JPH0717906Y2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH0717906Y2
JPH0717906Y2 JP11679890U JP11679890U JPH0717906Y2 JP H0717906 Y2 JPH0717906 Y2 JP H0717906Y2 JP 11679890 U JP11679890 U JP 11679890U JP 11679890 U JP11679890 U JP 11679890U JP H0717906 Y2 JPH0717906 Y2 JP H0717906Y2
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pipe
joint
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narrow groove
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米数 山田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は管継手、特に、配管システムにおける圧送管
内の流体流れのまさつ損失を減少させるための管継手に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来の給水管,化学プラント配管等において、例えば
水,油,ガス等を圧送するための硬質塩化ビニール管,
ポリ弗化ビニール管,あるいはポリエチレン管等は、圧
送流体のまさつ抵抗をできるだけ減らすために、管内は
極めて平滑に仕上げられていた。
しかしながら最近、米航空宇宙局(NASA)の研究者の提
唱により、レース用ヨットの船底に長手方向に多数の細
溝(リブレットと称する)を有するフィルムを貼付ける
ことにより、従来の一般常識とは逆に水流抵抗を減少さ
せることが実証された。
この発想を化学プラントの配管や石油,天然ガス等のパ
イプラインを応用すべく、内径5cmの硬質塩化ビニール
管の内壁面に縦方向に多数のリブレットを配設したもの
を試作し、空気の圧送試験の結果、流速が約1〜13m/s
において約9%のまさつ抵抗の減少が実証されたこと
が、1990年(平成2年)9月13日付日経産業新聞紙上に
報じられている。
リブレットによる流体まさつの減少の原因は、管内壁と
流体間にできる渦がエネルギーを溜め込んで大きくなる
のをリブレットが抑制することによるものと推察されて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、実際の前記各種配管やパイプライン等に
あっては、単なる直管のみでなく、各種の管継手を介し
て、直鎖状,ベンドあるいはT字形分岐等が多数存在し
ている。
このため、前記のようなまさつ抵抗減少効果を全配管シ
ステムにおいて高めるために、直管部のみでなく、これ
ら多数の継手にも前記原理を適用すべきである。
本発明は、以上のような観点からなされたもので、各種
管継手の内面壁にもリブレットを設けることにより、全
システムの流体流れまさつの抵抗の減少効果を高めるこ
とを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
このため、本考案においては、配管内壁面の全円周にわ
たって刻設された長手方向細溝と同一の断面形状及びピ
ッチを有する細溝を管継手の内壁面の長手方向に形成
し、この継手を前記配管に接合するとき、この継手内及
び配管内の各細溝が一致するよう構成することにより、
前記目的を達成しようとするものである。
〔作用〕
以上のような管継手を採用することにより、本管部のみ
ならず、特に抵抗の多い曲り部等の継手部を含めての全
システムのまさつ抵抗損失を減少し得る。
〔実施例〕
以下に、本考案を実施例に基づいて説明する。第1図
に、本考案に係るエルボー継手の一実施例の長手方向中
心断面図、第2図に、このエルボー継手を接合すべき本
管(直管)の外観斜視図、第3図に、両者の接合状態の
長手方向中心断面図及び端面図を示す。
なお、第1図及び第3図(a)における細溝2は明瞭に
するため、本数を減らして図示してある。
(構成) 第2図は、配管システムまたはパイピングシステムの基
本を構成する本管5を示し、その内径壁面には全円周に
亘って長手方向に平行して連続する多数の三角形断面形
の細溝(もしくは細いリブ、“リブレット”)2が等ピ
ッチで形成されている。また、この本管5の外径面に
は、内径部の細溝2のうちの一本の谷または山部の円周
角度位置を示す合わせマーク6としての細線が長手方向
に連続して付設されている。
第1図は、これらの本管5に接合すべきエルボー継手1
の一実施例で、その互に直角をなす両端部にはそれぞれ
接合すべき本管5の端部外径部を受けるための受口部3
を有し、それらの中間の直角湾曲内壁面には本管5内面
の前記細溝2と同一断面を有する各細溝2が同一ピッチ
で長手方向に形成されている。また各受口部3の外径部
の頂部には、それぞれ湾曲部内径の頂部細溝の谷または
山部に相当する位置に合わせマーク4としての突起線
(もしくは刻線)が付設されている。
第3図(a)に示す直交する2本管5をエルボー継手1
を介して接続するに当り、各受口部3に本管5を挿入す
る際には、各本管5の合わせマーク6とエルボー継手1
の各合わせマーク4とを整合させて接合するようにした
ものである。
(他の実施例) なお、上記実施例はエルボー継手の事例について説明し
たが、本考案の原理は、T形継手やソケット等の他の管
継手の場合にも適用し得ることはもちろんである。
また、本考案の原理は、合成樹脂製管継手のみでなく、
鋼管等の金属管配管システムにも適用し得る。
(射出成形時のコア例) つぎに参考のため、例えば硬質塩化ビニール等、既述の
熱可塑性樹脂製のこの種の継手を射出成形法による製造
時に使用する成形コアのエルボー,T字形継手及びソケッ
トの場合の3例を第4,5,6図に示す。各図において、7
はそれぞれ細溝を有しない平滑な接合受口部、2Aはそれ
ぞれ細溝2用の対応雄型部(本数は減らして図示)、ま
た8,9,10はそれぞれ各コアの分解面を示し、各矢印はそ
れぞれのコア引抜き方向を示している。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、各種継手の内面
にも流体まさつ抵抗減少用の細溝を形成し、本管内のそ
れと整合させるよう構成したため、各種継手が存在する
実際の配管システム全体の抵抗減少効果を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るエルボー継手の一実施例の長手
方向中心断面図、第2図は、本管の外観斜視図、第3図
(a),(b)は、両者の接合状態の長手方向中心断面
図及び端面図、第4,5,6図は、各継手の射出成形時に使
用の各成形コアの3例を示す。 1……エルボー継手 2……細溝 4,6……合わせマーク 5……本管(配管)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管内壁面の全円周にわたって刻設された
    長手方向細溝と同一の断面形状及びピッチを有する細溝
    を管継手の内壁面の長手方向に形成し、この継手を前記
    配管に接合するとき、この継手内及び配管内の各細溝が
    一致するよう構成したことを特徴とする管継手。
JP11679890U 1990-11-07 1990-11-07 管継手 Expired - Lifetime JPH0717906Y2 (ja)

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JPH0473684U JPH0473684U (ja) 1992-06-29
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JP4671805B2 (ja) * 2005-08-24 2011-04-20 新神戸電機株式会社 樹脂射出成形品
JP6577875B2 (ja) * 2016-01-13 2019-09-18 株式会社豊田中央研究所 流路の内壁面構造及び熱交換システム

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JPH0473684U (ja) 1992-06-29

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