JPH0717881U - 衛生洗浄装置のノズル揺動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で洗浄水の噴出方向を広範囲に変化させ
る衛生洗浄装置のノズル揺動装置を得る。 【構成】 先端に噴出口７ａを有するノズルパイプ７
と、ノズルパイプ７を収納しかつ収納位置と洗浄位置と
の間で進退駆動するノズル外筒１を備えた衛生洗浄装置
のノズル揺動装置において、ノズル外筒１に係合ピン２
−２を突設し、この係合ピン２−２と可動自在に係合し
前後左右に蛇行した蛇行ミゾ３ｂが周設されたカムロー
ラ３と、カムローラ３を枢支しかつノズル外筒１を可動
自在に保持する外筒保持板５と、外筒保持板５とノズル
外筒１との間に架設された弾性部材２−１と、外筒保持
板５に設置されカムローラ３を駆動する小型モータとで
なる構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衛生洗浄器付トイレの洗浄水を噴出する衛生洗浄装置のノズル揺動 装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の衛生洗浄器付トイレの洗浄水を噴出する衛生洗浄装置のノズル揺動装置 は、ノズル外筒とノズルパイプ等で構成され肛門洗浄時等の洗浄水噴出位置はあ る一定位置に固定されていた。しかし近年使用する人体の体形に合わせ前進させ たノズル外筒の姿勢を上下動モータと左右動モータの二個のモータを制御して三 次元的に変えることにより洗浄水の噴出方向を自在に変化させる例がある（例え ば、実開昭６２−８９３７６号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の後者の例では使用する人体の体形に合わせ洗浄水の噴出方向を自在に変 化させることができるため快適な洗浄が可能である。しかしノズル外筒の姿勢を 上下動モータと左右動モータの二個のモータを制御するため機構が複雑で高価に なる不具合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、先端に噴出口を有す るノズルパイプを収納しかつ収納位置と洗浄位置との間でノズルパイプを進退駆 動するノズル外筒を備えた衛生洗浄装置のノズル揺動装置において、ノズル外筒 に係合ピンを突設し、この係合ピンと可動自在に係合し前後左右に蛇行した蛇行 ミゾが周設されたカムローラと、このカムローラを枢支しかつノズル外筒を可動 自在に保持する外筒保持板と、この外筒保持板とノズル外筒との間に架設された 弾性部材と、外筒保持板に設置され前記カムローラを駆動する小型モータとで構 成したものである。

【０００５】

【作用】

上記のように構成したので、カムローラを回転駆動すると、ノズル外筒の係合 ピンはカムローラの蛇行ミゾに倣って前後左右に揺動する。またノズル外筒の係 合ピンに連動して外筒保持板とノズル外筒との間に架設された弾性部材は弾性変 位する。このためカムローラを支点にノズルパイプは図１、図２に示した矢印Ｃ −Ｄ（左右動）、Ａ−Ｂ（前後動）の如く揺動し、その結果噴出口より噴出する 洗浄水の噴出位置は左右にｂ、前後にａ寸法揺動する。

【０００６】 このため使用する人体の体形に合わせ洗浄水の噴出方向を広範囲に変化させる ことができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図１、図２により説明する。

【０００８】 図において、１はノズル外筒、２−２は揺動用の係合ピンでノズル外筒１の中 央部よりやや先端側に突設されている。３は軸穴３ａを有するカムローラで外周 部に前後及び左右に蛇行した揺動用の蛇行ミゾ３ｂが周設されこの蛇行ミゾ３ｂ の上面にノズル外筒１の係合ピン２−２が可動自在に係合している。４は小型モ ータでカムローラ３を回転駆動するものである。

【０００９】 ５は筒形状の外筒保持板で、その内側にノズル外筒１が可動自在に保持され、 その両側とノズル外筒１との間に支持バネからなる弾性部材２−１が係合ピン２ −２と９０度回転した位置に架設され、また先端部はカムローラ３を回転駆動す る小型モータ４が設置され、また後部側は衛生洗浄装置（図示せず）に固定され ている。７は中空なノズルパイプで、先端上部に洗浄水を噴出する噴出口７ａを 有し、後部はノズル外筒１に前後に進退自在に収納され給水弁（図示せず）を介 して給水源に連通している。

【００１０】 次に本実施例の動作について説明する。

【００１１】 リモコン等の手元スイッチ（図示せず）によりノズル外筒１を進退駆動モータ （図示せず）により収納位置から所定の洗浄位置に前進させ給水弁を開き小型モ ータ４を起動させカムローラ３を回転駆動すると、ノズル外筒１の係合ピン２− ２はカムローラ３の蛇行ミゾ３ｂに倣って前後左右に揺動する。またノズル外筒 １の係合ピン２−２に連動して外筒保持板５とノズル外筒１との間に架設された 弾性部材２−１は弾性変位する。このためノズル外筒１はカムローラ３を支点に ノズルパイプ７は図１、図２に示した矢印Ｃ−Ｄ（左右動）、Ａ−Ｂ（前後動） の如く揺動し、その結果噴出口７ａより噴出する洗浄水の噴出位置は左右にｂ、 前後はａ寸法と広範囲に移動する。

【００１２】 このため使用する人体の体形に合わせ洗浄水の噴出方向を広範囲に変化させる ことができ、かつ簡単な機構のため使用するモータは従来より一個少なくなる。

【００１３】

【考案の効果】

以上本考案によると、前後左右に蛇行した揺動用の蛇行ミゾが周設されたカム ローラを回転駆動すると、蛇行ミゾに係合したノズル外筒の係合ピンはカムロー ラの蛇行ミゾに倣って前後左右に揺動する。このためノズル外筒はカムローラを 支点に動きそれにともなってノズルパイプは前後左右に揺動し、ノズルパイプか ら噴出する洗浄水の噴出位置は使用する人体の体形に合わせ前後左右に広範囲に 移動させることができる。

【００１４】 このため快適な洗浄が可能であり、かつ使用するモータは従来より一個少なく なり簡単な機構なため安価な衛生洗浄装置のノズル揺動装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す衛生洗浄装置のノズル
揺動装置の平面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す衛生洗浄装置のノズル
揺動装置の側面図である。

【符号の説明】

１ ノズル外筒 ２−１ 弾性部材 ２−２ 係合ピン ３ カムローラ ３ｂ 蛇行ミゾ ４ 小型モータ ５ 外筒保持板 ７ ノズルパイプ ７ａ 噴出口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 給水源に連通しかつ先端に噴出口（７
   ａ）を有するノズルパイプ（７）と、このノズルパイプ
   （７）を収納しかつ収納位置と洗浄位置との間で進退駆
   動させるノズル外筒（１）を備えた衛生洗浄装置のノズ
   ル揺動装置において、前記ノズル外筒（１）に係合ピン
   （２−２）を突設し、この係合ピン（２−２）と可動自
   在に係合し前後左右に蛇行した蛇行ミゾ（３ｂ）が周設
   されたカムローラ（３）と、このカムローラ（３）を枢
   支しかつ前記ノズル外筒（１）を可動自在に保持する外
   筒保持板（５）と、この外筒保持板（５）とノズル外筒
   （１）との間に架設された弾性部材（２−１）と、前記
   外筒保持板（５）に設置され前記カムローラ（３）を駆
   動する小型モータ（４）とで構成したことを特徴とする
   衛生洗浄装置のノズル揺動装置。