JPH07184876A - スピン共鳴を用いた検査装置 - Google Patents

スピン共鳴を用いた検査装置

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JPH07184876A
JPH07184876A JP5331392A JP33139293A JPH07184876A JP H07184876 A JPH07184876 A JP H07184876A JP 5331392 A JP5331392 A JP 5331392A JP 33139293 A JP33139293 A JP 33139293A JP H07184876 A JPH07184876 A JP H07184876A
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由香里 小野寺
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覚 二味
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピン共鳴信号を検出するアンテナの穿刺を
行ない、安全に検査ができるスピン共鳴を用いた検査装
置を提供する。 【構成】 スピン信号の検出部31は超音波探触子32
と組合せられ使用される。短冊状の圧電素子33を制御
して、検査対象の特定領域を超音波ビーム走査して、検
査対象の内部構造をほぼリアルタイムで画像化する。ス
ピン信号の検出部31の先端部にダイポールアンテナ3
5が組み込まれ、検出部31が探触子の空隙34を通し
て検査対象内に穿刺される。超音波断層像装置の探触子
32を動かして検査対象内部を監視しながら、送受信ア
ンテナを穿刺して検査対象内で移動し、穿刺近傍部から
高いS/Nでスピン共鳴信号を検出する。 【効果】 アンテナを検査部位近傍に安全に近接でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核スピンあるいは電子ス
ピン共鳴を利用した検査装置(以下、検査装置と略す)
において、受信アンテナ、もしくは送受信アンテナが穿
刺針の一部に配置され、穿刺針の穿刺を超音波断層像撮
影装置で得た超音波断層像のガイドにより行うことによ
り、安全に検査することを可能にしたスピン共鳴を用い
た検査装置及び検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、検査対象、例えば生体の内部構造
を非破壊的に検査する装置として、X線CTや超音波断
層像撮影装置が広く利用されている。さらに近年、核ス
ピンの共鳴現象を用いた核磁気共鳴撮影装置が広く利用
され始めてきており、また電子スピンの共鳴現象を用い
た電子スピン共鳴撮影装置も利用されつつある。これら
核磁気共鳴撮影装置や電子スピン共鳴撮影装置の特徴の
1つは、X線CTや超音波断層撮影装置では得られな
い、生体を構成する分子の構造に関する各種情報を取得
することが可能なことである。この方法の原理は、測定
対象とするスピンを強力な磁場の中に置き、スピン固有
の共鳴周波数の高周波磁場をアンテナにより印加して、
スピンを励起する。このスピンが元の状態に戻るときに
発生する信号を受信アンテナで受信し、これに各種の信
号処理を施すことにより、生体を構成する分子の密度や
構造に関する情報を得るものである。電子スピン共鳴で
測定可能な物質は、不対電子対を有する常磁性種、例え
ば鉄、銅、マンガンや各種フリーラジカルである。特
に、フリーラジカルの一種である活性酸素は老化や発ガ
ンあるいは生体防御などの生体現象に深く関係してお
り、生体に関する貴重な情報をもたらすものと期待され
ている。一方、核スピン共鳴で測定可能な物質は、核ス
ピン量子数と核磁気モーメントがゼロでない物質、例え
ば水素、リン、炭素などである。生体中には特に水素が
多いため、一般には水素を対象とした計測が行なわれて
おり、生体の構造に関する情報をもたらしている。
【0003】このような核スピン共鳴や電子スピン共鳴
を利用した検査装置では、検査物体からの信号を物体各
部に対応させて分離・識別する必要がある。その方法と
しては、サーフェスコイルと呼ばれる小型の信号検出用
コイルを用いる方法がある。これはサーフェスコイルが
感度を有する領域が、サーフェスコイルのごく近傍の狭
い範囲に限定されることを利用して、信号検出部位を限
定する方法である。この方法の基本原理については、
“ジャーナル・オブ・マグネティック・レゾナンス”
誌、第56巻(1984年)、第401頁(J. Magn. R
eson., vol.56, 1984, pp.401)”に記載されている。こ
の方法では1つの特定部位からの情報を検出するもので
あり、このままでは部位ごとの信号を同時に取得するこ
とはできない。一方、これとは別に、検査物体に傾斜磁
場を印加することで、物体各部に印加された静磁場を互
いに異ならせ、これにより信号に位置情報を付与する方
法も知られている。例えば核スピン共鳴撮影装置の基本
原理に関しては、“ジャーナル・オブ・マグネティック
・レゾナンス”誌、第18巻(1975年)、第69頁
(J. Magn. Reson., vol.18, 1975, pp.69)に記載され
ており、また電子スピン共鳴撮影装置の基本原理に関し
ては、“ジャーナル・オブ・マグネティック・レゾナン
ス”誌、第67巻(1985年)、第73頁(J. Magn.
Reson., vol.67,1986, pp.73)”に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の撮影法で
は、通常、信号検出部を検査対象の表面あるいは周囲に
置くため、深部を検査する場合、S/Nが著しく低下
し、測定が困難になるという共通する特徴的な問題があ
る。このような問題を解決する方法として、検査対象内
部に信号検出部を挿入し、測定部位の近傍で信号を捕捉
する方法が知られている。しかし、検査対象内部にこの
ような信号検出部を挿入し、それを動かすことは測定部
位の近傍の他の臓器を損傷する危険性があり、広く普及
してはいなかった。本発明の目的は、スピン共鳴信号を
検出する信号検出手段、又は、信号検出手段と高周波発
生手段を検査対象内部に挿入し、またそれを検査対象内
部で移動させる場合、超音波断層像撮影装置により常に
スピン共鳴信号を検出する信号検出手段の動きを監視、
参照しながら安全な信号検出手段の移動を可能とし、上
記従来の問題を解決するスピン共鳴を用いた検査装置及
び検査方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスピン共鳴を用
いた検査装置は、静磁場及び高周波磁場の各磁場発生手
段と、検査物体からのスピン共鳴信号を検出する信号検
出手段と、信号検出手段の検出信号に対し演算を行う計
算機および演算結果の出力手段とを有し、超音波断層装
置の超音波探触子と組み合わせて用いられる穿刺針の一
部に、高周波磁場発生手段と信号検出手段を兼ねる受送
信アンテナが配置され、穿刺針が穿刺された検査対象の
穿刺部位近傍からのスピン共鳴信号の検出を行う。即
ち、信号検出手段の検査対象への穿刺を超音波断層像撮
影装置で得た超音波断層像を監視、参照しながら行な
う。スピンとして核スピン又は電子スピンを対象として
これら何れかのスピン共鳴信号を検出する。さらに、検
査対象部位でのスピン共鳴信号の発生部位の特定は、傾
斜磁場を発生する傾斜磁場コイルにより発生した傾斜磁
場により行ない、検査対象の部位に応じてスピン共鳴の
共鳴周波数を異ならせて行なう。傾斜磁場は振動する磁
場を含んでおり、傾斜磁場は周波数あるいは位相の異な
る複数の振動する磁場を同時に印加することにより発生
する。超音波断層像を得るための信号計測は、スピン共
鳴信号を計測していない時間帯に行ない、スピン共鳴信
号を計測している時間帯では超音波断層像撮影装置のク
ロックを停止させておく。
【0006】送受信アンテナは、超音波断層像を得るた
めの超音波探触子の位置を基準にして移動させ、超音波
探触子はスピンの振舞に影響を与えないようにするため
非磁性材料から構成する。送受信アンテナは、具体的に
は、フラットアンテナ又はヘリカルアンテナである。ア
ンテナの一部を同軸ケーブルで構成することもできる。
これらのアンテナのいずれかを含む、スピン共鳴信号を
検出するための信号検出手段はさらに、その内部に検査
対象内部に対する開口を持ち、検査対象外部に通じる細
孔を有しており、検査対象の所定の部位に細孔を通し
て、検査あるいは治療のための薬剤を注入投与すること
が可能である。上記の送受信アンテナは、穿刺針の先端
近傍の外面または内部に配置され、穿刺針の少なくとも
の先端近傍が非金属材料により構成され、高周波磁場の
送信とスピン共鳴信号の受信を可能とするように構成さ
れる。
【0007】穿刺針の一部に、高周波磁場発生手段と信
号検出手段を兼ねる受送信アンテナを配置するかわり
に、スピン共鳴信号を検出する送信アンテナを配置する
構成として送信アンテナを上記で説明した送受信アンテ
ナと同様の構成としてもよい。
【0008】
【作用】超音波断層像撮影装置の発生する超音波は生体
に無害であり、かつ生体の構造をほぼリアルタイムで観
察することが可能である。これによりスピン共鳴を用い
た検出装置のスピン共鳴信号を検出する信号検出手段の
位置と臓器との位置関係を常に監視することができる。
そのため、動静脈や重要な組織を損傷することなく、安
全に信号検出手段を移動させることが可能になる。
【0009】
【実施例】図2に本発明が適用される核スピン共鳴装置
の構成図を示す。図2において、1は制御装置、2は高
周波パルス発生器、3は電力増幅器、4は検査物体12
に高周波磁場を印加する高周波磁場発生手段であると共
に、検査部位から生ずる信号を検出する信号検出部であ
る。これは、超音波を送信及び受信するための超音波探
触子と組み合わせて使用されるか、一体化したものであ
る。5は核スピンからの共鳴信号を増幅・検波する信号
検出系、6はA/D変換器、7は信号処理装置、8は表
示装置を示している。9は高周波送信パルスと受信信号
を分離する分離装置である。通常ダイオードの組合せか
らなっており、その電圧−電流特性の非直線性を利用す
る。11は検査物体12に均一な静磁場を発生する磁石
である。15は超音波断層像撮影装置である。制御装置
1は各装置に種々の命令を一定のタイミングで出力する
機能を有するものである。高周波送信パルス発生器2の
出力は、電力増幅器3で増幅され、信号検出部4に含ま
れる送信コイルを励振する。該コイルで受信された信号
は、信号検出系5を通り、A/D変換器6でA/D変換
された後、信号処理装置7で信号処理を受け、結果が表
示装置8上に表示される。検査物体である人体12は、
ベッド13上に載置され、前記ベッド13は支持台14
上を移動可能なように構成されている。なお、以上は核
スピン信号を検出する装置の場合であるが、電子スピン
共鳴信号を検出する場合には、一般に共鳴周波数が高
く、また信号検出法として連続法が用いられることが多
いため、分離装置9としてはサーキュレータを用いるこ
とが多い。しかし、低磁場の電子スピン共鳴装置では、
核スピン共鳴装置と同様の構成をとることも可能であ
る。
【0010】次に、信号検出部4について更に詳しく述
べる。従来装置の信号検出部は図3(a)に示すよう
な、直径15cm程度のループ状のコイル4−1か、あ
るいは図3(b)に示すような、全身を囲う大きさのコ
イル4−2であった。前記のループ状コイル4−1には
共振用のコンデンサ21が取付けられており、核スピン
の共鳴周波数で共振するようになっている。また、全身
用コイル4−2には、スロッテド・チューブ・レゾネー
タやマルチプルエレメント・レゾネータが用いられてお
り、4−1と同様な共振周波数を有する。コイル4−1
により体内深部に位置する部位22を検査する場合、部
位22と検出コイル4−1が離れざるを得ないため、検
査部位の深度に応じてS/Nが低下する。一方、コイル
4−2を用いた場合、検査部位の深度によりS/Nが変
化する程度は小さいが、コイルが大型化するために基本
的に信号検出効率、すなわちS/Nが低下する。そのた
め、全身用コイル4−2のS/Nは、小型コイル4−1
のS/Nに比べ、小型コイルの直径以内の深部を検査対
象にする場合においては低い。
【0011】次に、図1を用いて本発明の実施例の1つ
を説明する。図1は核スピン信号の検出部31と超音波
探触子32が組合せられて構成された穿刺可能な構造を
示す。超音波探触子32はリニア型、アレー型などの電
子走査型あるいはメカニカル走査型であり、前2者の場
合、周知のようにその表面には短冊状の圧電素子33が
多数並んでいる。これらの圧電素子の各々には、信号の
伝送時間を異ならせる回路が接続されている。この回路
は、超音波の送波の時間を異ならせたり、あるいは音響
インピーダンスが異なる組織の境界面からの反射超音波
を受信し、発生した電圧を超音波断層像撮影装置15内
の受信部に伝送する時間を、実質的に異ならせるような
処理を行う。これにより、特定の領域を高速で走査で
き、検査対象の構造をほぼリアルタイムで画像化でき
る。圧電素子は通常PbTiO3(チタン酸鉛)、PZ
T(チタン酸ジルコン酸鉛)などのセラミックスに代表
される非磁性材料からなっており、核スピンの振舞に影
響を与えない。また、近年開発された有機圧電素子ある
いはセラミックスと有機圧電素子の複合素子は、核スピ
ンの振舞に影響を与えない点において、セラミックスよ
りも一層優れている。有機圧電素子としては、ポリフッ
化ビニリデン(PVDF)が代表的な物質として知られ
ている。特に、有機圧電素子の場合には、表面の電極を
除いて金属をも全く含まないため、核スピンの振舞に影
響を与えないので、特に好ましい性質を有しており、本
実施例に使用し得る好適な圧電素子である。核スピン信
号の検出部31は、その先端部に送受信アンテナとし
て、ダイポールアンテナ35が組み込まれた構造になっ
ており、探触子の空隙34を通して検査対象内に穿刺さ
れる。なお、核スピン信号検出部31は、超音波断層装
置と組み合わせて用いられる穿刺針(図示せず)の内部
に配置するか、穿刺針の一部として構成する。上記の送
受信アンテナは、穿刺針の先端近傍の外面または内部に
配置され、穿刺針の少なくとも先端近傍が非金属材料に
より構成され、高周波磁場の送信とスピン共鳴信号の受
信を可能とする。穿刺の時、動静脈や重要な臓器を誤っ
て損傷しないように、超音波断層像撮影装置15の探触
子32で検査対象内部を常に監視しながら、この送受信
アンテナを検査対象に穿刺あるいは移動する。探触子を
構成する圧電素子以外の他の部品も、スピン共鳴信号を
乱さないように可能な限り非磁性体かつ非金属からなる
ことが望ましい。送受信アンテナとしては、先に述べた
ダイポールアンテナに限らず、図4(a)に示すフラッ
トアンテナや(b)に示すヘリカルアンテナを用いるこ
とができる。このような送受信アンテナは測定部位のす
ぐ近傍まで近付けられるため、高いS/Nで信号を検出
できる。検出可能な領域は、アンテナの形状により決ま
るが、一般的に、アンテナの大きさのオーダの領域であ
る。
【0012】以上は高周波磁場を発生する高周波送信ア
ンテナと、スピンからの信号を受信する受信アンテナと
が同一の場合について説明した。しかし、高周波送信ア
ンテナが小型であるために、検査する場所により高周波
磁場の強度が大きく変化し、好ましくない場合がある。
この場合には、スピンを励起する高周波磁場を、穿刺針
の内部に配置するか穿刺針の一部として構成されている
受信アンテナとは分離された別の、穿刺針の外部に配置
されるより大きな送信アンテナを用いて発生すれば良
い。この送信アンテナは超音波探触子に固定されていて
も良いし、磁石11に固定されていても良い。
【0013】図5は別な実施例として、核スピン信号の
検出部31の内部を通して薬剤の注入が可能な例を示
す。ここで用いる検出部31は同軸ケーブルと送受信ア
ンテナ35からなっており、心線51とそれを取り囲む
誘電体52、シールド線53、外被54が同軸ケーブル
を構成している。誘電体の一部には細孔55が空いてお
り、先端近傍で内部から外側に抜けている。この細い穴
を通して、薬剤を注入することが可能である。この実施
例の送受信アンテナは、外被54を含めて穿刺針(図示
せず)の内部に配置される。もちろん高周波磁場の送波
または受波を行う送受信アンテナ部分35の近傍部分で
は、穿刺針(図示せず)を構成する材質は、高周波磁場
の送波または受波が可能となるように、セラミック、有
機高分子等の非金属材料とすることは言うまでもない。
【0014】これまで述べた例では、コイル近傍領域内
のスピンからの信号は同じ共鳴周波数を有するため、こ
の領域内ではスピン共鳴信号をことなる場所毎に分離し
て計測することはできない。しかし、スピンの共鳴周波
数は、それが置かれた磁場強度に比例するため、信号計
測時にコイル近傍領域に傾斜磁場を重畳することによ
り、この領域内の場所に応じて共鳴周波数を異ならせる
ことができる。そのため、検出信号を周波数分析するこ
とにより、領域内の場所に対応させてスピン共鳴信号を
ことなる場所毎に分離して計測することができる。
【0015】別な実施例として、図6に振動傾斜磁場を
用いた信号検出領域を限定する方法を示す。信号検出ア
ンテナで限定できる領域は、ほぼアンテナの大きさ程度
であるため、それ以下に信号検出領域を狭めたい場合に
は、他の手段を併用する必要がある。図6はこの一つの
例を示すものであり、x方向に印加した傾斜磁場の大き
さを正弦波状に変化させる場合を表す。すなわち、傾斜
磁場の大きさG(t)を、G(t)=G0sin(ωt)で与えるとす
る。ここで、G0は傾斜磁場の最大値、ωは角速度、tは
時間である。この時、傾斜磁場の原点を通り、その印加
方向に垂直な平面内の領域41では磁場の変化は小さい
が、原点から離れるに従い磁場の変化は大きくなる。こ
れにより、信号はωで変調を受けるので、多数の信号を
加算すると、領域41からの信号だけは位相がそろって
いるため加算されて大きくなるが、それ以外の領域から
の信号は位相が乱れているため互いに相殺し、減少す
る。これにより、領域41からの信号だけを選択するこ
とができる。従って、アンテナにより限定される領域が
領域42であるとき、これに振動傾斜磁場を印加し、発
生した信号を加算することにより、測定領域を領域41
と領域42の交差する斜線領域43に限定することがで
きる。同様に、振動磁場をx方向だけではなく、異なる
複数方向から印加することにより、それぞれの傾斜磁場
の印加方向に垂直で、かつ原点を通る平面が互いに交差
する領域からの信号だけを選択的に取りだすことができ
る。ただし、この場合には振動の周波数あるいは位相は
互いに異ならせることが必要である。周波数が同一であ
れば、合成された傾斜磁場は単に合成された方向を常に
向くだけで、その方向は変化しないからである。
【0016】図7はスピン共鳴信号を計測する期間61
と、超音波断層像撮影装置が動作する期間62のタイミ
ングを示す。超音波断層像撮影装置は1秒間に30枚程
度の画像を連続して作成することが可能であるが、動作
中は種々の雑音を発生するため、スピン共鳴信号を計測
することはできない。しかし、スピン共鳴信号の計測で
は、スピンを励起して信号を計測した後、再びスピンが
元の状態に戻るのに時間を要する。この待ち時間は信号
計測においては無駄な時間なので、その時間を利用して
超音波断層像の撮影を行なえば、信号計測に影響を与え
ずに超音波断層像を撮影できる。また、超音波断層像撮
影装置の雑音は主にディジタル回路から発生する雑音な
ので、装置全体の動作を停止させなくても、クロックを
停止させるだけでも雑音の発生を防止することができ
る。
【0017】以上説明した本発明を要約すると、本発明
は、スピン共鳴信号を検出する受信アンテナが一部に配
置された穿刺針の穿刺を超音波断層像を参照して行な
い、安全に検査ができるスピン共鳴を用いた検査装置を
提供するものである。スピン信号の検出部が配置された
穿刺針は超音波探触子と組み合わせられ使用される。短
冊状の圧電素子を制御し、検査対象の特定領域を超音波
ビーム走査して、検査対象の構造をほぼリアルタイムで
画像化する。スピン信号の検出部の先端部は探触子の空
隙を通して検査対象内に穿刺される。超音波断層像撮影
装置の探触子を動かして、超音波断層像を参照し検査対
象内部を監視しながら、受信アンテナを検査対象に穿刺
して、検査対象内で移動する。受信アンテナとしては、
ダイポールアンテナ、フラットアンテナ、ヘリカルアン
テナが好適である。さらに受信アンテナが、高周波磁場
を発生する送信アンテナを兼ねるものであってもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、超音波断層像撮影装置
を用いて、スピンからの信号を検出するアンテナを穿刺
あるいは移動させるため、アンテナを測定、検査部位の
すぐ近傍まで、動静脈や重要な組織を損傷することなく
安全に近接させ、高いS/Nでスピン共鳴信号を検出で
き、検査対象を効率良くより正確に検査することが可能
になるという効果がある。さらに、検査部位のすぐ近傍
に薬剤を投与できるので、より効果的な治療を行うため
の手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波探触子とスピン信号検出部を組合せた本
発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】本発明が適用される核スピン共鳴吸収装置の一
構成を示すブロック図。
【図3】従来の信号検出部を構成する、(a)ループ状
コイル、(b)全身用コイルを示す斜視図。
【図4】本発明の一実施例で使用する、(a)フラット
アンテナ、(b)ヘリカルアンテナを示す図。
【図5】薬剤の注入を可能とする、本発明の一実施例で
あるアンテナの構造を示す断面図。
【図6】本発明によるアンテナと振動傾斜磁場を用いた
信号検出領域の限定法を説明するための図。
【図7】本発明における、スピン共鳴信号計測と超音波
断層撮影のタイミング図。
【符号の説明】
1…装置各部に命令を出力する制御装置、2…高周波パ
ルス発生器、3…電力増幅器、4…高周波磁場を印加お
よび核スピン信号を検出する信号検出部、5…共鳴信号
を増幅・検波する信号検出系、6…A/D変換器、7…
信号処理装置、8…表示装置、9…高周波送信パルスと
受信信号を分離する分離装置、11…静磁場を発生する
磁石、12…検査対象、13…ベッド、14…支持台、
15…超音波断層像撮影装置、21…共振用コンデン
サ、22…コイルより体内深部の部位、31…スピン信
号検出部、32…超音波探触子、33…短冊状圧電素
子、34…探触子に設けられた空隙、35…ダイポール
アンテナ、41…傾斜磁場の原点を通り印加方向に垂直
な平面内の領域、42…アンテナにより限定された領
域、4−1…ループ状コイル、4−2…全身用コイル、
51…心線、52…誘電体、53…シールド線、54…
外被、55…誘電体の一部に設けられた細孔、61…ス
ピン共鳴信号を計測する期間、62…超音波断層像撮影
装置が動作する期間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 久晃 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 小野寺 由香里 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 二味 覚 東京都文京区本郷7−3−1 東京大学医 学部付属病院 救急部集中治療部内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場及び高周波磁場の各磁場発生手段
    と、検査対象からのスピン共鳴信号を検出する信号検出
    手段と、該信号検出手段の検出信号に対し演算を行う計
    算機および該計算機による演算結果の出力手段とを有
    し、超音波断層装置の超音波探触子と組み合わせて用い
    られる穿刺針の一部に、前記高周波磁場発生手段と前記
    信号検出手段を兼ねる受送信アンテナが配置され、前記
    穿刺針が穿刺された前記検査対象の穿刺部位近傍からの
    前記スピン共鳴信号の検出を行うことを特徴とするスピ
    ン共鳴を用いた検査装置。
  2. 【請求項2】前記スピンが核スピン又は電子スピンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のスピン共鳴を用い
    た検査装置。
  3. 【請求項3】前記静磁場に重畳させるための傾斜磁場を
    発生する傾斜磁場コイルを有し、該傾斜磁場コイルによ
    り発生した傾斜磁場により、前記検査対象の部位に応じ
    てスピン共鳴の共鳴周波数を異ならせ、前記対象部位で
    の前記スピン共鳴信号の発生部位を特定することを特徴
    とする請求項1又請求項2に記載のスピン共鳴を用いた
    検査装置。
  4. 【請求項4】前記傾斜磁場は振動する磁場を含むことを
    特徴とする、請求項3に記載のスピン共鳴を用いた検査
    装置。
  5. 【請求項5】前記傾斜磁場は周波数あるいは位相の異な
    る複数の振動する磁場を同時に印加することにより発生
    することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のス
    ピン共鳴を用いた検査装置。
  6. 【請求項6】前記超音波断層装置による信号計測は、前
    記スピン共鳴信号を計測していない時間帯に行うことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピン共鳴を
    用いた検査装置。
  7. 【請求項7】前記スピン共鳴信号を計測している時間帯
    において、前記超音波断層装置のクロックが停止してい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピ
    ン共鳴を用いた検査装置。
  8. 【請求項8】前記送受信アンテナは、前記超音波断層の
    超音波探触子の位置を基準にして移動可能であることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピン共鳴を
    用いた検査装置。
  9. 【請求項9】前記超音波探触子は非磁性材料から構成さ
    れることを特徴とする請求項8に記載のスピン共鳴を用
    いた検査装置。
  10. 【請求項10】前記送受信アンテナは、フラットアンテ
    ナ又はヘリカルアンテナであることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のスピン共鳴を用いた検査装置。
  11. 【請求項11】前記送受信アンテナの一部が、同軸ケー
    ブルから構成されることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のスピン共鳴を用いた検査装置。
  12. 【請求項12】前記信号検出手段はその内部に細孔を有
    し、前記検査対象の所定の部位に前記細孔を通して薬剤
    の注入が可能であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のスピン共鳴を用いた検査装置。
  13. 【請求項13】前記穿刺針の少なくとも先端近傍が非金
    属材料により構成されたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のスピン共鳴を用いた検査装置。
  14. 【請求項14】静磁場及び高周波磁場の各磁場発生手段
    と、検査対象からのスピン共鳴信号を検出する信号検出
    手段と、該信号検出手段の検出信号に対し演算を行う計
    算機および該計算機による演算結果の出力手段とを有
    し、超音波断層装置の超音波探触子と組み合わせて用い
    られる穿刺針の一部に、前記信号検出手段として受信ア
    ンテナが配置され、前記穿刺針が穿刺された前記検査対
    象の穿刺部位近傍からの前記スピン共鳴信号の検出を行
    うことを特徴とするスピン共鳴を用いた検査装置。
  15. 【請求項15】前記スピンが核スピン又は電子スピンで
    あることを特徴とする請求項14に記載のスピン共鳴を
    用いた検査装置。
  16. 【請求項16】前記静磁場に重畳させるための傾斜磁場
    を発生する傾斜磁場コイルを有し、該傾斜磁場コイルに
    より発生した傾斜磁場により、前記検査対象の部位に応
    じてスピン共鳴の共鳴周波数を異ならせ、前記対象部位
    での前記スピン共鳴信号の発生部位を特定することを特
    徴とする請求項14又請求項15に記載のスピン共鳴を
    用いた検査装置。
  17. 【請求項17】前記傾斜磁場は振動する磁場を含むこと
    を特徴とする、請求項16に記載のスピン共鳴を用いた
    検査装置。
  18. 【請求項18】前記傾斜磁場は周波数あるいは位相の異
    なる複数の振動する磁場を同時に印加することにより発
    生することを特徴とする請求項16又は請求項17に記
    載のスピン共鳴を用いた検査装置。
  19. 【請求項19】前記超音波断層装置による信号計測は、
    前記スピン共鳴信号を計測していない時間帯に行うこと
    を特徴とする請求項14又は請求項15に記載のスピン
    共鳴を用いた検査装置。
  20. 【請求項20】前記スピン共鳴信号を計測している時間
    帯において、前記超音波断層装置のクロックが停止して
    いることを特徴とする、請求項14又は請求項15に記
    載の共鳴を用いた検査装置。
  21. 【請求項21】前記受信アンテナは、前記超音波断層の
    超音波探触子の位置を基準にして移動可能であることを
    特徴とする請求項14又は請求項15に記載のスピン共
    鳴を用いた検査装置。
  22. 【請求項22】前記超音波探触子は非磁性材料から構成
    されることを特徴とする請求項21に記載のスピン共鳴
    を用いた検査装置。
  23. 【請求項23】前記受信アンテナは、フラットアンテナ
    又はヘリカルアンテナであることを特徴とする請求項1
    4又は請求項15に記載のスピン共鳴を用いた検査装
    置。
  24. 【請求項24】前記受信アンテナの一部が、同軸ケーブ
    ルから構成されることを特徴とする請求項14又は請求
    項15に記載のスピン共鳴を用いた検査装置。
  25. 【請求項25】前記信号検出手段はその内部に細孔を有
    し、前記検査対象の所定の部位に前記細孔を通して薬剤
    の注入が可能であることを特徴とする請求項14又は請
    求項15に記載のスピン共鳴を用いた検査装置。
  26. 【請求項26】前記穿刺針の少なくとも先端近傍が非金
    属材料により構成されたことを特徴とする請求項14又
    は請求項15に記載のスピン共鳴を用いた検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008536600A (ja) * 2005-04-22 2008-09-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 飛行時間能力を有するpet/mriスキャナ
JP2010075503A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Hitachi Medical Corp マルチモダリティ手術支援装置
JP2010162288A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Olympus Medical Systems Corp 医療装置

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