JPH07187629A - 変性炭素複合材の製造法 - Google Patents

変性炭素複合材の製造法

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JPH07187629A
JPH07187629A JP5327910A JP32791093A JPH07187629A JP H07187629 A JPH07187629 A JP H07187629A JP 5327910 A JP5327910 A JP 5327910A JP 32791093 A JP32791093 A JP 32791093A JP H07187629 A JPH07187629 A JP H07187629A
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JP
Japan
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carbon
organometallic compound
modified carbon
composite material
carbon composite
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JP5327910A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Oya
和行 大矢
Norio Sayama
憲郎 佐山
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に粉末として使用するに好適な耐水性、機
械的強度、摩擦磨耗性の改良された炭素複合材を提供す
る。 【構成】 炭素材(A) に、有機金属化合物(B1)を 5〜40
重量%含む熱硬化性樹脂組成物(B) を混合・含浸し、加
熱硬化させた後、熱処理してなる変性炭素複合材の製造

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素に、有機金属化合
物を含む熱硬化性組成物を混合・含浸し、これを完全に
加熱硬化した後、通常、空気中で熱処理したもの、更に
より高温で熱処理してセミカーボン・セミセラミックス
化してなる耐水性、機械的強度、硬度、摩擦磨耗特性が
改良された新規な複合炭素材の製造法であり、通常、顆
粒状或いは粉末状の所望の粒子径として、電動機ブラ
シ、シール材、軸受けなどの摺動材料用、ブレーキ用デ
ィスクパッドなどの摩擦材用などの成分として、有機
系、金属焼結系、セラミックス系、その他に好適に使用
できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、摺動摩擦材料用などに使用されて
いる炭素粉末は、石油コークスや石炭コークスなどをさ
らに 1,000〜2,000 ℃で焼成したもの、鉄鋼製造時に得
られる高純度カーボン、天然黒鉛などからの粉末が使用
され、また、適宜、ピッチなどを混練含浸し、圧縮成形
した後、最高温度 900〜1300℃で焼成してなるもの又は
2,000℃以上で焼成して黒鉛化を高めたものとして使用
されている。
【0003】一般に、黒鉛構造を主体とした炭素粉末
は、耐熱性、耐薬品性など優れたものである。しかし、
ブレーキ用のディスクブーキパッドなどの摩擦材に添加
した場合、水分を吸収し易く、 150〜200 ℃程度以下の
低温においては空気中の湿度が高い時には摩擦係数が低
くなり、磨耗率も大きくなる欠点がある。これは、夏季
と冬季との季節による性能の変動、晴天と雨天との性能
の変動という欠点となっていた。また、高温焼成した炭
素粉末は、熱硬化性樹脂などによる表面濡れ性が悪いた
め、機械的強度、磨耗性などが低下し易いものであっ
た。例えば、特開平4-306288号公報には、石油コークス
を含有させた非アスベスト系摩擦材が提案さているが、
上記の点は解決されていない。また、シール材として
は、水中ポンプのメカニカルシールなどがあり、耐蝕
性、耐薬品性の点からは、セラミックスのシートと炭素
粉末に熱硬化性樹脂を混合し成形したシートとの組み合
わせで使用されることが多いが、湿潤下での使用である
ために炭素粉末混合シートは磨耗量が大きいという欠点
があった。
【0004】他方、耐熱性の高い摺動摩擦材として焼結
金属系摩擦材も知られている。この摺動摩擦材は、その
素材から高い耐熱性を発揮することが最大のメリットで
あるが、ベアリング同様に、潤滑剤を必要とする。この
ため、潤滑剤の劣化や蒸発などが生じ、これが耐熱性の
限界となるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐水性、機
械的強度、硬度、摩擦磨耗特性などを改良した炭素粉末
を得ること、特に、上記した炭素粉末の欠点である 150
〜200 ℃程度以下の低温における水分による摩擦磨耗性
の劣化を防止することを目的としたものであり、半有機
化合物であるセミセラミックスを複合した新規な炭素材
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、炭
素材(A) に、有機金属化合物(B1)を 5〜40重量%含む熱
硬化性組成物(B) を混合・含浸し、加熱硬化させた後、
熱処理してなる変性炭素複合材の製造法であり、好まし
くは該炭素材A が、コークス粉にピッチを含浸し、圧縮
成形した後、最高温度 900〜1300℃で焼成してなるもの
であること、該有機金属化合物B1が、珪素、チタン、ア
ルミニウムを含む有機金属化合物又は重量平均分子量が
10,000 未満の該有機金属化合物のポリマーであるこ
と、該熱硬化性組成物B が、シアン酸エステル系樹脂、
変性芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂、芳香族炭
化水素−ホルムアルデヒド樹脂ノボラックのエポキシ樹
脂からなる群から選択された1種又は2種以上の混合物
であること、該熱処理が、酸素存在雰囲気下に温度 295
〜450 ℃で 0.5〜20時間であること、又は温度 290〜45
0 ℃で環化・脱水素、ついで不活性雰囲気中で最高温度
600〜800 ℃でセミカーボン・セミセラミックス化する
ことからなる変性炭素複合材の製造法である。
【0007】以下、本発明の構成について説明する。本
発明の原料とする炭素材(A) としては、コークス粉など
の炭素粉末、石炭コークス、石油コークス、天然黒鉛、
人造黒鉛などの黒鉛構造を主体としたものである。本発
明では、気孔径 0.1μm以上、好ましくは 0.3〜20μm
の範囲の気孔の比率が 5〜30%、好ましくは10〜25%の
ものが好適に使用される。しかしながら、特に、コーク
ス粉などは、密度が低いので、石油ピッチや石炭ピッチ
などのピッチ類を混合し、圧縮成形したものを 1,300℃
以下で焼成して密度を高めた炭素材を適宜、含浸操作が
容易な形状に破砕したブロックとして使用するのが好適
である。例えば、石炭ピッチコークスは、沸点 300℃の
軟ピッチを原料とし、 450〜520 ℃、24時間でコークス
化され、また、約 1400 ℃でか焼したか焼コークスがあ
る。
【0008】本発明の有機金属化合物(B1)とは、珪素、
チタン、アルミニウムを含む有機金属化合物又は重量平
均分子量が 10,000 未満の該有機金属化合物のポリマー
であり、 5〜40重量%、好適には 5〜30重量%含むもの
として用いることにより、有機金属化合物ポリマー成分
が複合された変性炭素複合材とすること、又は、セミセ
ラミックスが複合された変性炭素複合材とするものであ
る。ここに、セミセラミックスとは、珪素、チタン又は
アルミニウムの元素が、有機性の残存したセミカーボン
と結合した状態を保って存在していると推定される状態
をいい、少なくともサブミクロン未満の超微細なセラミ
ックスがセミカーボン中に分散した状態をいう。
【0009】通常のサブミクロン程度の微細な硬質のセ
ラミックス微粉を炭素粉末中に配合分散した場合、この
セラミックス微粉が、研磨剤として作用し、摩擦、磨耗
性を低下させる。しかし、本発明では、研磨剤として作
用して摩擦、磨耗性を低下させることがなく、逆に、摺
動性、摩擦磨耗性を大幅に改良するのみでなく、さらに
耐水性も向上させるものである。
【0010】有機金属化合物としては、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、トリメチ
ルシリルイソシアネート、ジメチルシリルジイソシアネ
ート、メチルシリルトリイソシアネート、ビニルシリル
イソシアネート、フェニルシリルトリイソシアネート、
テトライソシアネートシラン、エトキシシラントリイソ
シアネートなどのケイ素を含む有機金属化合物:;チタニ
ウムステアレート、テトライソプロピルチタネート、テ
トラ−n-ブチルチタネート、ブチルチタネートダイマ
ー、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、テトラメ
チルチタネート、チタンアセチルアセトネート、チタン
テトラアセチルアセトネート、チタントリエタノールア
ミネート、ポリチタンアセチルアセトネートなどのチタ
ンを含む有機金属化合物:;アルミニウムイソプロピレー
ト、モノ−sec-ブトキシアルミニウムジイソプロピレー
ト、アルミニウム−sec-ブチレート、アミニウムエチラ
ート等のアルミニウムアルコラート、エチルアセトアセ
テートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウム
トリス (エチルアセトアセテート) 、アルキルアセテー
トアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムモノ
アセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテー
ト)、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)等
のアルミニウムキレート、環状アルミニウムオキサイド
オクチレート、環状アルミニウムオキサイドステアレー
ト、環状アルミニウムオキサイドイソプロピレートなど
の環状アルミニウム化合物オリゴマーが挙げられる。
【0011】また、重量平均分子量が 10000未満のプレ
ポリマーとしては、ポリシラザン、ポリカルボシラン、
ポリアルミノキサン、ポリボロシロキサン、ポリシラス
チレン、ポリカルボランシロキサン、ポリシリコーンの
ラダーポリマーのオリゴマー類、ポリチタノカルボシラ
ン、ヘプタメチルビニルトリシラン、ポリボロジフェニ
ルシロキサン、ポリテトラ−イソプロポキシチタン、ポ
リテトラ−ノルマルブトキシチタンなどのセラミックス
前駆体有機金属化合物が挙げられる。
【0012】これらの中で、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、ヘキサメチルジシラン、トリメチルシリルイ
ソシアネート、ジメチルシリルジイソシアネート、メチ
ルシリルトリイソシアネート、ビニルシリルイソシアネ
ート、フェニルシリルトリイソシアネート、テトライソ
シアネートシラン、エトキシシラントリイソシアネート
などのケイ素を含む化合物、チタニウムステアレートな
どのチタンを含むアリレート類、アルキルアセテートア
ルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムモノアセ
チルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、ア
ルミニウムトリス(アセチルアセトネート)などアルミ
ニウムを含む化合物、ポリシリコーンのラダーポリマー
のオリゴマー類、ポリチタノカルボシランなどが、粉体
或いは無溶剤の液体として予備混合し、溶融混合する方
法などの通常の方法によって可能であり、本発明では好
適に使用される。
【0013】しかしながら、熱硬化性組成物の成分、特
に熱硬化性樹脂の種類と有機金属化合物との組み合わせ
によっては、この両者が、単に混合するのみで反応する
場合、含浸する温度条件下において反応する場合、或い
は予備硬化から硬化の温度範囲において急速に反応する
場合がある。これらの場合には、熱硬化性組成物Bとし
ては使用できない。このように両成分が反応する場合に
は、混合・含浸法を工夫することにより、上記した障害
が発生しないようにして用いることができる。この方法
としては、有機金属化合物成分を、単独又はこれと反応
しない熱硬化性成分と予備混合したものを炭素粉末に混
合し、反応性の熱硬化性成分を混合する二段法;前記の
逆の方法;熱硬化性成分の一部と有機金属化合物とを予
備反応させて、熱硬化性成分との反応性が低下したもの
とし、これを使用して、組成物を調整する方法などが挙
げられる。
【0014】本発明の熱硬化性組成物Bは、シアン酸エ
ステル系樹脂、芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹
脂、変性芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂、芳香
族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂ノボラックのエポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂などの熱硬化性樹
脂組成物、石油ピッチ、石炭ピッチなどのピッチ類が挙
げられ、これらは適宜混合して使用できるものである。
本発明では、炭素材との密着性に優れたセミカーボン・
セミセラミックスを得る点からシアン酸エステル系樹
脂、変性芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂、芳香
族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂ノボラックのエポキ
シ樹脂が好ましい。
【0015】シアン酸エステル系樹脂とは、多官能性シ
アン酸エステル、そのプレポリマー等を主成分としてな
るものであり、シアナト樹脂(特公昭41-1928 号、同45
-11712号、同44-1222 号、ドイツ特許第1190184 号
等)、シアン酸エステル−マレイミド樹脂、シアン酸エ
ステル−マレイミド−エポキシ樹脂(特公昭54-30440号
等、特公昭52-31279号、USP-4110364 など)、シアン酸
エステル−エポキシ樹脂(特公昭46-41112号)などであ
る。
【0016】芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂と
しては、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ナフタレン
−ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられる。また、変性
芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂としては、これ
らをマレイン酸などの二塩基酸、無水マレイン酸などの
酸無水物と反応させ減圧脱水してなる不飽和酸無水物変
性キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール類と反
応させてノボラック化してなる芳香族炭化水素−ホルム
アルデヒド樹脂ノボラックなどが挙げられる。芳香族炭
化水素−ホルムアルデヒド樹脂ノボラックのエポキシ樹
脂とは、上記の芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂
ノボラックとエピクロルヒドリンとを反応させエポキシ
化したエポキシ樹脂が挙げられる。
【0017】ピッチ類としては、融点或いは軟化点 125
〜190 ℃の石炭タールピッチ、石油ピッチなど、ナフタ
リン、アントラセン、その他の芳香族炭化水素を原料と
して熱縮重合してメソフェーズピッチ或いはメソカーボ
ンを合成する際の前駆体などが挙げられる。これらピッ
チ中の不純物としては、Nを含むものは使用時の高温下
に良好な炭素を製造する面からは問題ないが、S分は、
強度その他の点で問題があるので、可能な限り低減した
ものがよい。また、ピッチ類は、熱硬化性樹脂よりも炭
化率が高く、熱硬化性樹脂との均一な共溶融組成物とな
るものを選択するのが好ましい。なお、熱硬化性組成物
Bは、上記成分を必須とするが、熱硬化性成分の硬化を
促進する公知の硬化触媒、架橋反応を促進する環化・脱
水素触媒を配合することできる。
【0018】上記の気孔径 0.1μm以上の気孔率 5〜30
%の炭素材Aに、適宜、触媒及び環化・脱水素触媒など
を添加した熱硬化性組成物Bを混合・含浸し、硬化し、
熱処理して変性炭素複合材を製造する。
【0019】混合・含浸方法は、適宜、減圧、加熱等の
可能な容器などに炭素材Aの破砕物と組成物Bの粉末と
を入れ、適宜、系内を減圧とし、通常、攪拌混合し、さ
らに加温或いは加熱して組成物Bを溶融し、含浸させる
方法による。減圧下に、炭素材の気孔中の気体を組成物
Bが溶融開始する前に、予め除去しておく減圧下の含浸
・混合方法などがある。減圧とする場合、50 mmHg 以
下、好ましくは30mmHg以下、特に 5mmHg以下を使用す
る。
【0020】組成物Bを混合・含浸した後、そのまま又
は混合機から取り出して、(1).乾燥機中等で温度 160〜
200 ℃、好ましくは 170〜200 ℃で数分〜1 時間の範囲
でゲル化させ、温度 150〜300 ℃で加熱硬化させる方
法、(2).金型に充填し 500〜1000 kg/cm2 で加圧成形し
た後、又は、温度 180〜200 ℃、圧力 50〜150 kg/cm2
で加圧成形した後、温度 150〜300 ℃で加熱硬化させ
る。ついで、酸素存在雰囲気下 (通常、空気中) で温度
295〜450 ℃で熱処理して、環化・脱水素したものと
し、更に不活性気体中で、通常、昇温速度 2〜100 ℃/
時間で昇温し、最高温度 600〜800 ℃として熱処理する
ことにより含浸した熱硬化性樹脂組成物をセミカーボン
化し、有機金属化合物を同時にセミセラミックスとす
る。また、樹脂バインダーを用いるブレーキ用のディス
クブレーキ・パッドやシール材などの用途では、空気中
で温度 295〜450 ℃の酸化反応を伴う、環化或いは架橋
反応、脱水素を主体とした反応のみで、通常、使用可能
であり、セミカーボン・セミセラミックス化を省略する
ことができる。
【0021】ここで、例えば、BF3 、Al2Cl3、金属カリ
ウム、有機燐酸カリウム塩、スルホン酸カリウム、ビフ
ェニレン、1,3,5-トリフェニルベンゼンなどの環化・脱
水素触媒を用いた場合、通常、空気中での熱処理は特に
必要としない場合がある。しかし、より簡便に組成物B
が液状化せず、急速にガスを発生しないものとするため
には空気中 (酸素存在下) での最高温度 295〜450 ℃で
の熱処理は好ましい方法である。また、セミカーボン・
セミセラミックス化するための熱処理において、特に温
度 450〜550 ℃では、通常、分解・脱水素反応を伴う急
速なセミカーボン化反応が進行する。従って、適宜、昇
温速度を制御して反応速度が速くなりすぎないようにす
ることが好ましい場合がある。
【0022】なお、上記においては、含浸、ゲル化、硬
化、環化・脱水素或いは架橋反応、更にセミカーボン・
セミセラミックス化の過程を分離して説明したが、雰囲
気の制御を含めた熱処理スケジュールをこれら個々の工
程が充分に達成されるようにプログラム化し自動制御す
ることは当然に可能である。本発明の複合材は、通常、
所定の粒径分布を持った粉末状態として使用されるもの
であり、適宜所望の粒子径となるように粉砕して用い
る。
【0023】
【実施例】
実施例1 か焼石油コークス粉末 (石油コークスを 1,300〜1,400
℃でか焼し、揮発分を0.5%以下としたもの)75部にコ
ールタールピッチ 25部を添加し、 200℃にて加熱混練
した後、型に入れ常温まで冷却した後、再粉砕し、粒度
を調製した。これを金型に充填し、40℃にて 1,000 kg/
cm2 で加圧成形し、得られた成形品をコークス粉中に埋
め、平均昇温速度 1.5℃/時間で 1,300℃まで加熱して
炭素材を得、粗破砕した。これは、気孔率 21%、固定
炭素 99.1%であった。他方、シアン酸エステル−マレ
イミド樹脂(2,2-ビス(4-シアナトフェニル)プロパン
/N,N'−ビスマレイミドフェニルメタン=7/3 、三菱瓦
斯化学(株)製、BT-2300)の粉末 80部及び下記化1で
表されるラダー型シリコーンオリゴマー(昭和電工
(株) 製、商品名;グラスレジンGR908)の粉末 20部と
をボールミルにて混合粉砕し、20メッシュパス以下の混
合粉末(以下、混合粉末1と記す)とした。
【0024】上記で得た炭素粗破砕品を含浸攪拌機のス
テンレス製加熱攪拌槽に入れ、温度110℃とした。ま
た、原料容器に、上記の混合粉末1を入れ、容器を 110
℃に加熱した後、これを加熱攪拌槽に注ぎ、 140℃にて
溶融と共に攪拌した。ついで、含浸した炭素粗破砕品を
ステンレス製のバットに移した。このバットを熱風乾燥
機に入れ、 150℃/30分間+ 180℃/1時間+ 200℃/
2時間+ 300℃/3時間の硬化および熱処理を行った。
【0025】熱処理終了後、バットより取出し、その一
部を粉砕し、20〜100 メッシュの粉末 (以下、変性炭素
S0と記す)とした。この複合粉末S0に含まれる混合粉末
1は約20%であり、気孔率は約2%であった。残りの熱
処理品を容器に詰め込み、温度 300℃まで 100℃/時間
で昇温し、ついで窒素ガス雰囲気として、温度 700℃ま
で30℃/時間で昇温加熱し、 700℃で1時間保持した
後、加熱を中止し、自然冷却した。得られた炭素材を粉
砕して、セミセラミックス複合の変性炭素粉末 (以下、
変性炭素S1と記す)を得た。変性炭素S1の気孔率は約 8
%であった。
【0026】
【化1】
【0027】実施例2 実施例1において、混合粉末1に代えて、シアン酸エス
テル−マレイミド樹脂(三菱瓦斯化学(株)製、BT-230
0)の粉末 60部、多環芳香族ピッチ粉末 (軟化点 186
℃) 25部および上記化1で表されるラダー型シリコーン
オリゴマー 15部の混合粉末を用いる他は同様にして炭
素セミセラミックス複合粉末 (以下、変性炭素S2と記
す)を得た。変性炭素S2の気孔率は約12%であった。
【0028】実施例3 実施例1において、混合粉末1に代えて、シアン酸エス
テル−マレイミド樹脂(三菱瓦斯化学(株)製、BT-230
0)の粉末 60部、フェノール変性キシレン−ホルムアル
デヒド樹脂ノボラックエポキシ樹脂(数平均分子量 520
〜620 、酸素含有量 14〜16%のキシレン−ホルムアル
デヒド樹脂とフェノール、ホルマリンからなるノボラッ
クをエポキシ化したもの、エポキシ当量(WPE) 270、軟
化点 80℃、重量平均分子量 1,300、三菱瓦斯化学
(株) 製、商品名;テトラッドG)25部および上記化1
で表されるラダー型シリコーンオリゴマー 15部の混合
粉末を用いる他は同様にして、炭素セミセラミックス複
合粉末 (以下、変性炭素S3と記す)を得た。変性炭素S3
の気孔率は約 9%であった。
【0029】実施例4 実施例1において、混合粉末1に代えて、シアン酸エス
テル−マレイミド樹脂(三菱瓦斯化学(株)製、BT-230
0)の粉末 85部およびアルミニウムトリス(エチルアセ
テート)(川研ファインケミカル(株)製、ALCH-TR) 15
部の混合粉末を用いる他は同様にして、炭素セミセラミ
ックス複合粉末 (以下、変性炭素S4と記す)を得た。変
性炭素S4の気孔率は約 7%であった。
【0030】参考例1 実施例1で用いたと同じ、か焼石油コークス 70部を用
い、熱硬化性樹脂組成物の混合・含浸に先立って、 150
℃で30分間予備乾燥した後、含浸機内の加熱攪拌槽に投
入し、容器の温度を 120℃とした。別に、実施例2で用
いたと同じ多環芳香族ピッチ粉末 10部を 110℃に加熱
した攪拌機付きの注型原料容器に投入し、ついで、シア
ン酸エステル−マレイミド樹脂(三菱瓦斯化学(株)
製、BT-2300)の粉末 20部を投入し、溶融攪拌し均一混
合物とした。次に、炭素粉末を入れた加熱攪拌槽に、上
記の混合物を加え、 110℃から 140℃に昇温しながら 1
時間攪拌し、溶融混合物が殆ど見えなくなった時点で攪
拌を停止した。
【0031】加熱攪拌槽より取出し、熱風乾燥機に移
し、 150℃/30分間+ 180℃/1時間+ 200℃/2時間
+ 300℃/3時間の硬化および熱処理を行った。熱処理
終了後、容器より取出し、カーボン粉末と共に硬化・熱
処理物を容器に詰め込み、窒素ガス雰囲気中にて、温度
300℃まで 100℃/時間で昇温し、温度700℃まで30℃
/時間で昇温加熱し、 1時間保持した後、加熱を中止
し、自然冷却した。ついで、得られた成形物を粉砕し
て、炭素セミカーボン複合粉末 (以下、変性炭素C と記
す)を得た。変性炭素C の気孔率は約18%であった。
【0032】応用実施例1 シアン酸エステル−マレイミド樹脂(2,2-ビス(4-シア
ナトフェニル)プロパン/N,N'−ビスマレイミドフェニ
ルメタン=60/40 、三菱瓦斯化学(株)製、BT-2480)、
粉体 100メッシュパス) 100 部に、触媒としてアセチル
アセトン鉄 0.2部、ジクミルパーオキサイド 0.3部を添
加し、ヘンシェルミキサーで均一に混合して熱硬化性樹
脂組成物 (以下、BT-248と記す) を得た。
【0033】このBT-248を結合材として用い、〔変性炭
素S1=25; BT-248=18; セラミック・ファイバー= 5;
真鍮ファイバー=10; アラミド繊維= 7; 硫酸バリウム
=20; BTダスト=10; 天然黒鉛=5〕の配合比で摩擦材
用成形材料を製造し、これを温度 185℃、圧力 140 kg/
cm2 で10分間プレス成形した後、金型から取り出し、27
0℃のオーブン中で 8時間アト硬化を行い摩擦材料用成
形品を得た。試験した結果を表1、2に示した。なお、
BTダストとは、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂ノボラ
ック・エポキシ樹脂/BTレジン=7/3 の組成物の硬化物
の 20〜100 メッシュ粉末) である。
【0034】応用実施例2 応用実施例1において、〔変性炭素S2=15; BT-248=1
5; スチール・ファイバー=35; セラミック・ファイバ
ー= 5; 真鍮ファイバー=10; 硫酸バリウム=15; 二硫
化モリブデン=5〕の配合比で摩擦材用成形材料を製造
したものを用いる他は同様にした。試験した結果を表
1、2に示した。
【0035】応用実施例3 応用実施例1において、〔変性炭素S3=15; BT-248=1
5; スチール・ファイバー=35; セラミック・ファイバ
ー= 5; 真鍮ファイバー=10; 硫酸バリウム=15; 二硫
化モリブデン=5〕の配合比で摩擦材用成形材料を製造
したものを用いる他は同様にした。試験した結果を表
1、2に示した。
【0036】応用実施例4 応用実施例1において、〔変性炭素S4=15; BT-248=1
5; スチール・ファイバー=35; セラミック・ファイバ
ー= 5; 真鍮ファイバー=10; 硫酸バリウム=15; 二硫
化モリブデン=5〕の配合比で摩擦材用成形材料を製造
したものを用いる他は同様にした。試験した結果を表
1、2に示した。
【0037】応用実施例5 フェノールノボラック樹脂 100部にヘキサミン 12部を
添加し、ボールミルで粉砕して熱硬化性樹脂組成物 (以
下、PHN と記す) を得た。応用実施例1において、結合
材としてBT-248に代えて、このPHN を用いる他は同様に
して摩擦材用成形材料を製造し、これを温度 150℃、圧
力 140 kg/cm2 で10分間プレス成形した後、金型から取
り出し、 200℃のオーブン中で 8時間アト硬化を行い摩
擦材料用成形品を得た。試験した結果を表1、2に示し
た。
【0038】応用実施例6 応用実施例1において、〔変性炭素S0=35; BT-248=1
8; セラミック・ファイバー= 5; 真鍮ファイバー=10;
アラミド繊維= 7; 硫酸バリウム=20; 二硫化モリブ
デン=5〕の配合比で摩擦材用成形材料を製造したもの
を用いる他は同様にした。試験した結果を表1、2に示
した。
【0039】応用実施例7 結合材として応用実施例1のBT-248を用い、〔変性炭素
S1=50; BT-248=35;球状シリカ粉末=10; 硫化モリブ
デン= 5〕の配合比で、3本ロール混練機を用い、前ロ
ール温度 70℃、後ロール温度 100℃の条件下で均一に
混練して成形材料を調製した。 この成形材料を用い、
温度 185℃、圧力 140 kg/cm2 で10分間プレス成形した
後、金型から取り出し、 300℃のオーブン中で 8時間ア
ト硬化を行い摺動材料用の成形品を得た。 試験した結
果を表3に示した。
【0040】応用参考例1、2 応用実施例1および7において、変性炭素S1に代えて、
それぞれ変性炭素C を用いるほかは同様とした。結果を
表1〜2、3に示した。 応用比較例1、2 応用実施例1および7において、変性炭素S1に代えて、
それぞれ本発明の変性炭素の製造に用いた炭素材を粉砕
したものをそれぞれ変性炭素S1に代えて用いるほかは同
様とした。結果を表1〜2、3に示した。
【0041】
【表1】 摩擦材としての摩擦係数(μ) 測定温度(℃) 25 150 300 450 550 応用実施例1 0.46 0.44 0.43 0.41 0.38 〃 2 0.58 0.54 0.50 0.48 0.42 〃 3 0.56 0.53 0.51 0.49 0.44 〃 4 0.51 0.49 0.49 0.46 0.43 〃 5 0.48 0.44 0.44 0.41 0.30 〃 6 0.45 0.43 0.43 0.42 0.39 応用参考例1 0.43 0.40 0.38 0.27 0.18 応用比較例1 0.32 0.33 0.33 0.30 0.29
【0042】
【表2】 摩擦材としての磨耗試験 応用例種類 実施例 参考例 比較例 No. 1 2 3 4 5 6 1 1 磨耗量 (mm) 1.10 0.68 0.72 0.70 1.23 0.98 2.68 3.42 表面状態*1 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ *1 : 温度 550℃に設定したディスクローターに、慣性
モーメント 5 kgf m s2制動初速度 160km/hr, 制動減
速度 0.6 G, 制動回数 200回の試験後の摩擦材の磨耗量
を測定し、ローターおよび摩擦材表面の状態を観察し
た。 ○ :異常無し
【0043】
【表3】 摺動試験 比磨耗量(mm3mm-1kgf-1)*2 摩擦係数 μ ドライ ウェット*3 ドライ ウェット*3 応用実施例7 6×10-5 8×10-5 0.12 0.16 応用参考例2 9×10-5 4×10-3 0.15 0.11 応用比較例2 6×10-4 8×10-2 0.18 0.08 *2 : TP試験機(FC250) による。摺動速度 4 m/sec, 面
圧 25 kg/cm2。 *3 : 上水道水を摩擦摺動面へ滴下しつつ測定した。
【0044】
【発明の効果】以上の発明の詳細な説明および実施例な
どから明瞭なように、本発明の変性炭素複合材は、特
に、セミセラミックスとして複合した場合には1000℃程
度までの耐熱性を実質的に損なうこと無く、耐水性を改
良し、機械的強度、硬度、摩擦磨耗特性も改良し、さら
に樹脂を結合材とする場合の濡れ性の改良による耐久性
の改良も図られたものであり、その工業的意義は極めて
高いものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素材(A) に、有機金属化合物(B1)を 5
    〜40重量%含む熱硬化性組成物(B) を混合・含浸し、加
    熱硬化させた後、熱処理してなる変性炭素複合材の製造
  2. 【請求項2】 該炭素材A が、コークス粉にピッチを含
    浸し、圧縮成形した後、最高温度 800〜1300℃で焼成し
    てなるものである請求項1記載の変性炭素複合材の製造
  3. 【請求項3】 該有機金属化合物B1が、珪素、チタン、
    アルミニウムを含む有機金属化合物又は重量平均分子量
    が 10,000 未満の該有機金属化合物のポリマーからなる
    群から選択された1種又は2種以上の混合物である請求
    項1記載の変性炭素複合材の製造法
  4. 【請求項4】 該熱硬化性組成物B が、シアン酸エステ
    ル系樹脂、変性芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹
    脂、芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂ノボラック
    のエポキシ樹脂からなる群から選択された1種又は2種
    以上の混合物である請求項1記載の変性炭素複合材の製
    造法
  5. 【請求項5】 該熱処理が、酸素存在雰囲気下に温度 2
    95〜450 ℃で 0.5〜20時間である請求項1記載の変性炭
    素複合材の製造法
  6. 【請求項6】 該熱処理が、温度 295〜450 ℃で 0.5〜
    20時間で環化・脱水素した後、不活性雰囲気中で昇温し
    最高温度 600〜800 ℃でセミカーボン・セミセラミック
    ス化するものである請求項1記載の変性炭素複合材の製
    造法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255421A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Sec Corp 耐酸化性炭素材料及びその製造方法
JP2011149018A (ja) * 2009-12-22 2011-08-04 Akebono Brake Ind Co Ltd 摩擦材及び摩擦材の製造方法

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