12によって吸い上げら
れた燃料10は、このフィルタ13を通ることによって
浄化される。また、燃料10は、ガソリン等の揮発性の
燃料のため、燃料タンク12内部の燃料10の上部を占
める空間で蒸発した燃料が充満している。蒸発燃料10
は、バルブ15によって取り込まれる。取り込まれた蒸
発燃料10は、分離器14を介して蒸発燃料と空気とに
分離される。分離された蒸発燃料10は、蒸発燃料通路
を通ってバルブ16を介してチャコールキャニスタ18
に吸着される。以上説明したように、蒸発燃料10は、
チャコールキャニスタ18からパージ通路27を介して
アシストエア通路20に供給され、吸気ポート4から噴
射される。このインジェクタ8の燃料噴射量や噴射圧
は、コントロールユニット100によって制御される。
また、パージ制御弁やアシストエア制御弁は、スロット
ルバルブ3の前後の差圧で開閉を制御される。即ち、コ
ントロールユニット100は、パージ信号PG、アシス
トエア弁制御信号AS、空燃比センサ信号O2、SCV
信号等に基づいて制御弁を制御する。
【0019】上記コントロールユニット100による燃
料制御の具体例を、図2のフローチャートを参照して説
明する。図2に示すフローチャートの処理がスタートす
ると、先ずステップS1で各種信号が入力され、ステッ
プS2で吸入空気量等に応じて要求噴射量Taが演算さ
れる。この要求噴射量Taは、前述のように、低負荷側
の運転領域ではリーンな空燃比を与えるように演算され
る。
【0020】次にステップS3で、トレーリング噴射可
能量Tapの演算が行われる。このトレーリング噴射可
能Tapは、予め設定されているトレーリング噴射の噴
射開始角C1および許容最大噴射終了角C2と、クラン
ク角180o 毎のクランク角信号の周期Tsgとから、
クランク角によるトレーリング噴射可能な期間(C2−
C1)をパルス幅(時間)に換算し、かつバッテリー電
圧に応じた無効噴射時間Tvを減じることにより求めら
れる。即ち、トレーリング噴射可能Tapは、次式によ
り求められる。
【0021】 Tap=Tsg×(C2−C1)/180−Tv 続いてステップS4で、リーディング要求噴射量Tal
が演算される。このリーディング要求噴射量Talは、
上記要求噴射量Taとトレーリング噴射可能量Tapと
の比較に基づいて定められるもので、両者の差(Ta−
Tap)と0とのうちの大きい方が選ばれる。つまり、
上記要求噴射量Taがトレーリング噴射可能量Tapよ
り大きければその差がリーディング噴射可能量Talと
なり、上記要求噴射量Taがトレーリング噴射可能量T
apより小さくてその差が負になれば、リーディング要
求噴射量Talは0とされる。
【0022】そして、ステップS4で定めたリーディン
グ要求噴射量Talが0より大か否かがステップS5で
判定され、この判定がYESのときはリーディング要求
噴射量Talに無効時間Tvを加えた値がリーディング
噴射のパルス幅Tilとされ(ステップS6)、リーデ
ィング側噴射タイミングのときにこのパルス幅Tilで
燃料噴射が行われる。また、上記ステップS5の判定が
NOのときは、リーディング噴射のパルス幅Tilが0
とされる(ステップS7)。
【0023】次に、ステップS8で、トレーリング要求
噴射量Tatが求められる。このトレーリング要求噴射
量Tatは、要求噴射量Taからリーディング要求噴射
量Talを減じた値である。従って、要求噴射量Taが
トレーリング噴射可能量Tapより小さいとき(Til
=0とされるとき)には要求噴射量Taがトレーリング
要求噴射量Tatとなり、要求噴射量Taがトレーリン
グ噴射可能量Tapより大きいときは、トレーリング噴
射可能量Tapがトレーリング要求噴射量Tatとな
る。
【0024】そして、ステップS8で定めたトレーリン
グ要求噴射量Tatがトレーリング噴射可能量Tapよ
り小さいか否かがステップS9で判定され、この判定が
YESのときは、トレーリング要求噴射量Tatに無効
時間Tvを加えた値がトレーリング噴射のパルス幅Ti
tとされる(ステップS10)。また、ステップS9の
判定がNOのときは、トレーリング噴射可能量Tapに
無効時間Tvを加えた値がトレーリング噴射のパルス幅
Titとされる(ステップS11)。
【0025】以上のような制御動作をさらに図3のタイ
ムチャートによって説明する。図3において、t0はリ
ーディング側噴射の噴射開始時期であって、吸気行程以
前の適当な時期に設定されている。t1はトレーリング
側噴射の噴射開始時期(噴射開始角C1)であって、成
層燃焼に適当な時期、例えば吸気上死点に設定されてい
る。また、t2はトレーリング側噴射の終了時期の許容
限界の時期(許容最大噴射終了角C2)であって、これ
以上遅れると燃焼室への燃料供給に支障が生じる程度の
時期である。
【0026】上記リーディング側噴射開始時期t0もし
くはその直前に、前記ステップS3,S4での演算に基
づくステップS4〜S7での処理により、要求噴射量T
aとトレーリング噴射可能量Tapが比較される。そし
て、要求噴射量Taがトレーリング噴射可能量Tapよ
り小さい低負荷時には、リーディング噴射量が0とさ
れ、トレーリング噴射のパルス幅がTit=ta+Tv
とされて、トレーリング噴射のみで要求噴射量Taが賄
われる(図3上段)。要求噴射量Taがトレーリング噴
射可能量Tapと一致する程度の中負荷域までは、トレ
ーリング噴射のみ行われる状態が保たれる(図3中
段)。従って、低,中負荷域では、燃料の分散を抑制し
て成層化を図るのに有利なトレーリング噴射が行われ
る。さらに、このような領域では空燃比がリーンとなる
ように要求噴射量Taが演算される。これらの作用によ
り、成層化状態のリーンバーンが達成されて、燃費が改
善される。
【0027】一方、要求噴射量Taがトレーリング噴射
可能量Tapより大きくなる高負荷時には、要求噴射量
Taのうちでトレーリング噴射可能量Tapを上回った
分だけがリーディング噴射により噴射され、トレーリン
グ噴射量はトレーリング噴射可能量Tapに保たれる
(図3下段)。従って、分割噴射が行われる高負荷時で
も、複雑な分割比の演算は不必要となり、制御が非常に
簡単なものとなる。
【0028】また、高負荷になるにつれて燃焼室内の燃
料が均一化される。また、要求噴射量Taが急変する加
速時等の過渡時にも、リーディング噴射の際の演算時に
要求噴射量Taの演算とそれに基づく判定や噴射量の演
算が応答性良く行われて、リーディング噴射が燃料要求
量の増加に間に合わなくなるというようなことがなく、
精度良く燃料供給が制御されることとなる。
【0029】図4、図6、図8は、アシストエア弁及び
パージ制御弁の作動領域を示すフローチャートである。
図4において、ステップS20で燃圧等の各信号が読み
込まれ、ステップS21において、空燃比のフィードバ
ック中であるか否かを判断する。ステップS21でフィ
ードバック中であったとき、ステップS22であらかじ
め設定されたパージ領域であるか否かを判断する。ステ
ップS22でパージ領域であった場合、エンジン負荷等
の運転状態に応じたパージデューティを設定する。その
後、ステップS25で設定されたパージデューティをパ
ージ制御弁に出力する。図5は、エンジン負荷と回転数
とに基づくパージ領域(パージ弁開)を示す図である。
【0030】図6は、アシストエア弁の開閉動作を表す
フローチャートである。図6において、ステップS30
で燃圧等の各信号が読み込まれ、ステップS31におい
て、アイドリング中であるか否かを判断する。ステップ
S31でアイドル中であったとき、ステップS32でア
シストエア弁を閉じる。アイドル中でない場合、ステッ
プS33でエンジン負荷と回転数に応じた弁の開度を設
定する。その後、ステップS34でアシストエア制御弁
に出力される。図7は、エンジンがアイドル時のエンジ
ン負荷と回転数との関係を示す図である。
【0031】図8は、スワールコントロール弁の開閉操
作を示すフローチャートである。図8において、ステッ
プS40で燃圧等の各信号が読み込まれ、ステップS4
1でスワールコントロール弁を開く領域か否かを判断す
る。ステップS42でスワールコントロール弁開の領域
であった場合、その弁を開く。ステップS41でスワー
ルコントロール弁閉の領域であった場合、ステップS4
3でその弁を閉じる。図9は、エンジン負荷と回転数に
基づくスワールコントロール弁開の領域と、弁閉の領域
を示す図である。また、図10は、エンジン負荷と回転
数に基づくフィードバックされる空燃比の分布を示す図
である。
【0032】以上説明したように、パージ通路を各独立
吸気通路に接続することによって、パージと通常の燃料
とが同時にインジェクタから噴射でき、混合気を確実に
成層化できる。また、パージ通路をアシストエア通路の
一点で接続することによって、各配管が複雑にならな
い。また、燃料供給時のインジェクタとアイドル時を含
む低負荷領域でパージ制御弁を開くことによって、吸気
工程でもパージを行なうことができるようになり、混合
気の成層化を安定した状態で維持できる効果がある。
【0033】また、空燃比フィードバック中であっても
パージ分だけ噴射量が減少し、成層燃焼限界を高めるこ
とができないという欠点を克服できる。尚、本発明は、
その趣旨を逸脱しない範囲で上記実施例を修正又は変形
したものに適用可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明のように、本発明のエンジンの
燃料供給装置によれば、パージ通路を各独立吸気通路に
接続し、パージ通路の途中に設けられたパージ弁をアイ
ドリング時を含む低負荷領域内で開弁することによっ
て、吸気工程でもパージを行なうことができるようにな
り、混合気の成層化を安定した状態で維持できる効果が
ある。
【0035】また、パージ通路をアシストエア制御弁の
下流側に接続することによって、アシストエア制御弁が
全閉の場合でもパージ可能となり、全体として燃費の向
上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を示すエンジンのシステム構成図であ
る。
【図2】燃料制御の具体例を記述したフローチャートで
ある。
【図3】図2のタイムチャートである。
【図4】パージ弁の制御を記述したフローチャートであ
る。
【図5】エンジン負荷と回転数に基づくパージ領域を示
す図である。
【図6】アシストエア弁の制御を記述したフローチャー
トである。
【図7】エンジン負荷と回転数に基づくアイドル領域を
示す図である。
【図8】スワールコントロール弁の制御を記述したフロ
ーチャートである。
【図9】エンジン負荷と回転数に基づくスワールコント
ロール弁の開閉領域を示す図である。
【図10】エンジン負荷と回転数に基づく空燃比フィー
ドバック領域を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2a、2b 排気ポート 3 スロットル弁 4a 吸気ポート 4b スワール生成ポート 5 スワール生成弁 6 アシストエア制御弁 7 共通空気通路 8a インジェクタ 8b 混合気供給制御弁 9 プレッシャレギュレータ 10 燃料 11 燃料フィルタ 12 燃料ポンプ 13 燃料フィルタ 17 パージ制御弁 18 チャコールキャニスタ 19 蒸発燃料噴射部 20 アシストエア通路 26 蒸発燃料通路 27 燃料通路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火プラグまわりにリッチな混合気を供
    給する成層化手段と、 蒸発燃料を供給する蒸発燃料制御弁を備えるパージ通路
    と、 混合気を燃焼室毎に供給する独立吸気通路とを有するエ
    ンジンの蒸発燃料処理装置であって、 前記パージ通路を前記独立吸気通路に接続したことを特
    徴とするエンジンの蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記独立吸気通路の各々には、空気を補
    助的に供給するアシストエア通路が接続され、 前記パージ通路を前記アシストエア通路に接続したこと
    を特徴とする請求項1に記載のエンジンの蒸発燃料処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発燃料の供給は、空燃比のフィー
    ドバック中に行なわれることを特徴とする請求項1に記
    載のエンジンの蒸発燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記パージ通路を、供給空気量を制御す
    るスロットル弁の前後の差圧に基づいて制御される前記
    アシストエア制御弁の下流に設けたことを特徴とする請
    求項2に記載のエンジンの燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記蒸発燃料制御弁をアイドル時を含む
    所定領域で開弁し、かつアシストエア制御弁をアイドル
    時を含まない所定領域で開弁することを特徴とする請求
    項4に記載のエンジンの蒸発燃料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記成層化手段は、前記エンジンの吸気
    工程内で燃料噴射を行ない、前記点火プラグまわりにス
    ワールを発生させることを特徴とする請求項1に記載の
    エンジンの蒸発燃料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記エンジンは、燃焼室内に理論空燃比
    よりも大きい空燃比の混合気を供給するリンバーンエン
    ジンであることを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    の蒸発燃料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記パージ通路と前記アシストエア通路
    とは、該アシストエア通路が前記独立吸気通路の各々に
    分岐する分岐部の上流側で接続されていることを特徴と
    する請求項2に記載のエンジンの蒸発燃料処理装置。
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