JPH07179694A - 送風ファン用樹脂組成物 - Google Patents
送風ファン用樹脂組成物Info
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- JPH07179694A JPH07179694A JP5346696A JP34669693A JPH07179694A JP H07179694 A JPH07179694 A JP H07179694A JP 5346696 A JP5346696 A JP 5346696A JP 34669693 A JP34669693 A JP 34669693A JP H07179694 A JPH07179694 A JP H07179694A
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- resin composition
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 エアコン装置類の内部や居住室内用集塵機、
サーキュレータ等の内部に設けられる送風ファンの製造
に適する樹脂組成物ならびにこのような樹脂組成物によ
り形成された送風ファンを提供すること。 【構成】 ポリフェニレンエーテル系樹脂またはこれと
ポリスチレン樹脂からなる樹脂組成物100重量部に対
して、抗菌性ゼオライト0.1〜5重量部、繊維状強化
剤0〜40重量部、および芳香族リン酸エステル系難燃
剤0〜20重量部を含む、送風ファン用樹脂組成物、な
らびにこのような樹脂組成物により形成された送風ファ
ン。
サーキュレータ等の内部に設けられる送風ファンの製造
に適する樹脂組成物ならびにこのような樹脂組成物によ
り形成された送風ファンを提供すること。 【構成】 ポリフェニレンエーテル系樹脂またはこれと
ポリスチレン樹脂からなる樹脂組成物100重量部に対
して、抗菌性ゼオライト0.1〜5重量部、繊維状強化
剤0〜40重量部、および芳香族リン酸エステル系難燃
剤0〜20重量部を含む、送風ファン用樹脂組成物、な
らびにこのような樹脂組成物により形成された送風ファ
ン。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷暖房兼用エアコン、
集塵機、サーキュレータ等に使用される送風ファン製造
に適する樹脂組成物並びにこの様な組成物により製造さ
れた送風ファンに関する。
集塵機、サーキュレータ等に使用される送風ファン製造
に適する樹脂組成物並びにこの様な組成物により製造さ
れた送風ファンに関する。
【0002】室内の冷暖房を1台で行なう兼用エアコン
が広く普及している。このようなエアコン内に使用され
る送風用ファンとして、従前は金属が使用されていた
が、最近は合成樹脂製のものが広く採用される傾向にあ
る。原材料費ならびに加工コストを低減し、かつデザイ
ン上の自由度も高く軽量化を図ることが可能なためであ
る。
が広く普及している。このようなエアコン内に使用され
る送風用ファンとして、従前は金属が使用されていた
が、最近は合成樹脂製のものが広く採用される傾向にあ
る。原材料費ならびに加工コストを低減し、かつデザイ
ン上の自由度も高く軽量化を図ることが可能なためであ
る。
【0003】冷暖房兼用エアコンでは、暖房時における
温風は数十℃に達する。そのため、合成樹脂製の送風用
ファンは、このような高温下において十分な剛性を維持
し得るものでなければならない。
温風は数十℃に達する。そのため、合成樹脂製の送風用
ファンは、このような高温下において十分な剛性を維持
し得るものでなければならない。
【0004】また、エアコン装置や居住室内の集塵装置
あるいは空気循環を促進するサーキュレータ等に使用さ
れる送風ファンの特徴として、室内空気中の塵埃が付着
し、これら塵埃層を温床としてかびや細菌等の繁殖する
事態が懸念される。この種かびや細菌等は室内の適度な
温度および湿度によって繁殖し、送風ファンの回転につ
れて異臭を放ち、さらには剥離した塵埃とともに拡散さ
れ、アレルギー症状の引き金となることもあることが指
摘されている。さらに、この様な細菌やかび等は、金属
の場合よりも合成樹脂の方が発生し易いことが知られて
いる。そのため、このようなカビや細菌類の付着に対す
る対策が要求される。
あるいは空気循環を促進するサーキュレータ等に使用さ
れる送風ファンの特徴として、室内空気中の塵埃が付着
し、これら塵埃層を温床としてかびや細菌等の繁殖する
事態が懸念される。この種かびや細菌等は室内の適度な
温度および湿度によって繁殖し、送風ファンの回転につ
れて異臭を放ち、さらには剥離した塵埃とともに拡散さ
れ、アレルギー症状の引き金となることもあることが指
摘されている。さらに、この様な細菌やかび等は、金属
の場合よりも合成樹脂の方が発生し易いことが知られて
いる。そのため、このようなカビや細菌類の付着に対す
る対策が要求される。
【0005】このような要求を満たすために、従来は、
ガラス繊維で補強されたAS(アクリロニトリルースチ
レン共重合体)樹脂の成形品に対して、抗菌剤を塗布し
たものが用いられていた。しかし、AS樹脂を用いた成
形品は、高温時のクリープ変形による寸法変形が大きく
なる。したがって、ファン本体の回転バランスがくず
れ、回転音が次第に大きくなる欠点を有する。また、抗
菌剤の塗布工程が不可欠であり、コスト低減の要請に反
する。さらに、このように塗布された抗菌剤の持続性に
も問題のあることが指摘されていた。
ガラス繊維で補強されたAS(アクリロニトリルースチ
レン共重合体)樹脂の成形品に対して、抗菌剤を塗布し
たものが用いられていた。しかし、AS樹脂を用いた成
形品は、高温時のクリープ変形による寸法変形が大きく
なる。したがって、ファン本体の回転バランスがくず
れ、回転音が次第に大きくなる欠点を有する。また、抗
菌剤の塗布工程が不可欠であり、コスト低減の要請に反
する。さらに、このように塗布された抗菌剤の持続性に
も問題のあることが指摘されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
かかる欠点の解決された室内で使用されるエアコン装置
等のための送風ファンを製造するのに適した樹脂組成物
またはこのような樹脂組成物によって形成された送風フ
ァンを提供することを課題とする。
かかる欠点の解決された室内で使用されるエアコン装置
等のための送風ファンを製造するのに適した樹脂組成物
またはこのような樹脂組成物によって形成された送風フ
ァンを提供することを課題とする。
【0007】本発明の課題は、a)ポリフェニレンエー
テル系樹脂またはこれとポリスチレン樹脂からなる樹脂
組成物 100重量部中に、 b)抗菌性ゼオライト
0.1〜5重量部と、c)繊維状強化剤 0〜40重量
部と、d)芳香族リン酸エステル系難燃剤 0〜20重
量部と、を含むことを特徴とする送風ファンのための樹
脂組成物、並びに、このような樹脂組成物により形成さ
れたことを特徴とする、送風ファンによって、解決され
る。
テル系樹脂またはこれとポリスチレン樹脂からなる樹脂
組成物 100重量部中に、 b)抗菌性ゼオライト
0.1〜5重量部と、c)繊維状強化剤 0〜40重量
部と、d)芳香族リン酸エステル系難燃剤 0〜20重
量部と、を含むことを特徴とする送風ファンのための樹
脂組成物、並びに、このような樹脂組成物により形成さ
れたことを特徴とする、送風ファンによって、解決され
る。
【0008】本発明に使用される成分a)のPPE樹脂
は優れた機械的特性を有し、エンジニアリング樹脂とし
て知られており、例えば次の一般式、
は優れた機械的特性を有し、エンジニアリング樹脂とし
て知られており、例えば次の一般式、
【0009】
【化1】 (式中R1, R2, R3, ならびにR4は水素、ハロゲン、
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子とフェニル環
との間に少なくとも2個の炭素原子を有するハロアルキ
ル基およびハロアルコキシ基で第3級α−炭素を含まな
いものから選んだ一価置換基を示し、nは重合度を表わ
す整数である)で表わされる重合体の総称であって、上
記一般式で表わされる重合体の一種単独であっても、二
種以上が組み合わされた重合体であってもよい。好まし
い具体例では、R1およびR2は炭素原子数1〜4のアル
キル基であり、R3ならびにR4は水素もしくは炭素原子
数1〜4のアルキル基である。たとえば、ポリ(2,6-ジ
メチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジエチ
ル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル-6-ジエ
チル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル-6-プ
ロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-ジプロピ
ル-6-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-エチル-6-プ
ロピル-1,4-フェニレン)エーテルなどがあげられる。
特に好ましいポリフェニレンエーテル樹脂は、ポリ(2,
6-ジメチル-1,4-フェニレン)エーテルである。またポ
リフェニレンエーテル共重合体としては、上記ポリフェ
ニレンエーテル繰り返し単位中にアルキル三置換フェノ
ール、例えば2,3,6-トリメチルフェノールを一部含有す
る共重合体を挙げることができる。またこれらのポリフ
ェニレンエーテルに、スチレン系化合物がグラフトした
共重合体であってもよい。スチレン系化合物グラフト化
ポリフェニレンエーテルとしては、上記ポリフェニレン
エーテルに、スチレン系化合物として、例えば、スチレ
ン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチ
レンなどをグラフト重合して得られる共重合体である。
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子とフェニル環
との間に少なくとも2個の炭素原子を有するハロアルキ
ル基およびハロアルコキシ基で第3級α−炭素を含まな
いものから選んだ一価置換基を示し、nは重合度を表わ
す整数である)で表わされる重合体の総称であって、上
記一般式で表わされる重合体の一種単独であっても、二
種以上が組み合わされた重合体であってもよい。好まし
い具体例では、R1およびR2は炭素原子数1〜4のアル
キル基であり、R3ならびにR4は水素もしくは炭素原子
数1〜4のアルキル基である。たとえば、ポリ(2,6-ジ
メチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジエチ
ル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル-6-ジエ
チル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル-6-プ
ロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-ジプロピ
ル-6-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-エチル-6-プ
ロピル-1,4-フェニレン)エーテルなどがあげられる。
特に好ましいポリフェニレンエーテル樹脂は、ポリ(2,
6-ジメチル-1,4-フェニレン)エーテルである。またポ
リフェニレンエーテル共重合体としては、上記ポリフェ
ニレンエーテル繰り返し単位中にアルキル三置換フェノ
ール、例えば2,3,6-トリメチルフェノールを一部含有す
る共重合体を挙げることができる。またこれらのポリフ
ェニレンエーテルに、スチレン系化合物がグラフトした
共重合体であってもよい。スチレン系化合物グラフト化
ポリフェニレンエーテルとしては、上記ポリフェニレン
エーテルに、スチレン系化合物として、例えば、スチレ
ン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチ
レンなどをグラフト重合して得られる共重合体である。
【0010】本発明で用いるポリスチレン系樹脂として
は、一般式
は、一般式
【0011】
【化2】 (式中Rは水素または炭素原子数1〜4のアルキル基で
あり、Zはハロゲン叉は炭素原子数1〜4のアルキル基
である置換基を示し、pは1〜5の整数である)で示さ
れるビニル芳香属化合物から誘導された繰り返し構造単
位を、その重合体中に少なくとも25重量%以上有する
ものでなければならない。
あり、Zはハロゲン叉は炭素原子数1〜4のアルキル基
である置換基を示し、pは1〜5の整数である)で示さ
れるビニル芳香属化合物から誘導された繰り返し構造単
位を、その重合体中に少なくとも25重量%以上有する
ものでなければならない。
【0012】かかるポリスチレン系樹脂としては、例え
ばスチレンもしくはその誘導体(例えばα−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、エチルビニル
キシレン、ビニルナフタレン、およびこれらの混合物)
の重合体並びに、例えばポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、ブチルゴム、EPDMゴム、エチレン−プロピレン
共重合体、天然ゴム、ポリスルフィドゴム、ポリウレタ
ンゴム、エピクロロヒドリンの如き、天然または合成エ
ラストマー物質によって変性されたスチレン重合体が挙
げられる。
ばスチレンもしくはその誘導体(例えばα−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、エチルビニル
キシレン、ビニルナフタレン、およびこれらの混合物)
の重合体並びに、例えばポリブタジエン、ポリイソプレ
ン、ブチルゴム、EPDMゴム、エチレン−プロピレン
共重合体、天然ゴム、ポリスルフィドゴム、ポリウレタ
ンゴム、エピクロロヒドリンの如き、天然または合成エ
ラストマー物質によって変性されたスチレン重合体が挙
げられる。
【0013】本発明において特に好ましいポリスチレン
系樹脂は、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレン(HI
PS)またはこれらの混合物である。
系樹脂は、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレン(HI
PS)またはこれらの混合物である。
【0014】本発明において、使用される繊維状強化剤
としては、ガラス繊維、カーボンファイバー、チタン酸
カリウム繊維、石膏繊維、鉱物繊維、などが挙げられ
る。これら繊維類を単独でまたは2種以上を併用しても
よい。これらの中では、特にガラス繊維、カーボンファ
イバーが好ましい。このような繊維状強化剤は、送風フ
ァンの形状およびサイズ等に応じて0〜40重量部添加
することが望ましい。40重量部以上になると成形加工
性(流動性)が低下し、実用的ではない。
としては、ガラス繊維、カーボンファイバー、チタン酸
カリウム繊維、石膏繊維、鉱物繊維、などが挙げられ
る。これら繊維類を単独でまたは2種以上を併用しても
よい。これらの中では、特にガラス繊維、カーボンファ
イバーが好ましい。このような繊維状強化剤は、送風フ
ァンの形状およびサイズ等に応じて0〜40重量部添加
することが望ましい。40重量部以上になると成形加工
性(流動性)が低下し、実用的ではない。
【0015】本発明において使用される抗菌性ゼオライ
トとしては、ゼオライトに抗菌性金属成分を担持させた
ものが適しており、各種のものが開発されている(特公
昭61−2297号公報、特開昭60−181002号
公報、特公平3−80813号公報、特開昭64−24
861号公報、特開平4−215715号公報)。これ
ら公知の抗菌性ゼオライトを単独でまたは複数を併用
し、0.1〜5重量部添加することができる。ここに、
0.1以下では抗菌効果が不十分となる。また5重量部
程度で効果が飽和状態となり、これ以上添加すると耐衝
撃強度の低下等も生じ、好ましくない。
トとしては、ゼオライトに抗菌性金属成分を担持させた
ものが適しており、各種のものが開発されている(特公
昭61−2297号公報、特開昭60−181002号
公報、特公平3−80813号公報、特開昭64−24
861号公報、特開平4−215715号公報)。これ
ら公知の抗菌性ゼオライトを単独でまたは複数を併用
し、0.1〜5重量部添加することができる。ここに、
0.1以下では抗菌効果が不十分となる。また5重量部
程度で効果が飽和状態となり、これ以上添加すると耐衝
撃強度の低下等も生じ、好ましくない。
【0016】本発明において使用される、芳香族リン酸
エステル系難燃剤は、次式(化3)
エステル系難燃剤は、次式(化3)
【0017】、
【化3】 (ここで、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立し
て、水素原子または有機基を表わすが、R1、R2、R3
及びR4のうち少なくとも一つがアリール基であり、X
は2価以上の有機基を表わし、pは0または1であり、
qは1以上、例えば30以下の整数、rは0以上の整数
を表わす。)で示される芳香族リン酸エステル系化合物
が挙げられる。しかし、これらに限定されるものではな
い。
て、水素原子または有機基を表わすが、R1、R2、R3
及びR4のうち少なくとも一つがアリール基であり、X
は2価以上の有機基を表わし、pは0または1であり、
qは1以上、例えば30以下の整数、rは0以上の整数
を表わす。)で示される芳香族リン酸エステル系化合物
が挙げられる。しかし、これらに限定されるものではな
い。
【0018】上記式において、有機基とは、例えば置換
されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基等が挙げられる。また、置換されてい
る場合、置換基としては、例えばアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられる。また、これらの置換基を組み合わせた基
(例えばアリールアルコキシアルキル基等)またはこれ
らの置換基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により
結合して組み合わせた基(例えばアリールスルホニルア
リール基等)を置換基として用いてもよい。
されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基等が挙げられる。また、置換されてい
る場合、置換基としては、例えばアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられる。また、これらの置換基を組み合わせた基
(例えばアリールアルコキシアルキル基等)またはこれ
らの置換基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により
結合して組み合わせた基(例えばアリールスルホニルア
リール基等)を置換基として用いてもよい。
【0019】また、2価以上の置換基とは上記の有機基
から炭素原子に結合している水素原子の1個を除いてで
きる2価以上の基を意味する。例えば、アルキレン基、
および好ましくは(置換)フェニレン基、多核フェノー
ル類例えばビスフェノール類から誘導されるものが挙げ
られ、2以上の遊離原子価の相対的位置は任意である。
特に好ましいものとして、ヒドロキノン、レゾルシノー
ル、ジフェニロールメタン、ジヒドロキシジフェニル、
p,p’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジヒドロ
キシナフタレン等が挙げられる。
から炭素原子に結合している水素原子の1個を除いてで
きる2価以上の基を意味する。例えば、アルキレン基、
および好ましくは(置換)フェニレン基、多核フェノー
ル類例えばビスフェノール類から誘導されるものが挙げ
られ、2以上の遊離原子価の相対的位置は任意である。
特に好ましいものとして、ヒドロキノン、レゾルシノー
ル、ジフェニロールメタン、ジヒドロキシジフェニル、
p,p’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジヒドロ
キシナフタレン等が挙げられる。
【0020】具体的な芳香族リン酸エステル系化合物の
例としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、オクチ
ルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホ
スフェート、ビスフェノールAビスホスフェート、レゾ
ルシンビスホスフェート、トリオキシベンゼントリホス
フェート等が挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフ
ェートである。
例としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、オクチ
ルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホ
スフェート、ビスフェノールAビスホスフェート、レゾ
ルシンビスホスフェート、トリオキシベンゼントリホス
フェート等が挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフ
ェートである。
【0021】このような芳香族リン酸エステル系化合物
は、難燃性の程度、耐熱性要求の範囲等によって異なる
が、通常、20重量部以下が添加される。20重量部以
上添加すると耐熱性が低下し、好ましくない。
は、難燃性の程度、耐熱性要求の範囲等によって異なる
が、通常、20重量部以下が添加される。20重量部以
上添加すると耐熱性が低下し、好ましくない。
【0022】なお、本発明の目的に反しない範囲におい
て、各種の配合物、例えば各種安定剤、染料または顔料
類、耐衝撃改良剤、流動促進剤、滑剤、離型剤等を適宜
添加することができる。
て、各種の配合物、例えば各種安定剤、染料または顔料
類、耐衝撃改良剤、流動促進剤、滑剤、離型剤等を適宜
添加することができる。
【0023】本発明の樹脂組成物を製造するための方法
には特に制限はなく、通常知られている方法によって製
造することができる。しかしながら、一般に溶融混練法
が望ましい。少量の溶剤の使用も可能であるが、一般に
必要ない。装置としては、特に押出機、バンバリーミキ
サー、ニーダー、ローラー等を使用し、回分的または連
続的に運転し製造することができる。各成分の混合順序
は特に問わない。
には特に制限はなく、通常知られている方法によって製
造することができる。しかしながら、一般に溶融混練法
が望ましい。少量の溶剤の使用も可能であるが、一般に
必要ない。装置としては、特に押出機、バンバリーミキ
サー、ニーダー、ローラー等を使用し、回分的または連
続的に運転し製造することができる。各成分の混合順序
は特に問わない。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく開
示するが、本発明はこれらに限定されるのではない。
示するが、本発明はこれらに限定されるのではない。
【0025】この実施例においては以下の材料を使用し
た。 成分(a); PPE クロロホルム中30℃での固有粘度(IV)
0.48dl/gと0.30dl/gの2種類のポリ−
2,6ージメチルポリフェニレンエーテルを使用した。 PS CR3500(商品名:大日本インキ(株)
製)
た。 成分(a); PPE クロロホルム中30℃での固有粘度(IV)
0.48dl/gと0.30dl/gの2種類のポリ−
2,6ージメチルポリフェニレンエーテルを使用した。 PS CR3500(商品名:大日本インキ(株)
製)
【0026】成分(b); 抗菌剤・・ゼオライト ゼオミック XAW10D(商
品名;シナネンゼオミック(株)製)
品名;シナネンゼオミック(株)製)
【0027】成分(c); 強化剤・・ガラス繊維 径13μmのチョップドグラ
ス
ス
【0028】この実施例では、上記各成分を混合して単
軸押出機により溶融混練し、ペレットを作成した。
軸押出機により溶融混練し、ペレットを作成した。
【0029】このようにして得られたペレットを用い
て、50×50×3mmの評価用プレートを成形し、以下
のような評価を行なった。
て、50×50×3mmの評価用プレートを成形し、以下
のような評価を行なった。
【0030】抗菌性の評価 各成形品を70%エチルアルコールで消毒後、大腸菌の
菌液1mlを滴下し、37度で24時間培養を行なっ
た。このような処理後、滅菌済みのリン酸緩衝液により
菌を洗い出し、この液中の菌数を菌数測定用培養地を用
いて測定した。なお、対照例として菌液のみの測定も行
なった。
菌液1mlを滴下し、37度で24時間培養を行なっ
た。このような処理後、滅菌済みのリン酸緩衝液により
菌を洗い出し、この液中の菌数を菌数測定用培養地を用
いて測定した。なお、対照例として菌液のみの測定も行
なった。
【0031】物性の評価は、それぞれ以下の基準に準拠
して実施した。 アイゾット衝撃強度・・・ASTM D−256、 曲げ強度・弾性率 ・・・ASTM D−790、 HDT ・・・ASTM D−648、
して実施した。 アイゾット衝撃強度・・・ASTM D−256、 曲げ強度・弾性率 ・・・ASTM D−790、 HDT ・・・ASTM D−648、
【0032】また、メルトインデックス(MI)は、3
00℃、5kg荷重で測定した。
00℃、5kg荷重で測定した。
【0033】成形品の永久歪については、幅12.7m
m、厚さ3.2mmの成形品に、スパン間100mmで63k
g/cm2の応力を、90℃で200時間かけた後、応力を
除き、この時の中央部におけるたわみ量を測定した。
m、厚さ3.2mmの成形品に、スパン間100mmで63k
g/cm2の応力を、90℃で200時間かけた後、応力を
除き、この時の中央部におけるたわみ量を測定した。
【0034】
【表1】
【0035】各実施例および比較例の成分比並びに評価
結果は、表1に示す通りである。
結果は、表1に示す通りである。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、上述のように寸法安定
性、特に高温時の寸法安定性に優れ、かつ抗菌性を有す
る成形品を得ることができ、エアコン装置、集塵機、サ
ーキュレータ等の送風ファンとして最適の特性を有する
樹脂組成物が得られる。したがって、長期間使用に伴う
異臭の発生や、室内への菌類の拡散を防止することがで
きる。
性、特に高温時の寸法安定性に優れ、かつ抗菌性を有す
る成形品を得ることができ、エアコン装置、集塵機、サ
ーキュレータ等の送風ファンとして最適の特性を有する
樹脂組成物が得られる。したがって、長期間使用に伴う
異臭の発生や、室内への菌類の拡散を防止することがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 a)ポリフェニレンエーテル系樹脂また
はこれとポリスチレン樹脂からなる樹脂組成物 10
0重量部中に、 b)抗菌性ゼオライト 0.1〜5重量
部 c)繊維状強化剤 0〜40重量部 d)芳香族リン酸エステル系難燃剤 0〜20重量部 を含むことを特徴とする送風ファンのための樹脂組成
物。 - 【請求項2】 a)ポリフェニレンエーテル系樹脂また
はこれとポリスチレン樹脂からなる樹脂組成物 10
0重量部中に、 b)抗菌性ゼオライト 0.1〜5重量
部 c)繊維状強化剤 0〜40重量部 d)芳香族リン酸エステル系難燃剤 0〜20重量部 を含む樹脂組成物により形成されたことを特徴とする送
風ファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5346696A JPH07179694A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 送風ファン用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5346696A JPH07179694A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 送風ファン用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07179694A true JPH07179694A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18385205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5346696A Pending JPH07179694A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 送風ファン用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07179694A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5900258A (en) * | 1996-02-01 | 1999-05-04 | Zeolitics Inc. | Anti-bacterial compositions |
WO2008018349A1 (fr) * | 2006-08-08 | 2008-02-14 | Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation | Composition de résine conductrice et article moulé obtenu en moulant celle-ci |
JP2008063569A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-03-21 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 導電性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形品 |
WO2008123345A1 (ja) | 2007-04-03 | 2008-10-16 | Nisshinbo Industries, Inc. | 抗菌性ナノファイバー |
JP2016222828A (ja) * | 2015-06-01 | 2016-12-28 | 旭化成株式会社 | ファン成形品 |
US10253179B2 (en) * | 2016-09-30 | 2019-04-09 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Polyphenylene ether resin composition and molded article and method for producing polyphenylene ether resin composition |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP5346696A patent/JPH07179694A/ja active Pending
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