JPH07178609A - 小口径管拡径ロボット - Google Patents

小口径管拡径ロボット

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JPH07178609A
JPH07178609A JP32397593A JP32397593A JPH07178609A JP H07178609 A JPH07178609 A JP H07178609A JP 32397593 A JP32397593 A JP 32397593A JP 32397593 A JP32397593 A JP 32397593A JP H07178609 A JPH07178609 A JP H07178609A
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JP
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pipe
cutter
diameter
cutting
holder
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Application number
JP32397593A
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English (en)
Inventor
Yasufumi Ueyama
靖文 植山
Shoichiro Izumi
正一郎 和泉
Kazuhiko Matsuda
和彦 松田
Masatoshi Ishikawa
正利 石川
Hiroshi Tanaka
洋 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小口径管拡径ロボットの切削部のヘッドの振
れ回りを防止する。 【構成】 油圧により管路内を自走し、先頭に配置され
た切削部のカッタ33を回転させながら小口径管の内面
を連続的に切削して拡径する小口径管拡径ロボットの、
カッタ33の前端に取付られて回転可能に支持するホル
ダ41と、ホルダの外周部に放射状に且つ半径方向に移
動可能に設けられ、スプリング45のばね力により小口
径管の内面に圧接してホルダを支持する複数のストッパ
43とを具備し、カッタの前端を小口径管側に回転可能
に支持するガイドを設けた構成とたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設されている
小口径管の内面を切削しながら自走して拡径する小口径
管拡径ロボットに関し、特に、切削部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】道路や歩道の下には上下水道、ガス管、
通信ケーブル、電力ケーブル等が数多く埋設されてお
り、更に、近年、多くの都市が街の景観を高めるために
前記通信ケーブルや電力ケーブル等を埋設して街路から
電柱をなすくような傾向になってきている。従って、埋
設する通信ケーブル、電力ケーブルの容量を大きくする
ことが必要となり、これらのケーブルを太くしたり、或
いは増設することが必要となってきている。
【0003】ところで、既に埋設されている電力ケーブ
ルの埋設管は、その管径が100〜200φ程度の小口
径管が多く、電力容量を大きくすべく電力ケーブルの径
を太くし、或いはケーブルを増設するためには、既埋設
管の管径を150〜300φ程度に拡径するか、又は当
該小口径管を大口径管に交換するか、或いは新たに別の
管路を敷設する必要がある。
【0004】しかしながら、道路の下に埋設されている
埋設管を交換したり、或いは新たに埋設するためには大
掛かりな道路工事が必要となり、工事費が極めて高価に
なるばかりでなく、交通を規制したり、場合によっては
通行止めをしたりする必要があり昨今の交通事情からみ
て好ましくない。従って、既埋設管の管径を拡径するこ
とが工事費や、交通交通規制等の点からみて最も望まし
い。
【0005】既埋設管の管径を拡径すると一口に言って
も容易ではない。即ち、埋設管は、コンクリート製であ
り、その長さは、1区間が数百メートルもあり、しか
も、道路のカーブや、上下の変化に伴い複雑に変化して
おり、半径が数メートルと小さい箇所もある。更に場所
によっては既埋設管が水没している可能性もある。ま
た、切削時に管路内に発生する切り屑(切粉)をどのよ
うに処理するか等の問題もある。従って、既に埋設され
ている100〜200φ程度の小口径管の管径の内面を
連続的に切削して150〜300φ程度に拡径すること
は困難である。
【0006】そこで、本出願人は、従前に、既に埋設さ
れている小口径管(100〜120φ程度)内を自走し
てその内面を連続的に切削し、且つ半径の小さい(数メ
ートル程度)箇所でも容易に追従して長距離に亘りに拡
径(150〜160φ程度)することが可能な小口径管
拡径ロボット(特願平3−184657号)を提案して
いる。
【0007】この小口径管拡径ロボットは、内筒の先端
にジョイントを介して回転可能且つ首振り可能に取り付
けられ且つ先端に管路の内面を切削して拡径するカッタ
が設けられたヘッドと、前記内筒に外嵌されて当該内筒
を進退可能に支持するシリンダ機構と、前記内筒の外周
に拡径可能に配設され前記拡径された管路の内面に圧接
して当該内筒を支持する支持機構とを有する切削部と、
前記切削部に連結されて前記カッタを回転駆動する油圧
モータを有する切削駆動部と、前記切削駆動部に連結さ
れ前記切削部のシリンダ機構と支持機構とを制御する切
削制御部と、前記切削制御部に連結され内筒の前後両端
の外周に夫々拡径可能に配設されて前記拡径された管路
の内面に圧接して当該内筒を支持する支持機構と、前記
内筒に外嵌されて当該内筒を進退可能に支持し前記前後
の各支持機構と協働して前記拡径された管路内を推進す
るシリンダ機構とを有する推進部と、前記推進部に連結
され当該推進部の各支持機構とシリンダ機構とを制御す
る推進制御部とを備えた構成としたものである。
【0008】そして、小口径管拡径ロボットは、切削制
御部により切削部の支持機構を管路内面に圧接させて突
っ張り、且つシリンダ機構を駆動して内筒を押し出して
切削部のカッタを拡径すべき管路の内面に押圧させ、切
削駆動部により切削部のカッタを回転させて内面を切削
拡径する。推進部は、前後の支持機構とシリンダ機構と
を駆動して前記切削部、切削駆動部、切削制御部を押
し、推進制御部を引っ張りながら前記管路内を自走し
て、長距離に亘り管路の内面を連続的に切削して拡径す
るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従前の小口径管拡
径ロボットは、既に埋設されている小口径管の内面を連
続的に切削して長距離に亘り拡径することが可能であ
り、極めて有効な装置であることが実証された。しかし
ながら、ヘッドが、カッタにより切削して拡径された管
路内で大きく振れ回り拡径された内面に衝突し、当該内
面を破損する虞れがあるという問題がある。
【0010】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ヘッドが、拡径された管路内において振れ回ること
を抑えて内面に衝突することを防止するようにした小口
径管拡径ロボットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、油圧により管路内を自走し、先頭に
配置された切削部のカッタを回転させながら小口径管の
内面を連続的に切削して拡径する小口径管拡径ロボット
の、前記切削部のカッタの前端に取付られて当該カッタ
を回転可能に支持するホルダと、前記ホルダの外周部に
放射状に且つ半径方向に移動可能に設けられ、スプリン
グのばね力により前記小口径管の内面に圧接して前記ホ
ルダを支持する複数のストッパとを具備し前記カッタの
前端を前記小口径管に支持するガイドを設けた構成とし
たものである。
【0012】
【作用】切削部のカッタは、その先端がガイドにより回
転可能に支持されており、当該ガイドは、拡径すべき小
口径管側に嵌挿され、且つ各ストッパがばね力により突
出して当該小口径管の内面に圧接してカッタの前端を支
持する。これによりカッタは、その先端が小口径管側に
支持され、切削して拡径せる管路内において振れ回るこ
とが防止され、当該拡径した内面に損傷を与えることが
なくなる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1は、小口径管拡径ロボットにより既埋設
管の管径を拡径するための概要を示し、道路1の下方に
は当該道路に沿って管路2が埋設されており、当該管路
2(以下「既埋設管」という)2は、例えば、内径が1
20φ程度のコンクリート製の小口径管とされている。
小口径管拡径ロボット(以下単に「ロボット」という)
3は、既埋設管2の内面を連続的に切削してその内径を
例えば、150φに拡径する。
【0014】道路1上には、ロボット3を制御するため
のシステム操作盤を搭載した車両4、油圧ユニットを搭
載した車両5、切削時に水を供給するための水タンクを
搭載した車両6、切削屑を含有する泥水を処理する濾過
装置7、濾過後の水を搬出するタンクローリ車8等が配
置されている。また、道路1の既埋設管2の始端2a、
終端2b側には夫々縦穴1a、1bが設けられており、
更に当該道路1の下方には、既埋設管2の始端2a、終
端2b側に夫々チャンバ1c、1dが設けられ、チャン
バ1dには既埋設管2の終端2bに取付られたガイド2
cの開口端の下方に泥水回収槽9が配設され、当該泥水
回収槽9内にはポンプユニット10が収納されている。
【0015】そして、ロボット3は、車両4〜6と高圧
油ケーブル11、コントロールケーブル12、水ホース
13等により接続されており、濾過装置7と泥水回収槽
9とはホース14により接続されている。尚、図中にお
いて既埋設管2、ロボット3等は、分かり易くするため
に道路1、車両4〜6、8等に比べて誇張して大きく描
いてある。
【0016】ロボット3は、図1及び図2に示すように
切削部15、切削駆動部16、カメラ部17、切削制御
部18、推進部19及び推進制御部20等により構成さ
れており、これらは互いにジョイント21〜25により
連結され、屈曲可能とされている。このロボット3は、
各部15〜20が短く構成されており、その全長が約2.
7 m程度とされている。
【0017】切削部15は、図2及び図3に示すように
本体30、ヘッド31、これらの本体30とヘッド31
とを連結するユニバーサルジョイント32とにより構成
されており、ヘッド31にはカッタ33、ガイド34が
設けられている。カッタ33は、図5に示すように中央
部33aが大径の円盤状をなし前後両側に軸33b、3
3cが一体に形成されており、中央部33aの後端面に
は環状溝33dが設けられ、更に前端面から後端面に軸
方向に貫通する小孔33eが周方向に等間隔で複数例え
ば、4個穿設されている。これらの小孔33eの各一端
は、前端面に開口され、各後端は、環状溝33dの底面
に開口されている。
【0018】そして、カッタ33の中央部33aは、拡
径すべき既埋設管2の内径120φよりも大径の例え
ば、150φに設定されており、その外周面及び前端面
には夫々ダイヤモンドビット35(図3)が所定の間隔
で周方向に沿って多数強固に貼着固定されている。カッ
タ33の後側の軸33c(図5)は、ベアリング36、
36’を介してホルダ37に回転可能に軸支され、その
後端は後方に突出している。そして、カッタ33の後端
面とホルダ37の前端面とは僅かな間隙を存して対抗し
ている。ホルダ37は、カッタ33の中央部33aより
も僅かに小径の円盤状をなしており、中央部33aの環
状溝33dと対抗可能に小孔37aが軸方向に貫設され
ている。そして、これらの中央部33aとホルダ37と
の間には環状溝33dの内側及び外側に夫々環状のシー
ル部材38、39が介在されており、環状溝33dと小
孔37aとの接続部分を液密にシールしている。
【0019】カッタ33の前側の軸33b(図5)は、
基端及び先端が夫々ベアリング40、40’を介して円
筒形状のホルダ41に回転可能に軸支されており、前端
にはストッパ42が固定されてホルダ41から逸脱不能
とされている。そして、カッタ33の前端面とホルダ4
1の後端面とは僅かな間隙を存して対抗している。この
ホルダ41の外周面には図4及び図5に示すように溝4
1aが、周方向に等間隔で、軸方向に沿って細長く、且
つ半径方向外方に向かって放射状に複数例えば、4個設
けられており、溝41aの底面には前後に穴41b、4
1b’が穿設され、更に前後両端面には当該溝41aの
前後両端に開口し半径方向に細長い長孔41c、41
c’が穿設されている。このホルダ41は、既埋設管2
の内径よりも小径例えば、100〜110φ程度に設定
されており、当該既埋設管2に容易に嵌挿可能とされて
いる。
【0020】ストッパ43は、ホルダ41の溝41aに
半径方向に入出可能に嵌挿されており、当該溝41aの
底面の穴41b、41b’と対抗する下面の前後には夫
々穴43a、43a’が穿設されている。また、ストッ
パ43の前後両端面には夫々ピン44、44’が植設さ
れており、これらのピン44、44’の各先端は、夫々
ホルダ41の長孔41c、41c’に長手方向に沿って
摺動可能に嵌挿されている。これによりストッパ43
は、ホルダ41の溝41aに半径方向に移動可能、且つ
逸脱不能に収納される。
【0021】ホルダ41の溝41a内にはストッパ43
との間にスプリング45、45’が収納されており、ス
プリング45、45’の各一端は穴41b、41b’
に、各他端は穴43a、43a’に嵌合されている。こ
れらのスプリング45、45’は、ストッパ43を半径
方向外方に押し出して図3に2点鎖線で示す既埋設管2
の内面に圧接させる。各ストッパ43が最大位置まで押
し出された状態においてガイド34の外径は、約130
φ程度となり、従って、ガイド34は、既埋設管2内で
拡径して内面2dに圧接可能となる。このようにしてガ
イド34は、4個のストッパ43を小口径管2の内面に
ばね力で圧接させてカッタ33の前端を回転可能に且つ
強固に支持する。
【0022】カッタ33の後側の軸33cの後端は、ユ
ニバーサルジョイント32(図3)を介して本体30の
駆動軸50に連結され、当該本体30に対して360°
に亘り首振り可能とされている。本体30の端板30a
にはスプリングホルダ30bが周方向に等間隔で例え
ば、4個植設されており、各スプリングホルダ30bに
は夫々スプリング46が外嵌されている。これらのスプ
リング46は、各一端が端板30aに、各他端がホルダ
37の対抗する後端面に夫々圧接されている。これによ
りホルダ37は、本体30に対して真っ直ぐな状態に、
且つ回転しない即ち、静止した状態に保持される。駆動
軸50は、図2に示すように本体30の中心を遊貫し
て、切削駆動部16に収納されているアクチュエータ例
えば、油圧モータ(図示せず)の回転軸に連結されてい
る。これによりカッタ33は、前端がホルダ34により
小口径管2に、後端がホルダ37を介して本体30に回
転可能に支持される。
【0023】本体30とヘッド31のホルダ37(図
5)との間にはホース51が介在されており、当該ホー
ス51は、一端が口金52を介してホルダ37の孔37
aに液密に接続され、他端が本体30の前部に螺着され
た口金53に接続されている。この口金53は、本体3
0内において当該本体30内を通り後端がロボット3の
後方に導かれて推進制御部20(図2)の後端から水ホ
ース13(図1)に接続されるホース(図示せず)の前
端に接続されている。そして、ホース51は、ヘッド3
1の首振りに対処し得るように余裕をもった長さに設定
されている。尚、ホース51は、上述のように必ずしも
本体30の内部を通す必要はなく、場合によっては当該
本体30の外側を後方に導くようにしてもよい。
【0024】本体30(図2)には油圧シリンダ55、
56及び外周部に周方向に等間隔で例えば、4個放射状
に突出可能に設けられシリンダ56により開閉駆動され
る突っ張り用の脚57とが設けられている。シリンダ5
5、56は、夫々本体30に外嵌する外筒により構成さ
れ、本体30に対して前後に摺動し、シリンダ55が本
体30を移動させ、シリンダ56が脚57を出し入れす
る。
【0025】推進部19(図2)は、油圧シリンダ60
〜62及びシリンダ60、62により駆動される突っ張
り用の脚65、66が設けられている。シリンダ60〜
62も前記シリンダ55と同様に構成されている。ま
た、脚65、66は、切削部15の本体30の脚57と
同様に、夫々外周部に周方向に等間隔で例えば、4個づ
つ放射状に突出可能に設けられている。
【0026】そして、切削部15のシリンダ55、5
6、切削駆動部16の油圧モータ、切削駆動部16の油
圧モータを制御する切削制御部18及び推進部19の各
油路は、当該ロボット3の最後部に連結されている推進
制御部20に接続され、当該推進制御部20の油路は、
油圧ケーブル11(図1)に接続される。以下に作用を
説明する。
【0027】先ず、図1に示すように既埋設管2を、始
端2aからロボット3の全長よりも僅かに長い距離例え
ば、3m程度の長さに予め拡径すべき管径150φに拡
径しておく。これは例えば、既埋設管2の始端2aから
前記長さ分だけ大径の管路に交換する等により行なう。
尚、既埋設管2は、元の管径の内面を2d、拡径した内
面を2d’で示してある。
【0028】次に、ロボット3の切削部15の各脚57
及び推進部19の前後の各脚65、66(図2)を引き
込ませた状態で既埋設管2内に挿入する。この状態にお
いて切削部15は、ヘッド31のカッタ33が拡径され
た管路内にあり、ダイヤモンドビット35(図3)の前
端面が既埋設管2の内面2d’と2dとの段差面2eに
当接し、外周面が内面2d’に当接している。また、カ
ッタ33の前端を支持するガイド34が小径の既埋設管
2内に挿入され、各ストッパ43が、夫々スプリングの
ばね力で内面2dに圧接してカッタ33の前端を支持し
ている。
【0029】そして、道路上に配置された油圧ユニット
を搭載した車両5、水タンクを搭載した車両6からロボ
ット3に油圧及び高圧の水(冷却水)を供給する。車両
4のシステム操作盤は、所定のシーケンスに従って切削
制御部18の電磁弁、サーボ弁、推進制御部20のサー
ボ弁(何れも図示せず)等を制御してロボット3を制御
する。
【0030】切削部15は、油圧が供給されるとシリン
ダ56が脚57を突出させて既埋設管2の内面2d’に
圧接させ、当該既埋設管2内に切削部15を強固に支持
固定する。また、高圧の水がホース51からホルダ37
の小孔37a、カッタ33の中央部33aの各小孔33
eを通してダイヤモンドビット35の前面に供給され、
段差面2eとの間に噴射され、ダイヤモンドビット35
が冷却されて既埋設管2の切削が可能となる。
【0031】次に、切削駆動部16の油圧モータが回転
してヘッド31のカッタ33を回転させる。そして、カ
ッタ33は、回転に伴い既埋設管2の内面2dを連続的
に切削して拡径する。このときカッタ33は、前端がガ
イド34により既埋設管2に保持されているために拡径
した管路内で首振して暴れること、即ち、振れ回ること
が防止され、良好に回転する。また、カッタ33は、各
小孔33eから噴射される水により内面2dを良好に切
削することができると共に冷却される。切削に伴いシリ
ンダ55が伸長され、カッタ33を段差面2eに圧接さ
せる。これによりカッタ33は、シリンダ55のストロ
ーク分連続的に既埋設管2の内面2dを切削して拡径す
る。
【0032】切削時に発生する切削屑(切粉)は、ヘッ
ド31の各小孔33eから噴射される水により主として
前方に押し流される。この切削屑を含む泥水は、既埋設
管2の前方の終端2b(図1)から押し出されて泥水回
収槽9に流れ込み、ポンプユニット10により濾過装置
7に汲み上げられ、切削屑が沈澱される。そして、切削
屑が沈澱除去された水は、タンクローリ車8に回収され
る。
【0033】ヘッド31は、先端がガイド34により既
埋設管2に、後端がジョイント32の連結箇所において
4本のスプリング46のばね力により前方に向けて支持
されており、従って、既埋設管2がカーブしている場合
には当該カーブに沿ってスプリング46のばね力に抗し
て首振り可能とされる。これにより、カッタ33は、既
埋設管2がカーブしている箇所でも、当該カーブに沿っ
て内面を切削することができる。
【0034】カメラ部17は、管路2の拡径された内面
2d’を連続的に撮影して車両4に搭載されているモニ
タに映像信号を送信する。尚、切削した内面2d’は、
必ずしも監視する必要はなく、従って、かかる場合には
カメラ部17を連結する必要はない。そして、ロボット
3にカメラ部17を連結しない場合には、当該ロボット
3は、カメラ部17の重量分だけ推進部19の負担が軽
減される。
【0035】切削部15は、シリンダ55が所定のスト
ロークだけ伸長すると、切削駆動部16の油圧モータが
停止してカッタ33を停止させる。同時に、切削制御部
18がシリンダ56を駆動して各脚57を引き込ませ、
既埋設管2の内面2d’から離隔させると共にシリンダ
55を短縮させる。これにより切削部15が次の切削に
備える。
【0036】推進部19は、推進制御部20により切削
部15の切削と同期して制御され、前側のシリンダ60
が脚65を張り出して拡径された既埋設管2の内面2
d’に圧接させ、同時に後側のシリンダ62が脚66を
引き込ませ、当該位置に固定される。次いで、シリンダ
61により前進し、切削部15、切削駆動部16、カメ
ラ部17切削制御部18、推進制御部20を前進させ、
切削部15のカッタ33の前面のダイヤモンドビット3
5を、今拡径したばかりの内面2d’とこれから切削す
る小径の内面2dとの段差面2eに当接させる。次に、
シリンダ62が後側の脚66を張り出させて既埋設管2
の内面2d’に圧接させ、シリンダ60が前側の脚65
を引き込ませると同時にシリンダ61を元の状態に戻し
次の走行に備える。
【0037】次いで、切削駆動部16が切削部15のカ
ッタ33を回転させて既埋設管2の内面2dの切削を開
始する。ロボット3はこのような動作を順次繰り返して
行ない、尺取虫のようにして既埋設管2内を自走しなが
ら長距離に亘り当該既埋設管2の内面2dを連続的に切
削して拡径する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、油
圧により管路内を自走し、先頭に配置された切削部のカ
ッタを回転させながら小口径管の内面を連続的に切削し
て拡径する小口径管拡径ロボットの、前記切削部のカッ
タの前端に取付られて当該カッタを回転可能に支持する
ホルダと、前記ホルダの外周部に放射状に且つ半径方向
に移動可能に設けられ、スプリングのばね力により前記
小口径管の内面に圧接して前記ホルダを支持する複数の
ストッパとを具備し前記カッタの前端を前記小口径管に
支持するガイドを設けたことにより、拡径時に当該カッ
タが拡径した管路内で振れ回ることが防止され、この結
果、拡径された管路の内面を損傷することがなくなり、
小口径管を極めて良好に拡径することができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小口径管拡径ロボットによる小口
径の既埋設管の拡径工事の概要を示す図である。
【図2】図1の小口径管拡径ロボットの一実施例を示す
構成図である。
【図3】図2のロボットの切削部のヘッドの拡大図であ
る。
【図4】図3の一部切欠端面図である。
【図5】図4の矢線V−Vに沿う断面図である。
【符号の説明】
1 道路 2 既埋設管(小口径管) 3 小口径管拡径ロボット 15 切削部 16 切削駆動部 17 カメラ部 18 切削制御部 19 推進部 20 推進制御部 30 切削部本体 31 ヘッド 32 ジョイント 33 カッタ 34 ガイド 41 ホルダ 43 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 和彦 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 石川 正利 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 田中 洋 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧により管路内を自走し、先頭に配置
    された切削部のカッタを回転させながら小口径管の内面
    を連続的に切削して拡径する小口径管拡径ロボットの、
    前記切削部のカッタの前端に取付られて当該カッタを回
    転可能に支持するホルダと、前記ホルダの外周部に放射
    状に且つ半径方向に移動可能に設けられ、スプリングの
    ばね力により前記小口径管の内面に圧接して前記ホルダ
    を支持する複数のストッパとを具備し前記カッタの前端
    を前記小口径管に支持するガイドを設けたことを特徴と
    する小口径管拡径ロボット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007516088A (ja) * 2003-07-08 2007-06-21 ブリティッシュ・ニュークリア・フューエルズ・パブリック・リミテッド・カンパニー 乾式ドリル加工

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