JPH07178800A - 氷造形物の製造方法及びそれに用いる袋 - Google Patents

氷造形物の製造方法及びそれに用いる袋

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JPH07178800A
JPH07178800A JP32662693A JP32662693A JPH07178800A JP H07178800 A JPH07178800 A JP H07178800A JP 32662693 A JP32662693 A JP 32662693A JP 32662693 A JP32662693 A JP 32662693A JP H07178800 A JPH07178800 A JP H07178800A
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bag
ice
water
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injection port
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JP32662693A
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Nanki Itou
南己 伊藤
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 樹脂材料をブロー成形して成型された袋1の
注入口8から水を注入し、次いでこの水を冷凍した後、
上記袋1を切断し、氷を取り出す。 【効果】 氷造形物を安価で短時間にかつ彫刻家のよう
な熟練者でなくても容易に製造することができる。ま
た、大量生産が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、各種の催会場
に展示される動物等の氷の立像や、各種の装飾品として
使用される氷からなる固形物等の氷造形物の製造方法及
びそれに用いる袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、各種の催会場に動物
等の氷の立像が展示されていることがある。
【0003】このような氷の立像は、例えば早朝に氷塊
が会場に運ばれ、職人がのみにて所定形状の像に仕上げ
ていく。
【0004】一方、宴会場や料亭において、例えば、氷
でできた小判の上に活魚料理等の料理が盛られている
と、1つの趣向として好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の氷造形物の製造方法では、氷塊を職人がのみで彫刻
して形成するものであり、時間がかかると共に、彫刻家
でしか作製できず、このため、コスト高となるという問
題点を有している。
【0006】また、上述のように彫刻した小判等の氷造
形物を皿に盛った後、その上に活魚料理等の料理を載置
するというようなことは、コスト面、及び手間がかかる
という面から到底考えられなかった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、氷造形物を安価で短時間
にかつ彫刻家のような熟練者でなくても容易に製造し得
る氷造形物の製造方法及びそれに用いる袋を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の氷
造形物の製造方法は、上記課題を解決するために、樹脂
材料をブロー成形して成型された袋の注入口から水を注
入し、次いでこの水を冷凍した後、上記袋を切断し、氷
を取り出してなることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明の袋は、上記課題を解
決するために、請求項1記載の氷造形物の製造に用いる
袋であって、水の注入口のみを開口とし、樹脂材料をブ
ロー成形して成型されてなることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の方法によれば、まず、樹脂材料をブ
ロー成形することにより、成型された袋ができる。次い
で、この袋の注入口から水を注入し、この水を冷凍す
る。次いで、この袋を切断し、氷を取り出す。
【0011】これによって、袋に水を入れて冷凍し、そ
の後、袋を切開するだけで氷造形物が完成するので、彫
刻家のような熟練者でなくても容易にかつ短時間に氷造
形物を製造することができる。また、袋は樹脂材料にて
形成されているので、安価である。さらに、大量生産も
可能になる。
【0012】また、請求項2の構成によれば、袋は、水
の注入口のみを開口としているので、注入口から水を注
入して氷造形物を製造することができる。また、袋は、
樹脂材料をブロー成形して成型されてなっているので、
氷の入った袋を容易にカッター等の切断具にて切断する
ことができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図5に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
【0014】本実施例の氷造形物の製造方法では、図1
に示すように、氷造形物の外形を象った袋1が使用され
る。
【0015】上記の袋1は、例えば、PE(PolyEthylen
e)等の樹脂材料からなるフィルムからなっており、氷造
形物の外形を象る必要があるため、この袋1に水を注入
してもその外形形状を維持し得る程度の硬質性を有する
ものからなっている。但し、袋1は、必ずしもPE等の
樹脂材料に限らず、例えばPP(PolyPropylen)や塩化ビ
ニルやEVA(Ethylene Vinyl Acetate copolymer)等の
樹脂材料にて形成することも可能である。
【0016】この袋1の成型は、ブロー成形にて行われ
る。ブロー成形に際して、本実施例の氷造形物の製造に
使用される袋1は、複雑な形状を有する例えば動物や他
の装飾品等の造形物の型となるものゆえ、ブロー成形の
ための金型は、蝋型鋳造法にて形成される。この蝋型鋳
造法では、図2に示すように、所定の大きさのワックス
固形物が目的とする造形物の形に象られ、次いで、彫刻
等にてワックス固形物の表面等に所定の凹凸パターンを
形成することにより装飾加工される。このようにして出
来上がったものをワックス元型2と称する。
【0017】その後、図3に示すように、このワックス
元型2に、脱蝋のための湯道3を形成した耐熱性の型材
4にて覆う。次いで、この型材4に外部から熱を加えて
脱蝋した後、型材4を中央から縦方向に切断しブロー成
形の金型5とする。
【0018】ブロー成形においては、図4(a)(b)
に示すように、押出機6からPE樹脂材料からなるチュ
ーブ7を押出し、軟らかいうちに金型5で挟み、チュー
ブ7内に圧縮空気を吹き込んで膨らませると、中空品を
つくることができる。次いで、金型5を脱型することに
よって、図1に示すように、成型された袋1が完成す
る。この袋1には、上記チューブ7における圧縮空気の
吹き込み口の部分に、水を注入するための注入口8が形
成されており、これ以外の開口はない。
【0019】なお、本実施例では、表面装飾加工が複雑
であるという前提に基づいて、金型5を蝋型鋳造法にて
形成したが、必ずしもこれに限らず、例えば、表面装飾
加工が複雑でない場合には、通常のロストワックス型や
生型等にて金型5を形成することも可能である。
【0020】上記の袋1を用いて氷造形物を製造する場
合には、まず、図1に示す袋1の注入口8から水が注入
される。この水には少量の塩を混入しておくことも可能
である。
【0021】次いで、上記の水が満たされた袋1の注入
口8に栓9をして、例えば電気冷蔵庫の冷凍室にて袋1
に注入された水を冷凍する。その後、冷凍後の氷が入っ
た袋1を、図1に二点鎖線で示す切断線10に沿って、
例えば、カッターにて切断する。なお、本実施例におい
ては、このように袋1をカッターにて切断しているが、
必ずしもこれに限らず、例えば、予め、袋1の所定部分
を切断しておき、その部分をシールテープにてシールし
ておくことも可能である。これによって、氷が入った袋
1のシールテープを剥がすことによって袋1を容易に破
断することが可能となる。
【0022】次いで、この氷が入った袋1に外部から温
水を注ぐ。これは、氷と袋1との遊離を促進するためで
ある。その後、袋1が剥がされた氷の造形物に、艶及び
鏡面仕上げ等の滑らかな表面仕上げのため、さらに少量
の水が掛けられる。
【0023】そして、このようにして出来上がった例え
ば小判型等の氷造形物11は、同様にして数枚製造さ
れ、例えば、図5に示すように、大皿12に載置され、
その上に、鮮魚の生造り等の料理13が盛られる。
【0024】このように、宴会場や料亭において、氷で
できた小判型の上に活魚料理等の料理13が盛られてい
ると、1つの趣向として好ましい。
【0025】なお、上記のような小判型に限らず、例え
ば、象やキリンやコアラ等の動物、鯛等の魚、又は金太
郎等の人形像等の氷造形物11を製造することによっ
て、レストラン等にて使用する場合は勿論のこと、小さ
い場合には、家庭にても容易に家庭冷蔵庫の冷凍室にて
冷凍し、氷造形物11を製造して、例えば誕生日に添え
て祝うことも可能である。
【0026】また、本実施例においては、小判等の比較
的小さいものを対象として例示したが、必ずしもこれに
限らず、例えば、上述のような使用例において、大皿1
2の上に1つ載置できる程度の例えば「百万両」等の浮
き彫りの形成された大判型からなる氷造形物11を形成
することが可能であり、さらに、例えば高さ1m程度の
動物の立像を製造することも可能である。
【0027】このように、本実施例の氷造形物11の製
造方法は、まず、樹脂材料をブロー成形することによ
り、成型された袋1ができる。次いで、この袋1の注入
口8から水を注入し、この水を冷凍する。次いで、袋1
を切断し、氷を取り出す。
【0028】これによって、袋1に水を入れて冷凍し、
その後、袋1を切開するだけで氷造形物11が完成する
ので、彫刻家のような熟練者でなくても容易にかつ短時
間に氷造形物11を製造することができる。また、袋1
は樹脂材料にて形成されているので、安価である。さら
に、大量生産も可能である。
【0029】また、本実施例の氷造形物11の製造に用
いる袋1は、水の注入口8のみを開口としているので、
注入口8から水を注入して氷造形物11を製造すること
ができる。また、袋1は、樹脂材料をブロー成形して成
型されてなっているので、氷の入った袋1を容易にカッ
ター等の切断具にて切断することができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明の氷造形物の製造方法
は、以上のように、樹脂材料をブロー成形して成型され
た袋の注入口から水を注入し、次いでこの水を冷凍した
後、上記袋を切断し、氷を取り出してなる方法である。
【0031】これにより、袋に水を入れて冷凍し、その
後、袋を切開するだけで氷造形物が完成するので、彫刻
家のような熟練者でなくても容易にかつ短時間に氷造形
物を製造することができる。また、袋は樹脂材料にて形
成されているので、安価である。さらに、大量生産が可
能であるという効果を奏する。
【0032】請求項2の発明の袋は、以上のように、請
求項1記載の氷造形物の製造に用いる袋であって、水の
注入口のみを開口とし、樹脂材料をブロー成形して成型
されてなる構成である。
【0033】これにより、袋は、水の注入口のみを開口
としているので、注入口から水を注入して氷造形物を製
造することができる。また、袋は、樹脂材料をブロー成
形して成型されてなっているので、氷の入った袋を容易
にカッター等の切断具にて切断することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における氷造形物の製造に用
いられる袋を示す斜視図である。
【図2】上記袋の金型を形成するためのワックス元型を
示す斜視図である。
【図3】上記氷造形物の製造に用いられる金型を示す断
面図である。
【図4】上記袋をブロー成形にて成型する状況を示す断
面図であり、(a)は金型にてチューブを挟持する直前
の状態、(b)は圧縮空気を吹き込むことにより袋を成
型する状態を示すものである。
【図5】製造された氷造形物を大皿に載置した状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 袋 2 ワックス元型 5 金型 6 押出機 7 チューブ 8 注入口 9 栓 10 切断線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂材料をブロー成形して成型された袋の
    注入口から水を注入し、次いでこの水を冷凍した後、上
    記袋を切断し、氷を取り出してなることを特徴とする氷
    造形物の製造方法。
  2. 【請求項2】水の注入口のみを開口とし、樹脂材料をブ
    ロー成形して成型されてなることを特徴とする請求項1
    記載の氷造形物の製造に用いる袋。
JP32662693A 1993-12-24 1993-12-24 氷造形物の製造方法及びそれに用いる袋 Pending JPH07178800A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58193200A (ja) * 1982-05-06 1983-11-10 下辻 誠之 氷彫刻様物の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58193200A (ja) * 1982-05-06 1983-11-10 下辻 誠之 氷彫刻様物の製造方法

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