JPH07325665A - 座標検出機能付き表示装置及び同装置における座標誤測定検出方法 - Google Patents

座標検出機能付き表示装置及び同装置における座標誤測定検出方法

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JPH07325665A
JPH07325665A JP11847694A JP11847694A JPH07325665A JP H07325665 A JPH07325665 A JP H07325665A JP 11847694 A JP11847694 A JP 11847694A JP 11847694 A JP11847694 A JP 11847694A JP H07325665 A JPH07325665 A JP H07325665A
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coordinate
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pen
signal
coordinate detection
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JP11847694A
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Nobuhiko Shirai
宣彦 白井
Takafumi Ito
隆文 伊藤
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】座標検出動作においてノイズ等の影響で生じる
誤測定座標値を検出できるようにする。 【構成】フレーム周期の一部に設けられたX座標検出期
間,Y座標検出期間内にLCD表示パネル10の縦電極
群,横電極群に対して順次電圧を印加し、その電圧を対
応電極との間の容量を介してペン20で検出する。この
検出信号22をアナログ処理回路50で2値化してX座
標信号51,Y座標信号52に変換し、各信号51,5
2の対応座標検出期間の開始時から立ち上がり及び立ち
下がりまでの時間をカウント回路60でカウントして、
立ち上がりと立ち下がり時間Txu,Txd及びTyu,Tyd
を計測し、タイミング演算回路70にてパルス幅Txw=
Txd−Txu,Tyw=Tyd−Tyuを求め、それが予め設定
された範囲内か否かにより座標検出が正常に行われたか
否かをタブレット制御装置80にて判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペンの指示位置の座標
を検出する座標検出装置及び同装置における座標誤測定
検出方法に係り、特にLCD装置(液晶表示装置)に代
表される表示装置の表示用電極をそのまま座標検出用の
電極として用いる座標検出機能付き表示装置及び同装置
における座標誤測定検出方法関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フラットディスプレイ装置(ド
ットマトリックスディスプレイ装置)は、マトリックス
状に配置された画素と、その画素を駆動してデータを表
示するために、画素配列に対応して設けられた電極(表
示用電極)の群とを有している。この電極群は、画素配
列の各列に対応して配設される縦電極の群と、各行に対
応して配設される横電極の群からなる。これら縦電極群
と横電極群の配列は、ペンの指示位置の座標を検出する
座標検出装置(タブレット装置)における、座標検出用
の電極群と同様である。
【0003】そこで近年は、フラツトディスプレイ装置
の持つ表示用電極群をそのまま座標検出用電極群として
用いることで座標検出が行えるようにした座標検出機能
付き表示装置が開発されている。
【0004】この座標検出機能付き表示装置の代表的な
ものに、LCD装置の表示用電極群を座標検出用電極群
として兼用しているLCD一体型タブレット装置(座標
検出機能付きLCD装置)がある。このLCD一体型タ
ブレット装置は、表示機能と座標検出機能の両機能を有
することから、ペン入力方式の情報処理機器等に適用す
ることは、コストの低減、重量の軽量化を図る上で重要
である。
【0005】図9は上記LCD一体型タブレット装置の
電極周辺の構造を示す。図9において、11はLCDの
縦電極、12はLCDの横電極である。図の例では、縦
電極11が上側電極、横電極12が下側電極として構成
されている。各縦電極11と各横電極12の交差する位
置には、縦電極11と横電極12に挟まれて画素(図示
せず)がそれぞれ設けられている。
【0006】LCD一体型タブレット装置では、図9に
示す電極構造の縦電極11をX座標検出用に、横電極1
2をY座標検出用に兼用するために、1フレーム周期中
に座標検出期間を設け、当該1フレーム周期を表示期間
と座標検出期間とに分けている。そして、表示期間中は
LCDの通常表示を行い、座標検出期間中は縦電極11
と横電極12に順次電圧を印加し、ペン20により、電
極11,12とペン先との間の容量(浮遊容量)を介し
て信号を検出し、その検出タイミングに基づいてペン先
の指示する位置のX,Y座標を決定するようになってい
る。
【0007】即ち、LCD一体型タブレット装置では、
まず図10に示すようなタイミングで、LCDの1フレ
ーム周期中にX座標検出期間とY座標検出期間からなる
座標検出期間を設けている。そして、X座標検出期間で
は、LCDの各縦電極(X電極)に順次電圧(縦電極信
号)を印加し、Y座標検出期間では、LCDの各横電極
(Y電極)に順次電圧(横電極信号)を印加し、その電
圧をLCD電極とペン(20)との間の容量を介して当
該ペン(20)で検出する構成となっている。ここで、
座標検出期間において電極に印加する電圧は、表示動作
に影響を与えないように、比較的低レベルに設定され
る。
【0008】ペン(20)での検出信号(ペン出力信
号)は当該ペン内部に設けられたアンプで増幅された
後、アナログ処理回路で処理され、以下に述べるように
2値化される。
【0009】まず、ペン検出信号は、縦電極(X電極)
に対応して設けられた第1のアンプ(Xアンプ)と横電
極(Y電極)に対応して設けられた第2のアンプ(Yア
ンプ)のそれぞれに入力され、その電極に適合したゲイ
ンで増幅される。
【0010】Xアンプで増幅されたペン検出信号は、第
1のローパスフィルタでフィルタリングされた後、第1
のコンパレータ(Xコンパレータ)により第1の閾値
(第1の座標検出レベル)と比較されることで、2値化
される。同様に、Yアンプで増幅されたペン検出信号
は、第2のローパスフィルタでフィルタリングされた
後、第2のコンパレータ(Yコンパレータ)により第2
の閾値(第2の座標検出レベル)と比較されることで、
2値化される。
【0011】このように、ペン検出信号を2値化するこ
とにより、ペン先の指示するX,Y座標に対応する縦電
極,横電極に電圧が印加される各タイミングでパルスと
なるX,Y座標信号が得られる。
【0012】明らかなように、X,Y座標検出期間の開
始タイミングからX,Y座標信号の(パルスの)立ち上
がりのタイミング(座標検出レベルを越えるタイミン
グ)までの時間は、図10中のTx ,Ty に対応し、
X,Y座標に相当する。したがって、X,Y座標検出期
間が開始されてからX,Y座標信号が立ち上がるまでの
時間を計測することで、ペン先の指示するX,Y座標を
検出することがてきる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、LC
D一体型タブレット装置に代表される座標検出機能付き
表示装置では、1フレーム周期中に座標検出期間を設
け、当該座標期間において、表示用の各電極に表示動作
に影響を与えないように比較的低レベルの電圧を順次印
加して、その電圧をペンで検出するようにしている。
【0014】このように、表示用電極を座標検出用電極
として兼用して座標検出を行う座標検出機能付き表示装
置では、表示動作に影響を与えないように各電極に比較
的低レベルの電圧印加を行うことから、専用の座標検出
装置(タブレット装置)を用いて座標検出を行うときよ
りもペンでの検出電圧(検出レベル)が低く、座標検出
を行うためのS/N比を確保することが難しい。
【0015】そのため、従来の座標検出機能付き表示装
置では、バックライト等からのノイズや情報処理機器か
らのノイズをシールドするなどの処理を行うことで、ノ
イズ等の影響による座標検出の誤測定を防止するように
していた。
【0016】しかしながら従来の座標検出機能付き表示
装置では、座標検出動作を行っているときに突然通常は
得られないようなレベルの大きい信号(例えばペンなど
が強く表示画面にぶつかり、その衝撃により検出電圧が
大きくなってしまう場合など)を検出したり、外部から
のノイズ、例えば蛍光灯のインバータ回路や他の情報処
理機器からのノイズなどの影響を受けてしまうことがあ
った。このため、従来のように、ペンでの検出信号が予
め定められた座標検出レベル(閾値)を越えるタイミン
グのみで単純に座標検出(測定)を行っていたのでは、
上記ノイズ等の影響でペンにより信号が検出された場合
には、本来のペン先位置でない座標値を誤って測定しま
う虞があった。このノイズ等の影響による誤測定は、上
記したLCD一体型タブレット装置ほどではないもの
の、専用の座標検出装置(タブレット装置)でも生じる
虞があった。
【0017】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、座標検出動作においてノイズ等の影響で
生じる誤測定座標値を検出して無効データとすることが
できる、座標検出機能付き表示装置並びに座標検出装置
及び同装置における座標誤測定検出方法を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、マトリックス
状に配置された画素を駆動してデータを表示するため
に、画素配列に対応して配置された電極の群を有し、動
作期間の一部に設けられた座標検出期間内に上記電極の
群に順次電圧を印加して、その電圧が上記電極との間の
容量を介してペンで検出された際の検出タイミングに基
づき、当該ペンの指示位置の座標を検出する座標検出機
能付き表示装置、或いは縦横に配設された座標検出用の
電極の群を有し、この電極の群に順次電圧を印加して、
その電圧が電極との間の容量を介してペンで検出された
際の検出タイミングに基づき、当該ペンの指示位置の座
標を検出する座標検出装置において、上記ペンでの検出
信号(ペン検出信号)の立ち上がりと立ち下がりのタイ
ミングを検出するためのタイミング検出手段と、このペ
ン検出信号の立ち上がりと立ち下がりのタイミングの間
の時間間隔をもとに、座標検出が正常に行えたか否かを
判別する判別手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0019】
【作用】上記の構成においては、上記座標検出機能付き
表示装置の表示用電極の群或いは座標検出装置(専用タ
ブレット)の座標検出用電極の群に、座標検出のために
座標検出期間内に順次電圧を印加する動作が、座標検出
期間毎に行われる。
【0020】この種の装置では、位置指示にペンが用い
られる。このペンの指示位置の座標は、上記座標検出期
間において電極とペン先との間の容量を介して当該ペン
で信号(電圧信号)を検出することで、その検出タイミ
ングに基づき決定される。
【0021】この際、タイミング検出手段により、ペン
での検出信号(ペン検出信号)の立ち上がりと立ち下が
りのタイミングが検出される。そして、このペン検出信
号の立ち上がりと立ち下がりのタイミングの間の時間間
隔をもとに、座標検出が正常に行えたか否かが判別手段
により判別される。
【0022】ここで、判別手段は、ペン検出信号の立ち
上がりと立ち下がりのタイミングの間の時間間隔が予め
設定した範囲内であれば座標検出が正常に行えたと判別
して、その際の検出座標を有効データとし、予め設定し
た範囲外であれば座標検出が正常に行えず誤測定であっ
たと判別して、その際の検出座標を無効データとする。
【0023】また、ペン検出信号を2値化してパルス状
の信号に変換し、そのパルス状信号のパルス幅を検出し
て、そのパルス幅が予め設定した下限側閾値と上限側閾
値の範囲内であるか、或いは、その範囲から外れている
かを調べることにより、座標検出が正常に行えたか否か
を判別することも可能である。
【0024】また、パルス状信号のパルス幅は、1座標
検出期間の開始時点から当該座標検出期間におけるパル
ス状信号の立ち上がり時点までの時間カウント値と、当
該座標検出期間の開始時点から当該座標検出期間におけ
るパルス状信号の立ち下がり時点までの時間カウント値
をもとに検出することが可能である。
【0025】
【実施例】以下、本発明を座標検出機能付き表示装置
(LCD一体型タブレット装置)に適用した一実施例に
つき図面を参照して説明する。図1は座標検出機能付き
表示装置(LCD一体型タブレット装置)を備えた情報
処理装置のブロック構成図である。
【0026】同図において、10はLCD表示パネル
(フラットディスプレイパネル)である。LCD表示パ
ネル10は、図9に示したような表示用電極構造、即ち
互いに平行に配置された縦電極11の群と、これら縦電
極11の群に直交する横電極12の群を有している。各
縦電極11と各横電極12の交差する位置には、縦電極
11と横電極12に挟まれて画素(図示せず)がそれぞ
れ設けられている。図9の例では、縦電極11は上側電
極、横電極12は下側電極として構成されている。縦電
極11はX座標検出用電極(X電極)、横電極12はY
座標検出用電極(Y電極)としても用いられるようにな
っている。
【0027】20はLCD表示パネル10をタブレット
面として位置指示するのに用いられるペンである。この
ペン20は、LCD表示パネル10の表示用電極(LC
D電極)との間の容量を介して電圧を検出するようにな
っている。ペン20は、この検出信号を増幅するアンプ
21を内蔵している。
【0028】30はLCD表示パネル10の縦電極(1
1)を駆動するための縦電極ドライブ回路、40はLC
D表示パネル10の横電極(12)を駆動するための横
電極ドライブ回路である。これら縦電極ドライブ回路3
0及び横電極ドライブ回路40は、後述するタブレット
制御装置80により制御される。
【0029】50はペン20の検出信号(ペン検出信
号)22をもとに当該ペン20の指示するX座標位置,
Y座標位置を得るためのX座標信号51,Y座標信号5
2を生成するアナログ処理回路である。
【0030】アナログ処理回路50は、図2に示すよう
に、X座標電極処理回路510及びY座標電極処理回路
520から構成される。X座標電極処理回路510は、
ペン検出信号22を第1のゲインで増幅するアンプ(A
MP)511、アンプ511の出力信号の低周波成分を
通過させるローパスフィルタ(LPF)512、及びロ
ーパスフィルタ512の出力信号と第1の閾値Vth1 と
を比較して、当該信号がVth1 を越えている期間中高レ
ベル(パルス)となる2値信号をX座標信号51として
出力するコンパレータ(CMP)513から構成され
る。
【0031】Y座標電極処理回路520は、ペン検出信
号22を第2のゲインで増幅するアンプ(AMP)52
1、アンプ521の出力信号の低周波成分を通過させる
ローパスフィルタ(LPF)522、及びローパスフィ
ルタ522の出力信号と第2の閾値Vth2 とを比較し
て、当該信号がVth2 を越えている期間中高レベル(パ
ルス)となる2値信号をY座標信号52として出力する
コンパレータ(CMP)523から構成される。
【0032】再び図1を参照すると、60はカウント回
路である。カウント回路60は、アナログ処理回路50
から出力されたX座標信号51の立ち上がり時間(X座
標立ち上がり時間)Txuと立ち下がり時間(X座標立ち
下がり時間)TxdをX座標検出期間(図10参照)の開
始タイミングからカウント(測定)する第1の時間カウ
ント機能を有している。カウント回路60はまた、アナ
ログ処理回路50から出力されたY座標信号52の立ち
上がり時間(Y座標立ち上がり時間)Tyuと立ち下がり
時間(Y座標立ち下がり時間)TydをY座標検出期間
(図10参照)の開始タイミングからカウント(測定)
する第2の時間カウント機能を有している。
【0033】カウント回路60は、図3に示すように、
X座標検出時間測定回路610及びY座標検出時間測定
回路620から構成される。X座標検出時間測定回路6
10は、X座標検出期間の開始タイミングを示すX座標
検出開始タイミング信号TMxsをS(セット)入力、ア
ナログ処理回路50からのX座標信号51をR(リセッ
ト)入力とするフリップフロップ(F/F)611、及
びX座標検出開始タイミング信号TMxsをS入力、X座
標信号51のレベル反転信号をR入力とするフリップフ
ロップ(F/F)612を有している。X座標検出時間
測定回路610はまた、フリップフロップ611のQ出
力が“1”の期間中、座標カウントクロックCLKの数
をカウントしてX座標立ち上がり時間Txuを求めるX座
標カウンタ613、及びフリップフロップ612のQ出
力が“1”の期間中、座標カウントクロックCLKの数
をカウントしてX座標立ち下がり時間Txdを求めるX座
標カウンタ614を有している。
【0034】Y座標検出時間測定回路620は、Y座標
検出期間の開始タイミングを示すY座標検出開始タイミ
ング信号TMysをS入力、アナログ処理回路50からの
Y座標信号52をR入力とするフリップフロップ(F/
F)621、及びY座標検出開始タイミング信号TMys
をS入力、Y座標信号52のレベル反転信号をR入力と
するフリップフロップ(F/F)622を有している。
Y座標検出時間測定回路620はまた、フリップフロッ
プ621のQ出力が“1”の期間中、座標カウントクロ
ックCLKの数をカウントしてY座標立ち上がり時間T
yuを求めるY座標カウンタ623、及びフリップフロッ
プ622のQ出力が“1”の期間中、座標カウントクロ
ックCLKの数をカウントしてY座標立ち下がり時間T
ydを求めるY座標カウンタ624を有している。
【0035】図1において、70はカウント回路60で
計測されたX座標立ち上がり時間TxuとX座標立ち下が
り時間Txdとの差Txw(X座標信号51のパルス幅)、
及びY座標立ち上がり時間TyuとY座標立ち下がり時間
Tydとの差Tyw(Y座標信号52のパルス幅)を算出す
るタイミング演算回路である。
【0036】80はタブレット制御装置である。タブレ
ット制御装置80は、図10に示す各1フレーム周期の
表示期間においては、次に述べるLCD表示制御装置9
0から送られる座標表示信号に従うLCD表示パネル1
0の表示のために、座標検出期間においては、座標検出
機能(タブレット機能)のために、縦電極ドライブ回路
30及び横電極ドライブ回路40を制御する。
【0037】タブレット制御装置80はまた、座標検出
期間において、カウント回路60からのX座標立ち上が
り時間TxuまたはX座標立ち下がり時間Txdと、Y座標
立ち上がり時間TyuまたはY座標立ち下がり時間Tydを
もとに、ペン20の指示位置(ペン先)のX座標とY座
標を決定する。
【0038】タブレット制御装置80は更に、タイミン
グ演算回路70からの減算結果Txw,Tywが予め定めら
れた閾値TxlとTxwの範囲,閾値TylとTywの範囲を越
えているか否かにより、対応するX座標,Y座標がノイ
ズ等に起因する誤測定データであるか否かを判断する。
【0039】90は次に述べる情報処理機器100から
送られる表示データ(LCD表示データ)を読み込みタ
ブレット制御装置80に座標表示信号を送るLCD表示
制御装置である。
【0040】100はLCD表示パネル10を座標検出
機能付き表示装置として利用する情報処理機器である。
情報処理機器100は、LCD表示パネル10に表示す
る情報をLCD表示制御装置90に送り、またタブレッ
ト制御装置80からペン20の指示する位置の座標情報
(ペン先座標情報)を得て必要な処理を行う。
【0041】次に、本発明の一実施例の動作を説明す
る。本実施例における座標検出機能付き表示装置(LC
D一体型タブレット装置)では、1フレーム周期(1フ
レーム期間)は、表示パネル10に表示を行う表示期間
と、ペン20の指示位置の座標を検出する(X座標検出
期間及びY座標検出期間からなる)座標検出期間とに分
かれている。1フレーム周期、表示期間及び座標検出期
間のそれぞれのタイミングは、従来のLCD一体型タブ
レット装置と同様に、図10に示すようになっている。
【0042】さて、LCD表示パネル10への表示動作
は次のように行われる。まず、画面表示データが情報処
理機器100からLCD表示制御装置90に出力され
る。この画面表示データを受けてLCD表示制御装置9
0内でLCD表示のための信号処理が行われ、対応する
座標(画素)表示信号がタブレット制御装置80に送ら
れる。この座標表示信号は、そのままタブレット制御装
置80から縦電極ドライブ回路30及び横電極ドライブ
回路40に出力される。すると、縦電極ドライブ回路3
0及び横電極ドライブ回路40により、LCD表示パネ
ル10の対応する電極に電圧が印加され、LCD表示パ
ネル10への表示が行われる。
【0043】一方、座標検出動作は次のように行われ
る。まず、タブレット制御装置80は、各フレーム周期
のX座標検出期間において、図10に示すタイミングで
X座標検出のための縦電極信号(X1 ,X2 ,X3…Xn
)を順次生成して縦電極ドライブ回路30に出力し、
LCD表示パネル10の各縦電極11(図9参照)に順
次電圧を印加する。同様にタブレット制御装置80は、
各フレーム周期のY座標検出期間において、図10に示
すタイミングでY座標検出のための横電極信号(Y1 ,
Y2 ,Y3 …Ym )を生成して横電極ドライブ回路40
に出力し、LCD表示パネル10の各横電極12(図9
参照)に順次電圧を印加する。
【0044】さて、X座標検出期間において、縦電極ド
ライブ回路30によりLCD表示パネル10の各縦電極
11(ここでは上側電極)に印加された電圧は、図4に
示すように、電極11とペン20との間の容量を介して
当該ペン20により検出される(図10のタイミングチ
ャート参照)。同様に、Y座標検出期間において、横電
極ドライブ回路40によりLCD表示パネル10の各横
電極12(下側電極)に印加された電圧は、電極12と
ペン20との間の容量を介して当該ペン20により検出
される(図10のタイミングチャート参照)。
【0045】ここで、ペン20により検出される電圧信
号のレベル(のピーク値)は、縦電極11が上側電極、
横電極12が下側電極の例では、各縦電極11に電圧が
印加されるX座標検出期間の方が、各横電極12に電圧
が印加されるY座標検出期間より高くなる(図10参
照)。
【0046】ペン20により検出された電圧信号は当該
ペン20に内蔵のアンプ21により増幅され、ペン検出
信号22としてアナログ処理回路50に導かれる。アナ
ログ処理回路50に導かれたペン検出信号22は、LC
D表示パネル10の縦電極11(上側電極)に対応して
設けられた、X座標電極処理回路510内のアンプ51
1により第1のゲインで増幅され、更にローパスフィル
タ512によりフィルタリングされた後、コンパレータ
513に入力される。
【0047】コンパレータ513は、この入力信号(即
ち、アンプ511により増幅され、ローパスフィルタ5
12によりフィルタリングされたペン検出信号22)を
第1の閾値Vth1 と比較し、この入力信号(の電圧レベ
ル)が閾値Vth1 を越えてから当該閾値Vth1 より低く
なるまでの期間だけ高レベルとなるパルス状の波形を持
つX座標信号51を出力する。
【0048】また、アナログ処理回路50に導かれた上
記ペン検出信号22は、LCD表示パネル10の横電極
12(下側電極)に対応して設けられた、Y座標電極処
理回路520内のアンプ521にも入力され、当該アン
プ521により第2のゲインで増幅され、更にローパス
フィルタ522によりフィルタリングされた後、コンパ
レータ523に入力される。
【0049】コンパレータ523は、この入力信号(即
ち、アンプ521により増幅され、ローパスフィルタ5
22によりフィルタリングされたペン検出信号22)を
第2の閾値Vth2 と比較し、この入力信号(の電圧レベ
ル)が閾値Vth2 を越えてから当該閾値Vth2 より低く
なるまでの期間だけ高レベルとなるパルス状の波形を持
つY座標信号52を出力する。
【0050】なお、アナログ処理回路50をX座標電極
処理回路510とY座標電極処理回路520とで構成
し、その回路510,520内のアンプ511,512
のゲインと、コンパレータ513,523の閾値をそれ
ぞれ独立に設定しているのは、ペン20により検出され
る電圧信号(ペン検出信号22)のレベル(のピーク
値)が、前記したようにX座標検出期間とY座標検出期
間とで異なることによる。
【0051】アナログ処理回路50のX座標電極処理回
路510(内のコンパレータ513)から出力されたX
座標信号51及びY座標電極処理回路520(内のコン
パレータ523)から出力されたY座標信号52は、い
ずれもカウント回路60に導かれる。このカウント回路
60には、タブレット制御装置80から出力される座標
カウントクロックCLK、X座標検出開始タイミング信
号TMxs、及びY座標検出開始タイミング信号TMysも
導かれる。
【0052】カウント回路60に導かれたX座標検出開
始タイミング信号TMxsは、当該カウント回路60のX
座標検出時間測定回路610に設けられたフリップフロ
ップ611,612のS入力に入力される。そして、フ
リップフロップ611のR入力にはX座標信号51が入
力され、フリップフロップ612のR入力にはX座標信
号51のレベル反転信号が入力される。
【0053】これによりフリップフロップ611は、X
座標検出開始タイミング信号TMxsの立ち上がりに応じ
て(即ちX座標検出開始タイミングで)セットし、X座
標信号51の立ち上がりに応じてリセットする。これに
対し、フリップフロップ612は、フリップフロップ6
11と同じタイミングでセットする一方、X座標信号5
1の立ち下がりに応じてリセットする。
【0054】したがって、フリップフロップ611のQ
出力はX座標検出開始タイミングからX座標信号51の
立ち上がりのタイミングまでの期間中“1”(高レベ
ル)となり、フリップフロップ612のQ出力はX座標
検出開始タイミングからX座標信号51の立ち下がりの
タイミングまでの期間中高レベルとなる。
【0055】一方、カウント回路60に導かれたY座標
検出開始タイミング信号TMysは、当該カウント回路6
0のY座標検出時間測定回路620に設けられたフリッ
プフロップ621,622のS入力に入力される。そし
て、フリップフロップ621のR入力にはY座標信号5
2が入力され、フリップフロップ622のR入力にはY
座標信号52のレベル反転信号が入力される。
【0056】これによりフリップフロップ621は、Y
座標検出開始タイミング信号TMysの立ち上がりに応じ
て(即ちY座標検出開始のタイミングで)セットし、Y
座標信号52の立ち上がりに応じてリセットする。これ
に対し、フリップフロップ622は、フリップフロップ
621と同じタイミングでセットする一方、Y座標信号
52の立ち下がりに応じてリセットする。
【0057】したがって、フリップフロップ621のQ
出力はY座標検出開始タイミングからY座標信号52の
立ち上がりのタイミングまでの期間中“1”(高レベ
ル)となり、フリップフロップ622のQ出力はY座標
検出開始タイミングからY座標信号52の立ち下がりの
タイミングまでの期間中高レベルとなる。
【0058】フリップフロップ611,612のQ出力
信号はX座標カウンタ613,614のカウントイネー
ブル信号として用いられる。X座標カウンタ613は、
フリップフロップ611のQ出力が“1”の期間中、即
ちX座標検出開始タイミングからX座標信号51の立ち
上がりのタイミングまでの期間中、座標カウントクロッ
クCLKの数をカウントし、X座標検出開始タイミング
を基準とするX座標立ち上がり時間Txuを求める。
【0059】同様に、X座標カウンタ614は、フリッ
プフロップ612のQ出力が“1”の期間中、即ちX座
標検出開始タイミングからX座標信号51の立ち下がり
のタイミングまでの期間中、座標カウントクロックCL
Kの数をカウントし、X座標検出開始タイミングを基準
とするX座標立ち下がり時間Txdを求める。
【0060】一方、フリップフロップ621,622の
Q出力信号はY座標カウンタ623,624のカウント
イネーブル信号として用いられる。Y座標カウンタ62
3は、フリップフロップ621のQ出力が“1”の期間
中、即ちY座標検出開始タイミングからY座標信号52
の立ち上がりのタイミングまでの期間中、座標カウント
クロックCLKの数をカウントし、Y座標検出開始タイ
ミングを基準とするY座標立ち上がり時間Tyuを求め
る。
【0061】同様に、Y座標カウンタ624は、フリッ
プフロップ622のQ出力が“1”の期間中、即ちY座
標検出開始タイミングからY座標信号52の立ち下がり
のタイミングまでの期間中、座標カウントクロックCL
Kの数をカウントし、Y座標検出開始タイミングを基準
とするY座標立ち下がり時間Tydを求める。
【0062】以上のように、カウント回路60では、X
座標検出時間測定回路610のX座標カウンタ613,
614によりX座標立ち上がり時間Txu,X座標立ち下
がり時間Txdが求められ、Y座標検出時間測定回路62
0のY座標カウンタ623,624によりY座標立ち上
がり時間Tyu,Y座標立ち下がり時間Tydが求められ
る。これら各Txu,Txd,Tyu,Tydは、タイミング演
算回路70とタブレット制御装置80に導かれる。
【0063】タイミング演算回路70は、タブレット制
御装置80からの指示により、例えばX座標検出期間の
終了時に、その際にカウント回路60にて求められてい
るX座標立ち上がり時間TxuからX座標立ち下がり時間
Txdを減算して、その差Txw(=Txu−Txd)、即ちX
座標信号51のパルス幅Txw(X座標信号51が立ち上
がってから立ち下がるまでの時間間隔)を算出する。
【0064】タイミング演算回路70はまた、タブレッ
ト制御装置80からの指示により、例えばY座標検出期
間の終了時に、その際にカウント回路60にて求められ
ているY座標立ち上がり時間TyuからY座標立ち下がり
時間Tydを減算して、その差Tyw(=Tyu−Tyd)、即
ちY座標信号52のパルス幅Tyw(Y座標信号52が立
ち上がってから立ち下がるまでの時間間隔)を算出す
る。これらパルス幅Txw及びTywはタブレット制御装置
80に導かれる。
【0065】ここで、ノイズ等の影響を受けずにペン検
出信号22が検出された場合のTxu,Txd,Txwの関係
を、ペン検出信号22及びX座標信号51と対応させて
図5に示す。
【0066】通常、ノイズ等の影響を受けずにペン20
によりペン検出信号22(座標信号)が検出された場
合、そのペン検出信号22の波形は図5に示すようにな
っている。この場合、ペン検出信号22をアナログ処理
回路50にて2値化することにより得られるパルス状の
波形を持つX座標信号51の立ち上がりのタイミングと
立ち下がりのタイミングの間の時間間隔、即ちパルス幅
Txwは、ペン20の指示位置の違いや誤差などにより多
少は異なるものの、ほぼ同じような値、即ち或る閾値
(下限側閾値)Txlと閾値(上限側閾値)Txhの範囲内
の値となる。このことは、Y座標信号52についても同
様である。
【0067】ところが、ノイズ等の影響を受けた状態で
ペン20によりペン検出信号22(座標信号)が検出さ
れた場合には、そのペン検出信号22の波形、及び当該
ペン検出信号22をアナログ処理回路50にて2値化す
ることにより得られるパルス状の波形を持つX座標信号
51は、図6或いは図7のようになる。
【0068】この図6及び図7に示すペン検出信号22
の波形、X座標信号51の立ち上がりと立ち下がりのタ
イミングの間の時間間隔(パルス幅)Txwは、図5に示
したペン検出信号22の波形、X座標信号51のタイミ
ング(パルス幅Txw)とは異なり、ペン先位置や誤差な
どによって生じる時間の差の影響とは判断できず、ノイ
ズなどによる誤測定と考えられる。
【0069】図6は、X座標信号51のパルス幅Txwが
上記の閾値Txhよりも長い場合であり、図7は、上記の
閾値Txlよりも短い場合である。したがって、X座標信
号51の立ち上がりと立ち下がりのタイミングの時間間
隔(パルス幅)Txwは、ノイズ等の影響による誤測定を
判断する条件として利用することができる。即ち、Txw
が閾値Txlと閾値Txhの範囲外にあるか否かにより、ノ
イズ等の影響による誤測定であるか否かを判断すること
ができる。この判断は、タブレット制御装置80にて行
われる。
【0070】このことは、Y座標信号52についても同
様であり、Y座標信号52の立ち上がりと立ち下がりの
タイミングの時間間隔、即ちパルス幅Tywが或る閾値
(下限側閾値)Tylと閾値(上限側閾値)Tyhの範囲外
にあるか否かにより、ノイズ等の影響による誤測定であ
るか否かを判断することができる。この判断は、タブレ
ット制御装置80にて行われる。
【0071】以上の動作を、X座標の誤測定検出動作を
例に、図8のフローチャートを参照して整理して説明す
る。各フレーム周期のX座標検出期間において、ペン2
0で検出されたペン検出信号22はアナログ処理回路5
0で増幅、フィルタリングされて2値化され、パルス状
のX座標信号51に変換される。
【0072】時間カウント回路60は、このX座標信号
51のパルスの立ち上がり時間(X座標立ち上がり時
間)Txuと立ち下がり時間(X座標立ち下がり時間)T
xdを、タブレット制御装置80から出力される座標カウ
ントクロックCLK、X座標検出開始タイミング信号T
Mxsをもとにカウントする(ステップS1)。
【0073】タイミング演算回路70は、時間カウント
回路60でカウントされたX座標立ち上がり時間Txuと
X座標立ち下がり時間Txdを受けて、X座標検出期間の
終了時にTxd−Txuの減算を行い、立ち上がり時間Txu
と立ち下がり時間Txdの時間間隔、即ちX座標信号51
のパルスのパルス幅Txw(=Txu−Txd)を算出する
(ステップS2)。
【0074】タブレット制御装置80は、カウント回路
60でカウントされたX座標立ち上がり時間Txu及びX
座標立ち下がり時間Txdと、タイミング演算回路70で
算出されたパルス幅Txwを、例えばX座標検出期間の終
了時(Y座標検出期間の終了時でも構わない)に内部の
バッファ(図示せず)に取り込む。この取り込みを終了
すると、タブレット制御装置80は、次のX座標検出期
間における時間カウントのために、カウント回路60内
のフリップフロップ611,612及びX座標カウンタ
613,614を(図示せぬリセット信号により)リセ
ットする。
【0075】次にタブレット制御装置80は、タイミン
グ演算回路70により算出されたX座標信号51のパル
スのパルス幅Txwが予め定められた閾値Txlと閾値Txh
の範囲内であるか否かを判別する(ステップS3,S
4)。
【0076】もし、TxwがTxlとTxhの範囲内にあるな
らば、即ちTxl<Txw≦Txhであるならば、タブレット
制御装置80は、ノイズなどによる誤測定はないと判断
し、時間カウント回路60からのX座標立ち上がり時間
TxuまたはX座標立ち下がり時間Txdをもとに、ペン2
0の指し示したX座標を決定して、情報処理機器100
に送る(ステップS5)。
【0077】これに対し、TxwがTxlとTxhの範囲外に
あるならば、即ちTxw≦TxlまたはTxw>Txhであるな
らば、タブレット制御装置80は、TxuまたはTxdをも
とにX座標を決定する他に、当該X座標がノイズなどに
よる誤測定データ(であり無効データ)であることを示
すエラーフラグを生成し(ステップS6)、このフラグ
をX座標に付して情報処理機器100に送る。なお、T
xwがTxlとTxhの範囲外にある場合には、X座標の決定
を行わずに、エラーフラグだけを情報処理機器100に
送るようにしても構わない。
【0078】以上は、Y座標の誤測定検出動作において
も同様であり、図8のフローチャートにおいて、Txuを
Tyuに、TxdをTydに、TxwをTywに、TxlをTylに、
そしてTxhをTyhとして、ステップS1〜S5の処理を
行うことで実現される。
【0079】ところでタブレット制御装置80は、X座
標検出期間の終了時(Y座標検出期間の終了時でも構わ
ない)には、カウント回路60でカウントされたTxu,
Txd及びタイミング演算回路70で算出されたTxwの他
に、カウント回路60内のフリップフロップ611,6
12のQ出力も取り込むようになっている。またタブレ
ット制御装置80は、Y座標検出期間の終了時には、カ
ウント回路60でカウントされたTyu,Tyd及びタイミ
ング演算回路70で算出されたTywの他に、カウント回
路60内のフリップフロップ621,622のQ出力も
取り込むようになっている。
【0080】タブレット制御装置80は、X座標検出期
間(またはY座標検出期間)の終了時に取り込んだフリ
ップフロップ611,612のQ出力の少なくとも一方
が“1”であるならば、即ちフリップフロップ611,
612の少なくとも一方がリセットされていないなら
ば、その際の検出座標はオーバフロー(エラー)である
として処理する。
【0081】同様に、Y座標検出期間の終了時に取り込
んだフリップフロップ621,622のQ出力の少なく
とも一方が“1”である場合にも、即ちフリップフロッ
プ621,622の少なくとも一方がリセットされてい
ない場合にも、タブレット制御装置80は、オーバフロ
ー(エラー)であるとして処理する。
【0082】なお、前記実施例では、ペン20からのペ
ン検出信号22をアナログ処理回路50にで2値化した
X座標信号51,Y座標信号52のパルス幅Txw,Tyw
をもとに、ノイズなどによる誤測定の有無を判別する場
合について説明したが、これに限るものではなく、ペン
検出信号22の立ち上がりと立ち下がりのタイミングを
もとに、ノイズなどによる誤測定の有無を判別するよう
にしても構わない。ここで、ペン検出信号22の立ち上
がりと立ち下がりのタイミングは、例えばX座標検出開
始タイミング(Y座標検出開始タイミング)の時点から
ペン検出信号22が或る閾値より大きくなるまでの時間
と、同じくペン検出信号22が或る閾値より小さくなる
までの時間として検出可能である。
【0083】また、前記実施例では、LCD装置の表示
用電極群を座標検出用電極群として兼用しているLCD
一体型タブレット装置(座標検出機能付きLCD装置)
に適用した場合について説明したが、本発明は、EL
(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイなど、L
CD装置以外のドットマトリックスディスプレイを用い
て、その表示用電極群を座標検出用電極群として兼用し
ている表示一体型タブレット装置(座標検出機能付き表
示装置)にも適用可能である。
【0084】また、本発明は、図9に示したのと同様の
構造の専用の座標検出用電極群を有する専用の座標検出
装置(タブレット装置)にも応用でき、座標検出精度を
向上させることが可能となる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、表
示用電極の群或いは座標検出用電極の群に順次電圧が印
加される座標検出期間内にノイズの影響を受けてペンに
よる信号検出が行われた場合、その際のペン検出信号の
波形は正常な状態でのペン検出信号の波形からずれて、
ペン検出信号の立ち上がりのタイミングと立ち下がりの
タイミングの間の時間間隔は、正常な状態での時間間隔
より著しく小さくなるか、或いは大きくなることに着目
し、ペン検出信号の立ち上がりのタイミングと立ち下が
りのタイミングの間の時間間隔、或いはペン検出信号を
2値化して得られるパルス状信号のパルス幅をもとに、
座標検出がノイズ等の影響を受けずに正常に行えたか否
かを判別する構成としたので、ノイズ等の影響により誤
測定された座標を無効データとして排除することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る座標検出機能付き表示
装置(LCD一体型タブレット装置)を備えた情報処理
装置のブロック構成図。
【図2】図1中のアナログ処理回路50の構成を示すブ
ロック図。
【図3】図1中のカウント回路60の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】同実施例において電極に印加された電圧が当該
電極とペンとの間の容量を介して検出されることを説明
するための図。
【図5】ノイズ等の影響を受けない場合のX座標立ち上
がり時間Txu,X座標立ち下がり時間Txd,パルス幅T
xwの関係を、ペン検出信号22及びX座標信号51と対
応させて示す図。
【図6】ノイズ等の影響を受けた場合のX座標立ち上が
り時間Txu,X座標立ち下がり時間Txd,パルス幅Txw
の第1の関係例を、ペン検出信号22及びX座標信号5
1と対応させて示す図。
【図7】ノイズ等の影響を受けた場合のX座標立ち上が
り時間Txu,X座標立ち下がり時間Txd,パルス幅Txw
の第2の関係例を、ペン検出信号22及びX座標信号5
1と対応させて示す図。
【図8】同実施例におけるX座標の誤測定検出動作を説
明するためのフローチャート。
【図9】一般的なLCD一体型タブレット装置の電極周
辺の構造を示す図。
【図10】一般的なLCD一体型タブレット装置におけ
る座標検出動作のタイミングチャート。
【符号の説明】
10…LCD表示パネル、11…縦電極、12…横電
極、20…ペン、22…ペン検出信号、30…縦電極ド
ライブ回路、40…横電極ドライブ回路、50…アナロ
グ処理回路(2値化手段)、51…X座標信号(パルス
状信号)、52…Y座標信号(パルス状信号)、60…
カウント回路、70…タイミング演算回路(パルス幅検
出手段)、80…タブレット制御装置(判別手段)、9
0…LCD表示制御装置、100…情報処理機器、51
3,523…コンパレータ(CMP)、610…X座標
検出時間測定回路、613…X座標カウンタ(第1の時
間カウント手段)、614…X座標カウンタ(第2の時
間カウント手段)、620…Y座標検出時間測定回路、
623…Y座標カウンタ(第1の時間カウント手段)、
624…Y座標カウンタ(第2の時間カウント手段)、
CLK…座標カウントクロック、TMxs…X座標検出開
始タイミング信号、TMys…Y座標検出開始タイミング
信号、Txu…X座標立ち上がり時間、Txd…X座標立ち
下がり時間、Tyu…Y座標立ち上がり時間、Tyd…Y座
標立ち下がり時間。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置された画素を駆動
    してデータを表示するために、画素配列に対応して配置
    された電極の群を有し、動作期間の一部に設けられた座
    標検出期間内に前記電極の群に順次電圧を印加して、そ
    の電圧が前記電極との間の容量を介してペンで検出され
    た際の検出タイミングに基づき、当該ペンの指示位置の
    座標を検出する座標検出機能付き表示装置において、 前記ペンでの検出信号の立ち上がりと立ち下がりのタイ
    ミングを検出するためのタイミング検出手段と、 このタイミング検出手段により検出された前記ペンでの
    検出信号の立ち上がりと立ち下がりのタイミングの間の
    時間間隔をもとに、座標検出が正常に行えたか否かを判
    別する判別手段とを具備することを特徴とする座標検出
    機能付き表示装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、前記ペンでの検出信号
    の立ち上がりと立ち下がりのタイミングの間の時間間隔
    が、予め設定した範囲内であれば座標検出が正常に行え
    たと判別し、前記予め設定した範囲外であれば座標検出
    が正常に行えず誤測定であったと判別することを特徴と
    する請求項1記載の座標検出機能付き表示装置。
  3. 【請求項3】 マトリックス状に配置された画素を駆動
    してデータを表示するために、画素配列に対応して配置
    された電極の群を有し、動作期間の一部に設けられた座
    標検出期間内に前記電極の群に順次電圧を印加して、そ
    の電圧が前記電極との間の容量を介してペンで検出され
    た際の検出タイミングに基づき、当該ペンの指示位置の
    座標を検出する座標検出機能付き表示装置において、 前記ペンでの検出信号を2値化してパルス状の信号に変
    換する2値化手段と、 この2値化手段から出力されるパルス状信号のパルス幅
    を検出するパルス幅検出手段と、 このパルス幅検出手段により検出されたパルス幅をもと
    に座標検出が正常に行えたか否かを判別する判別手段と
    を具備することを特徴とする座標検出機能付き表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記座標検出期間の開始時点から当該座
    標検出期間における前記パルス状信号の立ち上がり時点
    まで時間カウントを行う第1の時間カウント手段と、前
    記座標検出期間の開始時点から当該座標検出期間におけ
    る前記パルス状信号の立ち下がり時点まで時間カウント
    を行う第2の時間カウント手段とを更に具備し、前記パ
    ルス幅検出手段は、前記第1及び第2の時間カウント手
    段の時間カウント結果をもとに前記パルス幅を検出する
    ことを特徴とする請求項3記載の座標検出機能付き表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記判別手段は、前記パルス幅が、予め
    設定した下限側閾値と上限側閾値の範囲内であれば座標
    検出が正常に行えたと判別し、前記下限側閾値と上限側
    閾値の範囲外であれば座標検出が正常に行えず誤測定で
    あったと判別することを特徴とする請求項3記載の座標
    検出機能付き表示装置。
  6. 【請求項6】 縦横に配設された座標検出用の電極の群
    を有し、この電極の群に順次電圧を印加して、その電圧
    が前記電極との間の容量を介してペンで検出された際の
    検出タイミングに基づき、当該ペンの指示位置の座標を
    検出する座標検出装置において、 前記ペンでの検出信号の立ち上がりと立ち下がりのタイ
    ミングを検出するためのタイミング検出手段と、 このタイミング検出手段により検出された前記ペンでの
    検出信号の立ち上がりと立ち下がりのタイミングの間の
    時間間隔をもとに、座標検出が正常に行えたか否かを判
    別する判別手段とを具備することを特徴とする座標検出
    装置。
  7. 【請求項7】 マトリックス状に配置された画素を駆動
    してデータを表示するために、画素配列に対応して配置
    された電極の群を有し、動作期間の一部に設けられた座
    標検出期間内に前記電極の群に順次電圧を印加して、そ
    の電圧が前記電極との間の容量を介してペンで検出され
    た際の検出タイミングを、当該ペンでの検出信号と予め
    定められた検出タイミング決定用閾値をもとに決定し、
    その検出タイミングに基づき、当該ペンの指示位置の座
    標を検出する座標検出機能付き表示装置、または縦横に
    配設された座標検出用の電極の群を有し、この電極の群
    に順次電圧を印加して、その電圧が前記電極との間の容
    量を介してペンで検出された際の検出タイミングを、当
    該ペンでの検出信号と予め定められた検出タイミング決
    定用閾値をもとに決定し、その検出タイミングに基づ
    き、当該ペンの指示位置の座標を検出する座標検出装置
    に適用される座標誤測定検出方法において、 前記ペンでの検出信号の立ち上がりと立ち下がりのタイ
    ミングを検出し、その立ち上がりと立ち下がりのタイミ
    ングの間の時間間隔をもとに、座標検出が正常に行えた
    か否かを判別するようにしたことを特徴とする座標誤測
    定検出方法。
  8. 【請求項8】 マトリックス状に配置された画素を駆動
    してデータを表示するために、画素配列に対応して配置
    された電極の群を有し、動作期間の一部に設けられた座
    標検出期間内に前記電極の群に順次電圧を印加して、そ
    の電圧が前記電極との間の容量を介してペンで検出され
    た際の検出タイミングを、当該ペンでの検出信号と予め
    定められた検出タイミング決定用閾値をもとに決定し、
    その検出タイミングに基づき、当該ペンの指示位置の座
    標を検出する座標検出機能付き表示装置、または縦横に
    配設された座標検出用の電極の群を有し、この電極の群
    に順次電圧を印加して、その電圧が前記電極との間の容
    量を介してペンで検出された際の検出タイミングを、当
    該ペンでの検出信号と予め定められた検出タイミング決
    定用閾値をもとに決定し、その検出タイミングに基づ
    き、当該ペンの指示位置の座標を検出する座標検出装置
    に適用される座標誤測定検出方法において、 前記ペンでの検出信号を2値化してパルス状の信号に変
    換し、当該パルス状信号のパルス幅を検出して、そのパ
    ルス幅をもとに、座標検出が正常に行えたか否かを判別
    するようにしたことを特徴とする座標誤測定検出方法。
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JP11847694A Pending JPH07325665A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 座標検出機能付き表示装置及び同装置における座標誤測定検出方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7868875B2 (en) 2005-10-26 2011-01-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Touch sensitive display device and method thereof

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US7868875B2 (en) 2005-10-26 2011-01-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Touch sensitive display device and method thereof
US8305340B2 (en) 2005-10-26 2012-11-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Touch sensitive display device and method thereof

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