JPH07187628A - 新規なフラーレン誘導体とその製造方法 - Google Patents
新規なフラーレン誘導体とその製造方法Info
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- JPH07187628A JPH07187628A JP6279412A JP27941294A JPH07187628A JP H07187628 A JPH07187628 A JP H07187628A JP 6279412 A JP6279412 A JP 6279412A JP 27941294 A JP27941294 A JP 27941294A JP H07187628 A JPH07187628 A JP H07187628A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D241/00—Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings
- C07D241/36—Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D241/38—Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings condensed with carbocyclic rings or ring systems with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atoms
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アミノウレイドフラーレンとアミノチオウレ
イドフラーレン誘導体とそれらの製造方法とを提供する
こと。 【構成】 フラーレンC60及び/又はC70のアミノウレ
イド及びアミノチオウレイド化合物、それらの製造方法
及びそれらの使用方法を開示する。
イドフラーレン誘導体とそれらの製造方法とを提供する
こと。 【構成】 フラーレンC60及び/又はC70のアミノウレ
イド及びアミノチオウレイド化合物、それらの製造方法
及びそれらの使用方法を開示する。
Description
【0001】本発明はフラーレン(fullerenes)C60及び
/又はC70の新規なアミノウレイド及びアミノチオウレ
イド化合物と、その製造方法及びその使用方法とに関す
る。
/又はC70の新規なアミノウレイド及びアミノチオウレ
イド化合物と、その製造方法及びその使用方法とに関す
る。
【0002】フラーレンC60及び/又はC70による化学
反応は、C60とC70が多官能分子であるので、原則的に
可能であり、頻繁に進行するが、分離することができな
い反応生成物の複雑な混合物が形成される。このことは
生じた反応数又はC60及び/又はC70に導入されたラジ
カル数と、可能なレジオアイソマーの種々な相対的構造
との両方にあてはまる[ハーシュ(A.Hirsch),ソイ(A.S
oi.),カーフンケル(H.R.Karfunkel),Angew.Chemie, 1
992,104,808;ウドル(F.Wudl),ハーシュ,ケーマニ(K.
C.Khemani),スズキ(T.Suzuki),アレマンド(P.M.Allem
and),コッホ(A.Koch),エカート(H.Eckert),スルダノ
フ(G.Srdanov),ウェブ(H.Webb),Fullerenes:Synthesi
s,Properties and Chemistry of Large Carbon Cluster
s;ハモンド(Hammond,G.S.);クック(Kuck,V.S.)編集;
ワシントンDC,1992,161頁]。
反応は、C60とC70が多官能分子であるので、原則的に
可能であり、頻繁に進行するが、分離することができな
い反応生成物の複雑な混合物が形成される。このことは
生じた反応数又はC60及び/又はC70に導入されたラジ
カル数と、可能なレジオアイソマーの種々な相対的構造
との両方にあてはまる[ハーシュ(A.Hirsch),ソイ(A.S
oi.),カーフンケル(H.R.Karfunkel),Angew.Chemie, 1
992,104,808;ウドル(F.Wudl),ハーシュ,ケーマニ(K.
C.Khemani),スズキ(T.Suzuki),アレマンド(P.M.Allem
and),コッホ(A.Koch),エカート(H.Eckert),スルダノ
フ(G.Srdanov),ウェブ(H.Webb),Fullerenes:Synthesi
s,Properties and Chemistry of Large Carbon Cluster
s;ハモンド(Hammond,G.S.);クック(Kuck,V.S.)編集;
ワシントンDC,1992,161頁]。
【0003】ドイツ特許出願第P4312632.4号
は、純粋な形で単離されることができ、第三級アミノ基
の他に、NH官能基を有する、フラーレンC60とC70の
容易に得られる、明確なジアミノ誘導体を開示する。
は、純粋な形で単離されることができ、第三級アミノ基
の他に、NH官能基を有する、フラーレンC60とC70の
容易に得られる、明確なジアミノ誘導体を開示する。
【0004】フラーレン誘導体のその後の反応は、出発
物質のフラーレン誘導体が反応のために使用可能である
不活性溶媒中に難溶性若しくは不溶性であるために、非
常にしばしば困難になるか又は完全に失敗する。C60及
び/又はC70誘導体の反応もしばしば非常に遅滞して進
行し、比較的高い反応温度と長い反応時間とを必要とす
るが、これらはフラーレン出発物質及び/又は製造すべ
きフラーレン生成物の不充分な安定性のためにしばしば
用いることができない。
物質のフラーレン誘導体が反応のために使用可能である
不活性溶媒中に難溶性若しくは不溶性であるために、非
常にしばしば困難になるか又は完全に失敗する。C60及
び/又はC70誘導体の反応もしばしば非常に遅滞して進
行し、比較的高い反応温度と長い反応時間とを必要とす
るが、これらはフラーレン出発物質及び/又は製造すべ
きフラーレン生成物の不充分な安定性のためにしばしば
用いることができない。
【0005】非常に複雑な方法によってのみしばしば得
ることができる、明確な、特徴づけられた合成フラーレ
ンのために、官能性フラーレン誘導体に対するその後の
目的の反応は、今までは、ごく僅かなケースにおいての
み、上首尾に実施されている。
ることができる、明確な、特徴づけられた合成フラーレ
ンのために、官能性フラーレン誘導体に対するその後の
目的の反応は、今までは、ごく僅かなケースにおいての
み、上首尾に実施されている。
【0006】それ故、純粋な形で単離されることができ
る、容易に得られる、明確なアミノウレイド及びアミノ
チオウレイド誘導体を提供することが本発明の目的であ
る。
る、容易に得られる、明確なアミノウレイド及びアミノ
チオウレイド誘導体を提供することが本発明の目的であ
る。
【0007】本発明は、式I:
【化3】 及び/又は式II:
【化4】 {式中、R1は(C1−C4)アルキルであり;R2は(C
2−C4)アルキレン又は1,2−シクロ−(C3−C7)
アルキレンであり;nは零又は1の整数であり;ZはO
又はSであり;Xは(C1−C12)アルキレン、(C3−
C12)アルケニレン又は(C6−C10)アリーレンであ
り、アルキレンとアルケニレンは非置換であるか又は
(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、
Cl、Br、I、(C1−C4)アルコキシカルボニル、
(C6−C10)アリール及び/又は(C6−C10)アリー
ル(C1−C4)アルキルによって置換され、アリールは
非置換であるか又はハロゲン、(C1−C4)アルキル、
(C1−C4)アルコキシ、CF3、CN若しくはNO2に
よって単置換されるか又は相互に独立的に多置換され、
アリーレンは非置換であるか又はハロゲン、(C1−
C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−
C4)アルキルチオ、CF3、OCF3、CN、NO2及び
/又は(C1−C4)アルコキシカルボニルによって単置
換されるか又は相互に独立的に多置換される;R3は、
nが零である場合には、(C1−C12)アルキル、(C3
−C11)アルケニル、(C3−C8)アルキニル、(C1
−C8)パーフルオロアルキル、(C6−C14)アリール
又はトリメチルシリルであり、アルキル、アルケニル及
びアルキニルは非置換であるか又は(C1−C4)アルコ
キシ、(C1−C4)アルキルチオ、フェニルオキシ、フ
ェニルチオ、ハロゲン、ClSO2及び/又は(C1−C
4)アルコキシカルボニルによって単置換されるか又は
相互に独立的に多置換され、アリールは非置換であるか
又はハロゲン、(C1−C4)アルキル(非置換であるか
又はハロゲンによって置換される)、(C1−C4)アル
コキシ、NO2、CN、OCF3、ClSO2、SO3H、
(C1−C4)アルカノイルオキシ、(C1−C4)アルコ
キシカルボニル及び/又は(C1−C2)アルキレンジオ
キシによって単置換されるか又は相互に独立的に多置換
される;R3は、nが1である場合に、水素、CH3(非
置換であるか又はハロゲンによって置換される)、CH
=CH2、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アル
キルチオ、ハロゲン、(C6−C14)アリール、(C6−
C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−
C4)アルキルオキシ、トリメチルシリルオキシ、C
(O)NHR’、C(O)R’2、COOR’であり、
R’は(C1−C4)アルキル、(C1−C6)アルカノイ
ルオキシ、SO2R5、OSO2R5[R5は(C1−C4)
アルキル、(C6−C10)アリール又は(C1−C4)ア
ルキル(C6−C1 0)アリールである]、又はーN=C
=Z[Zは上記で定義した通りである]であり、アリー
ルは非置換であるか又はハロゲン、(C1−C4)アルコ
キシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキ
ル(非置換であるか又はハロゲンによって置換され
る)、NO2、CN、ClSO2、SO3H、(C1−
C4)アルカノイルオキシ、(C1−C4)アルコキシカ
ルボニル及び/又は(C6−C10)アリールオキシによ
って単置換されるか又は相互に独立的に多置換される}
で示されるアミノウレイド−又はアミノチオウレイド−
C60及び/又はC70化合物を提供する。
2−C4)アルキレン又は1,2−シクロ−(C3−C7)
アルキレンであり;nは零又は1の整数であり;ZはO
又はSであり;Xは(C1−C12)アルキレン、(C3−
C12)アルケニレン又は(C6−C10)アリーレンであ
り、アルキレンとアルケニレンは非置換であるか又は
(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、
Cl、Br、I、(C1−C4)アルコキシカルボニル、
(C6−C10)アリール及び/又は(C6−C10)アリー
ル(C1−C4)アルキルによって置換され、アリールは
非置換であるか又はハロゲン、(C1−C4)アルキル、
(C1−C4)アルコキシ、CF3、CN若しくはNO2に
よって単置換されるか又は相互に独立的に多置換され、
アリーレンは非置換であるか又はハロゲン、(C1−
C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−
C4)アルキルチオ、CF3、OCF3、CN、NO2及び
/又は(C1−C4)アルコキシカルボニルによって単置
換されるか又は相互に独立的に多置換される;R3は、
nが零である場合には、(C1−C12)アルキル、(C3
−C11)アルケニル、(C3−C8)アルキニル、(C1
−C8)パーフルオロアルキル、(C6−C14)アリール
又はトリメチルシリルであり、アルキル、アルケニル及
びアルキニルは非置換であるか又は(C1−C4)アルコ
キシ、(C1−C4)アルキルチオ、フェニルオキシ、フ
ェニルチオ、ハロゲン、ClSO2及び/又は(C1−C
4)アルコキシカルボニルによって単置換されるか又は
相互に独立的に多置換され、アリールは非置換であるか
又はハロゲン、(C1−C4)アルキル(非置換であるか
又はハロゲンによって置換される)、(C1−C4)アル
コキシ、NO2、CN、OCF3、ClSO2、SO3H、
(C1−C4)アルカノイルオキシ、(C1−C4)アルコ
キシカルボニル及び/又は(C1−C2)アルキレンジオ
キシによって単置換されるか又は相互に独立的に多置換
される;R3は、nが1である場合に、水素、CH3(非
置換であるか又はハロゲンによって置換される)、CH
=CH2、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アル
キルチオ、ハロゲン、(C6−C14)アリール、(C6−
C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−
C4)アルキルオキシ、トリメチルシリルオキシ、C
(O)NHR’、C(O)R’2、COOR’であり、
R’は(C1−C4)アルキル、(C1−C6)アルカノイ
ルオキシ、SO2R5、OSO2R5[R5は(C1−C4)
アルキル、(C6−C10)アリール又は(C1−C4)ア
ルキル(C6−C1 0)アリールである]、又はーN=C
=Z[Zは上記で定義した通りである]であり、アリー
ルは非置換であるか又はハロゲン、(C1−C4)アルコ
キシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アルキ
ル(非置換であるか又はハロゲンによって置換され
る)、NO2、CN、ClSO2、SO3H、(C1−
C4)アルカノイルオキシ、(C1−C4)アルコキシカ
ルボニル及び/又は(C6−C10)アリールオキシによ
って単置換されるか又は相互に独立的に多置換される}
で示されるアミノウレイド−又はアミノチオウレイド−
C60及び/又はC70化合物を提供する。
【0008】式IとIIの好ましい化合物は、Zが0で
あり;Xが(C1−C8)アルキレン[非置換であるか又
は(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ
又はClによって置換される]、又はo−、m−若しく
はp−フェニレン[非置換であるか又はハロゲン、(C
1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル若しくはC
F3によって置換される]であり;R3が、nが零である
場合に、(C1−C12)アルキル、アリル、フェニル、
ベンジル又はナフチルであり、アルキルは非置換である
か又は(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル
チオ、フェニルオキシ、フェニルチオ、Cl、Br又は
(C1−C4)アルキルオキシカルボニルによって単置換
されるか又は相互から独立的に二置換され、フェニル、
ベンジル又はナフチルは非置換であるか又はハロゲン、
(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、CF
3、NO2、CN、(C1−C4)アルカノイルオキシ、C
lSO2、SO3H及び/又は(C1−C4)アルコキシカ
ルボニルによって単置換されるか又は相互に独立的に多
置換されるか又はメチレンジオキシによって単置換さ
れ;R3が、n=1である場合に、水素、CH3、ClC
H2、BrCH2、ビニル、(C1−C4)アルコキシ、
(C1−C4)アルキルチオ、Cl、Br、フェノキシ、
ベンジルオキシ、フェニル、ナフチル、C(O)NH
R’、C(O)NR’2又はCOOR’であり、R’は
(C1−C4)アルキルであり、フェニル又はナフチルは
非置換であるか、又は(C1−C4)アルコキシ、(C1
−C4)アルキル、CF3、NO2、CN、ClSO2、S
O3H及び/又は(C1−C4)アルコキシカルボニルに
よって単置換されるか又は相互に独立的に多置換され、
R1、R2及びnが上記で定義した通りであるような化合
物である。
あり;Xが(C1−C8)アルキレン[非置換であるか又
は(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ
又はClによって置換される]、又はo−、m−若しく
はp−フェニレン[非置換であるか又はハロゲン、(C
1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル若しくはC
F3によって置換される]であり;R3が、nが零である
場合に、(C1−C12)アルキル、アリル、フェニル、
ベンジル又はナフチルであり、アルキルは非置換である
か又は(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル
チオ、フェニルオキシ、フェニルチオ、Cl、Br又は
(C1−C4)アルキルオキシカルボニルによって単置換
されるか又は相互から独立的に二置換され、フェニル、
ベンジル又はナフチルは非置換であるか又はハロゲン、
(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、CF
3、NO2、CN、(C1−C4)アルカノイルオキシ、C
lSO2、SO3H及び/又は(C1−C4)アルコキシカ
ルボニルによって単置換されるか又は相互に独立的に多
置換されるか又はメチレンジオキシによって単置換さ
れ;R3が、n=1である場合に、水素、CH3、ClC
H2、BrCH2、ビニル、(C1−C4)アルコキシ、
(C1−C4)アルキルチオ、Cl、Br、フェノキシ、
ベンジルオキシ、フェニル、ナフチル、C(O)NH
R’、C(O)NR’2又はCOOR’であり、R’は
(C1−C4)アルキルであり、フェニル又はナフチルは
非置換であるか、又は(C1−C4)アルコキシ、(C1
−C4)アルキル、CF3、NO2、CN、ClSO2、S
O3H及び/又は(C1−C4)アルコキシカルボニルに
よって単置換されるか又は相互に独立的に多置換され、
R1、R2及びnが上記で定義した通りであるような化合
物である。
【0009】特に好ましい式I及びIIの化合物は、R
1がCH3又はC2H5であり;R2が(C2−C3)アルキ
レン又は1,2−シクロ−(C5−C6)アルキレンであ
り;nが零又は1の整数であり;Zが0であり;Xが
(C1−C7)アルキレン(非置換であるか、又はCH3
O、CH3S、COOCH3又はCOOC2H5によって置
換される)、又はo−、m−若しくはp−フェニレンで
あり;R3が、n=0である場合には、(C1−C8)ア
ルキル、アリル、フェニル、ベンジル又はナフチルであ
り、アルキルは非置換であるか又はCH3O、CH3S、
COOCH3又はCOOC2H5によって単置換されるか
又は相互に独立的に二置換され、フェニル、ベンジル又
はナフチルは非置換であるか又はF、Cl、Br、CH
3O、C2H5O、CH3、C2H5、NO2、ClSO2、S
O3H、CF3、COOCH3及び/又はCOOC2H5又
は1,2−O−CH2−Oによって単置換されるか又は
相互に独立的に二置換され;R3が、n=1である場合
には、水素、CH3、CH3O、CH3S、Cl、Br、
C6H5O、C6H5CH2O、フェニル、COOCH3、C
OOC2H5、C(O)NHR’、C(O)NR’2であ
り、R’は(C1−C4)アルキルであり、フェニルは非
置換であるか又はCH3O、C2H5O、CH3、CF3、
NO2、ClSO2、COOCH3若しくはCOOC2H5
によって置換されるような化合物である。
1がCH3又はC2H5であり;R2が(C2−C3)アルキ
レン又は1,2−シクロ−(C5−C6)アルキレンであ
り;nが零又は1の整数であり;Zが0であり;Xが
(C1−C7)アルキレン(非置換であるか、又はCH3
O、CH3S、COOCH3又はCOOC2H5によって置
換される)、又はo−、m−若しくはp−フェニレンで
あり;R3が、n=0である場合には、(C1−C8)ア
ルキル、アリル、フェニル、ベンジル又はナフチルであ
り、アルキルは非置換であるか又はCH3O、CH3S、
COOCH3又はCOOC2H5によって単置換されるか
又は相互に独立的に二置換され、フェニル、ベンジル又
はナフチルは非置換であるか又はF、Cl、Br、CH
3O、C2H5O、CH3、C2H5、NO2、ClSO2、S
O3H、CF3、COOCH3及び/又はCOOC2H5又
は1,2−O−CH2−Oによって単置換されるか又は
相互に独立的に二置換され;R3が、n=1である場合
には、水素、CH3、CH3O、CH3S、Cl、Br、
C6H5O、C6H5CH2O、フェニル、COOCH3、C
OOC2H5、C(O)NHR’、C(O)NR’2であ
り、R’は(C1−C4)アルキルであり、フェニルは非
置換であるか又はCH3O、C2H5O、CH3、CF3、
NO2、ClSO2、COOCH3若しくはCOOC2H5
によって置換されるような化合物である。
【0010】R1、R2、n、Z、X及びR3が上記で定
義した通りである式Iの化合物が特に非常に好ましい。
義した通りである式Iの化合物が特に非常に好ましい。
【0011】例えばアルキル、アルキレン、アルケニ
ル、アルケニレン、アルキニル又はその他にアルコキシ
のような炭化水素ラジカルは分枝鎖又は直鎖のいずれで
もよい。アリールは、例えば、フェニル又はナフチルで
ある。アリールアルキルは例えばベンジルである。アリ
ーレンは例えばフェニレンである。アリールは単置換さ
れるか又は多置換されることができるが、好ましくは、
単置換、二置換、三置換又は四置換され、特に好ましく
は、単置換又は二置換される。これに関連して、置換ア
リールラジカルは例えば置換アリールオキシラジカルを
も含む。パーフルオロアルキルは完全にフッ素化したア
ルキルラジカルである。ハロゲンはフッ素、塩素、臭素
又はヨウ素である。フェニルの置換基としての(C1−
C2)アルキレンジオキシは1,2−O−(CH2)m−
Oラジカル(mは1又は2である)である。
ル、アルケニレン、アルキニル又はその他にアルコキシ
のような炭化水素ラジカルは分枝鎖又は直鎖のいずれで
もよい。アリールは、例えば、フェニル又はナフチルで
ある。アリールアルキルは例えばベンジルである。アリ
ーレンは例えばフェニレンである。アリールは単置換さ
れるか又は多置換されることができるが、好ましくは、
単置換、二置換、三置換又は四置換され、特に好ましく
は、単置換又は二置換される。これに関連して、置換ア
リールラジカルは例えば置換アリールオキシラジカルを
も含む。パーフルオロアルキルは完全にフッ素化したア
ルキルラジカルである。ハロゲンはフッ素、塩素、臭素
又はヨウ素である。フェニルの置換基としての(C1−
C2)アルキレンジオキシは1,2−O−(CH2)m−
Oラジカル(mは1又は2である)である。
【0012】本発明はさらに、式I及び/又はII:
【化5】 [式中、R1、R2、n、Z、X及びR3は上記で定義し
た通りである]で示されるフラーレン化合物の製造方法
において 式III及び/又はIV:
た通りである]で示されるフラーレン化合物の製造方法
において 式III及び/又はIV:
【化6】 [式中、R1とR2は上記で定義した通りである]で示さ
れる化合物を式V: Z=C=N−(X)n−R3 V [式中、Z、n、X及びR3は上記で定義した通りであ
る]で示される化合物と反応させて、式I又はIIの化
合物を得ることを含む請求項1記載の式I及び/又はI
Iの化合物を得ることを含む前記方法を提供する。
れる化合物を式V: Z=C=N−(X)n−R3 V [式中、Z、n、X及びR3は上記で定義した通りであ
る]で示される化合物と反応させて、式I又はIIの化
合物を得ることを含む請求項1記載の式I及び/又はI
Iの化合物を得ることを含む前記方法を提供する。
【0013】式IIIとVの化合物から式Iの化合物を
製造することが特に好ましい。
製造することが特に好ましい。
【0014】本発明の反応は、式I、II、III、I
V及びVの化合物に対して不活性である溶媒又は懸濁液
媒質、好ましくは芳香族、又はこのような溶媒若しくは
懸濁媒質の混合物中で実施することが好ましい。
V及びVの化合物に対して不活性である溶媒又は懸濁液
媒質、好ましくは芳香族、又はこのような溶媒若しくは
懸濁媒質の混合物中で実施することが好ましい。
【0015】適当な溶媒又は懸濁媒質は、例えば、トル
エン、ベンゼン、キシレン、アニソール、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、メチルナフタレン、クロロナフ
タレン、ブロモベンゼン、テトラリン、ジメチルナフタ
レン、メチルチオフェン及び/又はテトラクロロエタン
である。
エン、ベンゼン、キシレン、アニソール、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、メチルナフタレン、クロロナフ
タレン、ブロモベンゼン、テトラリン、ジメチルナフタ
レン、メチルチオフェン及び/又はテトラクロロエタン
である。
【0016】本発明の反応は−30℃〜300℃、好ま
しくは+30℃〜115℃の範囲内の温度において実施
することができる。この反応は溶液中又は懸濁液中で実
施することができる、すなわち、出発物質、反応物、及
び式I及び/又はIIの本発明の化合物も反応混合物中
に溶解形又は非溶解形で存在しうる。しかし、反応は−
30℃未満又は+300℃を越える温度においても行わ
れる。
しくは+30℃〜115℃の範囲内の温度において実施
することができる。この反応は溶液中又は懸濁液中で実
施することができる、すなわち、出発物質、反応物、及
び式I及び/又はIIの本発明の化合物も反応混合物中
に溶解形又は非溶解形で存在しうる。しかし、反応は−
30℃未満又は+300℃を越える温度においても行わ
れる。
【0017】式III及び/又はIVのフラーレン誘導
体対式Vのイソシアネート又はイソチオシアネートのモ
ル比は、本発明の方法では、1:1から1:1000ま
で、好ましくは1:3から1:200まで、特に好まし
くは1:6から1:30までの範囲内であるが、1:1
000より小さい値をもとることができる。
体対式Vのイソシアネート又はイソチオシアネートのモ
ル比は、本発明の方法では、1:1から1:1000ま
で、好ましくは1:3から1:200まで、特に好まし
くは1:6から1:30までの範囲内であるが、1:1
000より小さい値をもとることができる。
【0018】式III及び/又はIVのフラーレン誘導
体と式Vのイソシアネート(Z=O)との反応は、意外
に迅速にかつ選択的に進行して、不均一系においても式
I又はIIの化合物を形成する。
体と式Vのイソシアネート(Z=O)との反応は、意外
に迅速にかつ選択的に進行して、不均一系においても式
I又はIIの化合物を形成する。
【0019】式III及び/又はIVのフラーレン誘導
体と式Vのイソチオシアネート(Z=S)との反応は、
式Vのイソシアネート(Z=O)との反応に比べて、低
い反応速度で進行する。
体と式Vのイソチオシアネート(Z=S)との反応は、
式Vのイソシアネート(Z=O)との反応に比べて、低
い反応速度で進行する。
【0020】本発明の方法における式Vのイソシアネー
ト又はイソチオシアネート対式III及び/又はIVの
フラーレン誘導体のモル比、反応温度及び反応速度は、
既知の関係を有する: (a)モル比が大きくなればなるほど、反応温度を低く
維持し、選択することができる;及び (b)モル比が大きく、反応温度が高くなればなるほ
ど、反応速度は大きくなり、反応時間の短縮を可能にす
る。この最後の側面は式Vの低反応性イソチオシアネー
ト(Z=S)の反応において非常に重要である。
ト又はイソチオシアネート対式III及び/又はIVの
フラーレン誘導体のモル比、反応温度及び反応速度は、
既知の関係を有する: (a)モル比が大きくなればなるほど、反応温度を低く
維持し、選択することができる;及び (b)モル比が大きく、反応温度が高くなればなるほ
ど、反応速度は大きくなり、反応時間の短縮を可能にす
る。この最後の側面は式Vの低反応性イソチオシアネー
ト(Z=S)の反応において非常に重要である。
【0021】反応時間は、上記パラメータに依存して、
広い範囲内で変化することができ;反応時間は、式Vの
イソシアネート(Z=O)又は式Vのイソチオシアネー
ト(Z=S)のいずれを反応させるかに依存して、一般
に10分間〜5日間の範囲内である。しかし、これより
短い又は長い反応時間が充分であるか又は必要であるこ
ともある。
広い範囲内で変化することができ;反応時間は、式Vの
イソシアネート(Z=O)又は式Vのイソチオシアネー
ト(Z=S)のいずれを反応させるかに依存して、一般
に10分間〜5日間の範囲内である。しかし、これより
短い又は長い反応時間が充分であるか又は必要であるこ
ともある。
【0022】式I及びIIを有する本発明のアミノウレ
イドフラーレン又はアミノチオウレイドフラーレン誘導
体は、それらの化学的性質、化学的組成及びそれらのス
ペクトルデータによって充分に特徴づけられる。
イドフラーレン又はアミノチオウレイドフラーレン誘導
体は、それらの化学的性質、化学的組成及びそれらのス
ペクトルデータによって充分に特徴づけられる。
【0023】化学的性質に関しては、クロマトグラフィ
ー(例えば、通常の薄層クロマトグラフィーとカラムク
ロマトグラフィー及びHPLCも)上の挙動が、形成さ
れる新規な化合物を特徴づけるために役立つ。
ー(例えば、通常の薄層クロマトグラフィーとカラムク
ロマトグラフィー及びHPLCも)上の挙動が、形成さ
れる新規な化合物を特徴づけるために役立つ。
【0024】式I及びIIを有する本発明のフラーレン
誘導体の化学組成は元素分析によって決定される。
誘導体の化学組成は元素分析によって決定される。
【0025】さらに、本発明の新規な化合物のスペクト
ルデータは、それらの明白な特徴づけに特に有用であ
る。これらのデータはUV、可視及びIR領域における
吸収スペクトルを含む。本発明のフラーレン誘導体はシ
ャープな吸収帯構造を有する特徴的なIRスペクトルを
示す。同様に、本発明の化合物はそれぞれ特徴的なUV
吸収を有する、すなわち、それらのピーク位置によって
識別される。
ルデータは、それらの明白な特徴づけに特に有用であ
る。これらのデータはUV、可視及びIR領域における
吸収スペクトルを含む。本発明のフラーレン誘導体はシ
ャープな吸収帯構造を有する特徴的なIRスペクトルを
示す。同様に、本発明の化合物はそれぞれ特徴的なUV
吸収を有する、すなわち、それらのピーク位置によって
識別される。
【0026】FAB(迅速原子衝突)MS方法によって
記録される質量スペクトルも同様に各化合物を特徴づ
け、分子ピーク(存在し、認識可能である場合に)によ
って分子量を確定する。
記録される質量スペクトルも同様に各化合物を特徴づ
け、分子ピーク(存在し、認識可能である場合に)によ
って分子量を確定する。
【0027】固相スペクトルと特に液体スペクトルの両
方として測定されるNMRスペクトルも、本発明の化合
物の特徴づけと構造割り当てのために用いられる。
方として測定されるNMRスペクトルも、本発明の化合
物の特徴づけと構造割り当てのために用いられる。
【0028】単離と精製のために、式I及び/又はII
を有する本発明のフラーレン誘導体を反応溶液の濃縮に
よって結晶質物質として部分的に沈殿させ、このような
ものとして慣習的なやり方によって(例えば、濾過によ
って)単離することができる。
を有する本発明のフラーレン誘導体を反応溶液の濃縮に
よって結晶質物質として部分的に沈殿させ、このような
ものとして慣習的なやり方によって(例えば、濾過によ
って)単離することができる。
【0029】式I及び/又はIIを有する本発明の化合
物を単離し、精製するための好ましい実施態様は、反応
混合物を直接又は予備濾過後に好ましくはシリカゲル上
でのカラムクロマトグラフィーによって、式Vの化合物
から形成される副生成物、式III及び/又はIVの未
反応フラーレン誘導体、及び形成される式I及び/又は
IIのアミノウレイドフラーレン若しくはアミノチオウ
レイドフラーレンに分離することを含む。溶離剤として
トルエンとジクロロメタン及びトルエン/メタノール又
はジクロロメタン/メタノールを用いるシリカゲル上で
のカラムクロマトグラフィーが有利に実施される。
物を単離し、精製するための好ましい実施態様は、反応
混合物を直接又は予備濾過後に好ましくはシリカゲル上
でのカラムクロマトグラフィーによって、式Vの化合物
から形成される副生成物、式III及び/又はIVの未
反応フラーレン誘導体、及び形成される式I及び/又は
IIのアミノウレイドフラーレン若しくはアミノチオウ
レイドフラーレンに分離することを含む。溶離剤として
トルエンとジクロロメタン及びトルエン/メタノール又
はジクロロメタン/メタノールを用いるシリカゲル上で
のカラムクロマトグラフィーが有利に実施される。
【0030】シリカゲル上での薄層クロマトグラフィー
(TLC)では、式Iを有する本発明の化合物は溶離剤
CH2Cl2/C2H5OH(容量比:100/4)及びト
ルエン/メタノール(容量比:100/3)中で大抵
は、式IIIの出発フラーレンよりも緩慢に進行する、
すなわちより低いRF値を有する。シリカゲル60(粒
度:0.040〜0.063mm)上でのカラムクロマ
トグラフィーによる精製においても、式IIIの未反応
出発フラーレン誘導体(まだ存在する場合には)は一般
に、式Iを有する本発明のフラーレン誘導体より先に進
行する。
(TLC)では、式Iを有する本発明の化合物は溶離剤
CH2Cl2/C2H5OH(容量比:100/4)及びト
ルエン/メタノール(容量比:100/3)中で大抵
は、式IIIの出発フラーレンよりも緩慢に進行する、
すなわちより低いRF値を有する。シリカゲル60(粒
度:0.040〜0.063mm)上でのカラムクロマ
トグラフィーによる精製においても、式IIIの未反応
出発フラーレン誘導体(まだ存在する場合には)は一般
に、式Iを有する本発明のフラーレン誘導体より先に進
行する。
【0031】他方では、このようなクロマトグラフィー
分離は適当なシリカゲルを用いて、又は他の吸着剤(例
えば、Al2O3)を固定相として用いて“逆相(R
P)”方法によって実施することもできる。溶離剤を蒸
発させた後に、本発明の付加化合物が固体の、しばしば
結晶質物質として得られる。使用した式Vのイソシアネ
ート又はイソチオシアネートから例えば水分の作用によ
って形成されて、まだ存在する副生成物を、必要な場合
には、この状態で例えばエーテル、テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリル及び/又はアセトンのような非プロ
トン性極性溶媒による消化によって除去することができ
る。形成される式I及び/又はIIを有する本発明のフ
ラーレン誘導体は、一般に、このような溶媒中に難溶性
であるか又は準不溶性(quasi-insoluble)である。
分離は適当なシリカゲルを用いて、又は他の吸着剤(例
えば、Al2O3)を固定相として用いて“逆相(R
P)”方法によって実施することもできる。溶離剤を蒸
発させた後に、本発明の付加化合物が固体の、しばしば
結晶質物質として得られる。使用した式Vのイソシアネ
ート又はイソチオシアネートから例えば水分の作用によ
って形成されて、まだ存在する副生成物を、必要な場合
には、この状態で例えばエーテル、テトラヒドロフラ
ン、アセトニトリル及び/又はアセトンのような非プロ
トン性極性溶媒による消化によって除去することができ
る。形成される式I及び/又はIIを有する本発明のフ
ラーレン誘導体は、一般に、このような溶媒中に難溶性
であるか又は準不溶性(quasi-insoluble)である。
【0032】式I及びIIのアミノウレイドフラーレン
若しくはアミノチオウレイドフラーレン誘導体の簡単な
形成ルートを提供すること及び式I及び/又はIIの反
応生成物、特に式Iの化合物が通常のカラムクロマトグ
ラフィーによる簡単で、費用のかからない方法で、すな
わち、装置に関して複雑で、少量の調製にのみ適する高
圧液体クロマトグラフィーを用いずに純粋な形で単離す
ることができる。カラムクロマトグラフィーによって又
は他の仕上げ処理方法によって得られる本発明の化合物
は、必要な場合には、再結晶によってさらに精製するこ
とができる。
若しくはアミノチオウレイドフラーレン誘導体の簡単な
形成ルートを提供すること及び式I及び/又はIIの反
応生成物、特に式Iの化合物が通常のカラムクロマトグ
ラフィーによる簡単で、費用のかからない方法で、すな
わち、装置に関して複雑で、少量の調製にのみ適する高
圧液体クロマトグラフィーを用いずに純粋な形で単離す
ることができる。カラムクロマトグラフィーによって又
は他の仕上げ処理方法によって得られる本発明の化合物
は、必要な場合には、再結晶によってさらに精製するこ
とができる。
【0033】本発明の目的のために、本発明の化合物の
分離、単離及び精製にHPLC方法は意外にも必要とさ
れないが、本発明によって得られる付加化合物の特徴づ
けのためにHPLC方法が適切である。用いた固定相と
液相とに関連した保持時間、流動速度及び慣習的なカラ
ムパラメータは本発明の純粋な物質又は混合物でさえも
特徴づけるための信頼できる物質パラメータである。
分離、単離及び精製にHPLC方法は意外にも必要とさ
れないが、本発明によって得られる付加化合物の特徴づ
けのためにHPLC方法が適切である。用いた固定相と
液相とに関連した保持時間、流動速度及び慣習的なカラ
ムパラメータは本発明の純粋な物質又は混合物でさえも
特徴づけるための信頼できる物質パラメータである。
【0034】本発明によって可能である、カラムクロマ
トグラフィーによる反応混合物の仕上げ処理の他の利点
は、未反応の出発フラーレン誘導体を簡単にかつ完全に
分離して、再使用のために回収することができることで
ある。フラーレン化合物の価格が高いことを考えると、
このことはかなり重要である。
トグラフィーによる反応混合物の仕上げ処理の他の利点
は、未反応の出発フラーレン誘導体を簡単にかつ完全に
分離して、再使用のために回収することができることで
ある。フラーレン化合物の価格が高いことを考えると、
このことはかなり重要である。
【0035】出発物質として必要である式III及び/
又はIVのフラーレン誘導体はドイツ特許出願第P43
12632号に述べられている方法とカンプ(Kampe)等
による方法[Angew.Chem.Int.Ed.(Engl.)32,1174(199
3)]によって製造することができる。本発明のために必
要である式Vのイソシアネートとイソチオシアネートは
周知であるか又は既知の方法によって製造することがで
きる。
又はIVのフラーレン誘導体はドイツ特許出願第P43
12632号に述べられている方法とカンプ(Kampe)等
による方法[Angew.Chem.Int.Ed.(Engl.)32,1174(199
3)]によって製造することができる。本発明のために必
要である式Vのイソシアネートとイソチオシアネートは
周知であるか又は既知の方法によって製造することがで
きる。
【0036】本発明のフラーレン誘導体は錯体形成リガ
ンドとしての使用に適する。この性質はこれらの誘導体
を触媒の改質のために用いることを可能にする。
ンドとしての使用に適する。この性質はこれらの誘導体
を触媒の改質のために用いることを可能にする。
【0037】さらに、本発明の化合物はこのようなもの
として又は修飾された形で、酵素の阻害のために、例え
ばHIV(ヒト免疫不全ウイルス)酵素(例えば、HI
V−1プロテアーゼ)の阻害のために用いることがで
き、それによってこれらの化合物は例えば抗ウイルス剤
として使用することができる、可能な生物学的活性物質
である。
として又は修飾された形で、酵素の阻害のために、例え
ばHIV(ヒト免疫不全ウイルス)酵素(例えば、HI
V−1プロテアーゼ)の阻害のために用いることがで
き、それによってこれらの化合物は例えば抗ウイルス剤
として使用することができる、可能な生物学的活性物質
である。
【0038】下記実施例は本発明を例示する条件に限定
することなく説明する。
することなく説明する。
【0039】下記実施例において他に指示しないかぎ
り、カラムクロマトグラフィーをメルク(E.Merck)(ダ
ルムシュタット)からのシリカゲル60(粒度0.04
0〜0.063mm)上で実施し、薄層クロマトグラフ
ィー(TLC)をリーデルーデヘン社(Riedel-de Haen
AG)(シールズ)からのシリカゲル60F254(層厚さ:
0.250mm)上で実施した。
り、カラムクロマトグラフィーをメルク(E.Merck)(ダ
ルムシュタット)からのシリカゲル60(粒度0.04
0〜0.063mm)上で実施し、薄層クロマトグラフ
ィー(TLC)をリーデルーデヘン社(Riedel-de Haen
AG)(シールズ)からのシリカゲル60F254(層厚さ:
0.250mm)上で実施した。
【0040】実施例1 トルエン450ml中の式IIIフラーレン化合物[式
中、R1はCH3であり、R2は−CH2CH2−である]
180mg(0.227ミリモル)の溶液をメチルイソ
シアネート0.25ml(242mg;4.24ミリモ
ル)と混合し、37〜40℃において2.1日間、室温
において2.7日間撹拌した。透明な反応溶液を真空
下、40℃において最初の量の約40%まで蒸発させ、
この溶液をシリカゲル60/トルエンカラム(H:42
cm;直径2.0cm)に吸収させた。トルエン50m
lによって溶出し、この間に痕跡量のC60(紫色)をカ
ラムから流出させた後に、CH2Cl2(200ml);
CH2Cl2/CH3OH(100:1)(600m
l);(100:2)(300ml)を用いて実施し
た。これによって、溶離剤の蒸発後に、溶出液残渣14
0mgが得られ、これをトルエンに溶解し、クラーセル
(Clarcel)(濾過助剤)に通して濾過した。真空蒸発後
に、残留残渣をエーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、エ
ーテルによって洗浄し、80℃、6〜8mbarにおい
て8時間乾燥させた。これによって、式I化合物[式
中、R1とR3はCH3であり;R2は−CH2CH2−であ
り;n=零であり;ZはOである]124mg(=6
4.3%収率)が得られた。
中、R1はCH3であり、R2は−CH2CH2−である]
180mg(0.227ミリモル)の溶液をメチルイソ
シアネート0.25ml(242mg;4.24ミリモ
ル)と混合し、37〜40℃において2.1日間、室温
において2.7日間撹拌した。透明な反応溶液を真空
下、40℃において最初の量の約40%まで蒸発させ、
この溶液をシリカゲル60/トルエンカラム(H:42
cm;直径2.0cm)に吸収させた。トルエン50m
lによって溶出し、この間に痕跡量のC60(紫色)をカ
ラムから流出させた後に、CH2Cl2(200ml);
CH2Cl2/CH3OH(100:1)(600m
l);(100:2)(300ml)を用いて実施し
た。これによって、溶離剤の蒸発後に、溶出液残渣14
0mgが得られ、これをトルエンに溶解し、クラーセル
(Clarcel)(濾過助剤)に通して濾過した。真空蒸発後
に、残留残渣をエーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、エ
ーテルによって洗浄し、80℃、6〜8mbarにおい
て8時間乾燥させた。これによって、式I化合物[式
中、R1とR3はCH3であり;R2は−CH2CH2−であ
り;n=零であり;ZはOである]124mg(=6
4.3%収率)が得られた。
【0041】C65H11N3O(849.83) 計算値:C,91.87;H,1.30;N,4.94
% 実測値:C,88.9 ;H,1.4 ;N,4.5
% IRスペクトル(粉末KBr上):νC=01703cm
-1(最強IR帯) 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=849(m/
e849において強いMピーク)を示す。
% 実測値:C,88.9 ;H,1.4 ;N,4.5
% IRスペクトル(粉末KBr上):νC=01703cm
-1(最強IR帯) 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=849(m/
e849において強いMピーク)を示す。
【0042】実施例1a 上記と同じ反応をトルエンの代わりにベンゼン500m
l中で、38〜41℃において3.5日間及び室温にお
いて3.1日間の反応時間で実施した。上記と同じ仕上
げ処理後に、式Iのこのフラーレン化合物102mg
(52.9%収率)が乾燥後に得られた。
l中で、38〜41℃において3.5日間及び室温にお
いて3.1日間の反応時間で実施した。上記と同じ仕上
げ処理後に、式Iのこのフラーレン化合物102mg
(52.9%収率)が乾燥後に得られた。
【0043】実施例2 トルエン100ml中の式IIIフラーレン化合物[式
中、R1はC2H5であり、R2は−CH2CH2−である]
100mg(0.124ミリモル)の懸濁液をトルエン
5ml中のオクチルイソシアネート357mg(2.3
ミリモル)の溶液と70℃において混合し、70〜72
℃において0.82日間及び室温において1日間(24
時間)撹拌した。この反応溶液を次に真空蒸発させた。
残渣をエーテル中に懸濁させ、吸引濾過した。濾過残渣
(固体103mg)をトルエン20ml中に溶解した。
この溶液をシリカゲル60/トルエンカラム(H:45
cm;直径2.4cm)に吸収させた。トルエン50m
lによって溶出し、この間に痕跡量のC60(紫色)をカ
ラムから流出させた後に、0.35barゲージ圧の窒
素下でクロマトグラフィーを実施した。トルエン、トル
エン/メタノール(100:0.1)及び(100:
0.2)の各々500mlによって溶出した後に、トル
エン/メタノール(100:0.2)700mlによっ
てさらに溶出して、蒸発後に溶出液残渣77mgを得
た。これをエーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、80
℃、4〜6mbarにおいて8時間乾燥させた。これに
よって、式I化合物[式中、R1はC2H5であり;R2は
−CH2CH2−であり;n=零であり;ZはOであり;
R3はn−C8H17である]68mg(=57%収率)が
得られた。
中、R1はC2H5であり、R2は−CH2CH2−である]
100mg(0.124ミリモル)の懸濁液をトルエン
5ml中のオクチルイソシアネート357mg(2.3
ミリモル)の溶液と70℃において混合し、70〜72
℃において0.82日間及び室温において1日間(24
時間)撹拌した。この反応溶液を次に真空蒸発させた。
残渣をエーテル中に懸濁させ、吸引濾過した。濾過残渣
(固体103mg)をトルエン20ml中に溶解した。
この溶液をシリカゲル60/トルエンカラム(H:45
cm;直径2.4cm)に吸収させた。トルエン50m
lによって溶出し、この間に痕跡量のC60(紫色)をカ
ラムから流出させた後に、0.35barゲージ圧の窒
素下でクロマトグラフィーを実施した。トルエン、トル
エン/メタノール(100:0.1)及び(100:
0.2)の各々500mlによって溶出した後に、トル
エン/メタノール(100:0.2)700mlによっ
てさらに溶出して、蒸発後に溶出液残渣77mgを得
た。これをエーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、80
℃、4〜6mbarにおいて8時間乾燥させた。これに
よって、式I化合物[式中、R1はC2H5であり;R2は
−CH2CH2−であり;n=零であり;ZはOであり;
R3はn−C8H17である]68mg(=57%収率)が
得られた。
【0044】C73H27N3O(962.04) 計算値:C,91.14;H,2.83;N,4.37
% 実測値:C,89.9 ;H,3.3 ;N,4.3
% 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=961(m/
e961において強いMピーク)を示す。
% 実測値:C,89.9 ;H,3.3 ;N,4.3
% 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=961(m/
e961において強いMピーク)を示す。
【0045】TLC:溶離剤トルエン/メタノール:1
00/3;Rf:0.45〜0.49実施例3 トルエン250ml中の式IIIフラーレン化合物[式
中、R1はCH3であり、R2は−CH2CH2−である]
317mg(0.4ミリモル)の懸濁液をトルエン10
ml中のフェニルイソシアネート1.0g(8.4ミリ
モル)の溶液と70℃において混合し、70℃において
4.7時間撹拌した。この反応溶液を次に真空蒸発させ
た。残留残渣をエーテル中に懸濁させ、固体を吸引濾過
し、エーテルによって洗浄し、真空乾燥させた。これに
よって、固体428mgが得られ、これをトルエン50
ml中に溶解し、シリカゲル60/トルエンカラム
(H:44cm;直径2.0cm)に吸収させた。窒素
の0.35barゲージ圧においてトルエン200m
l;CH2Cl2 500ml;CH2Cl2/CH3OH
(100:1)500ml及びCH2Cl2/CH3OH
(100:1.5)200mlを用いて溶出を実施し
た。さらに、CH2Cl2/CH3OH(100:1.
5)300mlとCH2Cl2/CH3OH(100:
2)700mlとによる溶出を実施して、溶離剤の蒸発
後に、溶出液残渣365mgを得て、これをエーテル中
に懸濁させ、吸引濾過した。乾燥(8時間、80℃、5
〜7mbar)後に、これによって、式I化合物[式
中、R1はCH3であり;R2は−CH2CH2−であり;
n=0であり;ZはOであり;R3はC6H5である]3
51mg(96.2%収率)が得られた。
00/3;Rf:0.45〜0.49実施例3 トルエン250ml中の式IIIフラーレン化合物[式
中、R1はCH3であり、R2は−CH2CH2−である]
317mg(0.4ミリモル)の懸濁液をトルエン10
ml中のフェニルイソシアネート1.0g(8.4ミリ
モル)の溶液と70℃において混合し、70℃において
4.7時間撹拌した。この反応溶液を次に真空蒸発させ
た。残留残渣をエーテル中に懸濁させ、固体を吸引濾過
し、エーテルによって洗浄し、真空乾燥させた。これに
よって、固体428mgが得られ、これをトルエン50
ml中に溶解し、シリカゲル60/トルエンカラム
(H:44cm;直径2.0cm)に吸収させた。窒素
の0.35barゲージ圧においてトルエン200m
l;CH2Cl2 500ml;CH2Cl2/CH3OH
(100:1)500ml及びCH2Cl2/CH3OH
(100:1.5)200mlを用いて溶出を実施し
た。さらに、CH2Cl2/CH3OH(100:1.
5)300mlとCH2Cl2/CH3OH(100:
2)700mlとによる溶出を実施して、溶離剤の蒸発
後に、溶出液残渣365mgを得て、これをエーテル中
に懸濁させ、吸引濾過した。乾燥(8時間、80℃、5
〜7mbar)後に、これによって、式I化合物[式
中、R1はCH3であり;R2は−CH2CH2−であり;
n=0であり;ZはOであり;R3はC6H5である]3
51mg(96.2%収率)が得られた。
【0046】C70H13N3O(911.90) 計算値:C,92.20;H,1.44;N,4.61
% 実測値:C,90.1 ;H,1.5 ;N,4.2
% 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=911(m/
e911において強いMピーク)を示す。
% 実測値:C,90.1 ;H,1.5 ;N,4.2
% 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=911(m/
e911において強いMピーク)を示す。
【0047】TLC:トルエン/メタノール:10/
1;RF:0.39〜0.42 IRスペクトル:νC=O1706cm-1;νNH,C-N14
14cm-1 実施例4 トルエン150ml中の式IIIフラーレン化合物[式
中、R1はCH3であり、R2は−CH2CH2−である]
160mg(0.2ミリモル)の懸濁液を70℃におい
て、トルエン8ml中のフェニルイソシアネート600
mg(4.44ミリモル)の溶液と混合し、65〜68
℃において10.1日間と、室温において5.9日間撹
拌した。混合物を次に真空蒸発させ、残留残渣をエーテ
ル中に懸濁させ、固体を吸引濾過し、CS275ml中
に溶解した。この溶液をシリカゲル60/トルエンカラ
ム(H:40cm;直径2.2cm)に吸収させた。N
2の0.35barゲージ圧においてトルエン500m
lと、トルエン/メタノール(500ml;100:
0.1と1リットル,100:0.2)を用いて、溶出
を実施した。さらに、トルエン/メタノール(100:
0.2)500mlを用いて溶出すると、溶離剤の蒸発
後に、溶出液残渣(TLC均一)116mgが得られ、
これをエーテル中に懸濁させ、吸引濾過した。乾燥(実
施例3参照)後に、これによって、TLC純粋な式I化
合物[式中、R1はCH3であり;R2は−CH2CH2−
であり;n=零であり;ZはSであり;R3はC6H5で
ある]106mg(57.1%収率)が得られた。
1;RF:0.39〜0.42 IRスペクトル:νC=O1706cm-1;νNH,C-N14
14cm-1 実施例4 トルエン150ml中の式IIIフラーレン化合物[式
中、R1はCH3であり、R2は−CH2CH2−である]
160mg(0.2ミリモル)の懸濁液を70℃におい
て、トルエン8ml中のフェニルイソシアネート600
mg(4.44ミリモル)の溶液と混合し、65〜68
℃において10.1日間と、室温において5.9日間撹
拌した。混合物を次に真空蒸発させ、残留残渣をエーテ
ル中に懸濁させ、固体を吸引濾過し、CS275ml中
に溶解した。この溶液をシリカゲル60/トルエンカラ
ム(H:40cm;直径2.2cm)に吸収させた。N
2の0.35barゲージ圧においてトルエン500m
lと、トルエン/メタノール(500ml;100:
0.1と1リットル,100:0.2)を用いて、溶出
を実施した。さらに、トルエン/メタノール(100:
0.2)500mlを用いて溶出すると、溶離剤の蒸発
後に、溶出液残渣(TLC均一)116mgが得られ、
これをエーテル中に懸濁させ、吸引濾過した。乾燥(実
施例3参照)後に、これによって、TLC純粋な式I化
合物[式中、R1はCH3であり;R2は−CH2CH2−
であり;n=零であり;ZはSであり;R3はC6H5で
ある]106mg(57.1%収率)が得られた。
【0048】C70H13N3S(927.96) 計算値:C,90.60;H,1.41;N,4.5
3;S,3.46% 実測値:C,88.1 ;H,1.4 ;N,4.3
;S,3.4 % 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=927(m/
e927において強いMピーク)を示す。
3;S,3.46% 実測値:C,88.1 ;H,1.4 ;N,4.3
;S,3.4 % 質量スペクトル(FAB)は分子質量M=927(m/
e927において強いMピーク)を示す。
【0049】IRスペクトル(KBr上粉末):νC=S
1424cm-1;νC-N1300cm-1 薄層クロマトグラフィー:溶離剤:トルエン/メタノー
ル:100/3;RF:0.59〜0.60実施例5 実施例3に述べた方法と同様な方法で、トルエン205
ml中の実施例3と同じ式III化合物200mg
(0.252ミリモル)と3−トリフルオロメチルフェ
ニルイソシアネート1.0g(5.34ミリモル)との
懸濁液を70℃において3.6時間撹拌し、次に仕上げ
処理し、シリカゲル60(H:28cm;直径:2.0
cm)上でクロマトグラフィーした。トルエン200m
l、CH2Cl2 200ml及びCH2Cl2/CH3O
H(100/1)400mlによる溶出後に、CH2C
l2/CH3OH(100/1)300mlによる溶出
は、蒸発後に、溶出液残渣219mgを生じ、これから
実施例3に述べた処理と同様な処理後に、TLC純粋な
式I化合物[式中、R1はCH3であり;R2は−CH2C
H2−であり;n=零であり;ZはOであり;R3は3−
トリフルオロメチルフェニルである]202mg(8
1.8%収率)が得られた。
1424cm-1;νC-N1300cm-1 薄層クロマトグラフィー:溶離剤:トルエン/メタノー
ル:100/3;RF:0.59〜0.60実施例5 実施例3に述べた方法と同様な方法で、トルエン205
ml中の実施例3と同じ式III化合物200mg
(0.252ミリモル)と3−トリフルオロメチルフェ
ニルイソシアネート1.0g(5.34ミリモル)との
懸濁液を70℃において3.6時間撹拌し、次に仕上げ
処理し、シリカゲル60(H:28cm;直径:2.0
cm)上でクロマトグラフィーした。トルエン200m
l、CH2Cl2 200ml及びCH2Cl2/CH3O
H(100/1)400mlによる溶出後に、CH2C
l2/CH3OH(100/1)300mlによる溶出
は、蒸発後に、溶出液残渣219mgを生じ、これから
実施例3に述べた処理と同様な処理後に、TLC純粋な
式I化合物[式中、R1はCH3であり;R2は−CH2C
H2−であり;n=零であり;ZはOであり;R3は3−
トリフルオロメチルフェニルである]202mg(8
1.8%収率)が得られた。
【0050】C71H12F3N3S(979.90) 計算値:C,87.03;H,1.23;F,5.8
2;N,4.29% 実測値:C,85.4 ;H,1.6 ;F,4.9
;N,3.6 % 質量スペクトル(FAB)によると、分子質量M=97
9(m/e979において強いMピーク)。
2;N,4.29% 実測値:C,85.4 ;H,1.6 ;F,4.9
;N,3.6 % 質量スペクトル(FAB)によると、分子質量M=97
9(m/e979において強いMピーク)。
【0051】IRスペクトル:νC=O1707cm-1 TLC(トルエン/メタノール10/1);RF:0.
52〜0.54実施例6 実施例3及び実施例5に述べた方法と同様な方法で、式
III化合物[R1:C2H5;R2:−CH2CH2−)3
23mg(0.4ミリモル)と3,4−メチレンジオキ
シフェニルイソシアネート1.37g(8.4ミリモ
ル)とトルエン260mlとは、72℃における4.7
時間の撹拌、仕上げ処理及びシリカゲル60(H:45
cm;直径:2.0cm)上でのクロマトグラフィー
(溶出:トルエン500ml、CH2Cl2 500m
l、CH2Cl2/CH3OH(100:0.2);(1
00:0.5);(100:0.75)及び(100:
1)の各250ml;次に、CH2Cl2/CH3OH
(100:1)500ml)後に、TLC純粋な式I化
合物[式中、R1はC2H5であり;R2は−CH2CH2−
であり;n=零であり;ZはOであり;R3は3,4−
メチレンジオキシフェニル:
52〜0.54実施例6 実施例3及び実施例5に述べた方法と同様な方法で、式
III化合物[R1:C2H5;R2:−CH2CH2−)3
23mg(0.4ミリモル)と3,4−メチレンジオキ
シフェニルイソシアネート1.37g(8.4ミリモ
ル)とトルエン260mlとは、72℃における4.7
時間の撹拌、仕上げ処理及びシリカゲル60(H:45
cm;直径:2.0cm)上でのクロマトグラフィー
(溶出:トルエン500ml、CH2Cl2 500m
l、CH2Cl2/CH3OH(100:0.2);(1
00:0.5);(100:0.75)及び(100:
1)の各250ml;次に、CH2Cl2/CH3OH
(100:1)500ml)後に、TLC純粋な式I化
合物[式中、R1はC2H5であり;R2は−CH2CH2−
であり;n=零であり;ZはOであり;R3は3,4−
メチレンジオキシフェニル:
【化7】 である]255mg(65.7%収率)が得られた。
【0052】C72H12N3O3(969.94) 計算値:C,89.16;H,1.56;N,4.33
% 実測値:C,86.3 ;H,2.0 ;N,4.5
% 質量スペクトル(FAB)によると、分子質量M=96
9(m/e969において強いMピーク)。
% 実測値:C,86.3 ;H,2.0 ;N,4.5
% 質量スペクトル(FAB)によると、分子質量M=96
9(m/e969において強いMピーク)。
【0053】IRスペクトル:νC=O1705cm-1 TLC(トルエン/メタノール100/3);RF:
0.29〜0.30実施例7 実施例3に述べた方法と同様な方法で、トルエン158
ml中の実施例3と同じ式III化合物150mg
(0.19ミリモル)と4−クロロスルホニルフェニル
イソシアネート745mg(3.42ミリモル)との懸
濁液を70℃において6.25時間撹拌した。反応混合
物を次に吸引濾過し、濾過残渣をトルエンとエーテルと
で洗浄し、濾液を真空蒸発させた。濾液残渣をCS2
20ml中に懸濁させ、固体を吸引濾別し、CS2とエ
ーテルとによって洗浄し、濾液を再び真空蒸発させた。
次に残留残渣をエーテル50ml中に懸濁させ、吸引濾
過して、式Iの粗生成物108mgを得た。これをトル
エン20ml中に溶解し、シリカゲル60(H:38c
m;直径:2.4cm)上でN2の0.35barゲー
ジ圧においてクロマトグラフィーした。トルエン、トル
エン/メタノール(100:0.3);(100:0.
6)及び(100:1)の各200mlによる溶出後
に、トルエン/メタノール(100:1)800mlに
よる溶出は、蒸発後に、溶出液残渣107mgを生じ、
これをさらに実施例3に述べたように処理した。これに
よって、TLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3で
あり;R2は−CH2CH2−であり;n=零であり;Z
はOであり;R3は4−ヒドロキシスルホニルフェニ
ル:
0.29〜0.30実施例7 実施例3に述べた方法と同様な方法で、トルエン158
ml中の実施例3と同じ式III化合物150mg
(0.19ミリモル)と4−クロロスルホニルフェニル
イソシアネート745mg(3.42ミリモル)との懸
濁液を70℃において6.25時間撹拌した。反応混合
物を次に吸引濾過し、濾過残渣をトルエンとエーテルと
で洗浄し、濾液を真空蒸発させた。濾液残渣をCS2
20ml中に懸濁させ、固体を吸引濾別し、CS2とエ
ーテルとによって洗浄し、濾液を再び真空蒸発させた。
次に残留残渣をエーテル50ml中に懸濁させ、吸引濾
過して、式Iの粗生成物108mgを得た。これをトル
エン20ml中に溶解し、シリカゲル60(H:38c
m;直径:2.4cm)上でN2の0.35barゲー
ジ圧においてクロマトグラフィーした。トルエン、トル
エン/メタノール(100:0.3);(100:0.
6)及び(100:1)の各200mlによる溶出後
に、トルエン/メタノール(100:1)800mlに
よる溶出は、蒸発後に、溶出液残渣107mgを生じ、
これをさらに実施例3に述べたように処理した。これに
よって、TLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3で
あり;R2は−CH2CH2−であり;n=零であり;Z
はOであり;R3は4−ヒドロキシスルホニルフェニ
ル:
【化8】 である]94mg(49.0%収率)が得られた。
【0054】C70H13N3O4S(991.96) 計算値:C,84.76;H,1.32;N,4.2
4;S,3.23% 実測値:C,81.1 ;H,1.6 ;N,4.2
;S,3.5 % 質量スペクトル(FAB)によると、分子質量M=99
1(m/e991において強いMピーク)。
4;S,3.23% 実測値:C,81.1 ;H,1.6 ;N,4.2
;S,3.5 % 質量スペクトル(FAB)によると、分子質量M=99
1(m/e991において強いMピーク)。
【0055】IRスペクトル:νC=O1720;νNH,
C-N1412;νS=O1178cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100/3);RF:
0.23〜0.25実施例8 トルエン400ml中の式III化合物[式中、R1は
CH3であり;R2は(CH2)2である]532mg
(0.67ミリモル)の懸濁液を、トルエン8ml中の
エチル2−イソシアナトアセテート1.64g(12.
7ミリモル)の溶液と68℃において混合し、68〜7
1℃において2日間及び室温において4.9日間撹拌し
た。やや濁った反応混合物をクラーセルに通して濾過
し、約100mlまでに真空蒸発させてから、シリカゲ
ル60/トルエンカラム(H:42cm;直径:2.0
cm)に吸収させた。トルエン 500mlによる溶出
後に、トルエン/メタノール(100:0.5);(1
00:1)及び(100:2)の各1リットルによる溶
出は、真空蒸発後に、溶出液残渣665mgを生じた。
これをトルエンに溶解し、溶液をクラーセルに通して濾
過し、真空蒸発させ、残留残渣をエーテル中に懸濁さ
せ、吸引濾過し、エーテルによって洗浄した。乾燥(8
0℃、4時間、5〜7mbar)後に、TLC純粋な式
I化合物[式中、R1はCH3であり;R2は(CH2)2
であり;n=1であり;ZはOであり;XはCH2であ
り;R3はCOOC2H5である]588mg(95.2
%収率)が得られた。
C-N1412;νS=O1178cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100/3);RF:
0.23〜0.25実施例8 トルエン400ml中の式III化合物[式中、R1は
CH3であり;R2は(CH2)2である]532mg
(0.67ミリモル)の懸濁液を、トルエン8ml中の
エチル2−イソシアナトアセテート1.64g(12.
7ミリモル)の溶液と68℃において混合し、68〜7
1℃において2日間及び室温において4.9日間撹拌し
た。やや濁った反応混合物をクラーセルに通して濾過
し、約100mlまでに真空蒸発させてから、シリカゲ
ル60/トルエンカラム(H:42cm;直径:2.0
cm)に吸収させた。トルエン 500mlによる溶出
後に、トルエン/メタノール(100:0.5);(1
00:1)及び(100:2)の各1リットルによる溶
出は、真空蒸発後に、溶出液残渣665mgを生じた。
これをトルエンに溶解し、溶液をクラーセルに通して濾
過し、真空蒸発させ、残留残渣をエーテル中に懸濁さ
せ、吸引濾過し、エーテルによって洗浄した。乾燥(8
0℃、4時間、5〜7mbar)後に、TLC純粋な式
I化合物[式中、R1はCH3であり;R2は(CH2)2
であり;n=1であり;ZはOであり;XはCH2であ
り;R3はCOOC2H5である]588mg(95.2
%収率)が得られた。
【0056】C68H15N3O3(921.89) 計算値:C,88.59;H,1.64;N,4.56
% 実測値:C,87.8 ;H,2.1 ;N,4.3
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=921(m/
e921において強いMピーク)。
% 実測値:C,87.8 ;H,2.1 ;N,4.3
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=921(m/
e921において強いMピーク)。
【0057】IRスペクトル:νC=O1712;174
5;νC-O1200;νNH,C-N1432cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100:1);RF:
0.09〜0.13実施例9 トルエン1300ml中の式III化合物[式中、R1
はCH3であり;R2は(CH2)2である]540mg
(0.68ミリモル)の溶液を、トルエン10ml中の
メチル3−イソシアナトプロピオネート 2.04g
(15.8ミリモル)の溶液と65℃において混合し、
65℃において2.25日間及び室温において2.7日
間撹拌した。次に、反応溶液を約160mlまでに真空
蒸発させ、この溶液をシリカゲル60/トルエンカラム
(H:50cm;直径:2.5cm)に吸収させ、N2
の0.35barゲージ圧において、トルエン、CH2
Cl2及びCH2Cl2/CH3OH(100:0.5)の
各500mlによって連続的に溶出した。続いて、暗色
帯をCH2Cl2/CH3OH(100:1)500ml
によって溶出し、これによって、蒸発後に、溶出液残渣
500mgを得た。これをトルエンに溶解し、溶液をク
ラーセルに通して濾過した。濾液を真空蒸発させ、残渣
をn−ヘプタン中に懸濁させ、吸引濾過し、50℃、4
〜6mbarにおいて6時間乾燥させた。これによっ
て、TLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3であ
り;R2は(CH2)2であり;n=1であり;ZはOで
あり;Xは(CH2)2であり;R3はCOOCH3であ
る]456mg(=72.2%収率)が得られた。
5;νC-O1200;νNH,C-N1432cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100:1);RF:
0.09〜0.13実施例9 トルエン1300ml中の式III化合物[式中、R1
はCH3であり;R2は(CH2)2である]540mg
(0.68ミリモル)の溶液を、トルエン10ml中の
メチル3−イソシアナトプロピオネート 2.04g
(15.8ミリモル)の溶液と65℃において混合し、
65℃において2.25日間及び室温において2.7日
間撹拌した。次に、反応溶液を約160mlまでに真空
蒸発させ、この溶液をシリカゲル60/トルエンカラム
(H:50cm;直径:2.5cm)に吸収させ、N2
の0.35barゲージ圧において、トルエン、CH2
Cl2及びCH2Cl2/CH3OH(100:0.5)の
各500mlによって連続的に溶出した。続いて、暗色
帯をCH2Cl2/CH3OH(100:1)500ml
によって溶出し、これによって、蒸発後に、溶出液残渣
500mgを得た。これをトルエンに溶解し、溶液をク
ラーセルに通して濾過した。濾液を真空蒸発させ、残渣
をn−ヘプタン中に懸濁させ、吸引濾過し、50℃、4
〜6mbarにおいて6時間乾燥させた。これによっ
て、TLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3であ
り;R2は(CH2)2であり;n=1であり;ZはOで
あり;Xは(CH2)2であり;R3はCOOCH3であ
る]456mg(=72.2%収率)が得られた。
【0058】C68H15N3O3(921.89) 計算値:C,88.59;H,1.64;N,4.56
% 実測値:C,87.8 ;H,2.1 ;N,4.3
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=921(m/
e921において強いMピーク)。
% 実測値:C,87.8 ;H,2.1 ;N,4.3
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=921(m/
e921において強いMピーク)。
【0059】IRスペクトル:νN-H3350;νC=O1
704;1733;νC-O1200;νNH,C-N1445
cm-1 TLC(CH2Cl2/CH3OH:100/4);RF:
0.30〜0.32実施例10 実施例8と同様な方法で、トルエン508ml中の式I
II化合物[式中、R1はCH3であり;R2は(CH2)
2である]586mg(0.74ミリモル)とエチル3
−イソシアナトプロピオネート 1.81g(12.6
4ミリモル)との懸濁液を70℃において2.6日間及
び室温において2.2日間撹拌した。次に、この混合物
を実施例9に述べたように仕上げ処理し、クロマトグラ
フィーした(カラム:H 53cm;直径2.5c
m)。トルエン、CH2Cl2及びCH2Cl2/CH3O
H(100:0.3)の各500mlによる溶出後に、
さらにCH2Cl2/CH3OH(100:0.5)及び
(100:1)による溶出は、蒸発後に、溶出液残渣5
35mgを生じ、これを実施例9に述べたように処理
し、TLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3であ
り;R2は(CH2)2であり;n=1であり;ZはOで
あり;Xは(CH2)2であり;R3はCOOC2H5であ
る]485mg(70%収率)を得た。
704;1733;νC-O1200;νNH,C-N1445
cm-1 TLC(CH2Cl2/CH3OH:100/4);RF:
0.30〜0.32実施例10 実施例8と同様な方法で、トルエン508ml中の式I
II化合物[式中、R1はCH3であり;R2は(CH2)
2である]586mg(0.74ミリモル)とエチル3
−イソシアナトプロピオネート 1.81g(12.6
4ミリモル)との懸濁液を70℃において2.6日間及
び室温において2.2日間撹拌した。次に、この混合物
を実施例9に述べたように仕上げ処理し、クロマトグラ
フィーした(カラム:H 53cm;直径2.5c
m)。トルエン、CH2Cl2及びCH2Cl2/CH3O
H(100:0.3)の各500mlによる溶出後に、
さらにCH2Cl2/CH3OH(100:0.5)及び
(100:1)による溶出は、蒸発後に、溶出液残渣5
35mgを生じ、これを実施例9に述べたように処理
し、TLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3であ
り;R2は(CH2)2であり;n=1であり;ZはOで
あり;Xは(CH2)2であり;R3はCOOC2H5であ
る]485mg(70%収率)を得た。
【0060】C69H17N3O3(935.92) 計算値:C,88.55;H,1.83;N,4.49
% 実測値:C,86.6 ;H,2.2 ;N,4.0
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=935(m/
e935において強いMピーク)。
% 実測値:C,86.6 ;H,2.2 ;N,4.0
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=935(m/
e935において強いMピーク)。
【0061】TLC(トルエン/メタノール:100/
3):RF 0.27〜0.28実施例11 実施例8と同様な方法で、トルエン245ml中の式I
II化合物[式中、R1:CH3;R2:(CH2)2]3
00mg(0.37ミリモル)とエチル2−イソシアナ
トアセテート 978mg(7.57ミリモル)との懸
濁液を70〜72℃において6.9日間及び室温におい
て7.9日間撹拌した。次に、この反応溶液をシリカゲ
ル60/トルエンカラム(H:42cm;直径:2.5
cm)に吸収させた。N2の0.35barゲージ圧に
おけるCH2Cl2とCH2Cl2/CH3OHの各500
mlとCH2Cl2/CH3OH(100:0.5)1リ
ットルとによる溶出後に、(100:0.5)1000
mlと(100:0.8)200mlの使用は、蒸発後
に、溶出液残渣310mgを生じ、これを実施例9に述
べたように処理し、TLC純粋な式I化合物[式中、R
1はC2H5であり;R2は(CH2)2であり;n=1であ
り;ZはOであり;XはCH2であり;R3はCOOC2
H5である]291mg(84%収率)を得た。
3):RF 0.27〜0.28実施例11 実施例8と同様な方法で、トルエン245ml中の式I
II化合物[式中、R1:CH3;R2:(CH2)2]3
00mg(0.37ミリモル)とエチル2−イソシアナ
トアセテート 978mg(7.57ミリモル)との懸
濁液を70〜72℃において6.9日間及び室温におい
て7.9日間撹拌した。次に、この反応溶液をシリカゲ
ル60/トルエンカラム(H:42cm;直径:2.5
cm)に吸収させた。N2の0.35barゲージ圧に
おけるCH2Cl2とCH2Cl2/CH3OHの各500
mlとCH2Cl2/CH3OH(100:0.5)1リ
ットルとによる溶出後に、(100:0.5)1000
mlと(100:0.8)200mlの使用は、蒸発後
に、溶出液残渣310mgを生じ、これを実施例9に述
べたように処理し、TLC純粋な式I化合物[式中、R
1はC2H5であり;R2は(CH2)2であり;n=1であ
り;ZはOであり;XはCH2であり;R3はCOOC2
H5である]291mg(84%収率)を得た。
【0062】C69H17N3O3(935.92) 計算値:C,88.55;H,1.83;N,4.49
% 実測値:C,85.8 ;H,2.0 ;N,4.5
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=935(m/
e935において強いMピーク)。
% 実測値:C,85.8 ;H,2.0 ;N,4.5
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=935(m/
e935において強いMピーク)。
【0063】IRスペクトル:νC=O1712;174
8;νC-O1205;νNH,C-N1435cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100/3):RF
0.38実施例12 トルエン858ml中の式III化合物[式中、R1:
C2H5;R2:(CH2)2]363mg(0.45ミリ
モル)とメチル3−イソシアナトプロピオネート 1.
28g(9.91ミリモル)との溶液を65℃において
3.2日間及び室温において2.7日間撹拌し、次に約
200mlまでに真空蒸発させた。この溶液をシリカゲ
ル60/トルエンカラム(H:45cm;直径:2.5
cm)に吸収させた。N2の0.35barゲージ圧に
おいて、トルエンとCH2Cl2の各500mlによって
連続的に溶出を実施した。続いて、CH2Cl2/CH3
OH(100:0.5)と(100:1)の各500m
lによる溶出は、蒸発後に、溶出液残渣305mgを生
じた。これをトルエンに溶解し、溶液をクラーセルに通
して濾過し、続いて濾液を蒸発させた。得られた残渣を
エーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、エーテルによって
洗浄した。乾燥(8時間、60℃、4〜6mbar)後
に、これはTLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3
であり;R2は(CH2)2であり;n=1であり;Zは
Oであり;Xは(CH2)2であり;R3はCOOCH3で
ある]288mg(=68.4%収率)を生じた。
8;νC-O1205;νNH,C-N1435cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100/3):RF
0.38実施例12 トルエン858ml中の式III化合物[式中、R1:
C2H5;R2:(CH2)2]363mg(0.45ミリ
モル)とメチル3−イソシアナトプロピオネート 1.
28g(9.91ミリモル)との溶液を65℃において
3.2日間及び室温において2.7日間撹拌し、次に約
200mlまでに真空蒸発させた。この溶液をシリカゲ
ル60/トルエンカラム(H:45cm;直径:2.5
cm)に吸収させた。N2の0.35barゲージ圧に
おいて、トルエンとCH2Cl2の各500mlによって
連続的に溶出を実施した。続いて、CH2Cl2/CH3
OH(100:0.5)と(100:1)の各500m
lによる溶出は、蒸発後に、溶出液残渣305mgを生
じた。これをトルエンに溶解し、溶液をクラーセルに通
して濾過し、続いて濾液を蒸発させた。得られた残渣を
エーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、エーテルによって
洗浄した。乾燥(8時間、60℃、4〜6mbar)後
に、これはTLC純粋な式I化合物[式中、R1はCH3
であり;R2は(CH2)2であり;n=1であり;Zは
Oであり;Xは(CH2)2であり;R3はCOOCH3で
ある]288mg(=68.4%収率)を生じた。
【0064】C69H17N3O3(935.92) 計算値:C,88.55;H,1.83;N,4.49
% 実測値:C,88.4 ;H,2.3 ;N,4.4
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=935(m/
e935において強いMピーク)。
% 実測値:C,88.4 ;H,2.3 ;N,4.4
% 質量スペクトル(FAB):分子質量M=935(m/
e935において強いMピーク)。
【0065】TLC(CH2Cl2/CH3OH:100
/3);RF:0.39〜0.42実施例13 トルエン188ml中の式III化合物[式中、R1:
CH3;R2は(CH2)2]182mg(0.23ミリモ
ル)とエチル2−イソシアナト−4−メチルチオブチレ
ート 935mg(4.6ミリモル)との懸濁液を71
℃において6.17時間撹拌した。この溶液を次に真空
蒸発させ、残留残渣をエーテル中に懸濁させ、吸引濾過
し、エーテルで洗浄した。固体(203mg)をトルエ
ン50ml中に溶解し、シリカゲル60/トルエンカラ
ム(H:44cm;直径:2.5cm)に吸収させた。
N2の0.35barゲージ圧においてトルエン 20
0mlと、トルエン/メタノール(100:0.2);
(100:0.3)及び(100:0.4)の各500
mlとによって溶出を連続的に実施した。さらにトルエ
ン/メタノール(100:0.4)1リットルによる溶
出は、蒸発後に、溶出液残渣63mgを生じ、これをエ
ーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、80℃、4〜7mb
arにおいて8時間乾燥させた。これによって、TLC
純粋な式I化合物[式中、R1はCH3であり;R2は
(CH2)2であり;n=1であり;ZはOであり;Xは
/3);RF:0.39〜0.42実施例13 トルエン188ml中の式III化合物[式中、R1:
CH3;R2は(CH2)2]182mg(0.23ミリモ
ル)とエチル2−イソシアナト−4−メチルチオブチレ
ート 935mg(4.6ミリモル)との懸濁液を71
℃において6.17時間撹拌した。この溶液を次に真空
蒸発させ、残留残渣をエーテル中に懸濁させ、吸引濾過
し、エーテルで洗浄した。固体(203mg)をトルエ
ン50ml中に溶解し、シリカゲル60/トルエンカラ
ム(H:44cm;直径:2.5cm)に吸収させた。
N2の0.35barゲージ圧においてトルエン 20
0mlと、トルエン/メタノール(100:0.2);
(100:0.3)及び(100:0.4)の各500
mlとによって溶出を連続的に実施した。さらにトルエ
ン/メタノール(100:0.4)1リットルによる溶
出は、蒸発後に、溶出液残渣63mgを生じ、これをエ
ーテル中に懸濁させ、吸引濾過し、80℃、4〜7mb
arにおいて8時間乾燥させた。これによって、TLC
純粋な式I化合物[式中、R1はCH3であり;R2は
(CH2)2であり;n=1であり;ZはOであり;Xは
【化9】 であり;R3はSCH3である]43mg(18.8%収
率)が得られた。
率)が得られた。
【0066】C71H21N3O3S(996.04) 計算値:C,85.62;H,2.13;N,4.2
2;S,3.22% 実測値:C,84.0 ;H,2.1 ;N,4.3
;S,3.8 % 質量スペクトル(FAB):分子質量M=995(m/
e995において強いMピーク)。
2;S,3.22% 実測値:C,84.0 ;H,2.1 ;N,4.3
;S,3.8 % 質量スペクトル(FAB):分子質量M=995(m/
e995において強いMピーク)。
【0067】TLC(トルエン/メタノール:100/
3):RF 0.32〜0.34実施例14 トルエン185ml中の式III化合物[式中、R1:
CH3;R2:(CH2)2]190mg(0.24ミリモ
ル)とクロロ−t−ブチル イソシアネート1.0g
(7.49ミリモル)との懸濁液を70〜71℃におい
て1.93日間撹拌し、次に室温において濾過した。濾
液を真空蒸発させ、残留残渣をエーテル中に懸濁させ、
固体を吸引濾別した。これ(224mg)をトルエン
130ml中に溶解し、シリカゲル60/トルエンカラ
ム(H:43cm;直径:2.5cm)に吸収させた。
N2の0.35barゲージ圧においてトルエン 50
0ml、トルエン/メタノール(100:0.1)50
0ml及び(100:0.2)800mlによって連続
的に、溶出を実施した。さらにトルエン/メタノール
(100:0.2)1リットルによる溶出は、蒸発後
に、溶出液残渣155mgを生じ、これをエーテル中に
懸濁させ、吸引濾過し、80℃、6〜7mbarにおい
て8時間乾燥させた。これによって、TLC純粋な式I
化合物[式中、R1はCH3であり;R2は(CH2)2で
あり;n=1であり;ZはOであり;XはーC(C
H3)2−CH2−であり;R3はClである]140mg
(63%収率)が得られた。
3):RF 0.32〜0.34実施例14 トルエン185ml中の式III化合物[式中、R1:
CH3;R2:(CH2)2]190mg(0.24ミリモ
ル)とクロロ−t−ブチル イソシアネート1.0g
(7.49ミリモル)との懸濁液を70〜71℃におい
て1.93日間撹拌し、次に室温において濾過した。濾
液を真空蒸発させ、残留残渣をエーテル中に懸濁させ、
固体を吸引濾別した。これ(224mg)をトルエン
130ml中に溶解し、シリカゲル60/トルエンカラ
ム(H:43cm;直径:2.5cm)に吸収させた。
N2の0.35barゲージ圧においてトルエン 50
0ml、トルエン/メタノール(100:0.1)50
0ml及び(100:0.2)800mlによって連続
的に、溶出を実施した。さらにトルエン/メタノール
(100:0.2)1リットルによる溶出は、蒸発後
に、溶出液残渣155mgを生じ、これをエーテル中に
懸濁させ、吸引濾過し、80℃、6〜7mbarにおい
て8時間乾燥させた。これによって、TLC純粋な式I
化合物[式中、R1はCH3であり;R2は(CH2)2で
あり;n=1であり;ZはOであり;XはーC(C
H3)2−CH2−であり;R3はClである]140mg
(63%収率)が得られた。
【0068】C68H16ClN3O(926.34) 計算値:C,88.17;H,1.74;Cl,3.8
3;N,4.54% 実測値:C,87.1 ;H,1.5 ;Cl,4.3
;N,4.3 % 質量スペクトル(FAB):分子質量M=925;92
7(m/e925において強いMピーク)(35Clに基
づく)。
3;N,4.54% 実測値:C,87.1 ;H,1.5 ;Cl,4.3
;N,4.3 % 質量スペクトル(FAB):分子質量M=925;92
7(m/e925において強いMピーク)(35Clに基
づく)。
【0069】IRスペクトル:νC=O1696;νNH,
C-N1422cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100/3):RF
0.46〜0.47実施例15 トルエン155ml中の式III化合物[式中、R1:
C2H5;R2:(CH2)2]190mg(0.235ミ
リモル)と2−ブロモイソプロピルイソシアネート
1.195g(7.286ミリモル)との懸濁液を70
℃において1.9日間撹拌し、次に真空蒸発させた。残
渣をエーテル中に懸濁させ、固体を吸引濾別し、エーテ
ルによって洗浄し、トルエン150ml中に溶解して、
シリカゲル60/トルエンカラム(H:43cm;直
径:2.5cm)に吸収させた。N2の0.35bar
ゲージ圧においてトルエンとトルエン/メタノール(1
00:0.1)との各500mlによって溶出を連続的
に実施した。さらにトルエン/メタノール(100:
0.1)600mlによる溶出は、蒸発後に、溶出液残
渣65mgを生じ、これをエーテル中に懸濁させ、吸引
濾過し、80℃、6〜8mbarにおいて8時間乾燥さ
せた。これによって、TLC純粋な式I化合物[式中、
R1はC2H5であり;R2は(CH2)2であり;n=1で
あり;ZはOであり;Xは−CH(CH3)−CH2−で
あり;R3はBrである]54mg(23.7%収率)
が得られた。
C-N1422cm-1 TLC(トルエン/メタノール:100/3):RF
0.46〜0.47実施例15 トルエン155ml中の式III化合物[式中、R1:
C2H5;R2:(CH2)2]190mg(0.235ミ
リモル)と2−ブロモイソプロピルイソシアネート
1.195g(7.286ミリモル)との懸濁液を70
℃において1.9日間撹拌し、次に真空蒸発させた。残
渣をエーテル中に懸濁させ、固体を吸引濾別し、エーテ
ルによって洗浄し、トルエン150ml中に溶解して、
シリカゲル60/トルエンカラム(H:43cm;直
径:2.5cm)に吸収させた。N2の0.35bar
ゲージ圧においてトルエンとトルエン/メタノール(1
00:0.1)との各500mlによって溶出を連続的
に実施した。さらにトルエン/メタノール(100:
0.1)600mlによる溶出は、蒸発後に、溶出液残
渣65mgを生じ、これをエーテル中に懸濁させ、吸引
濾過し、80℃、6〜8mbarにおいて8時間乾燥さ
せた。これによって、TLC純粋な式I化合物[式中、
R1はC2H5であり;R2は(CH2)2であり;n=1で
あり;ZはOであり;Xは−CH(CH3)−CH2−で
あり;R3はBrである]54mg(23.7%収率)
が得られた。
【0070】C68H16BrN3O(970.8) 計算値:C,84.13;H,1.66;Br,8.2
3;N,4.33% 実測値:C,79.3 ;H,1.7 ;Br,10.
1 ;N,4.5 % 質量スペクトル(FAB):分子質量M=969;97
0;971;972(m/e969;970;971及
び972において強いMピーク)(臭素の同位体に由
来)。
3;N,4.33% 実測値:C,79.3 ;H,1.7 ;Br,10.
1 ;N,4.5 % 質量スペクトル(FAB):分子質量M=969;97
0;971;972(m/e969;970;971及
び972において強いMピーク)(臭素の同位体に由
来)。
【0071】TLC(トルエン/メタノール:100/
3):RF 0.34〜0.36
3):RF 0.34〜0.36
Claims (10)
- 【請求項1】 式I及び/又はII: 【化1】 {式中、R1は(C1−C4)アルキルであり;R2は(C
2−C4)アルキレン又は1,2−シクロ−(C3−C7)
アルキレンであり;nは零又は1の整数であり;ZはO
又はSであり;Xは(C1−C12)アルキレン、(C3−
C12)アルケニレン又は(C6−C10)アリーレンであ
り、アルキレンとアルケニレンは非置換であるか又は
(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、
Cl、Br、I、(C1−C4)アルコキシカルボニル、
(C6−C10)アリール及び/又は(C6−C10)アリー
ル(C1−C4)アルキルによって置換され、アリールは
非置換であるか又はハロゲン、(C1−C4)アルキル、
(C1−C4)アルコキシ、CF3、CN若しくはNO2に
よって単置換されるか又は相互に独立的に多置換され、
アリーレンは非置換であるか又はハロゲン、(C1−
C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−
C4)アルキルチオ、CF3、OCF3、CN、NO2及び
/又は(C1−C4)アルコキシカルボニルによって単置
換されるか又は相互に独立的に多置換される;R3は、
nが零である場合には、(C1−C12)アルキル、(C3
−C11)アルケニル、(C3−C8)アルキニル、(C1
−C8)パーフルオロアルキル、(C6−C14)アリール
又はトリメチルシリルであり、アルキル、アルケニル及
びアルキニルは非置換であるか又は(C1−C4)アルコ
キシ、(C1−C4)アルキルチオ、フェニルオキシ、フ
ェニルチオ、ハロゲン、ClSO2及び/又は(C1−C
4)アルコキシカルボニルによって単置換されるか又は
相互に独立的に多置換され、アリールは非置換であるか
又はハロゲン、(C1−C4)アルキル(非置換であるか
又はハロゲンによって置換される)、(C1−C4)アル
コキシ、NO2、CN、OCF3、ClSO2、SO3H、
(C1−C4)アルカノイルオキシ、(C1−C4)アルコ
キシカルボニル及び/又は(C1−C2)アルキレンジオ
キシによって単置換されるか又は相互に独立的に多置換
される;R3は、nが1である場合に、水素、CH3(非
置換であるか又はハロゲンによって置換される)、CH
=CH2、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アル
キルチオ、ハロゲン、(C6−C14)アリール、(C6−
C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−
C4)アルキルオキシ、トリメチルシリルオキシ、C
(O)−NHR’、C(O)R’2、COOR’であ
り、R’は(C1−C4)アルキル、(C1−C6)アルカ
ノイルオキシ、SO2R5、OSO2R5[R5は(C1−C
4)アルキル、(C6−C10)アリール又は(C1−C4)
アルキル(C6−C10)アリールである]、又はーN=
C=Z[Zは上記で定義した通りである]であり、アリ
ールは非置換であるか又はハロゲン、(C1−C4)アル
コキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アル
キル(非置換であるか又はハロゲンによって置換され
る)、NO2、CN、ClSO2、SO3H、(C1−
C4)アルカノイルオキシ、(C1−C4)アルコキシカ
ルボニル及び/又は(C6−C10)アリールオキシによ
って単置換されるか又は相互に独立的に多置換される}
によって示される化合物。 - 【請求項2】 Zが0であり;Xが(C1−C8)アルキ
レン[非置換であるか又は(C1−C4)アルコキシ、
(C1−C4)アルキルチオ又はClによって置換され
る]、又はo−、m−若しくはp−フェニレン[非置換
であるか又はハロゲン、(C1−C4)アルコキシ、(C
1−C4)アルキル若しくはCF3によって置換される]
であり;R3が、nが零である場合に、(C1−C12)ア
ルキル、アリル、フェニル、ベンジル又はナフチルであ
り、アルキルは非置換であるか又は(C1−C4)アルコ
キシ、(C1−C4)アルキルチオ、フェニルオキシ、フ
ェニルチオ、Cl、Br又は(C1−C4)アルキルオキ
シカルボニルによって単置換されるか又は相互に独立的
に二置換され、フェニル、ベンジル又はナフチルは非置
換であるか又はハロゲン、(C1−C4)アルコキシ、
(C1−C4)アルキル、CF3、NO2、CN、(C1−
C4)アルカノイルオキシ、ClSO2、SO3H及び/
又は(C1−C4)アルコキシカルボニルによって単置換
されるか又は相互に独立的に多置換されるか又はメチレ
ンジオキシによって単置換され、R3が、n=1である
場合に、水素、CH3、ClCH2、BrCH2、ビニ
ル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチ
オ、Cl、Br、フェノキシ、ベンジルオキシ、フェニ
ル、ナフチル、C(O)NHR’、C(O)NR’2又
はCOOR’であり、R’は(C1−C4)アルキルであ
り、フェニル又はナフチルは非置換であるか、又は(C
1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、CF3、
NO2、CN、ClSO2、SO3H及び/又は(C1−C
4)アルコキシカルボニルによって単置換されるか又は
相互に独立的に多置換され、R1、R2及びnが上記で定
義した通りである請求項1記載の式I及び/又はIIの
化合物。 - 【請求項3】 R1がCH3又はC2H5であり;R2が
(C2−C3)アルキレン又は1,2−シクロ−(C5−
C6)アルキレンであり;nは零又は1の整数であり;
Zが0であり;Xが(C1−C7)アルキレン(非置換で
あるか、又はCH3O、CH3S、COOCH3又はCO
OC2H5によって置換される)、又はo−、m−若しく
はp−フェニレンであり;R3が、n=0である場合に
は、(C1−C8)アルキル、アリル、フェニル、ベンジ
ル又はナフチルであり、アルキルは非置換であるか又は
CH3O、CH3S、COOCH3又はCOOC2H5によ
って単置換されるか又は相互に独立的に二置換され、フ
ェニル、ベンジル又はナフチルは非置換であるか又は
F、Cl、Br、CH3O、C2H5O、CH3、C2H5、
NO2、ClSO2、SO3H、CF3、COOCH3及び
/又はCOOC2H5又は1,2−O−CH2−Oによっ
て単置換されるか又は相互に独立的に二置換され;R3
が、n=1である場合には、水素、CH3、CH3O、C
H3S、Cl、Br、C6H5O、C6H5CH2O、フェニ
ル、COOCH3、COOC2H5、C(O)NHR’、
C(O)NR’2であり、R’は(C1−C4)アルキル
であり、フェニルは非置換であるか又はCH3O、C2H
5O、CH3、CF3、NO2、ClSO2、COOCH3若
しくはCOOC2H5によって置換される請求項1又は2
に記載の式I及び/又はIIの化合物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の式Iの
化合物。 - 【請求項5】 式III又はIV: 【化2】 [式中、R1とR2は上記で定義した通りである]で示さ
れる化合物を式V: Z=C=N−(X)n−R3 V [式中、Z、n、X及びR3は上記で定義した通りであ
る]で示される化合物と反応させて、式I又はIIの化
合物を得ることを含む請求項1記載の式I又はIIの化
合物の製造方法。 - 【請求項6】 反応を不活性溶媒又は懸濁媒質中で実施
する請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 反応を−30℃〜300℃の温度におい
て実施する請求項5又は6に記載の方法。 - 【請求項8】 式III及び/又はIVの化合物対式V
の化合物のモル比が1:1から1:1000までである
請求項5〜7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 触媒の改質のための請求項1記載の化合
物の使用。 - 【請求項10】 酵素の阻害のための請求項1記載の化
合物の使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4338672A DE4338672A1 (de) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | Amino-ureido- und thioureido-fulleren-Derivate und Verfahren zu deren Herstellung |
DE4338672.5 | 1993-11-12 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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