JPH0717791U - テープ巻回体の通い容器 - Google Patents
テープ巻回体の通い容器Info
- Publication number
- JPH0717791U JPH0717791U JP5330493U JP5330493U JPH0717791U JP H0717791 U JPH0717791 U JP H0717791U JP 5330493 U JP5330493 U JP 5330493U JP 5330493 U JP5330493 U JP 5330493U JP H0717791 U JPH0717791 U JP H0717791U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape winding
- plate
- substrate
- winding body
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造や大きさ等の異なる部品点数を増やすこ
となく設備を小型化し、金型等の費用を大幅に安価にで
き、部品に対する管理点が少なく、品質の安定化も容易
で、生産効率の高い、作業上の負担が小さく、返送に好
適なものにする。 【構成】 基板12とその2縁24からヒンジ部28を
介してそれぞれ突出する側板14とを備えた同一構造、
大きさの3面付き展開板10を2枚用い、それ等を組み
立て箱形の容器58を形成する。そして、基板12の2
側板14を突設する縁24を隣接する2縁24c、dと
し、基板12の内側面の中央にテープ巻回体のハブ又は
中芯内に嵌まる突起18を設け、基板12と2側板14
のヒンジ部28を設ける縁24c、d等以外の縁及び縁
24a、b等の付近には、対応する縁との結合用の嵌合
突起34、38、40、42、46、48と受け凹所2
6、36、40、44をそれぞれ設ける。
となく設備を小型化し、金型等の費用を大幅に安価にで
き、部品に対する管理点が少なく、品質の安定化も容易
で、生産効率の高い、作業上の負担が小さく、返送に好
適なものにする。 【構成】 基板12とその2縁24からヒンジ部28を
介してそれぞれ突出する側板14とを備えた同一構造、
大きさの3面付き展開板10を2枚用い、それ等を組み
立て箱形の容器58を形成する。そして、基板12の2
側板14を突設する縁24を隣接する2縁24c、dと
し、基板12の内側面の中央にテープ巻回体のハブ又は
中芯内に嵌まる突起18を設け、基板12と2側板14
のヒンジ部28を設ける縁24c、d等以外の縁及び縁
24a、b等の付近には、対応する縁との結合用の嵌合
突起34、38、40、42、46、48と受け凹所2
6、36、40、44をそれぞれ設ける。
Description
【0001】
本考案はオーディオ、ビデオテープ等のテープ巻回体を収納する通い型の容器 に関する。
【0002】
従来、オーディオ、ビデオ等の磁気テープを工場間や国際間で輸送する場合、 原反から製品幅に切断しただけのハブに巻回した磁気テープの状態で包装を行っ ている。その際、包装方法として一般には一面に凹部を設けた発泡ポリスチレン 製の容器を用い、その凹部にテープ巻回体を8〜30巻収納し、発泡ポリスチレ ン製の蓋をして全体にバンド掛けした後、フィルムシュリンク包装や段ボール包 装する。或いは、中芯と発泡ポリスチレン製の両側板を用い、テープ巻回体とク ッションスペーサーを交互に積んで例えば10巻分のテープ巻回体を積層し、そ の中央貫通孔に中芯を挿通して両側に側板をそれぞれ装着し、全体にバンド掛け した後、フィルムシュリンク包装や段ボール包装する。なお、パレット単位での 輸送においては適宜フィルム(ストレッチフィルム)で被う。
【0003】 しかし、容器や側板等の包装資材に発泡体を用いると、発泡体は潰れ易く、汚 れ易いため、他に多くの補強及び包装用の資材を必要とする。しかも、これ等の 資材は回収しても再利用できるものは少なく、回収や廃棄処分に莫大な費用が掛 かるし、環境保護に対応しなければならないため、廃棄処分もできなくなってき ている。
【0004】 そこで、耐久性の高い通い容器として、ドイツ連邦共和国特許出願公開第41 09360号明細書により、硬質合成樹脂を使用し、射出成型法又は押し出し成 型に吹き付け加工技術を併用することにより、内側面の中央にテープ巻回体固定 装置設置用の突起と凹所を設けた方形状の基板2枚と方形状の側板4枚とをそれ 等の間にヒンジ部をそれぞれ介して連結して6面付き展開板を形成し、その展開 板を箱形に組み立てるものが提案された。しかも、この展開板には返送時の積層 に備え、各基板の外側面の中央に他の同様な展開板の各基板の内側面の中央に設 けたテープ巻回体固定装置設置用突起が嵌まる凹所をそれぞれ対応する位置に設 けてある。なお、展開板の2基板と4側板にはそれ等のヒンジ部を設ける縁以外 の全ての縁等に、対応する縁との結合用の嵌合突起と受け凹所が設けられている 。
【0005】
しかしながら、このような6面付き展開板をテープ巻回体を収納する容器の組 み立て素材にすると、展開板の縦、横の長さが長いため、設備が大型になり、そ れに付属する金型等の費用負担も大きくなる。尤も、6面付き展開板を分割して それぞれ製作すれば、大きな設備を使用しなくても、容易にヒンジ展開型の容器 を製造できる。しかし、単に分割しただけでは金型等の費用が変わらず、分割に より構造の異なる部品点数が増えて管理点が多くなるため、品質の安定化に時間 がかかる。又、部品が異なるため、取り扱い難く、作業上の負担が大きくなる。
【0006】 本考案はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、展開板の構 造を工夫することにより、構造の異なる部品点数を増やすことなく設備を小型化 し、金型等の費用を大幅に安価にでき、部品に対する管理点が少なく、品質の安 定化も容易で、生産効率の高い、作業上の負担が小さく、返送に好適なテープ巻 回体の通い容器を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本考案によるテープ巻回体の通い容器では方形状 の基板12とその基板12の2縁24からヒンジ部28を介してそれぞれ突出す る方形状の側板14とを備えた同一構造、大きさの3面付き展開板10を2枚用 い、それ等を組み立てて箱形の容器58を形成する。そして、それ等の各展開板 10には基板12の隣接する2縁24c、dにそれぞれ側板14b、aを連設し 、それ等の基板12と側板14のヒンジ部24を設ける縁24c、d等以外の縁 及び縁24a、b等の付近に、対応する縁との結合用の嵌合突起34、38、4 2、46、48と受け凹所26、36、40、44をそれぞれ設ける。
【0008】 又は、それ等の各展開板64には基板66の相対する2縁78c、dにそれぞ れ側板68a、bを連設し、それ等の基板66と側板68の縁78等及び縁78 等の付近及びヒンジ部90に、対応する縁との結合用の嵌合突起84、86、9 8、100、104、106、110、116、118、122と受け凹所80 、82、88、96、102、108、112、114、120をそれぞれ設け る。
【0009】 又、基板12の中央近傍に、テープ巻回体のハブ又は中芯に嵌まる中央突起1 8及び設置溝20を設けると好ましくなる。 又、基板12、側板14の一部に設ける嵌合突起34、38、42、46、4 8を中央突起18の高さと同等の高さとし、基板12、側板14の外側面60等 の内側面16、30に設けた突起18、38、46と対応する箇所に内側突起1 8、38、46が嵌まる凹所62等を設けるとよい。
【0010】
上記のように構成すると、1つの容器58を形成するのに、同一構造、大きさ の3面付き展開板10を2枚用いて、底部50と蓋部56とを共通部品にするた め、当然構造の異なる部品点数が増えない。しかも、この3面付き展開板10は 従来の6面付き展開板より縦の長さが側板1枚分短く、横の長さが基板1枚と側 板1枚分短くなるため、設備を相当小型化できるし、金型等の費用が約半分にな る。又、部品(3面付き展開板)に対する管理点が少なく、品質を安定化させ易 い。
【0011】 テープ巻回体の収納時には展開板10を1枚用意し、例えば先に基板12に対 し、2側板14をヒンジ部28のヒンジ線でそれぞれ折り曲げて立て、それ等の 対応する縁に設けた嵌合突起42を受け凹所40に嵌め合せて、2側板14の縁 を結合して組み合わせ、容器58の半分に当る底部50を形成する。そこで、そ の底部50の基板12を底面板とし、その上にテープ巻回体を1個又は複数個重 ねて載せる。次に、他の展開板10を同様に組み立て蓋部56として用意し、そ の基板12が上面板となるように底部50の開口部を被って重ね、各嵌合突起3 4、38、46、48を対応する受け凹所26、36、44にそれぞれ嵌め合わ せ、対応する縁同士を結合し、蓋部56を底部50と一体に結合して組み立て、 容器58を完成する。輸送後に、蓋部56を外してテープ巻回体を取り出す。そ して、底部50と蓋部56をいずれも元の展開板10に戻し、他の同様な展開板 10と積み重ねて返送する。
【0012】 又、他の3面付き展開板64では6面付き展開板と比べ、縦の長さは等しいが 、横の長さは基板1枚と側板2枚分短くなる。そして、底部或いは蓋部を組み立 てる場合には基板66に対し、2側板68をヒンジ部90のヒンジ線でそれぞれ 折り曲げて立て、2側板68と基板66の対応する縁78等に設けた嵌合突起8 4、86、106、116を対応する受け凹所108、114、82、88にそ れぞれ嵌め合わせる。
【0013】 又、基板12の中央近傍に、テープ巻回体のハブ又は中芯に嵌まる中央突起1 8及び設置溝20を設けると、収納時にテープ巻回体のハブ又は中芯内に中央突 起18が入り、更にそのハブ又は中芯の一部が設置溝20の内部に入るため、両 側から基板12でテープ巻回体を良く支えることができる。 又、基板12、側板14の一部に設ける嵌合突起34、38、42、46、4 8を中央突起18の高さと同等の高さとし、基板12、側板14の外側面60等 の内側面16、30に設けた突起18、38、46と対応する箇所に内側突起1 8、38、46が嵌まる凹所62等を設けると、展開板10を積層する際、直接 重なる展開板同士で一方の展開板10の基板12の内側面16に設けた突起18 38、46を他方の展開板10の基板12の外側面60に設けた凹所62等に嵌 めることができる。
【0014】
以下、添付図面に基づいて、本考案の実施例を説明する。 図1は本考案を適用した3面付き展開板を示す平面図である。図中、10は3 面付き展開板、12はその正方形状基板、14(14a、14b)はその基板1 2の前方と右方にそれぞれ設けた長方形状側板である。この基板12にはその内 側面16の中央にテープ巻回体のハブ又は中芯内に嵌まる円板状の突起18を設 け、その中央突起18の近傍の内側面16にテープ巻回体のハブ又は中芯の一部 を入れるリング状の設置溝20を設ける。なお、中央突起18は内側面16より 少し突出する。又、中央突起18からテープ巻回体のほぼ半径に等しい位置の各 コーナ寄り内側面16に、テープ巻回体指掛け兼補強用のアール状に凹んだ大略 円形状の凹所22(22a、…22d)をそれぞれ設ける。そして、基板12の 左縁24aと後縁24bの付近の内側面16の側に、それ等のほぼ全長に沿わせ てL状の受け凹所26を設ける。なお、基板12の外側面にはその中央に他の同 様な展開板10の基板12の中央突起18が嵌まる凹所を設ける。
【0015】 2側板14は基板12の隣接する前縁24dと右縁24cから中央にヒンジ線 を有する細長い長方形状のヒンジ部28(28a、28b)を介してそれぞれ突 出させ、それ等の各内側面30(30a、30b)の中央部に補強用のアール状 に凹んだ長方形状の凹所32(32a、32b)を設ける。そして、前側板14 aの前縁には側面の側に両端を除いて嵌合突起34を設け、左縁の付近には内側 面30aの側の前側中央部に受け凹所36、後側中央部に嵌合突起38をそれぞ れ設け、右縁の付近には内側面30aの側に両端を除いて受け凹所40を設ける 。又、右側板14bの前縁には側面の側に両端を除いて嵌合突起42を設け、後 縁付近には内側面30bの側の左側中央部に受け凹所44、右側中央部に嵌合突 起46をそれぞれ設け、右縁には側面の側に両端を除いて嵌合突起48を設ける 。この結果、基板16と2側板14のヒンジ部28を設ける縁24c、d等以外 の縁及び縁24a、b等の付近に、対応する縁との結合用の嵌合突起34、38 、42、46、48と受け凹所26、36、40、44がそれぞれ存在する。
【0016】 このような3面付き展開板10は射出成形或いはブロー成形によって製造する 。その際、展開板10の寸法を従来の6面付き展開板より縦の長さで側板1枚分 短く、横の長さで基板1枚と側板1枚分短くするので、設備を相当小型化できる し、金型等の費用が約半分になる。しかも、部品10に対する管理点が少なくな り、品質を安定化させ易い。それ故、切り替え損失も少なく、生産効率が向上す る。なお、材料には基板12と2側板14とをヒンジ部28を介して一体に結合 するため、ヒンジ部28の形成が容易な透明、或いは半透明のポリプロピレン、 ポリエチレン等を用いるとよい。
【0017】 テープ巻回体包装時には容器の底部と蓋部を形成するのに、同一構造、大きさ の3面付き展開板10を2枚必要とする。しかし、それ以外の構造や大きさ等の 異なる部品を必要としない。先ず、1枚の展開板10を用意し、その基板12に 対し、図2に示すように2側板14をヒンジ部28のヒンジ線でそれぞれ折り曲 げ、基板12の内側面16と垂直となるように立て、右側板14bの前縁に設け た突起42を前側板14aの右縁の付近に設けた受け凹所40に嵌め合わせ、図 3に示すように2側板14の対応する縁を結合して組み立て、容器の底部50を 形成する。そこで、図4に示すように底部50の基板12を底面板とし、その上 に上下にクッションスペーサー52を添えた例えば10巻のテープ巻回体積層体 54を載せる。すると、基板12の中央突起18が最下部にあるテープ巻回体の ハブ内に入り、更にそのハブの下部が設置溝20の内部に入るため、テープ巻回 体積層体54の下側を良く支持できる。なお、積層したテープ巻回体のハブ同士 が互いに連結可能の構造を備えていない場合には、ハブ内に円筒状の中芯を挿通 して使用する。
【0018】 次に、他の展開板10を同様に組み立てて蓋部56を形成し、その基板12を 上面板とし、矢印方向に移動して底部50の開口部を被うように重ねる。そして 、蓋部56の中央突起18を最上部にあるテープ巻回体のハブ内に上から嵌める と、ハブの上部が設置溝20の内部に入る。それ故、テープ巻回体積層体54の 上側を良く支持できる。又、蓋部56の嵌合突起34、38、46、48を底部 50の対応する受け凹所26、36、44にそれぞれ嵌め合わせ、同時に底部5 0の嵌合突起34、38、46、48を蓋部56の対応する受け凹所26、36 、44にそれぞれ嵌め合わせ、対応する縁同士を結合する。すると、図5に示す ような底部50に蓋部56を一体に強固に結合して組み立てた塵埃の入り難い箱 形の容器58が完成する。そこで、バンド掛けして容器58を輸送する。
【0019】 輸送後にバンドを外し、蓋部56と底部50の嵌合状態にある各突起34、3 8、46、48を受け凹所26、36、44から互いに抜き、蓋部56を外して 、底部50からテープ巻回体積層体54を取り出す。その際、底部50の基板1 2の内側面16に設けた4箇所の凹所22を適宜利用し、テープ巻回体積層体5 4の下側に指を掛けると、最下部のテープ巻回体まで簡単に取り出すことができ る。そこで、底部50と蓋部56をいずれも元の展開板10に戻し、他の同様な 展開板10と積み重ね、全体にバンド掛けして返送する。その際、図6に示すよ うに直接重ねる展開板同士では下側に置いた展開板10の基板12の内側面16 に設けた中央突起18に、上側に重ねる展開板10を矢印方向に移動して、基板 12の外側面60に設けた中央凹所62を嵌める等すると、重ね易く、積層後に コンパクトとなり、位置ずれも起こらない。なお、側板14に設ける突起34、 38、42、46、48を基板12の中央突起18と同等の高さとし、側板14 の外側面の内側面30に設けた突起38、46と対応する箇所に内側突起38、 46が嵌まる凹所をそれぞれ設ける。
【0020】 図7は本考案を適用した他の3面付き展開板を示す平面図である。図中、64 は3面付き展開板、66はその正方形状基板、68(68a、68b)はその基 板66の左方と右方にそれぞれ設けた長方形状側板である。この基板66にはや はり内側面70の中央にテープ巻回体のハブ又は中芯内に嵌まる突起72を設け 、その中央突起72の近傍の内側面70にテープ巻回体のハブ又は中芯の一部を 入れる設置溝74を設ける。又、中央突起72からテープ巻回体のほぼ半径に等 しい位置の各コーナ寄り内側面70に、テープ巻回体指掛け兼補強用凹所76( 76a、…76d)をそれぞれ設ける。そして、基板66の前縁78aと後縁7 8bの付近の内側面70の側に、両端を除いて受け凹所80(80a、80b) をそれぞれ設ける。又、基板66の左縁78cと右縁78dの内側面70の側に 、後述するヒンジ部にいずれも掛かるように左縁78cの前側中央寄りに小さな 受け凹所82、後側中央寄りに小さな受け突起84をそれぞれ設け、右縁78d の前側中央寄りに小さな嵌合突起86、後側中央寄りに小さな受け凹所88をそ れぞれ設ける。なお、基板66、側板68の外側面にはやはり他の同様な展開板 64の基板66、側板68の内面側70、92に設けた中央突起72等が嵌まる 凹所をそれぞれ対応位置に設ける。
【0021】 2側板68は基板66の相対する左縁78cと右縁78dからヒンジ部90( 90a、90b)を介してそれぞれ突出させ、それ等の各内側面92(92a、 92b)の中央部にやはり増強用凹所94(94a、94b)を広くそれぞれ設 ける。そして、左側板68aの前縁付近にはその内側面92aの側の左側中央部 に受け凹所96、右側中央部に嵌合突起98をそれぞれ設け、左縁にはその側面 の側に両端を除いて嵌合突起100を設け、後縁付近にはその内側面92aの側 の左側中央部に受け凹所102、右側中央部に嵌合突起104をそれぞれ設け、 右縁にはその内側面92aの側の前側中央に小さな嵌合突起106、後側中央寄 りに受け凹所108をそれぞれ設ける。
【0022】 又、右側板68bの前縁付近にはその内側面92bの側の左側中央部に嵌合突 起110、右側中央部に受け凹所112をそれぞれ設け、左縁にはその内側面9 2bの側の前側中央寄りに小さな受け凹所114、後側中央寄りに小さな嵌合突 起116をそれぞれ設け、後縁付近にはその内側面92bの側の左側中央部に嵌 合突起118、右側中央部に受け凹所120をそれぞれ設け、右縁にはその側面 の側に両端を除いて嵌合突起122を設ける。なお、2側板68の前縁と後縁の 付近はいずれも内側面92の側のコーナー部を面取りし、それ等の各傾斜面12 4、126、128、130にそれぞれ一対の嵌合突起と受け凹所98と96、 104と102、110と112、118と120をそれぞれ設けてある。この 結果、基板66と2側板68の縁78等及び縁78等の付近に、対応する縁との 結合用の嵌合突起84、86、98、100、104、106、110、116 、118、122と受け凹所80、82、88、96、102、108、112 、114、120がそれぞれ存在する。
【0023】 このような3面付き展開板64はやはり射出成形或いはブロー成形によって製 造する。しかも、展開板64の寸法を従来の6面付き展開板と比べ、縦の長さで 基板1枚と側板2枚分短く、横の長さを等しくする。それ故、やはり設備を相当 小型化できるし、金型等の費用が約半分になる等の効果が得られる。
【0024】 テープ巻回体包装時には箱形容器の底部と蓋部を形成するのに、やはり同一構 造、大きさの3面付き展開板64を2枚必要とする。先ず、1枚の展開板64を 用い、その基板66に対し、2側板68をヒンジ部90でそれぞれ折り曲げて垂 直となるように立て、左側板68aの右縁に設けた嵌合突起106と受け凹所1 08とを基板66の左縁78cに設けた対応する受け凹所82と嵌合突起84と で嵌め合わせ、同様に右側板68bの左縁に設けた嵌合突起116と受け凹所1 14とを基板66の右縁78dに設けた対応する受け凹所88と嵌合突起86と で嵌め合わせて、図8に示すように基板66と2側板68の対応する縁同士を結 合して組み立て、容器の底部を形成する。なお、基板66と2側板68ののヒン ジ部90を設ける縁78c、d等に小さな嵌合突起84、86、106、116 と小さな受け突起82、88、108、114とを設けておくと、先に容器の半 分の組み立てを行えるので、包装作業時の負担を軽減できる。
【0025】 そこで、底部となる基板66の所定位置に、やはり上下にクッションスペーサ ーを添えたテープ巻回体積層体を載せ、他の展開板64を同様に組み立てて蓋部 として用い、底部の開口部を被うように重ねる。そして、蓋部の嵌合突起98、 100、104、110、118、122を底部の対応する受け凹所96、80 a、112、102、120、80bにそれぞれ嵌め合わせ、同時に蓋部の受け 凹所80a、80b、96、102、112、120に底部の対応する嵌合突起 100、122、98、110、104、118をそれぞれ嵌め合わせて、対応 する縁同士をそれぞれ結合する。その際、図9に示すように例えば容器の左側面 を形成する底部の側板68aに対し、容器の背面を形成する蓋部の側板68bを 矢印方向に移動し、傾斜面128に設けた嵌合突起110を傾斜面126に設け た受け凹所102に嵌め合わせると、底部の1側板と蓋部の1側板との傾斜面を 有する対応する縁同士の結合を行える。
【0026】 すると、底部と蓋部とをやはり一体に強固に結合して組み立てた塵埃の入り難 い箱形の容器が完成するので、バンド掛けして輸送する。輸送後にバンドを外し 、蓋部を外して底部からテープ巻回体積層体を取り出す。そして、底部と蓋部を いずれも元の展開板64に戻し、他の同様な展開板64と一緒に、直接重ねる展 開板同士では一方の展開板64の中央突起72を他方の展開板64の中央凹所に 嵌める等しながら積み重ね、全体にバンド掛けして返送する。
【0027】 なお、上記実施例では容器中に複数のテープ巻回体からなる積層体を収納した 例を示したが、当然テープ巻回体1個収納用の容器にすることもできる。
【0028】
以上説明した本考案によれば、請求項1では1つの容器を形成するのに、同一 構造、大きさの3面付き展開板を2枚用いて、底部と蓋部とを共通部品にするた め、当然構造や大きさ等の異なる部品点数を増やす必要がない。しかも、この3 面付き展開板は従来の6面付き展開板より縦、横の長さが共に短くなるため、設 備を相当小型化できるし、金型等の費用負担が大幅に減少する。又、部品に対す る管理点を少なく、品質を安定化させ易いので、生産効率が向上する。更に、部 品が共通、小型で、それぞれの組み立てが可能で、返送時には元の展開板に戻し て積み重ねでき、取り扱い易いため、作業上の負担が小さくなる。
【0029】 請求項2では特に従来の6面付き展開板と比べて、3面付き展開板の一方の長 さを大幅に短くすることができる。 請求項3では収納時、基板の内側面の中央に設けた突起がテープ巻回体のハブ 又は中芯内に入り、そのハブ又は中芯の一部が中央突起の近傍の内側面に設けた 設置溝内に入るため、両側から基板でテープ巻回体を良く支えて、容器内でのテ ープ巻回体のがたつきを防止できる。 請求項4では展開板を積層する際に、展開板の基板、側板の内側面に設けた中 央突起等を他の展開板の基板、側板の外側面の内側突起と対応する位置に設けた 中央凹所等に嵌めることができるため、重ね易く、全体がコンパクトとなり、位 置ずれも起こらないので、返送に好都合となる。
【図1】本考案を適用した3面付き展開板を示す平面図
である。
である。
【図2】同3面付き展開板の2側板を折り曲げる途中の
状態を示す概略斜視図である。
状態を示す概略斜視図である。
【図3】同3面付き展開板の組み立て完成状態を示す概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図4】同3面付き展開板の組み立て体を容器の底部、
或いは蓋部として用いたテープ巻回体積層体の収納過程
を示す概略斜視図である。
或いは蓋部として用いたテープ巻回体積層体の収納過程
を示す概略斜視図である。
【図5】同容器の組み立て完成状態を示す概略斜視図で
ある。
ある。
【図6】同3面付き展開板を2枚積層する過程を示す概
略側面図である。
略側面図である。
【図7】本考案を適用した他の3面付き展開板を示す平
面図である。
面図である。
【図8】同3面付き展開板の組み立て完成状態を示す正
面図である。
面図である。
【図9】同3面付き展開板の組み立て体を容器の底部、
或いは蓋部として用い、容器を組み立てる際の底部の1
側板と蓋部の1側板との傾斜面を有する対応する縁同士
の結合過程を示す一部の概略平面図である。
或いは蓋部として用い、容器を組み立てる際の底部の1
側板と蓋部の1側板との傾斜面を有する対応する縁同士
の結合過程を示す一部の概略平面図である。
10、64…3面付き展開板 12、66…基板 1
4、68…側板 16、30、70、92…内側面 1
8、72…中央突起 20、74…設置溝 22、76
…指掛け用凹所 24、78…基板の縁 26、36、
40、44、48、80、82、88、96、102、
108、112、114、120…受け凹所28、90
…ヒンジ部 34、38、42、46、84、86、9
8、100、104、106、110、116、11
8、122…嵌合突起 50…底部 54…テープ巻回体積層体 56…蓋部 58…容器
60…外側面 62、132…中央凹所 124、12
6、128、130…傾斜面
4、68…側板 16、30、70、92…内側面 1
8、72…中央突起 20、74…設置溝 22、76
…指掛け用凹所 24、78…基板の縁 26、36、
40、44、48、80、82、88、96、102、
108、112、114、120…受け凹所28、90
…ヒンジ部 34、38、42、46、84、86、9
8、100、104、106、110、116、11
8、122…嵌合突起 50…底部 54…テープ巻回体積層体 56…蓋部 58…容器
60…外側面 62、132…中央凹所 124、12
6、128、130…傾斜面
Claims (4)
- 【請求項1】 方形状の基板とその基板の縁からヒンジ
部を介してそれぞれ突出する方形状の側板とを備えた展
開板を用いて、箱形に組み立ててなるテープ巻回体の通
い容器において、上記展開板の基板の隣接する2縁にそ
れぞれ側板を連設し、それ等の基板と側板のヒンジ部を
設ける縁以外の縁及び縁付近に、対応する縁との結合用
の嵌合突起と受け凹所を設け、同一展開板を2枚用いる
ことを特徴とするテープ巻回体の通い容器。 - 【請求項2】 方形状の基板とその基板の縁からヒンジ
部を介してそれぞれ突出する方形状の側板とを備えた展
開板を用いて、箱形に組み立ててなるテープ巻回体の通
い容器において、上記展開板の基板の相対する2縁にそ
れぞれ側板を連設し、それ等の基板と側板の縁及び縁付
近及びヒンジ部に、対応する縁との結合用の嵌合突起と
受け凹所を設け、同一展開板を2枚用いることを特徴と
するテープ巻回体の通い容器。 - 【請求項3】 基板の中央近傍に、テープ巻回体のハブ
又は中芯に嵌まる中央突起及び設置溝を設けることを特
徴とする請求項1又は2記載のテープ巻回体の通い容
器。 - 【請求項4】 基板、側板の一部に設ける嵌合突起を中
央突起の高さと同等の高さとし、基板、側板の外側面の
内側面に設けた突起と対応する箇所に内側突起が嵌まる
凹所を設けることを特徴とする請求項3記載のテープ巻
回体の通い容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5330493U JPH0717791U (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | テープ巻回体の通い容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5330493U JPH0717791U (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | テープ巻回体の通い容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717791U true JPH0717791U (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=12938986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5330493U Withdrawn JPH0717791U (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | テープ巻回体の通い容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717791U (ja) |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP5330493U patent/JPH0717791U/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0616229U (ja) | ディスク形状物等の収納コンテナ及び該収納コンテナの積み重ね装置 | |
JP3490366B2 (ja) | リストアパックおよびその輸送方法 | |
US5918743A (en) | Reusable container | |
US20010027992A1 (en) | Collapsible packaging sleeve | |
US5450962A (en) | Reusable container | |
US5598787A (en) | Pallet/spacer assembly | |
JPH06345174A (ja) | 磁気記録媒体用の四角形包装容器 | |
JP3993934B2 (ja) | コンテナ | |
JPH0717791U (ja) | テープ巻回体の通い容器 | |
JP3970672B2 (ja) | 折り畳み枠体およびそれを用いた梱包資材 | |
JPH1143149A (ja) | 運搬用容器 | |
JPH0744597Y2 (ja) | 紙製パレット | |
JP3039053U (ja) | 紙製パレット、紙製強化パレットおよび紙製容器パレット | |
JP3343411B2 (ja) | 組立容器 | |
JP2605900Y2 (ja) | 組立箱 | |
JP3957488B2 (ja) | 梱包体 | |
JP3072666B2 (ja) | 収納容器 | |
JPH0659230U (ja) | 物品収容箱 | |
CA2185286C (en) | Reusable collapsible container | |
JPH0920329A (ja) | 折りたたみ可能な容器 | |
JPH0330263Y2 (ja) | ||
KR200174911Y1 (ko) | 운반용 박스 | |
JPH0628414Y2 (ja) | 組立式包装容器 | |
JPS5846030Y2 (ja) | コンテナ−の中蓋 | |
JPH0646818Y2 (ja) | 収容箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |