JPH0718744Y2 - 両面粘着材のロール状積層物 - Google Patents

両面粘着材のロール状積層物

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JPH0718744Y2
JPH0718744Y2 JP9659890U JP9659890U JPH0718744Y2 JP H0718744 Y2 JPH0718744 Y2 JP H0718744Y2 JP 9659890 U JP9659890 U JP 9659890U JP 9659890 U JP9659890 U JP 9659890U JP H0718744 Y2 JPH0718744 Y2 JP H0718744Y2
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淳 畑中
正久 藤井
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ガムスター株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は両面粘着材を芯管に巻き重ねて成るロール状積
層物に係る。
〔従来の技術〕 従来、両面粘着材のロール状積層物には、(イ)粘着材
の両面に離型紙を重ね合わせたものと、(ロ)粘着材の
片面にのみ両面離型効果を有する離型紙を重ね合わせた
ものとがある。
前記(イ)のロール状積層物は、使用に際し、必要長さ
分を切り取り、片側の離型紙を剥がして粘着材を貼り付
けた後、他の片側の離型紙を剥がすというように、離型
紙の剥離に二度手間を要する不便があり、また必要長さ
が長い場合は、片側の離型紙を片手で剥がしながら、他
の片手で粘着材を貼り付けるが、その作業には容易なら
ざる苦労がある。
前記(ロ)のロール状積層物は、製造工程で、むき出し
になっている方の粘着剤層の面が冷却ドラム面やガイド
ロール面に接触して粘着するため、それらの機材面をテ
フロン加工等により離型加工をする必要があって、製造
装置が高価となる欠点があり、特に防水用粘着材のよう
に粘着剤層が厚く粘着力が強い場合は、そのような離型
加工が欠かせなかった。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来技術の前記の問題点にかんがみ、本考案は製造工程
において粘着剤層の面が冷却ドラム等に接触せず、使用
に際しては離型紙の剥離が粘着材貼布後の片面だけで済
むという、便利な両面粘着材のロール状積層物を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記の課題を解決するために採用した手段を例示の第1
図を用いて述べると次のとおりである。
(1)両面粘着材1の両面に離型紙2、3を重ね合わせ
たものを芯管4にロール状に巻き重ねて成る積層物にお
いて、内側離型紙3の内側の面3aに添着した接着剤5に
より、内側離型紙3が外側離型紙2の外側の面2aに接着
していることを特徴とする両面粘着材のロール状積層
物。
(2)両面粘着材1が防水用粘着材であることを特徴と
する前記(1)に記載の両面粘着材のロール状積層物。
前記において、添着とは添加して付着させることをい
う。本考案の離型紙には、合成樹脂製のごとき、紙製以
外のものも含まれる。図中5aは外側離型紙の外側の面2a
に移行した接着剤を示す。
〔作用〕
内側離型紙の内側の面3aに添着された接着剤5は、巻き
重ねにより、一部が外側離型紙の外側の面2aに移行し、
内側離型紙3は外側離型紙2に接着し、両者は一体的な
ものになる。
使用に際しては、第2図に示すように、外側離型紙2と
両面粘着材1とを一緒に剥がす。内側離型紙3は外側離
型紙2に接着しているから剥がされない。外側離型紙2
と両面粘着材1とをひと回り分剥がしてb線(巻き終り
端)に到った後は、内側離型紙3は一周おくれで外側離
型紙2と一体となって剥がされる。
〔実施例〕 合成繊維の不織布で成る広巾長尺の芯材の両面にゴムと
アスファルトとの混合物で成る粘着剤層を加熱下で塗設
し、この両面粘着材の両面に離型紙を重ね合わせて送
り、冷却ドラムを通らせた後、片面の離型紙上にのりを
添着しつつ巻取機に送り、のり添着の離型紙が内側にく
るようにして芯管に巻き付け、巻き重ねる。得られた積
層物を所要幅に切断して防水用両面粘着材のロール状積
層物を得る。
〔考案の効果〕
本考案の効果は次のとおりである。
(1)両面粘着材の両面に離型紙を重ね合わせた従来の
ロール状積層物は、使用に際し、離型紙の剥離に二度手
間を要し、特に貼着箇所が長い場合の貼着作業は容易で
ないことを先述したが、本考案品にあっては、内側の離
型紙が外側の離型紙と一体化し、あたかも両面粘着材の
片面にのみ両面離型効果の離型紙を重ね合わせたものと
同じ効果を奏するから、離型紙の剥離に二度手間を要す
ることはなく、両面粘着材の貼着をほとんどワンタッチ
できわめて容易におこなうことができる。
(2)しかも、本考案によれば、製造工程においては、
両面粘着材の両面に離型紙を重ね合わせた従来法と全く
同じ効果を奏し、両面の離型紙にさえぎられて粘着剤が
冷却ドラムやガイドロールに粘着しないから、それらの
機材に高価な離型加工を施す必要はなく、在来装置をそ
のまま使用することができる。
上記(1)、(2)の効果は、粘着剤層が厚くて粘着力
が強い、建築、土木等で使用される防水用両面粘着材に
おいて、特に著しい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案品の構造を説明するために巻き終り端部
の各層を剥離して示す斜視図、第2図は本考案品の作用
を説明するための斜視図である。 1……両面粘着材、2……外側離型紙、2a……外側離型
紙の外側の面、3……内側離型紙、3a……内側離型紙の
内側の面、4……芯管、5……接着剤、5a……外側離型
紙に移行した接着剤、b……巻き終り端。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面粘着材1の両面に離型紙2、3を重ね
    合わせたものを芯管4にロール状に巻き重ねて成る積層
    物において、内側離型紙3の内側の面3aに添着した接着
    剤5により、内側離型紙3が外側離型紙2の外側の面2a
    に接着していることを特徴とする両面粘着材のロール状
    積層物。
  2. 【請求項2】両面粘着材1が防水用粘着材であることを
    特徴とする請求項1に記載の両面粘着材のロール状積層
    物。
JP9659890U 1990-09-13 1990-09-13 両面粘着材のロール状積層物 Expired - Fee Related JPH0718744Y2 (ja)

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