JPH07179437A - 4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン誘導体の製造法 - Google Patents

4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン誘導体の製造法

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JPH07179437A
JPH07179437A JP5324725A JP32472593A JPH07179437A JP H07179437 A JPH07179437 A JP H07179437A JP 5324725 A JP5324725 A JP 5324725A JP 32472593 A JP32472593 A JP 32472593A JP H07179437 A JPH07179437 A JP H07179437A
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JP
Japan
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hydroxymethylpyrimidine
dialkoxy
lower alkyl
derivative
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JP5324725A
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English (en)
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Hiroshi Kato
拓 加藤
Mina Yoshimori
美奈 義盛
Sachio Kudo
祐夫 工藤
Atsushi Go
敦 郷
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチ
ルピリミジン誘導体を効率よく製造する方法の提供。 【構成】 一般式(II)で表わされるアセチルオキシメ
チルピリミジン誘導体を金属アルコキシドの存在下にR
OHで示されるアルコールと反応させることより成る,
一般式(I)で表わされる4,6−ジアルコキシ−2−
ヒドロキシメチルピリミジン誘導体の製造方法。 〔式中,RとR′とは相異なる低級アルキル基であり,
Aは水素原子または基−C(=O)−Q(こゝでQは低
級アルキル基または置換されていてもよいフェニル基)
である〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェノキシメチルピリ
ミジン誘導体系除草剤の合成中間体として有用な、4,
6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン誘
導体の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジャーナル オブ ヘテロサイクリック
ケミストリー 26巻 913ページ(1989年)
には、4,6−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチルピリ
ミジンを、2−アセトキシメチル−4,6−ジメトキピ
リミジンのアセトキシ基をメタノール中、炭酸カリウム
で加水分解することにより得られるとの記載がある。し
かしながら、上記文献中では4,6−ジメトキシ−2−
ヒドロキシメチルピリミジンの前駆体である2−アセト
キシメチル−4,6−ジメトキシピリミジンを得るまで
の工程において、4,6−ジメトキシ−2−メチルピリ
ミジンの2位メチル基のブロム化の収率が低く、その際
に副生するジブロム体との分離にシリカゲルクロマトグ
ラフィーを用いる必要があるなど、工業的製造には克服
すべき点が残されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フェ
ノキシメチルピリミジン誘導体の合成中間体として有用
な、4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリ
ミジンを効率よく製造することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、4,6−
ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン誘導体
を効率よく得るべく製造法を鋭意研究した結果、特定の
ピリミジン誘導体を金属アルコキシド存在下、アルコー
ルと反応させることにより、上記課題を達成できること
を見いだし本発明を完成した。即ち、本発明は、下記一
般式(I):
【0005】
【化3】
【0006】[式中、Rは低級アルキル基を示す]で表
される4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピ
リミジン誘導体を製造するにあたり、下記一般式(I
I):
【0007】
【化4】
【0008】[式中、R’は上記Rとは異なる低級アル
キル基を示し、Aは水素原子または基−C(=O)−Q
(ここでQは低級アルキル基または置換されていてもよ
いフェニル基を示す)を示す]で表されるピリミジン誘
導体を、金属アルコキシドの存在下にROH(ここでR
は低級アルキルを示す)で示されるアルコールと反応さ
せることを特徴とする4,6−ジアルコキシ−2−ヒド
ロキシメチルピリミジン誘導体の製造法である。
【0009】
【発明の具体的説明】前記一般式(I)におけるR、あ
るいは一般式(II)におけるR’およびQで示される低
級アルキル基の具体例としては、例えば、メチル、エチ
ル、ノルマルプロピル、イソプロピル、ノルマルブチ
ル、第二ブチル、または第三ブチル基等の如き炭素数4
以下の低級アルキル基を挙げることができる。Rとして
はメチル基が、R’としてはエチル基が好ましい。Aで
示される基−C(=O)−Qの具体例としては、アセチ
ル基、ベンゾイル基等を挙げることができる。Aとして
は、水素原子またはアセチル基が好ましい。
【0010】本発明の方法に使用される金属アルコキシ
ドとしては、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、マ
グネシウム等の金属と、炭化水素部分が上記低級アルキ
ル基の中から選択されるアルコキシ基、好ましくは上記
一般式(I)で表される目的化合物のR部分と同一の炭
化水素が選択されるアルコキシ基とからなる金属アルコ
キシドを挙げることができる。代表的な金属アルコキシ
ドとしては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド、カリウムターシャリーブトキシド等を挙
げることができる。使用される金属アルコキシドの量
は、上記一般式(II)で表される化合物に対して0.0
1〜5当量の範囲で用いられる。
【0011】一般式(II)で表されるピリミジン誘導体
と反応させるROHで示されるアルコールとしては、例
えば、メタノール、エタノール、ノルマルプロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアル
コール、イソブチルアルコール、第二ブチルアルコー
ル、第三ブチルアルコール等のアルコールを挙げること
ができる。該アルコールの量は2当量以上が好ましく、
溶媒と兼用される時は特に上限は制限されない。
【0012】本発明による反応には溶媒を使用すること
ができ、例えば、上記反応体としてのアルコール類;ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
エーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶媒を挙げることができる。アルコ
ール系以外の溶媒では、アルコール系溶媒との混合溶媒
も用いることができる。また、アルコール系溶媒使用の
際は、アルコールの炭化水素部分は一般式(I)で表さ
れる目的化合物のR部分と同一の炭化水素が選択される
べきである。溶媒の量は特に制限はないが、一般式(I
I)で表される化合物1gあたり1〜100mlが適当
である。
【0013】本発明による反応の際の圧力には特に制限
はないが、常圧から200kg/cm2の範囲で行われる。ま
た、反応の際の温度にも特に制限はないが、反応液の凝
固点から300℃の範囲で行える。さらに本発明の反応
において、生成するアルコール(R’OH)を、留去、
あるいはモレキュラーシーブA等を用いて吸着させるこ
とにより除去し、反応を促進することもできる。反応時
間は、使用する金属アルコキシドや、上記条件によって
異なるが、通常、1時間から7日の反応時間で目的の
4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジ
ン誘導体を得ることができる。また、反応終了後は有機
溶媒で抽出し、有機層の濃縮残差を蒸留、再結晶、また
はシリカゲルカラムクロマトグラフィー等の手段で精製
することにより、4、6−ジアルコキシ−2−ヒドロキ
シメチルピリミジン誘導体を単離することができる。
【0014】本発明の方法により製造される一般式
(I)で表される化合物は、例えば、下記反応式に示す
工程により、除草剤として有用な下記式(VI)で表され
るフェノキシメチルピリミジン誘導体に導くことができ
る。
【0015】
【化5】
【0016】[式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アシルオキシ基、ニトロ基
を示し、nは0、1または2を示し、Yは水素原子、低
級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、
置換低級アルキル基、置換低級アルケニル基、置換低級
アルキニル基、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原
子、アルキル基で置換されてもよいアンモニウムカチオ
ンを示しRは低級アルキル基を示す。]
【0017】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を詳細に説明す
る。参考例12−アセトキシメチル−4,6−ジエトキシピリミジン
の合成 2−クロロメチル−4,6−ジエトキシピリミジン1.
54gをジメチルスルホキシド15mlに溶解し、酢酸
ナトリウム0.64gを加えた。室温で20分、60℃
で1時間撹拌後、反応液を冷却し、飽和食塩水に注い
だ。酢酸エチルで抽出し有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を留去した。濃縮残査1.65gはこれ以上
精製すること無く以下の反応に用いた。1 H−NMR(δ,CDCl3):1.37(6H,t),
2.19(3H,s),4.33(4H,q),5.10(2H,
s),5.86(1H,s)ppm なお、出発原料として用いた2−クロロメチル−4,6
−ジエトキシピリミジンは、例えば、ケミッシェ・ベリ
ヒテ101巻2426頁(1968年)等の文献に従って製造する
ことができる。
【0018】参考例24,6−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン
の合成 2−アセトキシメチル−4,6−ジエトキシピリミジン
500mgをメタノール10mlに溶解し、28%ナト
リウムメトキシド(メタノール溶液)を12mg加え
た。室温で6時間撹拌後、水20mlにあけエーテルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾
燥後、エーテルを留去し、標記化合物290mgを得
た。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.39(6H,t),
3.58(1H,t),4.36(4H,q),4.60(2H,
d),5.88(1H,s)ppm
【0019】実施例1 2−アセトキシメチル−4,6−ジエトキシピリミジン
1.49gをメタノール15mlに溶解し、28%ナト
リウムメトキシド(メタノール溶液)を2.51g加え
た。還流下24時間撹拌後、さらにメタノール15m
l、28%ナトリウムメトキシド1.25gを加え、還
流下3日間撹拌した。冷却後、飽和食塩水にあけ酢酸エ
チルで抽出した。有機層を濃縮することにより、4,6
−ジメトキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン0.9
0gを得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):3.59(1H,t),
3.96(6H,s),4.64(2H,d),5.93(1H,
s)ppm 融点:61〜63.5℃
【0020】実施例2 4,6−ジエトキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン
200mgをメタノール10mlに溶解し、28%ナト
リウムメトキシド(メタノール溶液)を0.78g加え
た。4日間還流下撹拌後、ガスクロマトグラフィーで分
析した結果、面積百分率で、4,6−ジメトキシ−2−
ヒドロキシメチルピリミジンが50%、4−エトキシ−
2−ヒドロキシメチル−6−メトキシピリミジンが38
%生成しおり、4,6−ジエトキシ−2−ヒドロキシメ
チルピリミジンが12%残存していた。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法により、除草剤の製造中間
体として有用な4、6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシ
メチルピリミジン誘導体を効率よく製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郷 敦 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 [式中、Rは低級アルキル基を示す]で表される4,6
    −ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン誘導
    体を製造するにあたり、下記一般式(II): 【化2】 [式中、R’は上記Rとは異なる低級アルキル基を示
    し、Aは水素原子または基−C(=O)−Q(ここでQ
    は低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル
    基を示す)を示す]で表されるピリミジン誘導体を、金
    属アルコキシドの存在下にROH(ここでRは低級アル
    キル基を示す)で示されるアルコールと反応させること
    を特徴とする4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメ
    チルピリミジン誘導体の製造法。
JP5324725A 1993-12-22 1993-12-22 4,6−ジアルコキシ−2−ヒドロキシメチルピリミジン誘導体の製造法 Pending JPH07179437A (ja)

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