JPH0718881B2 - ブドウ糖検出用インキ組成物および検査体 - Google Patents

ブドウ糖検出用インキ組成物および検査体

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JPH0718881B2
JPH0718881B2 JP61107870A JP10787086A JPH0718881B2 JP H0718881 B2 JPH0718881 B2 JP H0718881B2 JP 61107870 A JP61107870 A JP 61107870A JP 10787086 A JP10787086 A JP 10787086A JP H0718881 B2 JPH0718881 B2 JP H0718881B2
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和之 迫田
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、溶液特に尿などの体液中のブドウ糖を簡単且
つ迅速に検出しうる検査体を形成するのに適したインキ
組成物ならびにそれを用いて形成された検査体に関す
る。
【従来の技術】 尿,血液或いはリンパ液などの体液中のブドウ糖の量を
迅速に且つ簡単に知ることは、糖尿病の早期発見,診断
ならびに管理に必要不可欠である。 体液特に尿中のブドウ糖を検出するには、従来主とし
て、ブドウ糖検査試薬が塗布された検査体が用いられて
きた。この検査体は、使用に際して操作が簡単でしかも
判定が短時間で行なえるという利点があった。 ところで体液中のブドウ糖検出用検査体では、ブドウ糖
酸化酵素の作用により、ブドウ糖は空気中の酸素と反応
して最終的にグルコン酸と過酸化水素に酸化される。こ
の過酸化水素は、ペルオキシダーゼの作用により発生期
の酸素を産生し、この酸素は直ちにグアヤク脂,o−トリ
ジン等の被酸化性指示薬と反応して該指示薬を発色させ
る。 この原理を利用した体液中のブドウ糖検出用検査体は、
糖酸化酵素,ペルオキシダーゼ,被酸化性指示薬からな
る試薬組成物を水または水−アルコール系溶媒中に溶解
または分散させ、得られた液にロ紙を含浸させた後、乾
燥し、このロ紙をプラスチックフィルムに貼着し適宜な
大きさに裁断して作製されてきた。 ところがこの方法によれば、以下のような問題点があっ
た。 (a)糖酸化酵素,ペルオキシダーゼ,被酸化性指示薬
からなる試薬組成物を水または水−アルコール系溶媒に
溶解或いは分散して含浸用液を調製すると、酵素は不安
定で失活しやすく、しかも含浸用液は急速に変質してし
まう。このため含浸用液の調製後直ちに多工程にわたる
ロ紙の含浸を行なう必要がある。また、直ちにロ紙の含
浸を行なっても、酵素の一部は失活し、また含浸用液が
一部変質してしまうという問題点があった。 (b)上述の如く、含浸用液は不安定でしかも製造工程
が複雑であるため、得られる検査体の品質を一定に保つ
ことが難しく、検査体の試験精度および信頼性を確保す
るためには、特別な注意と熟練が要求され、製造効率が
低下しやすく、製造コストの上昇を招いていた。 このため、製造工程を簡素化でき大量生産に適した検査
体の開発が進められ、特公昭44−25953号公報には、水
−アルコール混合溶液に酵素類を予め溶解させ、これに
指示薬,pH緩衝剤,高分子結合剤,および吸水性担体等
を混合して、印刷またはコーティング適性を有するイン
キ組成物を調製し、このインキ組成物を支持体上に印刷
(コーティングを含む)した後乾燥して検査体を製造す
る方法が提案されている。しかしながらこの方法では、
酵素類は1部水に溶解されており、従って不安定で急速
に失活するため、調製後直ちに印刷を行なう必要があっ
た。その上酵素の失活を防止するため低温で乾燥する必
要があり、しかも長期保存性を得るために、塗布された
試薬層中の残留水分量をできるだけ少なくする必要があ
った。 このような情況のもとで、本出願人は特開昭58−209995
号公報において、酵素類を殆ど溶解しない非水系溶媒に
酵素類を分散させ、次いで更に指示薬,緩衝剤,結合
剤,および吸水性担体を溶解或いは分散させてインキ組
成物を調製し、このインキ組成物を支持体上に印刷して
検査体を製造する方法を提案した。この方法によれば、
ブドウ糖に対して優れた定量性能を示し且つ感度も優れ
た検査体が得られるが、この検査体は大気中に長時間さ
らしておくと徐々に呈色が不均一且つ不鮮明となる傾向
があり、また、検体中のブドウ糖濃度が低いうちに高濃
度の呈色が起り、飽和してしまうため、ごく低濃度のブ
ドウ糖を除いては定量が困難であった。このため、体液
を検査するに際して、誤った判定を下す恐れがあり、こ
れら問題点に対する解決が強く望まれていた。
【発明が解決しようとする問題点】
本発明者らは上記問題点を解決するため研究した結果、
前述したブドウ糖検出用試験片における呈色の均一性並
びに鮮明性の低下は試薬組成物特にこの中に含まれる被
酸化性指示薬が大気中に微量に存在する過酸化物質等の
作用を受けることに起因することを見出した。そして更
に研究を重ねた結果、試薬組成物中に感度調節剤及び安
定剤を添加することにより検体中のブドウ糖濃度と呈色
濃度との比例関係が改善され、ブドウ糖の低濃度から高
濃度にわたって直線的に呈色濃度が増加し、定量が容易
となり、呈色の均一性並びに鮮明性も良好となることが
わかった。更に被酸化性指示薬を適宜選択することによ
り、より好ましい結果の得られることが判明した。 本発明は、従来技術に伴う欠点を解決しようとするもの
であって、以下のような目的を有している。 (a)優れた感度及び定量性能を有するブドウ糖検出体
を形成しうるインキ組成物並びにそれを用いて形成され
たブドウ糖検出体を提供すること。 (b)大気中に長時間にわたって保存しても安定であっ
て変色現象が認められないブドウ糖検出用インキ組成物
並びにそれを用いて形成されたブドウ糖検出体を提供す
ること。 (c)塗布法特に印刷法によって形成でき、従って製造
工程を簡素化しうるブドウ糖検出体を提供すると共に、
その形成に際して用いられるブドウ糖検出用インキ組成
物を提供すること。
【問題点を解決するための手段】
本発明に係る体液中のブドウ糖検出用インキ組成物は、
糖酸化酵素,ペルオキシダーゼ,被酸化性指示薬,感度
調節剤,安定剤,pH緩衝剤,結合剤,および吸水性粉末
からなる試薬組成物が、非水溶剤中に溶解或いは分散さ
れて形成されている。また本発明に係るブドウ糖検出体
は、上記組成のブドウ糖検出用インキ組成物を支持体上
に塗布してなるブドウ糖検出領域を有している。 体液中のブドウ糖は、グルコースオキシダーゼ等のブド
ウ糖酸化酵素の作用により、空気中の酸素と反応して最
終的にグルコン酸と過酸化水素に酸化される。生成した
過酸化水素は、ペルオキシダーゼの作用により発生期の
酸素を産生し、この酸素は直ちにグアヤク脂,o−トリジ
ン等の被酸化性指示薬と反応して該指示薬を発色させ
る。この発色の程度により、体液中のブドウ糖の有無並
びにその量が半定量的に決定される。 本発明に係る検査体を形成するに際して用いられるブド
ウ糖検出用インキ組成物を構成する各成分について以下
に詳細に説明する。 イ)糖酸化酵素 糖酸化酵素としてのグルコースオキシダーゼは、精製さ
れた凍結乾燥品の状態で用いられる。この酵素は、例え
ば酵素活性が100unit/mgの力価のものを用いた場合、イ
ンキ組成物の固形分に対して0.02〜2重量%好ましくは
0.2〜1.8重量%の量で存在することが望ましい。 ロ)ペルオキシダーゼ ペルオキシダーゼは、過酸化水素または有機過酸化物に
よる種々の有機物の酸化を接触する酵素であって、主に
西洋ワサビから抽出される。この酵素は、例えば、活性
が100unit/mgの力価の凍結乾燥品を用いた場合インキ組
成物の固形分に対して0.002〜1重量%好ましくは0.02
〜0.2重量%の量で存在することが望ましい。 ハ)被酸化性指示薬 被酸化性指示薬は、酸素によって酸化されて発色する指
示薬であって、例えばベンジジン類及びN−アルキル化
ベンジジン類等の従来既知の化合物が広く用いられうる
が、このうちグアヤク脂,o−トリジンが好ましく、その
中でも特にグアヤク脂を用いることが好ましい。被酸化
性指示薬としてグアヤク脂を使用し、更に後述の感度調
節剤を併用することにより、一般に使用されるベンジジ
ン誘導体を使用する場合と比較してブドウ糖検出用イン
キ組成物並びにブドウ糖検出用検査体の安全性,保存安
定性,及び呈色安定性が改良される。この被酸化性指示
薬は、インキ組成物の固形分に対して0.5〜10重量%好
ましくは0.6〜6重量%の量で存在することが望まし
い。 ニ)感度調節剤 本発明においては、感度調節剤としてアスコルビン酸の
脂肪族カルボン酸エステルを使用することにより、ブド
ウ糖検出用検査体の定量性、即ち、検体中に含まれるブ
ドウ糖濃度と検査試薬部の呈色濃度との直線性を改良す
ることができる。アスコルビン酸の脂肪族カルボン酸エ
ステルを添加しない場合は、検体中のブドウ糖濃度が低
いうちに高濃度の呈色が起り、飽和してしまうため、ご
く低濃度のブドウ糖を除いては定量が困難である。脂肪
族カルボン酸としては、好ましくは飽和の総炭素数Cが
C1〜C30、特にC12〜C22の脂肪族飽和カルボン酸が好ま
しいものとして挙げられる。 アスコルビン酸の低級カルボン酸エステルは水に溶け易
く、また、C22以上のものは他成分との相溶性,溶剤へ
の溶解性,重量に比しての感度調節効果の低いこと等の
理由により好ましくない。 感度調節剤の添加量はインキ組成物の固形分に対し、0.
02〜5重量%が望ましい。 ホ)安定剤 安定剤は、糖酸化酵素,ペルオキシダーゼ,被酸化性指
示薬,感度調節剤,pH緩衝剤,結合剤,及び吸水性粉末
からなる試薬組成物の安定化に寄与するものである。こ
のうち被酸化性指示薬は、前述の如く大気中の過酸化物
質等の作用を受けて変色する傾向が認められるが、これ
を防止するのが安定剤の主たる役割である。上記感度調
節剤であるアスコルビン酸の脂肪酸エステルは、安定剤
としての作用も有している。アスコルビン酸のような還
元剤は、本検査の目的であるグルコース検出の反応系、
即ち、被酸化性指示薬の酸化反応を阻害し、感度低下を
きたす性質があるが、脂肪族カルボン酸として、上記の
ように炭素数C1〜C30の脂肪族飽和カルボン酸を選択使
用することにより、アスコルビン酸の脂肪族カルボン酸
エステルに起因する被酸化性指示薬の呈色阻害を避ける
ことができる。 従って、アスコルビン酸の脂肪族エステルを安定剤とし
て使用し、ブドウ糖検出用検査体の保存中における被酸
化性指示薬の酸化を防止することができるが、ブドウ糖
検出用インキ組成物の安定剤として公知の、抗酸化活性
を有する化合物またはグリセロールエステル類に代表さ
れる特定の界面活性剤或いはこれらの混合物を適宜加え
ることもできる。これら安定剤の添加量は特に限定はさ
れないが、インキ組成物の固形分に対し0.02〜5重量%
が好ましい。 ヘ)pH緩衝剤 pH緩衝剤は、上記の被酸化性指示薬がブドウ糖検出用イ
ンキ組成物中で好ましい呈色変化を起すpHの近くのpH値
を保つために用いられる。pH緩衝剤としては、所定のpH
値(例えばpH5)をインキ組成物に与えうるものであれ
ば何れのものでもよいが、具体的にはクエン酸とクエン
酸ナトリウムとの組合せが好ましく用いられる。 ト)結合剤 結合剤は、被検体液中の成分及びpH等に影響を及ぼさ
ず、且つ試薬類特に酵素並びに被酸化性指示薬に影響を
及ぼさず、しかも発色反応を妨げないものであることが
要求される。このような要件を満たすことが確かめられ
た結合剤としては、(I)ポリエステル樹脂,アルキド
樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリスチレン樹脂,アクリル
樹脂,エポキシ樹脂,塩化ビニル樹脂,塩化ビニル共重
合体樹脂,ポリビニルブチラール樹脂,ポリビニルアル
コール樹脂,ポリビニルピロリドン樹脂,無水マレイン
酸系共重合体等の合成樹脂類,(II)メチルセルロー
ス,エチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,
カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、
(III)デンプン,多糖類,ゼラチン,カゼイン或いは
アルギン酸ナトリウム等の天然高分子等が用いられる。
またこれらの結合剤を二種以上組合せてもよい。この結
合剤はインキ組成物の固形分に対して0.1〜20重量%好
ましくは0.5〜10重量%の量で存在することが望まし
い。 チ)吸水性粉末 吸水性粉末の添加は、支持体上に設けられた試薬組成物
の吸水性を高め、被被体液と試薬組成物との接触が促進
され、指示薬の呈色反応を促進する働きを有する。 このような吸水性粉末としては、水と接触した場合に、
極端な酸性或いはアルカリ性を示すものは好ましくな
く、しかも白色度の高いものが好ましい。具体的には、
カオリン,合成シリカ,ガラス,セルロースブロック,
微結晶セルロース,イオン交換セルロース,イオン交換
樹脂,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,ケイ酸アル
ミニウム等が用いられうる。 吸水性粉末は、インキ組成物の固形分に対して30〜90重
量%の量で存在することが好ましい。 リ)非水溶媒 上記の各成分は、水を実質的に含むことのない非水溶媒
中に溶解或いは分散される。このような非水溶媒として
は、(a)ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水素、
(b)メチルエチルケトン等の脂肪族ケトン、(c)酢
酸エチル等のエステル類或いは(d)n−ブタノール等
のアルコール類等が用いられる。アルコール類のうち、
C1〜C2の低級アルコールは酵素の失活を招くため好まし
くない。 非水溶媒は実質的に水を含まないことが好ましく、この
ため溶媒は使用前に脱水して用いることが好ましい。 ヌ)その他の成分 場合によっては、上記各成分のほかに、湿潤剤をブドウ
糖検出用インキ組成物中に配合できる。湿潤剤として
は、非イオン界面活性剤,陰イオン界面活性剤,陽イオ
ン界面活性剤,両性イオン界面活性剤,ポリエチレング
リコール類等が用いられ、この湿潤剤は、各試薬の分散
に役立ち均一な試薬層の形成を促進し、水ぬれ性を向上
させることができる。湿潤剤はインキ組成物の固形分に
対して0.5〜5重量%の量で存在することが好ましい。 また、指示薬の呈色色調を更に見やすくするために、例
えばオイルイエロー等の背景色素を添加してもよい。 尚、上記のような組成を有するブドウ糖検出用インキ組
成物によりブドウ糖検出領域を形成して体液中のブドウ
糖を検出すると、被検体液中にアスコルビン酸,グルタ
チオン或いはシステイン等の還元物質が共存している場
合にも、これらの物質による呈色反応への悪影響が殆ど
認められないという利点もある。 上記のようなブドウ糖検出用インキ組成物は、支持体上
に塗布されてブドウ糖検出領域が形成され、本発明に係
る検査体が得られる。塗布技術としては、印刷法,コー
ティング法(例えばロールコーティング,スプレーコー
ティング,ディップコーティング,ベタコーティング)
等が用いられうる。本発明においては、インキ組成物の
塗布量が比較的多く且つ塗布量が一定であることが好ま
しいため、シルクスクリーン印刷法,凹版印刷法,グラ
ビア印刷法等によって、インキ組成物を支持体上に設け
ることが好ましい。塗布量は、インキ組成物の種類に応
じて変化するが、一般に2〜150g/m2(乾燥時)である
ことが好ましい。 支持体は、試薬組成物と反応せずしかも試薬の呈色を阻
害しないものであることが好ましく、具体的には、例え
ば紙,合成紙,不織布または合成樹脂フィルム或いは紙
と合成樹脂フィルムとの積層体等が用いられる。 このような支持体上にブドウ糖検査領域が設けられた本
発明に係る検査体は、スティック状,ロール状,テープ
状等の形態に形成されていてもよい。或いは支持体自体
が被検体液を採取しうるような形態例えばコップ状,試
験管状,皿状,トレイ状,スポイト状に形成され、その
支持体上にブドウ糖検査領域を設けて、本発明に係る検
査体としてもよい。
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。 実施例1 下記組成のブドウ糖検出用インキ組成物をホモミキサー
で微細分散させた後、スクリーン印刷により、厚さ300
μの白色ポリスチレンシートに一辺が5mmの四角形とな
るように印刷した。用いたスクリーン版は80メッシュ,
レジスト及びスクリーン紗の厚さの合計は130μであっ
た。 ブドウ糖検出用インキ組成物 ブドウ糖酸化酵素(東洋紡製;Grade II) 3.6 重量部 ペルオキシダーゼ(東洋紡製;Grade III) 2.4 重量部 グアヤク脂 4.8 重量部 ソルビタンモノラウレート(花王石鹸;スパン20)7.2
重量部 L−アスコルビルステアレート 0.48重量部 クエン酸 2.8 重量部 クエン酸ナトリウム 11.0 重量部 ポリビニルピロリドン(BASF製;コリドン90) 12.6 重
量部 ポリビニルブチラール(積水化学製;エスレックBX−
1) 2.25重量部 セルロース微粉末(旭化成製;アビセルSF)171 重量
部 n−アミルアルコール 228 重量部 ブチルセロソルブアセテート 33.5 重量部 得られた印刷物を60℃で40分間乾燥後、スティック状に
裁断してブドウ糖検出用検査体を得た。 正常尿及び正常尿にβ−D−グルコースを50mg/dl,100m
g/dl,250mg/dl,500mg/dl,及び2000mg/dlの濃度になるよ
うに溶解したものを検体として用い、スティックを浸漬
後直ちに取出して1分間静置し、検査試薬部の色調を観
察した。検査試薬部の色調の呈色は均一且つ鮮明であ
り、呈色濃度は検体中のブドウ糖濃度の増加に伴って段
階的に高くなり、上記の範囲内で検体中のブドウ糖濃度
を明確に判別可能であった。呈色した検査体を室温で5
分間静置しても色調の変化は認められなかった。 得られた検査体をガラス容器中に密封し、40℃で12ケ月
間保存した後、上記と同様にして試験を行ったところ、
検査試薬部の呈色は保存前と同様に均一,鮮明,且つ安
定であり、検体中のブドウ糖濃度も保存前と同様に明確
に判別可能であった。 比較例1 実施例1に示したL−アスコルビルステアレートを使用
しない以外は実施例1と同様のブドウ糖検出用インキ組
成物を用い、実施例1と同様にしてブドウ糖検出用検査
体を得た。 正常尿及び正常尿にβ−D−グルコースを50mg/dl,100m
g/dl,250mg/dl,500mg/dl,及び2000mg/dlの濃度になるよ
うに溶解したものを検体として用い、スティックを浸漬
後直ちに取出して1分間静置し、検査試薬部の色調を観
察した。検査試薬部の呈色は実施例1と同様に均一,鮮
明,且つ安定であった。しかしながら検体中のブドウ糖
濃度が50mg/dlから250mg/dlの範囲では、呈色濃度はブ
ドウ糖濃度の増加に伴って急激に高くなり、且つ検体中
のブドウ糖濃度が250mg/dlから2000mg/dlの範囲では、
呈色濃度はブドウ糖濃度の増加に伴って徐々に高くな
り、上記の範囲内で検体中のブドウ糖濃度を明確に判別
することは困難であった。 また、得られた検査体をガラス容器中に密封し、40℃で
6ケ月保存した後、上記と同様にして試験を行ったとこ
ろ、保存前と比較して検査試薬部の呈色は不均一且つ不
鮮明となり、検体中のブドウ糖濃度の判別も困難であっ
た。 実施例2 下記組成のブドウ糖検出用インキ組成物を用い、実施例
1と同様にしてブドウ糖検出用検査体を得た。 ブドウ糖検出用インキ組成物 ブドウ糖酸化酵素(東洋紡製;Grade II) 3.6 重量部 ペルオキシダーゼ(東洋紡製;Grade III) 2.4 重量部 グアヤク脂 4.8 重量部 ソルビタンモノラウレート(花王石鹸;スパン20)7.2
重量部 L−アスコルビルパルミテート 0.48重量部 クエン酸 2.8 重量部 クエン酸ナトリウム 11.0 重量部 メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(G.A.
F社製;ガントレッツAN−169)のアミルアルコールエス
テル化物 7.0 重量部 セルロース微粉末(旭化成製;アビセルSF) 171 重
量部 n−アミルアルコール 228 重量部 ブチルセロソルブアセテート 33.5 重量部 正常尿及び正常尿にβ−D−グルコースを50mg/dl,100m
g/dl,250mg/dl,500mg/dl,及び2000mg/dlの濃度になるよ
うに溶解したものを検体として用い、スティックを浸漬
後直ちに取出して1分間静置し、検査試薬部の色調を観
察した。検査試薬部の色調の呈色は均一且つ鮮明であ
り、呈色した検査体を室温で5分間静置しても色調の変
化は認められなかった。また呈色濃度は実施例1と同様
に検体中のブドウ糖濃度の増加に伴って段階的に高くな
り、検体中のブドウ糖濃度の判別が可能であった。 得られた検査体をガラス容器に密封し、40℃で12ケ月間
保存した後、上記と同様にして試験を行ったところ、検
査試薬部の呈色は保存前と同様に均一,鮮明,且つ安定
であった。 比較例2 実施例2に示したL−アスコルビルパルミテートを使用
しない以外は実施例2と同様のブドウ糖検出用インキ組
成物を用いて、実施例2と同様にしてブドウ糖検出用検
査体を得た。 実施例2と同様にして調製した検体を用い、スティック
を浸漬後直ちに取出して1分間静置し、検査試薬部の色
調を観察した。検査試薬体の呈色は均一且つ鮮明であ
り、呈色した検査体を室温で5分間静置しても色調の変
化は認められなかった。しかしながら比較例1に記載の
ように検体中のブドウ糖濃度の判別は困難であった。 得られた検査体をガラス容器に密封し、40℃で6ケ月間
保存した後、上記と同様にして試験を行ったところ、保
存前と比較して検査試薬部の呈色は不均一且つ不鮮明と
なった。 実施例3 下記組成のブドウ糖検出用インキ組成物を用い、実施例
1と同様にしてブドウ糖検出用検査体を得た。 ブドウ糖検出用インキ組成物 ブドウ糖酸化酵素(東洋紡製;Grade II) 3.6重量部 ペルオキシダーゼ(東洋紡製;Grade III) 2.4重量部 o−トリジン 10.0重量部 ソルビタンモノラウレート(花王石鹸製;スパン20)7.
2重量部 L−アスコルビルステアレート 0.5重量部 クエン酸 2.8重量部 クエン酸ナトリウム 11.0重量部 メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(G.A.
F社製;ガントレッツAN−169)のアミルアルコールエス
テル化物 7.0重量部 セルロース微粉末(旭化成製;アビセルSF) 171 重量
部 n−アミルアルコール 228 重量部 ブチルセロソルブアセテート 33.5重量部 正常尿及び正常尿にβ−D−グルコースを50mg/dl,100m
g/dl,250mg/dl,500mg/dl,及び2000mg/dlの濃度になるよ
うに溶解したものを検体として用い、スティックを浸漬
後直ちに取出して1分間静置し、検査試薬部の色調を観
察した。検査試薬部の色調の呈色は均一且つ鮮明であ
り、呈色濃度を検体中のブドウ糖濃度の増加に伴って段
階的に高くなり、上記の範囲内でブドウ糖濃度を明確に
判別可能であった。呈色した検査体を室温で1分間静置
すると、呈色濃度が顕著に低くなった。 得られた検査体をガラス容器に密封し、40℃で6ケ月間
保存した後、上記と同様にして試験を行ったところ、検
査試薬部の呈色は保存前と同様に均一,鮮明,且つ安定
であり、検体中のブドウ糖濃度も保存前と同様に明確に
判別可能であった。 比較例3 下記組成のブドウ糖検出用インキ組成物を用い、実施例
1と同様にしてブドウ糖検出用検査体を得た。 ブドウ糖検出用インキ組成物 ブドウ糖酸化酵素(東洋紡製;Grade II) 3.6重量部 ペルオキシダーゼ(東洋紡製;Grade III) 2.4重量部 o−トリジン 10.0重量部 ソルビタンモノラウレート(花王石鹸製;スパン20)7.
2重量部 クエン酸 2.8重量部 クエン酸ナトリウム 11.0重量部 メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(GAF
社製;ガントレッツAN−169)のアミルアルコールエス
テル化物 7.0重量部 セルロース微粉末(旭化成製;アビセルSF) 171 重量
部 n−アミルアルコール 228 重量部 ブチルセロソルブアセテート 33.5重量部 実施例3と同様にして調製した検体を用い、スティック
を浸漬後直ちに取出して1分間静置し、検査試薬部の色
調を観察した。浸漬液から取出した直後の検査試薬部の
呈色は均一且つ鮮明であったが、呈色した検査体を室温
で1分間静置すると呈色濃度が顕著に低くなった。 検体中のブドウ糖濃度が50mg/dlから250mg/dlの範囲で
は、呈色濃度はブドウ糖濃度の増加に伴って急激に高く
なり、且つ検体中のブドウ糖濃度が250mg/dlから2000mg
/dlの範囲では、呈色濃度はブドウ糖濃度の増加に伴っ
て徐々に高くなり、上記の範囲内で検体中のブドウ糖濃
度を明確に判別することは困難であった。 得られた検査体をガラス容器に密封し、40℃で1ケ月間
保存した後、上記と同様にして試験を行ったところ、保
存前と比較して検査試薬部の呈色は顕著に不均一かつ不
鮮明となった。
【発明の効果】
本発明に係るブドウ糖検出用インキ組成物及びそれを用
いて形成された検査体は、感度調製剤としてアスコルビ
ン酸の脂肪族カルボン酸エステルを使用することによ
り、上記実施例に記載したように、ブドウ糖検出用検査
体の定量性の改善、即ち、検体中に含まれるブドウ糖濃
度と検査試薬部の呈色濃度との比例関係が改善され、検
体中のブドウ糖の低濃度から高濃度にわたって、直線的
に呈色濃度が増加し、定量が容易となる。比較例に記載
のようにアスコルビン酸の脂肪族カルボン酸エステルを
添加しない場合は、検体中のブドウ糖濃度が低いうちに
高濃度の呈色が起り、ブドウ糖濃度が高い範囲での呈色
変化は極めて僅かであるので極く低濃度のブドウ糖濃度
を除いては定量が困難である。また、アスコルビン酸の
脂肪族カルボン酸エステルは安定剤としての効果も有す
るので、ブドウ糖検出用インキ組成物及び該検査体を大
気中に長時間に旦つて保存しても安定であって、変色現
象が認められない。また、本発明によるブドウ糖検出用
検査体は、支持体上に直接塗布法、特に印刷法によりブ
ドウ糖検出領域が形成出来るため、大量生産に適してお
り、製造工程も簡略化することが出来る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糖酸化酵素,ペルオキシダーゼ,被酸化性
    指示薬,感度調節剤,安定剤,pH緩衝剤,結合剤,およ
    び吸水性粉末からなる試薬組成物が、非水溶剤中に溶解
    或いは分散されてなることを特徴とするブドウ糖検出用
    インキ組成物。
  2. 【請求項2】感度調節剤がアスコルビン酸の脂肪族カル
    ボン酸エステルであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のブドウ糖検出用インキ組成物。
  3. 【請求項3】被酸化性指示薬がグアヤク脂であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のブドウ糖検出
    用インキ組成物。
  4. 【請求項4】糖酸化酵素,ペルオキシダーゼ,被酸化性
    指示薬,感度調節剤,安定剤,pH緩衝剤,結合剤,およ
    び吸水性粉末からなる試薬組成物が、非水溶剤中に溶解
    或いは分散されてなるブドウ糖検出用インキ組成物を支
    持体上に塗布してなるブドウ糖検出用検査体。
  5. 【請求項5】感度調節剤がアスコルビン酸の脂肪族カル
    ボン酸エステルであることを特徴とする特許請求の範囲
    第4項に記載のブドウ糖検出用検査体。
  6. 【請求項6】被酸化性指示薬がグアヤク脂であることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項に記載のブドウ糖検出
    用検査体。
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