JPH07180779A - カット弁 - Google Patents

カット弁

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JPH07180779A
JPH07180779A JP5328498A JP32849893A JPH07180779A JP H07180779 A JPH07180779 A JP H07180779A JP 5328498 A JP5328498 A JP 5328498A JP 32849893 A JP32849893 A JP 32849893A JP H07180779 A JPH07180779 A JP H07180779A
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JP
Japan
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pressure
valve
port
opening
output port
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Pending
Application number
JP5328498A
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English (en)
Inventor
Kenji Hayashi
兼 司 林
Masaaki Tabata
畑 雅 朗 田
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication of JPH07180779A publication Critical patent/JPH07180779A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2500/00Indexing codes relating to the regulated action or device
    • B60G2500/20Spring action or springs
    • B60G2500/204Pressure regulating valves for air-springs

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Check Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的に構造が簡単で安価に製造しうる、し
かも流路遮断機能が比較的に高いカット弁を提供する。 【構成】 入力ポ−ト73,出力ポ−ト75および制御
ポ−ト72;出力ポ−トに連通する空間に置かれたボ−
ル弁体78b;ボ−ル弁体を中心位置に案内する傾斜面
と該中心位置に開けられ入力ポ−トに連通する開口77
bを有する弁座77a;ボ−ル弁体を前記傾斜面の側か
ら開口77bを閉じる方向に押すばね手段79;開口7
7bを介してボ−ル弁体に前面が対向し、背面に制御ポ
−トの圧力を受ける太径の摺動子78c;および、ボ−
ル弁体と摺動子の間にあって、摺動子で押されて開口7
7bを通ってボ−ル弁体を開口77bから離れる方向に
駆動する小径の突子78a;を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧で駆動される機
器への流体供給/遮断をするカット弁に関し、特に、こ
れに限定する意図ではないが、車両上サスペンションの
ショックアブソ−バとそれに調整された圧力の流体を供
給する流体制御弁(圧力制御弁や流量制御弁)との間の
通流を、パイロット圧の供給が停止したときに遮断する
カット弁に関する。
【0002】
【従来の技術】車両上サスペンションの圧力制御システ
ムの1つが特開平2−270620号公報に開示されて
いる。このシステムでは、圧力制御弁の出力ポ−トとサ
スペンションのショックアブソ−バの間には、カット弁
が介挿されている。サスペンションは、ショックアブソ
−バと懸架用コイルスプリングで構成されており、その
ピストンロッドを通して、圧力制御弁の出力ポ−トの出
力圧がショックアブソ−バに加わり、ショックアブソ−
バがこの出力圧(圧力制御弁で調圧された圧力)に対応
した高さ(車輪に対する)に車体を支持する。
【0003】圧力制御弁は、出力ポ−トの圧力を一端に
受けてこの圧力によりライン圧が供給される高圧ポ−ト
と出力ポ−トの通流度を低くし低圧ポ−トと出力ポ−ト
の通流度を高くする方向に駆動され、目標圧空間の圧力
を他端に受けてこの圧力により高圧ポ−トと出力ポ−ト
の通流度を高くし低圧ポ−トと出力ポ−トの通流度を低
くする方向に駆動されるスプ−ル、および、出力ポ−ト
に出力する圧力を規定する目標圧を目標圧空間に与える
電磁弁を備える。
【0004】圧力制御弁の出力ポ−トとショックアブソ
−バの間に介挿されたカット弁は、圧力制御弁に供給さ
れる所定低圧以上のライン圧をパイロット圧として供給
され、このライン圧が所定低圧未満では(パイロット圧
の供給が停止されたときには)、圧力制御弁の出力ポ−
トと、サスペンションのショックアブソ−バとの間を遮
断して、ショックアブソ−バから圧力制御弁への圧力の
抜けを防止し、ライン圧が所定低圧以上の間は(パイロ
ット圧が供給されている間は)、圧力制御弁の出力ポ−
トとショックアブソ−バを連通として、圧力制御弁の出
力圧をそのままショックアブソ−バに供給する。
【0005】カット弁の開閉動作を圧力制御弁に供給さ
れるライン圧に依存せずに行う等の目的で、ライン圧を
カット弁に導く回路の途中にソレノイド駆動のパイロッ
ト圧制御弁を介装し、ライン圧からパイロット圧を調整
してカット弁に給排して開閉動作させることも知られて
いる。また、圧力制御弁の替わりに流量制御弁を使用す
る構成の車両上サスペンションの圧力制御システムも知
られている。
【0006】前記特開平2−270620号公報に開示
されたカット弁と構造が類似な、従来のカット弁の1つ
を図4に示す。バルブ基体に開けられたバルブ収納穴に
は、パイロット圧ポート(制御ポ−ト)72,調圧入力
ポ−ト73,出力ポ−ト75および排油ポ−ト74が連
通している。パイロット圧ポート72と調圧入力ポ−ト
73の間はリング状の第1ガイド76で区切られ、調圧
入力ポ−ト73と出力ポ−ト75の間は、円筒状のガイ
ド77aで区切られている。排油ポ−ト74は、第2ガ
イド77cの外周のリング状溝と連通し、第2ガイド7
7cの外周に漏れたオイルをリタ−ン管路に戻す。
【0007】第1および第2ガイド76,77a,77
cを、圧縮コイルスプリング79で左方に押されたスプ
−ル78が通っており、スプ−ル78の右端面にパイロ
ット圧が加わる。スプ−ル78の右端部が通った、ガイ
ド77aの中央部の開口(内開口)77bは、ガイド7
7aの右端面の溝を通して調圧入力ポ−ト73に連通し
ている。スプール78の右端部が嵌合している孔の直径
とスプール78の左端部が嵌合している孔の直径は等し
く、且つ、ガイド77aに対するスプール78のシール
径に等しいので、出力ポート75の圧力および調圧入力
ポート73の圧力によってスプール78を左右方向へ押
圧する力は発生しない。パイロット圧が所定低圧未満で
は図4に示すように、圧縮コイルスプリング79の反発
力でスプ−ル78が最右方に駆動されており、出力ポ−
ト75と調圧入力ポ−ト73の間は、スプ−ル78が第
2ガイド77aの内開口77bを全閉していることによ
り、遮断されている。
【0008】パイロット圧が所定低圧以上になるとこの
圧力により圧縮コイルスプリング79の反発力に抗して
スプ−ル79が右方に駆動され始めて、所定低圧より高
い圧力でスプ−ル79が最左方に位置(全開)する。す
なわち、スプ−ル78の中央膨出部が第2ガイド77a
の内開口77bより左方に移動し調圧入力ポ−ト73が
内開口77bを通して出力ポ−ト75に連通し、パイロ
ット圧(パイロット圧ポート72)が所定低圧まで上昇
したときカットバルブは、調圧入力ポ−ト73(圧力制
御弁の調圧出力)と出力ポ−ト75(ショックアブソ−
バ)の間を全開とする。パイロット圧が低下するときに
は、この逆となり、パイロット圧が所定低圧未満になる
と、出力ポ−ト75(ショックアブソ−バ)が、調圧入
力ポ−ト73(圧力制御の調圧出力)から完全に遮断さ
れる。
【0009】このようなカットバルブの開,閉の切換わ
りは、図5に示すように、出力ポート75(ショックア
ブソーバ)の圧力の高低に係わらず所定のパイロット圧
で開閉するものであり、この特性は、油圧ポンプの停止
等によりパイロット圧が低下するときにショックアブソ
−バの圧力の抜けを防止する上で非常に好ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すようなカッ
ト弁は、構成要素が多く構造がかなり複雑である。特
に、スプ−ル78がパイロット圧ポート72側の頭部,
中央膨出部および排油ポ−ト74側の尾端部でそれぞれ
第1および第2ガイド76,77aおよび77cで支え
られ、すなわち固定部材に対して三点当りであり、しか
も、中央膨出部が中心の丸棒から球面が立上る形状とな
っておりこの球面で開口77bを開閉するので、三点の
加工が精密でなければならず、スプ−ル78の製造コス
トが高いと共に、このスプ−ルが当る固定部材の加工も
精密でなければならず、したがってカット弁の製造コス
トが高い。
【0011】ところでボ−ル弁は安価である。しかしボ
−ル弁を上述のカット弁に代えて用いると、出力ポート
75(ショックアブソーバ)の圧力の高低変化によりカ
ット弁を開閉させるパイロット圧の値が変化してしま
う。従来のボ−ル弁の1つを図6に示し、その弁開,閉
特性を図7に示す。このボ−ル弁を上述のカット弁の代
りに用いたと仮定すると、突子78aの背面(右端面)
にパイロット圧ポート72の圧力が加わり、突子78a
が左に移動して弁体78bを押し、開口77aが開い
て、出力ポ−ト75が調圧ポ−ト73に通流するが、ガ
イド77aに対するボール弁体78bのシール径を直径
とする円の面積である受圧面積に出力ポート75の圧力
が加わるため、このボール弁を開くために必要なパイロ
ット圧は、(該受圧面積×出力ポート75の圧力)+圧
縮スプリング79の圧力を、突子78aのパイロット圧
受圧面積で割った値となる。これにより、出力ポート7
5の圧力が突発的に上昇し最高圧力近くになった場合、
図7に示すように、パイロット圧を十分に高くしていて
もカット弁が閉じてしまい、調圧入力ポート73の圧力
を出力ポート75に伝達できなくなるという問題を生じ
る。
【0012】本発明は、比較的に構造が簡単で安価に製
造しうる、しかも流路遮断機能が比較的に高いカット弁
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のカット弁は、入
力ポ−ト(73),出力ポ−ト(75)および制御ポ−ト(72);
前記出力ポ−ト(75)に連通する空間に置かれた弁体(78
b);前記入力ポ−ト(73)に連通し、前記弁体(78b)によ
り閉じられる開口(77b)を有する弁座(77a);前記弁体(7
8b)を前記開口(77b)を閉じる方向に押すばね手段(79);
前記開口(77b)を介して前記弁体(78b)に前面が対向し、
背面に前記制御ポ−ト(72)のパイロット圧を受けてこれ
により下記突子(78a)側へ押される太径の摺動子(78c);
および、前記弁体(78b)と前記摺動子(78c)の間にあっ
て、前記入力ポート(73)の圧力によって前記摺動子(78
c)側へ押圧され、前記パイロット圧が高いときには摺動
子(78c)で押されて前記開口(77b)を通って前記弁体(78
b)を前記開口(77b)から離れる方向に駆動する小径の突
子(78a);を備え、前記摺動子(78c)が前記パイロット圧
を受ける受圧面積は、前記開口(77b)を閉じている前記
弁体(78b)が前記出力ポート(75)の圧力を受ける受圧面
積よりも大きく、且つ、前記突子(78a)が前記入力ポー
ト(73)の圧力を受ける受圧面積よりも大きいものであ
る。なお、カッコ内には、理解を容易にするために、図
面に示し後述する実施例の対応要素に付した記号を、参
考までに付記した。
【0014】
【作用】このカット弁は、弁体(78b)およびそれを押す
突子(78a)を用いるものであるが、制御ポ−ト(72)のパ
イロット圧は太径の摺動子(78c)に加わり、この圧力に
よる摺動子(78c)の移動によって小径の突子(78a)を介し
て弁体(78b)を押すので、カット弁の弁開,閉特性は図
3に示すものとなり、全閉からのカット弁の開弁圧は多
少出力ポート(75)の圧力の影響を受けるが、制御ポート
(72)のパイロット圧をある値以上に上げておけば、出力
ポート(75)の圧力が最高まで上昇しても弁開を維持させ
ることができる。前述の従来のカット弁(図4)よりも
大幅に低コストとなる。
【0015】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。バルブ基体
に開けられたバルブ収納穴には、パイロット圧ポート7
2,調圧入力ポ−ト73および出力ポ−ト75が連通し
ている。バルブ収納穴の中程には弁座77aがあり、こ
の弁座77aの左端面には、ボ−ル受け開口があり、こ
の開口の底面は、中心に向けて降下したテ−パ面となっ
ており、該中心に開口77bが開けられ、この開口77
bは、弁座77aの右端面に貫通している。開口77b
と直交する流路が弁座77aを直径方向に横切ってお
り、開口77bはこの流路を介して入力ポ−ト73に連
通している。弁座77aの左端開口にはボ−ル弁体78
bが挿入されて圧縮コイルスプリング79で、開口77
bを閉じるように押されている。バルブ基体に開けられ
たバルブ収納穴の底にはボ−ルストッパ77cが挿入さ
れており、ストッパ77cの右端面が、ボ−ル弁体78
bの、開口77bから左方への所定距離以上の移動を阻
止する。
【0017】開口77bと連続である、弁座77aの中
心を右端面に貫通する穴に突子78aが液密かつ摺動可
能に挿入されており、この突子78aの右端部は穴より
右方に突出している。
【0018】弁座77aの右端面に摺動ガイド76があ
り、摺動ガイド76の左端面に、有底ガイド穴が開けら
れこのガイド穴の底近くでガイド穴は制御ポ−ト72に
連通している。ガイド穴には太径の摺動子78cが挿入
され、その右端面には常にパイロット圧ポート72の圧
力が加わる。この実施例では、突子78aの右端部が摺
動子78cの左端部に固定されている。すなわち小径の
突子78aと太径の摺動子78cは一体である。小径の
突子78aの右端部の側周面まわりでは、弁座77aの
右端面と摺動ガイド76との間に空隙が意図的に形成さ
れ、この空隙は、ドレイン(低圧)に連通している。し
たがって太径の摺動子78cの左端面には、格別な流体
圧(例えば、調圧入力ポート73の圧力等)は加わらな
い。
【0019】ボ−ル弁体78bを押す圧縮コイルスプリ
ング79を収納した空間は出力ポ−ト75に連通してい
る。すなわちボ−ル弁体78bの作動空間は出力ポ−ト
75に連通している。
【0020】図2に、図1に示すカット弁を用いるサス
ペンション油圧制御システムを、車両の前右車輪部のみ
に関して示す。車両上エンジンで回転駆動される油圧ポ
ンプ1がリザ−バ2のオイルを吸引してパイロット圧管
路120に高圧で吐出する。パイロット圧管路120に
はアキュムレ−タ7が接続されておりこれがパイロット
圧管路120の圧力振動を抑制(平滑化)する。パイロ
ット圧管路120には、圧力制御弁80frのパイロッ
ト圧ポート82,87が接続されている。圧力制御弁8
0frの出力ポ−ト84と前右車輪のサスペンション1
10frのショックアブソ−バの間には、カット弁70
fr(図1)が介挿されている。カット弁に加えるパイ
ロット圧を電磁弁60Mが制御する。
【0021】サスペンション110frは、ショックア
ブソ−バと懸架用コイルスプリングで構成されており、
そのピストンロッドを通して、圧力制御弁80frの出
力ポ−ト84の出力圧がショックアブソ−バに加わり、
ショックアブソ−バがこの出力圧(圧力制御弁80fr
で調圧された圧力)に対応した高さ(前右車輪に対す
る)に車体を支持する。
【0022】圧力制御弁80frは、出力ポ−トの圧力
を一端に受けてこの圧力により高圧ポ−トと出力ポ−ト
の通流度を低くし低圧ポ−トと出力ポ−トの通流度を高
くする方向に駆動され、目標圧空間の圧力を他端に受け
てこの圧力により高圧ポ−トと出力ポ−トの通流度を高
くし低圧ポ−トと出力ポ−トの通流度を低くする方向に
駆動されるスプ−ル;および、出力ポ−トに出力する圧
力を規定する目標圧を目標圧空間に与える電磁弁を備え
る。
【0023】カット弁70frは、パイロット圧管路1
20の圧力が所定低圧未満では、圧力制御弁80frの
出力ポ−ト84と、サスペンション110frのショッ
クアブソ−バとの間を遮断して、ショックアブソ−バか
ら圧力制御弁80frへの圧力の抜けを防止し、パイロ
ット圧管路120の圧力が所定低圧以上の間は、圧力制
御弁80frの出力ポ−トとショックアブソ−バを連通
として、圧力制御弁80frの出力圧をそのままショッ
クアブソ−バに供給する。
【0024】再度図1を参照して、この図に示すものが
カット弁70frとして図2に示すようにサスペンショ
ン圧力制御システムの一部をなしている態様での、動作
を説明する。突子78aの左端面(受圧面積s)には、
調圧入力ポ−ト73の圧力(圧力制御弁80frの出力
圧Pi)が作用しこれが、突子78aを右向きに押す。
太径の摺動子78cの右端面(受圧面積S)には、パイ
ロット圧ポート72の圧力(電磁弁M60の制御圧)が
作用しこれが、摺動子78cを左向きに押す。ボ−ル弁
体78bには調圧入力ポート73の圧力Piが左向き
に、圧縮コイルスプリング79の反発力Fs、出力ポー
ト75の圧力Poが右向きに作用する。ボ−ル弁体78
bのシール径は突子78aが嵌合している孔の径と同じ
であり、ボ−ル弁体78bの、出力ポート75の圧力を
受ける有効受圧面積sと、突子78aのパイロット圧受
圧面積は同じとなる。また、弁体がボ−ル状ではなく円
筒状のような場合は、弁体の出力ポ−トの圧力を受ける
有効受圧面積は弁体の断面積となる。従って、ボ−ル弁
体78bに作用する力Fpは、 Fp=PLS−Pis+Pis−Pos−Fs ・・・(1) となる。カット弁が開くためには、Fp>0 ・・・(2) よって Po<(S/s)PL−Fs ・・・(3) となる。Sが大きく(摺動子78cが太径)、sが小さ
い(突子78aが小径)であるので、(S/s)が大き
く、この実施例のカット弁は図3に示すような弁開,閉
特性を示す。このように、出力ポート75(ショックア
ブソーバ)の圧力の高低に係わらずカット弁パイロット
圧を上下することによりいつでもカット弁を開閉するこ
とができるようになり、調圧不能となることもなくな
る。
【0025】また、本実施例では突子78aが液密かつ
摺動可能に配置されているため、調圧入力ポート73の
圧力が太径の摺動子78cの左端面に直接働くことがな
く、弁の開,閉特性が調圧入力ポート73の圧力の影響
を受けにくい。
【0026】
【発明の効果】本発明のカット弁を圧力制御弁とショッ
クアブソ−バの間に用いた場合、従来のボ−ル弁を用い
る場合よりも、圧力制御弁によるショックアブソ−バの
圧力振動の抑制効果の低下、が大幅に小さくなり、パイ
ロット圧が低下したときのショックアブソ−バの圧力の
抜けが大幅に少くなる。従来のカット弁(図4)よりも
大幅に低コストとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】 図1に示すカット弁を組込んだサスペンショ
ン油圧制御システムを示すブロック図である。
【図3】 図1に示すカット弁の弁開,閉特性を示すグ
ラフである。
【図4】 従来の1つのカット弁の縦断面図である。
【図5】 図4に示すカット弁の弁開,閉特性を示すグ
ラフである。
【図6】 従来の1つのボ−ル弁の縦断面図である。
【図7】 図6に示すボ−ル弁の弁開,閉特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1:油圧ポンプ 2:リザ−バ 7:アキュムレ−タ 60M:カッ
ト弁パイロット圧制御弁 70fr:カット弁 80fr:圧力制
御弁 72:パイロット圧ポート(制御ポ−ト) 73:調圧入力ポ−ト(入力ポ−ト) 75:出力ポ−ト 76:摺動ガ
イド 77a:弁座 77b:開口 77c:ボ−ルストッパ 78a:突子 78b:ボ−ル弁体 78c:摺動
子 79:圧縮コイルスプリング 110fr:
サスペンション 120:パイロット圧管路 130:
リタ−ン圧管路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力ポ−ト,出力ポ−トおよび制御ポ−
    ト;前記出力ポ−トに連通する空間に置かれた弁体;前
    記入力ポ−トに連通し、前記弁体により閉じられる開口
    を有する弁座;前記弁体を前記開口を閉じる方向に押す
    ばね手段;前記開口を介して前記弁体に前面が対向し、
    背面に前記制御ポ−トのパイロット圧を受けてこれによ
    り下記突子側へ押される太径の摺動子;および、 前記弁体と前記摺動子の間にあって、前記入力ポートの
    圧力によって前記摺動子側へ押圧され、前記パイロット
    圧が高いときには摺動子で押されて前記開口を通って前
    記弁体を前記開口から離れる方向に駆動する小径の突
    子;を備え、 前記摺動子が前記パイロット圧を受ける有効受圧面積
    は、前記開口を閉じている前記弁体が前記出力ポートの
    圧力を受ける受圧面積よりも大きく、且つ、前記突子が
    前記入力ポートの圧力を受ける受圧面積よりも大きいカ
    ット弁。
JP5328498A 1993-12-24 1993-12-24 カット弁 Pending JPH07180779A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1178472A (ja) * 1997-09-12 1999-03-23 Kayaba Ind Co Ltd 油空圧サスペンションの制御装置
US8147364B2 (en) 2006-03-28 2012-04-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Flow rate regulation valve, rotating body, and belt-type stepless transmission

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