JPH07179524A - Ptfe共重合体及びその製法 - Google Patents

Ptfe共重合体及びその製法

Info

Publication number
JPH07179524A
JPH07179524A JP4006519A JP651992A JPH07179524A JP H07179524 A JPH07179524 A JP H07179524A JP 4006519 A JP4006519 A JP 4006519A JP 651992 A JP651992 A JP 651992A JP H07179524 A JPH07179524 A JP H07179524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ptfe
copolymer
extrusion pressure
drying temperature
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4006519A
Other languages
English (en)
Inventor
Walter G Mellish
ウォルター・ジョージ・メリッシュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeneca Inc
Original Assignee
ICI Americas Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ICI Americas Inc filed Critical ICI Americas Inc
Publication of JPH07179524A publication Critical patent/JPH07179524A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/26Tetrafluoroethene
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/022Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the choice of material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/06Rod-shaped
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/09Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2027/00Use of polyvinylhalogenides or derivatives thereof as moulding material
    • B29K2027/12Use of polyvinylhalogenides or derivatives thereof as moulding material containing fluorine
    • B29K2027/18PTFE, i.e. polytetrafluorethene, e.g. ePTFE, i.e. expanded polytetrafluorethene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造中の湿潤PTFEの乾燥温度に性質が余
り影響されないポリテトラエチレン共重合体を提供す
る。 【構成】 PTFEの製造中にコモノマーを分割した間
隔で添加供給する。 【効果】 実質的に一定の押出圧において増大した生強
度を示すPTFE共重合体が得られ、そして押出圧は湿
潤PTFEの乾燥温度にかかわらずほぼ一定の値であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応容器に反応剤を分
割間隔で仕込むことにより実施される、微量の共重合体
と組合せた乾燥温度に余り従属しないコポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)粉末の製造に関する。PTF
E中の微量共重合体は、1.0重量%以下の少量コモノ
マーと定義される。
【0002】
【従来の技術】PTFE技術分野では、所望のPTFE
の用途に応じて、多様な品質品位を有する一定高収率製
品を製造するために制御される必要があるいくつかの因
子が知られている。一般に、初期反応剤はオートクレー
ブ中で一緒にされ、反応の時間、温度及び圧力が注意深
く制御され、監視される。適切な時点で、ある種の追加
の反応剤及び/または触媒が反応混合物に添加されて、
反応が完結される。オートクレーブは室温まで冷却さ
れ、そして「湿潤」反応生成物が乾燥炉中に入れられ
る。本発明においては、微細粉末樹脂は、重合反応が完
結されるまで、重合体を直径0.05〜1.3ミクロン
の微細粒子の形に分散させておく条件下でテトラフルオ
ロエチレン(TFE)を水性媒中で重合させることによ
って作られる。得られる水性分散物は、次いで凝集し、
乾燥し、そして次にこの形で押し出しのために使用でき
る。
【0003】PTFE微細粉末の重要な性質は、押出ダ
イのような成形具を介してペーストを押し出すのに必要
とされる力である。この力は押出圧として知られてい
る。受け入れられる押出物を作るのに必要とされる押出
圧は押出ダイの断面積減少比に反比例している当業者
は、押出圧の変化は、乾燥温度を変えることにより得ら
れうることを知っている。従ってこれらの変化は、押出
圧が乾燥温度に対し関数関係を有するものでありうるこ
とを示している。この関数関係は、この共重合体につい
て見出されている多くの有用な目的のために種々の品位
のPTFE粉末を製造することに依存している。この関
係についての知識は、押出圧のトリミングについての制
御(微調節)、従って有効断面積減少比の制御の助力と
なる。かかる制御は一定の押出物を製造するために必要
とされる微調節を可能とさせる。
【0004】このような製品反応の一般的な説明とし
て、PTFEの凝集分散物または微細粉末は、水性分散
重合をフリーラジカル過酸化物触媒で開始させることに
より製造される。この重合反応は、加圧容器またはオー
トクレーブ中で一定のテトラフルオロエチレン(TF
E)圧力下に維持される。得られるPTFEはラテック
ス状であり、従って後で凝固されて機械的撹拌により直
径約500ミクロンの微細粉末とされる。この微細粉末
は、乾燥され、約17重量%のナフサまたはケロシンタ
イプの潤滑剤と混合され、そして押し出される。押出圧
は、分散物中のPTFE粒子の一次粒子寸法、重合中の
コモノマーの導入、及び乾燥温度により、左右決定され
る。
【0005】PTFE微細粉末の押出圧についての主要
決定因子は、オートクレーブ中で作られた一次粒子寸法
である。これは、最初の8%の反応またはTFEトラン
スファー中のオートクレーブ内での触媒の濃度(生長サ
イトの数)と、湿潤及び/または安定化剤の濃度とによ
って制御されうる。例えば、低い押出圧については、粉
末は、大きな一次粒子寸法を有するのが好ましい。大き
な一次粒子寸法を得るには、低濃度の触媒及び低濃度の
潤滑剤が好ましい。量を少なくすると、それに応じて少
ない生長サイトが与えられ、かくしてより大きな粒子の
生長が可能となる。高い押出圧を達成するには、小さい
一次粒子寸法の微細粒子が望ましい。
【0006】これは単なる例示であるが、低い押出圧
は、0.037重量%のアンモニウムパーフルオロオク
タノエート(APFO)を添加したときに得られた。高
い押出圧を達成するには0.1重量%のAPFOの添加
が必要であった。同じようにして、低い押出圧は、0.
011重量%のアンモニウムパーサルフェート(AP
S)触媒の存在下で得られ、そして高い押出圧は0.0
49重量%のAPSの存在下で得られた。
【0007】一般に乾燥温度が高くなればなる程、結果
の押出圧は高くなる。かかる押出圧に対する影響は、オ
ートクレーブ中の反応剤の濃度を変化させる場合ほど大
きくはない。乾燥温度は、特定のPTFE品位について
所望される範囲内に押出圧を納める。この関係について
の計算は、乾燥温度の増加20℃毎に、押出圧が約1
0.6%増加することを概ね示す。この逆は、乾燥温度
を低減する場合について当てはまる。この関係は、10
0℃から約280℃の温度範囲内において得られる。
【0008】乾燥温度により押出圧を制御することは、
いくつかの欠点を有する。第1に、乾燥時間は温度と反
比例して変る。従って乾燥温度が増大するにつれて乾燥
時間は短縮する。一例として、約5時間のウォーミング
アップ後の250℃の乾燥温度の場合には、炉内装入物
はその温度に約8時間維持される必要がある。120℃
の乾燥温度については、約5時間のウォーミングアップ
時間が必要とされるが、炉内装入物は約24時間の乾燥
時間を必要とする。このような時間差は、低い乾燥時間
が生産量及びプラント容量に大きな影響を与えるので、
商業的運転に対して大きな衝撃を与える。かかる上記の
例において、低い方の乾燥温度は1バッチ当りの乾燥時
間を、高い方の乾燥温度について必要とされるものの2
倍以上に、増加させる。
【0009】第2に、最も低い押出圧を得るには、乾燥
は、最も低い乾燥温度(例えば上記120℃の場合のよ
うに)で実施されなければならない。これらの乾燥温度
においての追加の問題は、それが水の蒸気相に接近して
いるために、「絶乾(絶対乾燥)」と称される特定乾燥
を確保するのが困難であることである。もし絶乾が達成
されないとすると、製品は、有機押出ビヒクルと混合さ
れたときに一定でない押出特性を有することになろう。
この点での数℃の差は著しい影響を与えうる。120℃
で乾燥されるときには、約6.4重量%の正味製品が湿
潤状態にあり、すなわち絶乾でないであろう。150℃
で乾燥されるときには、製品の約1重量%は湿潤状態で
あろう。それに含まれる水分は、全体的に均一でなく、
従って、得られる製品の押出圧の一貫性のなさをもたら
す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】当業界では、所望の品
位のPTFEを製造するために乾燥温度に従属しないか
またはほとんど従属しない方法が必要とされてきてい
る。本発明は、得られるPTFE粉末の押出圧が製品の
乾燥温度及び乾燥時間に従属しないか、あるいはそれに
極めて少ない従属性を示すという性質の発見に基いてい
る。実質的に一定の押出圧を維持しつつ、生(なま)強
度を増大させうるので、さらに別の利点も見出されてい
る。本発明の新規方法は、いずれの品位のPTFEでも
同一の使用分野において有用な製品を生成させる。本発
明の新規PTFE共重合体の押出圧は、乾燥温度に従属
しないか、または余り従属しないので、この新規方法は
より経済的である。PTFE粉末の用途は、管材用及び
線材被覆用から、パイプライニングや物品ラッピングの
ようなその他の有用な保護ライニング材にまで及ぶ。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の実施に際して、
通常反応容器に仕込まれる反応剤は、多数の漸増する変
動時点で仕込まれ、それにより湿潤PTFEの乾燥温度
及び時間に従属しないか、それに余り従属しない(20
%,40%,60%及び/または80%だけ従属しな
い)押出圧を有するPTFE粉末を製造する。テトラフ
ルオロエチレン(TFE)からPTFEを製造するため
の成分は、アンモニウムパーサルフェート(APS)、
カリウムパーサルフェート(KPS)、及び好ましくは
ジスクシン酸パーオキサイド(DSAP)、それらの組
合せ及び/またはそれらの間の組合せのような触媒;な
らびにパーフルオロアルカン、ヘキサフルオロプロペン
(HFP)、好ましくはパーフルオロ(n−プロピルビ
ニルエーテル)(PPVE)、それらの組合せ及び/ま
たはそれらの間の組合せのようなコモノマー;が含まれ
る(しかしこれらの例示物に限定されない)。その他の
有用なコモノマーとしては、3〜10炭素原子のパーフ
ルオロアルキルトリフルオロエチレン、及び3〜10炭
素原子のオキシパーフルオロアルキルトリフルオロエチ
レン、及び/またはそれらの若干の組合せが、含まれ
る。コモノマーの含量は、0.03〜1重量%、好まし
くは0.113〜0.200重量%、最も好ましくは
0.140〜0.143重量%である。「重量%」は、
当業界で公知であり、米国特許第3,819,594号
明細書に記載されているようなフーリエ・トランスホー
ム赤外(FTIR)分析によって測定する。
【0012】平均粒径は、直径で、0.05〜1.30
ミクロン、好ましくは0.10〜0.75ミクロン、最
も好ましくは0.20〜0.60ミクロンの範囲であ
る。粒子寸法範囲は、米国特許第3,391,099号
明細書に記載される方法によって測定した。
【0013】PTFE生成物の標準比重(SSG)は
2.1750以下、好ましくは、2.1700以下の範
囲であり、最も好ましくは2.1520ないし2.16
30の範囲内である。SSGの測定方法は、ASTM標
準方法ASTM D792である。測定試料は、AST
M標準法ASTM D1457により調製された。
【0014】APFOはいくつかに分けて、好ましくは
2回にわけて、反応容器中の水に添加された。最初の添
加量は、水を基準として0〜0.105重量%、好まし
くは0.0060〜0.0210重量%である。第2の
添加量は、水を基準として0.020〜0.60重量
%、好ましくは0.100〜0.200重量%の範囲で
ある。ワックスをオートクレーブに添加した。次いでオ
ートクレーブから残留気体を排気した。
【0015】オートクレーブに添加されるべき全コモノ
マー添加分(例えばPPVE)の60%を窒素と共に吹
き込んだ。コモノマーは追加の分割量及び/または種々
の分割量で添加されることが意図されるものである。反
応混合物に添加される主要成分は、加圧手段により添加
されるTFEであり、これにより、オートクレーブの圧
力を約265psig(6.8947×104 ダイン/c
m2 )の運転圧力にまで上昇された。TFEはすべての
成分が添加されてしまうまで一定の圧力を保持するよう
に継続的に添加し、そして反応を完結させた。
【0016】触媒の使用量は、水を基準にして9.00
×10-5ないし0.200重量%である。好ましい触媒
はDSAPとAPSとの組合せである。DSAPは好ま
しくは1.4×10-3〜0.16重量%そしてAPSは
好ましくは9.0×10-5〜9.5×10-3重量%(水
基準)の量で使用される。最も好ましいDSAP/AP
Sの重量%(水基準)は7.33×10-3プラスまたは
マイナス15%DSAP及び4.62×10-4プラスま
たはマイナス15%APSであり、かつDSAP/AP
S相対比が約15.9のときである。
【0017】温度及び時間の関係は、反応中の重要監視
パラメーターである。好ましい出発温度は、水純度及び
酸素含量に応じて、71〜77℃の範囲内である。オー
トクレーブ温度は、TFEのトラスファーの最初のほぼ
12%の間に約1.5〜2.5℃上昇するように制御さ
れる。ピーク温度は全TFEトランスファーの約12%
の時点で達成され、そして典型的には出発温度よりも約
1.5〜2.5℃高い。その他の温度変化は約60℃か
ら上方の90℃の温度の出発温度範囲内で実施でき、従
って反応速度をそれに応じて変えることができ、そのよ
うな変化によって重合体の分子量分布の変化がもたらさ
れうる。そのような温度ピークに達する直前に、供給
(トランスファー)されるべきTFEの全量の10%供
給時点でAPFOの第2添加分量がオートクレーブ中へ
注入した。
【0018】温度ピーク達成後、冷却が毎分約0.05
〜0.3℃、好ましくは毎分0.1℃となるように制御
される。当業者には明かなように、温度冷却期間はバッ
チ制御にとって重要である。この反応についての典型的
な温度と時間との間の変動分布は、約3時間にわたって
温度の段階的降下が約77℃から約68℃までのほぼ6
〜9℃の温度範囲で制御される。供給(トランスファ
ー)されるべき全TFEの12%供給時点で温度は、制
御の下に傾斜降下された。
【0019】コモノマーが消費されるにつれて、反応速
度及び熱発生速度が増加する傾向を示した。供給(トラ
ンスファー)されるべきTFEの全量の約12〜56%
の間に臨界期間が起る。この臨界期間の間に、温度は制
御された反応速度を確保するように調節された。供給さ
れるべき全TFEの約74%が供給(トランスファー)
されるまで温度の傾斜降下は継続された。TFEは一定
反応圧を維持するように継続的に添加されたので、圧力
は反応時間中全体にわたって一定のままであった。
【0020】オートクレーブ中へ供給されるべき全TF
Eの約74%よりも多くのものが供給された時点で、温
度は、供給されるべき全TFEの約82%がオートクレ
ーブに仕込まれるまで、2〜4℃だけ制御下に上昇され
た。この約82%のTFE仕込時点で、初期PPVE仕
込物から別けられていた残部PPVE2〜3分の制御さ
れた時間枠の間にオートクレーブへ注入した。この注入
物が、より小口に分割されて、より長い時間にわたって
オートクレーブに制御下に添加されうることは本発明で
意図されていることである。さらにはコモノマーの追加
小口仕込み物が、供給済TFEよりも少量または多量に
供給されうることも、本発明で意図されていることであ
る。40%のPPVEの注入は、オートクレーブに対す
る最終の添加であった。反応温度はこの最終反応段階
中、反応が完結されるまで維持された。
【0021】反応及びそれに続く室温への冷却の後に、
生成物を未反応混合物、殊に、上記の初期APFO添加
後に加えられたワックスから分離した。ここに分離され
たラテックスの形の生成物を水で希釈し、その混合物
を、湿潤重合体の粒子寸法が直径でほぼ500ミクロン
となるような激しい機械剪断によって凝固させた。この
ようにして湿潤重合体が得られた。このものは凝固分散
物と称されたり、あるいは「CD」と称される。次いで
重合体を脱水スクリーンによって混合物から分離した。
【0022】この重合体を乾燥のためにトレー上に置い
た。乾燥温度範囲は、約110〜280℃であった。好
ましくは、本発明の実施において、乾燥温度は約190
〜260℃、最も好ましくは約220〜260℃の間で
ある。本発明の実施において、これらの温度範囲は、絶
乾生成物の所望の押出圧とは関係なく使用された。その
結果として、絶乾生成物は、先行技術によって必要とさ
れた乾燥時間のほぼ半分の時間で得られた。
【0023】本発明によって実施されるオートクレーブ
中へのPPVEの分割注入供給によって得られるもう一
つの利点は、押出圧が実質上一定に保たれたときの押出
物の生(なま)強度の22%の増加であった。当業者に
理解されるように、押出物の生強度の増加は押出物の加
工性(取扱い性)を向上させる。押出加工品は増加した
引張延伸加工性及び取扱い性を示した。
【0024】注目すべきことは、本発明の実施によっ
て、当業界で知られていなかった性質を備えた生成物が
得られることである。従来はCDペーストの生強度の増
加には、押出手段によってCDペーストを成形可能とす
る押出圧の対応する増加が必要とされた。本発明の実施
においては、生強度は、押出圧を実質上一定値に維持し
たままで向上されうる。生強度が増加されるときに、押
出圧は、150〜250℃の温度範囲にわたって実質上
一定のままである。生強度は、押出圧を実質上一定のま
まで20%,40%,60%及び/または80%増大さ
れうる。その結果として、CDペーストの生強度は、押
出手段によるCDペーストの成形を行なう能力によって
もはや実質的に制限されることがない。当業者に周知の
その他の成形手段も、CDペーストの向上された取扱い
性及び加工性によるかかる生強度特性によって利益を受
けうる。
【0025】以下の実施例は本発明を例示するために提
示するものであり、これにより本発明の範囲を限定する
ことは意図されていない。
【0026】
【実施例】
〔実施例1〕この実施例においては、75℃のオートク
レーブ中の過剰の水に対して、水の重量基準で0.00
66重量%のAPFOを添加した。次に水の重量の0.
95重量%のワックス(シェル石油株式会社のShel
l Wax100)を添加した。水銀柱16インチ(4
1cm)の減圧を掛け、オートクレーブを撹拌しつつ30
分間この減圧を保った。オートクレーブの反応部を真空
源と分離し、初期量のPPVEを添加した。この添加
は、供給されるべき全PPVE仕込量の60%のもの
を、20気圧(ゲージ)に加圧した窒素ガスでオートク
レーブ中へ押し込むことによって実施した。次いでオー
トクレーブの反応部をTFEによって、反応が終了され
るまで、一定の18気圧(ゲージ)に加圧した。DSA
P及びAPS触媒を15.9:1の重量比で水に溶解す
るまで混合した。APSのオートクレーブ中の濃度は水
を基準にして4.62×10-4重量%であった。触媒を
添加すると反応が開始した。オートクレーブ温度を2℃
上昇させて一定の77℃の温度とした。
【0027】供給されるべき全TFEの10%供給時
に、水を基準にして0.144重量%のAPFOを水溶
液の形でオートクレーブ中に注入した。TFEは、供給
されるべき全TFEの量の82%が供給されるまで、一
定圧を維持するように継続的に添加した。この時間中
に、温度は77℃から68℃にまで漸減された。PPV
Eの残量、すなわち供給されるべきPPVEのうちの4
0%のものを添加した。最後の添加中に、オートクレー
ブ温度は68℃から約73℃にまで漸増した。TFEの
合計量は、水を基準にして29重量%であり、PPVE
の合計量は、TFEの523部に対し1部であった。こ
のバッチ(回分)を室温にまで冷却した。冷却のときに
ワックスがPTFEラテックス生成物から分離した。ラ
テックスをオートクレーブから取り出し、水で希釈し、
そして450ミクロンの平均粒径に凝固させた。ラテッ
クスをPTFEスラリーに変えた。固型分は脱水スクリ
ーンによって水から分離された。この固型分を約140
℃,150℃及び160℃においてそれぞれ20時間,
19時間及び18時間オーブン乾燥した。
【0028】〔実施例2〕実施例1の操作をほとんど同
じく繰返えしたが、本実施例では、乾燥温度範囲を実施
例1の乾燥温度の上限よりもさらに増加させた。この実
施例で検討された温度としては220℃及び250℃が
包含され、これらの温度はより短い13時間及び12時
間の乾燥時間でそれぞれ使用された。押出圧及び生強度
の結果は〔表1〕に示されている。
【0029】〔表1〕は実施例1及び2の乾燥温度、押
出圧及び生強度を示している。従来技術においては、押
出圧は乾燥温度の20℃の増加当り10.6パーセント
増大することに注目すべきである。〔表1〕は、その従
来の「10.6%対20℃」の関係状態が本発明によっ
て改善されたことを示している。本発明では、乾燥温度
に対する押出圧の感度が平均約150%も低減された。
〔表1〕は乾燥温度が増加されるにつれて、生強度が増
大するが押出圧はほとんど一定であることを明かにして
いる。〔表1〕における押出操作は、ジェニングス(J
ennings)の横型管押出機で30度内包角のダイ
を用いて407:1の断面減少比で実施した。
【0030】 [表1] 乾燥温度 乾燥時間 押出圧 生強度 実施例1 140 20 7650 1709 150 19 7700 1681 160 18 7950 1813 実施例2 140 22 7600 1813 160 19 7400 1704 220 13 8000 1961 250 12 8600 2208

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出圧が湿潤PTFEの乾燥温度に無関
    係であるという押出圧によって特徴付けられるPTFE
    共重合体。
  2. 【請求項2】 該PTFEの押出圧が湿潤PTFEの乾
    燥温度に20パーセント少なく従属する請求項1のPT
    FE共重合体。
  3. 【請求項3】 該PTFEの押出圧が湿潤PTFEの乾
    燥温度に40パーセント少なく従属する請求項1のPT
    FE共重合体。
  4. 【請求項4】 該PTFEの押出圧が湿潤PTFEの乾
    燥温度に60パーセント少なく従属する請求項1のPT
    FE共重合体。
  5. 【請求項5】 該PTFEの押出圧が湿潤PTFEの乾
    燥温度に80パーセント少なく従属する請求項1のPT
    FE共重合体。
  6. 【請求項6】 生強度が対応する押出圧と共に増加し、
    その押出圧は、湿潤PTFEの約150〜250℃の間
    の乾燥温度の関数として実質上一定のままであるという
    生強度によって特徴付けられるPTFE共重合体。
  7. 【請求項7】 生強度は、実質上一定のままである対応
    押出圧で20パーセント増加される請求項6のPTFE
    共重合体。
  8. 【請求項8】 生強度は、実質上一定のままである対応
    押出圧で40パーセント増加される請求項6のPTFE
    共重合体。
  9. 【請求項9】 生強度は、実質上一定のままである対応
    押出圧で60パーセント増加される請求項6のPTFE
    共重合体。
  10. 【請求項10】 生強度は、実質上一定のままである対
    応押出圧で80パーセント増加される請求項6のPTF
    E共重合体。
  11. 【請求項11】 PTFE共重合体を湿潤PTFEの乾
    燥温度と関係なく及び/またはほとんど関係なく製造す
    るPTFE共重合体の製法であって、TFEが仕込まれ
    たオートクレーブに対してコモノマーを複数の分割され
    た間隔で添加することを特徴とする上記製法。
  12. 【請求項12】 コモノマーを第1及び第2の分割間隔
    で添加し、第1の間隔の添加は、そのオートクレーブに
    添加されるべき全モノマーの60パーセントを添加し、
    そして第2の間隔の添加は、そのオートクレーブに添加
    されるべき全モノマーの残部40パーセントを添加する
    請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 第1の間隔は、オートクレーブに対し
    て初期のTFE仕込物が添加されるときに添加される請
    求項12の方法。
  14. 【請求項14】 第2の間隔は、供給されるべきTFE
    の全量の約82%のTFE供給時点に添加する請求項1
    2の方法。
  15. 【請求項15】 コモノマーが、3〜10炭素原子のパ
    ーフルオロアルキルトリフルオロエチレン、3〜10炭
    素原子のオキシパーフルオロアルキルトリフルオロエチ
    レン、及び/またはそれらの若干の組合せからなる群よ
    り選択される請求項11の方法。
  16. 【請求項16】 コモノマーがパーフルオロアルケン、
    クロロトリフルオロエチレン、ジクロロジフルオロエチ
    レン、ヘキサフルオロプロパン、パーフルオロ(n−プ
    ロピル)ビニルエーテル及び/またはそれらの若干の組
    合せからなる群より選択される請求項11の方法。
  17. 【請求項17】 触媒によって開始され、その触媒が、
    過硫酸カリウム;過硫酸アンモニウム;ジスクシン酸パ
    ーオキサイド;15.9:1の比のジスクシン酸パーオ
    キサイドと過硫酸アンモニウム;及び/またはそれらの
    若干の組合せ;からなる群より選択される請求項11の
    方法。
JP4006519A 1991-01-18 1992-01-17 Ptfe共重合体及びその製法 Pending JPH07179524A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/643,409 US5185414A (en) 1991-01-18 1991-01-18 Drying temperature independent polytetrafluoroethylene
US643409 1991-01-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07179524A true JPH07179524A (ja) 1995-07-18

Family

ID=24580695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4006519A Pending JPH07179524A (ja) 1991-01-18 1992-01-17 Ptfe共重合体及びその製法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5185414A (ja)
EP (1) EP0495628B1 (ja)
JP (1) JPH07179524A (ja)
CA (1) CA2059593A1 (ja)
DK (1) DK0495628T3 (ja)
ES (1) ES2118786T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223019A (ja) * 2007-02-16 2008-09-25 Daikin Ind Ltd ポリテトラフルオロエチレンファインパウダー、ポリテトラフルオロエチレン製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5936060A (en) * 1996-11-25 1999-08-10 E. I. Du Pont De Nemours And Company Perfluoroelastomer composition having improved processability
JP3676823B2 (ja) * 1996-11-25 2005-07-27 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 改良された加工性を有するパーフルオロエラストマーおよびその製法
EP1553111A4 (en) * 2002-06-14 2008-09-24 Daikin Ind Ltd PROCESS FOR THE PREPARATION OF FLUORO COPOLYMER, FLUOROPOLYMER AND FORM BODY

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA451833A (en) * 1948-10-12 Canadian Industries Limited Polyvinylidene fluoride
US3163628A (en) * 1954-12-15 1964-12-29 Minnesota Mining & Mfg Polymerization process for unsaturated fluoroolefins
US3088941A (en) * 1960-03-11 1963-05-07 Du Pont Process for the preparation of improved polytetrafluoroethylene extrusion powder
FR1550055A (ja) * 1965-06-18 1968-12-20
US3391099A (en) * 1966-04-25 1968-07-02 Du Pont Polymerization process
US3692759A (en) * 1971-02-23 1972-09-19 Pennwalt Corp Extrudable polytetrafluoroethylene powder
US3829305A (en) * 1971-07-06 1974-08-13 Betz Laboratories Slime control compositions containing phenolic compounds and their use
US3951930A (en) * 1971-08-12 1976-04-20 Imperial Chemical Industries Limited Extrusion powder
GB1397931A (en) * 1971-08-12 1975-06-18 Ici Ltd Extrusion powder
US3819594A (en) * 1972-05-17 1974-06-25 Du Pont Tetrafluoroethylene fine powder resin of a copolymer of tetrafluoroethylene and perfluoro(alkyl vinyl ether)
DE3110193A1 (de) * 1980-06-06 1982-09-30 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt "verbessertes verfahren zur herstellung von modifiziertem tetrafluorethylen-polymerisatpulver mit hohem schuettgewicht und guter rieselfaehigkeit"
JPS59115313A (ja) * 1982-12-13 1984-07-03 イ−・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニ− 改質された粒状ポリテトラフルオロエチレン共重合体およびその製造方法
US4530981A (en) * 1984-08-13 1985-07-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for making tetrafluoroethylene fine powder
EP0254269B1 (en) * 1986-07-21 1993-09-29 Daikin Industries, Limited Polytetrafluoroethylene containing coating composition and use thereof
GB8628291D0 (en) * 1986-11-26 1986-12-31 Ici Plc Tetrafluoroethylene polymers
US4861845A (en) * 1988-03-10 1989-08-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymerization of fluoroolefins

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223019A (ja) * 2007-02-16 2008-09-25 Daikin Ind Ltd ポリテトラフルオロエチレンファインパウダー、ポリテトラフルオロエチレン製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2118786T3 (es) 1998-10-01
CA2059593A1 (en) 1992-07-19
EP0495628B1 (en) 1998-05-27
US5185414A (en) 1993-02-09
EP0495628A1 (en) 1992-07-22
DK0495628T3 (da) 1999-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4675380A (en) Melt-processible tetrafluoroethylene/perfluoroolefin copolymer granules and processes for preparing them
US4742122A (en) Melt-processible tetrafluoroethylene/perfluoroolefin copolymers and processes for preparing them
JP2560005B2 (ja) テトラフルオロエチレン微粉末樹脂及びその製造方法
US3819594A (en) Tetrafluoroethylene fine powder resin of a copolymer of tetrafluoroethylene and perfluoro(alkyl vinyl ether)
JP5066096B2 (ja) フルオロポリマー組成物
EP0222945B1 (en) Melt-processible tetrafluoroethylene/perfluoroolefin copolymers and processes for preparing them
JP3613024B2 (ja) 延伸用テトラフルオロエチレン系共重合体とその用途
US4038231A (en) Process for aqueous dispersion of perfluoroalkyl- or perfluoroalkoxy trifluoroethylene polymers
EP0126559B1 (en) Modified fine powder polytetrafluoroethylene
JPH0730134B2 (ja) 溶融加工しうるテトラフルオロエチレン共重合体とその製法
US4921922A (en) Production of tetrafluoroethylene polymers
US4792594A (en) Tetrafluoroethylene copolymers
JPWO2013115278A1 (ja) ポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法
JP3271524B2 (ja) 変性ポリテトラフルオロエチレンファインパウダー及びその製造方法
US4129618A (en) Tetrafluoroethylene polymers
EP0006344B1 (en) A process for the aqueous dispersion polymerization of tetrafluoroethylene
JP4466002B2 (ja) テトラフルオロエチレン共重合体、その製造方法およびペースト押し出し成形物
JPH0987334A (ja) 変性ポリテトラフルオロエチレンファインパウダーの製造方法
US4134995A (en) Modified tetrafluoroethylene polymer and process for producing same
US4636549A (en) Tetrafluoroethylene copolymers
US4098975A (en) Process for preparing polytetrafluoroethylene fine powders
JPH07179524A (ja) Ptfe共重合体及びその製法
US20090152776A1 (en) Core/Shell Polymer and Fluoropolymer Blending Blown Film Process
US5256744A (en) Drying temperature independent polytetrafluoroethylene
JP2008223019A (ja) ポリテトラフルオロエチレンファインパウダー、ポリテトラフルオロエチレン製造方法