JPH0718739Y2 - 噴流層造粒炉 - Google Patents

噴流層造粒炉

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JPH0718739Y2
JPH0718739Y2 JP5041791U JP5041791U JPH0718739Y2 JP H0718739 Y2 JPH0718739 Y2 JP H0718739Y2 JP 5041791 U JP5041791 U JP 5041791U JP 5041791 U JP5041791 U JP 5041791U JP H0718739 Y2 JPH0718739 Y2 JP H0718739Y2
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Japan
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truncated cone
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spouted bed
throat
inverted truncated
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JP5041791U
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橋本  勲
三樹雄 村尾
省三 金森
富一 関和
克治 向井
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、セメント原料粉などの
粉体を造粒する噴流層造粒炉、詳しくは、造粒効果を損
なうことなく、容易にスケールアップをすることができ
る噴流層造粒炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体例えば、セメント原料粉体を
造粒してセメントクリンカ(造粒物)を製造する噴流層
造粒炉は、図5に示すように、鉛直方向の直胴部10
と、この直胴部の下部に連設された略逆円錐台部12
と、この略逆円錐台部の下部に連結された鉛直方向のス
ロート14とから構成されている。そして、投入シュー
ト16から投入されたセメント原料粉体P1は、スロー
ト14からの熱ガスにより略逆円錐台部12内の空間で
噴流層を形成し、浮遊した状態で滞留し、バーナ18の
燃焼熱により原料粉体の一部が溶融し傾斜面を転動しつ
つ造粒され、排出シュート20から造粒物P2が排出さ
れる(例えば、実開昭63−40792号公報、特開昭
63−60138号公報、特開昭63−140285号
公報参照)。なお、22は噴流層、24は局部高温域
(ホットスポット)、C1はサイクロンである。
【0003】また、特開昭59−180278号公報に
は、流動層予備還元炉の炉底部の中心に同心の中子を設
け、流動層部を環状に形成した構成が記載されている。
しかし、この公報記載の流動層予備還元炉は、流動層を
環状に形成することにより、分散性のよい炉内均一な流
動化を達成し、短い滞留時間で金属酸化物を含有する粉
粒状鉱石を流動層内で予備還元することを目的としてお
り、粉体を噴流層内で造粒することを目的とする噴流層
造粒炉とは、対象を異にしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の噴流層造粒炉で
は、スロートが単孔であるので、スロート内速度が遅く
なれば、噴流層が形成されず原料粉体及び造粒物がスロ
ートより直落する。一方、直落しないようにスロート速
度を上げれば、噴流層造粒炉からの飛出し量が多くな
り、造粒炉とサイクロンC1との間を循環する。そし
て、循環量が多量になれば、燃料使用量が増加し、か
つ、循環量が変動(飛出し量の変動)により、システム
全体が安定しない。また、図6に示すように、噴流層2
2の層高H1の単孔型スロートの噴流層造粒炉を、二点
鎖線で示すように、大型化すれば、噴流層を形成するに
必要なスロート速度を、ますます速くする必要があり、
噴流層造粒炉からの飛出しを防ぐために炉高を高くする
必要がある。また、所望の造粒性能を得るため、噴流層
の層高H2が高くなり、それにつれて圧力損失も大きく
なり、かつ、造粒炉の炉高も高くなり、きわめて非経済
的である。
【0005】この問題点を解決するために、本考案者ら
は、図7に示すように、スロート14内に多数の細孔2
7を有する多孔部材26を設けた噴流層造粒炉を既に開
発し、実願平3−18324号として実用新案登録出願
している。しかし、図7に示す噴流層造粒炉をスケール
アップし、層高を低く抑えると、(略逆円錐台部12の
斜面の長さ)/(炉内径)の比が減少し、造粒効果が著
しく悪くなる。これを解決するために、従来は、図8に
示すように、多数の小略逆円錐台部28を水平方向(平
面的に)に設置することも提案されているが、噴流層平
面に多数の心ができ、その結果、斜線で示すようにデッ
ドスペース(フラット部)30が生じ、造粒効果が悪く
なるという問題点がある。
【0006】本考案は、上記の諸点に鑑みなされたもの
で、略逆円錐台部内に、コーン部材又は山型環状部材を
同心状に設けることにより、中心を通るいかなる断面を
とっても同じ形状になるようにして、デッドスペース
(フラット部)をなくし、層高を低くした状態で噴流層
を形成させ、造粒効果を損なうことなく、容易にスケー
ルアップを図ることができる噴流層造粒炉を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の噴流層造粒炉は、図1及び図2に示す
ように、鉛直方向の直胴部10と、この直胴部の下部に
連設された略逆円錐台部12と、この略逆円錐台部の下
部に連結された鉛直方向のスロート14とを備え、スロ
ートから噴出される熱ガスにより、略逆円錐台部12内
の粉粒体を噴流状態にするようにした噴流層造粒炉にお
いて、略逆円錐台部12内の中央部に、コーン部材34
を略逆円錐台部12と同心に設けたことを特徴としてい
る。また、請求項2の噴流層造粒炉は、図3及び図4に
示すように、鉛直方向の直胴部10と、この直胴部の下
部に連設された略逆円錐台部12と、この略逆円錐台部
の下部に連結された鉛直方向のスロート14とを備え、
スロートから噴出される熱ガスにより、略逆円錐台部1
2内の粉粒体を噴流状態にするようにした噴流層造粒炉
において、略逆円錐台部12内に、上端が山型に突出し
た山型環状部材36を、略逆円錐台部12と同心に設け
たことを特徴としている。さらに、請求項3の噴流層造
粒炉は、図1〜図4に示すように、請求項1又は2の炉
において、スロート14の横断面を、熱ガスが均一に噴
出されるような多孔にしたことを特徴としている。な
お、スロート14内に多孔を形成する手段として、スロ
ート内に多孔板を嵌め込んだり、予め多孔形状に製作し
たスロートを用いるなどの方法がとられる。セメントク
リンカ(造粒物)は、通常、2〜3mmの径を有してお
り、時として、20〜50mm前後の径の塊状物が生じる
ので、この塊状物を落下させて取り除いてやるため、セ
メントクリンカ用の流動層造粒炉の場合は、孔の径を7
0〜150mmとするのが望ましい。
【0008】
【作用】スロート14に供給された熱ガスは、スロート
の多孔部材26で速度が速められる。このため、供給さ
れた熱ガスが比較的遅くても、粉体の直落を避けること
ができる。スロート14からの熱ガスは環状に均一に噴
出される。略逆円錐台部12内にコーン部材34又は山
型環状部材36を同心に設けることにより、中心を通る
いかなる断面をとっても同じ形状の斜面が形成され、原
料粉体の熱間自己造粒に必要な噴流層の挙動を損なわず
に、原料粉体は効率よく造粒される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の形状、その相対配置などは、とくに特定的
な記載がない限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。 実施例1 図1及び図2において、10は鉛直方向の円筒状の直胴
部で、この直胴部10の下部に略逆円錐台部12が連設
され、この略逆円錐台部12の下部に鉛直方向のスロー
ト14が連結されている。スロート14の横断面が多孔
となるように、スロート14内に多孔部材26が設けら
れる。27は細孔、32は噴流層である。上記のように
構成された噴流層造粒炉において、略逆円錐台部12の
中央部に、コーン部材34が略逆円錐台部12と同心に
設けられる。コーン部材34は、略円錐状、略円錐台
状、略多角錐状、略多角錐台状などとされる。なお、図
示を省略しているが、直胴部10には熱ガス出口、投入
シュートが接続され、略逆円錐台部12には排出シュー
トが接続される。また、スロート14の上端には、必要
に応じて、局部高温域(ホットスポット)を形成するた
めのバーナが設けられる。
【0010】実施例2 本実施例は、図3及び図4に示すように、略逆円錐台部
12内に、上端が山型に突出した山型環状部材36を、
略逆円錐台部12と同心に設けたものである。図3及び
図4では、縦断面において山型が2個の場合を示してい
るが、山型を3個以上とすることも可能である。他の構
成、作用は実施例1の場合と同様である。
【0011】
【考案の効果】本考案は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 略逆円錐台部内に、コーン部材又は山型環状部
材を同心状に設けることにより、中心を通るいかなる断
面をとっても同じ形状になるので、デッドスペースがな
くなり、層高を低くした状態で噴流層を形成させ、造粒
効果を損なうことなく、容易にスケールアップを図るこ
とができる。 (2) 請求項3では、スロートを多孔にしているの
で、スロート入口の見掛け上の熱ガス流速を下げても、
細孔から噴出される熱ガス流速を、粉粒体が直落しない
範囲とすることができる。そして、噴流層造粒炉を大型
化する際に、スロートの孔数を増すことにより、炉高を
それ程高くすることなく、粉粒体の飛出し量を規制する
ことができ、全体として噴流速度が低くても粉粒体の直
落しない安定した噴流層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の噴流層造粒炉の一実施例を示す縦断面
説明図である。
【図2】図1における2−2線断面図である。ただし、
噴流層がない状態を示している。
【図3】本考案の噴流層造粒炉の他の実施例を示す縦断
面説明図である。
【図4】図3における4−4線断面図である。ただし、
噴流層がない状態を示している。
【図5】従来の噴流層造粒炉を示す縦断面説明図であ
る。
【図6】従来の噴流層造粒炉をスケールアップする場合
の説明図である。
【図7】本考案者らが既に開発している多孔スロートを
有する噴流層造粒炉の縦断面説明図である。
【図8】従来のマルチ噴流層を有する造粒炉の平面説明
図である。
【符号の説明】
10 直胴部 12 略逆円錐台部 14 スロート 16 投入シュート 18 バーナ 20 排出シュート 22 噴流層 24 局部高温域 26 多孔部材 27 細孔 28 小略逆円錐台部 30 デッドスペース 32 噴流層 34 コーン部材 36 山型環状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金森 省三 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)考案者 関和 富一 東京都千代田区神田美土代町1番地 住友 セメント株式会社内 (72)考案者 向井 克治 東京都千代田区神田美土代町1番地 住友 セメント株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向の直胴部(10)と、この直胴
    部の下部に連設された略逆円錐台部(12)と、この略
    逆円錐台部の下部に連結された鉛直方向のスロート(1
    4)とを備え、スロートから噴出される熱ガスにより、
    略逆円錐台部(12)内の粉粒体を噴流状態にするよう
    にした噴流層造粒炉において、略逆円錐台部(12)内
    の中央部に、コーン部材(34)を略逆円錐台部(1
    2)と同心に設けたことを特徴とする噴流層造粒炉。
  2. 【請求項2】 鉛直方向の直胴部(10)と、この直胴
    部の下部に連設された略逆円錐台部(12)と、この略
    逆円錐台部の下部に連結された鉛直方向のスロート(1
    4)とを備え、スロートから噴出される熱ガスにより、
    略逆円錐台部(12)内の粉粒体を噴流状態にするよう
    にした噴流層造粒炉において、略逆円錐台部(12)内
    に、上端が山型に突出した山型環状部材(36)を、略
    逆円錐台部(12)と同心に設けたことを特徴とする噴
    流層造粒炉。
  3. 【請求項3】 スロート(14)の横断面を、熱ガスが
    均一に噴出されるような多孔にしたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の噴流層造粒炉。
JP5041791U 1991-06-03 1991-06-03 噴流層造粒炉 Expired - Lifetime JPH0718739Y2 (ja)

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JPH04134430U JPH04134430U (ja) 1992-12-15
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