JPH0718734U - 薬用気体の室内散布装置 - Google Patents

薬用気体の室内散布装置

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JPH0718734U
JPH0718734U JP5477093U JP5477093U JPH0718734U JP H0718734 U JPH0718734 U JP H0718734U JP 5477093 U JP5477093 U JP 5477093U JP 5477093 U JP5477093 U JP 5477093U JP H0718734 U JPH0718734 U JP H0718734U
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JP
Japan
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air
medicinal gas
pressure cylinder
blower
room
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Application number
JP5477093U
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English (en)
Inventor
一司 根本
健二 中沢
浩一 徳永
Original Assignee
佐藤セイコウ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場、作業場、農業用ハウス等の広い室内に
適し、均一かつ十分な散布効果が得られ、安価で簡単に
取り付けることのできる薬用気体の室内散布装置を得
る。 【構成】 室内に配置され、表面に設けられた複数の小
孔から薬用気体を室内に分散する圧力筒と、室内または
室外から空気を吸い込み、圧力筒に送出する送風機と、
圧力筒内の送風機近くに設けられ、送風機が圧力筒に送
出する空気に薬用気体を分散する散気管と、薬用気体を
発生して散気管に供給する薬用気体発生機とを具備し、
散気管により薬用気体を分散する第1次希釈と、圧力筒
の小孔から薬用気体を室内に分散する第2次希釈とを継
続して行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、オゾン等の薬用気体を室内に散布する薬用気体の室内散布装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
近年、作業環境改善、衛生環境の向上及び公害防止の観点から、更に、製品寿 命の延長(腐敗の防止)等を目的として、工場あるいは作業室の脱臭または殺菌 のためにオゾンあるいは他の薬用気体の室内への散布を利用する機会が多くなっ てきている。
【0003】 主な利用分野として、たとえば次のようなものがある。 食品業界(加工室の浄化、殺菌、脱臭) (包装室内防カビ、殺菌) (排気処理、脱臭) (貯蔵庫内の殺菌、脱臭、鮮度保持、防カビ) (店内浄化、殺菌、脱臭) 医療業界(手術室、待合室、病院内の殺菌、脱臭) 遊戯場 (室内の浄化、殺菌、脱臭) 農業 (ハウス内の病害虫の予防)
【0012】 従来のオゾン等の薬用気体を室内散布する方法としては、気体を直接ノズル等 から噴出させるものが殆どであり、特に空気中へ拡散し難い気体の場合は、室内 に濃度のムラができ、散布効果が不均一または不十分になる事が多かった。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、拡散効果を良くする目的で、ファン等を用いて室内空気を攪拌した り、ファンの出口部分にノズルを設置しているものもあるが、これらによっても 拡散が十分に行われていないのが現状である。また、エアーコンディショナー型 、あるいはエアーコンディショナー組込み型の散布装置もあるが、これらは工場 等の広い室内に使用するには設備費が膨大となり不都合が多い。
【0014】 本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、工場、作業場、農業用ハウ ス等の広い室内に適し、均一かつ十分な散布効果が得られ、安価で簡単に取り付 けることのできる薬用気体の室内散布装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、室内に配置され、表面に設けられた複数 の小孔から薬用気体を室内に分散する圧力筒と、室内または室外から空気を吸い 込み、圧力筒に送出する送風機と、圧力筒内の送風機近くに設けられ、送風機が 圧力筒に送出する空気に薬用気体を分散する散気管と、薬用気体を発生して散気 管に供給する薬用気体発生機とを具備し、散気管により薬用気体を分散する第1 次希釈と、圧力筒の小孔から薬用気体を室内に分散する第2次希釈とを継続して 行うように構成されている。
【0016】
【作用】
上記構成の薬用気体の室内散布装置においては、散気管により薬用気体を分散 する第1次希釈と、圧力筒の小孔から薬用気体を室内に分散する第2次希釈とを 継続して行うようにしたので、均一かつ十分な散布効果が得られる。また、圧力 筒、送風機、散気管、および薬用気体発生機で構成したので、工場、作業場、農 業用ハウス等の広い室内に適し、安価で簡単に取り付けることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】 図1は、本考案による薬用気体の室内散布装置の第1実施例を示す正面図であ る。
【0019】 図1において、送風機1により、室内あるいは室外から空気が吸い込まれる。 オゾン発生機3は、濃度5000ppmの加圧されたオゾン混合空気を発生して 散気管2に供給する。散気管2の表面には微細孔(50〜300ミクロン径)が 設けられ、この微細孔から空気中にオゾン混合空気が分散される。これにより、 0.2〜1.0ppmの濃度のオゾン混合空気が、圧力筒4の中に充満する。
【0020】 圧力筒4の中のオゾン混合空気は、圧力筒4の表面に多数開けられた小孔5か ら、圧力筒4内の圧力により吹き出され、室内の空気中に分散される。送風機1 の送風量、オゾン発生機3のオゾン発生濃度およびオゾン混合空気圧、圧力筒4 の寸法、小孔5の径等は、室内の空気のオゾン濃度が希望値の0.02〜0.1 0ppmになるように設定される。
【0021】 図2は、散気管2の構造を示す側面図および上面図である。
【0022】 図2において、オゾン発生機3(図1)より導かれた濃いオゾン混合空気は、 給気管11、11’、および11”を通って、中空の極微細気孔を有する散気管 2、2’、2”に供給される。これらの散気管2、2’、および2”は、オゾン に腐食されない材質、例えばセラミックあるいは合成樹脂の発泡体で製造され、 管全体に50〜300ミクロン径程度の貫通孔を有する。
【0023】 この貫通孔を通じて、オゾン発生機3で発生させた高濃度の約5000ppm のオゾン混合空気を、約0.5気圧の圧力で微細気流として送風機1から送られ た空気の中に吹き込み、良く分散された均一の0.2〜1.0ppmの濃度のオ ゾン混合空気として圧力筒4に送られる。約0.5気圧の圧力は、オゾン発生機 3のオゾン発生圧力が使用される。
【0024】 このような形に配列することにより、散気管2の極微細孔より噴出するオゾン 混合空気が、送風機から送られた空気の中に十分に分散することが出来る。 図3は、圧力筒4の構造を示す側面図および正面図である。
【0025】 圧力筒4中には、送風機1から送られてきた圧力約50mmAqの空気の中に 、散気管2より噴出されたオゾンが含まれ、0.2〜1.0ppmの濃度になっ たオゾン混合空気が本体41の内部に一次貯留される。次いで、本体41の壁に 開けられた多数の小孔5から吹き出して、室内の空気の中にオゾンを分散させる 。圧力筒4の後端には、オゾン混合空気を噴出孔からのみ噴出させるために、盲 板43が取付けてある。
【0026】 オゾンは空気より比重が大きいので、圧力筒4は天井に取り付けられる。また 、小孔5は、圧力筒4の下側(図3)の半円周部に開けてある。圧力筒4の横方 向の小孔5から噴出した空気の到達距離は、圧力筒4内の圧力の大きさにより変 わってくる。また、送風機1から送られる風量が一定の場合は、小孔5の大きさ や数によって圧力筒4内の圧力が変わってくるので、孔の方向、孔の数、孔の大 きさ、孔の分布、混合空気の圧力による広がりや風量等の、相関する条件を考慮 に入れて圧力筒4内の形状を設定する必要がある。
【0027】 本例では、床上1mの机の上のオゾン濃度が0.02〜0.10ppmになる ように上記諸条件を決めている。なお、送風機1の風量および風圧の調整は、送 風機1の電動機(図示せず)にインバータを結線し、電動機に取り付けられた回 転羽根(図示せず)の回転速度をコントロールして行う。また、供給するオゾン の量の調整は、オゾン発生機3の出力をコントロールして行う。
【0028】 図4は、本考案による薬用気体の室内散布装置の第2実施例を示す正面図およ び上面図である。第2実施例は、3本の散布装置を使用した場合を例示している 。
【0029】 図4において、送風機21より室外からの空気を吸い込む。この空気の搬送ダ クト22を3本に分岐して、搬送ダクト22、23’、および23”によって、 圧力筒27、27’、および27”の入り口部(図4(b)下端)に空気を供給 する。圧力筒27、27’、および27”の入り口部には、散気管24、24’ 、24”を置く。散気管24、24’、24”には、オゾン発生機26で発生さ せた濃いオゾン混合空気を供給させる。
【0030】 圧力筒27、27’、および27”内で一次希釈されたオゾン混合空気は、圧 力筒27、27’、および27”に開けられた小孔(図示せず)から室内に吹き 出され、室内空気にて更に希釈化されて室内を一様の必要オゾン濃度にする。
【0031】 送風機21より送り出される空気の圧力の調整は、搬送ダクト22、23’、 および23”の各々に取り付けられたダンパー28、28’、および28”の開 度を調整することにより行う。室外の空気を送風機21で吸い込むのでは、冬期 等に室温の低下を来す場合があるが、この場合は送風機21の出口部に空気加熱 機を取り付けても良い。
【0032】 オゾン発生機26から送られるオゾンの量の調整は、オゾン発生機26の出力 の調整および分岐管29、29’、および29”に取り付けられた調整バルブ3 0、30’、および30”によって行われる。
【0033】 以上で説明した実施例によれば、オゾン等の薬用気体の室内の散布にあたり、 従来技術による分散の不十分さを解決し、十分な分散を行う事によって、オゾン 等薬用気体の使用効果を上げ、分散不十分による弊害を除き、簡単でかつ安価な 設備で広範囲の床面積にわたって、十分な散布効果を上げる事ができる。
【0034】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、散気管により薬用気体を分散する第1次希釈と 、圧力筒の小孔から薬用気体を室内に分散する第2次希釈とを継続して行うよう にしたので、均一かつ十分な散布効果を得ることが可能となる。また、圧力筒、 送風機、散気管、および薬用気体発生機で構成したので、工場、作業場、農業用 ハウス等の広い室内に適し、安価で簡単に取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による薬用気体の室内散布装置の第1実
施例を示す正面図である。
【図2】本考案による薬用気体の室内散布装置の第1実
施例を示す側面図および上面図である。
【図3】本考案による薬用気体の室内散布装置の第1実
施例を示す側面図および正面図である。
【図4】本考案による薬用気体の室内散布装置の第2実
施例を示す正面図および上面図である。
【符号の説明】
1 送風機 2 散気管 3 オゾン発生機 4 圧力筒 5 小孔 11 給気管 21 送風機 22 搬送ダクト 24 散気管 26 オゾン発生機 27 圧力筒 28 ダンパー 29 分岐管 30 調整バルブ 41 本体 43 盲板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内に配置され、表面に設けられた複数の
    小孔から薬用気体を室内に分散する圧力筒と、 室内または室外から空気を吸い込み、前記圧力筒に送出
    する送風機と、 前記圧力筒内の前記送風機近くに設けられ、前記送風機
    が圧力筒に送出する空気に薬用気体を分散する散気管
    と、 薬用気体を発生して前記散気管に供給する薬用気体発生
    機とを具備し、 前記散気管により薬用気体を分散する第1次希釈と、前
    記圧力筒の小孔から薬用気体を室内に分散する第2次希
    釈とを2段階に継続して行うことを特徴とする薬用気体
    の室内散布装置。
JP5477093U 1993-09-14 1993-09-14 薬用気体の室内散布装置 Pending JPH0718734U (ja)

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