JPH07185489A - 紫外線照射式改質装置 - Google Patents

紫外線照射式改質装置

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JPH07185489A
JPH07185489A JP34907593A JP34907593A JPH07185489A JP H07185489 A JPH07185489 A JP H07185489A JP 34907593 A JP34907593 A JP 34907593A JP 34907593 A JP34907593 A JP 34907593A JP H07185489 A JPH07185489 A JP H07185489A
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work
pressure mercury
mercury lamp
processing chamber
chamber
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JP34907593A
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Satoru Tanaka
悟 田中
Kazuhiro Miyagawa
和弘 宮川
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】処理室に収容された低圧水銀灯の最冷部温度を
一定に保ち、紫外線強度の変動を少なくした紫外線照射
式改質装置を提供する。 【構成】処理室5に収容されたワークWに、この処理室
に設けた低圧水銀灯71から紫外線を照射し、この紫外
線によってワ−クの表面を改質する装置において、上記
低圧水銀灯は、発光管の最冷部が下側となるような傾斜
姿勢で上記処理室に設置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板の表面処理な
どのように、ワークとしての基板に紫外線を照射するこ
とによってワーク表面の洗浄、分解などの改質処理を行
う紫外線照射式改質装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高出力低圧水銀灯から照射される水銀共
鳴線である185nmおよび245nmの短波長紫外線は、
それ単独で、またはオゾンや酸素原子と組み合わせて使
用することにより、ガラス、シリコン、金属、樹脂など
からなる基板表面に付着する有機化合物を分解し、これ
らの除去あるいはこれらを含む物質の性質を変える作用
があることは知られている。すなわち、ワークとしての
上記基板に185nmおよび245nmの短波長紫外線を照
射すると、強力な酸化作用を奏するオゾンO3 と励起酸
素原子を連続して発生させることができ、このオゾンと
酸素原子が基板表面の有機化合物に作用し、有機化合物
を揮発性のCO2 、H2 Oなどに変化させることから、
有機化合物の化学的結合を切断し、酸化分解および気化
作用を生じさせる。これにより基板表面の改質、光洗
浄、露光、光アッシング処理などが行える。
【0003】このような性質を利用した紫外線照射式改
質技術は種々の分野で使用されており、例えばカラーフ
ィルタ用ガラス基板の光洗浄装置などに適用されてい
る。ガラス基板用の光洗浄装置は、処理室に紫外線光源
としての低圧水銀灯を設置し、この低圧水銀灯から放射
される紫外線をこの処理室に収容したワーク、すなわち
ガラス基板に照射するようになっている。
【0004】ところで、この種の紫外線照射式改質装置
において、装置の性能を左右する最も重要な要因は紫外
線の照射強度である。紫外線照射強度は、紫外線光源と
しての低圧水銀灯から放射される紫外線の量により決ま
り、この紫外線放射量は点灯中の発光管内の水銀蒸気圧
に左右される。低圧水銀灯の水銀蒸気圧を制御するには
発光管の最冷部の温度を制御すればよいことは知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紫外線照射式改質装置の場合、紫外線光源としての低圧
水銀灯を点灯すると、この放電灯から紫外線ばかりでな
く大量の熱が放出されるため、点灯時間の経過に伴って
処理室内の温度が上昇する。低圧水銀灯の最冷部はこの
ような温度の影響を受けて温度変化し、このため発光管
内の水銀蒸気圧が変動して紫外線強度が変化し、よって
時間毎にワークの処理性能にばらつきが発生する不具合
があった。このことから、処理されたガラス基板の品質
にばらつきが生じることがある。
【0006】処理室内の温度を一定に保つため、紫外線
照射式改質装置の使用中に、排気ダクトなどを用いて処
理室の換気を行う手段も採用しているが、この手段のみ
では低圧水銀灯の最冷部温度を一定に保つことは不十分
であった。
【0007】したがって、本発明の目的とするのは、処
理室に収容された低圧水銀灯の最冷部温度を一定に保
ち、紫外線強度の変動を少なくすることができる紫外線
照射式改質装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、処理
室に収容されたワークに、この処理室に設けた低圧水銀
灯から紫外線を照射し、この紫外線によってワ−クの表
面を改質する装置において、上記低圧水銀灯は、発光管
の最冷部が下側となるような傾斜姿勢で上記処理室に設
置されていることを特徴とする。請求項2の発明は、上
記低圧水銀灯は、バルブの形状がU字形またはW字形の
屈曲形状をなしており、この屈曲形バルブの端部に最冷
部が形成され、この最冷部が傾斜方向の下側に位置され
ることを特徴とする。請求項3の発明は、上記低圧水銀
灯の最冷部を水または空気により強制冷却する手段を備
えたことを特徴とする。請求項4の発明は、処理室に収
容されたワークを支持する手段は、上記ワークの被照射
面が上記低圧水銀灯と対向するようにこのワ−クを傾斜
して支持することを特徴とする。請求項5の発明は、処
理室に隣接して、一方にワーク供給室および他方にワー
ク取り出し室を設け、上記ワーク供給室から処理室およ
びワーク取り出し室に亘ってワークを送る搬送手段を有
していることを特徴とする
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、紫外線を照射する低
圧水銀灯を、発光管の最冷部が下側に位置するように傾
斜した姿勢で処理室に設置したから、発光管の最冷部が
上記処理室の対流による温度変化の少ないしかも常に温
度の低い位置に配置されることになり、最冷部の温度を
一定に保つことができ、よって紫外線強度の変化を少な
くすることができる。請求項2の発明によれば、低圧水
銀灯が屈曲形ランプであるから小さなスペースでありな
がら紫外線の照射密度を高くすることができ、しかもそ
の端部に形成された最冷部が傾斜方向の下側に位置され
るから、高い出力でありながら最冷部の温度を一定に保
つことができる。請求項3の発明によれば、低圧水銀灯
の最冷部を水または空気により強制冷却するから、最冷
部の温度を一層高精度に一定に保つことができる。請求
項4の発明によれば、処理室に収容されたワークの被照
射面が上記低圧水銀灯と対向するから、照射効率が高く
なる。
【0010】請求項5の発明によれば、ワーク供給室か
ら処理室およびワーク取り出し室に亘ってワークを送る
搬送手段を有しているから、ワークを順次ワーク供給室
側から送ってワーク取り出し室で取り出すことができ、
ワークの供給から取り出しまでの作業を連続して行うこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下本発明について、図面に示す一実施例に
もとづき説明する。この実施例は、本発明をカラーフィ
ルタ用ガラス基板の光洗浄装置に適用した例を説明する
ものであり、図中1は基台である。基台1は支脚2…に
より支えられており、かつキャスタ3…を用いて移動可
能となっている。
【0012】基台1の上面には、左から順に、ワーク供
給室4、ワーク処理室5およびワーク取り出し室6が形
成されている。これらワーク供給室4、ワーク処理室5
およびワーク取り出し室6はそれぞれ独立した開閉扉4
1、51および61により開閉可能になっているととも
に、それぞれの部屋4、5および6が区画されている。
これら開閉扉41、51および61は、手前側に取り付
けた把手42、52および62を把持して引き上げる
と、後方のヒンジ部43、53および63を中心として
回動する。なお、ワーク供給室4およびワーク取り出し
室6の開閉扉41および61には、紫外線を遮断し、し
かしながら中を透視可能な窓44および64が設けられ
ている。
【0013】上記ワーク供給室4、ワーク処理室5およ
びワーク取り出し室6の底面は、図1にも示す通り、手
前側が下がった傾斜面をなしている。そして、これらワ
ーク供給室4、ワーク処理室5およびワーク取り出し室
6の底部には、図4に示す通り、それぞれ搬送手段に相
当するローラコンベア45、55および65が設けられ
ている。これらローラコンベア45、55および65
は、ワーク供給室4のローラコンベア45のみを詳しく
示して説明するが、手前側の複数のローラ45a…と向
う側の複数のローラ45b…とをそれぞれ互いに向い合
わせ、手前側のローラ45a…はスプロケット46a…
およびチェーン47aにより連動させるとともに、向う
側のローラ45b…は他のスプロケット46b…および
チェーン47bにより連動させるようになっている。そ
して、これらチェーン47a、47bは、電動機48に
より駆動シャフト49を介して同期して回転されるよう
になっている。したがって、電動機48を作動させると
駆動シャフト49が回転し、これにより手前側のチェー
ン47aと向う側のチェーン47bが等速度で同方向に
走行する。このため、手前側のローラ45a…と、向う
側のローラ45b…が同期して等速度で同方向に回転
し、これら手前側のローラ45a…と向う側のローラ4
5b…の間に掛け渡されたワーク、すなわちカラーフィ
ルタ用ガラス基板Wが矢印A方向に送られるようにな
る。
【0014】ワーク処理室5およびワーク取り出し室6
にも上記の構造と同様のローラコンベア55および65
が設置されており、したがってワーク供給室4のローラ
コンベア45に載置されたガラス基板Wは、これらロー
ラコンベア45、55および65の連動により順次間欠
的に、ワーク処理室5のローラコンベア55およびワー
ク取り出し室6のローラコンベア65へ移し渡されるよ
うになっている。
【0015】このため、ガラス基板Wはワーク供給室4
からワーク処理室5およびワーク取り出し室6へ順次送
られ、ワーク処理室5に送られた場合に紫外線を照射さ
れるようになっている。
【0016】これらローラコンベア45、55および6
5は、ワーク供給室4、ワーク処理室5およびワーク取
り出し室6の底部の傾斜に沿って、それぞれ手前側が下
がった傾斜をなしている。
【0017】したがって、これらローラコンベア45、
55および65は、ワークWの支持を兼ねており、本発
明の支持手段に相当する。つまり、ローラコンベア4
5、55および65は、ワークWを手前が下がる姿勢で
傾斜して支持するようになっている。
【0018】上記ワーク処理室5には紫外線照射装置7
0が設けられている。この紫外線照射装置70はワーク
処理室5の開閉扉51に取り付けられており、本実施例
では複数のU字形高出力低圧水銀灯71…により構成さ
れている。複数のU字形高出力低圧水銀灯71…は、図
3にも示す通り、ワークWの搬送方向に沿って並べられ
ている。
【0019】各U字形低圧水銀灯71は、図5に示す通
り、U字形をなす石英ガラス製バルブ72の両端部にそ
れぞれ陽極73と陰極74を封装して構成されており、
これら陽極73と陰極74は半サイクル毎に交互に放電
するようになっている。つまり、リード線75…を通じ
て供給される交流電力の一方の半サイクルで、一端の陽
極73と他端の陰極74との間で放電を発生させ、次の
半サイクルで、他端の陽極73と一端の陰極74との間
で放電を発生させるようになっている。なお、バルブ7
2の内部には水銀と、始動用の希ガスが封入されてい
る。このような高出力低圧水銀灯71は、放電によって
水銀が電離および励起されることで、水銀共鳴線である
ところの185nmおよび245nmの短波長紫外線を発
し、この短波長紫外線はバルブ72を透過してワーク処
理室5内に照射されるようになっている。
【0020】このような構成のU字形低圧水銀灯71
は、水平点灯した場合は、通常、陰極74よりも後方で
あるところのバルブ72の端部に最冷部が形成される。
最冷部の温度はバルブ72内の水銀蒸気圧を左右するも
のであり、したがって水銀蒸気の濃度に影響を及ぼし、
結果として紫外線の放出量に影響を与える。
【0021】本実施例では、上記のようなU字形低圧水
銀灯71…が、ワーク処理室5の開閉扉51に取り付け
られており、この開閉扉51は手前が下がった姿勢で処
理室5を閉じるようになっている。このような開閉扉5
1に対し、上記U字形低圧水銀灯71…はU字形バルブ
72のそれぞれの端部が開閉扉51の手前側に位置する
ように取り付けられており、したがって開閉扉51が閉
じられたときにはU字形低圧水銀灯71…は手前が下が
った傾斜姿勢となり、それぞれ端部が下側に位置するよ
うになっている。すなわち、開閉扉51を閉じてランプ
を点灯した場合、ランプの最冷部は下側に位置するよう
になっている。
【0022】そしてまた、上記U字形バルブ72のそれ
ぞれ端部は、水冷装置80によって強制的に冷却される
ようになっている。水冷装置80は、図6に示されてお
り、バルブ72の両端部が接触される冷却ブロック81
を備えている。冷却ブロック81は内部に図示しないウ
オータジャケットを備えており、このウオータジャケッ
トは給水ニップル82および排水ニップル83を通じて
常に水が供給および排水されるようになっている。した
がって、ウオータジャケット内の水は常に入れ替えられ
るようになっており、これにより冷却ブロック81は冷
却され、表面温度が一定に保たれるようになっている。
上記バルブ72の両端部は、この冷却ブロック81と、
これにボルト85…によって固定された押え板84とで
挾持されている。したがって、バルブ72の端部に形成
される最冷部は冷却ブロック81に接触しており、この
ため最冷部の熱が冷却ブロック81に伝達され、よって
最冷部は強制的に水冷されるようになっている。
【0023】なお、ワーク処理室5の開閉扉51には、
背面に排気ダクト58が連結されており、この排気ダク
ト58は、処理室5内で高温となった空気や、光分解に
より蒸発した有機物(CO)、H2 Oなどを排除するよ
うになっている。
【0024】このような構成による実施例の作用につい
て説明する。ワーク供給室4の開閉扉41を開けてロー
ラコンベア45の上にワークW、すなわちガラス基板を
置き、この開閉扉41を閉じて搬送手段の電動機48…
を作動させる。すると、ワーク供給室4のローラコンベ
ア45に載せられていたワークWは、ワーク処理室5の
ローラコンベア55に載り移り、ワーク処理室5に運ば
れて所定位置に停止する。ワーク処理室5では予め紫外
線照射装置70の各U字形高出力低圧水銀灯71…が点
灯されており、水銀共鳴線である185nmおよび245
nmの短波長紫外線が発せられている。ローラコンベア5
5によりワーク処理室5に運ばれてきたワークWは、各
U字形高出力低圧水銀灯71…から紫外線を受ける。こ
の場合、紫外線は各U字形高出力低圧水銀灯71から直
接ワークWを照射するものと、開閉扉51の天井面で反
射されてワークWを照射するものがある。
【0025】このような紫外線照射によりワークWの表
面は紫外線を浴びて改質し、例えば光洗浄がなされる。
ワーク処理室5で処理が終わったワークWは、搬送装置
の次の作動により、ワーク取り出し室6のローラコンベ
ア65に移し渡され、ワーク取り出し室6に運ばれる。
このとき、同時にワーク供給室4から次のワークWがワ
ーク処理室5に送り込まれる。ワーク取り出し室6に送
られてきた処理済のワークWは、ワーク取り出し室6の
開閉扉61を開けて取り出すことができる。
【0026】上記処理室5内では、高出力低圧水銀灯7
1の点灯にともない、ランプから紫外線ばかりでなく熱
が放出される。この熱は処理室5の温度を上昇させ、ま
た開閉扉51の天井面で反射され、対流を生じる。この
熱は排気ダクト58を通じて放熱されるが、この放熱の
みでは不十分であり、高出力低圧水銀灯71の最冷部の
温度を上昇させかねない。
【0027】しかし、本発明の場合、最冷部が下側に位
置するように高出力低圧水銀灯71を傾斜した姿勢で設
置してあるから、最冷部が上記ワーク処理室5の底部に
近い位置に設けられるようになり、対流による温度変化
の少ない場所であり、しかも常に温度の低い位置に配置
されることになる。このため水銀灯71の最冷部の温度
を一定に保つことができ、紫外線強度の変化を少なくす
ることができる。
【0028】特に、本実施例では、低圧水銀灯71の最
冷部を、水冷装置80によって強制的に冷却するように
したから、最冷部の温度を一層一定に保つことができ、
よって紫外線の照射強度の変動を少なくすることができ
る。このことから、ランプの点灯時間の経過に伴い光洗
浄能力が変化するなどの不具合を防止することができ、
処理されたワークWの品質が安定することになる。
【0029】なお、水冷装置80に代わって、ヒートパ
イプとファンを用いた強制空冷装置を使用してもよい。
【0030】上記のような低圧水銀灯71の取り付け姿
勢に対向して、搬送装置は手前側のローラ45a…が下
がるようにして傾斜して設置されているから、ワークW
の供給および取り出し作業が容易になるばかりでなく、
ワークWが低圧水銀灯71とほぼ平行に対面するように
なり、よってワークWの全面に亘り均等な紫外線強度を
受けるから、光洗浄などの処理が均等になされるように
なる。
【0031】また、低圧水銀灯71はU字形の屈曲形ラ
ンプとしたから小さな取り付けスペースでありながら発
光部をコンパクトに集中させることができ、照射密度を
高くすることができる。しかも、最冷部はいずれ一方の
端部に形成されるから、両者を一緒の水冷すれば、必ず
や最冷部を強制的に冷却することができ、最冷部の温度
を一定に保つことができる。
【0032】そしてまた、低圧水銀灯71…および搬送
用ローラコンベア45、55および65を傾斜させて、
ワーク供給室4、ワーク処理室5およびワーク取り出し
室6の底面も傾斜させたので、処理室5の実質面積に比
べて装置全体の投影面積を小さくすることができ、例え
ば前下がりに30°の角度で傾斜させた場合は、床面積
を13.3%程度狭くすることができ、処理室5の実質
面積を変えずに装置の小形化が可能になる。
【0033】また、ワーク処理室5の一端にワーク供給
室4を設けるとともに他端にワーク取り出し室6を設
け、これら各室4、5および6を搬送装置で連結したか
ら、ワーク処理室5でワークWの処理中に、ワーク供給
室4に次のワークWを準備することができるとともに、
ワーク取り出し室6では処理済みのワークWを取り出す
ことができ、しかも、ワークWを順次送り込むことがで
きるので、作業能率がよい。
【0034】さらに、ワーク供給室4およびワーク取り
出し室6の各開閉扉41、61に透視窓44、64を設
けたので内部を覗いて観察することができる。
【0035】なお、本発明は、低圧水銀灯71がU字形
の屈曲形ランプであることには限らず、W字形の屈曲ラ
ンプであってもよく、または直管形ランプであってもよ
い。そして、本発明は、ランプの性能を一定に保つこと
を主眼とするから、搬送装置やワーク支持装置が傾斜し
ていることには制約されない。さらに、搬送装置はロー
ラコンベアに限らず、チエーンコンベアなどであっても
よい。
【0036】そしてまた、本発明は、カラーフィルタ用
ガラス基板の光洗浄装置に適用することに限らず、要す
るに185nmおよび245nmの短波長紫外線を照射して
ワークを改質処理する場合には適用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、紫
外線を照射する低圧水銀灯を最冷部が下側に位置するよ
うに傾斜した姿勢で処理室に設置したから、発光管の最
冷部が処理室の対流による温度変化の影響を受け難くな
り、よって最冷部の温度を一定に保つことができる。こ
のため、紫外線強度の変動を少なくすることができ、処
理されるワークの品質のばらつきを少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、カラーフィルタ用ガ
ラス基板の光洗浄装置の一部断面した側面図。
【図2】同実施例の光洗浄装置の正面図。
【図3】同実施例の光洗浄装置の平面図。
【図4】同実施例の搬送装置を示す平面図。
【図5】同実施例の高出力低圧水銀灯の断面図。
【図6】同実施例の水冷装置を示す分解した斜視図。
【符号の説明】
1…基台 4…ワーク供給室 5…ワーク処理室 6…
ワーク取り出し室 41、51、61…開閉扉 44、64…窓 45、55、65…ローラコンベア 45a、45b…ローラ 46a、46b
…スプロケット 47a、47b…チェーン 48…電動機 70…紫外線照射装置 71…U字形高出力低圧水銀灯 72…U字形石
英ガラスバルブ 73…陽極 74…陰極 80…水冷装置 81…冷却ブロック 84…押え板 W…ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室に収容されたワークに、この処理
    室に設けた低圧水銀灯から紫外線を照射し、この紫外線
    によってワ−クの表面を改質する装置において、 上記低圧水銀灯は、発光管の最冷部が下側となる傾斜姿
    勢で上記処理室に設置されていることを特徴とする紫外
    線照射式改質装置。
  2. 【請求項2】 上記低圧水銀灯は、バルブの形状がU字
    形またはW字形の屈曲形状をなしており、この屈曲形バ
    ルブの端部に最冷部が形成され、この最冷部が傾斜方向
    の下側に位置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の紫外線照射式改質装置。
  3. 【請求項3】 上記低圧水銀灯の最冷部を水または空気
    により強制冷却する手段を備えたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の紫外線照射式改質装置。
  4. 【請求項4】 処理室に収容されたワークを支持する手
    段は、上記ワークの被照射面が上記低圧水銀灯と対向す
    るようにこのワ−クを傾斜して支持することを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の紫外線照
    射式改質装置。
  5. 【請求項5】 処理室に隣接して、一方にワーク供給室
    および他方にワーク取り出し室を設け、上記ワーク供給
    室から処理室およびワーク取り出し室に亘ってワークを
    送る搬送手段を有していることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれかに記載の紫外線照射式改質装
    置。
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