JPH0717827A - 化粧品基材 - Google Patents

化粧品基材

Info

Publication number
JPH0717827A
JPH0717827A JP25120793A JP25120793A JPH0717827A JP H0717827 A JPH0717827 A JP H0717827A JP 25120793 A JP25120793 A JP 25120793A JP 25120793 A JP25120793 A JP 25120793A JP H0717827 A JPH0717827 A JP H0717827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
starch
viscosity
cosmetic base
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25120793A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nakajima
徹 中島
Yoshihiro Watanabe
美広 渡辺
Naoko Saka
直子 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NICHIDEN KAGAKU KK
Nippon Starch Chemical Co Ltd
Original Assignee
NICHIDEN KAGAKU KK
Nippon Starch Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NICHIDEN KAGAKU KK, Nippon Starch Chemical Co Ltd filed Critical NICHIDEN KAGAKU KK
Priority to JP25120793A priority Critical patent/JPH0717827A/ja
Publication of JPH0717827A publication Critical patent/JPH0717827A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 窒素含有率0.2〜3重量%で30%水溶液
の30℃粘度が3〜500cpsである低粘度カチオン
化澱粉からなる化粧品基材。 【効果】 本発明の低粘度カチオン化澱粉を用いた化粧
品は、良好な使用感、仕上り感を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪や皮膚に体する新
和性がよく、良好な使用感、仕上り感を与える低粘度カ
チオン化澱粉からなる化粧品基材に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品基材として、天然物およびその誘
導体の使用が一般気しつつあり、セルロース誘導体や澱
粉をカチオン変性して得られた水溶性高分子化合物の利
用が注目されている。例えば、特公昭47−20635
号公報にはシャンプーや毛髪化粧料に、第4級窒素を導
入したセルロース誘導体があげられている。また、特公
公昭60−42763号公報には第4級窒素を導入した
カチオン化ヒドロキシアルキル澱粉が、シャンプー、リ
ンス、クリームなどに用いられることが記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらのカチオン変性
ポリマーの中で、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルや
グアーガムヒドロキシプロピルメチルアンモニウムクロ
リドエーテルは、現在使用されているが、十分満足でき
るものではない。例えば、これらをいたシャンプーや毛
髪化粧料は洗髪時、すすぎ時のぬめり感、しっとり感、
柔らかさは付与されるものの、毛髪を乾燥させる過程で
不快なべたつきを生じたり、乾燥につれ、カチオン変性
ポリマーと界面活性剤のコンプレックスが固化し、ごわ
つきを生じるなど乾燥後の髪に好ましい感触が得られな
いなどの理由でいまだ満足できるものはなかった。この
ような事情に鑑み、本発明は従来使用されてきた原料で
は困難であった良好な使用感、仕上り感を与える化粧品
基材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成すべく種々検討した結果、澱粉にグリシジルトリアル
キルアンモニウム塩または3−ハロゲノ−2−ヒドロキ
シプロピルトリアルキルアンモニウム塩を第4級窒素含
有率0.2〜3重量%含有するように反応させる前、同
時または後に低分子化処理し、30%水溶液の30℃粘
度が3〜500cpsである低粘度カチオン化澱粉を用
いることにより、本発明の目的を達成する各種の化粧料
を製造することができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】本発明において使用される低粘度カチオン
澱粉は、澱粉に下記化2で示される一般式(II)また
は下記化3で示される一般式(III)で示される化合
物を窒素含有率0.2〜3重量%になるように反応させ
ることによって製造することができる。
【化2】
【化3】 このカチオン化反応は公知のエーテル化方法に従って行
うことができる。例えば、アルカリ触媒の存在下で、澱
粉の水性あるいはアルコール性の懸濁液または溶媒の少
ない乾式の状態に前記一般式(II)または(III)
の化合物を加えて、加熱反応させ、反応終了後中和する
ことにより行うことができる。前記一般式(II)また
は(III)の化合物としてはグリシジルトリアルキル
アンモニウム塩および3−ハロ−2−ヒドロキシプロピ
ルトリアルキルアンモニウム塩例えばグリシジルメチル
アンモニウムクロリド、グリシジルトリエチルアンモニ
ウムクロリド、グリシジルトリプロピルアンモニウムク
ロリド、グリシジルエチルジメチルアンモニウムクロリ
ド、グリシジルジエチルアンモニウムクロリドおよびこ
れらに対応する臭化物、ヨウ化物や、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモ
ニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
トリプロピルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピルエチルジメチルアンモニウムクロリ
ドおよびこれらに対応する臭化物、ヨウ化物があげられ
る。
【0006】本発明において使用される低粘度カチオン
化澱粉は、澱粉をカチオン化反応させる前、同時または
後に澱粉を低分子化させることによって得られる。低分
子化の方法としては、塩酸、硝酸、硫酸、ギ酸、酢酸な
どの酸、澱粉分解酵素、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水
素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどの酸化剤
を用いて澱粉分子を加水分解することによって得られ
る。これらの低分子化反応は公知の方法に従って行うこ
とができる。例えば、澱粉の水性あるいはアルコール性
の懸濁液または溶媒の少ない乾式の状態に、酸、分解酵
素、酸化剤などを加えて、加熱反応させ、反応終了後中
和することによて得られる。低分子化には酸、分解酵
素、酸化剤のいずれを用いてもよいが、カチオン化反応
と同時に低分子化させるには、高アルカリ条件下でも作
用する酸化剤が好ましい。低分子化の程度は、30%水
溶液の30℃粘度が3〜500cps、好ましくは10
〜400cpsになるまで低分子化される。
【0007】本発明において使用される低粘度カチオン
化澱粉のカチオン化反応によって導入される窒素の含有
率は0.2重量%未満ではこれを化粧料に配合しても毛
髪や皮膚に対する新和性が低くなるし、またそれが3重
量%を越えると、化粧料の使用時にべとつく感じを与え
るようになるので好ましくなり、窒素含有率の特に好ま
しい範囲は0.5〜2.0重量%である。さらに、低分
子化の程度は、30%水溶液の30℃粘度が3cps未
満では、これをシャンプーなどに配合したとき、ぬめり
感が不足し、500cpsを越えると毛髪を乾燥させる
過程で不快なべたつきを生じたり、乾燥につれ、界面活
性剤とのコンプレックスが固化しごわつきを生ずる。粘
度の好ましい範囲は10〜400cpsである。
【0008】この低粘度カチオン化澱粉を、公知の処方
の毛髪化粧料、皮膚化粧料などに所要量配合することに
よって、本発明の化粧料が得られる。化粧料としては上
記のものに限らないが特に好ましいのは、シャンプー、
リンス、クレンジングクリームなどの使用時に水で洗い
流す化粧料である。本発明の化粧品基材を用いる化粧料
中の他の成分は特に限定されず、通常の化粧用担体、希
釈剤または添加物〔例、各種の界面活性剤、油性物質
(例、長鎖脂肪酸エステル、炭化水素など)、加水分解
タンパク質、ラノリン、脂質、香料、紫外線吸収剤、ハ
イドロトロープなど〕が使用できる。また、ビタミン類
や他の栄養学的または医薬的に有効な成分を添加しても
よい。
【0009】本発明の化粧品基材の配合量は、用途など
に応じて異なるが通常0.1〜7重量%の範囲が好まし
い。0.1重量%未満では効果が十分に発揮されず、7
重量%を越えると好ましくない感触となる場合がある。
【0010】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。以下の実施例で用いる「部」は、特に示さない限り
重量部を示す。 実施例1 1%水酸化ナトリウム水溶液300gを入れたガラス製
反応器に、澱粉60gを撹拌しながら加える。次いでグ
リシジルトリメチルアンモニウムクロリド40gを水溶
液として加え、さらに35%過酸化水素水25gを加
え、5℃で5時間反応させる。反応終了後10%塩酸水
溶液30gを加え、室温で1時間中和を行う。中和終了
後多量のメタノール中に反応液を注ぎ、反応生成物を沈
澱させ▲ろ▼別した。得られた沈澱物を、各500gの
メタノールで3回洗浄したのち、減圧下で乾燥し、反応
物103gを得た。このようにして得られた低粘度カチ
オン化澱粉の窒素含有率は2.4重量%、30%水溶液
の30℃粘度は320cpsであった。(試料番号1)
【0011】実施例2 実施例1の方法に準じて第4級窒素含有率および粘度の
異なる低粘度カチオン化澱粉を合成した。その結果を表
1、表2に示した。
【表1】
【表2】
【0012】実施例3 実施例1および実施例2で得た低粘度カチオン化澱粉を
用いて、表3に示した組成(A)のシャンプーを調製し
た。なお組成(B)は比較のために調製した、低粘度カ
チオン化沈澱物を配合しない組成物である。
【表3】 低粘度カチオン化澱粉として、実施例2の試料の中から
試料番号1、2、7、、12および16の6種類を選ん
だ。この6種類のシャンプーに組成(B)のものを併せ
た7種のシャンプーそれぞれ15名の女性に使用させ
て、泡立ち、ぬめり感、使用後の髪の柔らかさなどの性
能を比較した。この結果を表4に示した。これらの表に
示した数値は組成(A)が優れているとした人数から組
成(B)が優れているとした人数を差し引いた値であ
る。
【表4】 この表4の結果より窒素含有率が0.2重量%以上であ
れば、シャンプーの性能が改善されるが、窒素含有率が
3重量%以上になると、使用後のべとつきが大きくなり
総合的な好みにおいてマイナス要因となることがわか
る。(表4の試料番号1に対する2、7の比較より)ま
た30%水溶液の30℃粘度が30cpsより低いとき
はぬめり感が不足し、500cpsより高いときはべと
つき感があることがわかる。(試料番号12に対する
8、16の比較より)
【0013】実施例4 本発明で用いる低粘度カチオン化澱粉と比較するため
に、エチレンオキシドの付加MS値1.65、窒素含有
率1.8重量%、30%水溶液の30℃粘度が20万c
ps以上(5%で3万cps)のカチオン変性ヒドロキ
シエチルセルロースを用いて実施例3の表3に示した組
成(A)のシャンプーを作成した。そして同様に15名
の女性によるテストをした結果、本発明の基材はカチオ
ン変性ヒドロキシエチセルロースより使用後のべとつき
のなさやくし通りの良さの点で優れているということが
わかった。
【0014】実施例5 本発明の化粧品基材として表1の試料番号1、6、表2
の試料番号10、13を用いて下記表5の組成のクリー
ムタイプのヘアリンスを調製した。
【表5】 このヘアーリンスは、本発明の化粧品基材を配合しない
ものに比べて、使用時および使用後の風合が優れてい
た。
【0015】実施例6 本発明の化粧品基材として実施例5と同じ試料を用いて
下記表6の組成のクレンジングクリームを調製した。
【表6】 このクレジングクリームは、本発明の化粧品基材を配合
しないものに比べて伸びがよく使用中の油性感が優れて
いた。
【0016】実施例7 本発明の化粧品基材として実施例5と同じ試料を用い下
記表7の組成の中性クリームを調製した。
【表7】 この中性クリームは、本発明な化粧品基材を配合しない
ものに比べて滑らかさおよびしっとり感に優れ、しかも
その効果は長期間持続した。
【0017】
【発明の効果】本発明の化粧品基材は、以下の利点があ
る。 (1)毛髪や皮膚への親和性が良好で、フィルム形成能
も良く、それらへの吸着性が優れる。 (2) 保湿性が優れ、毛髪い皮膚をしっとりさせ、毛
髪に腰のある柔軟性を与、毛髪のつやを向上させる。し
かもこれらの効果は持続性がある。 (3)毛髪や皮膚に平滑性を付与するので、使用後の感
触が滑らかとなり、シャンプーに用いた場合には毛髪の
くし通りが良くなり、きしみ感がなくなり、クリームな
どに用いた場合には良好な使用感と仕上感を付与するこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 澱粉のヒドロキシル基の一部が下記化1
    の一般式(I)で示される残基で置換された構造を有
    し、かつ窒素含有率が0.2〜3重量%で30%水溶液
    の30℃粘度が3〜500cpsである低粘度カチオン
    化澱粉からなる化粧品基材。 【化1】
JP25120793A 1993-06-30 1993-06-30 化粧品基材 Pending JPH0717827A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25120793A JPH0717827A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 化粧品基材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25120793A JPH0717827A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 化粧品基材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0717827A true JPH0717827A (ja) 1995-01-20

Family

ID=17219295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25120793A Pending JPH0717827A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 化粧品基材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0717827A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515547A (ja) * 1999-12-03 2003-05-07 カルゴン コーポレイション 変性でんぷん溶液とパーソナルケアにおける使用方法
JP2006273838A (ja) * 2005-03-01 2006-10-12 Lion Corp 毛髪化粧料
JP2008505187A (ja) * 2004-07-02 2008-02-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 陽イオン変性デンプン及び陰イオン性界面活性剤系を含むパーソナルケア組成物
KR20160131031A (ko) 2014-03-28 2016-11-15 가부시키가이샤 코세 화장료

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515547A (ja) * 1999-12-03 2003-05-07 カルゴン コーポレイション 変性でんぷん溶液とパーソナルケアにおける使用方法
JP2008505187A (ja) * 2004-07-02 2008-02-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 陽イオン変性デンプン及び陰イオン性界面活性剤系を含むパーソナルケア組成物
US8623341B2 (en) 2004-07-02 2014-01-07 The Procter & Gamble Company Personal care compositions containing cationically modified starch and an anionic surfactant system
JP2006273838A (ja) * 2005-03-01 2006-10-12 Lion Corp 毛髪化粧料
KR20160131031A (ko) 2014-03-28 2016-11-15 가부시키가이샤 코세 화장료

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1501873B1 (en) A cationic polymer composition and its use in conditioning applications
EP1791871B1 (en) Process for preparing reduced odor low molecular weight cationic polygalactomannan
JP3349219B2 (ja) 化粧品基材
JP4069228B2 (ja) 頭髪用化粧料に優れたコンディショニング特性を与えるカチオン性ポリマー
JPH0627121B2 (ja) 第四級キトサン誘導体をベ−スとする美容剤、および新規第四級キトサン誘導体並びにその製造方法
EP1383804B1 (en) Use of a quaternary ammonium alkyl hydroxyethyl cellulose ether as a conditioner for hair and skin
JP4260427B2 (ja) 化粧料用組成物
JP4933251B2 (ja) コンディショニング用途におけるカチオン性酸化多糖類
JP5000879B2 (ja) カチオン変性グルコマンナン多糖及び該物質を含む化粧料組成物
WO2005073255A1 (ja) カチオン変性精製ガラクトマンナン多糖及び該物質を含む化粧料組成物
US20050227902A1 (en) Cationic, oxidized polysaccharides in conditioning applications
US4411891A (en) Cationized dextran and salts thereof and manufacturing process and utilization thereof
JP4379675B2 (ja) カチオン変性多糖類及び該物質を含む組成物
WO2004099259A1 (ja) カチオン変性アルギン酸誘導体及び該物質を含む化粧料組成物
JP2007063446A (ja) カチオン変性キサンタンガム及び該物質を含む化粧料組成物
JP4907805B2 (ja) コンディショニング効果を与えるカチオン性ポリマー
JPH0667965B2 (ja) 第四級キトサン誘導体をベースとした理容剤、新規第四級ヒドロキシエチル置換キトサン誘導体並びにその製造法
JP2006169410A (ja) カチオン変性精製グアーガム及び該物質を含む化粧料組成物
JPH07173029A (ja) 化粧品基材
JPS627883B2 (ja)
JPS6042761B2 (ja) 化粧品基材
JPS628401B2 (ja)
JPS6042763B2 (ja) 親和性の良好な化粧料
JPS6042762B2 (ja) カチオン化多糖類を含有する化粧料
JPH0717827A (ja) 化粧品基材