JPH0718788A - Pc鋼撚り線接続具及び接続方法 - Google Patents

Pc鋼撚り線接続具及び接続方法

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JPH0718788A
JPH0718788A JP8445191A JP8445191A JPH0718788A JP H0718788 A JPH0718788 A JP H0718788A JP 8445191 A JP8445191 A JP 8445191A JP 8445191 A JP8445191 A JP 8445191A JP H0718788 A JPH0718788 A JP H0718788A
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steel
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敬二 山縣
Kunji Kojima
勲二 小嶋
Yoshitaka Nishida
吉孝 西田
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NEAL MIDDLETON HAWKINS
NIIRU MIDORUTON HOUKINZU
Anderson Technology Corp
Sumitomo Construction Co Ltd
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NEAL MIDDLETON HAWKINS
NIIRU MIDORUTON HOUKINZU
Anderson Technology Corp
Sumitomo Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ウェッジ付勢用のスプリングを廃止し、内壁の
拡開を容易にして、PC鋼撚り線5を挿込み易くすると
共に、ねじ力によってウェッジを嵌入部に押し込むこと
によりウェッジがPC鋼撚り線を正常に挟み込むかどう
かを確認するための予備緊張の施工を不要にする。 【構成】ねじ部45,45を両側に螺設した円筒カップ
ラー42と、該雌ねじ部45と螺合する雄ねじ部48並
びにテーパー状の嵌入部12を内設した左右のチャック
ボディ43,43と、嵌入部12に嵌入されて内壁13
でPC鋼撚り線5を締着する分割されたウェッジ4とか
らなり、ウェッジ4の端面15を当接させながらチャッ
クボディ43を円筒カップラー42に螺入締込むことを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレストレストコンクリ
ート工法におけるPC鋼撚り線接続具及びその接続方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のPC鋼撚り線接続具21又は49
としては、図6の6−1図に示すように、両端内壁にね
じ部28を螺設した円筒カップラー22に、左右一対の
チャックボディ23,23を左右から螺入して、そのテ
ーパー状嵌入部29で分割されたウェッジ24を締付
け、その内壁30で左右から挿入されたPC鋼撚り線2
5,25を締着しているものがある。図6では、PC鋼
撚り線25は簡略に外形線で図示されている。
【0003】かつまた、円筒カップラー22の内部には
円筒スサ26が装入され、その中間仕切板31の両側に
は円錐状のスプリング27が対向的に装着され、各ウェ
ッジ24,24を各テーパー状嵌入部29,29に押し込
む方向に付勢している。かくして、ウェッジ24はスプ
リング27の反力を受け、チャックボディ23の螺入に
より締付けられる。また、図6の6ー2図に示すよう
に、前記の円筒カップラー22と中間仕切板31とを合
わせて、軸線方向に底壁51を挟んで対向する円形孔3
8,38を穿設し、該孔38,38にスプリング39,
39を対向的に装着して円筒カップラー50を構成して
なる従来のPC鋼撚り線接続具49もある。
【0004】しかして、プレストレストコンクリート工
法においては、PC鋼撚り線25,25の間には軸線C
−C方向に緊張力が加えられるので、図示のごとく、分
割されたウェッジ24はテーパー状嵌入部29に整合さ
れ、PC鋼撚り線25は真直姿勢に保持されて前記のウ
ェッジ24に確実にグリップされることが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
造のPC鋼撚り線接続具21又は49では、開口部32
からPC鋼撚り線25を挿込むとき、たいていは一方の
側のPC鋼撚り線が20m以上の長さを有し、撚り線を
真直に制御しつつ挿込むのが難しく、また大きな力を要
するのではずみによりスプリング27又は39が不均等
に伸縮したままとなり、ウェッジ24を真直に付勢して
いない場合が起こり得ること、またウェッジがPC鋼撚
り線を締着するにはPC鋼撚り線が引張られた初期にウ
ェッジ24がPC鋼撚り線を挟込み両者一体となってテ
ーパー部29内に入り込んで、テーパー部29のくさび
作用による面圧がPC鋼撚り線とウェッジ内壁30との
間でスリップを生じない程度に十分でなければならない
が、この挟込み作用の確認は撚り線の引張強度の5〜1
5%程度の引張荷重が働くまで確認できないこと等の問
題点を有している。
【0006】前記不都合状態の発見と挟み込み作用の確
認のために、従来は接続施工後にPC鋼撚り線25に対
して中心軸線C−C方向に矢印の予備緊張を加えること
が義務づけられているが、特殊な油圧装置などを要し、
時間と手間がかかるために作業遅れや作業コストの上昇
を招いていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題の解決
を目的とするもので、従来接続具の構造の特徴であるウ
ェッジ付勢用スプリングを廃止して内壁の拡開を容易に
すると共に挿込み易くし、従来のスプリングの付勢力と
接続施工後の予備緊張に依存していた締着作用を直接的
にチャックボディの螺入締込みにより締着可能にして従
来の不都合不安要因を解決し、ひいては作業遅れ、コス
ト上昇の要因である予備緊張の工程を不要にするもので
ある。
【0008】すなわち本発明の構成は、(1)部材外周
の中央に螺結用掴持部44を具備し、その左右両側に雌
ねじ部45,45を螺設し、その中心の軸線(C−C)
方向に底壁46を挟んで対向する円形孔9,9を穿設し
てなる円筒カップラー42と、筒体外周の後端に螺結用
掴持部47を具備し、その外周先端に前記雌ねじ部45
と螺合する雄ねじ部48を内設し、その後端にテーパー
状の嵌入部12を形設してなる左右一対のチャックボデ
ィ43,43と、前記嵌入部12に嵌入され、その内壁
13でPC鋼撚り線5をグリップする分割されたウェッ
ジ4とからなることを特徴とするPC鋼撚り線接続具4
1、及び(2)同PC鋼撚り線接続具41において、先
ずチャックボディ43を弛めて円筒カップラー42とウ
ェッジ4の間を離隔し、PC鋼撚り線5を開口部17か
ら挿込み、ウェッジ4を円筒カップラー42に当接させ
て内壁13の割れ目20を拡開し、内壁13内を挿通し
て先端18を底壁46に突当て、底壁46によりPC鋼
撚り線5を真直姿勢に補正し、次に、チャックボディ4
3を締込んでウェッジ4を嵌入部12に押込み、内壁1
3でPC鋼撚り線5を締着するごとくしたことを特徴と
するPC鋼撚り線5の接続方法である。
【0009】上記接続具においては、筒体外周の螺結用
掴持部44が4角形、6角形、8角形等の多角形状のも
のであることは好ましく、また円筒カップラー42の端
面14にウェッジ4の端面15を当接させて、チャック
ボディ43を螺結可能とすることも好ましい。さらに、
ウェッジ4の内壁13に、PC鋼撚り線5に対して引抜
方向Dに抵抗となる鋸歯状溝16を形設することも好ま
しい。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。図
1はPC鋼撚り線を接続した状態を示す本発明のPC鋼
撚り線接続具の正面断面図であり、図2は図1のA−A
線に沿った中央断面図、図3は図1のB−B線に沿った
側面断面図である。
【0011】本発明のPC鋼撚り線接続具1は中央の接
続用ジョィント2と、その左右に螺着したチャックボデ
ィ43,43と、対向するテーパー状の嵌入部12,12
で締付けられる左右一対の分割されたウェッジ4,4と
からなり、内壁13,13で左右のPC鋼撚り線5,5を
締着して接続する。
【0012】円筒カップラー42は、その部材外周の中
央にスパナー等で螺結し易いように、4角又は6角形状
の掴持部44を具備する。なお、円形の掴持部44をロ
ーレット加工してパイプレンチで螺結してもよい。また
掴持部44の左右両端内壁には雌ねじ部45,45が螺
設し、雌ねじ部45,45は左右対向して加工される。
また部材中心の軸線C−C方向には底壁46を挟んで左
右に円形孔9,9が穿設してある。また円筒カップラー
42の端面14をウェッジ4の端面15に当接させて締
付けるから、両端面とも平坦で、円形孔9の内径は端面
14の外径より小さいことが望ましく、他方PC鋼撚り
線5を挿込むからその外径より大きいことが望ましい。
なお底壁46には小径の空気孔が穿設される。
【0013】チャックボディ43は、その筒体外周の後
端にスパナー等で螺結し易いように、4角又は6角形状
の掴持部6を具備する。なお円形部にローレット加工し
てパイプレンチで螺結してもよい。また中心方向の内周
先端には円筒カップラー42の雌ねじ部45と螺合する
雄ねじ部48が内設され、円筒カップラー42の左右に
螺結自在となっている。そしてその内周後端には、後端
面の開口部17からテーパー状に拡がった嵌入部12が
形設される。開口部17の内径はPC鋼撚り線5の外径
より若干大きく穿設される。
【0014】図4はウェッジ4の説明用展開図であっ
て、4ー1は3分割されたもの、4ー2は2分割された
ものである。2分割より3分割が好ましい。また図5は
内壁13の鋸歯状溝16を説明するための部分断面図で
ある。割れ目20で3又は2分割されたテーパー状のウ
ェッジ4は、チャックボディ3の嵌入部12に嵌入され
る。ウェッジ4の中心にはPC鋼撚り線5よりも小さい
円孔が貫通され、嵌入と共にその3又は2分割された内
壁13でPC鋼撚り線5を締着する。また内壁13に
は、PC鋼撚り線5に対して引抜方向Dに抵抗となるご
とく鋸歯状溝16が形設されている。またウェッジ4の
外周には方形状の円周溝19が凹設され、該円周溝19
にワイヤ33を捲装して、ウェッジ4の一体化の一助に
している。
【0015】次に、上記のごとく構成されたPC鋼撚り
線接続具1によるPC鋼撚り線5の接続方法を説明す
る。先ず円筒カップラー42に螺結された左右のチャッ
クボディ43,43を弛めて、円筒カップラー42の端
面14とウェッジ4の端面15の間を離隔する。
【0016】PC鋼撚り線5を開口部17から挿込み、
ウェッジ4の端面15が接続用ジョィント2の端面14
に当接するまでその先端18でウェッジ4を押し込む。
分割されたウェッジ4はワイヤ33で一体的に移動し
て、嵌入部12への嵌入状態から解放され、内壁13が
割れ目20で拡開可能となる。
【0017】PC鋼撚り線5は内壁13内を挿通可能と
なり、その先端18は内壁13を通って底壁46に突当
たる。PC鋼撚り線5は底壁8により真直姿勢に補正さ
れる。
【0018】次に掴持部44と掴持部47を使って、チ
ャックボディ43を円筒カップラー42に螺入し締込
む。ウェッジ4は嵌入部12に再び嵌入され、分割され
た内壁13は縮閉されて、PC鋼撚り線5を締着し、接
続が完了する。なお締着状態においては雌ねじ部45と
雄ねじ部48の間には、若干の締め代が残される。また
左右を別々に接続してもよく、左右を同時に接続しても
よい。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記の構成及び作用を有するの
で、下記の種々の効果を奏することができる。先ず直接
的な螺入締込みでよいから、接続作業が簡易であり、ま
た締着状態の確認が容易である。また、従来の予備緊張
の施工が不要となるので、作業遅れ、コスト上昇等の不
都合が除去される。そして、本PC鋼撚り線接続具は、
スプリングの付勢力がないためPC鋼撚り線を挿込み易
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のPC鋼撚り線接続具の正面断面
図である。
【図2】図1のA−A線に沿った中央断面図である。
【図3】図1のBーB線に沿った側面断面図である。
【図4】分割されたウェッジの説明用展開図であって、
4ー1は3分割されたもの、4ー2は2分割されたもの
である
【図5】鋸歯溝を形設したウェッジ内壁の部分断面図で
ある。
【図6】6ー1及び6ー2は従来構造のPC鋼撚り線接
続具2例の正面断面図である。
【符号の説明】
4 ウェッジ 5 PC鋼撚り線 9 円形孔 12 嵌入部 13 内壁 14 端面 15 端面 17 開口部 18 先端 19 円周溝 21 従来のPC鋼撚り線接続具 33 ワイヤ 41 PC鋼撚り線接続具 42 円筒カップラー 43 チャックボデイ 44 掴持部 45 雌ねじ部 46 底壁 47 掴持部 48 雄ねじ部 49 従来のPC鋼撚の線接続具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000183325 住友建設株式会社 東京都新宿区荒木町13番地の4 (72)発明者 山縣 敬二 札幌市豊平区平岡10条1の1の15 道路公 団住宅134号 (72)発明者 小嶋 勲二 札幌市南区澄川2条2の2の16 道路公団 住宅101号 (72)発明者 西田 吉孝 神戸市灘区高羽町4丁目4−12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材外周の中央に螺結用掴持部44を具
    備し、その左右両端内壁に雌ねじ部45,45を螺設
    し、その中心の軸線(C−C)方向に底壁46を挟んで
    対向する円形孔9,9を穿設してなる円筒カップラー4
    2と、筒体外周の後端に螺結用掴持部47を具備し、そ
    の外周先端に前記雌ねじ部45と螺合する雄ねじ部48
    を内設し、その後端にテーパー状の嵌入部12を形設し
    てなる左右一対のチャックボディ43,43と、前記嵌
    入部12に嵌入され、その内壁13でPC鋼撚り線5を
    グリップする分割されたウェッジ4とからなることを特
    徴とするPC鋼撚り線接続具41。
  2. 【請求項2】 筒体外周の螺結用掴持部47が多角形状
    のものであることを特徴とする請求項1記載のPC鋼撚
    り線接続具41。
  3. 【請求項3】 円筒カップラー42の端面14にウェッ
    ジ4の端面15を当接させて、チャックボディ43を螺
    結可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載のP
    C鋼撚り線接続具41。
  4. 【請求項4】 ウェッジ4の内壁13に、PC鋼撚り線
    5に対して引抜方向Dに抵抗となる鋸歯状溝16を形設
    したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載のPC鋼撚り線接続具41。
  5. 【請求項5】 分割されたウェッジ4の外周に方形状の
    円周溝19を凹設し、該円周溝19にワイヤ33を捲装
    して割れ目20でずれないようにしたことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載のPC鋼撚り線接続
    具41。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のP
    C鋼撚り線接続具41において、先ずチャックボディ4
    3を弛めて円筒カップラー42とウェッジ4の間を離隔
    し、PC鋼撚り線5を開口部17から挿込み、ウェッジ
    4を円筒カップラー42に当接させて内壁13の割れ目
    20を拡開し、内壁13内を挿通して先端18を底壁4
    6に突当て、底壁46によりPC鋼撚り線5を真直姿勢
    に補正し、次に、チャックボディ43を締込んでウェッ
    ジ4を嵌入部12に押込み、内壁13でPC鋼撚り線5
    を締着するごとくしたことを特徴とするPC鋼撚り線5
    の接続方法。
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