JPH07185621A - 熱間タンデム圧延機の圧下設定方法 - Google Patents

熱間タンデム圧延機の圧下設定方法

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JPH07185621A
JPH07185621A JP5334564A JP33456493A JPH07185621A JP H07185621 A JPH07185621 A JP H07185621A JP 5334564 A JP5334564 A JP 5334564A JP 33456493 A JP33456493 A JP 33456493A JP H07185621 A JPH07185621 A JP H07185621A
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JP
Japan
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rolling
reduction
roll
hot
calculation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5334564A
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English (en)
Inventor
Masaji Shibata
正司 柴田
Hisatoshi Yoshii
久利 吉井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 表面性状に優れた熱延鋼板を効率的に製造す
るための製造方法を提供する。 【構成】 熱間圧延ラインの5〜7台の圧延機からなる
タンデムスタンドにおいて、圧延反力、圧延動力、形状
クラウン制御に加えて、オンラインロール研削条件を含
めて圧下設定を決定する熱間タンデム圧延機の圧下設定
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面性状に優れた熱延
鋼帯を製造するための熱延タンデム圧延機の圧下設定方
法に関する。さらに詳しくは、オンラインに設置された
作業用ロール研削装置を用いたより効率的な圧下設定方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱延鋼帯の製造を行うにあたって
は、圧延反力制限、圧延動力制限などのその設備の持つ
能力限界を考慮する点と、需要家から要求される形状、
クラウンを造り込むための設定、すなわち、いわゆる各
圧延機毎の圧下量配分を考慮するという寸法精度を確保
するという点とを中心にその圧下量が決められていた。
ところが、近年、消費者の高級化指向などにより成品表
面性状を厳しく要求する需要家が増加し、そのため成品
表面の品質を考慮した圧延を行う必要が出てきた。すな
わち、寸法精度を確保するのみの考慮ではこの課題を解
決することはできない。
【0003】例えば、ある特定のスタンドに過大な反力
が作用するために、圧延用ロールの表面性状が悪化する
可能性があるという点については全く考慮されないた
め、ロール肌の悪化という問題を引き起こしている。さ
らに、成品表面に悪化したロール肌がプリントされて成
品の表面品質の悪化を招き、ひいては歩留りの悪化とい
う事態をも引き起こしていた。
【0004】そこで、この表面品質を確保するために、
圧延反力を低く押さえることによって、ロール肌の悪化
を防止することが有効な方法の一つとして考えられ、現
場を中心に広く実行されてきている。しかしながら、寸
法・形状・クラウンを造り込む上で必要なパススケジュ
ールを犠牲とする圧延条件は、結果的に、生産性や総合
品質レベルを低下させるという欠点があった。
【0005】この欠点を解決するために、近年、特開昭
62−127109号公報に開示されているようなオン
ラインロール研削機が開発され、図1に示すように一部
の熱間圧延ラインに設置されている。これは、圧延によ
って生じたロール表面の磨耗や肌荒れを作業用ロールを
圧延機内に組み込んだままで、圧延中または圧延と圧延
のインターバルに直接作業用ロールを研削することで、
所定のプロフィールに研削、または肌荒れの部位を除去
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この開示された方法で
は確かに、作業ロールを常に所要のプロフィールに維持
することや、一旦悪化した表面性状を良好に保つことが
可能となったが、圧下設定に関して考慮すべき点につい
ては、これら開示された技術内容にはなんらの示唆もな
い。例えば、オンラインロール研削機を用いて作業ロー
ルを常に所要のプロフィールに維持するためには、圧延
によって進行する作業ロールの磨耗量を予測、あるいは
直接計測しその値から研削すべき目標のプロフィールを
求め、その目標プロフィール値に対して所要の研削量を
算出して研削を行うが、その方法は砥石の切込量や回転
速度に代表される研削能力と所要の研削量との比較にお
いて決定するのみであり、圧下設定へ反映することはな
かった。
【0007】これに対し、発明者らは、オンラインロー
ル研削機によって変化する作業ロールのプロフィールに
よって、当然圧延される材料はその板形状やクラウンに
も大きな影響を受けることとなるため、圧下設定を決定
するためには、オンラインロール研削機の研削条件を考
慮する必要があることを見出した。また、作業ロールの
肌荒れ部位を除去するという目的でオンラインロール研
削を実施する場合も、肌荒れの程度はその圧延条件の変
化に伴って大きく異なることから、一定の値で研削を行
うことは不可能である。たとえば、肌荒れの発生する平
均的な圧延条件でその研削量を設定した場合、その設定
された圧延条件よりも比較的ゆるやかな圧延条件で圧延
された場合は、特に問題はないが、より厳しい圧延状態
で圧延を実施された場合は、必要な研削量を確保するこ
とができず、オンラインロール研削を実施しているにも
係わらず、作業ロールの表面性状が改善されないことに
なる。
【0008】また、前者のように、設定された圧延条件
よりも比較的ゆるやかな圧延条件の場合も品質的な問題
点は確かに無いわけであるが、必要以上の研削を行うこ
とから、ロール原単位の低下を招くことになる。したが
って、これらの問題で最も重要な品質を悪化させないた
めに、従来は、想定される最も厳しい圧延条件で発生し
うる、作業ロールの表面性状が改善されるような研削量
を設定しなければならなかった。
【0009】そこで、本発明はこのような問題を解消す
べく案出されたものであり、圧下設定を決定するにあた
って、オンラインロール研削機の研削条件を考慮し、ま
た、変化する圧延条件下にあって、オンラインロール研
削量を決定して、効率的な圧延を実施する方法を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決すべく種々検討した結果、作業ロールの肌荒れ程
度とタンデム圧延機の圧下設定及びオンラインロール研
削機の研削量間の作業条件とを、最適に設定すること
で、表面性状に優れた熱延鋼帯を製造できる熱間圧延に
おけるタンデム圧延機の圧下設定方法に関する本願発明
を完成させたものであり、その要旨とするところは、 (1)熱間圧延ラインのタンデム圧延機の圧下設定方法
において、圧延反力制限、圧延動力制限、形状クラウン
制御に合わせて、オンラインロール研削条件を含めて圧
下設定値を決定することを特徴とする熱間タンデム圧延
機の圧下設定方法 (2)オンラインロール研削条件を熱間タンデム圧延機
の圧下設定計算結果のうち少なくとも圧延荷重予測値か
ら決定することを特徴とする(1)記載の熱間タンデム
圧延機の圧下設定方法にある。
【0011】
【作用】以下、実施例により本願発明を詳細に説明す
る。表1には、実施例の熱間タンデム圧延機仕様を、表
2には、被圧延材の仕様を、表3には、オンラインロー
ル研削機の仕様を示している。発明者らは、実機レベル
の圧延機に取り付けたオンラインロール研削機を用いて
行った研削において、その研削量と作業用ロールの肌荒
れ評点を詳細に調査した結果、図2に示すような1コイ
ル圧延中のオンラインロール研削量と作業用ロールの肌
荒れ評点との関係を得ることができ、最終成品での表面
疵の発生条件を見出すことに成功した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】すなわち、本実験条件における結果に限定
すれば、研削量が約0.5μm以下のときに作業用ロー
ルの肌荒れ評点が「3」以上となる確率が高くなり、表
面疵発生の発生頻度も高くなることが判明した。また、
図3は、最大圧延荷重と作業用ロールの肌荒れ評点との
関係を示しており、強い相関が認められることが判る。
すなわち、最大圧延荷重からロール肌荒れ評点を推測す
る事が可能であることを示している。なお、これらのデ
ーターは普通鋼の圧延時のものであり、F3スタンドの
作業用ロールの肌荒れのデーターである。また、作業用
ロールの材質はハイクロムロールを使用した。
【0016】これら図2,3から最大圧延荷重が予測で
きれば、ロール肌荒れ評点を推測することが可能で、次
いで、表面疵を発生させないために必要な1コイル圧延
あたりのオンラインロール研削量を求めることが出来
る。この概念を示したのが図4である。(A)はオンラ
インロール研削を実施しない場合の圧延荷重のロール肌
評点との関係を図示しており、被圧延コイルの毎の最大
圧延荷重予測値X1 からロール肌荒れ評点X2 を推定す
る。(B)はオンラインロール研削量とロール肌荒れ評
点との関係を示しており、、ロール肌荒れ評点X2 から
評点2以下にするための1コイル中の必要オンラインロ
ール研削量 X3 を求めることができる。これらの関係
は、圧延材料、圧延スタンド、作業ロール材質により、
それぞれ相異するので、それぞれの場合に応じてその関
係を実験的に求めておく必要がある。
【0017】図5は、一般に実施されている熱延タンデ
ム圧延機のコンピューターによる圧下自動設定手順を示
しており、その枠中には各スタンドの圧下設定ロジック
の概要を示す。図6には、本発明であるオンラインロー
ル研削機による研削量を計算して圧下設定に反映させる
べき位置を、図中で二重線で囲まれた部分に示してい
る。本実施例では、圧延荷重計算結果をもとに各スタン
ドの最適オンラインロール研削量を求める圧下設定方法
を採用している。
【0018】また、他に考えられる設定方式としては、
あらかじめオンラインロール研削量が決定されている場
合は、各スタンド出側板厚計算の条件を各スタンドのロ
ール研削条件に従い、変更する事ができる。ここでの実
施例では、ロール組替トン数が1000〜2000トン
から3000〜4000トンに増加したにも係わらず、
従来発生していたコイル表面疵の発生がなくなり、生産
性向上と品質向上に大きな効果があった。また、オンラ
インロール研削機の砥石原単位も大きく向上し、砥石寿
命で従来30万トン/月ベースの生産量下で1〜1.5
ヵ月であったものが約1.5倍に延長するなどの顕著な
効果を得ることができた。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明において
は、熱間タンデム圧延機の圧下設定を決定するにあたっ
て、オンラインロール研削機の研削条件を考慮し、ま
た、変化する圧延条件下にあってオンラインロール研削
量を決定することで、表面性状に優れた熱延鋼帯を効率
的に製造する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オンラインロール研削機を設置した熱延タンデ
ム圧延機の説明図、
【図2】ロール研削量とロール肌荒れとの関係を示す
図、
【図3】圧延荷重とロール肌荒れとの関係を示す図、
【図4】最適なロール研削量を求めるロジックの説明
図、
【図5】熱延タンデム圧延機の圧下設定に関するロジッ
クの概要説明図、
【図6】オンラインロール研削機の設定ロジックを追加
した圧下設定に関するロジックの説明図である。
【符号の説明】
1 作業ロール 2 補強ロール 3 オンラインロール研削機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延ラインのタンデム圧延機の圧下
    設定方法において、圧延反力制限、圧延動力制限、形状
    クラウン制御に合わせて、オンラインロール研削条件を
    含めて圧下設定値を決定することを特徴とする熱間タン
    デム圧延機の圧下設定方法。
  2. 【請求項2】 オンラインロール研削条件を熱間タンデ
    ム圧延機の圧下設定計算結果のうち少なくとも圧延荷重
    予測値から決定することを特徴とする請求項1記載の熱
    間タンデム圧延機の圧下設定方法。
JP5334564A 1993-12-28 1993-12-28 熱間タンデム圧延機の圧下設定方法 Withdrawn JPH07185621A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109719138A (zh) * 2019-01-04 2019-05-07 北京首钢自动化信息技术有限公司 一种基于数据挖掘的变形抗力唯象模型计算方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109719138A (zh) * 2019-01-04 2019-05-07 北京首钢自动化信息技术有限公司 一种基于数据挖掘的变形抗力唯象模型计算方法
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