JPH07181880A - 消火訓練用発火装置 - Google Patents
消火訓練用発火装置Info
- Publication number
- JPH07181880A JPH07181880A JP32871393A JP32871393A JPH07181880A JP H07181880 A JPH07181880 A JP H07181880A JP 32871393 A JP32871393 A JP 32871393A JP 32871393 A JP32871393 A JP 32871393A JP H07181880 A JPH07181880 A JP H07181880A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- fire
- base plate
- training
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 環境汚染をもたらすことなく消火訓練後の処
理を簡単にし、しかも壁面火災を想定した立体火災訓練
を可能にした消火訓練用発火装置を提供する。 【構成】 不燃性材料からなる基板1上に、発火用の油
類を含浸させた布帛4を配置し、この布帛4を金網3か
らなる押え板によって基板1上に固定する。布帛4に引
火することにより模擬火災を発生させ、消火訓練を行っ
た後、布帛4を基板1から分離して処分する。
理を簡単にし、しかも壁面火災を想定した立体火災訓練
を可能にした消火訓練用発火装置を提供する。 【構成】 不燃性材料からなる基板1上に、発火用の油
類を含浸させた布帛4を配置し、この布帛4を金網3か
らなる押え板によって基板1上に固定する。布帛4に引
火することにより模擬火災を発生させ、消火訓練を行っ
た後、布帛4を基板1から分離して処分する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消火訓練時に模擬火災
を発生する発火装置に関し、特に消火訓練後の処理を簡
単にした消火訓練用発火装置に関する。
を発生する発火装置に関し、特に消火訓練後の処理を簡
単にした消火訓練用発火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消火訓練において、金属等からな
る浅底のオイルパンに水と油を注入し、比重の関係から
油だけを表面に浮遊させるようにした発火装置を用意
し、その表面の油に火をつけることにより模擬火災を発
生させていた。そして、このように発生させた模擬火災
を消火器を使用して消火する訓練を行っていた。
る浅底のオイルパンに水と油を注入し、比重の関係から
油だけを表面に浮遊させるようにした発火装置を用意
し、その表面の油に火をつけることにより模擬火災を発
生させていた。そして、このように発生させた模擬火災
を消火器を使用して消火する訓練を行っていた。
【0003】しかしながら、上記構成の発火装置では、
消火訓練後にオイルパン中に水と油と消火液が混合した
廃液が残ってしまうので、その廃液の処理が極めて困難
であった。すなわち、上記廃液は、そのまま流して廃棄
すると環境汚染の原因になることは勿論であるが、多量
の水分を含んでいるため布帛等に含ませて焼却処分する
ことも困難であった。また、オイルパンに液体を注入
し、その表面を発火面としているため、壁面火災を想定
した立体火災訓練を行うことは不可能であった。
消火訓練後にオイルパン中に水と油と消火液が混合した
廃液が残ってしまうので、その廃液の処理が極めて困難
であった。すなわち、上記廃液は、そのまま流して廃棄
すると環境汚染の原因になることは勿論であるが、多量
の水分を含んでいるため布帛等に含ませて焼却処分する
ことも困難であった。また、オイルパンに液体を注入
し、その表面を発火面としているため、壁面火災を想定
した立体火災訓練を行うことは不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、環境
汚染をもたらすことなく消火訓練後の処理を簡単にし、
しかも壁面火災を想定した立体火災訓練を可能にした消
火訓練用発火装置を提供することにある。
汚染をもたらすことなく消火訓練後の処理を簡単にし、
しかも壁面火災を想定した立体火災訓練を可能にした消
火訓練用発火装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の消火訓練用発火装置は、不燃性の基板に、該基板表
面を覆うと共にこの表面から離間自在な押え板を取り付
け、該押え板と前記基板との間に発火用の油類を含浸す
る布帛等のシートを配置したことを特徴とするものであ
る。
明の消火訓練用発火装置は、不燃性の基板に、該基板表
面を覆うと共にこの表面から離間自在な押え板を取り付
け、該押え板と前記基板との間に発火用の油類を含浸す
る布帛等のシートを配置したことを特徴とするものであ
る。
【0006】このように発火用の油類を含浸させた布帛
等のシートに引火することにより模擬火災を発生させる
ことができ、消火訓練後は押え板を外して布帛等のシー
トだけを基板から分離することができる。使用後の布帛
等は、そのまま地中に埋めるなどして簡単に処分するこ
とができ、また水分を殆ど含んでいないため焼却処分す
ることが可能であるので、環境汚染を殆どもたらすこと
がない。
等のシートに引火することにより模擬火災を発生させる
ことができ、消火訓練後は押え板を外して布帛等のシー
トだけを基板から分離することができる。使用後の布帛
等は、そのまま地中に埋めるなどして簡単に処分するこ
とができ、また水分を殆ど含んでいないため焼却処分す
ることが可能であるので、環境汚染を殆どもたらすこと
がない。
【0007】また、本発明では、油類を含浸させた布帛
等のシートを基板と押え板との間に固定するため、オイ
ルパンを使用する場合とは異なって、発火面となる基板
の角度を適宜変更することができるので、壁面火災を想
定した立体火災訓練を行うことができる。以下、本発明
について添付の図面を参照して説明する。
等のシートを基板と押え板との間に固定するため、オイ
ルパンを使用する場合とは異なって、発火面となる基板
の角度を適宜変更することができるので、壁面火災を想
定した立体火災訓練を行うことができる。以下、本発明
について添付の図面を参照して説明する。
【0008】図1は本発明の実施例からなる消火訓練用
発火装置を示す側面図、図2はその正面図である。図に
おいて、基板1は不燃性材料から構成されている。この
基板1の不燃性材料としては、ステンレス等の金属、石
材又はセラミックス等を使用することが好ましい。ま
た、基板1は平面視で例えば60cm×60cmの矩形
や90cm×45cmの長方形折りたたみ式とすること
ができ、円滑な消火訓練を行うために一辺の長さを1m
以下にすることが好ましい。このような基板1は持ち運
びが至便で、しかも数枚並べることにより発火面の大き
さを自由に変えることができる。
発火装置を示す側面図、図2はその正面図である。図に
おいて、基板1は不燃性材料から構成されている。この
基板1の不燃性材料としては、ステンレス等の金属、石
材又はセラミックス等を使用することが好ましい。ま
た、基板1は平面視で例えば60cm×60cmの矩形
や90cm×45cmの長方形折りたたみ式とすること
ができ、円滑な消火訓練を行うために一辺の長さを1m
以下にすることが好ましい。このような基板1は持ち運
びが至便で、しかも数枚並べることにより発火面の大き
さを自由に変えることができる。
【0009】基板1の側部には、押え板として金網3が
ヒンジ2を介して揺動可能に取り付けられており、この
金網3が基板1の上面を覆うようになっている。基板1
上には発火用の油類を含浸する布帛4が配置され、この
布帛4が金網3によって基板1上に固定されるようにな
っている。発火用の油類としては、灯油等を使用するこ
とができる。一方、布帛4は上記油類に対して非溶解性
を有する材料で構成されている。この布帛4の繊維材料
としては、特に限定されるものではなく、化学繊維、天
然繊維のいずれであってもよい。具体的には、ナイロ
ン、ポリエステル、レーヨン、綿、麻等のほか、ガラス
繊維等の不燃性繊維を使用することができる。特に、焼
却処分を可能にする燃性繊維を使用することが好まし
い。また、布帛4の構造は特に限定されるものではな
く、平織等の織物のほか、繊維がランダムに結合する不
織布等の種々の構造を採用することができる。
ヒンジ2を介して揺動可能に取り付けられており、この
金網3が基板1の上面を覆うようになっている。基板1
上には発火用の油類を含浸する布帛4が配置され、この
布帛4が金網3によって基板1上に固定されるようにな
っている。発火用の油類としては、灯油等を使用するこ
とができる。一方、布帛4は上記油類に対して非溶解性
を有する材料で構成されている。この布帛4の繊維材料
としては、特に限定されるものではなく、化学繊維、天
然繊維のいずれであってもよい。具体的には、ナイロ
ン、ポリエステル、レーヨン、綿、麻等のほか、ガラス
繊維等の不燃性繊維を使用することができる。特に、焼
却処分を可能にする燃性繊維を使用することが好まし
い。また、布帛4の構造は特に限定されるものではな
く、平織等の織物のほか、繊維がランダムに結合する不
織布等の種々の構造を採用することができる。
【0010】上述の発火装置を使用して消火訓練を行う
場合は、基板1上に発火用の油類を含浸させた布帛4を
配置し、この布帛4を金網3によって基板1上に固定し
た後、布帛4に引火することにより模擬火災を発生させ
る。このとき、布帛4は金網3によって固定されている
ので、燃焼に伴って周囲に飛散することはない。そし
て、このように発生させた模擬火災を消火器を使用して
基板1の周囲から消火することができる。なお、消火用
薬剤は特に限定されることはなく、粉末系・水系等の種
々の薬剤を使用することができる。
場合は、基板1上に発火用の油類を含浸させた布帛4を
配置し、この布帛4を金網3によって基板1上に固定し
た後、布帛4に引火することにより模擬火災を発生させ
る。このとき、布帛4は金網3によって固定されている
ので、燃焼に伴って周囲に飛散することはない。そし
て、このように発生させた模擬火災を消火器を使用して
基板1の周囲から消火することができる。なお、消火用
薬剤は特に限定されることはなく、粉末系・水系等の種
々の薬剤を使用することができる。
【0011】一方、消火訓練後は、金網3を外して布帛
4だけを基板1から分離することができる。発火用の油
類及び消化液が付着した布帛4は、そのまま地中に埋め
るなどして簡単に処分することができ、また水分を殆ど
含んでいないため布帛4を燃性繊維で構成すれば容易に
焼却処分することができる。本発明において、基板1は
不燃性材料から構成されているため繰り返し何回でも使
用することができ、しかも布帛4は金網3を開閉するこ
とにより簡単に交換できるので、消火訓練を迅速に行う
ことができる。
4だけを基板1から分離することができる。発火用の油
類及び消化液が付着した布帛4は、そのまま地中に埋め
るなどして簡単に処分することができ、また水分を殆ど
含んでいないため布帛4を燃性繊維で構成すれば容易に
焼却処分することができる。本発明において、基板1は
不燃性材料から構成されているため繰り返し何回でも使
用することができ、しかも布帛4は金網3を開閉するこ
とにより簡単に交換できるので、消火訓練を迅速に行う
ことができる。
【0012】図3は本発明の他の実施例からなる消火訓
練用発火装置を示す側面図、図4はその正面図である。
この実施例では、基板1の両側部略中央にそれぞれ支柱
5が枢着され、支柱5の下部は脚座6に固定されてい
る。基板1は一対の支柱5によって回転可能に支持さ
れ、鉛直姿勢から水平姿勢に至まで任意の角度に調整可
能になっている。これら支柱5及び脚座6の材質、寸法
は基板1を安定支持するように適宜選択することができ
る。
練用発火装置を示す側面図、図4はその正面図である。
この実施例では、基板1の両側部略中央にそれぞれ支柱
5が枢着され、支柱5の下部は脚座6に固定されてい
る。基板1は一対の支柱5によって回転可能に支持さ
れ、鉛直姿勢から水平姿勢に至まで任意の角度に調整可
能になっている。これら支柱5及び脚座6の材質、寸法
は基板1を安定支持するように適宜選択することができ
る。
【0013】上記実施例のように構成した場合、布帛4
が金網3によって基板1上に固定されると共に、基板1
の地面に対する角度を種々変更することができるので、
実際の火災に対応した種々の模擬火災を発生させること
ができる。特に基板1を垂直にすることにより壁面火災
を想定した立体火災訓練を実現することができる。この
場合も、消火訓練後の布帛4を環境汚染をもたらすこと
なく簡単に処理することができる。
が金網3によって基板1上に固定されると共に、基板1
の地面に対する角度を種々変更することができるので、
実際の火災に対応した種々の模擬火災を発生させること
ができる。特に基板1を垂直にすることにより壁面火災
を想定した立体火災訓練を実現することができる。この
場合も、消火訓練後の布帛4を環境汚染をもたらすこと
なく簡単に処理することができる。
【0014】本発明では、上述のように持ち運び及びメ
ンテナンスが簡単であると共に、発火面の角度を変更で
きるので、ビルの屋上や狭い空き地においても火災訓練
が可能になるという利点もある。
ンテナンスが簡単であると共に、発火面の角度を変更で
きるので、ビルの屋上や狭い空き地においても火災訓練
が可能になるという利点もある。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、不
燃性の基板上に、発火用の油類を含浸する布帛等のシー
トを配置し、この布帛等のシートを押え板によって前記
基板表面に離脱可能に固定するようにしたから、模擬火
災を発生させて消火訓練を行った後に、使用後の布帛等
を環境汚染をもたらすことなく簡単に処理することがで
き、しかも前記基板の角度は適宜変更できるので、壁面
火災を想定した立体火災訓練を行うことができる。
燃性の基板上に、発火用の油類を含浸する布帛等のシー
トを配置し、この布帛等のシートを押え板によって前記
基板表面に離脱可能に固定するようにしたから、模擬火
災を発生させて消火訓練を行った後に、使用後の布帛等
を環境汚染をもたらすことなく簡単に処理することがで
き、しかも前記基板の角度は適宜変更できるので、壁面
火災を想定した立体火災訓練を行うことができる。
【図1】本発明の実施例からなる消火訓練用発火装置を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】本発明の実施例からなる消火訓練用発火装置を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図3】本発明の他の実施例からなる消火訓練用発火装
置を示す側面図である。
置を示す側面図である。
【図4】本発明の他の実施例からなる消火訓練用発火装
置を示す正面図である。
置を示す正面図である。
1 基板 2 ヒンジ 3 金網(押え板) 4 布帛 5 支柱 6 脚座
Claims (1)
- 【請求項1】 不燃性の基板に、該基板表面を覆うと共
にこの表面から離間自在な押え板を取り付け、該押え板
と前記基板との間に発火用の油類を含浸する布帛等のシ
ートを配置した消火訓練用発火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32871393A JPH07181880A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 消火訓練用発火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32871393A JPH07181880A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 消火訓練用発火装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07181880A true JPH07181880A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18213357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32871393A Withdrawn JPH07181880A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 消火訓練用発火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07181880A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101953794B1 (ko) * | 2017-10-17 | 2019-03-05 | (주)영우산업 | 화재 위험상황 교육장치 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32871393A patent/JPH07181880A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101953794B1 (ko) * | 2017-10-17 | 2019-03-05 | (주)영우산업 | 화재 위험상황 교육장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5374191A (en) | Enhanced deck for firefighter training simulators | |
EP0561534B1 (en) | Portable firefighter training system for fire extinguisher training | |
CA2050366C (en) | Fire fighting trainer | |
JP5057880B2 (ja) | 消火訓練装置 | |
US20070068685A1 (en) | Method and apparatus for removing oil spills and extinguishing fires | |
US20080245538A1 (en) | Automatic Stove Top Fire Extinguisher | |
JPH07181880A (ja) | 消火訓練用発火装置 | |
EP1050323A1 (en) | Sheet and cover for preventing burning by spreading fire, and combined fire-extinguishing sheet and disaster-preventing clothing | |
DE69411708T2 (de) | Trainingseinrichtung zur flugzeugfeuerbekaempfung | |
JPH02114977A (ja) | 消防訓練方法及び消防訓練施設 | |
US6802718B2 (en) | Fuel spill firefighter trainer | |
DE29520736U1 (de) | Vorrichtung zum Vernebeln von Räumen | |
GB2339955A (en) | Fire or flashover simulation | |
JPS5824441A (ja) | 防火材および断熱材としての層構造体 | |
GB2314267A (en) | Burning pan fire extinguisher | |
Pappas-Kelley | Solvent form: Art and destruction | |
JP2004033384A (ja) | 自動消火用室内装備品 | |
KR200209603Y1 (ko) | 소방훈련 교육용 기구 | |
DE2352019A1 (de) | Feuerloeschdecke | |
JP2001333855A (ja) | 火災防止及び吸水性発泡フェノール樹脂線香立て用具 | |
TW201340053A (zh) | 乾粉滅火器之滅火訓練裝置 | |
JPH1083137A (ja) | 初期消火用訓練装置 | |
JPH0512924B2 (ja) | ||
CN201997022U (zh) | 一种石棉灭火鞭 | |
JP3048884U (ja) | 不燃性灰皿マット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |