JPH07182108A - 座標検出機能付き表示装置 - Google Patents

座標検出機能付き表示装置

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JPH07182108A
JPH07182108A JP32530293A JP32530293A JPH07182108A JP H07182108 A JPH07182108 A JP H07182108A JP 32530293 A JP32530293 A JP 32530293A JP 32530293 A JP32530293 A JP 32530293A JP H07182108 A JPH07182108 A JP H07182108A
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JP
Japan
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timing
coordinate
pen
voltage
electrode
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Application number
JP32530293A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Shirai
宣彦 白井
Takafumi Ito
隆文 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、パネルの端部に配設された電極の近
傍における座標検出の精度を向上させる。 【構成】縦横方向で複数の電極が配設されたLCD表示
パネル10を有し、縦横各方向毎に電極に順次印加した
電圧を、パネル上の任意の位置を指示するためのペン1
2によって電極との間の容量を介して検出し、その検出
のタイミングに基づいてペン12が示す座標を決定する
座標検出機能付き表示装置において、ペン12によって
検出された電圧の電圧値が所定値を越える第1のタイミ
ングと所定値より下がる第2のタイミングとを検出する
アナログ処理回路20と、第1のタイミングに基づい
て、ペン12の位置がパネル上の所定の領域内に存在す
る場合には第2のタイミングに基づいてペン12が示す
座標を決定するタブレット制御装置22を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子手帳、ペン入力ワ
ープロ、ペン入力パソコン、ペン入力端末等の各種情報
処理装置に好適な座標検出機能付き表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】座標入力装置であるタブレットと表示装
置とを重ね合わせた一体型入力表示装置が、情報処理装
置の表示入力デバイスとして用いられ始めている。一体
型入力表示装置は、情報の入力位置(座標)と表示位置
とが一致しているために操作性が優れている。
【0003】一体型入力表示装置は、一般的に、LCD
(液晶ディスプレイ)の表示面上に透明なタブレット
(位置指示手段であるペンを用いた座標入力装置)を重
ね合わせるか、またはLCDの下に不透明のタブレット
を敷くかによって実現される。すなわち、通常の構成で
は、LCDとは別にタブレットが必要になる。
【0004】これに対し、ドットマトリクスLCDの電
極をそのまま使ってタブレット機能を実現できれば、専
用のタブレットは不要となるのでコストの上昇はかなり
抑えられ、また装置の軽量化を図るうえで有効である。
このような構成であれば、ワードプロセッサ等における
ペン入力の応用の際には大きなメリットがある。
【0005】このような、LCDの電極を座標検出に用
いる座標検出機能付き表示装置は、従来、図9に示すよ
うなタイミングチャートに従って動作させることにより
実現されている。
【0006】LCDの電極を利用した座標検出を行なう
場合、LCDの1フレーム周期(例えば17ms)の動作
時間を、表示期間と座標検出期間(例えば800μs )
とに分割し、表示期間には一般のLCDと全く同じ動作
をし、座標検出期間にはLCDの縦、横電極に順次座標
検出用電圧を印加して、その電圧をペンと電極との間の
容量を介して検出し、X,Y座標を測定する。
【0007】座標検出期間では、まず、図10に示すL
CDの縦電極(X座標測定用)に順次電圧が印加される
(X測定期間)。ペンが用いられて座標検出面(表示画
面)上が押されると、ペン先の直下にある横電極に電圧
が印加された際に、図11に示すように、電極とペン先
との間の容量によってペン先のセンサ(金属棒)には、
図9に示すようにパルス状の電圧が生じる。X座標測定
開始から、このパルス状の電圧が検出されるまでの時間
(Tx)を測定することによって、Txに応じたペン先
のX座標を検出することができる。
【0008】続いて、同様にY座標の測定を行ない(Y
測定期間)、Y座標測定開始からパルス状の電圧が検出
されるまでの時間(Ty)を測定して、Tyに応じたペ
ン先のY座標を検出する。こうして、ペンによって指示
された座標検出面上での1点(X座標,Y座標)が求め
られる。
【0009】このように1フレーム周期を表示期間と座
標検出期間とに分割しても、座標検出期間に電極に印加
される電圧のパルス幅が短いので、座標検出期間中の電
極への電圧印加は、ほとんど表示へ影響しない。
【0010】ペンで検出された信号は、図12に示す回
路を介して処理される。ペンで検出された電圧の電位
は、まずペン内部に設けられたアンプで増幅される。ペ
ンから出力された信号は、アナログ処理回路で、LCD
電極の電圧印加タイミングによって上側電極と下側電極
から検出される電位とに分けて、それぞれの出力レベル
に合った倍率のアンプでさらに増幅される。そして、ロ
ーパスフィルタ(LPF)でフィルタリングされコンパ
レータ回路でスレッシュホールドレベルより大きくなっ
たかどうか検出され、パルス信号が発生される。このパ
ルス状の電圧(パルス立上がり)が検出されるまでの時
間を測定することによって、ペン先の座標を知ることが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方式では次のような問題があった。座標検出
機能付き表示装置は、図13に示すように、LCD電極
とペンとの間の容量を介して電圧を検出し、ペン直下に
あるLCD電極とその付近の電極からの印加電圧の影響
を受ける。
【0012】ここで、縦電極が上側の電極、横電極が下
側の電極として説明する。例えば、縦電極のX1〜X5
までの電極には、図18(a)に示すようなタイミング
で電圧を印加する。この場合、ペン先がX2電極の真上
にあると、ペンの検出電位は、図18(b)に示すよう
に、(1)〜(6)のタイミングにおいて、各電極に対
する印加に応じて変化する。また、同様に横電極からの
検出電位も、ペン直下にあるLCD電極とその付近の電
極の影響を受ける。
【0013】ペン直下の座標は、コンパレータ回路でス
レッシュホルドレベルを検出し、パルス状の信号に変換
する。タブレット制御装置(図示せず)は、座標検出開
始時間からこのパルス状の電圧を検出するまでのタイミ
ングを用いて、ペンによって指示された座標値を決定し
ている(つまりパルスの立上がりで各座標値を決定して
いる)。図14(b)にコンパレータ回路から出力され
る信号の出力波形を示している。
【0014】ここで、縦電極を左側から、横電極を上側
から順次電圧印加するときのX座標検出について説明す
る。図15には、X電極を順次電圧印加したときの、L
CDの中央付近でのペンによる検出信号と、コンパレー
タ回路から出力される信号の波形を示している。
【0015】図15(a)に示すように、ペンの位置が
右または左に移動すると、ペンによる検出波形(図15
(b))と、コンパレータ回路から出力されるパルス状
の信号(図15(c))は、移動に伴ってその発生タイ
ミングが変化する。
【0016】ペンが左端にある時のペンによる電圧検出
は、図16に示すように、左側からの電極の影響を受け
ないので、図17に示すように、中央付近の電位よりも
検出レベルが低く、左側に傾いた波形の電位を検出す
る。同様に右端にあるときには、右側からの電極の影響
を受けないので、検出レベルが低く右側に傾いた波形と
なる。
【0017】図18には、ペン12が表示領域の右端付
近または左端付近にあるときのペンの検出位置とコンパ
レータ回路を通したパルス状の信号波形を示している。
また、図19には、ペンの位置が左端にある状態から右
端にある状態の間における、パルスの発生タイミング
(立上がり、立ち下がり)との関係を示している(ただ
し左端から電圧印加する場合)。
【0018】つまり、図に示すように、ペンを中央方向
から右端近傍まで移動させるにつれて、パルス発生のタ
イミングは、一定した変化(図15参照)であったもの
が、次第に変化の量が少なくなっていく(図18(b)
参照)。しかしながら、ペン先位置の違いによってパル
ス発生のタイミングが異なるので、適切な補正処理を施
すことで、正しい座標値を決定することが可能となる。
【0019】これに対し、ペンが左端近傍にある場合に
は、ペンの左側からの印加電圧の影響を受けないため、
何れの位置にあってもパルス発生のタイミングはほとん
ど変わらない(図18(a)参照)。このため、補正処
理を施したとしても、ペン先位置の違いに応じた正しい
座標値を決定することができない。
【0020】また、同様に、横電極を上側から順次電圧
印加するときの上端近傍においても、正確に座標検出す
ることができない。本発明は前記のような点に鑑みてな
されたもので、パネルの端部に配設された電極の近傍に
おける座標検出の精度を向上させた座標検出機能付き表
示装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに交差す
るように異なる方向で複数の電極が配設されたパネルを
有し、それぞれの方向毎に前記電極に順次印加した電圧
を、前記パネル上の任意の位置を指示するための位置指
示手段によって前記電極との間の容量を介して検出し、
その検出のタイミングに基づいて前記位置指示手段が示
す座標を決定する座標検出機能付き表示装置において、
前記位置指示手段によって検出された電圧の電圧値が所
定値を越える第1のタイミングと前記所定値より下がる
第2のタイミングとを検出する検出手段と、前記検出手
段によって検出された第1のタイミングまたは第2のタ
イミングの何れか一方に基づいて、前記位置指示手段に
よって指示された位置が前記パネル上の所定の領域内に
存在するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段に
よる判別結果に応じて、前記検出手段によって検出され
た第1のタイミングまたは第2のタイミングに基づいて
前記位置指示手段が示す座標を決定する決定手段とを具
備したことを特徴とする。
【0022】
【作用】このような構成によれば、例えば、位置指示手
段(ペン)によって検出された電圧値が所定値(スレッ
シュホルドレベル)を越えた第1のタイミング(パルス
の立上がり)を基準として座標値を決定する場合、電圧
印加開始側近傍に位置指示手段が存在する際には位置の
変動に応じたタイミングの変化がないために、正しい座
標検出ができない。本発明では正しい座標検出ができな
い領域内に位置指示装置が存在する場合には、位置の変
動に応じてタイミングが変化する第2のタイミング(パ
ルスの立下がり)に基づいて座標決定を行なうことで、
正しい座標検出を可能とする。この際、同領域内で位置
指示手段の位置に応じた特有のタイミングの変化を考慮
した補正を行なうことで制度良い座標決定が実現され
る。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本実施例に係わる座標検出機能付き表示
装置の構成を示すブロック図である。図1に示すよう
に、座標検出機能付き表示装置は、LCD表示パネル1
0、ペン12、縦電極ドライブ回路14、横電極ドライ
ブ回路16、アナログ処理回路20、タブレット制御回
路22、及びLCD制御装置24によって構成されてい
る。座標検出機能付き表示装置は、情報処理装置30に
接続されて表示期間と座標検出期間とを設けて動作する
もので、情報処理装置30による処理内容の表示、及び
データ入力のために用いられる。
【0024】LCD表示パネル10は、表示及び座標デ
ータ入力を行なうためのパネルであり、図2に示すよう
に、各部が積層されて構成されている。すなわち、上面
側より、偏光板10a、ガラス基板10b、上側電極1
0c、液晶体10d、下側電極10e、ガラス基板10
f、偏光板10gによって構成されている。本実施例で
は、上側電極10cを横電極(Y座標検出用電極)、下
側電極10eを縦電極(X座標検出用電極)として説明
する。上側電極10cと下側電極10eは、それぞれに
配設された電極が互いに交差するように異なる方向
(縦、横)となるように配置される。
【0025】ペン12は、LCD表示パネル10に配設
された電極に印加された際に、電極との間の容量を介し
て電位を検出するために用いられる位置指示装置であ
る。縦電極ドライブ回路14は、タブレット制御装置2
2の制御のもとに、表示期間または座標検出期間に応じ
て、LCD表示パネル10に縦方向で配設された下側電
極10eの各電極に対して順次電圧を印加するものであ
る。
【0026】横電極ドライブ回路16は、タブレット制
御装置22の制御のもとに、表示期間または座標検出期
間に応じて、LCD表示パネル10に横方向で配設され
た上側電極10cの各電極に対して順次電圧を印加する
ものである。
【0027】アナログ処理回路20は、ペン12によっ
て検出された信号を処理するもので、図3に示すよう
に、ローパスフィルタ(LPF)を兼ねたアンプとコン
パレータ回路から構成される。アナログ処理回路20に
は、X座標電極処理回路20aとY座標電極処理回路2
0bが設けられており、それぞれ、アンプ(amp)、
ローパスフィルタ(LPF)、コンパレータ(com)
によって構成されている。
【0028】タブレット制御回路22は、LCD制御装
置24と情報処理装置22の制御のもとに、表示または
座標検出のための縦電極ドライブ回路14及び横電極ド
ライブ回路16の駆動制御、アナログ処理回路20から
の電圧検出タイミングに基づくX,Y座標値の決定等の
処理を行なう。
【0029】タブレット制御回路22には、図4に示す
ような、座標検出を行なうための座標カウント回路20
aが設けられている。座標カウント回路20aには、ア
ナログ処理回路20から出力されるパルス状の信号の立
上がりと立ち下がりのタイミングをそれぞれカウントす
るための、X座標カウンタ(1)、X座標カウンタ
(2)、Y座標カウンタ(1)、及びY座標カウンタ
(2)が設けられている。LCD制御装置24は、タブ
レット制御装置22の制御を司るもので、情報処理装置
30からの表示データを読み込み、タブレット制御装置
22に電極駆動のための座標表示信号を送出する。
【0030】情報処理装置30は、LCD表示パネル1
0に表示させる内容を示す表示データをLCD表示装置
24に送出すると共に、タブレット制御装置22からペ
ン12のペン先が示す座標のデータを入力する。
【0031】次に、本実施例の動作について説明する。
通常、座標検出機能付き表示装置における表示動作は、
情報処理装置30から表示データをLCD制御装置24
に送ることによって行なわれる。LCD制御装置24
は、LCD表示パネル10に画像を表示するための信号
処理を行ない、タブレット制御装置22に表示データを
送出する。
【0032】タブレット制御装置22は、表示データに
応じて、縦電極ドライブ回路14及び横電極駆動回路1
6に所定の電極を駆動させて画面表示する。座標検出動
作は、タブレット制御装置22によって1フレーム周期
の動作時間中に設けられた座標検出期間中に実行する
(図9参照)。座標検出期間中、タブレット制御装置2
2は、上側電極10c(横電極)、下側電極10e(縦
電極)に順次電圧印加するために、横電極ドライブ回路
16、縦電極ドライブ回路14に座標検出信号を送出す
る。横電極ドライブ回路16及び縦電極ドライブ回路1
4は、それぞれ座標検出信号に応じて、所定の側(左
側、上側)の電極から順次電圧を印加する。
【0033】ここで、ペン12によってLCD表示パネ
ル10上が指示されると、座標検出用電極及び表示用電
極に印加された電圧が、図11に示すように、電極とペ
ン先の間の容量を介して検出される。この電圧は、ペン
12内に設けられたアンプ(図示せず)で増幅され、ア
ナログ処理回路20に出力される。
【0034】アナログ処理回路20は、ペン12から出
力された信号を、上側電極10cからの検出タイミング
と、下側電極10eからの検出タイミングにわけ、それ
ぞれ上側電極処理回路20a、下側電極処理回路20b
において、アンプによって増幅し、ローパスフィルタで
フィルタリングして、コンパレータ回路でスレッシュホ
ルドレベルを越えるか否かを判別する。アナログ処理回
路20は、タブレット制御装置22に、ペン12から出
力された信号がスレッシュホルドレベルを越えるとき
と、下がるときのタイミングに応じたパルス状の波形の
信号を、縦電極と横電極のそれぞれについて出力する
(X座標信号、Y座標信号とする)。
【0035】タブレット制御装置22は、アナログ処理
回路20からのパルス状の信号を、座標カウント回路2
0aの各カウンタに入力する。座標カウント回路20a
は、座標カウントクロック信号を基準として、X座標信
号及びY座標信号の立上がりと立ち下がりのタイミング
をカウントする。
【0036】X座標カウンタ(1)は、X座標信号を入
力して信号の立上がりの時間Txuをカウントし、X座
標カウンタ(2)は、X座標信号を入力して信号の立下
がりの時間Txdをカウントする。
【0037】同様にして、Y座標カウンタ(1)は、Y
座標信号を入力して信号の立上がりの時間Tyuをカウ
ントし、Y座標カウンタ(2)は、Y座標信号を入力し
て信号の立下がりの時間Tydをカウントする。
【0038】ここでは、X座標検出用電極(縦電極)を
左側から順次電圧印加を開始し、Y座標検出用電極(横
電極)を上側から順次電圧印加を開始するものとして、
X座標を検出する場合を例にして説明する。
【0039】ペン12がLCD表示パネル10の中央付
近にある場合の、ペン12により検出される信号の波
形、及びアナログ処理回路20のコンパレータ回路から
出力されるパルス状の信号の波形は図15に示すように
なる。
【0040】すなわち、ペン12の位置が図15(a)
に示すように右または左に移動すると、図15(b)に
示すように、スレッシュホルドレベルを越えるタイミン
グもそれに伴って変化する。従って、スレッシュホルド
レベルを越えるタイミング(コンパレータ回路から出力
されるパルス信号の立上がりのタイミング)を用いて座
標値を検出することができる。
【0041】ペン12がLCD表示パネル10の両端近
傍にある場合の、ペン12により検出される信号の波
形、及びアナログ処理回路20のコンパレータ回路から
出力されるパルス状の信号の波形は図18に示すように
なる。
【0042】ペン12が右端近傍にある場合には、図1
8(b)に示すように、ペン12が中央付近にあるとき
とパルスの立上がりのタイミングが異なるが、ペン12
の位置が移動するとそれに伴ってパルスの立上がりのタ
イミングが変化するので、所定の補正処理(詳細につい
ては後述する)を施すことによって座標値を決定するこ
とができる。
【0043】ペン12が左端近傍にある場合には、図1
8(a)に示すように、ペン12の位置が左右に動いて
もパルスの立上がりタイミングはほとんど変化がない。
しかし、パルスの立ち下がりのタイミングは、ペン12
の移動に伴って移動するので、このパルスの立ち下がり
を用いてペン先のX座標を決定することができる。
【0044】このX座標を決定する処理について、図5
に示すフローチャートを参照しながら説明する。タブレ
ット制御装置22の座標カウント回路22aによってカ
ウントされる値Txu,Txdは、図6に示すように、
左端の電極に電圧を印加し始めてからのカウント値であ
る。また、コンパレータ回路から出力されたパルス信号
の立上がりと立ち下がりとの間のカウント値(Txuと
Txdとの差)をTxwとする(ペン12がLCD表示
パネル10の中央付近にある場合の幅とする)。
【0045】まず、タブレット制御装置22は、座標カ
ウント回路22aのX座標カウンタ(1)によってカウ
ントされるX座標立上がりカウント値Txuと、予め設
定されている境界値T1との比較を行なう(ステップS
1)。ここで境界値T1は、ペン12が左端近傍にあっ
て、本願発明による座標値の決定を行なう必要があるか
否かを判別するための設定値である。
【0046】この比較の結果、カウント値Txuが境界
値T1より小さい値であれば、ペン12が左端近傍にあ
るものとし、カウント値Txuが境界値T1より小さい
値でなければ、ペン12が左端近傍にないものと判別す
る。
【0047】ペン12が左端近傍にないと判別された場
合、X座標カウンタ(1)でカウントされたX座標立ち
上がり時間カウント値TxuをTとする(ステップS
2)。そして、ペン12が右端近傍にない場合には、T
の値に基づいてX座標値を計算して求める。また、ペン
12が右端近傍にある場合には、タブレット制御装置2
2は、Tの値に基づいて補正処理を行なうことでX座標
値を計算して求める(ステップS3)。
【0048】ここで、ペン12が右端近傍に位置すると
きの補正処理について説明する。図7には、ペン12が
右端近傍に位置するときのパルスの立上がりタイミング
とペン先位置の関係fu(t)を示している(図19に
示す立上がりタイミングの右端付近の拡大図)。
【0049】ペン12が実際に位置する座標値をxとし
たとき、この座標値xは、パルス検出のタイミングから
図7に示す関係に基づいて求めることができる。従っ
て、タブレット制御装置22は、ステップS2で求めた
Tの値をもとに、図7に示す関係、すなわち、 x=fu(T) …(1) としてx座標値を決定する。
【0050】一方、ステップS1において、ペン12が
左端近傍にあるものと判別された場合、座標カウント回
路22aのX座標カウンタ(2)でカウントされたX座
標立ち下がり時間カウント値TxdとTxw(ペン12
が中央付近にある場合のTxuとTxdとの差)との差
をTとして求める(ステップS4)。そして、ペン12
が左端近傍にあるときのx座標値を、Tに基づいて補正
処理によって求める(ステップS5)。
【0051】ここで、ペン12が左端近傍(電圧印加開
始側近傍)に位置するときの補正処理について説明す
る。図8には、ペン12が左端近傍に位置するときのパ
ルスの立ち下がりタイミングとペン先位置の関係fd
(t)を示している(図19に示す立上がりタイミング
の左端付近の拡大図)。
【0052】ペン12が実際に位置する座標値をxとし
たとき、この座標値xは、パルス検出のタイミングTx
dと、図8に示す関係fd(t)で求めることができ
る。ここで、左端近傍の座標検出は、パルスの立ち下が
りタイミングを用いて決定するため、ステップS4で求
めたTの値をもとに、x座標を計算する。図8の関数f
d1(t)は、Tのタイミングと座標値の関係を示した
もので、fd(t)とTxwから以下のように設定す
る。
【0053】 fd1(t)=fd(t−Txw)−Twx …(2) 具体的にt=Tとしたときには、前記式(2)は以下の
ようになる。 fd1(T)=fd(Txd)−Txw …(3) この関数fd1(t)に基づいて、タブレット制御装置
22は、Tの値より、ペン12が左端近傍にあるときの
ペン先の座標値xを、以下の式(4)より求める。
【0054】x=fd1(T) …(4) こうして、タブレット制御装置22は、X座標を求め
る。また、タブレット制御装置22は、同様にして、Y
座標の検出についても、図5に示すフローチャートの手
順に従って、TxuをTyuに、TxdをTydに、T
1を上側近傍(上側電極から電圧印加を開始する)の境
界値T2に、TxwをY座標信号のスレッシュホルドレ
ベル幅Tywとして置き換えることによって求めること
ができる。
【0055】このようにして、電極に対する電圧印加開
始側近傍(左端近傍、及び上側近傍)にペン12が位置
する場合であっても、通常、コンパレータ回路から出力
されるパルス信号の立上がりのタイミングに基づいて座
標値を決定していたものを、所定の領域内に存在する場
合には、パルス信号の立ち下がりのタイミングに基づい
て座標決定することができるので、正しい座標検出が可
能となる。
【0056】なお、前記実施例においては、コンパレー
タ回路から出力されるパルス信号の立上がりのタイミン
グを基準とし、電圧印加開始側近傍においては、パルス
の立ち下がりのタイミングから補正処理を行なうことに
よって座標値を決定するものとして説明したが、タイミ
ングを逆に扱うこともできる。すなわち、パルスの立ち
下がりのタイミングを基準とし、電圧印加終了側近傍に
おいては、パルスの立上がりのタイミングから補正処理
によって座標値を決定する。補正処理を含む座標決定の
ための処理は、前記実施例を応用することができる。
【0057】また、前記実施例においては、LCDを用
いて座標検出動作の例を示したが、ELディスプレイ
(ElectroLuminescent display)などのドットマトリク
スディスプレイでも同様の動作をさせることが可能であ
る。さらに、表示装置を兼用しない座標検出専用のタブ
レットにおいても、座標検出精度の向上に応用すること
ができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パネルの
端部に配設された電極の近傍における座標検出の精度を
向上させることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係わる座標検出機能付き表示装置の
構成を示すブロック図。
【図2】本実施例におけるLCD表示パネル10の構造
を示す図。
【図3】本実施例におけるアナログ処理回路20の構成
を示す図。
【図4】本実施例におけるタブレット制御装置22に設
けられた座標カウント回路22aの構成を示すブロック
図。
【図5】本実施例における座標値決定の処理を説明する
ためのフローチャート。
【図6】本実施例における各値を説明するための図。
【図7】本実施例におけるペン12が右端近傍に位置す
るときのパルスの立上がりタイミングとペン先位置の関
係を示す図。
【図8】本実施例におけるペン12が左端近傍に位置す
るときのパルスの立ち下がりタイミングとペン先位置の
関係を示す図。
【図9】座標検出機能付き表示装置の動作タイミングを
示すタイミングチャート。
【図10】LCDに配設された電極を示す図。
【図11】ペンによる電位検出を説明するための図。
【図12】ペンによって検出される信号の処理を説明す
るための図。
【図13】ペンによる電位検出を説明するための図。
【図14】LCD縦電極の電圧印加のタイミングとペン
の検出電位との関係を示す図。
【図15】ペン先位置がLCD表示パネルの中央付近に
ある場合の検出信号を説明するための図。
【図16】ペン先位置が左端にある場合の電位検出を説
明するための図。
【図17】ペン先位置がLCD表示パネルの左端にある
場合の検出信号を説明するための図。
【図18】ペン12がLCD表示パネルの右端付近また
は左端付近にあるときのペンの検出位置とコンパレータ
回路を通したパルス状の信号波形を示す図。
【図19】ペン先位置とパルス検出タイミングの関係を
示す図。
【符号の説明】
10…LCD表示パネル、10a,10g…偏光板、1
0b,10f…ガラス基板、10c…上側電極(横電
極)、10d…液晶体、10e…下側電極(縦電極)、
12…ペン、14…縦電極ドライブ回路、16…横電極
ドライブ回路、20…アナログ処理回路、22…タブレ
ット制御装置、24…LCD制御回路、30…情報処理
装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差するように異なる方向で複数
    の電極が配設されたパネルを有し、それぞれの方向毎に
    前記電極に順次印加した電圧を、前記パネル上の任意の
    位置を指示するための位置指示手段によって前記電極と
    の間の容量を介して検出し、その検出のタイミングに基
    づいて前記位置指示手段が示す座標を決定する座標検出
    機能付き表示装置において、 前記位置指示手段によって検出された電圧の電圧値が所
    定値を越える第1のタイミングと前記所定値より下がる
    第2のタイミングとを検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された第1のタイミングまた
    は第2のタイミングの何れか一方に基づいて、前記位置
    指示手段によって指示された位置が前記パネル上の所定
    の領域内に存在するか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に応じて、前記検出手段に
    よって検出された第1のタイミングまたは第2のタイミ
    ングに基づいて前記位置指示手段が示す座標を決定する
    決定手段と、 を具備したことを特徴とする座標検出機能付き表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、前記判別手段によって
    前記第1のタイミングに基づいて、前記電極に対して電
    圧印加が開始される側の領域にあると判別された場合
    に、前記第2のタイミングに基づいて座標を決定し、そ
    の他の領域にあると判別された場合に、前記第1のタイ
    ミングに基づいて座標を決定することを特徴とする請求
    項1記載の座標検出機能付き表示装置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、前記第2のタイミング
    に基づいて座標を決定する際に、予め設定された前記領
    域内における前記位置指示手段による指示位置と前記第
    2のタイミングとの関係に応じて座標を決定することを
    特徴とする請求項2記載の座標検出機能付き表示装置。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、前記判別手段によって
    前記第2のタイミングに基づいて、前記電極に対して電
    圧印加が最後に行なわれる側の領域にあると判別された
    場合に、前記第1のタイミングに基づいて座標を決定
    し、その他の領域にあると判別された場合に、前記第2
    のタイミングに基づいて座標を決定することを特徴とす
    る請求項1記載の座標検出機能付き表示装置。
  5. 【請求項5】 前記電極は座標検出用の他にマトリクス
    状に配置された画像を駆動してデータを表示するための
    ものであって、表示期間と座標検出期間とを設けて電圧
    印加されることを特徴とする請求項1記載の座標検出機
    能付き表示装置。
JP32530293A 1993-12-22 1993-12-22 座標検出機能付き表示装置 Pending JPH07182108A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6088024A (en) * 1997-06-13 2000-07-11 Nec Corporation Touch panel and method for detecting a pressed position on a touch panel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6088024A (en) * 1997-06-13 2000-07-11 Nec Corporation Touch panel and method for detecting a pressed position on a touch panel

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