JPH07186279A - 繊維強化プラスチック曲管の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

繊維強化プラスチック曲管の製造方法およびその製造装置

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JPH07186279A
JPH07186279A JP5333037A JP33303793A JPH07186279A JP H07186279 A JPH07186279 A JP H07186279A JP 5333037 A JP5333037 A JP 5333037A JP 33303793 A JP33303793 A JP 33303793A JP H07186279 A JPH07186279 A JP H07186279A
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fiber reinforced
tube
pipe
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Yasuo Fujiki
康雄 藤木
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸心が湾曲したガラス繊維強化プラスチック曲
管を効率よく、しかも、外周面を傷つけることなく製造
する。 【構成】連続成形機20の成形マンドレル22から、直
管状態になった未硬化のガラス繊維強化プラスチック管
10が推進され、成形マンドレル22に同心状態で取り
付けられた管体支持具49によって内部から支持され
る。管体支持具49が所定の長さにわたってガラス繊維
強化プラスチック管10を支持した状態になると、切断
機30によって切断されて、管体支持具49が成形マン
ドレル22から取り外される。そして、管体支持具49
の軸心部を挿通する剛性軸体49aが可撓性筒体49b
から引き抜かれて、可撓性筒体49bが湾曲されること
により未硬化のガラス繊維強化プラスチック管10が硬
化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸心が湾曲した繊維強
化プラスチック製の曲管の製造方法およびその製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂モルタルをガラス繊維によって補強
したガラス繊維強化プラスチック管は、優れた強度特性
を有しており、下水管等として広く利用されている。軸
心が直線状態になった直管状のガラス繊維強化プラスチ
ック管は、通常、樹脂を含浸した連続するガラス繊維
を、樹脂モルタル層と合わせて、直線状に延びるマンド
レルに螺旋状に巻き付けて成形するフィラメント・ワイ
ンディング方式によって連続的に製造されている。
【0003】このようなフィラメント・ワインディング
方式によって製造されるガラス繊維強化プラスチック管
から、軸心が湾曲した曲管を製造する場合には、所定の
長さに切断して、その直管の外周面を、未硬化の状態で
保持して湾曲させなければならない。このために、製造
される曲管の外周面に凹凸等が生じやすく、外観不良に
なるおそれがある。
【0004】また、特公昭59−33091号公報に
は、内部に直線状の剛性の軸体が挿通した弾性筒体の外
周面に成形材料を積層して管状に成形し、この管状の成
形材料が完全に硬化する前に、弾性筒体から直線状の軸
体を抜き取り、成形材料を弾性筒体とともに湾曲させて
硬化させる方法が開示されている。弾性筒体は硬化した
管体から抜き取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような曲管の製造
方法によって、ガラス繊維強化プラスチック製の曲管を
製造する場合には、弾性筒体の外周面に成形材料を積層
して、所定の長さのガラス繊維強化プラスチック管を1
本ずつ成形するために、フィラメント・ワインディング
方式のように連続的に製造することができず、生産効率
がひじょうに悪いという問題がある。しかも、1本の管
毎に成形材料が積層されて製造されているために、製造
された管毎に肉厚が相違して、一定の品質にならないと
いう問題もある。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、一定の肉厚になった曲管を連続的
に製造することができる繊維強化プラスチック曲管の製
造方法およびその装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維強化プラス
チック曲管の製造方法は、直線状に延びる成形マンドレ
ルに繊維強化プラスチック材料を積層して直管状の繊維
強化プラスチック管を成形し、該成形マンドレル上を未
硬化の状態で推進させる工程と、可撓性筒体の軸心部に
剛性軸体が着脱可能に挿通した管体支持具によって、成
形マンドレルから推進される未硬化の繊維強化プラスチ
ック管を内部から支持して所定の長さに切断する工程
と、所定の長さに切断された未硬化の繊維強化プラスチ
ック管を支持する管体支持具から剛性軸体を引き抜く工
程と、未硬化の繊維強化プラスチック管の内部の可撓性
筒体を湾曲させて、繊維強化プラスチック管を湾曲させ
る工程と、湾曲された繊維強化プラスチック管を硬化さ
せる工程と、硬化した繊維強化プラスチック管から可撓
性筒体を取り外す工程と、を包含するものであり、その
ことにより上記目的が達成される。
【0008】また、本発明の繊維強化プラスチック曲管
の製造装置は、直線状に延びる成形マンドレルに繊維強
化プラスチック材料を積層して直管状態になった繊維強
化プラスチック管を成形し、その成形マンドレル上を未
硬化の状態で推進させる連続成形装置と、可撓性筒体の
軸心部に剛性軸体が着脱可能に挿通しており、前記連続
成形装置の成形マンドレルの先端部に同心状態で着脱さ
れて、成形マンドレルから推進される未硬化の繊維強化
プラスチック管を内部から支持する管体支持具と、該管
体支持具にて所定の長さにわたって支持された未硬化の
繊維強化プラスチック管を切断する切断機と、を具備す
るものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0009】
【作用】本発明の繊維強化プラスチック曲管の製造方法
では、成形マンドレル上にて成形されて推進される直管
状態になった未硬化の繊維強化プラスチック管が、管体
支持具に支持された状態で切断される。切断された繊維
強化プラスチック管は、管体支持具にて支持された状態
で、管体支持具の軸心部に配置された剛性軸体が可撓性
筒体から引き抜かれる。これにより、未硬化の直管状態
の繊維強化プラスチック管は可撓性筒体にて支持された
状態になり、可撓性筒体を湾曲させることによって、繊
維強化プラスチック管が湾曲される。湾曲した繊維強化
プラスチック管が硬化されることによって、繊維強化プ
ラスチック曲管が製造される。
【0010】また、本発明の繊維強化プラスチック管の
製造装置では、連続成形装置によって、直管状態になっ
た未硬化の繊維強化プラスチック管が成形マンドレルか
ら推進されると、この成形マンドレルに同心状態で取り
付けられた管体支持具によって、未硬化の繊維強化プラ
スチック管が内部から支持される。管体支持具が所定の
長さにわたって未硬化の繊維強化プラスチック管を支持
した状態になると、切断機によって未硬化の繊維強化プ
ラスチック管が切断されて、管体支持具が成形マンドレ
ルから取り外される。そして、管体支持具の軸心部を挿
通する剛性軸体が可撓性筒体から引き抜かれて、繊維強
化プラスチック管は可撓性筒体によって支持された状態
になる。このような状態で、可撓性筒体が湾曲されて未
硬化の繊維強化プラスチック管が硬化される。硬化した
繊維強化プラスチック管からは可撓性筒体が取り除かれ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1は本発明の一例であるガラス繊維強化
プラスチック製曲管の製造装置の平面図、図2はその製
造装置の正面図である。
【0013】図1および図2に示すガラス繊維強化プラ
スチック製曲管の製造装置は、軸心線が直線状態になっ
た直管状のガラス繊維強化プラスチック管10を連続的
に製造する連続成形機20と、その連続成形機20によ
って製造されたガラス繊維強化プラスチック管10を所
定の長さに切断する切断機30と、この切断機30によ
って切断された所定長さのガラス繊維強化プラスチック
管10を取り出す管取出し機40とを有している。
【0014】連続成形機20は、支持台21に片持ち状
態で水平に支持された中空の成形マンドレル22を有し
ている。この成形マンドレル22の一方の端部には帯状
の紙23が螺旋状に巻き付けられて、成形マンドレル2
2上に紙管24が形成されている。成形マンドレル22
の外周面上に形成された紙管24は、ベルト式の推進機
25によって回転力が付与されて、螺旋状に推進されて
いる。この推進機25は、紙管50に、周回移動するベ
ルトを巻き掛て、そのベルトによって紙管24に回転力
を与えて紙管24を螺旋状に推進させている。
【0015】成形マンドレル22上に形成されて螺旋送
りされる紙管24の外周面上には、帯状の離型フィルム
11が順次巻き付けられて、紙管24を覆っている。そ
して、離型フィルム11の外周面上に補強材としてのガ
ラスロービング12が巻き付けられている。離型フィル
ム11に巻き付けられたガラスロービング12の外周面
には、その上方に配置された供給器26から供給される
樹脂モルタルが積層されている。そして、ガラスロービ
ング12上に形成された樹脂モルタル層に、ガラスロー
ビング13が巻き付けられ、さらに、そのガラスロービ
ング13に離型フィルム14が巻き付けられている。
【0016】このようにして、成形マンドレル22上に
形成された紙管24上に、ガラス繊維強化プラスチック
管10が連続的に成形される。成形されたガラス繊維強
化プラスチック管10は、硬化炉内にて硬化されていな
いために、未硬化の状態になっている。
【0017】図3はこの成形マンドレル22における紙
管24が螺旋送りされる先端部の断面図である。図3に
示すように、中空の成形マンドレル22の先端の端面は
開口しており、その先端部内に、受け具27が嵌合され
ている。受け具27の軸心部には、テーパー状の凹部2
7aが形成されている。凹部27aは、成形マンドレル
22の開口した端面内に開口しており、その開口から離
れるにつれて順次内径が小さくなっている。受け具27
の凹部27a内には、管取り出し機40における直線状
になった管体支持具49の先端部が支持されている。管
体支持具49は、成形マンドレル22上に紙管24とと
もに製造されて螺旋状に推進される繊維強化プラスチッ
ク管10を支持するために設けられており、受け具27
は、直線状の管体支持具49の先端部を支持して、この
管体支持具49を成形マンドレル22と同心状態に配置
している。
【0018】受け具25に先端部が支持される管体支持
具49は、軸心部を直線状に挿通する円筒状の剛性軸体
49aと、この剛性軸体49aの各端部を除いた中央部
に嵌合されたゴム等の可撓性を有する可撓性筒体49b
とを有している。剛性軸体49aは、所定長さに製造さ
れるガラス繊維強化プラスチック管10の軸方向長さよ
りも若干長くなっている。剛性軸体49aは、可撓性筒
体49b内から抜き取られるようになっている。可撓性
筒体49bは、成形マンドレル22側の先端部外周面
が、先端側になるにつれて順次外径がさくなったテーパ
ー状に形成されている。
【0019】剛性軸体49aの先端部には、接合部材4
9cが嵌合している。この嵌合部材49cの先端部は、
剛性軸体49aの先端よりも突出した状態になってお
り、その先端部外周面が、成形マンドレル22内に配置
された受け具27のテーパー状の凹部27aに密着する
テーパー状になっている。また、剛性軸体49aの基端
部には、円柱状の連結部材49dが嵌合されており、こ
の連結部材49dが剛性軸体49aの基端部から延出し
た状態になっている。
【0020】管体支持具49は、図2に示すように、取
り出し機40の可動ブラケット41によって、基端部の
連結部材49dが、水平状態で片持ち状態になってお
り、接合部材49cが成形マンドレル22の受け具27
内に嵌合されることによって、この成形マンドレル22
とは同軸状態になる。
【0021】成形マンドレル22の先端部近傍には、成
形マンドレル22上にて成形されて、管体支持具49に
支持された繊維強化プラスチック管10を切断する切断
装置30が配置されている。この切断装置30は、図1
に示すように、成形マンドレル22の側方に配置された
基台31と、この基台31上に成形マンドレル22と平
行に配置された一対のガイドレール36と、各ガイドレ
ール36に沿って移動するようになった基板37と、こ
の基板37上に成形マンドレル22とは直交状態で配置
された一対のガイドレール32と、各ガイドレール32
によって案内される支持台33と、この支持台33上に
取り付けられた2台のモーター34および35とを有し
ている。
【0022】一方のモーター34は、成形マンドレル2
2から遠方側に配置されており、その駆動によって支持
台33成形マンドレル22に接離する方向に移動させる
ようになっている。他方のモーター35は、成形マンド
レル22に近接した位置に配置されており、出力軸が成
形マンドレル22と平行になっている。そして、その出
力軸に回転刃38が取り付けられている。
【0023】成形マンドレル22上にて成形された繊維
強化プラスチック管10が、管体支持具49上に所定の
長さにわたって支持された状態になると、モーター34
によって取付台33全体がガラス繊維強化プラスチック
管10に接近され、図3に示すように、回転刃38が、
管体支持具49における可撓性筒体49bのテーパー状
になった先端部に対向されて、モーター35によって回
転される回転刃38により、ガラス繊維強化プラスチッ
ク管10が紙管24とともに切断される。切断されたガ
ラス繊維強化プラスチック管10および紙管24の各端
部からは、管体支持具49の可撓性筒体49bの各端部
が延出した状態になっており、また、可撓性筒体49b
の各端部からは剛性軸体49aの各端部がそれぞれ延出
した状態になる。
【0024】なお、基板37は、成形マンドレル22と
平行になったガイドレール36に沿って移動するように
なっており、従って、回転刃38によるガラス繊維強化
プラスチック管10の切断位置を変更できるようになっ
ている。
【0025】管体支持具49を有する管取り出し機40
は、図2に示すように、管体支持具49の連結部材49
dを着脱可能に支持する可動ブラケット41を有してい
る。この可動ブラケット41は、管体支持具49の上方
においてフレーム43に平行に架設されたネジ軸42に
螺合した状態で垂下されている。このネジ軸42は、フ
レーム43上に配置されたモーター44によって正逆回
転され、ネジ軸42に螺合された可動ブラケット41は
ネジ軸42に沿って移動されるようになっている。可動
ブラケット41は、管体支持具49の基端部に設けられ
た連結部材49dが着脱可能に係合されるようになって
いる。
【0026】ネジ軸42の下方には、水平状態になった
昇降台45が設けられてる。この昇降台45は水平状態
で昇降されるようになっており、その上面には、ネジ軸
42に対して直角に延びる一対のガイドレール46が設
けられている。昇降台45は、可動ブラケット41が成
形ブラケット22から離れるように移動して管体支持具
49が昇降台45の上方に位置されると上昇し、切断さ
れたガラス繊維強化プラスチック管10の各端部から延
出した管体支持具49における可撓性筒体49bの各端
部が各ガイドレール46上にそれぞれ支持される。この
ような状態になると、管体支持具49の連結部材49d
と可動ブラケット41との係合状態が解除される。管体
支持具49に支持された未硬化のガラス繊維強化プラス
チック管10は、各ガイドレール46間にて、昇降台4
5の上面とは適当な間隔をあけて配置されている。
【0027】昇降台45の一方の側方には、昇降台45
上のガイドレール46に沿って延びる一対の搬入レール
47が配置されている。この搬入レール47上には、管
体支持具49における可撓性筒体49bの各端部が載置
されて昇降台45のガイドレール46上まで搬入され
る。
【0028】昇降台45の他方の側方には、昇降台45
上のガイドレール46に沿って延びる一対の搬出レール
48が配置されている。この搬出レール48は、可動ブ
ラケット41との係合状態が解除された状態で昇降台4
5上のガイドレール46に載置された管体支持具49に
おける可撓性筒体49bの各端部がそれぞれ移載されて
搬出される。
【0029】搬出レール48にて搬出される管体支持具
49は、曲げ加工のための作業台50にまで搬送される
ようになっている。この作業台50では、管体支持具4
9上に支持された未硬化の繊維強化プラスチック管10
から管体支持具49の剛性軸体49aが取り外されて、
可撓性筒体49bに支持されたガラス繊維強化プラスチ
ック管10が曲げ加工される。
【0030】作業台50の側方には、曲げ加工された未
硬化の繊維強化プラスチック管10を硬化させる硬化炉
60が設けられている。
【0031】このような構成のガラス繊維強化プラスチ
ック曲管の製造装置の動作は次の通りである。成形マン
ドレル22に帯状の紙23が螺旋状に巻回されて、紙管
24が形成されると、推進機25のベルトが紙管24に
巻き掛けられる。そして、推進機25が駆動されること
によりベルトが周回移動して紙管24が回転される。こ
れにより、成形マンドレル22上を紙管24が螺旋状に
推進される。
【0032】このとき、管取り出し機40の可動ブラケ
ット41には、管体支持具49の連結部材49dが取り
付けられて片持ち状態で水平になっている。そして、接
合部材49cが、成形マンドレル22の先端部内に設け
られた受け具27の凹部27a内に挿入される。
【0033】成形マンドレル22上に形成された紙管2
4上には、離型フィルム11およびガラスロービング1
2が順番に巻回され、さらに、それらの上に供給器26
から供給される樹脂モルタルが積層される。その後、樹
脂モルタル層の上にガラスロービング13および離型フ
ィルム14が順番に巻回される。このようにして、紙管
24上にガラス繊維強化プラスチック管10が製造され
ると、図3に示すように、螺旋送りされる紙管24によ
ってガラス繊維強化プラスチック管10が紙管24とと
もに、順次、管体支持具49の可撓性筒体49b上に移
動される。
【0034】そして、ガラス繊維強化プラスチック管1
0が、所定の長さにわたって管体支持具49に支持され
た状態になると、切断機30が駆動されて、回転状態に
なった回転刃38がガラス繊維強化プラスチック管10
に接近して、ガラス繊維強化プラスチック管10が紙管
24とともに切断される。
【0035】ガラス繊維強化プラスチック管10および
紙管24が所定の長さに切断されると、管取り出し機4
0のモーター44が駆動されてネジ軸42が回転され、
可動ブラケット41が、成形マンドレル22から離れる
方向へと移動する。これにより、可動ブラケット41に
片支持された管体支持具49が、成形マンドレル22か
ら離れる方向へと水平状態で移動して、昇降台45の上
方に位置される。
【0036】このような状態になると、昇降台45が上
昇されて、ガラス繊維強化プラスチック管10の各端部
から延出した管体支持具49の各端部が、昇降台45上
の各ガイドレール46によって支持された状態になり、
管体支持具49の連結部材49dが可動ブラケット41
から外される。管体支持具49が各ガイドレール46上
に支持されることにより、ガラス繊維強化プラスチック
管10は、昇降台45上面とは若干の間隔をあけた状態
で、各ガイドレール46間に位置している。
【0037】ガラス繊維強化プラスチック管10を支持
する管体支持具49は、その後、搬出レール48上を転
動して、作業台50上に移載される。
【0038】このとき、昇降台45上には、新たな管体
支持具49が搬入レール47上を転動して搬入され、昇
降台45が下降することによって、その連結部材49d
が可動ブラケット41に片持ち状態で支持されている。
そして、モーター44の駆動によって、可動ブラケット
41が成形マンドレル22に接近するように移動され
て、管体支持具49の接合部材49cが成形マンドレル
22先端部内の受け具27内に挿入されて、管体支持具
49が成形マンドレル22に同心状態で水平に配置され
ている。
【0039】作業台50上に移載された管体支持具49
およびガラス繊維強化プラスチック管10は、管体支持
具49の剛性軸体49aが、可撓性筒体49bから引き
抜かれ、ガラス繊維強化プラスチック管10内には可撓
性筒体49bのみが残った状態にされる。このような状
態で、ガラス繊維強化プラスチック管10の各端部から
延出した可撓性筒体49bの各端部に曲げ力が作用さ
れ、ガラス繊維強化プラスチック管10は、所定の曲げ
角度になるように湾曲される。そして、湾曲されたガラ
ス繊維強化プラスチック管10が、硬化炉60内に搬入
されて、加熱されることにより硬化される。
【0040】硬化されたガラス繊維強化プラスチック管
10は、硬化炉60から搬出されて、内部の可撓性筒体
49bおよび紙管24が取り除かれる。これにより、所
定の曲げ角度になったガラス繊維強化プラスチック曲管
が得られる。
【0041】作業台50上での曲げ加工、および硬化炉
60での硬化中においても、連続成形機20によって直
管状態のガラス繊維強化プラスチック管10が連続的に
成形されている。そして、成形マンドレル22の先端に
接合された新たな管体支持具49にガラス繊維強化プラ
スチック管10が支持されて、切断機30によって所定
の長さに切断され、管取り出し機40によって取り出さ
れて、順次、管体支持具49とともに作業台50上に移
載されている。そして、この作業台50上で、前述した
ように、未硬化のガラス繊維強化プラスチック管10の
曲げ加工が順次行われる。
【0042】従って、連続成形機20によって一定の肉
厚になったガラス繊維強化プラスチック管10が連続し
て製造されているために、一定の肉厚のガラス繊維強化
プラスチック曲管が、連続的に製造される。しかも、ガ
ラス繊維強化プラスチック管10は、管体支持具49に
よって内部から支持されて切断されるとともに、管体支
持具49の可撓性筒体49bで支持された状態で曲げ加
工され、さらには、移動の際も管体支持具49の各端部
が支持されるために、製造されるガラス繊維強化プラス
チック曲管の外周面は傷や凹凸がつくおそれがない。
【0043】
【発明の効果】本発明の繊維強化プラスチック管の製造
方法および装置は、このように、連続成形される直管状
態の未硬化の繊維強化プラスチック管が、管体支持具に
よって内部から支持された状態で、切断されて曲げ加工
されるために、生産効率が著しく向上する。しかも、未
硬化の繊維強化プラスチック管は内部から支持されるた
めに、外周面を傷つけるおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維強化プラスチック管の製造方法の
実施に使用される装置の一例を示す平面図である。
【図2】その装置の正面概略図である。
【図3】その装置に使用される成形マンドレルと管体支
持具の縦断面図である。
【符号の説明】
10 ガラス繊維強化プラスチック管 20 連続成形機 22 成形マンドレル 24 紙管 25 推進機 26 供給器 30 切断機 38 回転刃 40 管取り出し機 49 管体支持具 49a 剛性軸体 49b 可撓性筒体 50 作業台 60 硬化炉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に延びる成形マンドレルに繊維強
    化プラスチック材料を積層して直管状の繊維強化プラス
    チック管を成形し、該成形マンドレル上を未硬化の状態
    で推進させる工程と、 可撓性筒体の軸心部に剛性軸体が着脱可能に挿通した管
    体支持具によって、成形マンドレルから推進される未硬
    化の繊維強化プラスチック管を内部から支持して所定の
    長さに切断する工程と、 所定の長さに切断された未硬化の繊維強化プラスチック
    管を支持する管体支持具から剛性軸体を引き抜く工程
    と、 未硬化の繊維強化プラスチック管の内部の可撓性筒体を
    湾曲させて、繊維強化プラスチック管を湾曲させる工程
    と、 湾曲された繊維強化プラスチック管を硬化させる工程
    と、 硬化した繊維強化プラスチック管から可撓性筒体を取り
    外す工程と、 を包含する繊維強化プラスチック曲管の製造方法。
  2. 【請求項2】 直線状に延びる成形マンドレルに繊維強
    化プラスチック材料を積層して直管状態になった繊維強
    化プラスチック管を成形し、その成形マンドレル上を未
    硬化の状態で推進させる連続成形装置と、 可撓性筒体の軸心部に剛性軸体が着脱可能に挿通してお
    り、前記連続成形装置の成形マンドレルの先端部に同心
    状態で着脱されて、成形マンドレルから推進される未硬
    化の繊維強化プラスチック管を内部から支持する管体支
    持具と、 該管体支持具にて所定の長さにわたって支持された未硬
    化の繊維強化プラスチック管を切断する切断機と、 を具備する繊維強化プラスチック曲管の製造装置。
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