JPH07185972A - 物品供給装置の制御方法 - Google Patents

物品供給装置の制御方法

Info

Publication number
JPH07185972A
JPH07185972A JP33737293A JP33737293A JPH07185972A JP H07185972 A JPH07185972 A JP H07185972A JP 33737293 A JP33737293 A JP 33737293A JP 33737293 A JP33737293 A JP 33737293A JP H07185972 A JPH07185972 A JP H07185972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
stocker
pallets
work
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33737293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusaku Azuma
雄策 我妻
Masatoshi Morita
昌寿 森田
Hitoshi Katsuyama
均 勝山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP33737293A priority Critical patent/JPH07185972A/ja
Publication of JPH07185972A publication Critical patent/JPH07185972A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同じ物品を収納したパレットを2つ以上収容
した収容部を有する物品供給装置を制御する方法を提供
する。 【構成】 同じ物品を収納したパレットを複数個収容部
に収納すると共に、同じ物品を収納した前記複数のパレ
ットについて、前記収容部内での収容位置を識別可能に
記憶し、前記同じ物品を前記外部に供給するときは、前
記複数のパレットの1つのパレットを、前記収容位置情
報に基づいて特定して収容部から引き出す

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同じ物品を収納したパ
レットを複数収容した収容部を有する物品供給装置の制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は、例えば、特開昭64−419
06号において、複数の棚を有し、1つの棚毎に1つの
パレットを分離した状態で収納するストッカ装置を具備
した物品供給装置を提案した。この物品供給装置は、さ
らに、バッファ装置と、エレベータ装置とを具備し、ス
トッカ装置内のパレットに物品がゼロになると、バッフ
ァ装置に貯蔵していた新たなパレットと、その空になっ
たパレットとを交換するようにしている。前記エレベー
タ装置がその交換を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術の物品供
給装置のストッカ装置は、20段の棚を有し、個々の棚
は互いに異なる物品を収納したパレットを収容すること
を前提にして、全体で、最大、20種類の物品をロボッ
ト側に供給することを可能にしている。もし、ストッカ
装置内のあるパレットの物品が1個になると、前述した
ように、バッファ装置が同じ物品を収納したパレットを
1つの捜し出して前記エレベータ装置に渡し、このエレ
ベータ装置はストッカ装置のところにまで移動して、そ
の1つになったパレットの物品数がゼロになるのを待
つ。そのパレットがゼロになったところで、エレベータ
装置はそのパレットを交換する。
【0004】従って、ロボット装置が、空になったパレ
ットの物品と同じ部品をさらに要求したときは、エレベ
ータ装置による交換作業が終了するまでは、ストッカ装
置はロボット装置側への物品の供給を停止せざるを得な
いことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上述し
た従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、同じ物品を収納したパレットを2
つ以上収容した収容部を有する物品供給装置を制御する
ことのできる制御方法を提供することにある。上述の課
題を解決するために、本発明の物品供給装置の制御方法
は、複数の物品を収納したパレットを複数収容する収容
部を具備し、この収容部から1つのパレットを引き出す
ことにより、その引き出されたパレット内の物品を外部
に供給可能にした物品供給装置を制御する方法であっ
て、前記収容部に、同じ物品を収納したパレットを複数
個収納し、同じ物品を収納した前記複数のパレットにつ
いて、前記収容部内での収容位置を識別可能に記憶し、
前記同じ物品を前記外部に供給するときは、前記複数の
パレットの1つのパレットを、前記収容位置情報に基づ
いて特定して前記収容部から引き出すことを特徴とす
る。
【0006】本発明の更なる目的は、同じ物品を収納し
たパレットを2つ以上収容した収容部を有する物品供給
装置に対して、あるパレットに物品が足りなくなって
も、物品供給の停止を極力少なくした制御方法を提供す
ることにある。この目的のために、本発明は、前記1つ
のパレット内の物品が足りなくなったことを検知し、前
記同じ物品を収納した他のパレットを、前記収容位置情
報に基づいて特定して前記収容部から引き出して、この
他のパレットから物品を前記外部に供給することを特徴
とする。
【0007】本発明の更なる目的は、同じ物品を収納し
たパレットを2つ以上収容した収容部を有する物品供給
装置に対して、収容部内のあるパレットに物品が足りな
くなったときに、収容部から外部への物品供給を停止す
ることなく、そしてその物品の足りなくなったパレット
と同じ物品のパレットを貯蔵部から補給する制御方法を
提供することにある。
【0008】この目的を達成するために、複数の物品を
収納したパレットを複数収容する収容部と、前記収容部
に対して新たなパレットを補給するために複数のパレッ
トを貯蔵する貯蔵部と、前記収容部から1つのパレット
を前記収容部外に引き出す引き出し部とを具備する物品
供給装置であって、この引き出し部により引き出された
パレット内の物品を外部に供給可能にした物品供給装置
を制御する方法であって、前記収容部に、同じ物品を収
納したパレットを複数個収納し、同じ物品を収納した前
記複数のパレットについての前記収容部内での収容位置
を識別可能に記憶し、前記同じ物品を前記外部に供給す
るときは、前記複数のパレットの1つのパレットを、前
記収容位置情報に基づいて特定して前記収容部から引き
出すように制御すると共に、この制御方法は、 a:前記1つのパレット内に物品が足りなくなったこと
を検知したときは、そのパレットの収容位置を記憶し、 b:前記1つのパレットを前記収容部内に戻し、 c:次に要求された物品の種類を判別し、 d−1:cで判別された次の物品の種類が前記1つのパ
レットの物品と同じときは、 d−2:前記収容位置情報に基づいて、同じ物品を収納
する他のパレットを特定して前記収容部から引き出し、
その後に、 d−3:前記貯蔵部との間で足りなくなったパレットと
新たなパレットとの交換を行ない、 e−1:cで判別された次の物品の種類が前記1つのパ
レットの物品と異なるときは、要求のあった物品を収納
するパレットを特定して前記収容部から引き出し、 e−2:引き出した後に、前記貯蔵部との間で足りなく
なったパレットと新たなパレットとの交換を行なうこと
を特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明を物品供給装置に適用した実施
例について添付図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、この実施例に係る物品供給装置は物品供給先の外部
装置としてロボット組立装置を対象としている。従っ
て、この物品供給装置はロボット組み立て装置と共に自
動組立システムを構成する。 〈システム構成の概略〉図1は、実施例の物品供給装置
を組み込んだ自動組み立てシステムの全体を示す図であ
る。このシステムでは、複数の棚を有したストッカ装置
300から部品供給を受けて、ロボット組立装置200
がその部品をユニットに組み上げるというものである。
図中、記号pで示したものは、複数の部品を収納するパ
レットと称する部品収容箱である。
【0010】ストッカ装置300は、一例として、最
大、3つまでのパレットを収容できるようになってい
る。ストッカ装置300は、パレットを収容したまま上
下動可能になっている。一方、位置決め装置500が所
定の高さ(床からh)に設けられ、この位置決め装置5
00は、ストッカ装置300から1つのパレットを引き
出してきて、ロボット装置200が正確に目的の部品を
把持できるように、そのパレットを所定の位置に位置決
めする。位置決め装置500がパレットを引き出す高さ
位置hは固定であるために、ストッカ装置300は上下
動して、ロボット装置200が要求してきた部品が入っ
ているパレットが前述の引き出し高さ位置hに到着する
ようにする。パレットがストッカ装置300から引き出
される位置が固定であるということは、ロボット装置2
00のアームが、目的の部品を把持するための動作にお
いて、その上下動動作において単純となり、その結果、
タクトタイムが減るというメリットがある。
【0011】前述したように、ストッカ装置300は3
つの棚を有し、最大、3つまでのパレットを収納可能で
ある。この3つのパレットに、夫々異なった種類の部品
を収納するか、あるいは同じ部品を収納するかは、組立
対象のユニットに組み付けられるべき部品の種類によ
る。ストッカ装置300内において、3つの棚の夫々に
おいては、パレットは他のパレットから分離されてい
る。ストッカ装置300は、パレットの補給をバッファ
装置400から受ける。即ち、ストッカ装置300内の
パレット内の部品が消耗してくれば、その空のパレット
の代わりに、部品を満載した新たなパレットが必要にな
るわけであるが、その新たなパレットをバッファ装置4
00から受けるわけである。
【0012】バッファ装置400においても個々の棚は
分離されている。後に詳細に説明するが、バッファ装置
400の個々の棚にパレットが収納されているか、ま
た、収納されているパレットには部品が収容されている
かを示す表示器が設けられている。この表示器の表示を
見て操作者は、バッファ装置400のどの棚にパレット
を補給すべきかを知る。後述するように、バッファ装置
400における各棚のパレットにはどの部品を収納した
パレットが収容されているかは、コントローラが管理し
ているので、例えば、ストッカ装置300の上から2段
目の棚にバッファ装置400の上から4段目のパレット
を補給する必要がある場合には、コントローラはストッ
カ装置300の2段目の棚がバッファ装置400の4段
目の棚位置に一致するように、ストッカ装置300を上
下動させる。各装置における棚位置が一致すると、所定
の爪が前後方向に移動して、バッファ装置400のパレ
ットをストッカ装置300に移載する。
【0013】かくして、部品は、パレットを介して、倉
庫から操作者によりバッファ装置400に補充され、バ
ッファ装置400からストッカ装置300に補給され、
ストッカ装置300から目的の部品を収容したパレット
が位置決め装置500により引き出されて、目的部品が
ロボット組立装置200に対して供給される。図2は、
図1のシステムの斜視図である。図2により、本システ
ムのより具体的な構成が理解される。同図から明らかな
ように、組立装置200は2つのアーム(201,20
2)と、上下動するハンド203と、把持機能を有する
フィンガ204とを有する。しかしながら、本発明にお
いては、組立装置がいかなる形態のロボットであるかと
いうことは何ら本質的なことではない。また、ストッカ
装置300とバッファ装置400とは同じ筺体600内
に収められているが、1つの筺体内に両者が収められて
いるかどうかということも本発明の本質とは関係がな
い。
【0014】図2において、1つのパレットが位置決め
装置500により引き出し位置に引き出されている。ロ
ボット装置200は、このパレットから1つの部品を取
り出して組み立て治具210上においてユニットに組み
上げていく。図2において、入出力装置100は、ロボ
ット装置200の動作プログラムや、ストッカ装置30
0の動作プログラムを作成するときの入出力手段とな
る。さらに、操作者は、この入出力装置100を用いて
上記のプログラムを起動したり停止したりすることが可
能である。第2の入出力手段としての入出力装置110
は携帯に便利なように小型の操作卓(ティーチングペン
ダント)となっている。操作者はこの操作卓を用いてテ
イーチングポイントを教示する。
【0015】主制御部120は、ロボット装置200を
制御し、またシステム全体をコントロールする。副制御
部130はストッカ装置300を制御する。図3は、図
2に示した単一ユニットとしての組立装置(ステーショ
ンと呼ぶ)を複数台横に並べたもので、1つのステーシ
ョンで組み立てられたワークは、パレット114に載せ
られて次のステーションに運ばれる。パレット114の
側面には、磁気記憶媒体(磁気ストライプ)113が設
けられ、このストライプには、書き込み/読取装置11
2によってデータが書き込まれ、また書き込まれたデー
タはそれによって読み取られる。このストライプ113
は、例えば、ステーション#1で、例えば番号“10
0”のデータを書き込むと、ステーション#2において
そのデータを読み取って、そのステーション#2におい
て、番号“100”の部品を使用するように取り決める
ことができる。即ち、1つのステーションから他のステ
ーションに磁気ストライプにデータを書き込むことによ
って、データの転送を行うことができる。
【0016】また、各ステーションは通信回線111に
よって接続されている。即ち、各ステーションに対して
は、外部のホストシステムからデータを送り込むことが
できる。 〈パレット〉各パレツトには、同一種類の部品が夫々収
容されているものであり、図4に示すように、対応する
部品が上下方向に沿つて抜き差し可能に収容され、上面
が開放されたパレツト本体36と、このパレツト本体3
6の少なくとも搬送方向dに沿う両側縁において、外方
に張り出し成形されたフランジ部38とを一体に備えて
いる。尚、図示する形状から明白なように、このフラン
ジ部38は、実際の形状としては、パレツト本体36の
全周に渡つて形成されているものである。また、各パレ
ツト本体36には、これの上面を開放可能に閉塞するよ
う、蓋体40が載置されている。
【0017】各フランジ部38には、図示するように、
両端部に位置した状態で、第1及び第2の切り欠き部3
8a,38bが、また、中央に位置した状態で、第3の
切り欠き部38cが夫々形成されている。ここで、両側
の第1及び第2の切り欠き部38a,38bは、後述す
るように、パレツトを、ストッカ装置300がバッファ
装置400から取り込む為に、また、位置決め装置50
0がストッカ装置300から引き出し又は押し込む為に
設けられている。一方、中央の第3の切り欠き部38c
は、蓋体40を上方に持ち上げて、ストツカ24に収納
されているパレツト本体36を、これの上面が開放され
た状態で側方のロボツト12側に取り出すことが出来る
ように、後述する持ち上げ体が挿通する為に設けられて
いる。
【0018】即ち、この蓋体40は、ロボット装置20
0が部品を取り扱うことになる最終段階、換言すれば、
パレツトがストッカ装置300から引き出されて引き出
し待機位置に移動されるまで、対応するパレツトの上面
開口部を覆うように被せられており、部品が埃等により
汚されることが未然に防止されている。尚、第1及び第
2の各々の切り欠き部38a,38bは、平面略等脚台
形状に形成された凹部から構成されており、短い方の底
辺が凹部の底を規定するように形成されている。
【0019】これらパレツトは、図5に示すように、こ
れに収容する部品の大きさに応じて、その厚さを、25
mm,50mm,75mm,100mmの4種類に設定されてい
る。また、各パレツトp1 ,p2 ,p3 …においては、
フランジ部38の厚さは、共通の12mmに設定されてい
る。尚、各パレツト本体36の内周縁には、図6に示す
ように、直上方に積み上げられるパレツト本体36(図
中破線で示す。)の下部が嵌合されて、互いの横方向の
位置ずれを防止するための凹部36aが、全周に渡つて
形成されている。ここで、この凹部36aの深さは、7
mmに設定されている。
【0020】各パレツトp1 ,p2 ,p3 …のフランジ
部38の側面には、第3図に示すように、夫々のパレツ
トp1 ,p2 ,p3 …中に収容されている部品x1 ,x
2 ,x3 …の種類や個数の情報、及びパレツトの高さ情
報を示すバーコードBが描かれている。 〈バッファ装置400〉図7は複数のパレットを収納し
たバッファ装置400の正面図であり、図8は上方の棚
にはパレットが搭載されていなく、下方の棚にはパレッ
トが搭載されている状態のバッファ装置400の斜視図
である。
【0021】図7において、バッファ装置400の4本
の支柱のうちの2本(601a,601b)が示されて
いる。実施例のバッファ装置400には、左右の支柱の
夫々に10本のパレットガイド602aが設けられてい
る。左右の支柱(601a,601b)に設けられた1
0組のパレットガイド602a,602bが10個のパ
レットを支えるようになっている。但し、上下方向に隣
り合った2つのパレットガイドの間隔は図5で説明した
厚さ50ミリのパレットが搭載できる間隔である。従っ
て、厚さ75ミリのパレットを搭載すると、図7に示す
ように、2段分のパレットガイドを占有してしまう。
【0022】図7では、図7に示されたバッファ装置4
00の向こう側にストッカ装置300が設定されてい
る。作業者は、図8の矢印Aに示すように、パレットガ
イド602aに設けられたストッパ605を越えてパレ
ットpをパレットガイド602aに沿って押し込む。パ
レットを押し込んだならば、作業者はパレットを手前に
引いて、パレットをストッパ605に当接させる。パレ
ットをストッパ605に当接させることにより、パレッ
トが正確に位置決めされ、ストッカ装置300の移載装
置(後述)がバッファ装置400から確実にパレットを
引き出して移載することができる。図7,図8に示すよ
うに、バッファ装置400の支柱の正面方向(パレット
の挿入方向)の表面には、表示ランプ603とスイッチ
604とが設けられている。
【0023】図9に、表示ランプ603とスイッチ60
4と副制御装置130との接続が示されている。表示ラ
ンプ603は、対応する棚にはパレットが投入されてい
ないことを示す。従って、通常、初期設定では、パレッ
トが投入されていないので、ランプは点灯している。作
業者は、パレットをバッファ装置400の棚(パレット
ガイド602a)に投入する毎に、その棚のスイッチ6
04を押す。このスイッチが押されると、スイッチ60
4が押された旨の信号が制御装置130に送られる。こ
の信号を受けると、制御装置130は、その棚にパレッ
トが投入されたと見做して、対応する棚のランプ603
を消灯する。パレット内の部品が消費されて空になる
と、制御装置130はランプ603を点灯する。 〈ストッカ装置とバッファ装置の連係動作〉図10〜図
19を用いて、ストッカ装置300とバッファ装置40
0の連係動作を説明する。
【0024】図10は、位置決め装置500によるパレ
ットの引き出し位置(高さh)に対する、3棚を有する
ストッカ装置300と、10棚を有するバッファ装置4
00との位置関係を示している。この図では、ストッカ
装置300にもバッファ装置400にもパレットは投入
されていない。図11において、作業者は、バッファ装
置400の棚には、上から順に、部品Aを含む厚さ50
ミリのパレット4つと、部品Bを含む厚さ50ミリのパ
レットが3つと、部品Cを含む厚さ75ミリのパレット
が2つ収められている。
【0025】部品A,B,Cからなるユニットを組み立
てる工程を想定する。すると、図12に示すように、バ
ッファ装置400の最上位の棚から部品Aを含むパレッ
トをストッカ装置300の1段目の棚に移載する。次
に、図13に示すように、ストッカ装置300が下方に
移動して、バッファ装置400の5段目の棚から部品B
を含むパレットをストッカ装置300の2段目の棚に移
載する。つぎに、図14に示すように、ストッカ装置3
00がさらに下方に移動して、バッファ装置400の8
段目の棚から部品Cを含むパレットをストッカ装置30
0の3段目の棚に移載する。これで、ストッカ装置30
0には、ユニットを組み立てるのに必要な部品A,B,
Cを含む3つのパレットが揃ったことになる。
【0026】ロボット装置200は、部品A→部品B→
部品Cの順で、ストッカ装置300に対して部品を要求
する。まず、図15,図16に示すように、部品Aを含
むパレットが引き出し位置(高さh)になるように、ス
トッカ装置300が移動する。そして、位置決め装置5
00が部品Aを含むパレットを引き出す。ロボット装置
200は、引き出されたパレットから部品を把持する。
すると、位置決め装置500はパレットをストッカ装置
300内に戻す(図16)。次に、部品Bを含むパレッ
トが引き出し位置(高さh)になるように、ストッカ装
置300が移動する。そして、位置決め装置500が部
品Bを含むパレットを図17に示すように引き出す。ロ
ボット装置200は、引き出されたパレットから部品B
を把持する。すると、位置決め装置500はパレットを
ストッカ装置300内に戻す。このような動作を部品C
が入っているパレットに対しても行なう。
【0027】このようにして、同じユニットを複数個組
み立てて行く。やがて、例えば部品Aを含むパレットが
空になるであろう。バッファ装置400の最上段の棚は
空で、2段目の棚には部品Aを含むパレットが搭載され
ているので、図18に示すように、ストッカ装置300
の空パレットの棚位置がバッファ装置400の最上段の
棚位置に一致するように、ストッカ装置300が移動す
る。そして、その空のパレットがバッファ装置400に
移載される。これで、ストッカ装置300の最上位の棚
は空になる。次に、このストッカ装置300の最上位の
棚が、バッファ装置400の2段目の棚位置に一致する
ように、ストッカ装置300が上下動する。そして、図
19に示すように、この2段目の棚から、部品Bを含む
新たなパレットをストッカ装置300の最上位の棚に移
載する。
【0028】このようにして、ストッカ装置300は、
収納しているパレットに空のものができると、その空の
パレットをバッファ装置400の実入りのパレットと交
換する。図9に関連して説明したように、バッファ装置
400のいずれかの棚に、空のパレットがストッカ装置
300から移載されると、副制御装置130は対応する
棚の表示ランプ603を点灯する。 〈ストッカ装置300〉図20はストッカ装置300の
主要部の図1の矢印Aの反対方向から見た正面図、図2
1は、図21はストッカ装置300の斜視図。
【0029】図20に示すように、ストッカ装置300
には、上段、中段、下段に、3組の左右のパレットガイ
ド(301a,301b)が棚フレーム302に固着さ
れて設けられ、この3組のガイドに3つのパレットが支
持される。フレーム302は上下動することにより、フ
レーム302に固着されたガイドが上下動し、ガイド3
01に支持されたパレットが上下動する。
【0030】筺体フレーム600(図2)のストッカ装
置300に対応する部分には、ストッカ装置300の棚
フレーム302を上下動する機構が設けられている。こ
の上下動機構は、図20,図21に示すように、フレー
ム600に離間して直立して設けられた2本のシャフト
305a,305bと、このシャフト305に貫通され
棚フレーム302にベルト固着ブロック(306,30
7)を介して固着された2組のガイド(303a,30
3bと304a,303b)と、筺体フレーム600に
取付けられたプレート310の取付けられたモータ30
8と、このモータ308の回転位置を検出するエンコー
ダ309と、一部が固着ブロック(306,307)を
介して棚フレーム302に固着されたタイミングベルト
315と、モータ308の回転力を減速してタイミング
ベルト315に伝達するための減速機構(タイミングベ
ルト311,減速部312,プーリ313,減速部31
4)とからなる。
【0031】モータが所定角度回転すると、減速部31
4のプーリとプーリ316とに巻回されたタイミングベ
ルト315に回転力が伝達されてベルト315が回る。
ベルト315が回ると、このベルト315に固着ブロッ
ク(306,307)を介して固着された棚フレーム3
02が上下動する。フレーム302が上下動すると、フ
レーム302に固着されたガイド(303a,303b
と304a,304b)がシャフト(305a,305
b)に沿って上下動するので、フレーム303は安定的
に上下動する。
【0032】モータ308の回転角度はエンコーダ30
9により検出される。図22は、ストッカ装置300の
フレーム302に教示されたティーチングポイントを示
す。図22において、TPX01 ,TPX02 ,TPX03
は、ストッカ装置300内の3つのパレットガイド30
1に支持された3つのパレットのいずれか1つを引き出
し位置(高さh)に一致させるための教示点である。T
PY101〜TPY110は、ストッカ装置300の最上位の棚
にあるパレットを、バッファ装置400の10個の棚位
置のいずれか1つに一致させるための教示点であり、T
PY201〜TPY210は、ストッカ装置300の上から2段
目の棚にあるパレットを、バッファ装置400の10個
の棚位置のいずれか1つに一致させるための教示点であ
り、TPY301〜TPY310は、ストッカ装置300の最下
位の棚にあるパレットを、バッファ装置400の10個
の棚位置のいずれか1つに一致させるための教示点であ
る。また、TPY101〜TPY310 で棚位置が同じ位置に
なるものは共通教示点としても構わない。
【0033】次に、ストッカ装置300におけるパレッ
トのA方向(図2の矢印A)の移動について説明する。
図20,図21,図23は、パレットの上下動機構(上
述)と共に、パレットの移載機構をも併せて説明する。
棚フレーム302の直立した側方部材は、水平に組み合
わされた4つのフレーム部材(320a,320b,3
20c,320d)に対して、部材320bにおいて固
着されることにより、固着されている。即ち、フレーム
302は、フレーム320と共に、パレットガイドを支
持する棚フレームを構成する。
【0034】フレーム部材320cに対してプレート3
27aが固着され、フレーム部材320dに対してプレ
ート327bが固着されている。プレート327aには
固定ブロック323aと323bが、プレート327b
には固定ブロック323c,323d(不図示)が固着
されている。固定ブロック323aと323dの間には
シャフト322aが、固定ブロック323bと323c
の間にはシャフト322bが渡されている。
【0035】2つの棚フレーム部材320c,320d
の夫々に固着された2つのプレートを渡って、エアシリ
ンダ321が設けられている。エアシリンダ321の不
図示のアクチュエータは部材329を会してプレート3
26に固定されている。一方、このプレート326上に
設けられた2つのガイド328a,328bの内部を前
述のシャフト322aと322bが貫通している。従っ
て、エアシリンダ321が駆動されて不図示のアクチュ
エータがA方向に移動すると、部材329を介してこの
アクチュエータに固定されたプレート326も、シャフ
ト322a,322bに沿って摺動するガイド328
a,328bに支持されながら、A方向に移動する。
【0036】プレート326の両端には、引き出しバー
324a,324bがA方向に固着され、これらのバー
324a,324bには引き出しカラム325a,32
5bが固定されている。従って、エアシリンダ321が
駆動されて不図示のアクチュエータがA方向に移動する
と、引き出しカラム325a,325bはA方向に移動
する。
【0037】図24,図25により、引き出しカラム3
25a,325bが移動するときに、どのようにして特
定のパレットがバッファ装置400からストッカ装置3
00に移載されるかを説明する。図24はバッファ装置
400側から見て、カラム325bに3つのパレット引
き出し爪が取付けられている様を示す正面図であり、図
25はその平面図である。図24に示すように、ストッ
カ装置300の各棚位置に対応して引き出し爪が設けら
れている。即ち、各パレットガイド301に対応した位
置に設けられた取付け台334上に、エアシリンダ33
2に取付けられた爪331が設けられている。爪331
はガイドブロック330に設けられた溝に沿って図24
の左右方向に移動する。図24において、各爪331は
引っ込んだ状態を示し、図25では爪は出ていてパレッ
トの切り欠きに係合している状態を示す。
【0038】図26はバッファ装置400のガイド60
2に支持されたパレットをストッカ装置300側に移載
するために、1対の爪331がバッファ装置400側に
移動されて、両側からパレットを挟む様子を示す。図2
7は爪331で挟んだパレットをカラム325が移動し
てストッカ装置300側のガイド310側に移載する様
子を示す。図24に示すように、3つの爪331は選択
的に付勢することが可能である。例えば、図14に示す
ように、ストッカ装置300の3段目の棚にバッファ装
置400から移載するときは、図24の3つのエアシリ
ンダ322を全てオフしておいて爪を引っ込めておきな
がら図20のエアシリンダ321を駆動してカラム32
4をバッファ装置400側に移動する。そして、図24
の3段目のエアシリンダ332のみをオンして図14の
8段目のパレットを把持する。尚、ストッカ装置300
は、各棚について、1組のエアシリンダ332及び爪3
31を有するが、便宜上、図20においては左側のみ
を、図21においては右側のみを示した。
【0039】バッファ装置400においてパレットが正
常の位置に置かれるのは、バッファ装置400のガイド
602aのストッパ605に作業者がパレットを当接さ
せることによりなされる。ストッカ装置300におい
て、パレットが正常にガイド301上に置かれるかいな
かはストッカ装置300自身が判断する。図23は、ま
た、ストッカ装置300に移載されたパレットが位置ず
れしていないかを検出する手法を示す。同図に示すよう
に、ロボット装置200側には、プレート310上に発
光ダイオード340aとフレーム部材320b上に受光
素子340bが設けられ、バッファ装置400側には、
プレート310上に発光ダイオード341aとフレーム
部材320d上に受光素子341bが設けられている。
もし、3段のうちのいずれか1つのパレットがロボット
装置200側に偏奇して置かれると、ダイオード340
aからの光が受光素子340bに届く前に遮られるの
で、また、いずれか1つのパレットがバッファ装置40
0側に偏奇して置かれると、ダイオード341aからの
光が受光素子341bに届く前に遮られるので、このよ
うなパレットの位置ずれが検出できる。パレットの位置
ずれの検出は、パレット若しくは装置の破損を防止でき
る。
【0040】このように、ストッカ装置300に設けら
れたパレット移載機構の爪331は、バッファ装置40
0からストッカ装置300に向けてパレットを移載する
ためには、最初は爪をオフにした状態でバッファ装置4
00側に爪331を移動し、目標のパレットの切り欠き
位置に到着したならば爪331をオンにしてパレットを
把持して、そのままの状態で爪331をストッカ装置3
00側に移動する。そして、爪331をオフしてパレッ
トを解除する。この課程で、センサ341bがオンして
からその後オフしたこと、そしてセンサ341aがオン
していることを確認する。
【0041】一方、ストッカ装置300からバッファ装
置400にパレットを戻すためには、爪331をオンに
して目的のパレットを把持してバッファ装置400側に
移動して爪331をオフにする。これで、パレットはバ
ッファ装置400のガイド602a上に載置されている
であろう。 〈位置決め装置500〉位置決め装置500は図1に示
すように、固定された位置(パレット引き出し位置=高
さh)に設けられ、ストッカ装置300内の目的のパレ
ットを引き出し、あるいは、引き出したパレットを元の
棚に戻す機能を有する。位置決め装置500は固定され
た位置に設けられても、ストッカ装置300が図22に
示したティーチングポイントTPX に移動することによ
り、任意の棚位置にある目標パレットを位置決め装置5
00は引き出し、又はその位置の棚に引き出されていた
パレットを戻すことができる。
【0042】図28は位置決め装置500の斜視図を、
図32は位置決め装置500の要部の側面図を示す。位
置決め装置500は、2つのエアシリンダシステムを有
する。第1のエアシリンダは502であり、そのアクチ
ュエータは504である。第2のエアシリンダは507
a(不図示の507b)であり、そのアクチュエータは
506a,506bである。第1のエアシリンダ502
のアクチュエータ504の姿勢は、アクチュエータ50
4を貫く2本のシャフト503a,503bにより一定
に保たれる。
【0043】エアシリンダ502が作動すると、図の矢
印A方向にアクチュエータ504が移動する。アクチュ
エータ504にはプレート511が固着されており、さ
らにこのプレート511上には、2組の前述の第2のエ
アシリンダ507a,507bが装着されている。エア
シリンダ507aのアクチュエータ506aの姿勢はこ
のアクチュエータ506aを貫く2本のシャフト512
aにより一定に保たれる。また、エアシリンダ507b
のアクチュエータ506bの姿勢はこのアクチュエータ
506bを貫く2本のシャフト512bにより一定に保
たれる。従って、第1のエアシリンダ502が作動して
アクチュエータ504がA方向に移動すると、第2のエ
アシリンダ507a,507bもアクチュエータ504
と同じ速度でA方向に移動する。そして、第2のエアシ
リンダ507a,507bのアクチュエータ506a,
506bは、エアシリンダ507a,507bを作動さ
せることにより、アクチュエータ504の動作とは独立
して移動することができる。
【0044】アクチュエータ506a,506b上に
は、夫々、エアシリンダ514a,514bが設けら
れ、これらのエアシリンダ514a,514bはパレッ
ト引っ掛け爪513a,513bを駆動する。これらエ
アシリンダ514a,514bとパレット引っ掛け爪5
13a,513bとから本実施例の把持装置が構成され
ており、パレット引っ掛け爪513a,513bはパレ
ットの切り欠き部38a(38b)と当接してパレット
を把持する様になされている。
【0045】エアシリンダ514a,514bには、こ
れらのエアシリンダとパレット引っ掛け爪513a,5
13bによるパレットの把持動作の終了を確認するため
のセンサー550,552が取り付けられている。セン
サー550は、エアシリンダ514aのピストンロッド
(引っ掛け爪513a)が引き込み端に引き込まれたと
きにON状態となるセンサーであり、センサー552
は、エアシリンダ514bのピストンロッド(引っ掛け
爪513b)が突き出し端に突き出されたときにON状
態となるセンサーである。すなわちエアシリンダ514
aにおいては、引っ掛け爪513aが引き込まれた状態
のみが検出され、エアシリンダ514bにおいては、引
っ掛け爪513bが突き出された状態のみが検出される
こととなる。
【0046】図29は、エア供給源556からエアシリ
ンダ514a,514bに圧縮空気が送り込まれる空気
圧回路図を示したものである。図29においてエア供給
源556には、2ポジシヨン5ポートの電磁弁558が
接続されている。この電磁弁558には第1ソレノイド
560と第2ソレノイド562とが接続されており、第
1ソレノイド560がONすることにより電磁弁558
の第1室558aが空気圧回路に接続され、第2ソレノ
イド562がONすることにより電磁弁558の第2室
558bが空気圧回路に接続される。
【0047】図29は第1ソレノイド560がONして
第1室558aが空気圧回路に接続された状態を示して
いる。この状態では、エア供給源556からの圧縮空気
は、空気通路564を介して電磁弁558の第2ポート
558a2に供給され、ここから第5ポート558a5
と空気通路566,566a,566bとを夫々介して
エアシリンダ514aの第1室514a1とエアシリン
ダ514bの第1室514b1に供給される。またエア
シリンダ514a,514bの第2室514a2,51
4b2内の空気は、空気通路568a,568b,56
8bを介して、電磁弁558の第4ポート558a4に
供給され、ここから第1ポート558a1を介してマフ
ラ570から大気に放出される。すなわち、第1ソレノ
イド560がONされるとエアシリンダ514a,51
4bのピストンロッドが夫々突き出し動作されることと
なる。そして、エアシリンダ514a,514bのピス
トンロッドが共に突き出し端まで移動すると、エアシリ
ンダ514bに設けられたセンサー552がON状態と
なる。
【0048】一方、第2ソレノイド562がONする
と、エア供給源556からの圧縮空気は、空気通路56
4を介して電磁弁558の第2ポート558b2に供給
され、ここから第4ポート558b4と空気通路56
8,568a,568bとを夫々介してエアシリンダ5
14aの第2室514a2とエアシリンダ514bの第
2室514b2に供給される。またエアシリンダ514
a,514bの第1室514a1,514b1内の空気
は、空気通路566a,566b,566bを介して、
電磁弁558の第5ポート558b5に供給され、ここ
から第3ポート558b3を介してマフラ572から大
気に放出される。すなわち、第2ソレノイド562がO
Nされるとエアシリンダ514a,514bのピストン
ロッドが夫々引き込み動作されることとなる。そして、
エアシリンダ514a,514bのピストンロッドが共
に引き込み端まで移動すると、エアシリンダ514aに
設けられたセンサー550がON状態となる。
【0049】次に上記の様に構成された把持装置の動作
について図30及び図31に示したフローチャートを参
照して説明する。まず、図29において、第2ソレノイ
ドがONされており、エアシリンダ514a,514b
のピストンロッドがともに引き込み端にある状態(パレ
ットの把持を解除した状態)から突き出し端に移動する
(パレットを把持する)動作について説明する。
【0050】図30においてパレットの把持動作がスタ
ートされるとステツプS70において第1ソレノイド5
60がONされ、第2ソレノイド562がOFFされ
る。これによりエアシリンダ514a,514bのピス
トンロッドが同時に突き出し側に移動し始める。次にス
テツプS72ではエアシリンダ514aの引き込み端に
あるセンサー550がONするまで待機する。現在は、
センサー550が最初からONしている状態なので、ス
テツプS74に進む。
【0051】ステツプS74では、エアシリンダ514
a,514bのピストンロッドが突き出し端まで移動し
て、エアシリンダ514bの突き出し端にあるセンサー
552がONするまで待機する。ステツプS74におい
てセンサー552がONした段階で、パレットの把持動
作が終了したと判断される。以上で、パレットの把持動
作を終了する。なお、エアシリンダ514aと514b
とは、互いに同一のエアシリンダであるので、そのピス
トンロッドの移動速度は略同一と考えられる。そのた
め、エアシリンダ514bのピストンロッドが突き出し
端に到達すると同時に、エアシリンダ514aのピスト
ンロッドも突き出し端に到達すると考えられ、本実施例
の様に、エアシリンダ514a,514bの一方にピス
トンロッドが突き出し端に到達したことを検出するセン
サーを取り付けておけば、実質的に2つのエアシリンダ
514a,514bの双方の動作が終了したことを検出
することができる。これにより、双方のエアシリンダに
突き出し端検出のセンサーを設ける必要がなくなり、セ
ンサーの数を減少させることができる。
【0052】次に、図29において、第1ソレノイドが
ONされており、エアシリンダ514a,514bのピ
ストンロッドがともに突き出し端にある状態(パレット
を把持した状態)から引き込み端に移動する(パレット
の把持を解除する)動作について説明する。図30にお
いてパレットの把持解除の動作がスタートされるとステ
ツプS80において第2ソレノイド562がONされ、
第1ソレノイド560がOFFされる。これによりエア
シリンダ514a,514bのピストンロッドが同時に
引き込み側に移動し始める。
【0053】次にステツプS82ではエアシリンダ51
4bの突き出し端にあるセンサー552がONするまで
待機する。現在は、センサー552が最初からONして
いる状態なので、ステツプS84に進む。ステツプS8
4では、エアシリンダ514a,514bのピストンロ
ッドが引き込み端まで移動して、エアシリンダ514a
の引き込み端にあるセンサー550がONするまで待機
する。ステツプS84においてセンサー550がONし
た段階で、パレットの把持解除動作が終了したと判断さ
れる。
【0054】以上で、パレットの把持解除動作を終了す
る。なお、エアシリンダ514aと514bとは、互い
に同一のエアシリンダであるので、そのピストンロッド
の移動速度は略同一と考えられる。そのため、エアシリ
ンダ514aのピストンロッドが引き込み端に到達する
と同時に、エアシリンダ514bのピストンロッドも引
き込み端に到達すると考えられ、本実施例の様に、エア
シリンダ514a,514bの一方にピストンロッドが
引き込み端に到達したことを検出するセンサーを取り付
けておけば、実質的に2つのエアシリンダ514a,5
14bの双方の動作が終了したことを検出することがで
きる。これにより、双方のエアシリンダに引き込み端検
出のセンサーを設ける必要がなくなり、センサーの数を
減少させることができる。
【0055】次に、図28に戻って、2つのアクチュエ
ータ506a,506bは連結バー510により連結さ
れている。このバー510の目的は、夫々別個のエアシ
リンダにより駆動される2つのアクチュエータ506
a,506bの移動動作を同期付けるためにある。パレ
ット引っ掛け爪513a,513bは、パレットの切り
欠き部と当接して、エアシリンダ502及び/又はエア
シリンダ507a,507bの駆動によってA方向に移
動される。パレットの移動後の位置は、位置決めフレー
ム530によって決められる。即ち、パレットのA方向
位置は当接面520により規定され、C方向の位置は当
接面521によって規定される。
【0056】第1のエアシリンダ502の駆動、即ち、
アクチュエータ504の移動制御と、第2のエアシリン
ダ507の駆動、即ち、アクチュエータ506の移動制
御は、図32に示した様な、基台501上に設けられた
4つのセンサ540〜543によりなされる。まず、セ
ンサ541は引き出されたパレットの前進端を検知し、
センサ543はパレットの後退端を検知する。これらの
センサ541,543は位置決め装置500により引き
出されたパレットの正規の位置に位置決めされているか
否かを検出するものである。図4に示したような大きさ
のパレットを用いると、そのパレットが位置決め装置5
00により正規に位置決めされると、センサ541はパ
レットの前進端を検知し、センサ543は後退端を検知
しない。
【0057】図33のaに示すような状態にあるとき
に、即ち、アクチュエータ506がエアシリンダ507
の右端に置かれている場合に、位置決め装置500がス
トッカ装置300内の所定のパレットを引き出す場合を
考える。まず、位置決め装置500は、爪513を引っ
込めたまま、アクチュエータ504を右端まで移動し
て、アクチュエータ504がセンサ543の位置にある
ように、そして、アクチュエータ506をエアシリンダ
507の右端に置く。そして、爪513は引っ込められ
ている。これにより、アクチュエータ506b上の爪5
13はストッカ装置300内のパレットの切り欠き位置
に到達するであろう。エアシリンダ514をオンして爪
513でパレットを把持する。そして、アクチュエータ
504を左方向に移動されるように、エアシリンダ50
2を作動する。アクチュエータ504は、図33のcに
示すように、センサ542を通過するであろう。ここ
で、エアシリンダ507の動作を開始して、アクチュエ
ータ506の左方向への移動を開始する。これにより、
爪513では侍されているパレットは、アクチュエータ
504の移動速度に加えて、アクチュエータ506の移
動速度が重畳されて移動する。アクチュエータ504が
センサ504を過ぎた時点(即ち、アクチュエータ50
4がセンサ540を遮ってから、その後そのセンサ54
0を通過した時点)でエアシリンダ502への空気供給
を停止する。一方、エアシリンダ507への空気量の供
給速度、即ち、アクチュエータ506の移動速度は、ア
クチュエータ504がエアシリンダ502のA方向左端
に到達しないうちに、アクチュエータ506がエアシリ
ンダ507の左端に到達することができるように、予め
設定する。即ち、パレットのフレーム530の当接部5
20への衝突衝撃は、アクチュエータ504がエアシリ
ンダ502のA方向左端に到達するのと、アクチュエー
タ506がエアシリンダ507の左端に到達することが
同時に起こらないので緩和される。
【0058】以上のようにして、パレットが安定的にか
つ高速(アクチュエータ504と506の重畳速度)に
正規の位置に引き出される。 〈パレットの蓋外し〉図4〜図6に示すように、本シス
テムに用いられているパレットには蓋40を装着して、
パレット内部の部品などが汚損されるのを防止できるよ
うになっている。この目的のためには、蓋40はパレッ
ト内の部品が実際にロボット装置200の把持されるま
でパレットを覆っていたほうがよい。しかしながら、パ
レットが位置決め装置500により引き出される度に蓋
が外され、その後に蓋が戻されるようにしたのでは、蓋
の開閉にのために空気の流れが発生して、却ってゴミが
紛れ込む可能性が高い。そこで、本システムでは、スト
ッカ装置300内の全てのパレットの蓋を、バッファ装
置400とストッカ装置300の間でパレットの入れ替
えを行なっていないときだけ、常時開けておくようにし
た。尚、パレットに蓋を使うか否かは作業環境によって
異なるために、パレット蓋外し機構はオプション設定と
なっている。
【0059】図34は、そのオプションが装着されてい
るシステムの蓋外し機構が作動する前の状態を示す図で
あり、図35は作動後の状態を示す図である。この蓋外
し機構は、図21に示されたストッカ装置300のフレ
ーム302の支柱の間に設けられている。即ち、蓋外し
機構は、蓋40を確実に外すように、ストッカ装置30
0の左右両側に設けられている。
【0060】まず、図4に示すように、パレットには切
り欠き部38cが設けられ、その一方、蓋40には切り
欠き38cに対応するきり欠きがない。そこで、本実施
例の蓋外し機構は蓋外し爪353を用い、この爪が上記
切り欠き38cに挿入されてパレットと爪353が干渉
することはないが、爪353が上方に押し上げられると
蓋40を上方に押すことによって、蓋40が外されるよ
うになっている。
【0061】即ち、図34において、この外し機構は支
柱302の間に設けられている。さらに詳細に説明すれ
ば、フレーム302の横バーの一部にブッシュ穴350
が設けられ、その中にガイドバー351が挿通されてい
る。このバー351はアクチュエータ361を介してエ
アシリンダ360に連結されている。即ち、エアシリン
ダ360がオンするとバー351は上昇し、オフすると
下降する。バー351には、ストッカ装置300の各棚
に対応して、蓋40を外すための爪353が設けられて
いる。この爪は、ピン352,スプリング354を介し
てバー351に固定されている。従って、エアシリンダ
360がオンすると爪353は蓋40を外し、オフする
とスプリング354により爪353は元に戻り、蓋40
は閉じる。
【0062】爪353が上昇すると、爪353は蓋40
を突き当てバー362に押しつける。蓋40は、パレッ
トが位置決め装置500によって引き出されるときにお
いて蓋40がパレットと干渉しない程度に、上昇される
のが保証される。従って、蓋40は、パレットがストッ
カ300内に留まるかぎりは、完全には取り外されない
ので、パレット内に埃等が入り込むことはない。蓋40
は、そのパレットが位置決め装置500によって引き出
し位置に引き出されている限りは、バー362に押しつ
けられている。蓋40はバー362に押しつけられてい
るので、ストッカ装置300が上下に移動してその本体
が振動しても、蓋40がずれることはない。
【0063】尚、爪353は、スプリング354により
付勢されながら、ピン352に沿って摺動するので、エ
アシリンダ360のストローク量が長くても、破損され
ることはない。 〈制御〉図36は、本システムの制御部であるところ
の、主制御部120,副制御部130の構成を示す。副
制御部130は、NCコントローラとI/Oコントロー
ラからなり、位置決め装置500,ストッカ装置30
0,バッファ装置400を制御する。特に、NCコント
ローラは、サーボモータ(図21の308)やエンコー
ダ(309)の制御を行ない、I/Oコントローラは、
センサやアクチュエータやエアシリンダの制御、並び
に、磁気ストライプの書き込み読取装置112の制御を
行なう。
【0064】主制御部120は、ROM801,RAM
802を有し、これらのROM801,RAM802内
に記憶されているデータやプログラムは図37に示され
ているものがある。そして、主制御部120は、ROM
801,RAM802に記憶されているこれらのプログ
ラムに従って、ロボット装置200や、位置決め装置5
00,ストッカ装置300,バッファ装置400を制御
する。主制御部120と副制御部130との関係は、主
制御部120が高度水準言語で記述されたプログラムを
解釈実行して下位レベルの二次コードに変換して、この
二次コードを副制御部130に渡すという関係である。
【0065】本システムでは、ロボット装置200や、
位置決め装置500,ストッカ装置300,バッファ装
置400のための動作はタスクを構成する。これらの複
数のタスクはマルチタスク制御プログラム830によっ
て制御される。ROM801内の動作プログラム作成用
プログラム831は、ロボット装置200,位置決め装
置500,ストッカ装置300,バッファ装置400の
動作を規定するプログラムを作成するときに、そのプロ
グラムを入力しコンパイルするためのプログラムであ
る。動作実行用プログラム832は作成された動作プロ
グラムを解釈実行するプログラムである。動作位置教示
プログラム833は、図22に示したようなティーチン
グポイントを教示するためのプログラムである。I/O
管理プログラム834は、センサやアクチュエータやエ
アシリンダなどを管理するためのプログラムである。以
上がROM801に記憶されているものである。
【0066】RAM802には、主に、ロボット装置2
00,位置決め装置500,ストッカ装置300,バッ
ファ装置400の動作を記述するプログラム、即ち、ロ
ボット動作プログラム822や物品供給装置動作プログ
ラム825である。ロボット動作プログラム822専用
の変数データ領域として823が確保され、物品供給装
置動作プログラム825専用の変数データ領域として8
26が確保されている。
【0067】ロボット装置200,位置決め装置50
0,ストッカ装置300,バッファ装置400のための
動作は互いに他の動作と干渉することがある。このよう
な干渉が発生しないように、互いの動作を同期付けるた
めに、ロボット装置200,位置決め装置500,スト
ッカ装置300,バッファ装置400では、共通に用い
る変数が設定されている。1つの装置の動作プログラム
である変数を制御対象として書き換えを行ない、他の装
置の動作プログラムでその装置のための動作の進行のた
めにその変数を監視することによって、装置間の同期制
御が可能となる。
【0068】図36において、入出力装置100,11
0は、RS232Cインタフェースを介して主制御部1
20に接続されている。第1の入出力装置100は、所
謂パーソナルコンピュータシステムであり、CRTとプ
リンタとキーボードとを有する。 〈制御の特徴〉この組み立てシステムは、前述したよう
に、バッファ装置400には10個のパレットを収納可
能であり、ストッカ装置300は3つのパレットを収納
可能である。一般的に、バッファはn個収納でき、スト
ッカ300はm個(m<n)収納できる。組立対象のワ
ークがk(k≦m)個の部品から構成されるときは、ス
トッカ300はk個の部品のパレットを収納して動作す
ることができる。そこで、このシステムは、 :ストッカ300に、同一種類の部品を収納した複数
のパレットを収容し、それらの複数のパレットからの部
品供給を管理することができる。 :特定の工程で用いられる部品若しくはワークを、入
出力装置100を介して、あるいは読取装置112を介
して磁気ストライプ113から得ることができる、とい
う特徴を有するようにしたものである。
【0069】について補足する。組立対象のワークに
よっては、特定の部品を多く使う必要があるものがあ
る。例えば、図3のシステムで、ステーション#1は、
2種類の部品A,Bを組み付けてステーション#2にそ
のワークを渡すとする。そして、ステーション#1で
は、部品Aを例えば6個、部品Bを1個使用するとす
る。この使用個数の相異から、部品Aを収納するパレッ
トは、部品Bを収納するパレットに比して早く部品を消
耗する。部品Aを収納するパレットに部品が消耗したな
らば、バッファ400からその部品の入ったパレットを
補給すればよいが、補給が完了するまでは、ロボット側
の動作は停止してしまう。そこで、のように、ストッ
カ300において同一種類の部品を複数のパレットに収
納し、それらの複数のパレットをストッカ300に収容
するようにするのである。こうすることにより、ストッ
カ300内のパレットが空になっても、直ちに空のパレ
ットを実入りのパレットと交換する必要がなくなり、そ
れ故にロボット側における不要の停止が減少するもので
ある。
【0070】図38にストッカ300が部品Aを収納す
る2つのパレットと部品Bを収納する1つのパレットと
を収容する様子を示している。図38〜図40は部品A
を含むパレットが位置決め装置500によって取り出さ
れ再び戻される手順を示している。図41はストッカ3
00の最上段のパレットが空になったときを示す。図4
2,図43は、2段目のパレット(Aを含む)がロボッ
ト側に引き出されている最中に、最上段の空パレットが
バッファ装置400のパレットと交換される様子を示
す。
【0071】上述の,の特徴を発揮するために、本
システムにおいて、どのようなレジスタやフラグなどが
設定されているかを、図44〜図46により説明する。
図44は、あるユニットを組み立てるために、ステーシ
ョン#1における組立順を示す「組立順テーブル」の構
造を示す。尚、このテーブルは入出力装置100によっ
て入力されたものである。図44は、この入出力装置1
00のCRT画面を示す。この画面の説明によりテーブ
ルの構造が理解できる。このテーブルは4つのフィール
ドからなる。
【0072】図46はバッファ装置400におけるパレ
ットの状態を管理する「バッファテーブル」の構成を示
す。図中、「段数BN」フィールドは10個のエントリを
有する。前述したようにバッファ装置400は10の段
数を有するので、変数BNは1〜10の値を取る。「パレ
ット名BP」フィールドは、対応する段数BNに収容されて
いるパレットの部品番号(バーコードで表される桁数が
部品の種類の数)を記憶する。図46の例では、1段目
に“1”、“3”の2種類の部品が、2段目に“2”、
“4”の2種類の部品のパレットが収納されている。
「パレット状況BJ」フィールドは、0〜3,9のいずれ
かの数値を取り得、 BJ(BN)=0:棚BNは空であり、またこの棚からストッカに
供給されてもいない BJ(BN)=9:棚BNにはパレットが1つ収容されている、 BJ(BN)=1~3:棚BNにあったパレットが現在ストッカの1
〜3の1つの段に収納されている(即ち、使用中であ
る)、ことを示す。
【0073】バッファ装置400の各棚にはユーザが所
定のパレットを挿入することとなっている。換言すれ
ば、バッファ装置400の各棚のパレットは、棚に一旦
パレットが収容されれば、そのパレットの収容段数BNの
値がそのパレットを固有にに示すことになる。以上説明
したバッファテーブルの各フィールドの中で、フィール
ドBNの1〜10の値は最初からシステムが挿入してい
る。また、パレット名BPについては、ユーザが別個に入
力する。一方、パレット状況BJはシステムが動作の進展
に応じて更新していく。
【0074】図44の「組立順テーブル」についてさら
に詳細に説明する。このテーブルは4つのフィールドを
有し、それらは、「工程G」,「使用ワークW(G)」,
「決定ワーク使用工程W(G)」,「組み付けプログラムPG
(G)」である。工程変数Gは1以上の整数によって示さ
れる。但し、G=“E”のときは、その工程が最後の工
程であることを示す。
【0075】「使用ワーク名W(G)」フィールドは、工程
Gにおいて使用されるべきワーク名を格納する。W(G)
は、0〜9の整数のいずれか1つ、または、“K”,
“S”,“J”の3つの英文字のいずれか1つの入力を
許される。図44の例では、工程G=1に対しては部品
“1”を、工程G=2に対しては部品“3”を使用するも
のと、ユーザが指定したことを示す。
【0076】「組み付けプログラムPG(G)」フィールド
は、対応するワークW(G)を組み付けるのに用いられる組
み付けプログラムを格納し、このフィールドもユーザが
指定する。例えば、工程G=2のワークW(G)=3は組み付け
プログラム“11”によって組み付けられる。尚、この
組み付けプログラムとは、その内部において、例えば、
どのフィンガを用い、どのように組み付けるかをロボッ
ト言語で記述されている。
【0077】ここで変数W(G)について説明する。 W(G)=1~9: その数値はパレット内にあるワーク名を指
定する識別子である。 W(G)=0: パレット以外のワーク(例えばパーツフィー
ダ)を使用して組立を行うことを示す。 W(G)=K: 当該工程Gではワークを使用しないことを示
す。ただし、W(G)=Kとされた工程Gの第3フィールドに
おいて指定されたワークW(G)(図44の例ではW(G)=6)
は、W(G)=Sと指定された工程(図44の例では第6工
程)において使用される。
【0078】W(G)=S: W(G)=Kとされた工程の第3フ
ィールドにおいて指定されたワークW(G)を使用する。 W(G)=J: この場合は外部から指定された部品を使う。
例えば、前述の通信回線111、または磁気ストライプ
113などから読み取ったワークを使う。組立順テーブ
ルの下には、「操作メニュー」を示す5つのアイコンが
設けられている。「1工程」は、工程が1つしか進まな
いことを指定するアイコンで、「1サイクル」は工程が
1サイクル、即ち、G=1~Eまでしか進まないことを指定
するアイコンである。「連続」は工程G=1~Eを繰り返す
ことを指定する。これらの指定は、フラグレジスタKF
にセットされる。
【0079】「1サイクル」が指定された場合には、図
44の例では、1工程からE工程までが1サイクルだけ
順に行なわれる。即ち、第1工程ではバッファ装置40
0の部品“1”を組み付けプログラム“10”によって
組み付ける。第2工程では部品“3”を組み付けプログ
ラム“11”によって組み付ける。第3工程では不図示
の例えばパーツフィーダから供給される部品を組み付け
プログラム“12”によって組み付ける。第4工程では
部品“4”を組み付けプログラム“13”によって組み
付ける。第5工程では組み付けプログラム“14”に従
って動作し、後の工程で使用すべき部品“1”を指定す
る。第6工程では第5工程で指定された部品“1”を組
み付けプログラム“15”によって組み付ける。第7工
程では外部から指定された部品を組み付けプログラム
“16”によって組み付ける。第E工程(最終工程)で
は部品“2”を組み付けプログラム“17”によって組
み付ける。以上の8工程によって、「1サイクル」の動
作を終了する。
【0080】図45は「部品テーブル」と呼ばれるもの
で、「組立順テーブル」(図44)において定義された
各工程Gにおいて使われているワークW(G)の状態を示
す。尚、図45においては図示の便宜上、“1”,
“2”,“3”,“4”の4つのワーク名についてのみ
図示する。図45の「全収容個数T(W(G))」は当該パレ
ットに初期に搭載されている部品の総数である。また、
「部品テーブル」の出5フィールドには「マトリクスパ
ターンM」が格納されている。このパターンM(W(G))
は、ワークW(G)のパレットの部品を収容する複数のセル
の配置パターンを指定する識別子である。例えば、部品
“4”についてM=2であるならば、それは例えば5×5
のマトリクスを示すものとする。第7フィールドの「フ
ァミリワーク名(W(G))」は、そのW(G)の搭載されている
パレットに収納されている他の部品名を示す。図46の
例におけるF(1)=3とは、部品“1”が入っているパレッ
トに部品“3”も搭載していることを示す。「バーコー
ド番号P(W(G))はパレット名でもあり、W(G)の入ってい
るパレットと同一のパレットに入っている全ワーク名に
て構成される。
【0081】同図において、「残個数Z(W(G))」とは、
当該パレット内に残っているW(G)で示される部品の個数
である。このレジスタの内容は部品が使用される度にシ
ステムが個数を更新していく。「部品テーブル」の「収
納段」フィールドとは、対応する部品がストッカのどの
棚に収納されているかを示すものである。本システムの
ストッカ装置300は3つの棚を有する。そして、同じ
部品を異なるパレットに収納し、これら複数のパレット
をストッカ装置300内に収納することを許容する。従
って、1つの部品については最大3つのパレットを使用
することを許容する。しかしながら、3つの棚を有する
ストッカにおいて、3つのパレット全部を同じ部品に使
用するような場合は少ないので、本実施例のシステムで
は、2つの棚について同じ部品を積載するパレットによ
って使うのを許容する。そこで、同じワークがどの2つ
の棚に収納されているかを示すのが、レジスタD1(W
(G)),D2(W(G))である。
【0082】D1(W(G))=m, D2(W(G))=n:ワークW(G)はm
段目に収納されているが、それと同じ部品がn段目にも
収納されていることを示す。m,nは棚数を示す1〜3
の整数であるが、n=0のときは複数パレットでないこ
とを示すものとする。図45の例では、ファミリワーク
である部品“1”と“3”についてのレジスタD1(W
(G)),D2(W(G))が共に“1”,“3”であるので、部品
“1”と“3”とは、ストッカ装置300の“1”段目
の棚と“3”段目の棚に収められていることを示す。一
方、同じくファミリワークである部品“2”と“4”に
ついてのレジスタD1(W(G)),D2(W(G))が“2”,“0”
であるので、部品“2”と“4”とは、ストッカ装置3
00の“2”段目の棚(即ち、同じ2段目の棚)に収め
られていることを示す。異なる部品が同じパレットに収
納されている場合において、ロボット側は、マトリクス
パターン情報M(W(G))を用いて個々の部品の配置を識別
する。図45の例では、部品“2”に対するマトリクス
パターンは“1”であり、部品“4”に対しては“2”
であるので、図47のようなマトリクスパターンを事前
に与えておけばロボット側は異なる部品を同じパレット
内において識別できる。 〈制御手順〉図48〜図55に従って、上述の,の
機能がどのようにして達成されるかを詳細に説明する。
ここで、図48〜図50はロボット側の「ロボット動作
プログラム」822(図37を参照)の制御手順を、図
51〜図55は物品供給装置(即ち、ストッカ装置30
0)の「物品供給装置動作プログラム」826の制御手
順を示す。「ロボット動作プログラム」822と「物品
供給装置動作プログラム」826とが、マルチタスクプ
ログラム830の制御下において制御されることは前述
した。これらのプログラムの動作手順について以下に説
明する。初期化処理 物品供給装置の電源がオンされると、ステップS200
からステップS202に進んで、以前の電源断の時にセ
ーブしておいた収容段変数D1を所定のレジスタSD1
保存する。即ち、 SD1(W(G))=D1(W(G)) とする。前述したように、変数D1は、ストッカ装置の棚
内のパレットW(G)の棚位置を記憶しているので、ワーク
レジスタSDに記憶することにより、ストッカの制御を可
能とする。またステップS204において、空パレット
がストッカにあることを示すフラグCF1,CF2をリセット
する。
【0083】CF1=0, CF2=0 この実施例のシステムでは、ストッカ内に空のパレット
がある場合は、そのようなパレットは人手によって除去
することを前提とする。ステップS206では、ロボッ
ト側からの原点出し指令を待つ。一方、電源を投入され
たロボット側においては、ロボットタスクが、図48の
ステップS100でストッカタスクに対して起動指令を
送る。この起動指令は、ストッカタスクにおいては、原
点出し指令として扱われる。
【0084】原点出し指令をステップS206で受けた
ストッカ側は、ステップS208に進んで、ストッカの
棚位置の原点出し動作を実行する。そして、ステップS
210で、バッファからストッカへのパレットの分配を
行なう。この分配は、部品テーブルの2つの変数SD1とS
D2の値に基づいて、バッファからストッカに対して行な
われる。この場合、部品テーブルの変数SD1とSD2の値
が、1〜3を示すパレットに関して、そのパレットに対
応するバッファテーブルのパレット状況BJの値が
“9”(未使用で、ワークは満)の値を示すものを分配
する。
【0085】そして、ステップS212ではロボットタ
スクからのワーク要求指令を待つ。ステップS100
(図48)でストッカタスクに対して起動指令を発した
ロボットタスクは、ステップS102で、最初に実行す
べき工程を変数Gに入力する。「組立順テーブル」にお
いてオペレータがカーソルをおいた位置(図44の☆で
示す)の工程の番号が、最初に実行すべき工程Gに格納
される。ステップS104では、オペレータが選択した
運転パターンをレジスタKFに入力する。ここで、 「連続」: KF=1 「1サイクル」: KF=2 「1工程」: KF=3 となる。ステップS102で変数Gに入力された工程番
号は、「連続」運転(KF=1)、あるいは「1サイクル」
運転(KF=2)ならば、最初に実行されるべき工程を意味
し、「1工程」運転(KF=3)ならばその工程を意味す
る。ワークの供給 次に通常のワークの供給動作について説明する。
【0086】ステップS108では、現在の工程Gのワ
ーク名W(G)がパレットを供給する必要のある工程かを調
べる。即ち、 W(G)=1~9, S, J ならばパレット供給が必要な工程であり、ステップS1
10に進み、 W(G)=0, K ならばパレット供給が不要な工程であり、ステップS1
18に進む。
【0087】まず、パレット供給が必要な工程である場
合(W(G)=1~9, S, またはJ)について説明する。ステッ
プS110でストッカタスクに対してワークを(変数W
(G)で示される)要求する。ステップS110の詳細は
図50に示される。即ち、図50のステップS180
で、W(G)=Jであるか否かを調べることにより、この工程
Gにおいて使用ワークを決定できるのか否かを判断す
る。
【0088】W(G)=Jであれば、ステップS188で、例
えば、通信回線などから送られてきたパレット情報に基
づいて、あるいはコンベア上のパレットの例えばバーコ
ードを読み取ることにより使用パレットを決定する。ス
テップS190では、ステップS188で決定されたワ
ークをストッカに対して要求する。一方、W(G)=1~9とス
テップS180で判断されれば、ステップS186に進
む。具体的には、W(G)=1~9であれば、ステップS186
でそのW(G)のワーク要求指令をストッカに送る。ステッ
プS180でW(G)= Sと判断されれば、ステップS18
2で、組立順テーブルの第3フィールドからのワーク名
を要求ワークと決定し、ステップS184でこのワーク
をストッカに対して要求する。
【0089】ストッカタスクに対して変数W(G)を送った
ロボットタスクはステップS112において、要求した
パレットが位置決め装置500によって引き出し位置に
まで、即ち、ロボット200がワークを把持可能な位置
にまで引き出されるのを待つ。ステップS212(図5
1)でロボットタスクからのワーク要求指令(但し、W
(G)≠0)を待っていたストッカタスクは、その要求指令
を受けると、ステップS214でパレットが引き出され
ているか否かをレジスタHWの値に基づいて調べる。レ
ジスタHWは、位置決め装置500が現在引き出してい
るパレットの番号を記憶する。HW=0ならばパレットが引
き出されていないことを示し、ステップS216に進
み、HW≠0ならばHWが示すパレットが引き出されている
ことを示し、ステップS230に進む。
【0090】引き出されているパレットが要求されてい
るパレットと同じ場合、即ち、 HW≠0、 HW=SD1(W(G))またはHW=SD2(W(G)) のときは、ステップS250においてロボットタスク側
に対して準備完了(把持動作を開始してもよいことを示
す)信号を出力する。一方、引き出されているパレット
が要求されているパレットと異なるとき、即ち、 HW≠0、 HW≠SD1(W(G))かつHW ≠SD2(W(G)) のときは、ステップS218に進んで、引き出されてい
たパレットをアクセス棚内に戻し、ステップS220
で、目的のパレットW(G)を含んでいる棚を引き出し位置
(図22の高さhの位置)にまで移動する。そしてステ
ップS222で、そのパレットをアクセス棚内から引き
出して、ステップS250で準備完了信号をロボットタ
スクに出力する。尚、ステップS222では、引き出さ
れたパレットの番号をレジスタHWにセーブ(HW=SD1(W
(G)))しておく。
【0091】本システムでは、引き出し位置には、通常
1つのパレットが引き出されている。引き出し位置にパ
レットがない場合とは、引き出されていたパレット内に
ワークがなくなったとき(後述)と、始めてワーク要求
を行なうときである。ロボットタスクが、最初の工程か
ら組立を開始したときは、位置決め装置の引き出し位置
にはパレットはない。このような場合には、ステップS
214でHW=0と判断され、ステップS230で、要求さ
れた部品を収納しているパレットが交換されるべきもの
であると前の工程で判断されているかを調べる。この判
断は、 CF1=SD1(W(G)) であるか否かを調べることによってなされる。この交換
パレットレジスタCF1は空のパレットの収納位置を記憶
するものである。従って、要求された番号W(G)に対応す
るパレットが空でないことを示す場合には、即ち、 CF1≠D1(W(G)) ならば、ステップS238で、少なくともワークが残っ
ていることを示すために、残個数フラグZFを1とす
る。そして、ステップS220で、目的のパレットW(G)
を含んでいる棚を引き出し位置(図22の高さhの位
置)にまで移動する。そしてステップS222に進ん
で、そのパレットを引き出し、ステップS250で準備
完了信号をロボットタスクに出力する。
【0092】ステップS230でCF1=SD1(W(G))と判断
される場合は後に説明する。ストッカタスクがステップ
S250で発した準備完了信号を、ロボットタスクはス
テップS112で待っている。この信号を受けたロボッ
トタスクはステップS114で、目的のワークW(G)を引
き出されているパレットから1つピックする。このピッ
ク動作は、組立順テーブル(図44)の組み付けプログ
ラムPG(G)によって制御される。そして、ステップS1
16でそのパレット内のワークの数を1つ減らす。即
ち、 Z(W(G))=Z(W(G)) - 1 とする。
【0093】もし、オペレータの運転の指定が「1工
程」(KF=3)であったならば、ステップS120で組み
付けプログラムPG(G)に従ってそのワークの組み付けを
行なって終了する。オペレータの運転の指定が「1サイ
クル」(KF=2)であった場合について説明する。この場
合は、ステップS140で、現在の工程が最終工程(G
=“E”)であるか否かを調べる。未だ最終工程にまで
進んでいない場合には、ステップS142に進んで、ス
トッカに対して次工程(G+1)のワークを要求してお
く。そして、ステップS144において、ステップS1
14で把持していたワーク(このワークは工程Gのワー
クである)の組み付け動作を組み付けプログラムPG(G)
に従って行なう。このようにして、工程Gのワークの組
み付け動作と、次工程G+1のワークの要求(位置決め装
置500による引き出し動作も含める)とが並行して行
なわれるので、効率的な自動組立が実現できる。ステッ
プS146で、オペレータによって「停止」が選択され
ていないことを確認して、ステップS148で工程番号
を1つ進める。即ち、 G=G+1 とする。ストッカタスクに対して1つ先の工程のワーク
を既にステップS142で要求しているからである。
【0094】ステップS134では、1つ進められた工
程番号Gの動作がパレット供給の必要な動作であるか否
かを、W(G)の値で調べる。もし、W(G)=0,Kであるなら
ば、ステップS108でNOと判断された場合と同じよ
うに、ステップS118に進み、一方ステップS134
でW(G)=1~9,S,Jと判断されたならば、ステップS112
において、ステップS142で要求したパレットが位置
決め装置によって引き出されるまで待つ。
【0095】このように、次々と、工程変数Gを増やし
ながら、パレットの引き出し動作と、ワークの組み付け
動作とを並行して進める。1サイクルの処理において、
工程が最終工程まで進んだ場合には、ステップS140
でYESと判断されるから、ステップS150で、工程
番号Eのワークの組み付けを終了した後に、この1サイ
クルの動作を終了する。
【0096】オペレータがステップS104で「連続」
運転を選択した場合について説明する。「連続」運転と
「1サイクル」運転とは、後者がG=Eを検出した(ス
テップS140)ならばステップS150でその最終工
程のワークを組み付けて終了するのに対し、前者は、G
=Eを検出した(ステップS124)ならば、ステップ
S126で最初の工程(G=1)のワークをストッカに
対して要求すると共に、ステップS132で変数Gを1
に戻す点で異なるに過ぎない。空パレットの検出 次に、ストッカタスクの、引き出し装置500が目的の
パレットを引き出し位置にまで引き出した後における
(即ち、ステップS250以降の)制御手順について、
図53を参照しながら説明する。
【0097】ステップS252では、交換パレットレジ
スタCF1に0以外の数値が格納されているか否かを調
べる。この交換パレットレジスタは、残個数が0のパレ
ットがストッカ300内に存在すれば、その空のパレッ
トの置かれているストッカ内の棚位置を記憶する。従っ
て、残個数が0のパレットがない場合はCF1=0であ
る。
【0098】組み付け動作がそれほど進展していないう
ちは、空のパレットはないであろうから、CF1=0で
あるので、ステップS260に進んで残個数フラグZF
を0にする。さらにステップS262で、ロボットタス
クからの把持動作の完了信号を待つ。この完了信号は、
ロボットタスクがステップS114(図48)で送出す
るものである。
【0099】把持動作完了信号を受け取ったならば、ス
テップS264で、現在引き出されているパレット内の
ワークの残個数を、 Z(W(G))=0,且つ Z(F(W(G)))=0 をチェックすることによって調べる。もしも、現在引き
出されているパレットの残個数が0でないならば、ステ
ップS212に戻って、ロボットタスクからのワーク要
求指令を待つ。ここで、パレットを戻してステップS2
12に戻らないのは、ロボットタスクから、引き出され
ているのと同じワークを要求してくる可能性があるから
である。従って、同じワークが再度要求されてきたなら
ば、ステップS212→ステップS214→ステップS
216→ステップS250と進んで、効率良くパレット
をロボット側に供給することができる。
【0100】ワークの組み付け動作が進んで、ステップ
S264で、引き出されているパレット内のワークの残
個数が0であることを発見した場合の制御手順について
説明する。この場合は、ステップS264でYESと判
断されるから、ステップS266に進んで空のパレット
をストッカ装置内に戻し、ステップS268で、空のパ
レットを収納しているストッカの棚位置と、そのパレッ
トのバーコード番号P(W(G))をセーブするために、 CF1=SD1(W(G)) CF2=P(W(G)) とする。こうすることによって、引き出したパレットが
空のパレットであると判断したならば、そのパレットを
ストッカ内に戻して、そのパレットを収納している棚位
置と、そのパレットのバーコード番号とを夫々、レジス
タCF1とCF2とにセーブする。そして、ステップS212
にリターンして次のワーク要求を待つ。スペアのパレットの利用 次に、ロボット側から次に要求されたパレットがストッ
カ内において空であった場合の制御手順について説明す
る。
【0101】パレットが空と検知されると、そのパレッ
トはストッカ装置内に戻され、変数HWは0にリセット
され(ステップS266)、そのパレットの収納位置は
レジスタCF1に格納される(ステップS268)。次の
要求ワークが空のパレットとは別のワークであったなら
ば、ステップS212→ステップS214→ステップS
230(HW=0なので)と進む。これにより、要求ワーク
が空のパレットとは別のワークであった場合における、
その要求されたパレットの供給が優先して行なわれる。
【0102】一方、要求のパレットが空と検知されてい
るものである(CF1=SD1(W(G)))ならば、ステップS23
2に進み、 D2(W(G))=0 を調べる。レジスタD2(W(G))は部品テーブル(図45)
にあり、同じワークを収納している他のパレットの位置
を示す。D2(W(G))=0を調べることは要求されたワークを
含むパレット(所謂スペアのパレット)が他のアクセス
棚にあるかを調べるものである。
【0103】スペアのパレットがないとき(D2(W(G))=
0)はステップS240に進んで、パレットの交換(詳
細は図54,図55)を行なう。ここで、図54,図5
5を参照しながら「パレット交換」動作について説明す
る。このパレット交換動作は、空となったパレットのワ
ークと同じワークを収納しているパレットをバッファ装
置中に探し出して交換するものである。
【0104】即ち、ステップS300において、カウン
タBNを1に初期化する。ステップS302〜ステップ
S306のループは、バッファテーブル(図46)内
で、空となったパレットのバッファ装置中の元の収納段
位置を探すものである。前述したように、バッファテー
ブルの変数BJ(BN)は、その値が1〜3の値を示すとき
は、そのBNが示す段に収納されていたパレットの、スト
ッカ内における収納位置を示す。一方、ステップS26
8で、空となったパレットのストッカ内の収納位置はレ
ジスタCF1に格納されるから、ステップS302で、 CF1=BJ(BN) となるBNの値を探せば、空となったワークが収納され
ていた元のバッファ装置上の棚位置を知ることができ
る。
【0105】尚、ステップS306でYESと判断され
るということは、バッファ装置400の棚には、空パレ
ットを戻す開いた棚が存在しないということであるの
で、この場合はエラーとする。かくして、ステップS3
02で元の棚位置BNを知ることができる。このBNが
分かれば、ステップS308に進んで、ストッカのアク
セス棚を移動して、空のパレットが収められているスト
ッカの棚と、元のバッファ装置上の段位置とが一致する
ようにする(図41を参照)。ステップS310では、
ストッカ内に収められている全てのパレットの蓋を閉め
る。ステップS312では、バッファ装置400上にお
いて、人手によるパレット交換中でないことを確かめ
る。パレット交換中であれば、その交換操作の終了を待
つ。ステップS314では、これからストッカ装置30
0とバッファ装置400との間でパレットの交換がある
ことを知らせるために、人手によるパレットの交換が禁
止されることを表示する。ステップS326では、空の
パレットをバッファ装置400側に移動する(図4
2)。こうして空のパレットは、カウンタBNの示す棚
位置に戻された。そこでステップS318で当該BN段
の空を示す表示装置(図8参照)を点灯する。この点灯
により、後刻、オペレータは空のパレットを新たなパレ
ットと交換すべきことを知らされる。ステップS320
では、BN段のパレット状態を空とマークする、即ち、 BJ(BN)=0 とする。ステップS322でレジスタBMにBNの内容
を退避する。こうして、空のパレットの回収と、それに
伴う状態データBJの更新とが終了した。
【0106】次のステップS324〜ステップS334
のループは、空のパレットのワークと同じ番号のワーク
を収納しているパレットをバッファ装置400中に探す
手順である。このサーチは、BMをカウンタとして用
い、 CF2=BP(BM) により、レジスタCF2に退避されていたゼロとなった
ワークの番号と、バッファテーブル(図46)中のパレ
ット名BPとを照合する。ステップS334で、 BJ(BM)=9 を判断するのは、同じワークを収納するパレットでも、
空のパレットや既に使用中のパレットを除外するためで
ある。
【0107】ステップS326でYESと判断されると
いうことは、交換用の新たなパレットが存在しないとい
うことであり、この場合は、エラーとして、人手による
交換禁止を解除する。目的のワークを収納する新たなパ
レットが見つかると、そのバッファ装置中の収納段数は
レジスタBMに格納されている。そこで、ステップS3
36では、その収納段位置にまで、今は空となっている
ストッカ装置300のアクセス棚位置(その位置はレジ
スタSD1にセーブされている)を移動する。そしてステ
ップS338では、新たなパレットをストッカ装置30
0のアクセス棚中に収納する。ステップS340では、
当該BM段のパレット状態を「使用中」とマークする。
即ち、 BJ(BM)=CF1 ステップS342では、ステップS314で行なった
「人手によるパレット交換の禁止」を解除する。ステッ
プS344では、ストッカ装置300において、収納さ
れている全パレットの蓋を開ける。
【0108】以上のようにして、空パレットと新たなパ
レットとの交換が行なわれる。パレットの交換が終了す
ると、ストッカタスクは、ステップS242において、
そのパレットについての残個数を更新する。この更新
は、 Z(W(G)) = T(W(G)) Z(F(W(G))) = T(F(W(G))) により行なわれる。かくして、変数CF1によって示され
るストッカの棚に補給されたパレットについての残個数
は最初の個数Tに戻されたことになる。そこで、ステッ
プS244において、交換が完全に終了したことを示す
ために、レジスタCF1,CF2を0にリセットする。
【0109】CF1=0 CF2=0 ステップS244からステップS220に進んで、交換
されたパレットを、位置決め装置500が引き出し可能
になるようにアクセス棚を移動する。これにより、これ
までパレット交換の終了を待たされていたロボットが、
引き出されたパレットからワークを把持することが可能
となる。
【0110】次に、1つのパレットが空となり、そのパ
レット内のワークをロボット側が再度要求した場合にお
いて、スペアのパレットがストッカ内に存在するときの
制御手順について説明する。即ち、このような場合に
は、ステップS214→ステップS230→ステップS
234と進む。ステップS234で、 SD1(W(G)) = D2(W(G)) - SD1(W(G)) + 1 SD1(F(W(G)))=D2(F(W(G))) - SD1(F(W(G))) + 1 を行なうことにより、使用パレットを示す変数の交換を
行なう。また、ステップS236で、 Z(W(G)) = T(W(G)) Z(F(W(G))) = T(F(W(G))) を行なって、パレット内の残個数を更新する。
【0111】次に、空のパレットが検知され、その後
に、そのパレットのワークとは異なるワークがロボット
から要求された場合について説明する。この場合は、制
御は、ステップS214→ステップS230→ステップ
S238と進む。そして、前述したように、その要求の
合ったワークを含むパレットが引き出し位置に来るよう
にストッカを移動し(ステップS220)、位置決め装
置500がそのパレットを引き出し位置に引き出す(ス
テップS222)。そして、準備完了信号をロボット側
に送る(ステップS250)。これにより、ロボット側
はそのワークの把持が可能となる。換言すれば、ロボッ
トが把持しようとしているパレットは位置決め装置によ
ってストッカ外に引き出されている。従って、ストッカ
装置内にある空のパレットを新たなパレットと入れ替え
るというストッカの動作は、ロボットの組み付け動作に
対して干渉しない。即ち、ロボットのワーク把持動作/
組み付け動作と、空のパレットの入れ替え動作とは並行
して行なうことができることを意味する。ステップS2
52〜ステップS258の制御手順はこの並行動作のた
めにある。
【0112】尚、このワーク把持動作/組み付け動作
と、空のパレットの入れ替え動作との並列処理は、スペ
アのパレットが使用された場合(ステップS232→ス
テップS234→ステップS236)に置いても有効で
ある。即ち、スペアのパレットが使用された場合には、
空のパレットがストッカ内に未だ存在するかである。そ
こで、ワーク把持動作/組み付け動作と、空のパレット
の入れ替え動作との並列処理について説明する。ステッ
プS252において、CF1≠0と判断されるから、ステ
ップS254に進み、ステップS254でパレットの交
換(図54,図55を参照)を行なう。ステップS25
6でフラグZFを調べる。
【0113】このフラグZFはステップS238でセッ
トされる。ステップS256でZF=1が検出されると
いうこと、換言すれば、ステップS252でCF1≠0と
判断される場合は、引き出し位置にパレットが引き出さ
れておらず(ステップS214でHW=0)、且つ1つのパ
レットが空の状態において、ロボット側からのパレット
とは別のワークの要求があった(ステップS230でCF
1≠SD1)場合において、その要求の合ったワークのパレ
ットを引き出し位置に引き出して準備完了信号をロボッ
トに送った(ステップS250)場合である。かかる場
合は、ステップS256でYESとなり、ステップS2
58で、ステップS254で交換したパレットについて
の残個数を更新する。この更新は、 Z(CF21)=T(CF21) Z(CF22)=T(CF22) により行なわれる。ここで、CF21はCF2の1桁目を、CF
22はCF2の2桁目を意味する。
【0114】尚、スペアパレットが存在する場合には、
ステップS232でYESと判断されステップS234
で使用パレットを表す変数の交換が行なわれ、ステップ
S236で残個数の更新が行なわれるので(ZFはセッ
トされないので)、ステップS256ではNOと判断さ
れ、ステップS256からステップS260に進む。 〈要求ワークの自由な設定〉本システムの特徴の1つ
に、工程で必要とされるワークを、その工程の特質に合
うように自由に設定できることがある。
【0115】a:検査工程においては、組み付け対象の
ユニットを検査して、どのようなワークがさらに必要と
なるかを判断する必要がある。例えば、部品間に所定の
空間が要求されるようなユニットでは、その空間が足り
ないような場合には、さらにスペーサを必要とする。そ
こで、そのスペーサを別の後の工程で追加できるように
することは極めて便利である。このように、後の工程で
使用すべき(可変の)ワークを前の工程で決定できるよ
うにするために、本システムでは、ワーク変数W(G)に対
して"K"を付することとしている。
【0116】b:図3に示したような生産ラインでは、
品種の異なるユニット(例えば、電源が100V用また
は200V用といったように、仕様の異なるユニット)
を流した方が効率的である。換言すれば、ユニット毎
に、1つの工程においても、ワークや部品が異なる場合
がある。このような場合には、上位のホストコンピュー
タからそのステーションへ、あるいは、そのステーショ
ンで使用すべきワークをそのステーションの前のステー
ションから送ったほうが好都合である。この実施例で
は、そのような工程においては、ワーク変数W(G)に対し
て値"J"を与えるようにしている。
【0117】まず、上述のaの手法がこのシステムでど
のように実現されているかを説明する。例えば、図44
の組立順テーブルで、W(5)=Kと設定したとする。この工
程5は検査工程とする。その詳細な制御手順が図56に
示される。ステップS108でW(5)=Kを検知すると、ス
テップS150又はステップS144又はステップS1
28において、その検査工程を行なう。図56におい
て、ステップS400で検査を実行する。検査工程で
は、必要なワークを決定する。ステップS404でその
ワーク名W(G)を、組立順テーブルのこの工程5に対応す
る第3フィールドに格納する。
【0118】第3フィールドに格納されたワークは、W
(G)=Sとマークされた工程で使用される。即ち、W(G)=S
がステップS108で検知されると、ステップS180
(図50)→ステップS182に進んで、W(G)=Kの工程
を組立順テーブルから探し、その第3フィールドの値を
組み付け対象のワークとして選び、ステップS184で
そのワークをストッカに対して要求する。
【0119】このようにして、ある工程において、その
工程での結果によって次の工程での使用されるべきワー
クに変動があるような場合には、その変動が発生する工
程に対してワーク番号W(G)=Kを与えることにより、その
工程Gにおいて所望のワークを選択することができる。
次にbの、磁気ストライプデータまたは通信回線データ
によるワークの指定の手法について説明する。図57
は、図3のシステムで用いられる磁気ストライプのデー
タ構成を示す。図58は、ホストコンピュータからの通
信データの構成を示す。いずれのデータにも、使用ワー
クを指定する情報、そして、このワークが使用されるべ
き工程番号情報が含まれる。
【0120】図59は、図50のステップS188を、
磁気ストライプを用いた場合についてさらに詳細に説明
したフローチャートである。ステップS188aでは、
読み取り回路112(図3)によって磁気ストライプ1
13を読み取る。読み取った磁気データ中から「使用ワ
ーク識別子」を検出する(ステップS188b)。ステ
ップS188dでは、この識別子で指定されたワーク
が、自分のステーションで使用すべきワークであるかを
調べる。もし一致していれば、ステップS188dにお
いて、部品テーブル(図45)のバーコード番号から
「使用ワーク識別子」に一致するワークのストッカの棚
番号を特定する。こうして、ステップS188eでスト
ッカに要求すべきワークを決定する。 〈実施例の効果〉以上説明した実施例の物品供給装置の
制御装置および制御方法によると、 :ストッカ300に、同一種類の部品を収納した複数
のパレットを収容し、それらの複数のパレットからの部
品供給を管理することができる。 :特定の工程で用いられる部品若しくはワークを、入
出力装置100を介して、あるいは読取装置112を介
して磁気ストライプ113から得ることができる。
【0121】このの効果についてさらに詳しく説明す
ると、また、ステップS214、ステップS216、ス
テップS230、ステップS232に示されているよう
に、 :組み付け動作が最初から開始された場合には、引き
出しステーションにはパレットは引き出されていないの
で、ステップは、ステップS214→ステップS230
→ステップS238と進む。 :引き出しステーションに引き出されているパレット
のワークを再度要求されたときは、ステップS214→
ステップS216→ステップS240と進む。 :引き出しステーションに引き出されているパレット
のワークと異なるワークが要求されたときは、ステップ
S214→ステップS216→ステップS218と進ん
で、ストッカから別のパレットを引き出す。 :1つのパレットが空となり、そのパレット内のワー
クをロボット側が要求した場合において、スペアのパレ
ットがストッカ内にないときは、ステップS214→ス
テップS230→ステップS232と進んで、空のパレ
ットと新たなパレットの交換を行なう。 :1つのパレットが空となり、そのパレット内のワー
クをロボット側が要求した場合において、スペアのパレ
ットがストッカ内に存在するときは、ステップS214
→ステップS230→ステップS234と進んで、その
スペアのパレットを使う。
【0122】とは、この実施例のシステムが、位置
決め装置500によってパレットが引き出され、そのパ
レット内の枠をロボットが把持し終わっても、そのパレ
ットをストッカ内に戻さないように設定しているため
に、得られることである。このような設定は、組立対象
のユニットが、同じワークを多く含む場合に有効であ
る。しかし、組立対象のユニットが異なるワークからな
る場合には、ロボットによるワークの把持ステップの後
(即ち、ステップS262の後)にパレットをストッカ
内に戻すステップを追加する方が効率的となる。何故な
ら、このパレットの戻しの動作が、ロボットに置けるワ
ークの組み付け動作と並行して行なわれるからである。
【0123】引き出しステーションに引き出されている
パレットのワークと異なるワークが要求されたときは、
ステップS214→ステップS216→ステップS21
8と進んで、ストッカから別のパレットを引き出す。
【0124】
【発明の効果】以上説明した本発明の物品供給装置の制
御方法によれば、同じ物品を収納したパレットを2つ以
上収容した収容部を有する物品供給装置を制御すること
ができる。また、他の構成になる制御方法によれば、同
じ物品を収納したパレットを2つ以上収容した収容部を
有する物品供給装置に対して、あるパレットに物品が足
りなくなっても、その同じ物品を有する他のパレットを
供給することにより、物品供給の停止を極力少なくする
ことができる。
【0125】また、他の構成になる制御方法によれば、
同じ物品を収納したパレットを2つ以上収容した収容部
を有する物品供給装置に対して、収容部内のあるパレッ
トに物品が足りなくなったときに、収容部から外部への
物品供給を停止することなく、そしてその物品の足りな
くなったパレットと同じ物品のパレットを貯蔵部から補
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の物品供給装置のブロツク図で
ある。
【図2】図1のシステムの全体斜視図である。
【図3】複数台の図1の物品供給装置を組立システムに
設置したときのそのシステムの全体を示す図である。
【図4】実施例で用いられるパレットの構造を説明する
図である。
【図5】実施例で用いられるパレットの構造を説明する
図である。
【図6】実施例で用いられるパレットの構造を説明する
図である。
【図7】バッファ装置400の正面図。
【図8】バッファ装置400の一部の斜視図。
【図9】バッファ装置400に用いられている表示器な
らびにスイッチの動作を説明する図。
【図10】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図11】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図12】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図13】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図14】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図15】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図16】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図17】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図18】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図19】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図20】ストッカ装置300の正面図。
【図21】ストッカ装置300の斜視図。
【図22】ストッカ装置のティーチングポイントを説明
する図。
【図23】ストッカ装置300の側面図。
【図24】ストッカ装置300におけるパレット把持動
作を説明する図。
【図25】ストッカ装置300におけるパレット把持動
作を説明する図。
【図26】バッファ装置400からストッカ装置300
へパレットが移載される様子を説明する図。
【図27】バッファ装置400からストッカ装置300
へパレットが移載される様子を説明する図。
【図28】移載装置500の斜視図。
【図29】把持装置の空気圧回路図。
【図30】パレットを把持する動作を示すフローチャー
ト。
【図31】パレットの把持を解除する動作を示すフロー
チャート。
【図32】位置決め装置500の側面図。
【図33】位置決め装置500の動作を説明する図。
【図34】ストッカ装置300におけるパレットの蓋開
け動作を説明する図。
【図35】ストッカ装置300におけるパレットの蓋開
け動作を説明する図。
【図36】システム全体の制御のための構成を説明する
ブロック図。
【図37】制御に使用されるデータやプログラムの格納
状態を説明する図。
【図38】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図39】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図40】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図41】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図42】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図43】バッファ装置400とストッカ装置300と
の間におけるパレットの移載を説明する図。
【図44】実施例で使用される「組立順テーブル」の構
成を説明する図。
【図45】実施例で使用される「部品テーブル」の構成
を説明する図。
【図46】実施例で使用される「バッファテーブル」の
構成を説明する図。
【図47】変数Mの値によってマトリクスパターンが異
なる様子を説明する図。
【図48】実施例のロボットタスクの制御手順を示すフ
ローチャート。
【図49】実施例のロボットタスクの制御手順を示すフ
ローチャート。
【図50】実施例のロボットタスクの制御手順を示すフ
ローチャート。
【図51】ストッカタスクの制御手順を示すフローチャ
ート。
【図52】ストッカタスクの制御手順を示すフローチャ
ート。
【図53】ストッカタスクの制御手順を示すフローチャ
ート。
【図54】ストッカタスクの制御手順を示すフローチャ
ート。
【図55】ストッカタスクの制御手順を示すフローチャ
ート。
【図56】W(G)=Kの時のストッカの制御手順の一部を示
すフローチャート。
【図57】W(G)=Jの時の磁気ストライプのフォーマット
を示す図。
【図58】W(G)=Jの時の通信データのフォーマットを示
す図。
【図59】W(G)=Jの時のストッカの制御手順の一部を示
すフローチャート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の物品を収納したパレットを複数収
    容する収容部を具備し、この収容部から1つのパレット
    引き出すことにより、その引き出されたパレット内の物
    品を外部に供給可能にした物品供給装置を制御する方法
    であって、 前記収容部に、同じ物品を収納したパレットを複数個収
    納し、 同じ物品を収納した前記複数のパレットについて、前記
    収容部内での収容位置を識別可能に記憶し、 前記同じ物品を前記外部に供給するときは、前記複数の
    パレットの1つのパレットを、前記収容位置情報に基づ
    いて特定して前記収容部から引き出すことを特徴とする
    物品供給装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記1つのパレット内の物品が足りなく
    なったことを検知し、 前記同じ物品を収納した他のパレットを、前記収容位置
    情報に基づいて特定して前記収容部から引き出して、こ
    の他のパレットから物品を前記外部に供給することを特
    徴とする請求項1に記載の物品供給装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 複数の物品を収納したパレットを複数収
    容する収容部と、前記収容部に対して新たなパレットを
    補給するために複数のパレットを貯蔵する貯蔵部と、前
    記収容部から1つのパレットを前記収容部外に引き出す
    引き出し部とを具備する物品供給装置であって、この引
    き出し部により引き出されたパレット内の物品を外部に
    供給可能にした物品供給装置を制御する方法であって、 前記収容部に、同じ物品を収納したパレットを複数個収
    納し、 同じ物品を収納した前記複数のパレットについての前記
    収容部内での収容位置を識別可能に記憶し、 前記同じ物品を前記外部に供給するときは、前記複数の
    パレットの1つのパレットを、前記収容位置情報に基づ
    いて特定して前記収容部から引き出すように制御すると
    共に、この制御方法は、 a:前記1つのパレット内に物品が足りなくなったこと
    を検知したときは、そのパレットの収容位置を記憶し、 b:前記1つのパレットを前記収容部内に戻し、 c:次に要求された物品の種類を判別し、 d−1:cで判別された次の物品の種類が前記1つのパ
    レットの物品と同じときは、 d−2:前記収容位置情報に基づいて、同じ物品を収納
    する他のパレットを特定して前記収容部から引き出し、
    その後に、 d−3:前記貯蔵部との間で足りなくなったパレットと
    新たなパレットとの交換を行ない、 e−1:cで判別された次の物品の種類が前記1つのパ
    レットの物品と異なるときは、要求のあった物品を収納
    するパレットを特定して前記収容部から引き出し、 e−2:引き出した後に、前記貯蔵部との間で足りなく
    なったパレットと新たなパレットとの交換を行なうこと
    を特徴とする物品供給装置の制御方法。
JP33737293A 1993-12-28 1993-12-28 物品供給装置の制御方法 Withdrawn JPH07185972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33737293A JPH07185972A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 物品供給装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33737293A JPH07185972A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 物品供給装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07185972A true JPH07185972A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18308006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33737293A Withdrawn JPH07185972A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 物品供給装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07185972A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098134A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電子部品供給方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098134A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電子部品供給方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3709876B2 (ja) 組立生産ラインの部品供給システム及びその供給方法
US5329690A (en) Printed circuit board assembling system
EP1426842A2 (en) Production cell comprising an information processing device for commanding work tasks
JPH10156670A (ja) 工場システムにおける情報伝達方法
JPH0943246A (ja) 検体搬送システム
US5880965A (en) Method of controlling a sheet metal machining line and apparatus for controlling the same
US20230333135A1 (en) Automatic assaying system and methods therefor
JPH07185972A (ja) 物品供給装置の制御方法
JPH07185971A (ja) 物品供給装置の制御方法
JPH0740274A (ja) 把持装置及びその動作確認方法
CN116692311A (zh) 块堆叠装置
JP2790209B2 (ja) 物品供給装置
JP2705745B2 (ja) 物品供給装置
JP2740610B2 (ja) 物品供給装置
JPH10320013A (ja) 物品の製造システム、物品の製造方法、二次電池の製造システム及び二次電池の製造方法
JP2023004755A (ja) ハンドリングシステム、指示装置、ハンドリング方法、プログラム、及び記憶媒体
JPH06211304A (ja) 物品供給装置
JP2000272716A (ja) 物品保管管理システム
JPH06211325A (ja) 物品供給装置
JP2001015984A (ja) 部品管理システム
JP2547899B2 (ja) 自動装置の制御方法及び制御装置
WO2022137508A1 (ja) 部品保管システム、部品保管庫およびマガジン準備方法
JPH11180560A (ja) トレーの供給/排出装置及び方法
JP2001341817A (ja) ピッキングシステム
JPS6161936B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306