JP2000007908A - ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物

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JP2000007908A
JP2000007908A JP10177159A JP17715998A JP2000007908A JP 2000007908 A JP2000007908 A JP 2000007908A JP 10177159 A JP10177159 A JP 10177159A JP 17715998 A JP17715998 A JP 17715998A JP 2000007908 A JP2000007908 A JP 2000007908A
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based resin
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polyphenylene ether
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alkenyl aromatic
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Satoru Moritomi
悟 森冨
Takeshi Fujii
丈志 藤井
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力学的性質、流動性、成形品外観という点に
おける優れた性質を保持しつつ、耐ストレスクラッキン
グ性を大幅に改良したポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物を提供する。 【解決手段】 下記の(A)〜(C)を含有し、(A)
/(B)の重量比が10/90〜99/1であり、かつ
(A)及び(B)の合計量100重量部あたりの(C)
の重量が1〜30重量部であるポリフェニレンエーテル
系樹脂組成物。 (A):ポリフェニレンエーテル系樹脂 (B):ポリスチレン系樹脂 (C):アルケニル芳香族ブロックの数平均分子量が2
000〜15000である水添されたアルケニル芳香族
化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐ストレスクラッ
キング性に優れたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル樹脂は、機械的
特性、電気的特性、耐熱性に優れ、吸水性が低く、かつ
寸法安定性に優れるものの、成形加工性や耐衝撃性に劣
る欠点を有するため、ポリスチレン、ハイインパクトポ
リスチレンとブレンドすることにより、成形加工性や、
耐衝撃性の問題点を改良し、たとえば、工業部品、電気
・電子部品、事務機器ハウジング、自動車部品、精密部
品などの樹脂成形体として広く利用されている。ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂とスチレン系樹脂とからなるポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物の成形体は、応力下
に酢酸エチル、ヘキサン、メチルエチルケトン等の有機
溶剤、灯油、椰子油、機械油、グリース類等と接触する
と、容易にひび割れを起こす(耐ストレスクラッキング
性がよくない)という欠点を有しているため、その用途
が著しく制限されている。ここでいう応力とは、曲げ、
引張、せん断等の外部からの変形によって生じる応力、
あるいは、成形時に成形品に生じる残留応力等である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、力学的性質、流動性、
成形品外観という点における優れた性質を保持しつつ、
耐ストレスクラッキング性を大幅に改良したポリフェニ
レンエーテル系樹脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記の(A)〜(C)を含有し、(A)/(B)の重量比
が10/90〜99/1であり、かつ(A)及び(B)
の合計量100重量部あたりの(C)の重量が1〜30
重量部であるポリフェニレンエーテル系樹脂組成物に係
るものである。 (A):ポリフェニレンエーテル系樹脂 (B):ポリスチレン系樹脂 (C):アルケニル芳香族ブロックの数平均分子量が2
000〜15000である水添されたアルケニル芳香族
化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の(A)は、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂であり、下記一般式(式中、R1
2、R3、R4及びR5は、それぞれ水素原子、ハロゲン
原子、炭化水素基もしくは置換炭化水素基から選ばれた
ものであり、そのうち、必ず1個は水素原子である。)
で示されるフェノール化合物の一種又は二種以上を酸化
カップリング触媒を用い、酸素又は酸素含有ガスで酸化
重合せしめて得られる(共)重合体である。
【0006】上記一般式におけるR1、R2、R3、R4
びR5の具体例としては、水素、塩素、臭素、フッ素、
ヨウ素、メチル、エチル、n−又はiso−プロピル、
pri−、sec−又はt−ブチル、クロロエチル、ヒ
ドロキシエチル、フェニルエチル、ベンジル、ヒドロキ
シメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニルエチ
ル、シアノエチル、フェニル、クロロフェニル、メチル
フェニル、ジメチルフェニル、エチルフェニル、アリル
などがあげられる。上記一般式の具体例としては、フェ
ノール、o−、m−又はp−クレゾール、2,6−、
2,5−、2,4−又は3,5−ジメチルフェノール、
2−メチル−6−フェニルフェノール、2,6−ジフェ
ニルフェノール、2,6−ジエチルフェノール、2−メ
チル−6−エチルフェノール、2,3,5−、2,3,
6−又は2,4,6−トリメチルフェノール、3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール、チモール、2−メチル
−6−アリルフェノールなどがあげられる。更に、上記
一般式以外のフェノール化合物、例えば、ビスフェノー
ル−A、テトラブロモビスフェノール−A、レゾルシ
ン、ハイドロキノン、ノボラック樹脂のような多価ヒド
ロキシ芳香族化合物と、上記一般式で示されるフェノー
ル化合物とを共重合体の原料としてもよい。これらの化
合物の中では、2,6−ジメチルフェノール、2,6−
ジフェニルフェノール、3−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール及び2,3,6−トリメチルフェノールが好ま
しい。
【0007】フェノール化合物を酸化重合せしめる際に
用いる酸化カップリング触媒は、特に限定されるもので
はなく、重合能を有する如何なる触媒でも使用できる。
【0008】かかるポリフェニレンエーテル系樹脂の製
造法は、例えば米国特許第3306874号公報、同第
3306875号公報及び同第3257357号公報並
びに特公昭52−17880号公報、特開昭50−51
197号公報、特開平1−304119号公報等に記載
されている。
【0009】本発明の(A)の具体例としては、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−プロピル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロ
ピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エチ
ル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポ
リ(2,6−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,6−ジプロペニル−1,4−フェニレンエー
テル)、ポリ(2,6−ジラウリル−1,4−フェニレ
ンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フ
ェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,
4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジエトキシ
−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メトキシ
−6−エトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2−エチル−6−ステアリルオキシ−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エトキシ−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−クロロ−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(3−メチル−6
−t−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,5−ジブロモ−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジベンジル−1,4−フェニレン
エーテル)及びこれらの重合体を構成する繰り返し単位
の複数種を含む各種共重合体をあげることができる。共
重合体の中には2,3,6−トリメチルフェノール、
2,3,5,6−テトラメチルフェノール等の多置換フ
ェノールと2,6−ジメチルフェノールとの共重合体等
も含む。これらポリフェニレンエーテル系樹脂のうちで
好ましいものはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレンエーテル)及び2,6−ジメチルフェノールと
2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体であ
る。
【0010】本発明に使用することができる(A)の分
子量は、目的によってその好適な範囲が異なるため一概
にその範囲は定められないが、一般に30℃のクロロホ
ルム中で測定した極限粘度で表わして0.1〜0.7d
l/g、好ましくは0.3〜0.6dl/gである。
【0011】本発明の(A)は、上記重合体、共重合体
に対し、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、ビニルトルエン及びクロルスチレン等のスチレ
ン系化合物をグラフトさせて変性した共重合体でもよ
い。
【0012】本発明の(B)は、ポリスチレン系樹脂で
あり、下記一般式で示される芳香族ビニル化合物から誘
導された繰り返し構造単位を、その重合体中に少なくと
も25重量%以上有するものが好ましい。
【0013】(式中Rは、水素原子又は炭素原子数1
〜4のアルキル基を表し、Zはハロゲン原子又は炭素原
子数1〜4のアルキル基を表し、pは0〜5の整数を表
す。)
【0014】かかるスチレン系重合体としては、スチレ
ンもしくはその誘導体例えば、p−メチルスチレン、
α−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレ
ン、クロロスチレン、ブロモスチレン等の単独重合体及
び共重合体があげられる。また、上記した芳香族ビニル
系化合物を70〜99重量%とジエンゴム1〜30重量
%とからなるゴム変性された高衝撃性ポリスチレン(H
IPS)を使用することができる。
【0015】HIPSを構成するジエンゴムとしては、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の共役ジエン
系化合物の単独重合体、共役ジエン系化合物と不飽和二
トリル化合物又は芳香族ビニル化合物との共重合体更に
は天然ゴムなどがあげられ、これらを1種又は2種以上
用いる事ができる。特に、ポリブタジエン、ブタジエン
ースチレン共重合体が好ましい。HIPSは、乳化重
合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合又は、それらの組み
合わせの方法によって得られる。
【0016】本発明の(C)は、アルケニル芳香族ブロ
ックの数平均分子量が2000〜15000である水添
されたアルケニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロ
ック共重合体である。
【0017】アルケニル芳香族化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−ter
t―ブチルスチレン、ジフェニルスチレン等のうちから
1種又は2種以上が選択でき、とくにスチレンが好まし
い。また、共役ジエン化合物としては、たとえば、ブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン等のうちから一種又は2
種以上が選ばれ特にブタジエン、イソプレン及びこれら
の組み合わせが好ましい。
【0018】ブロック共重合体において、アルケニル芳
香族ブロックの数平均分子量は2000〜15000以
下であり、好ましくは3000〜14000以下であ
る。アルケニル芳香族ブロックの数平均分子量が200
0未満の場合、ブロック共重合体とポリフェニレンエー
テル系樹脂の相溶性が乏しくなり、射出成形時等の層剥
離等の外観不良の原因となる。一方、アルケニル芳香族
ブロックの数平均分子量が15000を超える場合、耐
ストレスクラッキング性の改良効果が乏しくなる。
【0019】また、ブロック共重合体におけるアルケニ
ル芳香族化合物の分率は5〜60重量%、共役ジエン化
合物の分率は95〜40重量%であることが好ましい。
より好ましくは、アルケニル芳香族化合物の分率8〜5
5重量%、共役ジエン化合物の分率92〜45重量%で
ある。アルケニル芳香族化合物の分率が5重量%より少
ない場合、ブロック共重合体とポリフェニレンエーテル
系樹脂の相溶性が乏しくなり、射出成形時等の層剥離等
の外観不良の原因となる場合がある。一方、アルケニル
芳香族ブロックの数平均分子量が60重量%より多い場
合、耐ストレスクラッキング性の改良効果が乏しくなる
場合がある。
【0020】本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物における(A)/(B)の重量比は10/90〜9
9/1であり、好ましくは15/85〜95/5であ
る。該比が過小であると耐熱性が乏しくなり、一方該比
が過大であると成形加工性が悪くなる。
【0021】本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物における(C)の含有量は、(A)及び(B)の合
計量100重量部あたり1〜30重量部であり、好まし
くは1〜25重量部である。(C)が過少であると耐ス
トレスクラッキング性の改良効果が乏しくなり、一方
(C)が過多であると剛性が低下する。
【0022】本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物は、上記の(A)、(B)及び(C)成分に加え
て、(D)α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステル
の含有量が10〜70重量%であるエチレン−α,β−
不飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体を含有し
てもよい。(D)成分を添加することにより、耐溶剤性
がさらに良好になる。
【0023】上記α,β−不飽和カルボン酸アルキルエ
ステルの具体例としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレートをあげることができ
る。ここで、(メタ)アクリレートとは、アクリレート
及び/又はメタクリレートを意味する。(メタ)アクリ
レートとしては、炭素数1〜8のアルコールから得られ
るものが好ましく、たとえば、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチル
アクリレート、n−ブチルメタクリレート、tert−
ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタクリレートなどが例示され、これらは一種を用
いてもよく、又は二種以上を混合して用いてもよい。な
お、メチルアクリレート、エチルメタクリレートが好ま
しい。
【0024】(D)のα,β−不飽和カルボン酸アルキ
ルエステルの含有量は10〜70重量%である。該含有
量が過少であると耐ストレスクラッキング性の改良効果
が乏しくなり、一方該含有量が過多であるとポリフェニ
レンエーテル系樹脂との相溶性が乏しくなり、外観不良
の原因となる。
【0025】(D)の含有量は、(A)及び(B)の合
計量100重量部あたりの1〜30重量部が好ましく、
更に好ましくは1〜20重量部である。該含有量が過少
であると耐油性の改良効果が十分ではなく、一方該含有
量が過多であると剛性の低下を引き起こす原因となる場
合がある。
【0026】本発明の樹脂組成物は上記の(A)成分と
(B)成分と(C)成分を溶融混練して得られ、下記に
示す各種成形方法で得られる。溶融混練方法の一例とし
ては押出機等を用いて溶融混練する方法があげられる
が、一般に行われている混練方法であれば特に制限を受
けない。フィード方法は、材料を一括で投入する方法、
材料の一部をサイドフィードする方法、予備混練物をフ
ィードする方法が考えられるがいずれの方法でもかまわ
ない。混練温度はポリフェニレンエーテル系樹脂のガラ
ス転移点(約210℃)以上であれば良いが、好ましく
は220〜350℃、より好ましくは230〜330℃
の範囲である。
【0027】本発明では、上記の成分のほかに、本発明
の特徴及び効果を損わない範囲で必要に応じて他の付加
的成分、例えば、酸化防止剤、耐候性改良剤、ポリオレ
フィン用造核剤、スリップ剤、無機又は有機の充填剤や
補強剤(ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカー、マイ
カ、タルク、炭酸カルシウム、チタン酸カリウム、ワラ
ストナイト等)、難燃剤、難燃助剤、可塑剤、各種着色
剤、帯電防止剤、離型剤等を添加してもかまわない。
【0028】本発明の樹脂組成物の成形方法は射出成
形、押出成形、圧縮成形、中空成形など、一般に行われ
ている成形方法であれば特に問題はなく、得られる樹脂
組成物の形状は何等限定されるものではなく、成形方法
による制約を受けることはない。
【0029】また、得られた成形品は、耐ストレスクラ
ッキング性が要求される用途、たとえば、フライバック
トランス、偏向ヨーク等の電気・電子部品用途、ポン
プ、タンク、ダクト等の給排水・給排気部品用途、バッ
テリーケース等の電槽用途、水道量水器、現像タンク、
ファン及びファンハウジング等に使用することが出来
る。更に、インストルメンタルパネル、ホイールカバ
ー、ヒューズホルダー、ラジエーターグリル、イグニッ
ションコイル、サイドマッドガード、バンパー等の自動
車用途、OA機器のハウジング、OA機器のシャーシ、
トレ−等の機構部品用途、自動販売機のコインメカシャ
ーシ等に使用することができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。以下に実施例及び比較例で使用した略号の意味
を示す。
【0031】(1)ポリフェニレンエーテル系樹脂 [PPE]:(クロロホルム溶媒中、30℃で測定した
固有粘度が0.46dl/gのポリ(2.6−ジメチル
−1,4−フェニレンエーテル)
【0032】(2)ポリスチレン系樹脂 [HIPS]:(ハイインパクトポリスチレンH636
日本ポリスチレン(株)製)
【0033】(3)水添アルケニル芳香族化合物−共役
ジエン化合物ブロック共重合体 [C−1]:シェル化学製 G1652(数平均分子量
24000、スチレンブロックの数平均分子量7000
でありスチレンブロックとエチレン・ブチレンブロック
の比が29/71であるスチレン−エチレン・ブチレン
−スチレンブロック共重合体。ただし、数平均分子量
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(AS−
8020、東ソー製)にて測定したポリスチレン基準の
値である。) [C−2]:シェル化学製 G1650(数平均分子量
70000、スチレンブロックの数平均分子量1000
0でありスチレンブロックとエチレン・ブチレンブロッ
クの比が29/71であるスチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体) [C−3]:(株)クラレ製 セプトン2023(数平
均分子量52000、スチレンブロックの数平均分子量
3400でありスチレンブロックとエチレン・プロピレ
ンブロックの比が13/87であるスチレン−エチレン
・プロピレン−スチレンブロック共重合体) [C−4]:シェル化学製 G1651(数平均分子量
180000、スチレンブロックの数平均分子量290
00でありスチレンブロックとエチレン・ブチレンブロ
ックの比が32/68であるスチレン−エチレン・ブチ
レン−スチレンブロック共重合体)
【0034】(4)エチレン−α,β−不飽和カルボン
酸アルキルエステル系共重合体 [D−1]:エチレン−メチルメタアクリレート共重合
体(メチルメタアクリレート含有量=38重量%、MF
R(190℃、2.16kgf)=25g/10mi
n)
【0035】(5)難燃剤 [PX200]:大八化学工業製 リン酸エステル系難
燃剤
【0036】次に実施例における物性値等の評価方法を
以下に示す耐ストレスクラッキング性 (単位は分) 評価方法1 ASTM引張1号ダンベルの中央部に幅20mm、長さ
60mmのガーゼを巻き付け、流動パラフィン0.5c
cをガーゼにしみ込ませた。試験片を80℃に設定した
クリープ試験機(PS1−6型、島津製作所製)に取り
付け、150kgf/cmの荷重を印加し、試験片が
破断するまでの時間を測定した。破断するまでの時間が
長いほど、耐ストレスクラッキングが良好である。
【0037】評価方法2 ASTM引張1号ダンベルを曲率Rが168mmの半円
状治具に取り付け、試験片中央部に、試薬をしみ込ませ
た20×12mmのガーゼを置き、30分後に破断発生
の有無を目視にて評価した。30分後の破断状態を、○
(=破断せず)、×(=破断)とした。試薬として、酢
酸エチル、防錆剤(商標:スミモールドガード 住鉱潤
滑剤(株)製)を使用した。
【0038】実施例1 表1に示す組成の原料を混合し、連続二軸混錬機(東芝
機械株式会社TEM50)にて、シリンダー温度260
℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練を
行い、ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を得た。得
られた組成物を300℃にて射出成形機にて試験片を作
成し、耐ストレスクラッキング性を評価した。結果を表
1に示す。
【0039】実施例2〜4及び比較例1〜2 表1に示す組成とした以外は、実施例1と同様に行っ
た。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、力
学的性質、流動性、成形品外観という点における優れた
性質を保持しつつ、耐ストレスクラッキング性を大幅に
改良したポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供す
ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:08) Fターム(参考) 4J002 BB074 BC08X BC11X BG044 BG054 BG064 BN14X BN17W BP013 CH07W FD010 GC00 GL00 GM00 GN00 GQ00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(C)を含有し、(A)
    /(B)の重量比が10/90〜99/1であり、かつ
    (A)及び(B)の合計量100重量部あたりの(C)
    の重量が1〜30重量部であるポリフェニレンエーテル
    系樹脂組成物。 (A):ポリフェニレンエーテル系樹脂 (B):ポリスチレン系樹脂 (C):アルケニル芳香族ブロックの数平均分子量が2
    000〜15000である水添されたアルケニル芳香族
    化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体
  2. 【請求項2】 請求項1記載の(A)〜(C)及び下記
    の(D)を含有し、かつ(A)及び(B)の合計量10
    0重量部あたりの(D)の重量が1〜30重量部である
    請求項1記載のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物。 (D):α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルの
    含有量が10〜70重量%であるエチレン−α,β−不
    飽和カルボン酸アルキルエステル系共重合体
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Cited By (7)

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