JPH07186645A - タイヤ空気圧異常検出機構を備えた車速制御装置および自動速度制御装置 - Google Patents

タイヤ空気圧異常検出機構を備えた車速制御装置および自動速度制御装置

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JPH07186645A
JPH07186645A JP33822393A JP33822393A JPH07186645A JP H07186645 A JPH07186645 A JP H07186645A JP 33822393 A JP33822393 A JP 33822393A JP 33822393 A JP33822393 A JP 33822393A JP H07186645 A JPH07186645 A JP H07186645A
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JP
Japan
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tire
speed control
control device
pressure abnormality
vehicle speed
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JP33822393A
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Inventor
Akihiro Anayama
明寛 穴山
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転者がタイヤ空気圧異常を認知できなくて
も、車速制御装置が自動的に速度の制限を行ない危険を
回避することができるタイヤ空気圧異常検出機構を備え
た車速制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 タイヤ空気圧異常検出機構Aを有する、電気
的回路を備えた車速制御装置(ECU)であって、前記
タイヤ空気圧異常検出機構Aが空気圧異常を検出する
と、前記車速制御装置(ECU)が車両速度を抑制する
信号を出力するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイヤ空気圧異常検出機
構を備えた車速制御装置および自動速度制御装置に関す
る。さらに詳しくは、タイヤ空気圧異常検出機構を備え
ており、タイヤ空気圧異常検出機構が異常を検出したば
あい、アクセルをふかしても車速が上がらないように制
御して車両の運行に危険があることを効果的に運転者に
警告するよう構成された車速制御装置、および自動的に
速度の自動制御を解除して車両の運行を運転者の支配下
に復帰させるよう構成された自動速度制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、タイヤ内に設けられた圧力センサやタイヤの角速度
変化(たとえば特開昭63−305011号公報参照)
から空気圧異常を検出する電気的な回路を備えた空気圧
異常警報装置が提示されている。そして、異常を検出し
たばあいには、音(ブザー)、または光(ランプ)によ
る警報手段が一般的に採用されている。
【0003】しかしながら、それら警報手段は見逃す可
能性があり、とくに、高速道路での高速走行中や、自動
速度制御装置が機能しているばあいなどに運転者が警報
を見逃すと、事故につながる可能性が高いという問題が
ある。
【0004】また、警報ブザーが鳴ってもラジオやオー
ディオが大きな音でかかかっているばあいには聞こえな
いという問題もあり、さらに、音だけではどのタイヤが
減圧しているか特定できないという問題もある。
【0005】本発明は、叙上の事情に鑑み、運転者がタ
イヤ空気圧異常を認知できなくても、車速制御装置が自
動的に速度の制限を行ない危険を回避することができ
る、また、自動速度制御装置の自動制御を自動的に解除
して、運転者の判断で減速、停車などの対策を行なうこ
とができるタイヤ空気圧異常検出機構を備えた車速制御
装置および自動速度制御装置を提供することを目的とす
る。さらに、警報ブザーを聞き逃すことなく、どのタイ
ヤがどの程度減圧しているかが簡単に知ることができる
機能を有する前記タイヤ空気圧異常検出機構を備えた車
速制御装置および自動速度制御装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤ空気圧異
常検出機構を備えた車速制御装置は、タイヤ空気圧異常
検出機構を有する、電気的回路を備えた車速制御装置で
あって、前記タイヤ空気圧異常検出機構が空気圧異常を
検出すると、前記車速制御装置が車両速度を抑制する信
号を出力するよう構成されている。
【0007】そして、前記車速制御装置が出力する車両
速度抑制信号が、正常状態のアクセル開度に対するエン
ジン出力の関係を変更する信号であり、同一のアクセル
開度に対して正常状態よりも、エンジン出力を小さくす
るよう構成されている。
【0008】さらに、前記タイヤ空気圧異常検出機構
が、(a)各タイヤに取り付けられる空気圧センサと、
(b)該空気圧センサの測定値を電圧の値に変換する空
気圧警報装置と、(c)運転者が警報信号の出力しきい
値を指示するための設定ダイヤルを有し、前記空気圧警
報装置によって変換された電圧の値が、設定されたしき
い値をこえると警報信号を発する警報信号出力装置とか
らなるものであることが好ましい。
【0009】そして、前記警報信号出力装置の発する警
報信号が、エンジンに実際の吸入空気量より多くの空気
が吸入されているという疑似信号を前記車速制御装置に
入力するものであることが好ましい。
【0010】または、前記車速制御装置がインジェクタ
ーの通電時間を指示する回路を有し、前記警報信号出力
装置の発する警報信号が前記インジェクターの通電時間
を指示する回路に通電時間を所定時間だけ延長させる指
示をするよう構成してもよい。
【0011】さらに、前記タイヤ空気圧異常検出機構
が、音による警報機構を備えるとともに、車内に設けら
れた音響装置に電気的に接続されており、前記タイヤ空
気圧異常検出機構が異常を検出したばあい、該音響装置
の音量を制御しつつ警報を鳴らすよう構成されているこ
とが好ましい。
【0012】また、前記タイヤ空気圧異常検出機構が、
運転席前のフロントパネルに設けられた表示パネルに接
続されており、該表示パネルが各タイヤの位置とその減
圧の程度をデジタル表示するよう構成されているか、ま
たは、該表示パネルが各タイヤの位置とその減圧の程度
を棒グラフ表示するよう構成されていることが好まし
い。
【0013】さらに、本発明のタイヤ空気圧異常検出機
構を備えた自動速度制御装置は、タイヤ空気圧異常検出
機構を有する電気的回路を備えた自動速度制御機構であ
って、前記自動速度制御装置の自動制御で定速走行を行
なっているときに前記タイヤ空気圧異常検出機構が異常
を検出したばあい、自動的に自動制御を解除して車両の
運行を運転者の支配下に復帰させるよう構成されてい
る。
【0014】
【作用】本発明のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた車
速制御装置では、タイヤ空気圧異常検出機構が異常を検
出すると、車両速度を抑制する信号を出力する。その信
号は、たとえばアクセル開度に対するエンジン出力の関
係を変更するものであり、アクセルを操作してもエンジ
ンの出力が上昇せず、運転者に異常に気付かせるととも
に自動的に安全走行に導く。
【0015】音による警報が具備されているばあいには
警報発生時に音響装置の音が自動的に下がるよう構成す
ると警報を聞き逃す心配がなくなる。また、表示パネル
を設けたばあいには、どのタイヤがどの程度減圧してい
るかが一目で分かる。
【0016】さらに、タイヤ空気圧異常検出機構を備え
た自動速度制御装置は、自動制御により定速走行をして
いるときにタイヤ空気圧異常検出機構が異常を検出する
と、その自動制御を解除する。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明のタイヤ
空気圧異常検出機構を備えた車速制御装置および自動速
度制御装置を説明する。
【0018】図1〜4は本発明のタイヤ空気圧異常検出
機構を備えた車速制御装置を説明するものであり、図5
は本発明のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた自動速度
制御装置である。そして、図6および図7は本発明のタ
イヤ空気圧異常検出機構を備えた車速制御装置および自
動速度制御装置に備えられる表示パネルの表示例を示し
たものである。
【0019】まず、図1〜4に基づいて、本発明のタイ
ヤ空気圧異常検出機構を備えた車速制御装置を説明す
る。図1はエンジン出力とアクセル開度との関係を示し
た図、図2は本発明のタイヤ空気圧異常検出機構を備え
た車速制御装置の一実施例の構成および作動の説明図、
図3はエレクトリックコントロールユニット(以下、E
CUという)の構成および作動の説明図、図4は本発明
のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた車速制御装置の他
の実施例の構成および作動の説明図である。
【0020】本発明は最近、エンジン出力が自動制御さ
れている車両が多いことに着目し、安全走行の観点から
タイヤの空気圧が低下すると車速が上がりにくくなる制
御を構成したことを特徴としている。タイヤの減圧時で
はとくに高速走行を避けなければいけないからである。
そして、図1に示されるように、正常時に比べて空気圧
異常検出時にはアクセル開度を上げても車速が上がりに
くいようにエンジン出力を制御している。
【0021】そのようにエンジン出力を制御する装置と
しては、電気的回路を備えたECUがあげられる。これ
は請求項にいう車速制御装置として好適である。本発明
の車速制御装置は、前記ECUにタイヤ空気圧異常検出
機構Aを備えてなることが好ましい。このエンジン出力
を制御するECUは、燃料噴射量、点火時期などを自動
制御している。そこで、車両の走行中にタイヤ空気圧の
異常を検出したばあい、エンジン出力ECUに通常のア
クセル開度に対するエンジン出力の関係を変更して、ア
クセル操作しても通常のエンジン出力に達しないような
制御を組み込むのである(図1参照)。運転者は、アク
セルをふかしても通常の加速がえられないことから異常
を認知することができる。そして、速度を緩めて走行す
るといった対応をとることができる。
【0022】具体的な方法としては、空気圧の異常を検
出したばあい、適正な燃料噴射量に対して、増量補正を
行なって(混合気を濃くして)エンジン出力を低下させ
ればエンジンに負担をかけることなく、異常を運転者に
認知させることができる。また、エンジン出力が自動的
に制御され、過度の高速走行を行なうといった危険性を
回避できる。
【0023】次に、ECUでインジェクションを制御す
るエンジンを搭載した車両を例にとり、本発明のタイヤ
空気圧異常検出機構を備えた車速制御装置の一実施例の
構成および作動を図2に基づいて説明する。
【0024】一般のインジェクション制御方法は、
(1)エンジンへの吸入空気量を測定する工程、(2)
各センサから運転状態に関する情報をうる工程、(3)
(1)の工程で測定した空気量と(2)のセンサ情報か
ら最適燃料噴射量を決定する工程、(4)インジェクタ
ーへ通電し、(3)の工程で決定された量の燃料噴射を
行なう工程からなる。燃料噴射量とインジェクターの通
電時間との関係は、 燃料噴射量(cc)=インジェクタ噴射量(cc/mi
n)×通電時間(min)・・・・・・・ で表される。
【0025】図2において、本発明の車速制御装置は、
タイヤ空気圧異常検出機構Aを備え、それが発する異常
信号をうる工程を前述の(3)の工程に加えてなるもの
である。その作動行程を以下に説明する。
【0026】前述の(1)の工程おいて、エンジンへの
吸入空気量を測定する方法にはL方式、D方式がある。
L方式はエンジンが吸入する空気量の計量にエアフロー
メータを使う方式であり、D方式はマニホールドの負圧
を計測して求める方式である。図2はエアフローメータ
1を用いた車両を例にとってある。このエアフローメー
タ1で測定された吸入空気量信号はECUに送られる。
【0027】また、ECUへは前述の(2)の工程にお
いて、クランク角センサ2、O2 センサ3、車速センサ
4などからの各信号により運転状態に関する情報が入力
される。
【0028】そして、タイヤ空気圧異常検出機構Aがタ
イヤの減圧を検出すると異常信号をECUに送る。これ
らセンサによる情報に基づいて、ECUは(3)の工程
において、最適燃料噴射量を決定し、式よりインジェ
クターの通電時間を算出し、(4)の工程において、所
定量の燃料噴射を行なう。
【0029】ところで、理論的に最も効率良く燃焼する
ガソリン、空気の比率A/F(空気kg/ガソリンk
g)は14.7であり、これは理論空燃比といわれてい
る。しかし、実際のエンジンでは出力が最大になる空燃
比(出力空燃比)や、燃費が最も良くなる空燃比(経済
空燃比)は理論空燃比とずれたところにあり、センサ信
号からえられる運転状態によって各種の補正を行なうこ
とで常に最適なガソリン噴射量を決定している(図3参
照)。
【0030】さて、アクセルを操作してもエンジン出力
が上がらなくなるような抑制手段には、多くの方法が考
えられるが、基本的にはアクセル操作時に出力空燃比か
ら大きくずれた量のガソリンを噴射するようにすれば、
このような効果がえられる(エンジン保護のため濃くし
た方が良い)。しかも、この方法だと運転者にエンジン
の具合がいつもと比べてわるいと認識させる効果があ
り、過度の高速走行を回避させる効果がある。エンジン
出力が抑制されるのでアクセルを操作しても速度が出な
いからである。また、高速走行中を考慮して急激に速度
が落ちることのないように制御することも可能である。
【0031】ここで、タイヤ空気圧異常検出機構Aの一
例を図4に基づいて説明し、あわせて図4の構成による
本発明の車速制御装置のエンジン出力の抑制手段を詳細
に説明する。
【0032】図4において、タイヤ空気圧異常検出機構
Aは、各タイヤ11に取り付けられる空気圧センサ(図
示せず)と、該空気圧センサの測定値を電圧の値に変換
する空気圧警報装置12と、タイヤの空気圧が正常か異
常かを判定し異常時には警報信号を発する警報信号出力
装置13と、警報信号出力装置13に連結される設定ダ
イヤル14とからなる。
【0033】このタイヤ空気圧異常検出機構Aは、タイ
ヤの空気圧をどの程度で異常と判断するかを運転者自ら
設定しうるよう構成されている。
【0034】たとえば、設定ダイヤル14には10〜1
00%が10段階に分けて表示されている。具体的に
は、タイヤ11の空気圧が正常のばあい空気圧警報装置
12によって変換される電圧の値は5Vをさす。そし
て、設定ダイヤル14を20%にしておくと、警報信号
の出力しきい値は4〜6Vとなり、このしきい値を越え
ると警報信号出力装置13は警報信号を発する。
【0035】さて、出力空燃比からずれた燃料噴射を行
なう方法としては、(a)実際の吸入空気量より多くの
空気が吸入されていると疑似信号を出力し、ECUが算
出する前記インジェクターの通電時間を増加または減少
させる、および(b)ECUの発するインジェクターの
通電時間を延長させるなどがある。本発明の車速制御装
置は、前記警報信号出力装置13が発する警報信号が、
これら(a)または(b)の方法をとるように構成され
てなることが好ましい。
【0036】まず、前述の(a)の方法による車速制御
装置の構成および作動を図4に基づいて説明する。これ
は、吸入空気量測定器15からECU16へ吸入空気量
を示す信号が送られる途中の配線に、警報信号を出力す
るものである。たとえば、図2のエアフローメータ1な
ど吸入空気量測定器15によって測定された吸入空気量
の値は、それに比例した電圧の値(たとえば、100k
gの空気量に対し5Vの電圧)に変換されECU16に
入力される。警報信号出力装置13が警報信号を発する
と、吸入空気量測定器15の示す電圧を、たとえば10
%上げてECU16に送る。これによって実際に流入さ
れる空気量よりも10%多くの空気が流入されていると
いう疑似信号がECU16に入力され、ECU16はイ
ンジェクター17に適正な燃料噴射量をこえる燃料をエ
ンジンに供給するよう指示し、エンジン出力が下がる。
【0037】また、前述の(b)の方法では、警報信号
出力装置13から発せられる警報信号の回路が、2点鎖
線に示されるようにECU16からインジェクター17
へとインジェクター17の通電時間を指示する回路に接
続されている。そして、警報信号出力装置13の発する
警報信号が、インジェクター17の通電時間を指示する
回路に通電時間を延長させる指示をする。具体的には、
警報信号が発せられるとインジェクター17の通電時間
を、たとえば10%長くなるようにし、適正供給燃料の
10%増しの燃料をエンジンに送ることによってエンジ
ン出力を低下させる。
【0038】この(a)、(b)の方法のほかに、EC
Uに自動的に最適燃料噴射量に対して増量補正した情報
を読みに行かせるロジックを組み込んでおく方法が考え
られる。ECUは各センサ情報をもとに点火時期、燃料
噴射量を決定する機能を有しているがこの情報はECU
内にあるROM(Read Only Memory)
に書かれている。最適点火時期、最適燃料噴射量は各セ
ンサ情報をもとにモニターされるエンジンの負荷状態に
応じてROMのある特定部分に書かれている情報(点火
時期、燃料噴射量)を読み出し出力している。したがっ
て、図2に示されるように、タイヤ空気圧異常検出機構
Aが、異常信号を発したばあいには、最適燃料噴射量に
対して増量補正した情報を読み出して燃料噴射制御信号
を出力するようにすればよい。
【0039】次に自動速度制御装置を備えたタイヤ空気
圧異常警報装置を図5に基づいて説明する。
【0040】最近は自動速度制御装置(クローズコント
ロール)が搭載される車両も増加している。自動速度制
御装置とは高速速度など一定速度で長時間走行するばあ
いにアクセルペダルを操作しなくても自動的に速度調整
をするものである。自動速度制御の解除はキャンセルス
イッチ、ブレーキ操作、シフト操作、車速制御装置の異
常発生時に行なわれるようになっている。本発明は空気
圧異常検出時にもこの自動速度制御を解除するようにす
るものである。
【0041】図5は本発明の自動速度制御装置の一実施
例の仕組みとその作動を説明するものである。このシス
テムはコントロールユニット21、アクチュエータ2
2、車速センサ23、操作スイッチ24、および各キャ
ンセルスイッチ25、26により構成される。コントロ
ールユニット21内回路にCPUを使用したマイコン式
を採用し、より信頼性の高いシステムとしている。操作
スイッチ24は、フロントパネルなど運転者が運転中に
操作しやすい場所に取り付けられ、自動速度制御中は定
速走行表示(ランプ表示)が点灯し、定速走行中か否か
の区別をすることができる。
【0042】通常のアクセル操作で走行中、操作スイッ
チ24がONであるあいだに、ある任意の速度(40〜
100km/h)で操作スイッチ24内のセットSWを
ONにすると(図5はセットSWをONにしたときを示
す)、コントロールユニット21内の車速記憶設定回路
にセットSWがONされたときの車速が記憶される。同
時にスイッチングモード回路は通常加速モードとなり、
トランジスタT1、T3がONとなり、リレーR1が電
源側にONする。アクチュエータ22はT3のONで電
磁クラッチがONし、リレーR1の作動でモータMがア
クセルワイヤを引っ張る方向で作動する。設定速度にな
ると、車速記憶設定回路がスイッチングモード回路をホ
ールドモードに切換え、T1をOFF(T3はONのま
ま)し、リレーR1をOFFさせてモータMの作動が停
止する。そして、電磁クラッチの作動だけにより、アク
セルワイヤを保持し、定速状態を保つ。
【0043】本発明はタイヤ空気圧異常検出機構に連結
される空気圧警報スイッチ27を備えており、タイヤ空
気圧異常検出機構が異常を検出したときには自動速度制
御装置がOFFとなり、運転者がアクセル操作をして速
度調整する状態に復帰させる。すなわち、タイヤ空気圧
異常検出機構が異常を検出すると、空気圧警報スイッチ
27がONになり、自動制御がOFFになる。そして、
運転者はすぐに、自ら速度調整し、低速走行または即停
車などの対応をする。
【0044】さらに、本発明のタイヤ空気圧異常検出機
構を備えた車速制御機構および自動速度制御機構は、音
による警報機構(警報ブザーなど)を備えていることが
好ましい。しかし、運転中は音響装置(オーディオ装
置)が使用されているばあいも多いことからブザーを聞
き逃す心配がある。そのため、音による警報機構は、音
響装置の音量を自動的に小さくするよう音響装置に電気
的に接続されていることが好ましい。
【0045】また、本発明のタイヤ空気圧異常検出機構
を備えた車速制御機構および自動速度制御機構は、運転
席前のフロントパネルに設けられた表示パネルに接続さ
れていることが好ましい。図6および図7は、そのよう
な表示パネルによる表示の一例を示している。この表示
パネルによって、どのタイヤが減圧しているのか、ま
た、その減圧の程度はどのくらいなのかを、一目で知る
ことができる。
【0046】図6は、例として6輪を有する車両のタイ
ヤの位置を簡単に図示するものであり、FR(前輪
右)、FL(前輪左)などの下に記載された数字が空気
圧の程度を示すものである。たとえば、正常時の空気圧
を指数100とすると、図6ではRR1(後輪1)が減
圧していることが分かる。
【0047】また、図7は同じく、例として6輪を有す
る車両のタイヤの空気圧の値を棒グラフに示すものであ
り、大きく減圧しているタイヤ(RR1(後輪1))が
あることが一目で分かる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のタイヤ空
気圧異常検出機構を備えた車速制御装置では、タイヤ空
気圧異常検出機構が異常を検出すると、車両速度を抑制
する信号を出力する。そのため、運転者がアクセルを操
作しても簡単に車両速度が上がらなくなり、すぐに異常
に気付かせることができるとともに、減圧による事故を
未然に防ぐことができる。
【0049】また、音による警報が発せられると音響装
置の音が自動的に下がり、警報を聞き逃す心配がなくな
る。また、表示パネルによって、どのタイヤがどの程度
減圧しているかを一目で知ることができる。
【0050】さらに、タイヤ空気圧異常検出機構を備え
た自動速度制御装置は、自動制御による定速走行をして
いるときにタイヤの減圧がおきたばあいに、自動制御を
自動的に解除するものである。これはとくに、高速道路
などで高速走行しているとき、タイヤの減圧に気付かず
速度制御を自動にまかせていると、事故につながる可能
性が大きいので、これを回避するように構成されてい
る。すなわち、異常時には直ちに自動制御を解除し、ア
クセルの操作を運転者の支配下に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン出力とアクセル開度との関係を示した
図である。
【図2】本発明のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた車
速制御装置の一実施例の構成および作動の説明図であ
る。
【図3】ECUの構成および作動の説明図である。
【図4】本発明のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた車
速制御装置の他の実施例の構成および作動の説明図であ
る。
【図5】本発明のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた自
動速度制御装置の説明図である。
【図6】本発明の表示パネルの一実施例を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の表示パネルの他の実施例を示す説明図
である。
【符号の説明】
A タイヤ空気圧異常検出機構

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ空気圧異常検出機構を有する、電
    気的回路を備えた車速制御装置であって、前記タイヤ空
    気圧異常検出機構が空気圧異常を検出すると、前記車速
    制御装置が車両速度を抑制する信号を出力するよう構成
    されてなるタイヤ空気圧異常検出機構を備えた車速制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記車速制御装置が出力する車両速度抑
    制信号が、正常状態のアクセル開度に対するエンジン出
    力の関係を変更する信号であり、同一のアクセル開度に
    対して正常状態よりも、エンジン出力を小さくするよう
    構成されてなる請求項1記載のタイヤ空気圧異常検出機
    構を備えた車速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記タイヤ空気圧異常検出機構が、
    (a)各タイヤに取り付けられる空気圧センサと、
    (b)該空気圧センサの測定値を電圧の値に変換する空
    気圧警報装置と、(c)運転者が警報信号の出力しきい
    値を指示するための設定ダイヤルを有し、前記空気圧警
    報装置によって変換された電圧の値が、設定されたしき
    い値をこえると警報信号を発する警報信号出力装置とか
    らなる請求項1または2記載のタイヤ空気圧異常検出機
    構を備えた車速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記警報信号出力装置の発する警報信号
    が、エンジンに実際の吸入空気量より多くの空気が吸入
    されているという疑似信号を前記車速制御装置に入力す
    るものである請求項3記載のタイヤ空気圧異常検出機構
    を備えた車速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記車速制御装置がインジェクターの通
    電時間を指示する回路を有し、前記警報信号出力装置の
    発する警報信号が前記インジェクターの通電時間を指示
    する回路に通電時間を所定時間だけ延長させる指示をす
    るよう構成されてなる請求項3記載のタイヤ空気圧異常
    検出機構を備えた車速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記タイヤ空気圧異常検出機構が、音に
    よる警報機構を備えるとともに、車内に設けられた音響
    装置に電気的に接続されており、前記タイヤ空気圧異常
    検出機構が異常を検出したばあい、前記音響装置の音量
    を制御しつつ警報を鳴らすよう構成されてなる請求項
    1、2、3、4または5記載のタイヤ空気圧異常検出機
    構を備えた車速制御装置。
  7. 【請求項7】 前記タイヤ空気圧異常検出機構が、運転
    席前のフロントパネルに設けられた表示パネルに接続さ
    れており、該表示パネルが各タイヤの位置とその減圧の
    程度をデジタル表示するよう構成されてなる請求項1、
    2、3、4、5または6記載のタイヤ空気圧異常検出機
    構を備えた車速制御装置。
  8. 【請求項8】 前記タイヤ空気圧異常検出機構が、運転
    席前のフロントパネルに設けられた表示パネルに接続さ
    れており、該表示パネルが各タイヤの位置とその減圧の
    程度を棒グラフ表示するよう構成されてなる請求項1、
    2、3、4、5または6記載のタイヤ空気圧異常検出機
    構を備えた車速制御装置。
  9. 【請求項9】 タイヤ空気圧異常検出機構を有する、電
    気的回路を備えた自動速度制御機構であって、前記自動
    速度制御装置の自動制御で定速走行を行なっているとき
    に前記タイヤ空気圧異常検出機構が異常を検出したばあ
    い、自動的に自動制御を解除して車両の運行を運転者の
    支配下に復帰させるよう構成されてなるタイヤ空気圧異
    常検出機構を備えた自動速度制御装置。
  10. 【請求項10】 前記タイヤ空気圧異常検出機構が、音
    による警報機構を備えるとともに、車内に設けられた音
    響装置に電気的に接続されており、前記タイヤ空気圧異
    常検出機構が異常を検出したばあい、前記音響装置の音
    量を制御して警報を鳴らすよう構成されてなる請求項9
    記載のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた自動速度制御
    装置。
  11. 【請求項11】 前記タイヤ空気圧異常検出機構が、運
    転席前のフロントパネルに設けられた表示パネルに接続
    されており、該表示パネルが各タイヤの位置とその減圧
    の程度をデジタル表示するよう構成されてなる請求項9
    または10記載のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた自
    動速度制御装置。
  12. 【請求項12】 前記タイヤ空気圧異常検出機構が、運
    転席前のフロントパネルに設けられた表示パネルに接続
    されており、該表示パネルが各タイヤの位置とその減圧
    の程度を棒グラフ表示するよう構成されてなる請求項9
    または10記載のタイヤ空気圧異常検出機構を備えた自
    動速度制御装置。
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