JPH0718166Y2 - 車両用合わせガラス - Google Patents
車両用合わせガラスInfo
- Publication number
- JPH0718166Y2 JPH0718166Y2 JP6951291U JP6951291U JPH0718166Y2 JP H0718166 Y2 JPH0718166 Y2 JP H0718166Y2 JP 6951291 U JP6951291 U JP 6951291U JP 6951291 U JP6951291 U JP 6951291U JP H0718166 Y2 JPH0718166 Y2 JP H0718166Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated glass
- sealing material
- vehicle
- vehicles
- lead wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車などの車両用合
わせガラスにおいて、アンテナあるいは防曇、融氷用ヒ
ーターとして使用される、中間膜に封入された金属線、
または合わせ面に形成され透明導電膜から車内側板ガラ
ス表面にリード線を引き出す構造の車両用合わせガラス
に関する。
わせガラスにおいて、アンテナあるいは防曇、融氷用ヒ
ーターとして使用される、中間膜に封入された金属線、
または合わせ面に形成され透明導電膜から車内側板ガラ
ス表面にリード線を引き出す構造の車両用合わせガラス
に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】中間膜に封入された金属線あ
るいは合わせ面に形成された 透明導電膜から、車内側
板ガラス表面に銀ペーストをスクリーン印刷、焼成して
形成された給電座にリード線を引き出す構造の車両用合
わせガラスはリアあるいはフロントの窓ガラスとして開
口部にカーボンを含んだ導電性の接着材によりポリウレ
タン系のプライマーを介して前記導電性接着材により取
りつけられるので、絶縁性能の高いシーリング材でシー
ルしないとアンテナの場合には金属ボディに受信した電
波がリークして、受信利得が極端に低下してしまい、防
曇用ヒーターの場合には金属線あるいは透明導電膜が電
食により劣化してしまうのは避けられず、そのため従来
はシリコーン系シーリング材によりリード線部分を絶縁
処理をしていたが、前記プライマーとの接着強度が弱
く、剥離を生じる恐れがあった。この欠点を解消するも
のとして、ポリウレタン・一成分系接着材をシーリング
材として使用すること(実開昭64−8821号)が提
案されているが、プライマーとの接着力が必ずしも充分
ではない上に、導電端子を取り付ける給電座の銀ぺース
トとの接着力が弱く、剥離を生ずる恐れがあった。
るいは合わせ面に形成された 透明導電膜から、車内側
板ガラス表面に銀ペーストをスクリーン印刷、焼成して
形成された給電座にリード線を引き出す構造の車両用合
わせガラスはリアあるいはフロントの窓ガラスとして開
口部にカーボンを含んだ導電性の接着材によりポリウレ
タン系のプライマーを介して前記導電性接着材により取
りつけられるので、絶縁性能の高いシーリング材でシー
ルしないとアンテナの場合には金属ボディに受信した電
波がリークして、受信利得が極端に低下してしまい、防
曇用ヒーターの場合には金属線あるいは透明導電膜が電
食により劣化してしまうのは避けられず、そのため従来
はシリコーン系シーリング材によりリード線部分を絶縁
処理をしていたが、前記プライマーとの接着強度が弱
く、剥離を生じる恐れがあった。この欠点を解消するも
のとして、ポリウレタン・一成分系接着材をシーリング
材として使用すること(実開昭64−8821号)が提
案されているが、プライマーとの接着力が必ずしも充分
ではない上に、導電端子を取り付ける給電座の銀ぺース
トとの接着力が弱く、剥離を生ずる恐れがあった。
【0003】本考案はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、プライマーは勿論、銀層との接着強度を向上
させるとともに、絶縁性能も良好なシーリング材により
絶縁処理をした車両用合わせガラスを提供することを目
的とする。
のであり、プライマーは勿論、銀層との接着強度を向上
させるとともに、絶縁性能も良好なシーリング材により
絶縁処理をした車両用合わせガラスを提供することを目
的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本考案は車両用合わせ
ガラスの中間膜に封入された金属線あるいは合わせ面に
形成された導電膜から、車内側板ガラス表面に銀層によ
り形成された給電座にリード線を引き出す構造の車両用
合わせガラスにおいて、該リード線部分を変成シリコン
ーン系シーリング材により絶縁処理をしたことを特徴と
する。
ガラスの中間膜に封入された金属線あるいは合わせ面に
形成された導電膜から、車内側板ガラス表面に銀層によ
り形成された給電座にリード線を引き出す構造の車両用
合わせガラスにおいて、該リード線部分を変成シリコン
ーン系シーリング材により絶縁処理をしたことを特徴と
する。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、アンテナ線とし
ての金属線を中間膜に封入した構造の車両用合わせガラ
スの場合について、本考案を詳細に説明する。
ての金属線を中間膜に封入した構造の車両用合わせガラ
スの場合について、本考案を詳細に説明する。
【0006】図1は本考案の好適な実施例を示す要部断
面図、図2は接着強度を測定する装置を示す要部概略図
である。図1に示すように、車両用合わせガラスは車内
側板ガラス1と車外側板ガラス1’をポリビニールブチ
ラールなどの中間膜2により接着したものであり、通常
のオートクレーブ処理を行うことにより得られる。
面図、図2は接着強度を測定する装置を示す要部概略図
である。図1に示すように、車両用合わせガラスは車内
側板ガラス1と車外側板ガラス1’をポリビニールブチ
ラールなどの中間膜2により接着したものであり、通常
のオートクレーブ処理を行うことにより得られる。
【0007】この合わせ処理を行うに先立って、中間膜
2には、所望のパターンにアンテナとしての金属線3を
自動素線貼着装置により熱融着し、先端部分は中間膜2
から突出させておき、車内側板ガラス1には、切り欠き
部4を形成するとともに、、セラミックペーストをスク
リーン印刷し、乾燥させた後、銀ペーストをスクリーン
印刷、曲げ加工時に同時に焼成して、黒枠とよばれるセ
ラミック層5と給電座6を形成しておく。
2には、所望のパターンにアンテナとしての金属線3を
自動素線貼着装置により熱融着し、先端部分は中間膜2
から突出させておき、車内側板ガラス1には、切り欠き
部4を形成するとともに、、セラミックペーストをスク
リーン印刷し、乾燥させた後、銀ペーストをスクリーン
印刷、曲げ加工時に同時に焼成して、黒枠とよばれるセ
ラミック層5と給電座6を形成しておく。
【0008】合わせ処理を行った後、合わせガラスから
突出した金属線をリード線7として切り欠き部4を通し
て給電座6まで配線し、給電座6に半田付けし、さらに
給電座6には、導電端子8を半田付けし、その後、切り
欠き部4からリード線7が露出した部分にかけてオルガ
ノシロキサンを有する有機ポリマーを主成分とする変成
シリコーン系のシーリング材(横浜ゴム株式会社製スー
パーワン)9によりシールする。
突出した金属線をリード線7として切り欠き部4を通し
て給電座6まで配線し、給電座6に半田付けし、さらに
給電座6には、導電端子8を半田付けし、その後、切り
欠き部4からリード線7が露出した部分にかけてオルガ
ノシロキサンを有する有機ポリマーを主成分とする変成
シリコーン系のシーリング材(横浜ゴム株式会社製スー
パーワン)9によりシールする。
【0009】このようにして得られた合わせガラスは、
プライマー10がセラミック層下部に、該切り欠き部分
ではシーリング材の上に塗布され、ウレタン系接着材1
1によりフロントあるいはリアの開口部に装着される。
プライマー10がセラミック層下部に、該切り欠き部分
ではシーリング材の上に塗布され、ウレタン系接着材1
1によりフロントあるいはリアの開口部に装着される。
【0010】このような構造の接着強度を、図2に示す
ような装置により測定した。試験片は2枚のガラス板1
2、13を接着層14により接着したもので両側に引張
り力を加えてせん断強さを測定するものであり、本考案
のものは接着層としてセラミック層、変成シリコーン系
シーリング材、プライマー、ウレタン系接着材からな
り、比較例として従来の、シーリング材をポリウレタン
・一成分系接着材に置き換えたものとともに測定したと
ころ、本考案の構造のものは単位面積あたりのせん断強
さは21.5kg/cm2 であるのに対して従来の構造
のものは15.6kg/cm2 であり、格段に向上して
いることがわかる。
ような装置により測定した。試験片は2枚のガラス板1
2、13を接着層14により接着したもので両側に引張
り力を加えてせん断強さを測定するものであり、本考案
のものは接着層としてセラミック層、変成シリコーン系
シーリング材、プライマー、ウレタン系接着材からな
り、比較例として従来の、シーリング材をポリウレタン
・一成分系接着材に置き換えたものとともに測定したと
ころ、本考案の構造のものは単位面積あたりのせん断強
さは21.5kg/cm2 であるのに対して従来の構造
のものは15.6kg/cm2 であり、格段に向上して
いることがわかる。
【0011】また、接着層としてセラミック層、銀層
(給電座に相当)、変成シリコーン系シーリング材、プ
ライマー、ウレタン系接着材から構成される本考案のも
のと、従来のセラミック層、銀層給電座に相当)、ポリ
ウレタン・一成分系接着材、プライマー、ウレタン系接
着材から構成されるを比較して測定したところ、本考案
の構造のものは約20kg/cm2 であるのに対して、
従来の構造のものは、極端に低下しており、この結果か
ら明らかなように、本考案いおいては、シーリング材と
銀層で形成された給電座との接着強度も格段に向上して
いることを確認した。
(給電座に相当)、変成シリコーン系シーリング材、プ
ライマー、ウレタン系接着材から構成される本考案のも
のと、従来のセラミック層、銀層給電座に相当)、ポリ
ウレタン・一成分系接着材、プライマー、ウレタン系接
着材から構成されるを比較して測定したところ、本考案
の構造のものは約20kg/cm2 であるのに対して、
従来の構造のものは、極端に低下しており、この結果か
ら明らかなように、本考案いおいては、シーリング材と
銀層で形成された給電座との接着強度も格段に向上して
いることを確認した。
【0012】さらに、変成シリコーン系シーリング材は
電気的な絶縁性能も高いことを確認した。すなわち、絶
縁抵抗は自動車に装着した状態で、導電端子と金属ボデ
ィの間で無限大であり、さらに、本考案の構造の合わせ
ガラスを自動車に装着した場合のアンテナの受信利得を
測定して、合わせガラスを開口部に仮置きして、接着層
が存在しない場合の受信利得を0dBとしたときの利得
差で示すと、76MHz 〜108MHzのFMラジオ放送波に対し
て、平均の受信利得で−0.1dB、1〜12チャンネ
ルにおけるTV放送波VHF帯に対して、平均の受信利
得で−0.1dB、470MHz〜770MHzのTV放送波UHF
帯に対して、平均の受信利得で+0.1dBとなりほと
んど変わらず、シーリング材による受信利得の低下が全
くなく、絶縁性能も高いことがわかる。
電気的な絶縁性能も高いことを確認した。すなわち、絶
縁抵抗は自動車に装着した状態で、導電端子と金属ボデ
ィの間で無限大であり、さらに、本考案の構造の合わせ
ガラスを自動車に装着した場合のアンテナの受信利得を
測定して、合わせガラスを開口部に仮置きして、接着層
が存在しない場合の受信利得を0dBとしたときの利得
差で示すと、76MHz 〜108MHzのFMラジオ放送波に対し
て、平均の受信利得で−0.1dB、1〜12チャンネ
ルにおけるTV放送波VHF帯に対して、平均の受信利
得で−0.1dB、470MHz〜770MHzのTV放送波UHF
帯に対して、平均の受信利得で+0.1dBとなりほと
んど変わらず、シーリング材による受信利得の低下が全
くなく、絶縁性能も高いことがわかる。
【0013】以上、好適な実施例により説明したが、本
考案はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。実施例ではアンテナとして使用する金属線
を中間膜に封入した例で説明したが、中間膜に封入した
金属線を融氷あるいは防曇用のヒーターとして使用する
場合、透明導電膜を車内用あるいは車外用のどちらかの
板ガラスの合わせ面側に形成してアンテナ、融氷あるい
は防曇用のヒーターとして使用する場合にも応用するこ
とができる。
考案はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。実施例ではアンテナとして使用する金属線
を中間膜に封入した例で説明したが、中間膜に封入した
金属線を融氷あるいは防曇用のヒーターとして使用する
場合、透明導電膜を車内用あるいは車外用のどちらかの
板ガラスの合わせ面側に形成してアンテナ、融氷あるい
は防曇用のヒーターとして使用する場合にも応用するこ
とができる。
【0014】
【考案の効果】本考案の車両用合わせガラスは、合わせ
面側に形成された金属線あるいは透明導電膜から車内側
表面に銀ペーストにり形成された給電座にリード線を引
き出す際に、このリード線部分を変成シリコーン系シー
リング材により絶縁処理することにより、シーリング材
とプライマー、シーリング材と銀ペーストの接着強度を
格段に向上させるとともに、絶縁性能も高いので、アン
テナ性能の低下、ヒーターの劣化等を生ずることがない
ものである
面側に形成された金属線あるいは透明導電膜から車内側
表面に銀ペーストにり形成された給電座にリード線を引
き出す際に、このリード線部分を変成シリコーン系シー
リング材により絶縁処理することにより、シーリング材
とプライマー、シーリング材と銀ペーストの接着強度を
格段に向上させるとともに、絶縁性能も高いので、アン
テナ性能の低下、ヒーターの劣化等を生ずることがない
ものである
【図1】本考案の好適な実施例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図2】接着強度を測定する装置を示す要部概略図であ
る。
る。
1 車内側板ガラス 1’ 車外側板ガラス 2 中間膜 3 金属線 6 給電座 7 リード線 8 導電端子 9 シーリング材 10 プライマー
Claims (1)
- 【請求項1】車両用合わせガラスの中間膜に封入された
金属線あるいは合わせ面に形成された透明導電膜から、
車内側板ガラス表面に銀層により形成された給電座にリ
ード線を引き出す構造の車両用合わせガラスにおいて、
該リード線部分を変成シリコンーン系シーリング材によ
り絶縁処理をしたことを特徴とする車両用合わせガラ
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6951291U JPH0718166Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 車両用合わせガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6951291U JPH0718166Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 車両用合わせガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0521510U JPH0521510U (ja) | 1993-03-19 |
JPH0718166Y2 true JPH0718166Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=13404865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6951291U Expired - Lifetime JPH0718166Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 車両用合わせガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718166Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000289458A (ja) * | 1999-04-01 | 2000-10-17 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 導線入り樹脂窓 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP6951291U patent/JPH0718166Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0521510U (ja) | 1993-03-19 |
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