JPH07188887A - 耐食性に優れた溶融アルミニウムめっき鋼板 - Google Patents

耐食性に優れた溶融アルミニウムめっき鋼板

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車マフラー等の排気系材料として長期の
耐久性を有する溶融アルミニウムめっき鋼板を提供す
る。 【構成】 C:0.1%以下、Si:0.3%以下、C
r:5〜23%および必要に応じてMo:0.3〜1.
5%を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる
被めっき鋼板の片面または両面に、Si:5〜12%を
含み、残部が実質的にAlからなるアルミニウムめっき
層を施し、かつその界面に厚さ2.5〜8μmのAl−
Si−Fe合金層を有することを特徴とする耐食性に優
れた溶融アルミニウムめっき鋼板。 【効果】 本発明鋼板は、耐食性に優れた合金層を比較
的厚く有するため、耐食性に極めて優れ、また加工を受
けた時のめっき密着性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の燃焼排気系
統のような厳しい腐食環境に曝されたときにも腐食によ
る穴開きを生じにくい、耐食性に極めて優れた溶融アル
ミニウムめっき鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融アルミニウムめっき鋼板は耐食性、
耐高温酸化性、耐熱性等に優れるため、自動車用排気系
材料、家庭用熱器具、工業炉材料等多くの分野で使用さ
れている。その被めっき鋼板(以降、めっき原板)には
一般にアルミニウムキルド鋼やTi添加極低C鋼等が用
いられ、特に耐食性を要求される分野においては、例え
ば特公平2−50979号公報の「Crを0.1〜5%
添加して高温耐食性を向上させた溶融アルミニウムめっ
き鋼板」や特公平2−61542号公報の「Crを1〜
12%添加して腐食液中での耐食性を向上させた溶融ア
ルミニウムめっき鋼板」などが開発されている。
【0003】これらの耐食性向上の考え方は、溶融アル
ミニウムめっき鋼板の原板としてCr鋼またはCr系ス
テンレス鋼を用いることによって、めっき原板の耐食性
を向上させるとともに、アルミニウムめっき層に拡散さ
せた鋼中Crの効果によりめっき層の耐食性も向上させ
て、その相乗効果により全体の耐食性の大幅向上を図っ
たものである。
【0004】このような優れた耐食性を有する含Cr鋼
溶融アルミニウムめっき鋼板は、主として自動車やオー
トバイ等のエンジンの排気ガス用マフラーやその排気管
(以下総称してマフラーと呼ぶ)に使用されている。し
かし、前述のマフラーは実際に自動車等に搭載された
後、その外面は道路面に撒かれた凍結防止用の各種塩類
に曝され、内面はエンジン排気ガスから生成する凝縮腐
食性液に高温高湿条件で曝されるため、寿命が短いとい
う問題があった。
【0005】すなわち、外面では道路面に撒かれた各種
塩類が氷雪によって溶解されて発生するCl- を主体と
するイオン等の腐食成分によって腐食が進行する。また
内面では、エンジンで発生した高温の排気ガスはエギゾ
ーストマニホールド、センターパイプを経てマフラーに
至るが、エンジン始動時はマフラーの温度が低いため排
気ガス中の水分が凝縮した凝縮水がマフラー内面に付
着、滞留する。このような凝縮水中にはCO3 2- ,NH
4 + ,SO4 2- ,Cl- イオン、有機酸等の腐食性成分
が含まれており、腐食の原因となる。さらに、近年使用
される燃料の変化(例えばガソリンからアルコール含有
燃料への変化)、排ガス規制に伴う触媒コンバーターの
使用等によって、ますます条件が厳しくなる傾向にあ
る。
【0006】このように、内外面とも過酷な腐食環境に
曝されている自動車排気系材料に対して、総合的車体防
錆の観点からもメンテナンスフリー化が求められてお
り、長期間の耐久性を持った排気系材料が希求されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの状
況に鑑みなされたもので、自動車等の燃焼排気系統のよ
うな厳しい腐食環境下で優れた耐食性を有する溶融アル
ミニウムめっき鋼板を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の問題点に対して、
さらに耐食性を向上させるためにはめっき原板中のCr
添加量を増大させることが考えられるが、多量のCrを
含有するめっき原板に溶融アルミニウムめっきを施すこ
とはめっき性能を劣化させ困難である。これは、酸化さ
れやすい元素であるCrが無酸化炉、還元炉内で選択酸
化されて鋼板表面にAlと反応しにくい酸化被膜を生成
するためであると考えられる。さらに、Cr鋼やステン
レス鋼系材料は、Cr等の合金コストが高い、また酸
洗、冷延が難しく生産性が低いなどの理由により高価な
材料であり、その製造コストは鋼中Cr量の増加に従っ
て増す。このため鋼中のCr量を増大させる方法には限
度がある。
【0009】かかる状況に鑑み、本発明者らはCr鋼系
素材を用いた溶融アルミニウムめっき鋼板の自動車排気
系部品が曝される環境における耐食性向上対策を検討す
る中で、Cr鋼系および普通鋼系鋼をめっき原板とする
マフラーを解体して、溶融アルミニウムめっき鋼板製マ
フラー内外面での腐食挙動を詳細に観察した結果、以下
のような腐食挙動であることを見出した。
【0010】アルミニウムめっき鋼板は通常、めっき原
板とAl−Siからなるめっき層(以降、めっき層)、
およびその界面に生じるAl−Si−Fe金属間化合物
(以降、合金層)から成っている。排気系環境下におけ
るほとんどCrを含有しない鋼をめっき原板とした溶融
アルミニウムめっき鋼板の腐食は、めっき層表面の共晶
SiにそったAlから始まり、その周囲への腐食の進展
と腐食生成物の堆積が続く。そして、腐食が合金層に達
すると腐食速度は急激に減少する。これは合金層が腐食
されにくいためであるが、この合金層は金属間化合物か
ら成っており、硬くて脆いため、通常めっきラインの搬
送ロールによる曲げや調質圧延によって無数の微細な亀
裂が発生する。また合金層はめっき原板に対して犠牲防
食能がほとんどないため、腐食性成分が亀裂を浸透して
めっき原板に到達し、その部分からめっき原板の腐食が
進行していく。
【0011】これに対して、めっき原板が含Cr系素材
の場合には、めっき原板がめっき層および合金層に対し
て電気化学的に貴となり、合金層に亀裂が発生していて
も、めっき層および合金層がめっき原板を犠牲防食する
ため、めっき原板の腐食は軽微である。さらに、めっき
原板自体も耐食性が向上しているため腐食が進展しにく
い。
【0012】このような腐食形態は実験室での追試験に
おいても確認され、排気系環境下における含Cr鋼溶融
アルミニウムめっき鋼板の一般的挙動といえる。そこで
本発明者らは上記腐食形態をとる中で耐食性に影響を及
ぼす要因について種々検討を重ねた結果、合金層の厚み
を増加させることが耐食性の向上に極めて有効であるこ
とを見出したものである。すなわちCr含有鋼はAlと
の反応速度が普通鋼に比べて遅いため合金層の成長も普
通鋼より遅く、通常の操業条件では普通鋼より合金層は
薄い。従って、この合金層の厚みを増大させると、合金
層の腐食速度が極めて小さくなり、また含Cr鋼溶融ア
ルミニウムめっき鋼板の合金層はめっき原板に対して犠
牲防食をしやすいことから鋼板全体の耐食性が大幅に向
上する。しかし合金層は、前述のように非常に硬くて脆
い性質を有していることから、合金層を厚くしすぎると
加工を受けた時に合金層内部で破壊を生じ、めっき剥離
を起こしやすくなる。このため合金層の厚みはある範囲
内に制御する必要がある。
【0013】本発明は上記の知見に基づくものであり、
その要旨とするところは、C:0.1%以下、Si:
0.3%以下、Cr:5〜23%を含有し、あるいはさ
らにMo:0.3〜1.5%を含有して残部がFeおよ
び不可避的不純物からなる被めっき鋼板の片面または両
面に、Si:5〜12%を含有して残部が実質的にAl
からなるアルミニウムめっき層を施し、かつその界面に
厚さ2.5〜8μmのAl−Si−Fe合金層を有する
ことを特徴とする耐食性に優れた溶融アルミニウムめっ
き鋼板にある。
【0014】以下本発明について詳細に説明する。
【0015】
【作用】本発明においては、転炉、電気炉等の通常の溶
解炉で溶製された溶鋼を、造塊、分塊法あるいは連続鋳
造法で鋼片とし、これを熱間圧延、酸洗、冷間圧延する
薄鋼板あるいはCr系ステンレス鋼板の一般製造工程で
冷延板を製造する。次に冷間圧延された鋼帯はゼンジマ
ー法あるいは無酸化炉法によって溶融アルミニウムめっ
きを行う。その際、Cr含有鋼は前述したように難めっ
き材であるため、めっき性を向上させるためにFe,N
i,Fe−Ni等のプレめっきを行ってもよいし、ある
いは特開平2−163357号公報に開示されるような
無酸化炉の空燃比と無酸化炉内板温を制御する方法を用
いてもよい。めっき原板は酸化炉あるいは無酸化炉中で
表面汚れや圧延油等を酸化燃焼させながら予熱され、続
いて還元炉中に導入されて、表面酸化膜が還元されて活
性化されると共に再結晶化が促進される。さらに鋼帯は
めっきに適した温度に調整された後にAl−Si系の溶
融アルミニウムめっき浴中に浸漬され、めっき厚みを調
節されて捲取られる。本発明のめっき原板は、前述のよ
うな冷延板をそのまま用いる他に、冷間圧延後、脱脂、
焼鈍、表面研削を行った、いわゆるフルフィニシュ材等
を用いてもよい。
【0016】次に、本発明の限定理由について説明す
る。本発明の、鋼成分および合金層の厚みは、溶融アル
ミニウムめっき後の鋼板の諸特性に及ぼす作用効果から
定めたものである。 (1)めっき原板の限定理由 Cは、含有量が増加すると加工性を劣化させるばかりで
なく、Crと反応したCr炭化物(例えばCr236
を粒界に形成してCr含有鋼の鋭敏化を惹起するなど耐
食性を低下させる有害な元素で、その含有量は低いほど
好ましく、特に0.1%を超えると急激に耐食性が劣化
するため、上限を0.1%とした。
【0017】Siは、鋼表面に安定な酸化物を生成して
鋼板のめっき密着性を阻害する元素であるばかりでな
く、Cと同様鋼板を硬化させて加工性を劣化させる元素
でもあるため、やはりその含有量は低いほど好ましく、
上限を0.3%とする。Crは、アルミニウムめっき鋼
板の耐食性を向上させるために必須の元素であり、めっ
き層および合金層が、めっき原板に対して犠牲防食能を
持ち、十分な耐食性を発揮するためには5%以上が必要
である。そしてCr含有量が増加するに従って耐食性も
向上するが、その効果は23%で飽和すること、またC
rはSi同様めっき密着性を阻害する元素であるため過
多の含有は有害であり、上限を23%とした。
【0018】Moは、鋼板の耐食性、特に耐孔食性を向
上させることのできる元素で、必要に応じて添加され
る。その効果は、特に10%以上のCrと共存させるこ
とによって発揮される。この目的のためには0.3%以
上のMo添加が必要であるが、含有量を増やしていくと
効果が飽和するため、その上限を1.5%とする。この
他、不可避的に混入あるいは残存して含有されるMn,
P,S,Tiなどは、加工性を劣化させる元素であり、
少ないほど好ましい。
【0019】上記のような成分組成で製造されためっき
鋼板は、Siを含有する溶融アルミニウムめっき浴でア
ルミニウムめっきを施される。 (2)アルミニウムめっき層の限定理由 溶融アルミニウムめっき鋼板において、めっき鋼板とめ
っき層との界面に生成する硬質な合金層がめっき密着性
を支配する。この合金層の過大な成長を抑制し、またア
ルミニウムめっき鋼板の耐熱性を向上させるために、ア
ルミニウムめっき浴中にSiを添加する。従って、本発
明の要点である合金層の厚みはSi添加量でもある程度
制御できるが、Si含有量が低すぎると耐熱性が得られ
ないためSi含有量は5%以上が必要であり、逆にSi
含有量が高すぎるとめっき層中に粗大なSiが析出して
耐食性、めっき密着性を損なうことからSi含有量を1
2%以下とした。また、通常含Cr鋼溶融アルミニウム
めっき鋼板のめっき層中には、不可避的不純物として、
AlとSi以外にFe:0.5%前後、Cr:0.1%
前後を含有する。
【0020】(3)合金層の厚みの限定理由 また、めっき層とめっき原板との間、つまり界面に生成
する合金層の厚みは、前述のように本発明の要点を成す
項目であり、優れた耐食性を示しかつめっき原板に対し
て犠牲防食能を有する合金層の厚みを増大させて耐食性
を向上させようとするものである。合金層の厚みが2.
5μm未満の場合には耐食性が十分でなく、8μmを超
える場合には厳しい加工を受けたときに合金層内部ある
いはめっき層と合金層の界面でめっき剥離を起こしやす
くなる。このため合金層の厚みは2.5〜8μmとす
る。なお、本発明において合金層の生成方法については
特に限定するものではなく、めっき後に焼鈍を行う方
法、めっき浴温・進入板温を高くする方法、めっき浴中
浸漬時間を長くする方法等いずれの方法によっても良
い。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例で詳しく説明する。 〔実施例1〕表1に、本発明鋼および比較鋼の化学成分
組成と板厚を示す。本発明鋼は通常の転炉において成分
調整を行い、熱間圧延、酸洗、冷間圧延を経た冷延板で
ある。これらのめっき原板に対し、無酸化炉法で浴中S
i濃度を9%、浴温660℃のめっき浴中で溶融アルミ
ニウムめっきを行い、ガスワイピング法で目付量を12
0g/m2 に調整し、ゼロスパングル装置でアルミナ粉
末を吹き付け、伸び率1%の調質圧延を行った後、コイ
ルに捲取った。その後、ベル型バッチ焼鈍炉中で、雰囲
気ガス組成を5%H2 を含み、残部が実質N2 として、
温度と時間を変えて焼鈍を行った。この時の製造条件を
表2にまとめて示す。
【0022】こうして製造した材料に対して種々の性能
を評価して、その結果を表3に示した。この時の評価方
法は以下に示すとおりである。 (1)めっき性 めっき鋼板のめっき層のみ20%NaOHで剥離して合
金層を露出させた後、不めっき発生状況を目視判定し、
下記の基準に従って4段階評価した。
【0023】◎:3個/dm2 以下 △:11〜
15個/dm2 ○:4〜10個/dm2 ×:16個/dm2 以上 (2)合金層厚み 製造鋼板の断面を研磨、硝弗酸でエッチング後、光学顕
微鏡で1000倍に拡大して観察し、合金層厚みを5点
平均で算出した。
【0024】(3)めっき密着性 下記の2種の加工試験をして加工部のめっき剥離状況を
観察し、めっき密着性の相対評価を行った。 リバースベンドアドヒジョン:めっき鋼板をV字型に
衝撃曲げを行い、そのV型を伸ばし、次に同じ箇所を逆
のV字型に衝撃曲げを行い、さらにV型を伸ばす。
【0025】カップ絞り:ブランク型50mm、ダイ
ス肩径2mm、絞り深さ10mm、ポンチ径33mmで
絞る。 (4)耐食性 排気管内面の腐食を対象として、本発明の製品を直径2
5.4mmのパイプ状に曲げ加工して、各々以下の評価
テストを行い、赤錆の発生状況、錆部の板厚減少等の測
定結果から相対的にその耐食性を評価した。
【0026】排気系内面を対象とした評価 試験液組成を1.5g/lNH4 (SO4 2 −1.5
g/lNH4 3 −1.5g/lNH4 Clとし、90
℃に加熱した液中に試料を半没させて24hr、常温放
置24hrを1サイクルとして試験を100サイクル繰
り返した。その気相部と液相部を評価した。
【0027】排気系外面を対象とした評価 0.5%塩水に浸漬5分と80℃での乾燥10分を繰り
返し、週に1度400℃、120分加熱をし、これを1
サイクルとして、10サイクル試験を繰り返した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】〔実施例2〕表1に示したCのめっき原板
を用いて、無酸化炉法にてめっきを行った。その際、ラ
インスピードを下げて浴中浸漬時間を長くするか、ある
いは浴温を上げて、合金層厚みを調節した。従って、め
っき後の焼鈍は行っていない。実験条件とその時の性能
を表4に示す。なおその他の条件と性能評価方法は実施
例1と同一である。
【0032】
【表4】
【0033】
【発明の効果】本発明により、自動車マフラーのような
過酷な環境下で優れた耐食性を有する溶融アルミニウム
めっき鋼板を製造することが可能となり、産業上寄与す
るところが非常に大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.1%以下、Si:0.3%以
    下、Cr:5〜23%を含有して残部がFeおよび不可
    避的不純物からなる被めっき鋼板の片面または両面に、
    Si:5〜12%を含有して残部が実質的にAlからな
    るアルミニウムめっき層を施し、かつその界面に厚さ
    2.5〜8μmのAl−Si−Fe合金層を有すること
    を特徴とする耐食性に優れた溶融アルミニウムめっき鋼
    板。
  2. 【請求項2】 C:0.1%以下、Si:0.3%以
    下、Cr:5〜23%、Mo:0.3〜1.5%を含有
    して残部がFeおよび不可避的不純物からなる被めっき
    鋼板の片面または両面に、Si:5〜12%を含有して
    残部が実質的にAlからなるアルミニウムめっき層を施
    し、かつその界面に厚さ2.5〜8μmのAl−Si−
    Fe合金層を有することを特徴とする耐食性に優れた溶
    融アルミニウムめっき鋼板。
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