JPH0718099Y2 - 電磁装置の固定部構造 - Google Patents

電磁装置の固定部構造

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JPH0718099Y2
JPH0718099Y2 JP1988127787U JP12778788U JPH0718099Y2 JP H0718099 Y2 JPH0718099 Y2 JP H0718099Y2 JP 1988127787 U JP1988127787 U JP 1988127787U JP 12778788 U JP12778788 U JP 12778788U JP H0718099 Y2 JPH0718099 Y2 JP H0718099Y2
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electromagnetic
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JP1988127787U
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律之 福盛
秀範 田口
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、照明器具の高周波点灯装置等の電磁装置を
プリント基板に実装した電磁装置の固定部構造に関する
ものである。
〔従来の技術〕 従来、各回路要素をプリント基板に実装した放電灯点灯
装置において、放電ランプに矩形波を印加するためのイ
ンダクタンス要素として、ドラムコア式の電磁装置を用
いたものがある。
第4図および第5図に示すように、この種の電磁装置30
は、ドラム形のコア31に巻線32を巻装したものであり、
ビス33とナット34とでプリント基板35に固定する。プリ
ント基板35のパターン面となる裏面の銅箔36は、電磁装
置30の位置する部分にも設けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記電磁装置30では、巻線32の漏れ磁束が銅箔36を貫通
するため、巻線32の電流の変化により銅箔36に電磁力が
作用する。しかも、前記放電灯点灯装置において、電磁
装置30に流れる電流の波形は矩形であり、その極性反転
時の立ち上がりおよび立ち下がりの傾きが可聴周波数と
なる。
そのため、前記電磁力により銅箔36が可聴領域の周波数
で振動を発生し、騒音を発生するという問題点があっ
た。
騒音を低下させるための手段として、磁気遮蔽板を設け
る方法や樹脂でモールドする等の方法があるが、これら
は構造が複雑となってコストが増加し、また重量増加、
大型化,熱がこもる等の問題点があった。
この考案の目的は、騒音を低減することができ、かつ構
造が簡単な電磁装置の固定部構造を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の電磁装置の固定部構造は、プリント基板の銅
箔面の電磁装置が位置する範囲の銅箔を略なくしたもの
である。
請求項(2)に記載の電磁装置の固定部構造は、プリン
ト基板の銅箔面の前記電磁装置が位置する範囲の銅箔を
完全になくしたものである。
〔作用〕
この考案の構成によると、電磁装置が位置する範囲の銅
箔を略なくしたので、銅箔を貫通する電磁装置の磁束が
少なく、電磁力が軽減され、振動の発生が少なくなる。
請求項(2)の構成によると、電磁装置が位置する範囲
の銅箔を全くなくしたので、電磁装置によるプリント基
板に対する電磁力の作用がなくなる。
〔実施例〕
この考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて説
明する。
この電磁装置の固定部構造は、プリント基板1の表面に
電磁装置30を実装し、プリント基板1の銅箔面となる裏
面の銅箔2を、電磁装置30の位置する範囲にほとんど存
在しないようにしたものである。わずかな銅箔部分2aだ
けが電磁装置30の位置する範囲に入っている。電磁装置
30は、第4図および第5図に示すドラムコア式のもので
ある。
第2図は、この電磁装置30を装備した高周波点灯装置の
回路例を示す。同図において、E1は直流電源であり、交
流電源V1,全波整流器DB1,平滑コンデンサC1からな
る。Q1〜Q4はスイッチング要素、D1〜D4はダイオード、
L1,L2はインダクタンス要素、C2はキャパシタンス要
素、R1は電源検出用抵抗、DL1は放電ランプ、X1は制御
回路である。インダクタンス要素L2に第1図の電磁装置
30を用いている。
上記構成の動作を説明する。スイッチング要素Q1〜Q
4は、各々第3図の(a)〜(d)に示すようにオンオ
フする。したがって、インダクタンス要素L1の作用によ
り、スイッチング要素Q1,Q2にはそれぞれ第3図の
(e),(f)に示すような電流が流れ、キャパシタン
ス要素C2およびインダクタンス要素L2の作用によって放
電ランプDL1が矩形波点灯する。
このとき、ランプ電流IDLおよびランプ電圧VDLは、第3
図(g),(h)に示すような波形になる。ここで、イ
ンダクタンス要素L2は、第1図に示すよう電磁装置30を
用いており、電磁装置30が位置する範囲の銅箔部分2a
は、電磁力を受ける。インダクタンス要素L2に流れる電
流IL2は、第3図(g)のIDLに示すような波形であり、
極性反転時の立ち上がり、立ち下がりの傾きが可聴領域
の周波数である。よって、インダクタンス要素L2の裏面
の銅箔部分2aは、可聴領域の周波数で振動し、騒音の原
因となる。
しかし、電磁装置30の位置する範囲の銅箔部分2aをごく
わずかとしているので、貫通する磁束が少ない。したが
って電磁力も小さく、騒音は実質的に影響のない程度と
なる。電磁装置30の位置する範囲の銅箔を全くなくす
と、より一層騒音が低減する。
ちなみに、プリント基板の電磁装置30がある範囲の全面
に銅箔のパターンがある場合と全く銅箔のない場合と
で、騒音値を比較してみると、ある場合の45ホーンに対
してない場合は24ホーンと騒音の低減がみられた。
また、この電磁装置の固定部構造は、銅箔2のパターン
をかえるだけであるため、磁気遮蔽板を設けたり樹脂モ
ールドしたりする場合と異なり、構造が複雑となること
がなく、したがってコスト増加や重量増などの問題点も
ない。
なお、この電磁装置の固定部構造は、電磁装置が空心コ
イルや、開磁路で比較的漏れ磁束の大きなものである場
合に効果的である。
〔考案の効果〕
この考案の電磁装置の固定部構造は、プリント基板の銅
箔面の電磁装置が位置する範囲の銅箔を略なくしたの
で、銅箔を貫通する電磁装置の磁束が少なく、電磁力が
軽減され、振動が少なくなる。そのため、騒音の発生が
軽減される。また、銅箔の配置を変えるだけであるた
め、構造が簡単という効果がある。
請求項(2)の電磁装置の固定部構造は、電磁装置が位
置する範囲の銅箔を完全になくしたので、電磁装置の磁
束による電磁力がプリント基板に全く作用せず、より一
層騒音が低減するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の固定構造をプリント基板
の裏面から示す説明図、第2図はその電磁装置を装備し
た放電灯点灯回路の回路図、第3図はその装置の波形
図、第4図は従来の電磁装置の斜視図、第5図はその電
磁装置の断面図、第6図は同じくその電磁装置の固定部
のプリント基板裏面から示す説明図である。 1…プリント基板、2…銅箔、2a…銅箔部分、30…電磁
装置、L2…電磁装置となるインダクタンス要素

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可聴領域の周波数成分を含む波形で動作す
    る電磁装置をプリント基板に実装した電磁装置の固定部
    構造において、前記プリント基板の銅箔面の前記電磁装
    置が位置する範囲の銅箔を略なくしたことを特徴とする
    電磁装置の固定部構造。
  2. 【請求項2】前記プリント基板の銅箔面の前記電磁装置
    が位置する範囲の銅箔を完全になくした請求項(1)記
    載の電磁装置の固定部構造。
JP1988127787U 1988-09-27 1988-09-27 電磁装置の固定部構造 Expired - Lifetime JPH0718099Y2 (ja)

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