JPH0718557B2

JPH0718557B2 - 温水暖房兼用風呂加熱装置

Info

Publication number: JPH0718557B2
Application number: JP30129787A
Authority: JP
Inventors: 和生渡; 豊彦江上; 正松原
Original assignee: Noritz Corp
Current assignee: Noritz Corp
Priority date: 1987-11-28
Filing date: 1987-11-28
Publication date: 1995-03-06
Anticipated expiration: 2010-03-06
Also published as: JPH01142342A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は単一の加熱部を使用して風呂の追焚と温水暖房
とを切換え運転できる温水暖房兼用風呂加熱装置に関す
るものである。

（従来の技術）従来、例えば実開昭60−48013号公報に示されるように
加熱部と浴槽とを連絡する風呂回路の途中に暖房回路を
接続し、単一の加熱部を使用して風呂の追焚と温水暖房
とを切換え運転できるようにしたものがある。

（発明が解決しようとする問題点）この従来のものでは、大能力の暖房を行なう場合や放熱
器を浴室に設けて浴室の乾燥暖房を行なう場合には循環
湯温は60℃〜80℃の高温となるが、その直後風呂運転に
切換えられると、この高温の湯が浴槽水に混合する、加
熱部が高温になっている、サーミスタ等の湯温検出手段
の追従に時間がかかる等の理由で実際の浴槽湯温より高
い温度を検出し、風呂追焚の設定温度以上であれば風呂
運転を停止してしまう問題点を有していた。

本発明は上記従来の問題点を解決し、暖房運転の直後に
風呂運転を開始しても湯温を誤検出して運転を停止して
しまうことがない温水暖房兼用風呂加熱装置の提供を目
的としている。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成させるために本発明は次のような構成
としている。すなわち、加熱部と浴槽とを連絡する風呂
回路の途中に切換手段を介して暖房回路を接続し、加熱
部の入口側に湯温検出手段を設けて、風呂運転時には、
検出湯温と設定温度とを比較し、検出湯温が設定温度以
上になると加熱を停止するようにしたものにおいて、風
呂運転開始時に作動する時限手段を設けて該時限手段の
第１の作動時間が経過するまで強制的に加熱を継続させ
ると共に上記時間内に一定時間間隔で湯温を検出し、こ
の検出湯温のデータに基づいて検出湯温の下降傾向を判
別する手段を設け、下降傾向を判別したときは前記時限
手段の第２の作動時間が経過するまで続けて強制的に加
熱を継続させるようにしている。

（作用）暖房運転時の循環湯温は高温となるため、暖房運転の直
後に風呂運転を開始すると、当初、湯温検出手段は、実
際の浴槽湯温より高い温度を検出するが、運転開始から
第１の作動時間が経過するまでの間、検出湯温が設定温
度以上であったとしても強制的に加熱を継続する。そし
て、この第１の作動時間の間に一定時間間隔で検出した
湯温に基づいて検出湯温が下降傾向にあるか否かを判別
する。上記の如く、当初、実際の浴槽湯温より高い温度
を検出していた場合には、加熱しているにもかかわら
ず、検出湯温が下降するので、これを判別し、第２の作
動時間が経過するまで更に強制的な加熱を継続する。第
２の作動時間の経過後は、定常の運転に移る、すなわ
ち、検出湯温が設定温度以上であれば加熱を停止する。

一方、暖房運転の影響がない状態で風呂運転を開始した
場合には、検出湯温が下降傾向にないと判別されるか
ら、第１の作動時間の経過後、定常の運転に移る。

（実施例）第１図は本発明の実施例を示す温水暖房兼用風呂加熱装
置の全体構成図であり、（１）は加熱部、（２）はバー
ナ、（３）は浴槽、（４）は放熱器である。加熱部
（１）と浴槽（３）とを連絡する風呂回路（５）の途中
に切換手段である三方切換弁（６）、（７）を介して放
熱器（４）に連絡する暖房回路（８）を接続している。
（９）は循環ポンプ、（10）は水流検出手段、（11）は
サーミスタ等の湯温検出手段であり、加熱部（１）の入
口側に設けられている。（12）はマイクロコンピユー
タ、（13）は前記バーナ（２）の燃料制御弁であり、マ
イクロコンピユータ（12）は第２図に示す所定のシーケ
ンスに従って当該装置の諸機能を制御すると共に後述す
る時限手段（12A）と、検出湯温データに基づいて検出
湯温の下降傾向を判別する手段（12B）としての機能を
有している。

風呂運転の開始時、時限手段（12A）が作動すると共に
ポンプ（９）を運転して水流検出手段（10）が水流を検
出するとバーナ（２）の燃焼を開始し、前記時限手段
（12A）の第１の作動時間が経過するまで強制的にバー
ナ（２）の燃焼を継続させ、その間に一定時間間隔で湯
温検出手段（11）の検出湯温をサンプリングし、ｎ番目
の検出湯温（Tn）と（ｎ＋１）番目の検出湯温（Tn＋
１）とを比較してTn＞Tn＋１の場合が所定回数続いてい
たとき、すなわち所定回数続けて検出湯温が低下してい
たときには検出湯温が下降傾向にあると判別し、時限手
段（12A）の第２の作動時間が経過するまでに強制的に
バーナ（２）の燃焼を継続させるのである。そして第２
の作動時間経過後には定常運転に入り、湯温検出手段
（11）の検出湯温とあらかじめ定めた風呂の設定温度と
の比較に基づいてバーナ（２）の燃焼が抑制され検出湯
温が設定温度以上になると燃焼を停止する。

第３図は暖房運転を行なった直後に風呂運転を開始した
場合の検出湯温の時間変化を示すものであり、運転開始
時点（t0）では三方切換弁（６）より下流の流路に暖房
運転時の高温の湯が存在しており、又湯温検出手段（1
1）が高温を検出している状態から浴槽水の正確の温度
を検出するまでの追従性に遅れがあるため、検出温度は
連続して低下するが時限手段（12A）の第１の作動時間
の経過時点（tA）では風呂の設定温度（TS）よりも高い
温度で検出している場合があり、そこで第２の作動時間
（tB）まで検出湯温に拘らず強制的に燃焼を継続させ、
その間に湯温検出手段（11）が浴槽水の正確な温度を検
出できるのである。その後は定常運転を行ない検出湯温
が設定温度（TS）を検出した時点（TC）で燃焼を停止す
る。

一方、第１の作動時間（tA）までの検出湯温が下降傾向
ではないときには、以前に暖房運転が行なわれていない
か、または暖房運転の影響がないので即座に定常運転に
移行するようにしている。

（発明の効果）本発明は以下に示すようなすぐれた効果を奏するもので
ある。すなわち、暖房運転で循環湯温が高温になった状
態から風呂運転が開始されても湯温を誤検出してすぐに
風呂運転が停止してしまう不都合を解消することがで
き、また、単に風呂運転開始当初の一定時間、検出湯温
をマスクするのではなく、検出湯温の変化の傾向に基づ
いて暖房運転の影響が有るか否かを判断し、暖房運転の
影響が有って正しく浴槽湯温を検出できない場合は、そ
れが解消されるに相応の時間に亘って強制的に加熱を続
けるが、暖房運転の影響が無い場合には、無用に強制的
な加熱を続けることなく定常の運転に移るので、強制的
な加熱は短時間で済み、強制的な加熱の間に湯温が必要
以上に上がってしまう可能性を少なくすることができる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す全体構成図、第２図は同
実施例の作用を示すフローチヤート、第３図は同実施例
における検出湯温の時間変化を示す湯温特性図である。（１）……加熱部（３）……浴槽（５）……風呂回路（６），（７）……三方切換弁（切換手段）（８）……暖房回路（11）……湯温検出手段（12）……マイクロコンピュータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】加熱部と浴槽とを連絡する風呂回路の途中
に切換手段を介して暖房回路を接続し、加熱部の入口側
に湯温検出手段を設けて、風呂運転時には、検出湯温と
設定温度とを比較し、検出湯温が設定温度以上になると
加熱を停止するようにしたものにおいて、風呂運転開始
時に作動する時限手段を設けて該時限手段の第１の作動
時間が経過するまで強制的に加熱を継続させると共に上
記時間内に一定時間間隔で湯温を検出し、この検出湯温
のデータに基づいて検出湯温の下降傾向を判別する手段
を設け、下降傾向を判別したときは前記時限手段の第２
の作動時間が経過するまで続けて強制的に加熱を継続さ
せるようにしたことを特徴とする温水暖房兼用風呂加熱
装置。