JPH07184663A - タンパク質発現系 - Google Patents

タンパク質発現系

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JPH07184663A
JPH07184663A JP6261894A JP26189494A JPH07184663A JP H07184663 A JPH07184663 A JP H07184663A JP 6261894 A JP6261894 A JP 6261894A JP 26189494 A JP26189494 A JP 26189494A JP H07184663 A JPH07184663 A JP H07184663A
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    • C12N2710/14143Use of virus, viral particle or viral elements as a vector viral genome or elements thereof as genetic vector

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的タンパク質の大量生産のための融合タン
パク質発現法による発現方法およびそれに用いる発現ベ
クターならびに宿主細胞を提供すること。 【構成】 (a)グルタチオン−S−トランスフェラーゼ
をコードし、バキュロウイルスプロモーターに有効に連
結する第1コード領域; (b)第1コード領域と同じ解読枠内の第2コード領
域;および (c)第1コード領域の下流にあり、第2コード領域が
挿入される、少なくともひとつの制限部位を含む制限領
域;からなる発現ベクターであって、その発現によって
第1および第2コード領域によってコードされる融合タ
ンパク質を産生する発現ベクター、該ベクターを含む宿
主細胞、該宿主細胞を用いるタンパク質の発現方法なら
びに単離方法および核酸配列の発現方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目的タンパク質の大量
生産のための融合タンパク質発現法による発現方法およ
びそれに用いる発現ベクターならびに宿主細胞に関す
る。
【0002】
【従来の技術】lck遺伝子産物であるp56lckは、タン
パク質チロシンキナーゼのsrcファミリーのメンバーで
ある[クーパー(Cooper),J.A.の「ペプチドおよびタン
パク質リン酸化」(ケンプス(Kemps),B.E.編),85〜1
13頁,CRCプレス,ボカ・レイトン,フロリダ州を参
照]。通常lckタンパク質はTリンパ球およびナチュラ
ルキラー細胞で発現し、そこでは、選択された表面タン
パク質に結合するリガンドを介するシグナル形質導入に
関する種々の機能を果しているものと思われる[ボーレ
ン(Bolen),J.A.およびヴェイレット(Veillette),A.(1
989年)「Trends Biochem. Sci.」,14,404〜4
07;ラッド(Rudd),C.E.(1990年)「Immunol. Toda
y」,11,400〜406を参照]。T細胞においてp
56lckはCD4およびCD8aと非共有結合的錯体を
形成する[ヴェイレット,A.、ブックマン(Bookman),M.
A.、ホラック(Horak),E.M.およびボーレン,J.A.(198
8年)を参照]。この理由のために、p56lckは、CD
4またはCD8aの結合を介してT細胞抗原受容体から
抗原結合主要組織適合性分子上の非多形決定因子へ発さ
れるシグナルの仲介を促進すると信じられている[ショ
ウ(Shaw),A.S.、チャルプニー(Chalupny),J.、ホイット
ニー(Whitney),J.A.、ハモンド(Hammond),C.、アムレイ
ン(Amrein),K.E.、カヴァサス(Kavathas),P.、セフトン
(Sefton),B.M.およびローズ(Rose),J.K.(1990年)
「Mol. Cell. Biol.」,10,1853〜1862;ドイ
ル(Doyle),C.およびストロミンガー(Strominger),J.L.
(1987年)「Nature」,330,256〜259;ノー
メント(Norment),A.M.、サルター(Salter),R.D.、パー
ハム(Parham),P.、エンゲルハード(Engelhard),V.H.お
よびリットマン(Littman),D.R.(1988年)「Natur
e」,336,79〜81を参照]。さらに最近では、p
56lckは高親和性インターロイキン−2受容体のシグ
ナリング成分に含まれると報告されている[ハタケヤマ
(Hatakeyama),M.、コーノ(Kono),T.、コバヤシ(Kobayas
hi),N.、カワハラ(Kawahara),A.、レヴィン(Levin),S.
D.、パールムッター(Perlmutter),R.M.およびタナグチ
(Tanaguchi),T.(1991年)「Science」,252,15
23〜1528を参照]。
【0003】p56lckおよび類似タンパク質の構造お
よび調節をよりよく理解することは、初期のシグナル形
質導入イベントに関する我々の知識に明らかに貢献し、
そして大量の精製p56lck源は有用である。このタン
パク質に対する抗体によってp56lckの初期分析が非
常に促進されたとはいえ、豊富な酵素源がないことがイ
ムノアフィニティー精製を妨げていた。この困難さは、
バキュロウイスル発現系においても存在する[サマーズ
(Summers),M.D.およびスミス(Smith),G.E.(1987年)
「バキュロウイスルベクターおよび昆虫細胞培養操作の
マニュアル」,テキサスA&M公報No.1555(カレ
ッジ・ステーション、テキサス農業実験ステーションお
よびテキサスA&Mユニバーシティ),10〜39を参
照]。バキュロウイスル発現系を用いる最近の研究に
は、常套のクロマトグラフィー方法論を用いるp56
lckの精製の意義深い結果が報告されている[ラマー(Ra
mer),S.E.、ウィンクラー(Winkler),D.G.、カレラ(Carr
era),A.、ロバーツ(Robert),T.M.およびウォルシュ(Wal
sh),C.T.(1991年)「Proc. Natl. Acad. Sci. US
A」,88,6254〜6258;ワッツ(Watts),J.D.、
ウィルソン(Wilson),G.M.、エッテハディー(Ettehadie
h),E.、クラーク−ルイス(Clark-Lewis),I.、クバネク
(Kubanek),C.、アステル(Astell),C.R.、マース(Mart
h),J.D.およびアーバーソルド(Aebersold),R.(1991
年)「J. Biol. Chem.」,267,901〜907参照]。
このアプローチによって、精製酵素が得られるとはい
え、マルチカラム酵素精製は、高価で時間がかかり、大
量の出発物質を必要とするものである。
【0004】グルタチオン−s−トランスフェラーゼ
(Gst)はグルタチオンに結合することがよく知られて
いるタンパク質である[スミス(Smith),D.B.およびジョ
ンソン(Johnson),K.S.(1988年)「Gene」,67,31
〜40]。グルタチオン樹脂はカラムクロマトグラフィ
ーに用いることができる。しかし、上記バキュロウイル
ス発現系ではGstを使用していない。
【0005】
【発明の構成】本発明は、タンパク質の単離体の発現方
法およびその方法に用いる発現ベクターならびに宿主細
胞に関する。さらに詳しくは本発明は、 (a)グルタチオンに結合しうるポリペプチドをコード
し、プロモーターに有効に連結する第1コード領域; (b)第1コード領域と同じ解読枠内の第2コード領域;
および (c)第1および第2コード領域間にある少なくともひと
つの制限部位;からなる発現ベクターであって、その発
現によって第1および第2コード領域の融合タンパク質
が得られる発現ベクターに関する。バキュロウイルス由
来のベクターが好ましい。
【0006】さらに本発明は、このようなベクターを含
む宿主細胞に関する。その他各種の宿主細胞が適当であ
るが、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugip
erda)細胞、特にSf9細胞が好ましい(後記参照)。こ
のようなベクターおよび宿主細胞は、 (a)請求項2に記載の宿主細胞をベクターの発現条件下
で処理して、第1および第2コード領域の融合タンパク
質を発現し; (b)該宿主細胞からのタンパク質をグルタチオン樹脂で
処理して、該融合タンパク質を樹脂に接着し;ついで (c)樹脂に結合した融合タンパク質から第2コード領域
の発現産物を分離すること;からなる、単離体でタンパ
ク質を発現する方法に有用である。
【0007】さらに本発明は、 (a)グルタチオンに結合しうるポリペプチドをコード
し、プロモーターに有効に連結する第1コード領域と同
じ解読枠になるように、バキュロウイルス発現ベクター
に核酸配列を挿入し; (b)該ベクターを宿主細胞に導入し; (c)該宿主細胞を該ベクターの発現条件下で処理して、
第1コード領域の融合タンパク質およびステップ(a)で
挿入した核酸を発現し; (d)宿主細胞からのタンパク質をグルタチオン樹脂で処
理して、該融合タンパク質を樹脂に接着し;ついで (e)接着した融合タンパク質をプロテアーゼで処理し
て、該核酸配列の発現産物を樹脂から遊離させる;こと
からなる核酸配列の発現方法に関する。
【0008】第1コード領域として、本発明者らはグル
タチオン−s−トランスフェラーゼ(ヌクレオチド配列
番号1;アミノ酸配列番号2)またはグルタチオンに結
合しうるそれらのフラグメントを採択する。この系はバ
キュロウイルスベクターにおいて異質タンパク質を高レ
ベルに発現し、かつ該Gst融合タンパク質がグルタチ
オン樹脂への結合能力を持っている。したがって、トロ
ンビンなどのタンパク質分解物質でグルタチオン結合融
合タンパク質を処理すると、融合タンパク質のグルタチ
オン結合部分から所望のタンパク質を切り離すことがで
きる。
【0009】この系では、他の系より多くの利点が提供
される。すなわち、実施者は(1)大量のタンパク質を産
生すること、(2)単一クロマトグラフィーによる著しい
量の有効タンパク質を精製すること、(3)タンパク質の
機能を維持するための変性を起こさない界面活性剤など
の広範囲の抽出条件を採用すること、(4)抗体が産生さ
れないクローン化された配列または機能が測定できない
タンパク質を発現する組換えバキュロウイルスのスクリ
ーニングを考慮に入れて、抗Gst抗体を使用するこ
と、(5)都合よくライゲーションを行うために多数の制
限部位を持つ複数のクローニング部位を使用すること、
および(6)トロンビン切断部位を持つゆえにトロンビン
を使用および/または研究することができる
【0010】本明細書中で用いる語句の定義を以下に述
べる。これらの定義は他に但し書きがない限り、本明細
書を通して適用される。 「融合タンパク質」とは、2つまたはそれ以上のタンパ
ク質のアミノ酸配列に対応する部分からなるアミノ酸配
列を持つタンパク質またはポリペプチドを意味する。2
つまたはそれ以上のタンパク質の配列は、該タンパク質
の全部または1部(すなわちフラグメント)であってよ
い。このような融合タンパク質は、各タンパク質のアミ
ノ酸に対応する部分の間に、アミノ酸の連結領域を有し
ていてもよい。このような融合タンパク質は、対応する
核酸をヌクレアーゼおよびリガーゼで処理して結合し、
発現ベクターに導入するという組換え法によって製造す
ることができる。融合タンパク質の製造は当業者には一
般的に理解されているものである。
【0011】「グルタチオンに結合可能なポリペプチ
ド」とは、グルタチオンに結合可能なタンパク質、タン
パク質フラグメントおよび合成ポリペプチドを意味す
る。具体例としては、グルタチオン−s−トランスフェ
ラーゼおよびそのフラグメントが挙げられる。翻訳前の
5'および3'プライマーを用いる遺伝子増幅または翻訳
後のタンパク質分解による切断によって適当なフラグメ
ントを生産することができる(表2参照)。 「コード領域」とは、転写解読枠、すなわち翻訳されて
アミノ酸配列を形成する配列を持つ核酸の部分を意味す
る。「コード領域」には、自然に存在するタンパク質の
配列および組換え法によって得られる修飾された配列
(挿入、欠失、突然変異、分断)が含まれる。
【0012】「連結領域」とは、融合タンパク質上で由
来の異なるコード領域の間のアミノ酸配列を意味する。
連結領域の特徴は、プロテアーゼによって認識される部
位をコードし、したがって、コード領域の発現産物を相
互に分離することである。 「有効に連結する」とは、プロモーターが組み合せられ
たコード領域の発現を制御することが可能であることを
意味する。融合タンパク質のコード領域は、エンハンサ
ーなどの他の調節要素と有効に連結していてもよい。好
ましい具体例では、市販の発現ベクターpGEX−2T
のGst配列を使用する。この配列はシストソーマ・ヤ
ポニカム(Schistosoma japonicum)由来である。幾らか
の種がGstの活性イソ体を産生することが知られてお
り、それらのイソ体はすべて本発明に有用である。
【0013】融合タンパク質のコード領域は、当業者に
はよく理解されている手段によってスプライスを行い、
発現ベクターに導入することができる。公知の標準的組
換えDNA技術を用いて適当な発現ベクターを構築しう
るが、それらの技術の多くがサムブルック(Sambrook)ら
の「モレキュラー・クローニング:ラボラトリー・マニ
ュアル」,第2版,コールド・スプリング・ハーバー・ラ
ボラトリー,コールド・スプリング・ハーバ−,ニューヨ
ーク(1989年)に記載されている。本発明の適当な発
現ベクターは、グルタチオンに結合しうるポリペプチド
をコードする領域および同一解読枠内の単離されるべき
タンパク質をコードする配列からなる。単離されるべき
タンパク質をコードする領域は、グルタチオンを結合す
るポリペプチドをコードする領域の上流または下流に位
置する。Gstの全部または部分配列をコードするDN
A配列に有効に連結する、ひとつまたはそれ以上の調節
DNA配列を持つ発現ベクターが好ましい。
【0014】本発明に有用な発現ベクターの特徴は、複
製起点、Gst融合タンパク質の配列の5'末端方向(す
なわち、上流)に位置するプロモーター(これは下流の転
写終止配列に続く)およびベクターの残部を持つことで
ある。本発明には、幾つかの源に由来する制御領域を使
用することができる。適当な複製起点としては、たとえ
ば、SV40ウイスルおよびM13の複製起点であるC
olE1が挙げられる。適当なプロモーターとしては、
たとえば、サイトメガロウイスルプロモーター、lac
Zプロモーター、gal10プロモーターおよびアウト
グラファ・カリフォルニカ(Autographa californica)マ
ルチプル核多角体ウイルス(AcMNPV)多面プロモー
ターが挙げられる。適当な終止配列としては、たとえ
ば、SV40、lacZおよびAcMNPV多面ポリア
デニル化シグナルが挙げられる。本発明によって企図さ
れる発現ベクターは、少なくとも融合タンパク質をコー
ドする核酸の複製(好ましくは発現)を制御することが可
能である。
【0015】該発現ベクターには、他の公知のDNA配
列も含まれる;たとえば、発現産物の安定性を付与する
安定性リーダー配列;発現産物の分泌を付与する分泌リ
ーダー配列;構造遺伝子の発現を調節する配列(たとえ
ば、成長培地中に栄養または他の誘導物質が存在するか
しないかによって調節する);形質転換された宿主細胞
において表現型選択を付与することが可能なマーキング
配列(たとえば、ネオマイシン,アンピシリンおよびハイ
グロマイシン耐性遺伝子など);および制限エンドヌク
レアーゼによって切断される部位を付与する配列。これ
らの材料のすべては公知であり、市販されている。
【0016】実際に用いる発現ベクターの特性は、使用
される宿主細胞と適合しなければならない。したがっ
て、該ベクターは種々のタイプの宿主細胞(原核生物、
酵母、菌類、植物および高等真核生物などが挙げられる
がこれらに限定されるものではない)において発現しう
る配列を含んでいる。たとえば、哺乳類細胞系において
DNA配列が発現する場合、発現ベクターは哺乳類細胞
のゲノムから単離されたプロモーター(たとえば、マウ
スメタロチオネインプロモーター)もしくはこれらの細
胞で成長するウイルスから単離されたプロモーター(た
とえば、バキュロウイルスプロモーター、ワクシニアウ
イルス7.5Kプロモーター)を持つべきである。
【0017】融合タンパク質のDNA配列を挿入する適
当な市販の発現ベクターとしては、哺乳類配列ベクター
pcDNAIまたはpcDNA/Neo、バキュロウイ
ルス発現ベクターpBlueBacおよびpVL139
3(これが好ましい)、原核生物発現ベクターpcDNA
IIおよび酵母発現ベクターpYes2が挙げられる。
これらのすべてはインヴィトロゲン・コーポレイション
(Invitrogen Corp.)[サンディエゴ,カリフォルニア]か
ら入手しうる。pGEX−2TなどのすでにGst配列
を内包する市販のベクターが好ましい。
【0018】さらに本発明は、Gst融合タンパク質を
コードするDNA配列を持つ発現ベクターを含む宿主細
胞に関する。宿主細胞は、単離されるべきタンパク質を
コードするDNA配列の全部または一部およびグルタチ
オンに結合しうるポリペプチドをコードするDNA配列
を持つ発現ベクターを含むのが好ましい。たとえば、後
記実験操作に記載した発現ベクターを参照すべきであ
り、これが好ましい。融合タンパク質の全部または一部
をコードするDNA配列の複製および/または発現を制
御しうる、該配列に有効に連結する、ひとつまたはそれ
以上の調節DNA配列を持つ発現ベクターを含む宿主細
胞がさらに好ましい。適当な宿主細胞としては、原核細
胞および真核細胞の両方が挙げられる。適当な原核宿主
細胞としては、たとえば、大腸菌株HB101、DH5
α,XL1Blue、Y1090およびJM101が挙
げられる。適当な真核宿主細胞としては、たとえば、ス
ポドプテラ・フルギペルダ昆虫細胞(これが好ましい)、
COS−7細胞、ヒト皮膚繊維芽細胞およびサッカロミ
セス・セレビシエ(Saccaromyces cerevisiae)細胞が挙
げられる。
【0019】発現ベクターは公知の種々の方法によって
宿主細胞に導入される。たとえば、発現ベクターの宿主
細胞へのトランスフェクションはリン酸カルシウム沈殿
法によって行うことができる。しかし、発現ベクターを
宿主細胞に導入する他の方法、たとえば、電気穿孔、リ
ポソーム融合、核注入およびウイルスまたはファージ感
染も用いることができる。発現ベクターを適切な宿主細
胞に導入したならすぐに、宿主細胞を大量の融合タンパ
ク質を発現させる条件下で培養する。
【0020】図1および図2はpBMS−1の構築の模
式図である。図1:クローニング操作の概略 グルタチオン−s−トランスフェラーゼ遺伝子をSf9
発現ベクターpVL1393のBamH−1部位にクロ
ーン化してGst融合タンパク質を製造した。pBMS
−1ポリリンカーの制限地図およびトロンビン切断部位
を示す。図2:GstLck融合連結点 lck開始メチオニンコドンの24塩基対上流に位置す
るStu−1部位を用いてlckをGstコード領域に
結合した。図3:Sf9細胞から精製されたGstLckの分析 A:SDS−PAGE分析およびクーマシー着色パター
ンレーン1は感染Sf9細胞からの全タンパク質50μ
g;レーン2は精製GstLck1μg;レーン3はトロ
ンビン切断GstLck(組換えp56lck)0.5μgの
結果を示す。 B:自己リン酸化GstLckのSDS−PAGE分析 レーン1はGstLckの自己リン酸化;レーン2は組
換えp56lckの自己リン酸化の結果を示す。 C:Bで用いたサンプルのポリクローナルウサギ抗lc
k抗体を用いるウエスタンブロット分析 レーン1はGstLck;レーン2は組換えp56lck
の結果を示す。
【0021】図4:GstLckの自己リン酸化 A:p56lckのウエスタンブロット分析 レーン1はCEM−6細胞から免疫沈降したp5
lck;レーン2〜4は次に述べる方法を用いて精製し
た感染Sf9細胞溶解液からのGstLckの結果を示
す。レーン2は抗lckポリクローナル抗体を用いる免
疫沈降法;レーン3は抗Gstポリクローナル抗体を用
いる免疫沈降法;レーン4はグルタチオン樹脂を用いる
親和精製法である。 B:Aで述べた方法で精製したp56lckまたはGst
Lckの酵素活性の分析 活性は自己リン酸化により評価した。Aと同じタンパク
質サンプルと量を実験に供した。図5:GstLckによるエノラーゼのリン酸化 A:GstLck濃度の関数としてのエノラーゼのリン
酸化 基質としてエノラーゼ3μgを用い、GstLckの量
を変化させて30℃で1分間、各反応を行った。レーン
1はGstLck0μg;レーン2はGstLck0.0
4μg;レーン3はGstLck0.08μg;レーン4
はGstLck0.12μg;レーン5はGstLck
0.2μg;レーン6はGstLck0.28μg;レーン
7はGstLck0.36μg;レーン8はGstLck
0.44μg;レーン9はGstLck0.52μgの結果
を示す。 B:GstLckによるエノラーゼのリン酸化の時間に
よる変化 GstLck0.4μg、基質としてエノラーゼ3μgを
用い、30℃にて各反応を行った。レーン1は0分後;
レーン2は0.5分後;レーン3は1分後;レーン4は
2分後;レーン5は3分後の結果を示す。図6:トロンビン切断GstLckによるエノラーゼの
リン酸化 A:組換えp56lckの濃度の関数としてのエノラーゼ
のリン酸化 基質としてエノラーゼ3μgを用い、組換えp56lck
量を変化させて30℃で1分間、各反応を行った。レー
ン1はp56lck0μg;レーン2はp56lck0.01μ
g;レーン3はp56lck0.02μg;レーン4はp56
lck0.03μg;レーン5はp56lck0.05μg;レー
ン6はp56lck0.07μg;レーン7はp56lck0.
09μg;レーン8はp56lck0.11μgの結果を示
す。B:組換えp56lckによるエノラーゼのリン酸化
の時間による変化組換えp56lck0.01μg、基質と
してエノラーゼ3μgを用い、30℃にて各反応を行っ
た。レーン1は0分後;レーン2は0.5分後;レーン
3は1分後;レーン4は2分後;レーン5は3分後の結
果を示す。
【0022】実験操作 p56lck発現ベクターの構築 マウスlckcDNAからのStu−1フラグメント
[マース(Marth),J.D.、ピート(Peet),R.、クレブス(K
rebs),E.G.およびパールムッター(Perlmutter),R.(19
85年)の「Cell」,43,393〜404]をベクター
pGEX−2T(ファルマシア製)の充填Eco−R1
部位にクローン化する。得られるプラスミドpGEX−
lckは、大腸菌細胞にトランスフェクションすると、
グルタチオン−s−トランスフェラーゼ/Lck(Gs
tLck)融合タンパク質を発現することができる。p
GEX−lckからのGstLckコード配列をPCR
により増幅する。5'PCRプライマー:5'TAT A
AA TAT GTC CCC TAT ACT A
3' (配列番号3) をアプライド・バイオシステムズ・インコーポレイテッ
ド製のモデル380Aシンセサイザーで合成する。この
プライマーはGstコード配列の5'領域にハイブリッ
ド形成し、バキュロウイルスポリヘドリン遺伝子のリボ
ソーム結合部位をコードする。3'PCRプライマー:
5'CGT CAG TCA GTC ACG AT3' (配列番号4) は、pGEX−2Tのポリリンカーの3'配列にすばや
くハイブリッド形成する。このプライマー対は、Gst
/挿入物融合体としてpGEX−2Tのポリリンカーに
クローン化したいずれの配列の増幅にも用いることがで
きる。増幅されたGstLckコード配列はベクターp
CR1000(インビトロゲン・インコーポレイテッド
製)にクローン化して、プラスミドpCR1000−G
stLckを得る。容易にpCR−増幅DNAをクロー
ニングするようpCR1000ベクターを設計し、中間
体クローニングベクターとして用いる。GstLckコ
ード配列を持つpCR1000−GstLckからのB
gl−IIフラグメントであるNot−1をpVL13
93のNot−1、Bgl−II部位にクローン化する
[ルコウ(Lukow),V.A.およびサマーズ(Summers),M.D.
(1988年)「Virology」,167,56〜71を参
照]。得られるプラスミド,pVL1393−GstL
ck(A.T.C.C.受託番号(未詳)、アメリカン・タ
イプ・カルチュア・コレクション,12301パークロ
ーン・ドライブ,ロックビル,メリーランド20852−
1776)を用い、標準的な操作に従って、スポドプテ
ラ・フルギペルダ9(Sf9)細胞において組換えバキ
ュロウイルスを産生する[サマーズ、M.D.およびスミス
(Smith),G.E.(1987年)、「バキュロウイルスベクタ
ーおよび昆虫細胞培養操作のマニュアル」,テキサスA
&M公報No.1555(カレッジ・ステーション、テキ
サス農業実験ステーションおよびテキサスA&Mユニバ
ーシティ),10〜39を参照]。pBMS−1の構築に
用いたクローニング工程式を図1に示す。使用したPC
Rプライマーは上記と同じである。
【0023】Sf9細胞からのGstLckの精製 Excell−400培地(JRHバイオサイエンシー
ズ製)中で撹拌培養した感染Sf9細胞(500ml)
を、感染の48時間後に4℃で5分間遠心分離して収穫
する。50mMトリス(pH8.0),150mM NaC
l,2mM EDTA,1mM DTT(ジチオスレイトー
ル),1%(v/v)NP−40,1mM PMSF,0.1
mg/mlアプロチニン,0.1mg/mlロイペプチン,1mM N
aFおよび1mM Na3VO4の冷溶液(溶解緩衝液)
(50ml)にて細胞を溶解する。4℃にて10000×g
で10分間遠心分離して不溶物質を除去する。得られる
細胞溶解産物のタンパク質濃度をクーマシータンパク質
アッセイ試薬(Pierce製)を用いて定量し、濃度9.5mg
/mlを得る。
【0024】製造業者(ファルマシア)による解説に従
って、グルタチオン樹脂を用いるワンステップアフィニ
ティークロマトグラフィー操作を行ない、GstLck
タンパク質を精製する。この実験は、GstLckタン
パク質を含有するSf9細胞溶解産物(50mg)を2ml
のグルタチオンカラムに加え、次いで溶解緩衝液(50m
l)で洗浄して非結合物質を除去するものである。5mM
のグルタチオンを含有する溶解緩衝液をカラムの2倍容
用いて、結合したタンパク質をカラムから溶離する。溶
離したタンパク質を溶解緩衝液で希釈して15mlにし、
Centriprep 30 Concentrator Unit(アミコン・インコ
ーポレイテッド製)を用いて濃縮する。さらに2回の希
釈と濃縮を行って残留グルタチオンを除去する。濃縮し
たタンパク質を10%グリセロール溶液に入れ、−70
℃で保管する。この操作により、SDS−PAGEおよ
びクーマシーブルー着色分析にて定量した純度99%以
上のGstLck(28.0mg)が得られる。
【0025】Gstペプチド配列の欠失したp56lck
タンパク質を得るために、タンパク質分解酵素トロンビ
ンでGstLckを消化して切断p56lck(cp5
lck)を生産する。この操作は、2.5mM CaCl2
を含有する溶解緩衝液(50ml)中の20mgの精製Gst
Lckにトロンビン(5mg)を加え、25℃で1時間消化
するものである。非切断GstLckと切断されたGs
tを分離するために、グルタチオン樹脂(20ml)を混合
する。遠心分離してグルタチオン樹脂を除去すると、上
清にcp56lckが残る。この操作により、組換えp5
lck(約5mg)が得られ、これを10%グリセロール
中、−70℃で保管する。
【0026】免疫複合体タンパク質キナーゼアッセイ 免疫複合体上におけるタンパク質キナーゼ活性の分析を
次の文献に従って行う。ヴェイレット(Veillette),
A.、ホラック(Horak),I.D.、ホラック(Horak),E.M.、
ブックマン(Bookman),M.A.およびボーレン(Bolen),J.
A.(1988年)「Mol. Cell. Biol.」,8,4353〜
4361。簡単に述べると、ホルマリン固定したスタフ
ィロコッカス・アウレウス(Staphyloccocus aureus)(P
ansorbin,カルバイオケム製)を添加することにより、
細胞溶解産物および指示された抗血清から形成した免疫
複合体を集め、溶解緩衝液中で充分に洗浄する。12.
5μCiの[γ32P]−ATP(3000Ci/ミリモル,
ニューイングランド・ニュクリア製)を含有するキナー
ゼ緩衝液(20mM MOPS,pH7,5mM MnC
2,1mM ATP)(30ml)を添加することにより、
タンパク質キナーゼ反応を開始する。室温で5分間反応
を続け、等体積の2X SDS充填緩衝液[0.125M
トリス−HCl,pH6.8,4%(w/v)SDS,20
%(v/v)グリセロール,10%(v/v)2−メルカ
プトエタノール]を加えて反応を停止する。SDS充填
緩衝液中のリン酸化生成物を90℃で5分間加熱し、S
DS−PAGEおよびオートラジオグラフィー分析を行
う。対象物の32P標識バンドをゲルから切り取り、ベッ
クマンLS6000TA液体シンチレーションカウンタ
ーで測定する。
【0027】可溶性タンパク質キナーゼアッセイ GstLckおよびcp56lckの酵素活性をLck外
因性基質であるウサギ筋肉エノラーゼ(シグマ製)をリ
ン酸化する能力によって評価する。エノラーゼリン酸化
の時間経過を定量するために、GctLck3μgまた
はcp56lck1μgを、エノラーゼ12μgおよび25
μCi[γ−32P]ATPを含有するキナーセ緩衝液(1
00μl)に加え、30℃にて反応を行い経時変化を観
察する。各時点において、反応混合物10μlを取り、
30μlの2X SDS充填緩衝液を加え、90℃で5分
間加熱する。反応生成物のSDS−PAGEおよびオー
トラジオグラフィー分析を行う。エノラーゼに対応する
バンドをゲルから切り取り、液体シンチレーション分光
機で測定する。エノラーゼのKmを決定するために、エ
ノラーゼの連続的な希釈液を、5μCi[γ−32P]−A
TPを含有するキナーゼ緩衝液に加え、GctLck
0.1μgまたはcp56lck0.01μgのいずれかを反
応物に加える。前述の反応条件において、エノラーゼに
結合した放射性標識のカウントを前述したように測定す
る。ATPのKmを決定するために、[γ−3 2P]−AT
Pの1:10希釈液を、エノラーゼ3μgを含有するキ
ナーゼ緩衝液に加える。各ATP希釈液に対し、cp5
lck1μgを合計体積が30μlとなるように加え、3
0℃で30秒間反応させる。2X SDS充填緩衝液3
0μlを加えて反応を停止し、90℃に加熱する。SD
S−PAGE、オートラジオグラフィーによって視覚化
されたリン酸化タンパク質、および切り取りバンドの液
体シンチレーション分光機により定量された32P結合に
よって、反応生成物を分析する。
【0028】他の生化学的アッセイおよび材料 先行文献の記載に従ってウサギ抗Lck抗血清を用いる
Lck免疫ブロットアッセイを行う[ヴェイレット、ブ
ックマン、ホラック,E.M.およびボーレン(1988年)
「Cell」,55,301〜308。スタフィロコッカス・
アウレウスV8プロテアーゼ(ピアス製)を用いる部分
的タンパク質分解ペプチド分析も先行文献の記載に従っ
て行う。ヴェイレット、ホラック,I.D.、ホラック,E.
M.、ブックマンおよびボーレン(1988年)「Mol. Ce
ll. Biol.」,8,4353〜4361;マース(Marth),
J.D.、クーパー(Cooper),J.A.、キング(King),C.S.、
ジーグラー(Ziegler),S.F.、ティンカー(Tinker),D.
A,、オベレル(Overell),R.A.、クレブスおよびパールム
ッター(1988年)「Mol. Cell. Biol.」,8,540〜
550を参照]。ヒトT細胞リンパ腫セルラインCEM
を、10%(v/v)ウシ胎児血清および抗生物質(ペニ
シリン/ストレプトマイシン)を追加したRPMI16
40培地中で成長させる。免疫沈降実験のために、該細
胞をリン酸緩衝塩類溶液で洗浄し、遠心分離によって集
め、溶解緩衝液に溶解し、濃度1mg/mlに調節してから
抗Lck抗血清を加える。ウサギを精製Gstで免疫感
作してGstに対する抗血清を調製する。Lckアミノ
酸39〜58に対する抗血清が先行文献に記載されてい
る[ヴェイレット、ブックマン、ホラック,E.M.および
ボーレン(1988年)「Cell」,55,301〜308
を参照]。
【0029】結果 発現ベクターの構築 図1は発現ベクターpBMS−1の創製に用いたクロー
ニングの組み立ての概略である。pGEX−2Tからの
Gstコード配列をPCR増幅によってクローン化し、
バキュロウイルス発現ベクターpVL1393にライゲ
ートする。5'PCRプライマーはGstコード配列の
翻訳がSf9細胞内で最大限に行われるように設計す
る。このことは、Gstの開始メチオニンの周囲の配列
を、バキュロウイルスポリヘドリン遺伝子のリボソーム
結合部位をコードするように変化させることによって成
し遂げられる。pBMS−1ポリリンカーは9つの独特
のクローニング部位を持っており、Sf9細胞内にGs
t融合タンパク質としての挿入物を発現する組換えバキ
ュロウイルスの作製に用いることができる。
【0030】図2の模式図はpVL1393にクローン
化されたGstLckコード配列の融合連結点を描いた
ものである。トロンビン切断部位も示されている。この
プラスミドpVL1393−GstLckを用いて、S
f9細胞内に大量のGstLck融合タンパク質を発現
する組換えバキュロウイルスを作製する。GstLck
タンパク質のトロンビン切断により、Lckのアミノ末
端に追加の13個のアミノ酸を持つ組換えp56lck(c
p56lck)分子が得られる。これらの追加のアミノ酸
は、組換えp56lckのインビトロでの酵素活性におい
ては、明らかな影響は見られない。この影響は、cp5
lckおよび野生型p56lckのSf9細胞内で発現され
る免疫複合体タンパク質キナーゼ活性を比較することに
よって測定される。
【0031】Sf9細胞からのGstLckの精製 実験操作のところで概略を述べたように、GstLck
融合タンパク質を発現するSf9細胞から全界面活性剤
溶解産物を調製する。GstLckを含む溶解産物をグ
ルタチオン−セファロースカラムに結合させ、5mMの
グルタチオンの溶解緩衝液溶液で溶離する。このカラム
からのグルタチオン結合産物をクーマシー着色し、SD
Sアクリルアミドゲル上で画分化を行って分析する。図
3のAに示すように、予測されるGstLck融合タン
パク質の大きさに対応する、およそ83kDaの単一ポ
リペプチドが認められる。トロンビン切断(図3のA,レ
ーン3)にともなって、組換えLckタンパク質がおよ
そ56kDaの2つの接近したバンドとして移動するの
が認められる。
【0032】GstLckおよびcp56lckの機能分
精製GstLckとcp56lckタンパク質のキナーゼ
活性を評価するために、タンパク質キナーゼアッセイを
行う。これらの反応の結果(図3のB)から、精製Gs
tLckとcp56lckそれらの自己リン酸化能力を維
持していることがわかる。予測されるとおり、Gst精
製物にはキナーゼ活性が検出されない。図3のCに示す
データは、p56lckの独特な部位に対するポリクロー
ナルウサギ抗体を用いる、対応するLckの免疫ブロッ
トを表す。キナーゼ反応で検出されるLckタンパク質
の相対量に基づいて、cp56lckの特異的活性がGs
tLck融合タンパク質の活性よりも僅かに高いことが
わかる。非放射性ATPを用いて生産される、類似の反
応産物である抗ホスホチロシンの免疫ブロット分析か
ら、自己リン酸化産物(ならびに他の実験で用いられる
外因性タンパク質基質エノラーゼのリン酸化)がチロシ
ン残基でリン酸化されることがわかる。さらに、Gst
Lckおよびcp56lck反応の自己リン酸化産物の部
分V8ペプチド分析から、免疫複合体のキナーゼアッセ
イで自己リン酸化されたp56lck由来のT細胞のホス
ホペプチドと区別がつかない主要V8ホスホペプチドが
得られる。
【0033】さらに、GstLck酵素活性のレベル
を、T細胞界面活性剤溶解産物から免疫沈降した野生型
p56lckの酵素活性と比較する。これらの実験のため
に、感染したSf9界面活性剤溶解産物からGstLc
kを抗Lck抗血清、抗Gst抗血清またはグルタチオ
ン−セファロースビーズで沈降する。T細胞溶解産物か
らのp56lckを抗Lck抗血清で免疫沈降する。種々
の複合体を溶解緩衝液で充分に洗浄し、等量の2つのア
リコートに分割する。ひとつのアリコートはタンパク質
キナーゼアッセイ(図4のB)に使用し、もう一方はL
ck免疫ブロット分析(図4のA)に使用する。この実
験の結果は、自己リン酸化によって評価されるように、
抗体またはグルタチオンビーズのいずれかを用いるGs
tLckタンパク質の沈降により、類似した特異的活性
を持つ分子が得られることを示している。T細胞由来の
p56lckと比較すると、Sf9由来のGstLckタ
ンパク質の特異的活性が非常に高いことが示される。
【0034】GstLckおよびcp56lckの動力学
的パラメーターをさらに特徴付けるために、外因性基質
としてウサギ筋肉エノラーゼを用いて融合タンパク質お
よび切断酵素のキナーゼ活性を研究する。図5のデータ
によって示されるように、GstLckによるエノラー
ゼのリン酸化は、時間と濃度の両方に従属することがわ
かる。cp56lckについても同様の結果が得られる(図
6)。30秒間の反応時間を用いてATPおよびエノラ
ーゼに対するKmおよびVmax値を決定する。cp5
lckのエノラーゼに対する親和性は、GstLckの
エノラーゼに対する親和性より約10倍高い。さらに重
大なことは、cp56lckに対して決定されたKmおよ
びVmax値が、他のsrcファミリーのメンバーに対し
て得られた値に匹敵することである。
【0035】大腸菌内で機能性GstLckを産生する
という試みは失敗した。得られる融合タンパク質は発現
したが、それは検出し得るタンパク質キナーゼ活性を持
たず、界面活性剤に不溶であった。後者の特徴は、細菌
における多くの真核性タンパク質の発現に共通する[マ
ーストン(Marston),A.O.(1986年)「J. Bioche
m.」,240,1〜12;ミラー(Miller),D.W.、サハー
(Saher),P.およびミラー(Miller),L.K.(1986年)
「Genetic Engineering」,vol.8,277〜298頁,プ
レナム(Plenum),ニューヨーク;ミラー,L.K.(1989
年)「Ann. Rev. Microbiol.」,42,177〜199を
参照]。Sf9細胞における真核性タンパク質の発現の
利点は、タンパク質の溶解性を維持するためのタンパク
質の折りたたみおよび翻訳後修飾を行う能力をこの細胞
に与えることである。Lckの場合、常套のバキュロウ
イルス発現ベクターを用いるSf9における野生型p5
lckの発現においては、Lckはセリンおよびスレオ
ニン残基でミリスチン酸化およびリン酸化される[トー
マス(Thomas),J.E.、ソリアノ(Soriano),P.およびブ
ラッジ(Brugge),J.S.(1991年)「Science」,25
4,568〜571を参照]。この系においてLckは
アミノ末端でのGstとの融合タンパク質として発現す
るので、ミリスチン酸化は起こりそうにない。GstL
ckがセリンまたはスレオニン残基でリン酸化されるか
どうかは決定しなかった。
【0036】議論 lckコード配列をフレーム内のGstコード領域から
下流にライゲートして、Gst−p56lck融合タンパ
ク質をコードしうるプラスミドを得る。この方法で産生
したp56lckは、高活性タンパク質キナーゼであり、
期待されるsrcファミリーのメンバーの生化学的特性を
表す。自己リン酸化および外因性基質であるウサギ筋肉
エノラーゼのチロシンリン酸化によって測定されたよう
に、GstLck融合タンパク質およびcp56lck
両方の分析から、それぞれが重要なタンパク質チロシン
キナーゼ活性を保存していることが示される。重要なこ
とは、Lckに融合されているかまたはトロンビンによ
るキナーゼからの切断をともなっているかのいずれにせ
よ、Gst配列は免疫複合体キナーゼアッセイまたは溶
液中で行われるキナーゼアッセイにおいてリン酸化され
ないということである。免疫複合体タンパク質キナーゼ
アッセイで測定すると、GstLckおよびcp56
lckの両方ともが、T細胞由来のp56lckよりも実質的
に高い特異的活性をもつことがわかる。我々は、Sf9
細胞においてLckのリン酸化部位を決定しなかったけ
れども、この細胞におけるLckのカルボキシ末端チロ
シン(チロシン505)リン酸化が減少する結果とし
て、特異的活性が変更されるように思われる[ヴェイレ
ット、ホラック,I.D.、ホラック,E.M.、ブックマンおよ
びボーレン(1988年)「Mol. Cell. Biol.」,8,4
353〜4361;マース、クーパー、キング、ジーグ
ラー、ティンカー、オベレル、クレブスおよびパールム
ッター(1988年)「Mol. Cell. Biol.」,8,540〜
550を参照]。Sf9由来のpp60c-srcに認めら
れるように[モーガン(Morgan),D.O.、カプラン(Kapla
n),J.M.、ビショップ(Bichop),J.M.およびバーマス(V
armus),H.E.(1989年)「Cell」,57,775〜78
6を参照]、チロシン505のリン酸化の不足はおそら
く、この部位でSrcクラスのキナ−ゼをリン酸化する
と考えられているCskなどの他のチロシンタンパク質
キナーゼの発現がないためである[オカダ(Okada),M.
およびナカガワ(Nakagawa),H.(1989年)「J. Biol.
Chem.」,264,20886〜20893;オカダおよ
びナカガワ(1988年)「Biochem. Biophys. Res. Co
mmn.」,154,796〜802を参照]。
【0037】前述の操作を用いると、50mgの全Sf9
タンパク質溶解産物から、純度99%以上(銀およびク
ーマシー着色による)の組換えp56lckが280mg得
られる。この系では、1リットルの感染Sf9細胞か
ら、およそ8〜10mgの精製組換えLckが産生され
る。前述の操作はGstLynB、GstSyk、Gs
tBlk、GstFynおよびGstYes融合タンパ
ク質の産生にも使用され、その結果はここに記載したG
stLckの結果に匹敵する。GSTのための遺伝子は
下記表に示す位置で酵素切断することができる。このよ
うな核酸フラグメントを用いて、本発明の融合タンパク
質において部分的Gstポリペプチドを生産することが
できる。
【表1】
【表2】
【0038】
【配列表】
【0039】配列番号:1 配列の長さ:693塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..693 配列:
【化1】
【化2】
【0040】配列番号:2 配列の長さ:231アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列
【化3】
【化4】
【図面の簡単な説明】
【図1】 pBMS−1の構築の模式図である。
【図2】 pBMS−1の構築の模式図である。
【図3】 Sf9細胞から精製されたGstLckの分
析結果を示す電気泳動の図面代用写真である。A:SD
S−PAGE分析およびクーマシー着色パターン。B:
自己リン酸化GstLckのSDS−PAGE分析。
C:Bで用いたサンプルのポリクローナルウサギ抗lc
k抗体を用いるウエスタンブロット分析。
【図4】 GstLckの自己リン酸化の結果を示す電
気泳動の図面代用写真である。A:p56lckのウエス
タンブロット分析。B:Aで用いた方法で精製したp5
lckまたはGstLckの酵素活性の分析。
【図5】 GstLckによるエノラーゼのリン酸化の
結果を示す電気泳動の図面代用写真である。A:Gst
Lck濃度の関数としてのエノラーゼのリン酸化。B:
GstLckによるエノラーゼのリン酸化の時間による
変化。
【図6】 トロンビン切断GstLckによるエノラー
ゼのリン酸化の結果を示す電気泳動の図面代用写真であ
る。A:組換えp56lckの濃度の関数としてのエノラ
ーゼのリン酸化。B:組換えp56lckによるエノラー
ゼのリン酸化の時間による変化。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】実験操作 p56lck発現ベクターの構築 マウスlckcDNAからのStu−1フラグメント
[マース(Marth),J.D.、ピート(Peet),R.、クレブス(K
rebs),E.G.およびパールムッター(Perlmutter),R.(19
85年)の「Cell」,43,393〜404]をベクター
pGEX−2T(ファルマシア製)の充填Eco−R1
部位にクローン化する。得られるプラスミドpGEX−
lckは、大腸菌細胞にトランスフェクションすると、
グルタチオン−s−トランスフェラーゼ/Lck(Gs
tLck)融合タンパク質を発現することができる。p
GEX−lckからのGstLckコード配列をPCR
により増幅する。5'PCRプライマー:5'TAT A
AA TAT GTC CCC TAT ACT A
3' (配列番号3) をアプライド・バイオシステムズ・インコーポレイテッ
ド製のモデル380Aシンセサイザーで合成する。この
プライマーはGstコード配列の5'領域にハイブリッ
ド形成し、バキュロウイルスポリヘドリン遺伝子のリボ
ソーム結合部位をコードする。3'PCRプライマー:
5'CGT CAG TCA GTC ACG AT3' (配列番号4) は、pGEX−2Tのポリリンカーの3'配列にすばや
くハイブリッド形成する。このプライマー対は、Gst
/挿入物融合体としてpGEX−2Tのポリリンカーに
クローン化したいずれの配列の増幅にも用いることがで
きる。増幅されたGstLckコード配列はベクターp
CR1000(インビトロゲン・インコーポレイテッド
製)にクローン化して、プラスミドpCR1000−G
stLckを得る。容易にpCR−増幅DNAをクロー
ニングするようpCR1000ベクターを設計し、中間
体クローニングベクターとして用いる。GstLckコ
ード配列を持つpCR1000−GstLckからのB
gl−IIフラグメントであるNot−1をpVL13
93のNot−1、Bgl−II部位にクローン化する
[ルコウ(Lukow),V.A.およびサマーズ(Summers),M.D.
(1988年)「Virology」,167,56〜71を参
照]。得られるプラスミド,pVL1393−GstL
ckを用い、標準的な操作に従って、スポドプテラ・フ
ルギペルダ9(Sf9)細胞において組換えバキュロウ
イルスを産生する[サマーズ、M.D.およびスミス(Smit
h),G.E.(1987年)、「バキュロウイルスベクターお
よび昆虫細胞培養操作のマニュアル」,テキサスA&M
公報No.1555(カレッジ・ステーション、テキサス
農業実験ステーションおよびテキサスA&Mユニバーシ
ティ),10〜39を参照]。pBMS−1の構築に用い
たクローニング工程式を図1に示す。使用したPCRプ
ライマーは上記と同じである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明の構成】本発明は、タンパク質の単離体の発現方
法およびその方法に用いる発現ベクターならびに宿主細
胞に関する。さらに詳しくは本発明は、 (a)グルタチオン−S−トランスフェラーゼをコード
し、バキュロウイルスプロモーターに有効に連結する第
1コード領域; (b)第1コード領域と同じ解読枠内の第2コード領域;
および (c)第1コード領域の下流にあり、第2コード領域が挿
入される、少なくともひとつの制限部位を含む制限領
域;からなる発現ベクターであって、その発現によって
第1および第2コード領域によってコードされる融合タ
ンパク質を産生する発現ベクターに関する。バキュロウ
イルス由来のベクターが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】さらに本発明は、 (a)グルタチオン−S−トランスフェラーゼをコード
し、プロモーターに有効に連結する第1コード領域と同
じ解読枠になるように、バキュロウイルス発現ベクター
に核酸配列を挿入し; (b)該ベクターを宿主細胞に導入し; (c)該宿主細胞を該ベクターの発現条件下で処理して、
第1コード領域の融合タンパク質およびステップ(a)で
挿入した核酸を発現し; (d)宿主細胞からのタンパク質をグルタチオン樹脂で処
理して、該融合タンパク質を樹脂に接着し;ついで (e)接着した融合タンパク質をプロテアーゼで処理し
て、該核酸配列の発現産物を樹脂から遊離させる;こと
からなる核酸配列の発現方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図1および図2はpBMS−1の構築の模
式図である。図1:クローニング操作の概略 グルタチオン−s−トランスフェラーゼ遺伝子をSf9
発現ベクターpVL1393のBamH−1部位にクロ
ーン化してGst融合タンパク質を製造した。pBMS
−1ポリリンカーの制限地図およびトロンビン切断部位
を示す。ここに記載のDNA配列が配列番号5であり、
ここに記載のアミノ酸配列が配列番号6である。図2:GstLck融合連結点 lck開始メチオニンコドンの24塩基対上流に位置す
るStu−1部位を用いてlckをGstコード領域に
結合した。ここに記載のDNA配列が配列番号7であ
り、ここに記載のアミノ酸配列が配列番号8である。図3:Sf9細胞から精製されたGstLckの分析 A:SDS−PAGE分析およびクーマシー着色パター
ンレーン1は感染Sf9細胞からの全タンパク質50μ
g;レーン2は精製GstLck1μg;レーン3はトロ
ンビン切断GstLck(組換えp56lck)0.5μgの
結果を示す。 B:自己リン酸化GstLckのSDS−PAGE分析 レーン1はGstLckの自己リン酸化;レーン2は組
換えp56lckの自己リン酸化の結果を示す。 C:Bで用いたサンプルのポリクローナルウサギ抗lc
k抗体を用いるウエスタンブロット分析 レーン1はGstLck;レーン2は組換えp56lck
の結果を示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】配列番号:1 配列の長さ:693塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..693 配列: ATG TCC CCT ATA CTA GGT TAT TGG AAA ATT AAG GGC CTT GTG CAA CCC 48 Met Ser Pro Ile Leu Gly Tyr Trp Lys Ile Lys Gly Leu Val Gln Pro 1 5 10 15 ACT CGA CTT CTT TTG GAA TAT CTT GAA GAA AAA TAT GAA GAG CAT TTG 96 Thr Arg Leu Leu Leu Glu Tyr Leu Glu Glu Lys Tyr Glu Glu His Leu 20 25 30 TAT GAG CGC GAT GAA GGT GAT AAA TGG CGA AAC AAA AAG TTT GAA TTG 144 Tyr Glu Arg Asp Glu Gly Asp Lys Trp Arg Asn Lys Lys Phe Glu Leu 35 40 45 GGT TTG GAG TTT CCC AAT CTT CCT TAT TAT ATT GAT GGT GAT GTT AAA 192 Gly Leu Glu Phe Pro Asn Leu Pro Tyr Tyr Ile Asp Gly Asp Val Lys 50 55 60 TTA ACA CAG TCT ATG GCC ATC ATA CGT TAT ATA GCT GAC AAG CAC AAC 240 Leu Thr Gln Ser Met Ala Ile Ile Arg Tyr Ile Ala Asp Lys His Asn 65 70 75 80 ATG TTG GGT GGT TGT CCA AAA GAG CGT GCA GAG ATT TCA ATG CTT GAA 288 Met Leu Gly Gly Cys Pro Lys Glu Arg Ala Glu Ile Ser Met Leu Glu 85 90 95 GGA GCG GTT TTG GAT ATT AGA TAC GGT GTT TCG AGA ATT GCA TAT AGT 336 Gly Ala Val Leu Asp Ile Arg Tyr Gly Val Ser Arg Ile Ala Tyr Ser 100 105 110 AAA GAC TTT GAA ACT CTC AAA GTT GAT TTT CTT AGC AAG CTA CCT GAA 384 Lys Asp Phe Glu Thr Leu Lys Val Asp Phe Leu Ser Lys Leu Pro Glu 115 120 125 ATG CTG AAA ATG TTC GAA GAT CGT TTA TGT CAT AAA ACA TAT TTA AAT 432 Met Leu Lys Met Phe Glu Asp Arg Leu Cys His Lys Thr Tyr Leu Asn 130 135 140 GGT GAT CAT GTA ACC CAT CCT GAC TTC ATG TTG TAT GAC GCT CTT GAT 480 Gly Asp His Val Thr His Pro Asp Phe Met Leu Tyr Asp Ala Leu Asp 145 150 155 160 GTT GTT TTA TAC ATG GAC CCA ATG TGC CTG GAT GCG TTC CCA AAA TTA 528 Val Val Leu Tyr Met Asp Pro Met Cys Leu Asp Ala Phe Pro Lys Leu 165 170 175 GTT TGT TTT AAA AAA CGT ATT GAA GCT ATC CCA CAA ATT GAT AAG TAC 576 Val Cys Phe Lys Lys Arg Ile Glu Ala Ile Pro Gln Ile Asp Lys Tyr 180 185 190 TTG AAA TCC AGC AAG TAT ATA GCA TGG CCT TTG CAG GGC TGG CAA GCC 624 Leu Lys Ser Ser Lys Tyr Ile Ala Trp Pro Leu Gln Gly Trp Gln Ala 195 200 205 ACG TTT GGT GGT GGC GAC CAT CCT CCA AAA TCG GAT CTG GTT CCG CGT 672 Thr Phe Gly Gly Gly Asp His Pro Pro Lys Ser Asp Leu Val Pro Arg 210 215 220 GGA TCC CCG GGA ATT CAT CGT 693 Gly Ser Pro Gly Ile His Arg 225 230
【提出日】平成6年12月27日
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】配列番号:2 配列の長さ:231アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Met Ser Pro Ile Leu Gly Tyr Trp Lys Ile Lys Gly Leu Val Gln Pro 1 5 10 15 Thr Arg Leu Leu Leu Glu Tyr Leu Glu Glu Lys Tyr Glu Glu His Leu 20 25 30 Tyr Glu Arg Asp Glu Gly Asp Lys Trp Arg Asn Lys Lys Phe Glu Leu 35 40 45 Gly Leu Glu Phe Pro Asn Leu Pro Tyr Tyr Ile Asp Gly Asp Val Lys 50 55 60 Leu Thr Gln Ser Met Ala Ile Ile Arg Tyr Ile Ala Asp Lys His Asn 65 70 75 80 Met Leu Gly Gly Cys Pro Lys Glu Arg Ala Glu Ile Ser Met Leu Glu 85 90 95 Gly Ala Val Leu Asp Ile Arg Tyr Gly Val Ser Arg Ile Ala Tyr Ser 100 105 110 Lys Asp Phe Glu Thr Leu Lys Val Asp Phe Leu Ser Lys Leu Pro Glu 115 120 125 Met Leu Lys Met Phe Glu Asp Arg Leu Cys His Lys Thr Tyr Leu Asn 130 135 140 Gly Asp His Val Thr His Pro Asp Phe Met Leu Tyr Asp Ala Leu Asp 145 150 155 160 Val Val Leu Tyr Met Asp Pro Met Cys Leu Asp Ala Phe Pro Lys Leu 165 170 175 Val Cys Phe Lys Lys Arg Ile Glu Ala Ile Pro Gln Ile Asp Lys Tyr 180 185 190 Leu Lys Ser Ser Lys Tyr Ile Ala Trp Pro Leu Gln Gly Trp Gln Ala 195 200 205 Thr Phe Gly Gly Gly Asp His Pro Pro Lys Ser Asp Leu Val Pro Arg 210 215 220 Gly Ser Pro Gly Ile His Arg 225 230 配列番号:3 配列の長さ:22塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列: TATAAATATG TCCCCTATAC TA 22 配列番号:4 配列の長さ:17塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列: CGTCAGTCAG TCACGAT 17 配列番号:5 配列の長さ:58塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..57 配列: CTG GTT CCG CGT GGA TCC CGG GTA CCT TCT AGA ATT CCG GAG CGG CCG 48 Leu Val Pro Arg Gly Ser Arg Val Pro Ser Arg Ile Pro Glu Arg Pro 1 5 10 15 CTG CAG ATC T 58 Leu Gln Ile 配列番号:6 配列の長さ:19アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Leu Val Pro Arg Gly Ser Arg Val Pro Ser Arg Ile Pro Glu Arg Pro 1 5 10 15 Leu Gln Ile 配列番号:7 配列の長さ:57塩基対 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴: 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..57 配列: CTG GTT CCG CGT GGA TCC CCG GGA ATT CCT CTC TAC ATT CCT TCA GGG 48 Leu Val Pro Arg Gly Ser Pro Gly Ile Pro Leu Tyr Ile Pro Ser Gly 1 5 10 15 ATC ATG GGC 57 Ile Met Gly 配列番号:8 配列の長さ:19アミノ酸 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列: Leu Val Pro Arg Gly Ser Pro Gly Ile Pro Leu Tyr Ile Pro Ser Gly 1 5 10 15 Ile Met Gly
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (C12N 5/00 B C12R 1:91) (72)発明者 ジョゼフ・ファーグノリ アメリカ合衆国ぺンシルベニア州ティニカ ム、カファーティ・ロード367番 (72)発明者 ジョゼフ・ビー・ボレン アメリカ合衆国ニュージャージー州ローレ ンスビル、ハミルトン・コート4番

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)グルタチオンに結合しうるポリペプ
    チドをコードし、プロモーターに有効に連結する第1コ
    ード領域; (b)第1コード領域と同じ解読枠内の第2コード領域;
    および (c)第1および第2コード領域間にある少なくともひと
    つの制限部位;からなる発現ベクターであって、その発
    現によって第1および第2コード領域の融合タンパク質
    が得られる発現ベクター。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のベクターを含む宿主細
    胞。
  3. 【請求項3】 (a)請求項2に記載の宿主細胞をベクタ
    ーの発現条件下で処理して、第1および第2コード領域
    の融合タンパク質を発現し; (b)該宿主細胞からのタンパク質をグルタチオン樹脂で
    処理して、該融合タンパク質を樹脂に接着し;ついで (c)樹脂に結合した融合タンパク質から第2コード領域
    の発現産物を分離する;ことを特徴とするタンパク質の
    単離および精製方法。
  4. 【請求項4】 (a)グルタチオンに結合しうるポリペプ
    チドをコードし、プロモーターに有効に連結する第1コ
    ード領域と同じ解読枠になるように、バキュロウイルス
    発現ベクターに核酸配列を挿入し; (b)該ベクターを宿主細胞に導入し; (c)該宿主細胞を該ベクターの発現条件下で処理して、
    第1コード領域の融合タンパク質およびステップ(a)で
    挿入した核酸を発現し; (d)宿主細胞からのタンパク質をグルタチオン樹脂で処
    理して、該融合タンパク質を樹脂に接着し;ついで (e)接着した融合タンパク質をプロテアーゼで処理し
    て、該核酸配列の発現産物を樹脂から遊離させる;こと
    を特徴とする核酸配列の発現方法。
  5. 【請求項5】 プロモーターがバキュロウイルスプロモ
    ーターである請求項1に記載の発現ベクター。
  6. 【請求項6】 細胞がスポドプテラ・フルギペルダ細胞
    である請求項2に記載の宿主細胞。
  7. 【請求項7】 細胞がスポドプテラ・フルギペルダ細胞
    であり、発現ベクターがバキュロウイルスプロモーター
    を持つ請求項2に記載の宿主細胞。
  8. 【請求項8】 宿主細胞がスポドプテラ・フルギペルダ
    細胞であり、プロモーターがバキュロウイルスプロモー
    ターである請求項3に記載の単離および精製方法。
  9. 【請求項9】 宿主細胞がスポドプテラ・フルギペルダ
    細胞であり、プロモーターがバキュロウイルスプロモー
    ターである請求項4に記載の発現方法。
  10. 【請求項10】 細胞がSf9細胞である請求項2に記
    載の宿主細胞。
  11. 【請求項11】 細胞がSf9細胞であり、プロモータ
    ーがバキュロウイルスプロモーターである請求項2に記
    載の宿主細胞。
  12. 【請求項12】 宿主細胞がSf9細胞であり、プロモ
    ーターがバキュロウイルスプロモーターである請求項3
    に記載の単離および精製方法。
  13. 【請求項13】 宿主細胞がSf9細胞であり、プロモ
    ーターがバキュロウイルスプロモーターである請求項4
    に記載の発現方法。
  14. 【請求項14】 第2コード領域がLck、LynB、
    Syk、Blk、FynまたはYesである請求項1に
    記載のベクター。
  15. 【請求項15】 第2コード領域がLck、LynB、
    Syk、Blk、FynまたはYesである請求項2に
    記載の宿主細胞。
  16. 【請求項16】 第2コード領域がLck、LynB、
    Syk、Blk、FynまたはYesである請求項3に
    記載の単離および精製方法。
  17. 【請求項17】 標的タンパク質がLckタンパク質で
    ある請求項4に記載の発現方法。
  18. 【請求項18】 第1コード領域がグルタチオン−s−
    トランスフェラーゼをコードする請求項1に記載の発現
    ベクター。
  19. 【請求項19】 第1コード領域がグルタチオン−s−
    トランスフェラーゼをコードする請求項2に記載の宿主
    細胞。
  20. 【請求項20】 第1コード領域がグルタチオン−s−
    トランスフェラーゼをコードする請求項3に記載の単離
    および精製方法。
  21. 【請求項21】 第1コード領域がグルタチオン−s−
    トランスフェラーゼをコードする請求項4に記載の発現
    方法。
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