JPH0717936Y2 - 揮発物除去装置 - Google Patents

揮発物除去装置

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JPH0717936Y2
JPH0717936Y2 JP6864289U JP6864289U JPH0717936Y2 JP H0717936 Y2 JPH0717936 Y2 JP H0717936Y2 JP 6864289 U JP6864289 U JP 6864289U JP 6864289 U JP6864289 U JP 6864289U JP H0717936 Y2 JPH0717936 Y2 JP H0717936Y2
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duct
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volatile matter
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JPH0314545U (ja
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昇 草深
敏夫 服部
一男 北島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば二軸延伸フィルム製造装置の横延伸機
用テンタ・オーブンやフィルムコータの乾燥炉に適用さ
れ、フィルム加熱時に発生するオリゴマ等の揮発性不純
物を除去するための揮発物除去装置に関する。
(従来の技術) 従来、例えば延伸フィルム製造装置では、テンタ内で熱
風を循環させながらフィルムを加熱し、延伸や熱固定を
行なっているが、この熱風中には種々の揮発物が飛散
し、これらが製造中のフィルム表面に付着して製品フィ
ルムの品質欠陥をもたらす要因をつくっていた。
これらの飛散物の除去手段として、熱風循環経路中にフ
ィルタを介装することが行われる。
第3図乃至第5図はその一例を示し、フィルタとして特
殊構造のハニカム構造体を使用している。
まず、第3図、第4図においてハニカム構造体1は無数
の微細孔5をもつ耐熱性壁面材4で囲まれた孔道2から
構成される。そしてハニカム構造体1の端面は孔道の開
口部2と閉塞部3が交互に配列されているが、両端面に
おける開口部2と閉塞部3の関係は互いに逆の関係とな
っている。即ち、一方の端面において開口している孔道
では他端では閉塞している。
次に第5図において上記ハニカム構造体1は延伸フィル
ム製造装置10の熱風23の循環路となるダクト11内に装着
され、ヒータ15によって加熱された熱風23はダクト11内
に装着された前記ハニカム構造体1から成るフィルタ部
を通過し、熱風23中に含まれる各種の飛散物が除去され
てノズル箱12に送られ、フィルム13に吹きつけられる。
14はフィルム13を把持して走行させるためのクリップ走
行機構である。16は循環ファンで、モータ17によって駆
動される。18は空気アキュムレータで自動バルブ19を経
由して圧縮エアをハニカム構造体1に送り、ハニカム構
造体1に蓄積した飛散物を逆洗する目的で使用されるも
のである。逆洗時には、ハニカム構造体1を挟む熱風循
環経路内のダンパ20,22は閉となり、外気に通じる経路
のダンパ21が開となる。この逆洗作業は延伸フィルム製
造装置10の整備に合わせて行われる。
このようなハニカム構造体1を採用することにより、フ
ィルタ部通過時の熱風の圧力損失がファンの能力に比べ
十分に低い状態で運転でき、且つそれまでの方法に比べ
循環熱風中の飛散物を大幅に減少させることができる効
果が得られ、更には圧空或いは燃焼ガスによる逆洗によ
りフィルタ部に積層した飛散物を容易に逆洗できるため
長期に亘って安定した操業が可能となる等の利点があ
る。
一方、飛散物を燃焼除去しようとして上記熱風循環路に
酸化触媒を介装させる技術も例えば特開昭53−31900号
に提案されているが、この技術では酸化触媒における熱
風温度範囲の制限や触媒毒の問題、吸着剤における吸着
物質の選択性、高温雰囲気中での吸着能力の低下、短寿
命等の問題が派生するものであり、更にはこれを解決す
ると共に、各種のフィルム処理において安定的に熱風中
の飛散物を除去する装置として、上記ハニカム構造体1
を多孔質セラミック充填層に変更した技術が実願昭62−
141477号として提案されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記従来技術についても言えることである
が、一般にフィルムから昇華したオリゴマ等の揮発物
は、冷えた個所で結露し、ダクト等を汚染するという不
具合があり、またヒータ15によって加熱された熱風23の
一部(全体風量の4〜5%以内)は、外気に通じる排出
ダクト11aから大気中へ放出されるため、大気を汚染す
るという問題も生じる。
そこで本考案の目的は、上記大気中に放出する風量に相
当する熱風に含有されるオリゴマ等の揮発物を少なくと
も完全に燃焼除去し、同時に燃焼後の浄化空気に蓄えら
れた熱量をも有効に利用して揮発物の結露と大気汚染の
問題を解決することにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案は熱風が循環する室内
を走行するフィルムに所望の連続処理を施す各種機器に
適用され、前記循環熱風の一部を導入する導入ダクト
と、同ダクトを通して導入された前記熱風中の揮発物を
完全燃焼除去する円筒状の多孔質セラミックス組成物か
らなる高温燃焼室と、同燃焼室を通り燃焼済みの浄化空
気を導出する導出ダクトとからなり、前記導出ダクトと
導入ダクトは前者が後者を囲む2重ダクト構造であるこ
とを特徴とする揮発物除去装置を構成とし、これを上記
課題の解決手段とするものである。
即ち、本考案では熱風循環室内から揮発物除去装置の燃
焼室に送られる一部の熱風中に含まれるオリゴマ等の揮
発物が、同燃焼室に入る前に導入ダクト等に結露し付着
するのを防止するため、揮発物除去装置への導入ダクト
を戻り(導出)ダクトの内部に位置させて二重構造と
し、熱交換を兼ねて結露防止を図ったものである。
更に本考案では、従来の外気へ通じる排出ダクトを廃止
することができ、汚れた空気を揮発物除去装置で燃焼
し、浄化したあとに、上記2重ダクトの外側に配置され
た外側ダクトを経て熱風循環系をもつフィルム処理室内
に導入する。
なお本考案で、揮発物の燃焼室に送る汚れた空気をフィ
ルム処理室内の熱風全量とせずにその一部としたのは、
燃焼効率の外に燃焼後の極めて高温となった浄化後の空
気を、そのままノズルを介してフィルム面に吹き付ける
と、フィルムの過熱損傷を招くばかりでなく、フィルム
の幅方向に均一な温度分布を得ることが困難であること
と、フィルム処理室に発生する揮発物の絶対量は少な
く、例えば燃焼室に送る汚れた空気量を従来大気中に排
出していたと同量の全体の4〜5%として、そこにある
揮発物を除去するだけでも処理室内の揮発物の絶対量は
更に低減されることになり、十分に良品質のフィルムが
製造できることを確認しているがためである。
(作用) フィルムの処理機器である、例えば延伸フィルム製造装
置からは2重ダクトの内側ダクトを通して、例えば170
℃程度の汚れた空気の一部が本考案に係る揮発物除去装
置の燃焼室内へ導入されるが、そこで高温燃焼された後
の高温浄化空気は2重ダクトの外側ダクト内を通って再
び延伸フィルム製造装置へと戻される。そのため延伸フ
ィルム製造装置から燃焼室へと導入される上記汚れた空
気は内側ダクトを通るとき、高温の外側ダクトからの熱
を受けて昇温し燃焼室へと導入されることになり、熱交
換を行うのみならず同時に導入ダクト内での結露を防
ぐ。このとき、延伸フィルム製造装置内の熱風の大部分
はヒータで加熱されてノズル箱からフィルム面に吹出
し、同装置内を循環することになるが、この循環系には
上記高温の浄化空気が混入されるため、揮発物の含有量
が低減すると共に内部循環空気の昇温を助けヒータ効率
を上げる。
(実施例) 以下、本考案を延伸フィルム製造装置に適用した実施例
につき図面を参照しつつ説明する。
第1図に本考案の揮発物除去装置を備えた延伸フィルム
製造装置の要部断面図を、第2図に本揮発物除去装置の
断面図を示す。
延伸フィルム製造装置10内には、フィルム13の上下両面
に向けてそれぞれ熱風を吹出すノズル箱12,12が配さ
れ、各ノズル箱12,12は循環ダクトと連結され、ヒータ1
5により加熱されて昇温した空気をファン16によって一
方向に循環させる熱風循環系が形成される。
この循環系の一部から分岐ダクト31aが延設され、延伸
フィルム製造装置10の外部に設置された揮発物除去装置
30の内側ダクト31に接続している。
揮発物除去装置30は、第2図に示す如く上記内側ダクト
31に続く熱風通路に配された熱交換器33の下流側に円筒
状の多孔質セラミックス組成物からなる高温燃焼室34が
設けられており、この高温燃焼室34からの戻り熱風通路
は前記熱交換器33を経て上記内側ダクト31を外側から囲
む外側ダクト36に通じている。従って、揮発物除去装置
30の熱風出入口は2重ダクト構造とされている。
上記外側ダクト36は、第1図に示す如く分岐ダクト31a
を囲んで延伸フィルム製造装置10の内部ヒータ15部まで
延びた戻りダクト36aに接続される。
32は揮発物除去装置30の内側ダクト31内に設けられ、送
風量を制御するためのダンパである。
以上の構成において、いま延伸フィルム製造装置10の熱
風循環系から内側ダクト31に汚れた空気の一部が同循環
系に配されたファン16の圧力により送り込まれる。その
送込み量は熱風41の全体風量の4〜5%以内であり、風
量調節ダンパ32によって必要量に調節される。内側ダク
ト31に入った汚れた空気は高温燃焼室34に至る途中で熱
交換器33に於て高温の燃焼済み空気(白抜き矢印で示
されている。)と熱交換され、昇温して円筒形高温燃焼
室34に導びかれる。燃焼室34は多孔質セラミックで出来
ており、その内部に設けられた複数の高温ヒータ35から
の熱を受けて燃焼室34内は揮発物が完全燃焼されるに充
分な温度、例えば800℃に保たれる。そのための温度制
御には図示されていない温度検出器、温度調節計及び電
圧調整器を使われ、高温ヒータ35への供給電圧をコント
ロールすることにより行う。なお、第2図において38は
SUS等で製作された断熱材で、高温ヒータ35を保持す
る。39はセラミック製の反射板を示す。
こうして内側ダクト31を通して導入された汚れた空気
は、高温燃焼室34内で完全燃焼し、二酸化炭素(C
O2)、一酸化炭素(CO)、水(H2O)を含む高温浄化空
気(印で示す。)となり、熱交換器33、外側ダクト36
を通り、戻りダクト36aの出口40からフィルム13へ吹き
付けられた後の汚れた空気とともに熱風循環系のファン
16の吸込側へ戻される。以上の空気循環により、延伸フ
ィルム製造装置10内の空気の清浄度は所定の基準をキー
プできることとなる。また本装置は断熱材37で全周囲が
保温されている。
(考案の効果) 以上、詳細に説明した如く本考案によれば、フィルム処
理室内の空気を冷やすことなく、逆に空気温度を順次昇
温しながら処理するため、本装置内及び導出入ダクト等
への揮発物の結露及び付着が防げる。
また本考案において、揮発物を含む汚れた空気は、高温
の燃焼室で完全に燃焼し、浄化空気となって除去される
ため、汚染空気を揮発物除去装置で燃焼除去して浄化し
た後に再びフィルム処理室内に導入する場合には、高温
の浄化空気が処理室内に戻されるため、室内の汚染空気
は稀釈され、しかも循環熱風の昇温が助けられてヒータ
容量を小さくできる上に、大気汚染の問題も同時に解消
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る延伸フィルム製造装
置の要部断面図、第2図は同揮発物除去装置の断面図、
第3図は従来の揮発物除去フィルタの一例を示すハニカ
ム構造体の斜視図、第4図は同構造体の要部を示す斜視
図、第5図は従来の延伸フィルム製造装置の要部断面図
である。 図の主要部分の説明 10……延伸フィルム製造装置 13……フィルム 30……揮発物除去装置 31……内部ダクト 33……熱交換器 34……円筒形高温燃焼室 36……外側ダクト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱風が循環する室内を走行するフィルムに
    所望の連続処理を施す各種機器に適用され、前記循環熱
    風の一部を導入する導入ダクトと、同ダクトを通して導
    入された前記熱風中の揮発物を完全燃焼除去する円筒状
    の多孔質セラミックス組成物からなる高温燃焼室と、同
    燃焼室を通り燃焼済みの浄化空気を導出する導出ダクト
    とからなり、前記導出ダクトと導入ダクトは前者が後者
    を囲む2重ダクト構造であることを特徴とする揮発物除
    去装置。
JP6864289U 1989-06-14 1989-06-14 揮発物除去装置 Expired - Lifetime JPH0717936Y2 (ja)

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JP4689886B2 (ja) * 2001-07-06 2011-05-25 株式会社日本製鋼所 テンタオーブン
JP4733303B2 (ja) * 2001-07-17 2011-07-27 株式会社日本製鋼所 テンタオーブン装置

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