JPH07184059A - ファクシミリデータ符号化装置及び方法 - Google Patents

ファクシミリデータ符号化装置及び方法

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JPH07184059A
JPH07184059A JP6253646A JP25364694A JPH07184059A JP H07184059 A JPH07184059 A JP H07184059A JP 6253646 A JP6253646 A JP 6253646A JP 25364694 A JP25364694 A JP 25364694A JP H07184059 A JPH07184059 A JP H07184059A
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Steven J Friedman
ジェイ フリードマン スティーヴン
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    • H04N1/411Bandwidth or redundancy reduction for the transmission or storage or reproduction of two-tone pictures, e.g. black and white pictures
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリデータを符号化する装置及び方
法を提供する。 【構成】 本装置及び方法は、水平走査線に沿う変化要
素の位置を示すベクトルを使用する。もしCCITT勧
告T.6二次元符号化方式が使用されるのであれば、参
照ベクトル表及びコーディングベクトル表を使用する。
ベクトルを使用して走査線を符号化し、変化要素の位置
を決定する。参照変化要素の値はベクトル表を使用して
容易に決定される。走査線の符号化を遂行する前にその
特定走査線上の全ての変化要素の位置を決定し、それに
より符号化プロセスを簡易化する。装置はFAXデータ
を送受信することができ、変化ベクトルを生成する。変
化ベクトルは生データを標準FAX符号化フォーマット
に符号化し、FAXデータを復号し、符号化されたデー
タを生データへ変換し直すことなく1つの符号化フォー
マットから別のフォーマットへ相互変換するために使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータを符号化する装置
及び方法に関し、具体的にはファクシミリデータを符号
化する装置及び方法に関する。
【0002】
【発明の背景】ファクシミリ(FAX)装置は、1つの
位置から別の位置へデータを伝送するためのありふれた
システムとして長い間使用されてきた。送信FAX装置
は電話回線を通して受信FAX装置へファクシミリメッ
セージを送信する。電話回線は電線であっても、もしく
は光ケーブルであってもよく、またマイクロ波もしくは
衛星リンクのような遠隔接続を含んでいても差し支えな
い。従ってユーザは、電話回線を通して1つのFAX装
置から世界中の何処かに所在する別のFAX装置へファ
クシミリメッセージを送ることができる。長距離にファ
クシミリメッセージを送る費用には、送信するメッセー
ジの長さに直接関係する通話(もしくは電話呼び出し)
の伝送費用と、ファクシミリ通話時間とが含まれる。こ
れらの費用を減少させるためにユーザは、電話回線に対
する需要が最小の夜間のような低価格時間帯にファクシ
ミリメッセージを送ることができる。それにより電話料
金は減少し、相応してファクシミリメッセージを送る費
用も減少する。ファクシミリ通話時間を最小にすること
によっても費用を減少させることができる。この通話時
間を最小にするための一方法は、送信する前にデータを
圧縮することである。早期のファクシミリ装置は、修正
ハフマン( Modified Huffman:MH)符号化方式として
知られる基本的なデータ符号化技術を使用していた。こ
の形状の符号化方式によればファクシミリメッセージは
圧縮することが可能であり、ファクシミリ通話時間を相
応に短縮させることができる。新しいファクシミリ装置
のための他のデータ符号化技術が開発されているが、こ
れらの新しいファクシミリ装置は古い設計の装置とファ
クシミリ通信を可能にするために、MH符号化能力を保
持し続けている。「修正読み出し」( Modified Read :
MR)符号化方式によれば二次元データ符号化が可能で
あり、それによってMH符号化方式よりも高度のデータ
圧縮が可能である。MH及びMR両符号化方式は国際電
信電話諮問委員会(CCITT)によって確立された標
準に記載されており、1989年に「 Terminal Equipm
ent and Protocols for Telematic Services」として刊
行されている。MH及びMRデータ符号化方式はCCI
TTの勧告T.4に記載されている。
【0003】データ圧縮の第3の型は、CCITTの勧
告T.6に記載されている「修正・修正読み出し」( Mo
dified Modified Read:MMR)符号化方式であり、こ
の符号化方式によれば低解像力もしくは高解像力ファク
シミリメッセージの二次元符号化が可能である。MH、
MR、もしくはMMRを使用してファクシミリメッセー
ジを符号化するために使用される技術は、CCITT標
準内に記載されている。本明細書においては全体を通し
てCCITT標準を参照する。MH、MR、及びMMR
データ符号化方式のために使用されるこれらの標準及び
技術は公知であり、従って詳細な説明は省略する。ファ
クシミリ通話を最初に開始する時には、送信FAX装置
は、受信FAX装置がどのデータ符号化能力を有してい
るのかを知らない。このため、ファクシミリ通話が開始
され、受信FAX装置のデータ符号化能力が送信FAX
装置に知らされるまでは、ファクシミリメッセージは上
述した符号化技術の1つを使用して符号化されることは
ない。受信FAX装置がデジタル識別信号(DIS)を
送信FAX装置へ送るまではファクシミリメッセージの
符号化、従ってその送信は行われない。DISは、受信
FAX装置のデータ符号化能力を表す情報を含んでい
る。送信FAX装置はDIS内の情報を使用して適切な
データ符号化フォーマットを決定する。その結果とし
て、ファクシミリ通話中にファクシミリメッセージが符
号化される。
【0004】CCITT標準内に記載されているデータ
符号化アルゴリズムの欠点は、それらが低速であり、長
いファクシミリ通話時間を必要とすることである。従っ
て、ファクシミリデータ符号化方式を改良し、ファクシ
ミリ送信費用を減少させる装置及び方法に多くの要望が
存在していることが理解されよう。
【0005】
【発明の概要】本発明は、複数の所定の標準符号化フォ
ーマットに従って符号化される生データファイルを記憶
するデータファイル蓄積領域を含む第1のファクシミリ
装置において、ファクシミリデータを符号化する装置に
よって実現される。生データファイルは一連の水平走査
線からなり、各水平走査線は第1及び第2の端を有し、
そして各水平走査線は第1及び第2の論理状態を有する
複数の画素からなっている。発生器は、これらの水平走
査線を解析し、画素が第1の論理状態から第2の論理状
態へ、及び第2の論理状態から第1の論理状態へ変化す
る水平走査線上の位置を、上記第1の端に対して決定す
る。発生器に結合されている蓄積表は、複数の水平走査
線の中の単一の水平走査線に関する位置情報を受信す
る。指標ポインタは蓄積表内の位置を指し示す。解析器
は、蓄積表内のエントリを解析することによって走査線
を解析する。解析器は、走査線を所定の標準符号化フォ
ーマットに従って符号化する複数の所定の標準コードを
使用して、その走査線の圧縮されたデータを生成する。
圧縮データファイル蓄積領域は、圧縮されたデータを受
信してそれを一時的に記憶する。ファクシミリインタフ
ェースは、記憶された圧縮データを順次に受信し、圧縮
データを表す所定の標準電気信号を生成する。
【0006】装置は、所定の標準フォーマットに従って
符号化済のファクシミリデータを復号することができ
る。復号されるファクシミリデータは一連の水平走査線
からなり、各走査線は第1及び第2の論理状態を有する
複数の画素からなっている。装置は、符号化データ蓄積
領域から符号化されたデータの一部分を検索して解析す
る手段を含む。データ表は、現復号位置を指し示す第1
の指標と、復号されたデータの上記部分に対応する値を
有する第2の指標とを有している。データ表は、次の復
号位置と、装置が遂行すべき復号動作とを表す値を含
む。解析器は、符号化されたデータ部分を受信し、デー
タ表を使用して次の復号位置と、復号動作とを決定す
る。解析器は、画素が第1の状態から第2の状態へ、及
び第2の状態から第1の状態へ変化する水平走査線上の
位置を表す複数の変化ベクトルを生成する。これらの水
平走査線に関するこれらの変化ベクトルは、変化ベクト
ル蓄積領域内に記憶される。装置は、複数の所定の標準
符号化フォーマットの1つの所定の標準符号化フォーマ
ットから、それとは別の所定の標準符号化フォーマット
に変換する手段をも含む。一実施例においては、所定の
標準符号化フォーマットは、CCITT標準T.6二次
元ファクシミリ符号化標準によって定義されているもの
である。別の実施例においては、所定の標準符号化フォ
ーマットは、CCITT標準T.4二次元ファクシミリ
符号化標準によって定義されているものである。複数の
所定の標準符号化フォーマットは、MH符号化方式、M
R符号化方式、及びMMR符号化方式であることができ
る。
【0007】一実施例では、装置は参照蓄積表及びコー
ディング蓄積表を有している。各表は別々の指標を有し
ており、参照水平走査線及びコーディング水平走査線に
関する位置情報を記憶する。解析器は、参照表及びコー
ディング表を解析することによって二次元コーディング
を遂行し、走査線を符号化する。
【0008】
【実施例】以下に本発明を、データがMH、MR、及び
MMR符号化方式に関するCCITT標準に準拠するよ
うに、データファイルを符号化する装置及び方法に関し
て説明する。前述したように、受信FAX装置のファク
シミリデータ符号化能力は、協議相と名付けることがで
きる相中にDISによって送信FAX装置へ送信され
る。図1に示す種々のファクシミリ送信相は、CCIT
T標準に記載されているものである。相Aは呼び出し確
立相であり、起呼局と被呼局との間に電話通信が確立さ
れる。起呼局はファクシミリ通話を開始した局であり、
被呼局はファクシミリ通話を受信する局である。公知の
ように、起呼局及び被呼局は共にファクシミリメッセー
ジを送信もしくは受信することができる。相Bは、起呼
局と被呼局との間のファクシミリデータ符号化能力を識
別し、選択するためのプリメッセージ手順相もしくは協
議相である。どの局がファクシミリメッセージを受信す
る場合でも、DISデータフレームが送信される。DI
Sデータフレームの個々のデータビットは、受信FAX
装置の特定のファクシミリデータ処理モードを識別して
いる。前述したように、これらの能力にはMH、MR、
及びMMRのようなデータ符号化方式が含まれる。
【0009】相Cは実際のメッセージ転送相であり、2
つの同時相からなる。相C1は“インメッセージ( In-m
essage )”手順相であって、送信FAX装置と受信FA
X装置との間のデータの転送を制御する。これは、同
期、誤り検出及び修正、及び回線監視を含む。相C2は
実際のデータ伝送相であって、符号化されたデータがC
1相において生成された信号の制御の下に送信FAX装
置から受信FAX装置へ転送される。相Dはポストメッ
セージ( post-message )手順相であって、メッセージの
終わり合図、確認合図、及びファクシミリの終わり合図
に関する情報が転送される。相Eは呼び出し開放相であ
って、起呼局と被呼局との間の電話通信を終了させる。
送信FAX装置は、相BにおいてDISデータフレーム
を受信するまでは、受信FAX装置のデータ符号化能力
を知らない。従って送信FAX装置は、ファクシミリ通
話が進行中、受信FAX装置が使用可能な最も効率的な
データ符号化能力を使用してデータファイルを符号化し
なければならない。本発明によれば、データ符号化に対
して変化ベクトル方法を使用することによってデータフ
ァイルをより早く符号化することができる。符号化され
たデータはどの面に関してもCCITT標準に準拠して
おり、従って本発明は同一設計のFAX装置、もしくは
従来技術のFAX装置の両方へファクシミリメッセージ
を送ることが可能である。本発明は、符号化されたデー
タを生データに変換することなく、1つのデータ符号化
フォーマットから別のデータ符号化フォーマットへ相互
変換するための機構をも提供する。
【0010】本発明は、図2にブロック線図で示す送信
FAX装置内に装置2として実現されている。装置2は
中央処理ユニット(CPU)12及びメモリ14を含
む。メモリ14はランダムアクセスメモリ(RAM)及
び読み出し専用メモリ(ROM)からなることができ
る。CPU12は、コンピュータバス16によってメモ
リ14に接続されている。コンピュータバス16は電力
及び信号を分配することができる。コンピュータバス1
6には印刷エンジン18も接続されている。一般的にそ
うであるように、もしFAX装置がコンピュータ内のフ
ァクシミリインタフェースボードであれば、印刷エンジ
ン18はコンピュータに接続された外部プリンタである
ことができる。走査エンジン20もコンピュータバス1
6に接続されている。走査エンジン20は紙文書をペー
ジ毎に走査し、それを1,728の水平画素を有する一
連の水平走査線に変換する。装置2の垂直解像力に依存
して、ページ当たり1,100もしくは2,200水平
走査線の何れかが使用される。走査エンジン20の出力
は生データファイルであり、この生データファイルはコ
ンピュータバス16に接続されているデータファイル蓄
積領域22内に記憶させることができる。このデータフ
ァイル蓄積領域22はメモリ14の一部であってよい。
代替として、ユーザがワードプロセッサを使用して電子
ファクシミリメッセージを構成する場合に得られるよう
に、ファクシミリメッセージは既に電子形状であること
もできる。走査エンジン20によって作られようと、ま
たはユーザによって電子形状に作られようと、生データ
はデータファイル蓄積領域22内に記憶される。
【0011】装置2の符号化部分10は、コンピュータ
バス16に接続されているベクトル発生器24を含み、
このベクトル発生器24は水平走査線を解析して水平走
査線の左縁に対する変化要素の位置を決定する。CCI
TT標準によって定義されているように、変化要素は黒
から白へ、もしくは白から黒へ変化する水平走査線上の
画素と呼ばれる。白及び黒の画素は、一般に生データフ
ァイル蓄積領域22内においてそれぞれ第1及び第2の
論理状態によって定義される。ベクトル発生器24はあ
る水平走査線上の全ての画素の論理状態を解析し、論理
状態が変化する水平走査線上の位置に着目することによ
ってその水平走査線上の各変化要素の位置を決定する。
ベクトル発生器24は、この位置情報をある表内に記憶
する。以下に使用する“変化ベクトル”とは、水平走査
線の一方の端に対するその水平走査線上の変化要素の位
置を意味している。変化ベクトルを使用して水平走査線
を符号化すると、符号化アルゴリズムによるアクセスを
簡易化することが可能なフォーマットで走査線データが
保存されるので、データ符号化プロセスが簡易化され
る。MMR符号化方式の場合、装置は参照水平走査線に
関して一組の参照変化ベクトルを参照ベクトル表26内
に、またコーディング水平走査線に関して一組のコーデ
ィング変化ベクトルをコンピュータバス16に接続され
たコーディングベクトル表28内に記憶する。CCIT
T標準によって定義されているように、コーディング水
平走査線は、参照水平走査線の直ぐ下の水平走査線であ
る。参照指標もしくはポインタ30は参照ベクトル表2
6内の特定の位置を指し示し、一方コーディング指標も
しくはポインタ32はコーディングベクトル表28内の
特定の位置を指し示す。
【0012】解析器34は、参照ベクトル表26及びコ
ーディングベクトル表28内の変化ベクトルを使用し
て、コーディング水平走査線を符号化する。解析器34
は、CCITT標準に記載されているように、パスモー
ドコーディング、水平モードコーディング、及び垂直モ
ードコーディングに対応する複数のCCITT標準コー
ドを指定する。パスモードコーディング、水平モードコ
ーディング、及び垂直モードコーディングに関するCC
ITT標準コードは、CCITT標準コード蓄積表35
内に記憶されている。従って装置2は、より遅い、より
非効率的な従来技術装置が生成するデータのページに対
して正確に同一のコードを生成する。これにより、従来
技術設計のFAX装置との完全な両立性が得られる。解
析器34による参照ベクトル表26及びコーディングベ
クトル表28の使用の詳細に関しては後述する。解析器
34によって指定されたCCITT標準コードは、一時
的に圧縮データファイル蓄積領域36内に記憶される。
圧縮データファイル蓄積領域36はメモリ14の一部で
あってよい。コンピュータバス16に接続されているフ
ァクシミリインタフェース38は、圧縮データファイル
蓄積領域36内に記憶されているCCITT標準コード
を受信し、電話回線40を通してそれらを受信FAX装
置(図示してない)へ送信する。
【0013】装置2は受信したファクシミリデータに対
する復号能力をも有している。この復号能力は受信した
ファクシミリメッセージを復号するために、もしくは符
号化さたファクシミリデータを1つの符号化フォーマッ
トから別の符号化フォーマットへ相互変換するために使
用することができる。例えば装置2は、従来技術の装置
では必要であった符号化されたデータを生データに変換
し直すことなく、MMR符号化されたデータからMH符
号化されたデータへ変換することができる。これによっ
て、符号化されたファクシミリデータをより早く相互変
換することができる。装置2の復号部分44は、符号化
されたデータを解析する復号解析器46を含んでいる。
符号化されたデータは、圧縮データファイル蓄積領域3
6もしくはメモリ14内に記憶させることができる。復
号解析器46は復号データ表48を使用してデータを復
号し、復号データ表48内のデータエントリに基づいて
変化ベクトルを生成する。これらの変化ベクトルは、メ
モリ14の一部であることができる復号データ蓄積領域
50内に記憶される。代替として、変化ベクトルはベク
トル表26及び28内に記憶させても差し支えない。復
号解析器46が生成した変化ベクトルは生データを再生
成するために使用される。この生データはデータファイ
ル蓄積領域22内に一時的に記憶され、印刷エンジン1
8上で印刷される。以上のように装置2はデータを符号
化する能力及び符号化されたデータを復号する能力を有
し、符号化されたデータはCCITT標準に対応する。
これにより装置2は従来技術のFAX装置並びに同一設
計のFAX装置と通信することが可能になる。
【0014】前述したように、二次元符号化に関する従
来のMMRデータ符号化方式はCCITT標準の勧告
T.6内に記載されている。本発明を理解するのを援助
するために、MMR符号化方式(T.6符号化方式とし
ても知られている)についての従来の技術の概要を説明
しておく。CCITT標準T.6符号化方式では、1つ
の水平走査線を参照線と命名し、次に続く水平走査線を
コーディング線と命名している。ページの一番上の全部
が白の仮想的な線を参照線と命名し、第1のデータの水
平線をコーディング線と命名する。各コーディング線上
の参照もしくは開始変化要素をa0 と命名する。コーデ
ィング線の始動時にa0 を、そのコーディング線上の最
初の画素の直前に位置する仮想白変化要素上にセットす
る。そのコーディング線のコーディング中にa0 の位置
を先行コーディングモードによって限定する。a0 の右
側の次の変化要素をa1 と命名し、a1 の右側の次の変
化要素をa2 と命名する。参照線上のa0 の右側でa0
とは反対の色の最初の変化要素をb1 と命名し、参照線
上のb1 の右側の次の変化要素をb2 と命名する。CC
ITT標準は3つの考え得るコーディングモード、即ち
パスモード、垂直モード、及び水平モードを指定してい
る。従来の符号化方式は、参照変化要素b 1 及びb2
対する変化要素a0 、a1 、及びa2 の位置を解析する
ことから開始する。これらの相互関係に依存して種々の
コーディングモードが使用される。従来技術では、変化
要素a1 、a2 、b1 、及びb2 は、参照変化要素a0
の位置が限定された後に限って決定されていた。これ
は、a0 の位置を決定した後に参照線及びコーディング
線を解析しなければならない。参照変化要素a0 が移動
する度毎に、従来の装置は生データを解析し、変化要素
1 、a2 、b1 、及びb2 の位置を再計算しなければ
ならない。参照変化要素a0 に対する種々の変化要素の
位置を決定する従来のプロセスは長たらしく且つ時間を
消費するプロセスであり、データ符号化手順を非効率な
らしめていた。
【0015】これに対して、本発明の装置及び方法は、
コーディング線を1回だけ解析してそのコーディング線
内の各変化要素の位置を決定する。コーディング線内の
変化要素の位置を、ここでは変化ベクトルと定義する。
即ち特定の変化ベクトルは、ある水平線に沿うある要素
が黒から白へ、もしくは白から黒へ変化する位置をその
水平線の始まりに対して指し示す。そのコーディング線
における変化ベクトル(ここではコーディング変化ベク
トルと定義する)が、コーディングベクトル表28(図
2参照)内に記憶される。従来技術におけるように、コ
ーディング線のコーディングが完了すると、爾後そのコ
ーディング線は次の水平走査線のための参照線になる。
コーディング線のコーディングが完了すると、爾後コー
ディングベクトル表28内のコーディング変化ベクトル
は、次の水平走査線をコーディングする時の参照線の変
化ベクトルとして使用される。参照ベクトル表26及び
コーディングベクトル表28を作成することによって装
置2の符号化部分10は、参照変化要素a0 に対して変
化要素a1 、a2 、b1 、及びb2 を連続して再計算す
る必要なく、データを効率的に解析し、符号化すること
ができる。符号化部分10は、参照ベクトル表26及び
コーディングベクトル表28を使用してこれらの変化要
素の位置を計算するのであるが、これは生データを繰り
返して解析するよりも効率的である。
【0016】符号化部分10を使用して生データを符号
化する諸段階を図3乃至図7の流れ図に示す。図3乃至
図7は、CCITT標準のT.6部分に明記されている
二次元コーディングのためのコーディング手順を示す。
図3に示す段階100においては、あるページの最初の
線は全てが白の(即ち、黒変化要素が存在しない)参照
線であるものとする。段階102では、装置はこの参照
線の直下の水平走査線であるコーディング線の変化ベク
トルを決定する。これらの変化ベクトルは、データファ
イル蓄積領域22内に記憶されているコーディング線の
画素の論理状態を調べることによって決定できる。CC
ITT標準は、仮想白画素を、各水平走査線上の実際の
最初の画素の直ぐ左側に定義している。段階104にお
いては、符号化部分10はこれらのコーディング変化ベ
クトルをコーディングベクトル表28(図2参照)内に
記憶する。以上のように、コーディング線上の参照変化
要素もしくは他の変化要素、または参照線上の変化要素
に何等かの決定がなされる前に、全てのコーディング変
化ベクトルが決定されてコーディングベクトル表28内
に記憶されるのである。段階106において符号化部分
10は、コーディング指標32(図2参照)及び参照指
標30を初期化する。コーディング指標及び参照指標を
初期化することにより、符号化部分10はCCITT標
準に定義されているように参照変化要素の初期決定を行
い参照変化要素に対する他の変化要素の初期決定を行う
ことができる。段階108において符号化部分10は、
変化要素を変化ベクトルの表現で定義する。参照変化要
素はコーディング変化ベクトルVC1として定義され、 C
ODINDEX と略記されているコーディング指標32が指し
示すコーディングベクトル表28内の位置の値が割り当
てられる。変数を括っている括弧は、その変数が指し示
している位置の内容を意味している。例えば、項VC1
( CODINDEX )は CODINDEX が指し示すコーディングベク
トル表28の蓄積位置に含まれる値がVC1に与えられる
ことを意味している。同様に、そのコーディング線上の
次の変化要素はコーディング変化ベクトルVC2と命名さ
れ、位置 CODINDEX +1におけるコーディングベクトル
表28の内容によって表される値が始めに割り当てられ
る。コーディング線上の次の変化要素はコーディング変
化ベクトルVC3と命名され、位置 CODINDEX +2におけ
るコーディングベクトル表28の内容によって表される
値が始めに割り当てられる。VC1の右側の参照線上の最
初の変化要素は参照変化ベクトルVR1と命名され、 REF
INDEX と略記されている参照指標30が指し示す位置の
参照ベクトル表26(図2参照)の値が割り当てられ
る。VR1の右側の次の変化要素は参照変化ベクトルVR2
と命名され、 REFINDEX +1が指し示す位置の値が割り
当てられる。
【0017】図4の判断段階112において装置2の符
号化部分10はVR2の値とVC2の値とを比較する。もし
R2の値がVC2の値よりも小さければ判断段階112の
結果は YESとなり、段階114において符号化部分10
はパスモードを使用する。図4に示す符号化部分10の
パスモードコーディングの使用に関しては、参照ベクト
ル表26及びコーディングベクトル表28に関する以下
の表1に示すデータを参照して図8の例を見ると理解し
易い。 表 1 参照ベクトル表 コーディングベクトル表 REFINDEX→ 13 CODINDEX→ 11 16 17 18 19 1A 1A 1B 参照ベクトル表26及びコーディングベクトル表28内
に含まれる値は16ビット値であり、これで1,728
水平画素走査線上の各要素を識別するには充分な解像力
を与え、またベクトル表26及び28内にデータの語を
記憶させることができる。表1内の数は、単にパスモー
ドコーディングの例を示すために選択したものである。
図4の段階112においては、位置 REFINDEX +1の参
照ベクトル表26の内容と、位置 CODINDEX +1のコー
ディングベクトル表28の内容とを比較することによっ
て、VR2の値とVC2の値とが容易に比較できることに注
目されたい。図8及び表1に示す例では、VR2の値(1
6)はVC2の値(17)よりも小さく、パスモードコー
ディングが適切であることを表している。パスモードの
ためのCCITT標準コードは、圧縮データファイル蓄
積領域36(図2参照)内に記憶されている。パスモー
ドのためのCCITT標準2進コードは0001であ
る。
【0018】図4の段階116において符号化部分10
は、参照変化ベクトルVC1に値VR2を割り当てる。参照
指標30(図2参照)は値2だけ増数(インクリメン
ト)され、参照変化ベクトルVR1及びVR2は REFINDEX
、及び REFINDEX +1がそれぞれ指し示す位置の参照
ベクトル表28の値が割り当てられる。図8及び上記表
1の内容の例について言えば、図4の段階116におい
てVC1には値16が与えられる。この値はVR2の値に一
致する。 REFINDEX が2だけ増数され、従って参照ベク
トル表26の値18を含む位置を指し示す。この値18
は爾後に参照変化ベクトルVR1に割り当てられ、位置 R
EFINDEX +1の参照ベクトル表26の値1Aが参照変化
ベクトルVR2に割り当てられる。以上で装置は、コーデ
ィング線の一部を参照線に対して符号化する単一の“コ
ーディングパス”を完了する。コーディング変化ベクト
ルVC2及びVC3はパスモードコーディングの結果として
は変化せず、従ってコーディング指標に変化が存在しな
いことに注目されたい。段階116において参照指標3
0及び参照変化ベクトルVR1及びVR2に新しい値が割り
当てられた後に、符号化部分10は判断段階112へ戻
って再度VR2の値とVC2の値とを比較する。
【0019】もしVR2の値がVC2の値より大きければ判
断段階112の結果は NO であり、図5の判断段階12
0において符号化部分10は、(VC2−VR1)が±3に
等しいかまたはそれより小さいか否かを決定する。換言
すれば、符号化部分10は、VC2の位置がVR1の位置の
3画素内にあるか否かを決定するのである。段階120
は、この決定をVR1の値をVC2の値から差し引くように
示してあるが、VC2がVR1の3画素内にあるか否かを決
定するには多くの公知の方法が存在する。もしVC2がV
R1の3画素以内になければ、判断段階120の結果は N
O である。この場合、符号化部分10は段階122にお
ける水平モードコーディングシーケンスへ進む。符号化
部分10による水平モードコーディングの使用に関して
は、参照ベクトル表26(図2参照)及びコーディング
ベクトル表28に関する以下の表2に示すサンプルデー
タを使用して図9の例を参照すると理解し易い。 表 2 参照ベクトル表 コーディングベクトル表 REFINDEX→ 16 CODINDEX→ 10 17 12 18 18 19 1A 1A 1B 1B コーディング変化ベクトルVC1は、コーディング指標3
2が指し示す位置のコーディングベクトル表28の内容
である値10を有している。コーディング変化ベクトル
C2及びVC3は、 CODINDEX +1及び CODINDEX +2が
それぞれ指し示す位置のコーディングベクトル表28の
内容である値12及び18を有している。参照変化ベク
トルVR1は、参照指標30が指し示す位置の参照ベクト
ル表26の値16が割り当てられる。参照変化ベクトル
R2は位置 REFINDEX +1の参照ベクトル表26の内容
である値17が割り当てられる。コーディング変化ベク
トルVC2の値と参照変化ベクトルVR1の値との単純な比
較によって、VC2はVR1の3画素内にはないことを示
し、従って水平モードコーディングを指示する。001
のCCITT標準2進コードが、圧縮データファイル蓄
積領域36(図2参照)内に挿入されて水平モードコー
ディングを指示し、続いてVC1とVC2との間の白の走り
の長さもしくは黒の走りの長さを表す2つの別のコード
と、それに続くVC2とVC3との間の白の走りの長さもし
くは黒の走りの長さを表す2つの別のコードワードが挿
入される。図9の例では、VC1とVC2との間に2つの白
要素の走りが存在し、VC2とVC3との間には6つの黒要
素の走りが存在する。白及び黒の走りをそれぞれ表すた
めに0010及び0111のCCITT標準2進コード
が使用される。
【0020】図5の段階122における水平モードコー
ディングに続いて符号化部分10は、段階124におい
て CODINDEX を2だけ増数させる。コーディング変化ベ
クトルVC1は、コーディング指標32が指し示す位置の
コーディングベクトル表28(図2参照)の値を有する
ように再指定される。同様に、コーディング変化ベクト
ルVC2及びVC3は CODINDEX +1及び CODINDEX +2が
それぞれ指し示す位置のコーディングベクトル表28の
値が割り当てられる。段階126において、参照指標3
0は値2だけ増数される。参照変化ベクトルVR1は参照
指標が指し示す位置の参照ベクトル表の値を有するよう
に再指定され、参照変化ベクトルVR2は位置 REFINDEX
+1の参照ベクトル表26の値が割り当てられる。判断
段階128において符号化部分10は、参照変化ベクト
ルVR1の値がコーディング変化ベクトルVC1の値より大
きいか否かが決定される。もし参照変化ベクトルVR1
値がコーディング変化ベクトルVC1の値より大きくなけ
れば、判断段階128の結果は NO であり、装置は段階
126へ戻って参照指標30を再び2だけ増数させる。
これは、参照変化ベクトルVR1の値がコーディング変化
ベクトルVC1の値より大きくなり、参照変化ベクトルV
R1の位置が今はコーディング変化ベクトルVC1の右側に
あることを指示するまで続けられる。もし参照変化ベク
トルVR1の値がコーディング変化ベクトルVC1の値より
大きければ、判断段階128の結果は YESであり、この
水平モードコーディングパスは完了する。代替として、
段階126の代わりに、判断段階128の結果が YESに
なった後に、参照ベクトル表26の位置 REFINDEX +1
の値を参照変化ベクトルVR2に割り当てることができ
る。これは、参照変化ベクトルVR2に新しい値を割り当
てる段階が、段階126及び判断段階128によって形
成されているループの外側にあるために、より効率的で
ある。
【0021】もしコーディング変化ベクトルVC2の値が
参照変化ベクトルVR1の値の3画素以内にあれば、判断
段階120の結果は YESである。この場合、符号化部分
10は図6の段階132に示す垂直コーディングモード
へ進む。垂直コーディングモードでは、CCITT標準
は参照変化ベクトルVR1に対するコーディング変化ベク
トルVC2の相対位置を示す別のコードを与える。図10
に示す垂直コーディングモードの例は、参照ベクトル表
26(図2参照)及びコーディングベクトル表28に関
する以下の表3に示すサンプルデータを参照すると理解
し易い。 表 3 参照ベクトル表 コーディングベクトル表 14 CODINDEX→ 10 REFINDEX→ 15 12 18 13 1A 15 1B 17 図10の例及び上記表3のデータから、コーディング変
化ベクトルVC2が参照変化ベクトルVR1の左へ3画素の
位置にあることを容易に決定できる。従って装置2の符
号化部分10は、圧縮データファイル蓄積領域36(図
2参照)内にCCITT標準2進コード0000010
を挿入し、参照変化要素(a0 )の右側の最初の変化要
素(a1 )が、参照線上の最初の変化要素(b1 )の左
へ3画素の位置にあることを指示する。
【0022】段階132における垂直コーディングモー
ドに続いて、段階134において符号化部分10はコー
ディング指標32を1だけ増数させる。コーディング変
化ベクトルVC1はコーディング指標32が指し示す位置
のコーディングベクトル表28の値が割り当てられる。
同様に、コーディング変化ベクトルVC2及びVC3は COD
INDEX +1及び CODINDEX +2がそれぞれ指し示す位置
のコーディングベクトル表28の値が割り当てられる。
段階134において、参照指標30が値1だけ減数され
る。段階136において符号化部分10は、参照指標3
0が指し示す位置の参照ベクトル表26の値を参照変化
ベクトルVR1に割り当てる。参照変化ベクトルVR2は R
EFINDEX −1が指し示す位置の参照ベクトル表26の値
が割り当てられる。代替として、参照変化ベクトルVR2
のための新しい値を、段階136、判断段階138、及
び段階140によって形成されるループの外側で割り当
てることができる。判断段階138において符号化部分
10は、参照変化ベクトルVR1の値がコーディング変化
ベクトルVC1の値よりも大きいか否かを決定する。もし
参照変化ベクトルVR1の値がコーディング変化ベクトル
C1の値よりも大きくなければ判断段階138の結果は
NO であり、段階140において符号化部分10は参照
指標30を値2だけ増数させる。次いで装置は参照変化
ベクトルVR1の値がコーディング変化ベクトルVC1の値
よりも大きいか否かを再度試験する。これは参照変化ベ
クトルVR1の値がコーディング変化ベクトルVC1の値よ
りも大きくなるまで続行される。このようになると判断
段階138の結果が YESとなり、装置は垂直コーディン
グモードパスを完了する。
【0023】図10の例及び表3のデータでは、段階1
34(図6参照)においてコーディング指標32を増数
させると、 CODINDEX はコーディングベクトル表28内
の次に続く位置を指し示す。コーディング変化ベクトル
に新しい値を割り当てると、コーディング変化ベクトル
C1、VC2、及びVC3はそれぞれ12、13、及び15
の値を有することになる。参照指標30を減数させる
と、 REFINDEX は参照ベクトル表28内の先行位置を指
し示す。段階136において、参照変化ベクトルV
R1は、参照指標30が指し示す位置の参照ベクトル表2
6の値が割り当てられる。参照変化ベクトルVR2は、 R
EFINDE+1が指し示す位置の参照ベクトル表26の値が
割り当てられる。前述したように符号化部分10は、段
階136、判断段階138、及び段階140によって形
成されているループの外側において参照変化ベクトルV
R2に新しい値を割り当てることができる。これはより高
い計算効率さえももたらすことができる。判断段階13
8において、参照変化ベクトルVR1の新しい値がコーデ
ィング変化ベクトルVC1の新しい値と比較される。この
例では、参照変化ベクトルVR1の値(即ち14)とコー
ディング変化ベクトルVC1の値(即ち12)とを比較す
ることによって容易に決定できるように、参照変化ベク
トルVR1の位置はコーディング変化ベクトルVC1の右に
ある。従って参照変化ベクトルVR1の値はコーディング
変化ベクトルVC1の値より大きく、判断段階138の結
果は YESである。
【0024】垂直モードコーディングの別の例を図11
に示す。この例は以下の表4に示すデータを参照すると
理解し易い。 表 4 参照ベクトル表 コーディングベクトル表 11 CODINDEX→ 10 REFINDEX→ 12 15 14 16 16 18 18 1A 19 1B この例では、コーディング変化ベクトルVC2は参照変化
ベクトルVR1の右へ3画素の位置にある。従って、図5
の判断段階120は YESであり、符号化部分10は図6
の段階132において垂直モードコーディングを遂行す
る。符号化部分10は、圧縮データファイル蓄積領域3
6(図2参照)内にCCITT標準2進コード0000
011を挿入して、参照変化要素(a0 )の右側の最初
の変化要素(a1 )が、その参照コーディング線上の最
初の変化要素(b1 )の右へ3画素の位置にあることを
指示する。
【0025】図11の例及び表4のデータでは、段階1
34(図6)においてコーディング指標を増数させると
CODINDEX はコーディングベクトル表28内の次の位置
を指し示す。コーディングベクトルに新しい値を割り当
てることによって、コーディング変化ベクトルVC1、V
C2、及びVC3はそれぞれ15、16、及び18の値を有
することになる。参照指標30を減数させると、 REFIN
DEX は参照ベクトル表28内の先行位置を指し示す。段
階136において、参照変化ベクトルVR1は、参照指標
30が指し示す位置の参照ベクトル表26の値が割り当
てられる。参照変化ベクトルVR2は、 REFINDEX +1が
指し示す位置の参照ベクトル表26の値が割り当てられ
る。判断段階138においては、参照変化ベクトルVR1
の値(即ち11)がコーディング変化ベクトルVC1の値
と比較される。この例では、参照変化ベクトルVR1の値
(即ち11)とコーディング変化ベクトルVC1の値(即
ち15)とを比較することによって容易に決定できるよ
うに、参照変化ベクトルV R1の位置はコーディング変化
ベクトルVC1の位置の左側にある。従って、参照変化ベ
クトルVR1の値はコーディング変化ベクトルVC1の値よ
りも大きくなく、判断段階138の結果は NO である。
段階140において、符号化部分10は参照指標30を
値2だけ増数させ、それによって値14を含む参照ベク
トル表26の位置を REFINDEX に指し示させる。
【0026】段階140の後に符号化部分10は段階1
36へ戻って、参照変化ベクトルV R1及びVR2に新しい
値を割り当て、次いで判断段階138は再び参照変化ベ
クトルVR1の値(11)とコーディング変化ベクトルV
C1の値とを比較する。この例では、参照変化ベクトルV
R1の値(即ち14)とコーディング変化ベクトルVC1
値(即ち15)とを比較することによって容易に決定で
きるように、参照変化ベクトルVR1の位置は、未だにコ
ーディング変化ベクトルVC1の位置の左側にある。従っ
て参照変化ベクトルVR1の値はコーディング変化ベクト
ルVC1の値よりも大きくなく、判断段階138の結果は
NO である。符号化部分10は段階140において再び
参照指標30を値2だけ増数させ、それによって値16
を含む参照ベクトル表26の位置を REFINDEX に指し示
させる。今度は、参照変化ベクトルVR1の値(即ち1
6)がコーディング変化ベクトルVC1の値(即ち15)
よりも大きく、判断段階138の結果は YESになる。以
上のように、装置2の符号化部分10は参照ベクトル表
26及びコーディングベクトル表28を使用して、変化
要素の位置を容易に決定する。符号化部分10は、従来
技術では行っているように参照変化要素がそのコーディ
ング線上の新しい位置へ移動する度に生データを解析す
る必要はない。
【0027】判断段階128の結果が YESになって水平
モードコーディングパスが完了するか、もしくは判断段
階138の結果が YESになって垂直モードコーディング
パスが完了すると、符号化部分10は図7の判断段階1
42へ進んで、それがコーディング線の終わりか否かを
決定する。もしそれがコーディング線の終わりでなけれ
ば判断段階142の結果は NO であり、符号化部分は図
4の判断段階112へ戻る。もしそれがコーディング線
の終わりであれば判断段階142の結果は YESであり、
符号化部分10は判断段階144において、そのコーデ
ィング線がファクシミリブロックの終わりであったのか
否かを決定する。もし今符号化したコーディング線がフ
ァクシミリブロックの終わりであれば判断段階144の
結果は YESであり、その特定のページの符号化は完了す
る。送信FAX装置はファクシミリブロックデータフレ
ームの終わりのような付加的なデータを送信できること
に注目されたい。この付加的なデータはCCITT標準
に記載されており、ここでは説明を省略する。もし今符
号化したコーディング線がファクシミリブロックの終わ
りでなければ、判断段階144の結果は NO である。こ
の場合、符号化部分10は段階146において、コーデ
ィングベクトル表28を次のコーディング線のための参
照ベクトル表26として使用する。これは、コーディン
グ指標32を参照指標30として再指定することによっ
て容易に行うことができる。段階146の後に装置は図
3の段階102へ戻って、新しいコーディング線のため
の変化ベクトルを決定する。
【0028】装置2の復号部分44(図2参照)は変化
ベクトルを使用して、従来技術の別のFAX装置から、
もしくは同一設計のFAX装置から受信したデータを復
号する。復号部分44は、1つの符号化フォーマットか
ら別の符号化フォーマットへ相互変換する場合にも使用
される。前述したように、符号化されたデータは圧縮デ
ータファイル蓄積領域36もしくはメモリ14内に記憶
される。復号解析器46は、符号化されたデータを一時
に2ビットずつ解析し、これらの2ビットを使用してス
テートマシンの位置を変化させる。ステートマシンの使
用は公知であるので概要だけを説明するに留める。図1
2に示すように、復号部分44は状態0における復号か
ら開始する。もし最初の2データビットが00であれ
ば、ステートマシンは状態1へ移る。もし最初の2ビッ
トが01、10、もしくは11であれば、ステートマシ
ンはそれぞれ状態2、3、及び4へ移行する。復号解析
器46は復号データ表48を使用して、現在の状態及び
現在解析中の2データビットに基づいてステートマシン
内の次の状態を決定する。また復号解析器46は復号デ
ータ表48を使用して、ステートマシンの現在の状態及
び現在解析中の2データビットが認識可能なデータパタ
ーンに対応するか否かを決定する。復号解析器46は、
復号解析器46が特定のデータ符号化フォーマット(即
ちMH、MR、もしくはMMR)のためのCCITT標
準コード(例えば、パスモード、垂直モード、もしくは
水平モード)に対応するデータパターンを認識するま
で、一時に2ビットを解析し、ステートマシンの状態を
変化させ続ける。
【0029】特定のデータパターンを認識すると、復号
解析器46はその特定のデータパターンに対応する変化
ベクトルを生成する。例えば、もし復号解析器46が垂
直コーディングモードに対応するデータパターンを認識
すれば、復号解析器は参照水平走査線及びコーディング
水平走査線内のその現在の位置に基づいて変化ベクトル
を生成することができる。復号プロセスの例を以下に示
す。復号データ表48内のデータ値が認識可能なデータ
パターンに対応すると、ステートマシンの状態は状態0
にリセットされ、復号解析器46は次の2つの符号化さ
れたデータビットを検索する。線の終わり(EOL)命
令もしくはメッセージの終わり(EOM)命令のような
幾つかのコードが存在し、これらが復号解析器46によ
って認識されることに注目されたい。これら全てのコー
ドが全てのデータ符号化フォーマット内に存在しないこ
とがあり得る。例えば、MMRデータ符号化フォーマッ
トはEOL命令を使用しない。このような場合、装置2
は各水平走査線上の現在の位置を追跡しなければならな
い。図12のステートマシンの例として、MMR符号化
方式と共に使用される図13の状態移行データ表及び図
14の動作データ表を考えよう。復号解析器46によっ
て検索された現在の状態及び2つのデータビットは、図
13の状態移行データ表内の次の状態への指標、及び図
14の動作データ表によって表されているような遂行す
べき特定の動作への指標を与える。2つのデータビット
は、4つの考え得るデータ組合せ(即ち、00、01、
10、及び11)を与える。もし最初の2つのデータビ
ットが例えば00であれば、状態移行表はステートマシ
ンが状態1へ切り替わることを示す。動作データ表の空
白値は、データコードが認識されなかったことから、こ
の時点では遂行すべき動作が存在しないことを示してい
る。従って復号解析器46は圧縮データファイル蓄積領
域36(図2参照)から符号化されたデータの次の2つ
のデータビットを検索する。もし次の2つのデータビッ
トが例えば01であれば、状態移行表及び動作表は現在
の状態である状態1の指標値と、現在の2つのデータビ
ットの01とを有している。状態移行表内の値は次の状
態が状態0であることを示し、ステートマシンがその初
期状態に戻ることを示す。動作表内の値はパスモードが
検出されたことを表している。パスモードに関するCC
ITTデータ値が2進0001であることに注目された
い。復号解析器46は状態移行表及び動作表を使用し
て、圧縮データファイル蓄積領域36内に記憶されてい
る符号化されたデータを復号する。
【0030】別の例として、符号化されたデータの最初
の2つのデータビットが10であるものとする。状態移
行表は次の状態が状態3であることを示し、また動作表
は遂行すべき動作が存在しないことを示す。もし次の2
つのデータビットが11であれば、状態移行表は次の状
態が状態0であることを示し、動作データ表は2つの分
離したコーディングモードを認識したことを示す。第1
のコーディングモードはV0 (2進コード1)及びVR1
(2進コード011)である。従って、復号解析器46
は復号された両コーディングモードに対する動作を遂行
する。特定のモードを復号中であるが、どの動作を遂行
すべきかを正確に知るために待機しなければならないこ
とを復号解析器46が知るような状況も存在する。例え
ば、もし復号解析器46が圧縮データファイル蓄積領域
36からデータビット00を検索すれば、状態移行表は
次の状態が状態1であることを示し、動作データ表はこ
の時点においては遂行すべき動作が存在していないこと
を示す。もし復号解析器46が検索した次の2つのデー
タビットが10であれば、復号解析器は水平コーディン
グモード(2進コード001)を検出したことを認識す
るが、動作を遂行するのに使用可能な充分な情報は未だ
に存在しない。従って、復号解析器46は水平モードコ
ーディング全体を認識するまでデータビットを検索し続
けることになろう。
【0031】また、特定のコーディングモードを認識し
たが、次の復号サイクルにおいて解析しなければならな
い付加的な符号化されたデータビットが未だ存在してい
るような状況も存在する。例えば、もし復号解析器46
が検索した最初の2つのデータビットが01であるもの
とすれば、図13の状態移行データ表は次の状態が状態
2であることを示し、図14の動作データ表内空白エン
トリは遂行すべき動作が存在しないことを示している。
もし復号解析器46が検索した次の2つのデータビット
が00であれば、状態移行データ表のエントリは次の状
態は状態0であることを示し、図14の動作データ表の
エントリはVL1コーディングモード(2進コード01
0)が検出されたことを示す。4つのデータビット(0
100)が復号解析器46によって検索されたのに、最
初の3つのデータビット(010)だけがVL1コーディ
ングモードに関する2進コードの一部として認識されて
いることに注目されたい。後尾のデータビット(2進
0)は、次の状態及び動作を決定するために図13の状
態移行データ表及び図14の動作データ表を使用する時
に、第1データビットとして保持しなければならない。
例えば、もし復号解析器46が検索した次の2つのデー
タビットが11であれば、図13の状態移行データ表及
び図14の動作データ表は01をデータビット値として
使用する。先頭の0データビットは先行復号サイクルか
ら残されたものであり、後尾の1データビットは復号解
析器46が検索した2つのデータビットの最初のデータ
ビットである。このようにして、復号解析器46が復号
サイクルを完了する時に失われたデータビットは存在し
なくなる。
【0032】上例は、本発明を理解し易くするために状
態移行データ表及び動作データ表という別々の表を使用
している。これら2つのデータ表を、各位置毎に2つの
データ値を含む1つの表に組合わせ得ることは容易に理
解できよう。1つのデータ値をステートマシンの次の状
態に対応させ、第2のデータ値を復号解析器46が遂行
すべき動作(もしあれば)に対応させる。以上の説明は
MMRデータを復号する例に関するものであった。本発
明の原理は、MH及びMRのような他のデータ符号化フ
ォーマットにも容易に適用できることは理解できるであ
ろう。唯一の相違点は、復号データ表48が各データ符
号化フォーマット毎に異なることである。装置2は各デ
ータ符号化フォーマット毎の異なる復号データ表48を
提供する。データ符号化フォーマットの型は、ファクシ
ミリメッセージデータを送信する前に協議相(図1の相
B)において送信FAX装置によって指示される。各標
準コーディングモードが検出されると、復号部分44は
そのコーディングモードを表す変化ベクトルを生成す
る。例えば、もしMMR符号化方式が使用されていれ
ば、符号化部分10に関して説明したように、復号部分
44は参照水平走査線及びコーディング走査線を使用す
る。最初の参照線は、ファクシミリメッセージの各ペー
ジの頂部の仮想的な全てが白の線である。ファクシミリ
メッセージの第1の水平走査線はコーディング線と命名
される。次いで、処理されたコーディング線は直ぐ次の
水平走査線のための参照線にされる。このプロセスはフ
ァクシミリメッセージの各ページ毎に繰り返されるの
で、処理されたコーディング線は次々に、直ぐ次の水平
走査線のための参照線にされる。更に、各水平走査線の
開始変化要素は仮想的な白画素である。
【0033】復号解析器46は、上述したようにして復
号データ表48を使用して各符号化された水平走査線を
処理する。復号解析器46は、コーディング変化ベクト
ルを決定するために参照ベクトル表26(図2参照)内
の参照変化ベクトルを使用する。例えば、もし復号解析
器46がVR (3)コーディングモード(2進コード0
000011)を検出すれば、これは次のコーディング
変化ベクトルが、参照指標30が指し示している位置か
ら1位置右にあることを表している。表4のデータを使
用することによって、参照ベクトル表26のデータは既
に知られている。同様に、コーディング指標32が指し
示すコーディングベクトル表28の位置の変化ベクトル
も先行復号サイクルから知られている。表4に示す例で
は、 REFINDEX は値12を含む参照ベクトル表26内の
位置を指し示している。表4に CODINDEX と略記されて
いるコーディング指標32は値10を含むコーディング
ベクトル表28内の位置を指し示している。もし復号解
析器46がVR (3)コーディングモード(2進コード
0000011)を検出すれば、これは次のコーディン
グ変化ベクトルは REFINDEX が指し示している位置から
3画素右にあることを表している。復号解析器は REFIN
DEX が指し示す位置の参照ベクトル表26の値に3を加
算する。即ち、復号解析器は12+3の加算を遂行して
コーディングベクトル表28内の次の値(15)を決定
する。 CODINDEX もコーディングベクトル表28内の新
しい位置を指し示すように変化させられる。復号された
データから変化ベクトルを生成するこのプロセスは、本
質的に図3乃至図7の流れ図に示すプロセスの逆である
ことは容易に理解できよう。
【0034】図15の復号動作全体を示す流れ図の段階
200において、復号解析器46は符号化されたデータ
の2ビットを検索する。段階202において復号解析器
46は、ステートマシンの現状態と段階200において
検索された2つの符号化されたデータビットとを復号デ
ータ表への指標として使用して復号データ表48を調べ
る。復号データ表48内のデータエントリは、現状態と
段階200において検索された2つのデータビットとに
基づいて、どの動作(もしあれば)を遂行すべきかを示
している。更に復号解析器46は、現状態と段階200
において検索された2つの符号化されたデータビットと
に基づいて、ステートマシンの次の状態をも決定する。
段階204において復号解析器46は、ステートマシン
の状態を復号データ表48内に示されている状態へ変化
させる。判断段階206において復号部分44は、段階
202において復号データ表48内に何等かの動作が指
示されていたか否かを決定する。もし動作が指示されて
いなければ判断段階206の結果は NO であり、復号部
分44は段階200へ戻って次の2つの符号化されたデ
ータビットを検索する。もし復号データ表48によって
動作が指示されていれば判断段階206の結果は YESで
あり、段階208において復号解析器46は認識された
データパターンに対応する変化ベクトルを生成する。段
階210において復号解析器46は、変化ベクトルを複
合データ蓄積領域50内に記憶する。判断段階212に
おいて複合部分44は、水平走査線の終わりに到達した
か否かを決定する。もし線の終わりに到達していなけれ
ば判断段階212に結果は NOであり、復号部分44は
段階200へ戻って次の2つの符号化されたデータビッ
トを検索する。もし複合部分44が線の終わりに到達し
ていれば判断段階212の結果は YESであり、複合部分
44は復号を終了する。前述したように、若干のファク
シミリ符号化標準は明示された線の終わり命令を有して
おり、この命令は復号データ表48内において複合解析
器46によって検出される。他のファクシミリ符号化フ
ォーマットには明示された線の終わり命令が存在せず、
復号解析器46は各水平走査線上の現位置を追跡しなけ
ればならない。
【0035】符号化されたデータから復号部分44によ
って復号された変化ベクトルは、印刷エンジン18(図
2参照)上でファクシミリメッセージを印刷するための
画素データを生成するのに使用することができる。変化
ベクトルから画素データを生成するプロセスは容易に遂
行される。定義によって、各水平走査線の開始の仮想画
素は白画素である。変化ベクトルは、画素が論理状態を
変化させる水平走査線上の位置を示している。即ち、変
化ベクトルは白から黒へ、及び黒から白への色の変化を
表している。装置2は、データを生データフォーマット
へ戻すことなく、MMRのような1つのデータ符号化フ
ォーマットから、MHのような別のデータ符号化フォー
マットへ相互変換することもできる。装置2の復号部分
44はデータを復号して上述したような変化ベクトルを
生成する。次いでこれらの変化ベクトルは、前述したよ
うにデータを所望のデータ符号化フォーマットで符号化
するために符号化部分10によって使用される。装置2
はデータ符号化フォーマット間で相互変換するのに生デ
ータを再生成することはない。これに対して、従来の装
置は1つのデータ符号化フォーマットから別のデータ符
号化フォーマットへ直接相互変換することはできない。
従来の装置は、符号化されたデータを生データへ変換
し、次いで生データを所望の新しい符号化フォーマット
へ変換している。
【0036】1つのデータ符号化フォーマットから別の
データ符号化フォーマットへ直接相互変換する能力を有
しているので、送信FAX装置はファクシミリ通話を開
始する前に符号化部分10を使用して生データを符号化
することができる。送信FAX装置は、受信FAX装置
が二次元T.6(MMR)符号化データを受信できるも
のと想定することができる。即ち、ファクシミリ通話費
用が賦課され始める前にデータを符号化するのである。
上記の想定が正しくない場合には、送信FAX装置は変
化ベクトルを使用してMMRフォーマットから、受信F
AX装置が要求するフォーマットに変換する。装置2を
使用してデータ符号化フォーマット間で相互変換するの
に要する時間は、従来の技術によってMMR符号化され
たデータを生データに変換し、それを受信FAX装置が
要求する符号化フォーマットへ変換し直すのに要する時
間よりもかなり短縮される。もし従来技術の装置が、フ
ァクシミリ通話を開始する前にデータを符号化すること
がなければ(これが従来技術では一般的であるが)、従
来技術の送信FAX装置は生データを所望のデータ符号
化フォーマットに変換しなければならない。この変換時
間は、装置2が1つのデータ符号化フォーマットから別
のデータ符号化フォーマットに相互変換するのに要する
時間よりも僅かに長い。
【0037】表5に、本発明の変化ベクトルを使用する
符号化時間を示す。これらの符号化時間は、本文データ
及び複雑なデータに対してCCITT標準ページを使用
してなされたものである。測定は、16MHzのクロッ
ク速度で走る Intel 80386プロセッサで行った。 表 5 コード変換時間(秒) 出力フォーマット 入力 フォーマット 生 MH MMR 本文 生 --- 1.9 2.6 MH 1.7 --- 2.9 MMR 2.0 2.5 --- 複雑 生 --- 10.3 15.7 MH 8.2 --- 18.2 MMR 9.9 14.1 --- 従来技術の装置の符号化時間は掲載してないが、装置2
が提供する向上した計算効率は従来技術よりもある程度
早い符号化時間を呈しているものと信じている。たとえ
従来技術の符号化時間と表5に示す符号化時間とが実質
的に類似しているとしても、1つのデータ符号化フォー
マットから別のデータ符号化フォーマットへ直接相互変
換する能力の故に、装置2は符号化時間を大幅に節約す
る可能性を有している。
【0038】表5に示すように、装置2は生データの複
雑なページを15.7秒でMMR符号化されたデータに
符号化する。前述したように、送信FAX装置内の装置
2はファクシミリ通話が開始される前にこの符号化を遂
行することができる。もし受信FAX装置がMMR符号
化能力を有していれば、送信FAX装置内の装置2はフ
ァクシミリ通話の進行中に付加的な符号化時間を必要と
しない。これに対して従来技術の送信FAX装置は生デ
ータをMMR符号化されたデータに符号化するために、
ファクシミリ通話中に15.7秒を必要とする。従って
装置2は、複雑なデータのページ当たり15.7秒の潜
在的節約を提供する。もし受信FAX装置がMHデータ
だけを符号化できるのであれば、装置2は14.1秒で
MMRデータからMHデータへ相互変換することができ
る。ファクシミリ通話中に遂行されるこの相互変換は、
従来技術の送信FAXが複雑な生データのページをMH
フォーマットに符号化するのに要する時間より僅かに長
い時間を必要とするだけである。しかしながら今日の多
くのFAX装置はMMR符号化能力を有している。従っ
て装置2は、ファクシミリ通話が開始される前に生デー
タをMMR符号化データに符号化することができ、ファ
クシミリ通話中の符号化時間の量を潜在的にかなり節約
する。
【0039】従来技術の送信FAX装置も生データをM
MRのような所定のフォーマットに符号化することはで
きるが、ファクシミリ通話中に1つのデータ符号化フォ
ーマットから別のデータ符号化フォーマットへ相互変換
するのに要する時間は重要である。従来技術の装置を使
用して第1のデータ符号化フォーマットから第2のデー
タ符号化フォーマットに変換するのに要する時間は(第
1のデータ符号化フォーマットから生データフォーマッ
トへの変換時間)+(生データフォーマットから第2の
データ符号化フォーマットへの変換時間)なる加算によ
って計算することができる。例えば、従来のアプローチ
を使用して複雑なデータをMMRデータ符号化フォーマ
ットからMHデータ符号化フォーマットへ変換するに
は、MMRデータ符号化フォーマットから生データフォ
ーマットへの変換(9.9秒)+生データフォーマット
からMHデータ符号化フォーマットへの変換(10.3
秒)を必要とし、合計相互変換時間は20.2秒にな
る。これに対して変化ベクトルを使用する装置2は、M
MRデータ符号化フォーマットからMHデータ符号化フ
ォーマットに直接変換できるために合計相互変換時間は
14.1秒である。従って本発明の原理によれば、計算
効率を従来技術よりも大幅に向上させることができる。
この向上した計算効率によりファクシミリ通話時間が短
縮されるために、費用が節約されることになる。
【0040】以上に説明した例は、CCITT標準の
T.6部分に明記されている二次元コーディングに関連
するものであったが、装置2はCCITT標準のT.4
部分に明記されている一次元コーディングもしくは二次
元コーディングへも符号化することができる。T.4符
号化標準に基づく二次元コーディングのための流れ図
は、一次元のみに符号化される生データの部分を除い
て、T.6符号化標準に基づく二次元コーディングと全
く同一である。もし送信FAX装置が二次元T.4符号
化標準を使用して生データを符号化するのであれば、一
次元符号化を使用して1つの線を符号化し、それに続い
て、FAX装置の解像力に依存して、1つの線もしくは
3つの線の何れかを二次元符号化する。T.4符号化標
準に基づく一次元符号化方式は、コーディング線上の白
の走りの長さ及び黒の走りの長さを表すCCITT標準
コードを使用する。一次元符号化に対して装置2を使用
した場合の性能の改善はそれ程劇的ではない。装置2は
コーディング線の解析を開始する前に変化ベクトルを決
定しているから、未だ計算効率を改善する余地はある。
従来技術のデータ符号化装置は、生データ及び符号化さ
れたデータの両方のためのバイトポインタ及びビットポ
インタを記憶する幾つかのレジスタを必要とする手法で
生データを符号化している。典型的なマイクロプロセッ
サの、このようなデータ処理のために使用できる内部レ
ジスタの数には限界がある。従って、従来技術のデータ
符号化装置は一般的に、種々のポインタを記憶するため
のメモリを使用する必要がある。メモリへのアクセス時
間が内部レジスタへのアクセス時間よりもかなり大きい
ので、これは計算的に非効率である。
【0041】これに対して装置2は、バイトもしくはビ
ットポインタを必要としない変化ベクトル蓄積表26及
び28に語向きのデータ構造を使用することによって内
部レジスタを効率的に使用することができる。生データ
が解析され、参照水平走査線及びコーディング水平走査
線のための変化ベクトルデータが作成されてしまえば生
データは破棄することができ、生データのためのバイト
及びビットポインタのためにに使用された内部レジスタ
を、符号化されたデータのためのバイト及びビットポイ
ンタのために使用することができる。従って、装置2は
マイクロプロセッサの計算能力を効率的に使用すること
になり、符号化及び復号プロセスの計算効率は向上す
る。更に装置2は、生データを二次元標準符号化フォー
マットに符号化する場合に高い計算効率さえも提供す
る。装置2は水平走査線を1回だけ解析してその水平走
査線に関する変化ベクトルを生成する。コーディング走
査線は次の水平走査線のための参照走査線になるから、
生データの2回目の解析を必要とせずに、同一の変化ベ
クトルデータを2回使用することができる。これに対し
て、従来技術の装置は、水平走査線がコーディング走査
線である時の1回目と、水平走査線が参照走査線である
時の2回目のように、各水平走査線毎に生データを解析
する必要がある。
【0042】変化ベクトル表は、以上に説明した手法以
外の手法で使用することもできることを理解されたい。
例えば、変化ベクトル表内の値を反対側(ボトムアッ
プ)から入力し、次の変化ベクトルを指し示すためにそ
れぞれの指標を装置によって減数させることもできる。
以上に本発明の種々実施例及び長所を説明したが、この
説明は例示の目的に過ぎず、細部に多くの変更を施すこ
とが可能であるが、それらも本発明の広い原理内にある
ことを理解されたい。従って、本発明は特許請求の範囲
によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】普通のFAX装置の動作の種々の標準相を示す
図である。
【図2】本発明による装置の機能ブロック線図である。
【図3】図2の装置の動作の流れ図の一部である。
【図4】図3の流れ図の続きである。
【図5】図4の流れ図の続きである。
【図6】図5の流れ図の続きである。
【図7】図6の流れ図の続きである。
【図8】本発明をパスモードコーディングに使用した図
である。
【図9】本発明を水平モードコーディングに使用した図
である。
【図10】本発明を垂直モードコーディングに使用した
図である。
【図11】本発明を垂直モードコーディングの別の例に
使用した図である。
【図12】図2の装置の復号部分のステートマシン図で
ある。
【図13】図2の装置の復号部分が使用する状態移行デ
ータ表である。
【図14】図2の装置の復号部分が使用する動作データ
表である。
【図15】図2の装置の複合部分の動作を示す流れ図で
ある。
【符号の説明】
2 装置 10 符号化部分 12 CPU 14 メモリ 16 コンピュータバス 18 印刷エンジン 20 走査エンジン 22 データファイル蓄積領域 24 ベクトル発生器 26 参照ベクトル表 28 コーディングベクトル表 30 参照指標 32 コーディング指標 34 解析器 35 CCITT標準コード蓄積表 36 圧縮データファイル蓄積領域 38 ファクシミリインタフェース 40 電話回線 44 復号部分 46 復号解析器 48 復号データ表 50 復号データ蓄積領域

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のファクシミリ装置から第2のファ
    クシミリ装置へ送信するために第1のファクシミリ装置
    においてファクシミリデータを符号化するための装置に
    おいて、 データファイル蓄積領域と、発生器と、参照蓄積表と、
    参照指標と、コーディング蓄積表と、コーディング指標
    と、解析器と、圧縮データファイル蓄積領域と、ファク
    シミリインタフェースとを備え、 上記データファイル蓄積領域は、所定の標準符号化フォ
    ーマットに従って符号化される生データファイルを含
    み、生データファイルは第1及び第2の端を各々が有す
    る一連の水平走査線からなり、各水平走査線は第1及び
    第2の論理状態を有する複数の画素からなり、 上記発生器は、水平走査線を解析して画素が第1の論理
    状態から上記第2の論理状態へ、及び第2の論理状態か
    ら第1の論理状態へ変化する水平走査線上の位置を第1
    の端に対して決定し、 上記参照蓄積表は、発生器に結合され、水平走査線の中
    の参照走査線と呼ぶ単一の走査線の上記位置を受信し、 上記参照指標は、参照表内の位置を指し示し、 上記コーディング蓄積表は、発生器に結合され、水平走
    査線の中で参照線に隣接するコーディング走査線と呼ぶ
    単一の走査線に関する位置を受信し、 上記コーディング指標は、コーディング表内の位置を指
    し示し、 上記解析器は、参照表及びコーディング表内のエントリ
    を解析することによって参照走査線及びコーディング走
    査線を解析し、複数の所定の標準コードを使用してコー
    ディング走査線に関する圧縮されたデータを生成して所
    定の標準符号化フォーマットに従ってコーディング走査
    線を符号化し、 上記圧縮データファイル蓄積領域は、圧縮されたデータ
    を受信してそれを一時的に記憶し、 上記ファクシミリインタフェースは、圧縮データファイ
    ル蓄積領域から記憶された圧縮されたデータを順次に受
    信し、圧縮されたデータを表す所定の標準電気信号を生
    成することを特徴とするファクシミリデータを符号化す
    るための装置。
  2. 【請求項2】 上記所定の標準符号化フォーマットは、
    CCITT標準の勧告T.6二次元ファクシミリ符号化
    標準、勧告T.4二次元ファクシミリ符号化標準、及び
    勧告T.4一次元ファクシミリ符号化標準からなるCC
    ITT標準の1つによって定義されている請求項1に記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 上記ファクシミリインタフェースは、圧
    縮されたデータを表す複数の所定の標準オーディオ信号
    を生成してそれを電話回線に結合し、電話回線を通して
    第2のファクシミリ装置へ送信する請求項1に記載の装
    置。
  4. 【請求項4】 上記解析器は、コーディング指標を初期
    化してコーディング表の第1の位置を指し示させ、また
    コーディング表内の第1、第2、及び第3の位置に含ま
    れる値を有する第1、第2、及び第3のコーディング変
    化ベクトルを始めに限定する請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記コーディング表内の第1、第2、及
    び第3の位置はそれぞれ、コーディング指標、コーディ
    ング指標プラス1、及びコーディング指標プラス2が指
    し示す位置である請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 上記解析器は、参照指標を初期化して参
    照表の第1の位置を指し示させ、また参照表の第1及び
    第2の位置に含まれる値を有する第1及び第2の参照変
    化ベクトルを始めに限定する請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 上記参照表内の第1及び第2の位置はそ
    れぞれ、参照指標、及び参照指標プラス1が指し示す位
    置である請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 上記解析器は、もし解析器が第2の参照
    ベクトルの値は第2のコーディングベクトルの値よりも
    小さいと決定すれば、第1のコーディングベクトルを第
    2の参照ベクトル値を有するものとして再限定し、上記
    解析器は、参照指標を参照表内の現位置から2位置目の
    新位置へ更に変更し、この新位置、及び新位置の次の第
    1の位置の参照ベクトル表の値をそれぞれ有する第1及
    び第2の参照変化ベクトルを再限定する請求項6に記載
    の装置。
  9. 【請求項9】 上記解析器は、参照指標を2だけ増数さ
    せて現位置から2位置目の参照表の位置を指し示させ、
    この参照指標、及び参照指標プラス1が指し示す位置の
    参照ベクトル表の値を割り当てることによって第1及び
    第2の参照変化ベクトルを再限定する請求項8に記載の
    装置。
  10. 【請求項10】 上記解析器は、コーディング指標をコ
    ーディング表の現位置から2位置目の新位置へ変更し、
    このコーディング指標、新位置の次の第1の位置、及び
    第1の位置の次の第2の位置が指し示す新位置のコーデ
    ィング表の値を有する第1、第2、及び第3のコーディ
    ング変化ベクトルを再限定し、上記解析器は更に、新位
    置の参照表の値が第1のコーディングベクトルの値より
    大きくなるまで参照指標を参照表内の現位置から2位置
    目の新位置へ変更し続けて、その新位置及び新位置に続
    く第1の位置の参照ベクトル表の値を有する第1及び第
    2の参照変化ベクトルを再限定する請求項6に記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 上記解析器は、コーディング指標を2
    だけ増数させることによってコーディング指標を変更
    し、このコーディング指標、コーディング指標プラス
    1、及びコーディング指標プラス2が指し示す位置のコ
    ーディングベクトル表の値をそれぞれ割り当てることに
    よってコーディング変化ベクトルを再限定し、上記解析
    器は更に、参照指標を2だけ増数させることによって参
    照指標を変更し、この参照指標、及び参照指標プラス1
    が指し示す位置の参照表の値を有する第1及び第2の参
    照変化ベクトルを再限定する請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 上記解析器は、コーディング指標を現
    位置から2位置目のコーディング表の新位置へ変更し、
    もし解析器が第2のコーディング変化ベクトルの値は第
    1の参照変化ベクトルの値から3位置以内にあると決定
    すれば、この新位置、新位置の次の第1の位置、及び第
    1の位置の次の第2の位置のコーディング表の値を有す
    る第1、第2、及び第3のコーディング変化ベクトルを
    再限定し、上記解析器はまた、参照指標を現位置からそ
    の直前の位置へ変更し、この参照指標が指示する位置の
    参照表の値が第1のコーディングベクトルの値よりも大
    きいか否かを決定し、もし参照指標が指示する位置の参
    照表の値が第1のコーディングベクトルの値よりも大き
    くなければ、参照表の新位置の値が第1のコーディング
    ベクトルの値よりも大きくなるまで参照指標を直前の位
    置から2位置目の新位置へ変更し続け、その新位置及び
    新位置の次の第1の位置の参照ベクトル表の値を有する
    第1及び第2の参照変化ベクトルを再限定する請求項6
    に記載の装置。
  13. 【請求項13】 上記解析器は、コーディング指標を1
    だけ増数させることによってコーディング指標を変更
    し、このコーディング指標、コーディング指標プラス
    1、コーディング指標プラス2が指し示すそれぞれの位
    置のコーディングベクトル表の値を割り当てることによ
    って上記第1、第2、及び第3のコーディング変化ベク
    トルを再限定し、上記解析器は、参照指標を1だけ減数
    することによって参照指標を変更し、この参照指標が指
    し示す位置の参照ベクトル表の値が第1のコーディング
    ベクトルよりも大きいか否かを決定し、もし参照指標が
    指し示す位置の参照ベクトル表の値が第1のコーディン
    グベクトルより大きくなければ、上記解析器は参照指標
    が指し示す位置の参照ベクトル表の値が上記第1のコー
    ディングベクトルより大きくなるまで上記参照ベクトル
    を更に2だけ増数させ続け、その参照指標、及び参照指
    標プラス1が指し示す位置の参照ベクトル表の値を有す
    る第1及び第2の参照変化ベクトルを再限定する請求項
    12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 第1のファクシミリ装置から第2のフ
    ァクシミリ装置へ送信するために第1のファクシミリ装
    置においてファクシミリデータを符号化するための装置
    において、 データファイル蓄積領域と、発生器と、蓄積表と、解析
    器と、圧縮データファイル蓄積領域と、ファクシミリイ
    ンタフェースとを備え、 上記データファイル蓄積領域は、所定の標準符号化フォ
    ーマットに従って符号化される生データファイルを含
    み、生データファイルは第1及び第2の端を各々が有す
    る一連の水平走査線からなり、各水平走査線は第1及び
    第2の論理状態を有する複数の画素からなり、 上記発生器は、水平走査線を解析し、画素が第1の論理
    状態から上記第2の論理状態へ、及び第2の論理状態か
    ら第1の論理状態へ変化する水平走査線上の位置を第1
    の端に対して決定し、 上記参照蓄積表は、発生器に結合され、水平走査線の中
    の単一の水平走査線に関する位置を受信し、 上記解析器は、上記表内のエントリを解析することによ
    って1つの走査線を解析し、所定の標準コードを使用し
    てこの走査線に関する圧縮されたデータを生成して所定
    の標準符号化フォーマットに従ってこの走査線を符号化
    し、 上記圧縮データファイル蓄積領域は、圧縮されたデータ
    を受信してそれを一時的に記憶し、 上記ファクシミリインタフェースは、圧縮データファイ
    ル蓄積領域から記憶された圧縮されたデータを順次に受
    信し、圧縮されたデータを表す所定の標準電気信号を生
    成することを特徴とするファクシミリデータを符号化す
    るための装置。
  15. 【請求項15】 上記所定の標準符号化フォーマットで
    圧縮されたデータを第2の所定の標準符号化フォーマッ
    トに変換する変換手段をも含む請求項14に記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 上記所定の標準符号化フォーマット
    は、CCITT標準の勧告T.6二次元ファクシミリ符
    号化標準、勧告T.4二次元ファクシミリ符号化標準、
    及び勧告T.4一次元ファクシミリ符号化標準からなる
    CCITT標準の1つによって定義されている請求項1
    4に記載の装置。
  17. 【請求項17】 上記複数の所定の標準符号化フォーマ
    ットは、MH符号化、MR符号化、及びMMR符号化か
    らなる請求項14に記載の装置。
  18. 【請求項18】 上記ファクシミリインタフェースは、
    圧縮されたデータを表す複数の所定の標準オーディオ信
    号を生成してそれを電話回線に結合し、電話回線を通し
    て第2のファクシミリ装置へ送信する請求項14に記載
    の装置。
  19. 【請求項19】 先に所定の標準フォーマットに従って
    符号化されたファクシミリデータを復号する装置におい
    て、復号されたファクシミリデータは一連の水平走査線
    からなり、各水平走査線は第1及び第2の論理状態を有
    する複数の画素からなり、上記装置は、 符号化されたファクシミリデータを含む符号化データ蓄
    積領域と、 符号化されたデータの一部分を符号化データ蓄積領域か
    ら検索して解析する手段と、 現復号位置を指示する第1の指標と、符号化されたデー
    タの上記部分に対応する値を有する第2の指標とを有
    し、次の復号位置を指示するデータ値を含む状態移行表
    と、 上記第1の指標と第2の指標とを有し、遂行すべき復号
    動作を指示するデータ値を含む動作データ表と、 上記符号化されたデータ部分を受信して状態移行表を使
    用して次のマシン状態を決定し、動作表を使用して復号
    動作を決定し、そして画素が第1の論理状態から第2の
    論理状態へ、及び第2の論理状態から第1の論理状態へ
    変化する水平走査線上の位置を指示する複数の変化ベク
    トルを生成する解析器と、 各水平走査線毎の変化ベクトルを含む変化ベクトルデー
    タ蓄積領域とを備えていることを特徴とするファクシミ
    リデータを復号する装置。
  20. 【請求項20】 各水平走査線毎の変化ベクトルを受信
    して各水平線上の複数の画素毎の論理状態を指示する画
    素データを生成するデータ発生器をも含む請求項19に
    記載の装置。
  21. 【請求項21】 上記画素データを受信して水平走査線
    を含む印刷されたページを生成する印刷エンジンをも含
    む請求項20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 符号化されたデータの上記部分は2つ
    のデータビットからなる請求項19に記載の装置。
  23. 【請求項23】 上記所定の標準符号化フォーマット
    は、CCITT標準の勧告T.6二次元ファクシミリ符
    号化標準、勧告T.4二次元ファクシミリ符号化標準、
    及び勧告T.4一次元ファクシミリ符号化標準からなる
    CCITT標準の1つによって定義されている請求項1
    9に記載の装置。
  24. 【請求項24】 先に所定の標準フォーマットに従って
    符号化されたファクシミリデータを復号する装置におい
    て、復号されたファクシミリデータは一連の水平走査線
    からなり、各水平走査線は第1及び第2の論理状態を有
    する複数の画素からなり、上記装置は、 符号化されたファクシミリデータを含む符号化データ蓄
    積領域と、 符号化されたデータの一部分を符号化データ蓄積領域か
    ら検索して解析する手段と、 現復号位置を指示する第1の指標と、符号化されたデー
    タの上記部分に対応する値を有する第2の指標とを有
    し、次に復号する位置と遂行すべき復号動作とを指示す
    るデータ値を含むデータ表と、 上記符号化されたデータ部分を受信してデータ表を使用
    して次の復号位置と復号動作とを決定し、そして画素が
    第1の論理状態から第2の論理状態へ、及び第2の論理
    状態から第1の論理状態へ変化する水平走査線上の位置
    を指示する複数の変化ベクトルを生成する解析器と、 各水平走査線毎の変化ベクトルを含む変化ベクトルデー
    タ蓄積領域とを備えていることを特徴とするファクシミ
    リデータを復号する装置。
  25. 【請求項25】 上記所定の標準符号化フォーマット
    は、CCITT標準の勧告T.6二次元ファクシミリ符
    号化標準、勧告T.4二次元ファクシミリ符号化標準、
    及び勧告T.4一次元ファクシミリ符号化標準からなる
    CCITT標準の1つによって定義されている請求項2
    4に記載の装置。
  26. 【請求項26】 先に第1の所定の標準フォーマットに
    従って符号化されたファクシミリデータを第2の所定の
    標準フォーマットに変換する装置において、ファクシミ
    リデータは一連の水平走査線を表し、各水平走査線は第
    1及び第2の論理状態を有する複数の画素からなり、上
    記装置は、 第1の所定の標準フォーマットに従って符号化されたフ
    ァクシミリデータを含む第1の符号化データ蓄積領域
    と、 第1の所定の標準フォーマットに従って符号化されたデ
    ータの一部分を第1の符号化データ蓄積領域から検索し
    て解析する手段と、 現復号位置を指示する第1の指標と、第1の所定の標準
    フォーマットに従って符号化されたデータの上記部分に
    対応する値を有する第2の指標とを有し、次に復号する
    位置と遂行すべき復号動作とを指示するデータ値を含む
    データ表と、 上記符号化されたデータ部分を受信してデータ表を使用
    して上記次の復号位置と上記復号動作とを決定し、そし
    て画素が第1の論理状態から第2の論理状態へ、及び第
    2の論理状態から第1の論理状態へ変化する水平走査線
    上の位置を指示する複数の変化ベクトルを生成する解析
    器と、 水平走査線毎の変化ベクトルを受信する蓄積表と上記蓄
    積表内のエントリを解析することによって水平走査線を
    解析し、第2の所定の標準フォーマットに従って符号化
    された複数の所定の標準コードを使用して水平走査線を
    表すデータを生成する符号化解析器とを備えていること
    を特徴とするファクシミリデータを変換する装置。
  27. 【請求項27】 上記第1及び第2の所定の標準符号化
    フォーマットは、CCITT標準の勧告T.6二次元フ
    ァクシミリ符号化標準、勧告T.4二次元ファクシミリ
    符号化標準、及び勧告T.4一次元ファクシミリ符号化
    標準からなるCCITT標準の2つによって定義されて
    いる請求項26に記載の装置。
  28. 【請求項28】 生データを所定の標準に準拠するファ
    クシミリデータに二次元符号化するためにファクシミリ
    装置内において使用する方法において、生データは第1
    及び第2の端を有する一連のデータの水平線からなり、
    各水平線は白及び黒画素にそれぞれ対応する第1及び第
    2の論理状態を有する一連の水平画素からなり、上記方
    法は、 (a)データの水平線の1つを参照線として選択する段
    階と、 (b)参照線に関して、水平画素が第1の論理状態から
    第2の論理状態へ、及び第2の論理状態から第1の論理
    状態へ論理状態を変化させる参照線上の位置を参照線の
    第1の端に対して表す位置値を各々が有する1組の参照
    変化ベクトルを決定する段階と、 (c)上記の組の参照ベクトル値を、参照表内の位置を
    指し示す参照ポインタを有する参照表内に記憶させる段
    階と、 (d)参照線に隣接するデータの水平線であるコーディ
    ング線に関して、水平画素が第1の論理状態から第2の
    論理状態へ、及び第2の論理状態から第1の論理状態へ
    論理状態を変化させるコーディング線上の位置をコーデ
    ィング線の第1の端に対して表す位置値を各々が有する
    1組のコーディング変化ベクトルを決定する段階と、 (e)上記の組のコーディングベクトル値を、コーディ
    ング表内の位置を指し示すコーディングポインタを有す
    るコーディング表内に記憶させる段階と、 (f)第2の参照ベクトルの値と第2のコーディングベ
    クトルの値とを比較し、第2の参照ベクトルの値が第2
    のコーディングベクトルの値よりも小さいか否かを決定
    する段階と、 (g)もし第2の参照ベクトルの値が第2のコーディン
    グベクトルの値よりも小さければ、 (1)パスモードのための所定のコードを符号化データ
    蓄積領域内へ挿入し、 (2)第2の参照ベクトルの値を第1のコーディングベ
    クトルに割り当て、 (3)次の2つのコーディングベクトルの値を第2及び
    第3のコーディングベクトルに割り当て、 (4)参照指標が指し示す第1の参照ベクトルの値が第
    1のコーディングベクトルの値よりも大きくなるまで参
    照指標を増数させ、そして (5)参照指標の次に続く位置の参照コーディング表の
    値を第2の参照ベクトルに割り当てる段階と、 (h)もし第2の参照ベクトルの値が第2のコーディン
    グベクトルの値よりも小さくなければ、第1のコーディ
    ングべクトルの値及び第1の参照ベクトルの値が相互に
    3位置以内にあるか否かを決定する段階と、 (i)もし第1のコーディングベクトルの値が第1の参
    照ベクトルの値から3位置以内にあれば、 (1)第1の参照ベクトルに対する第1のコーディング
    ベクトルの相対位置を表す垂直モードのための所定のコ
    ードを符号化データ蓄積領域内へ挿入し、 (2)第3のコーディングベクトルの値を第1のコーデ
    ィングベクトルに割り当て、 (3)コーディング表内の次の2つのコーディングベク
    トルを第2及び第3のコーディングベクトルに割り当
    て、 (4)もし参照指標が指し示す参照表の値が第1のコー
    ディングベクトルの値よりも大きければ、参照指標を値
    1だけ減数させ、 (5)もし参照指標が指し示す参照表の値が第1のコー
    ディングベクトルの値よりも大きくなけければ、参照指
    標が指し示す位置の参照表の値が第1のコーディングベ
    クトルの値よりも大きくなるまで参照指標を2だけ増数
    させ続け、そして (6)参照指標の次に続く位置の参照表内の値を第2の
    参照ベクトルに割り当てる段階と、 (j)もし第1のコーディングベクトルの値が第1の参
    照ベクトルの値から3位置以内になければ、 (1)第2のコーディングベクトルに対する第1のコー
    ディングベクトルの相対位置及び第1のコーディングベ
    クトルと第2のコーディングベクトルとの間の画素の論
    理状態と、第3のコーディングベクトルに対する第2の
    コーディングベクトルの相対位置及び上記第2のコーデ
    ィングベクトルと第3のコーディングベクトルとの間の
    画素の論理状態とを表す水平モードのための所定のコー
    ドを符号化データ蓄積領域内へ挿入し、 (2)第3のコーディングベクトルの値を第1のコーデ
    ィングベクトルに割り当て、 (3)コーディング表内の次の2つの位置の値を第2及
    び第3のコーディングベクトルに割り当て、 (4)参照指標が指し示す位置の参照表の値が第1のコ
    ーディングベクトルの値よりも大きくなるまで参照指標
    を2だけ増数させ続け、そして (5)参照指標の次に続く位置の参照コーディング表の
    値を第2の参照ベクトルに割り当てる段階と、 (k)全コーディング線に対して上記段階(f)乃至
    (j)を繰り返す段階とを備えていることを特徴とする
    方法。
  29. 【請求項29】 生データを符号化されたファクシミリ
    データに符号化するためにファクシミリ装置内において
    使用する方法において、生データは第1及び第2の端を
    有する一連のデータの水平線からなり、各水平線は白及
    び黒画素にそれぞれ対応する第1及び第2の論理状態を
    有する一連の画素からなり、上記方法は、 (a)生データを符号化する際に準拠せしめる複数の所
    定の標準符号化フォーマットの1つを選択する段階と、 (b)データの水平線の1つに関して、画素が第1の論
    理状態から第2の論理状態へ、及び第2の論理状態から
    第1の論理状態へ論理状態を変化させるこの線上の位置
    をこの線の第1の端に対して表す位置値を各々が有する
    1組の変化位置を決定する段階と、 (c)上記表内の位置を指し示すポインタを有する上記
    表内に上記の組の変化位置を記憶させる段階と、 (d)上記表及びポインタを使用し、選択された所定の
    標準符号化フォーマットに従って上記1つの線の少なく
    とも一部分を符号化するのに必要な複数の標準データ符
    号化モードを使用して上記1つの線に関する圧縮された
    データを生成する段階と、 (e)圧縮データ蓄積領域内に上記圧縮されたデータを
    記憶させる段階と、 (f)上記1つの線全体に対して上記段階(d)−
    (e)を繰り返す段階とを備えていることを特徴とする
    方法。
  30. 【請求項30】 上記複数の標準符号化フォーマット
    が、MH、MR、及びMMRデータ符号化フォーマット
    からなる請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 上記複数の標準符号化モードが、パス
    モード、水平モード、及び垂直モードからなる請求項2
    9に記載の方法。
  32. 【請求項32】 ファクシミリ電話を開始する段階と、 ファクシミリ装置において、複数の標準符号化フォーマ
    ットの中で受信ファクシミリ装置によって処理すること
    ができる標準符号化フォーマットに関するデータを受信
    ファクシミリ装置から受信する段階をも含み、上記段階
    (a)は受信したデータに基づいて所定の標準符号化フ
    ォーマットの1つを選択する請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 上記段階(d)乃至(f)は生データ
    を選択された所定の標準符号化フォーマットに符号化
    し、上記方法は更に、 ファクシミリ電話を開始する段階と、 ファクシミリ装置において、複数の標準符号化フォーマ
    ットの中で受信ファクシミリ装置によって処理すること
    ができる標準符号化フォーマットに関するデータを受信
    ファクシミリ装置から受信する段階と、 圧縮データ蓄積領域内の圧縮されたデータをベクトル表
    及びポインタを使用して選択された1つの所定の標準符
    号化フォーマットからそれとは異なる複数のデータ符号
    化フォーマットの中の別の標準符号化フォーマットに変
    換する段階をも備えている請求項29に記載の方法。
  34. 【請求項34】 生データを所定の標準符号化フォーマ
    ットに従ってファクシミリデータに符号化するためにフ
    ァクシミリ装置内において使用する方法において、生デ
    ータは第1及び第2の端を有する一連のデータの水平線
    からなり、各水平線は白及び黒画素にそれぞれ対応する
    第1及び第2の論理状態を有する一連の画素からなり、
    上記方法は、 (a)データの水平線の1つに関して、画素が第1の論
    理状態から第2の論理状態へ、及び第2の論理状態から
    第1の論理状態へ論理状態を変化させるこの線上の位置
    をこの線の第1の端に対して表す位置値を各々が有する
    1組の変化位置を決定する段階と、 (b)上記の組の変化位置値を、上記表内の位置を指し
    示すポインタを有する上記表内に記憶させる段階と、 (c)上記表及びポインタを使用し、所定の標準符号化
    フォーマットに従って上記1つの線の少なくとも一部分
    を符号化するのに必要な複数の標準データ符号化モード
    を使用して上記1つの線に関する圧縮されたデータを生
    成する段階と、 (d)圧縮されたデータを、圧縮データ蓄積領域内に記
    憶する段階と、 (e)上記1つの線全体に対して上記段階(c)−
    (d)を繰り返す段階とを備えていることを特徴とする
    方法。
  35. 【請求項35】 上記所定の標準符号化フォーマット
    は、CCITT標準の勧告T.6二次元ファクシミリ符
    号化標準、勧告T.4二次元ファクシミリ符号化標準、
    及び勧告T.4一次元ファクシミリ符号化標準からなる
    CCITT標準の1つによって定義されている請求項3
    4に記載の方法。
  36. 【請求項36】 先に所定の標準フォーマットに従って
    符号化されたファクシミリデータを復号する方法におい
    て、復号されるファクシミリデータは一連の水平走査線
    からなり、各水平走査線は第1及び第2の論理状態を有
    する複数の画素からなり、上記方法は、 (a)1つの水平走査線に関する符号化されたデータの
    一部分を符号化データ蓄積領域から検索する段階と、 (b)符号化されたデータの上記部分を解析し、現復号
    位置を表す第1の指標と符号化されたデータの上記部分
    に対応する値を有する第2の指標とを有し、且つ次の復
    号位置と遂行すべき復号動作とを指示する値を含むデー
    タ表を使用する段階と、 (c)画素が第1の論理状態から第2の論理状態へ、及
    び第2の論理状態から第1の論理状態へ変化する上記1
    つの走査線上の位置を表す複数の変化ベクトルを生成す
    る段階と、 (d)上記1つの水平走査線に関する上記変化ベクトル
    を、変化ベクトルデータ蓄積領域内に記憶させる段階
    と、 (e)一連の各水平走査線毎に上記段階(a)乃至
    (d)を繰り返す段階を備えていることを特徴とする方
    法。
  37. 【請求項37】 変化ベクトルを使用して各水平走査線
    毎に複数の画素毎の論理状態を表す画素データを生成す
    る段階をも含む請求項36に記載の方法。
  38. 【請求項38】 画素データを使用して印刷エンジン上
    に水平走査線を含む印刷されたページを生成する段階を
    も含む請求項36に記載の方法。
  39. 【請求項39】 符号化されたデータの上記部分は、2
    つのデータビットからなる請求項36に記載の方法。
  40. 【請求項40】 上記所定の標準符号化フォーマット
    は、CCITT標準の勧告T.6二次元ファクシミリ符
    号化標準、勧告T.4二次元ファクシミリ符号化標準、
    及び勧告T.4一次元ファクシミリ符号化標準からなる
    CCITT標準の1つによって定義されている請求項3
    6に記載の方法。
  41. 【請求項41】 先に第1の所定の標準フォーマットに
    従って符号化されているファクシミリデータを、第2の
    所定の標準フォーマットで符号化されたファクシミリデ
    ータに変換する方法において、ファクシミリデータは一
    連の水平走査線からなるファクシミリメッセージを表
    し、各水平走査線は第1及び第2の論理状態を有する複
    数の画素からなり、上記方法は、 (a)水平走査線の1つに関する符号化されたデータの
    一部分を符号化データ蓄積領域から検索する段階と、 (b)符号化されたデータの上記部分を解析し、現復号
    位置を表す第1の指標と符号化されたデータの上記部分
    に対応する値を有する第2の指標とを有し、且つ次の復
    号位置と遂行すべき復号動作とを指示する値を含むデー
    タ表を使用する段階と、 (c)画素が第1の論理状態から第2の論理状態へ、及
    び第2の論理状態から第1の論理状態へ変化する上記1
    つの水平走査線上の位置を表す複数の変化ベクトルを生
    成する段階と、 (d)上記1つの水平走査線の上記変化ベクトルを、変
    化ベクトルデータ蓄積領域内に記憶させる段階と、 (e)変化ベクトルデータ蓄積領域内のエントリを解析
    し、且つ第2の所定の標準フォーマットに従って符号化
    された複数の所定の標準コード及び上記1つの水平走査
    線を表すデータを生成する符号化解析器を使用して上記
    1つの水平走査線を解析する段階と、 (f)一連の各水平走査線毎に上記段階(a)乃至
    (e)を繰り返す段階を備えていることを特徴とする方
    法。
  42. 【請求項42】 上記第1及び第2の所定の標準符号化
    フォーマットは、CCITT標準の勧告T.6二次元フ
    ァクシミリ符号化標準、勧告T.4二次元ファクシミリ
    符号化標準、及び勧告T.4一次元ファクシミリ符号化
    標準からなるCCITT標準の2つによって定義されて
    いる請求項41に記載の方法。
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